JP2831877B2 - エマルジョン組成物 - Google Patents
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- JP2831877B2 JP2831877B2 JP4164673A JP16467392A JP2831877B2 JP 2831877 B2 JP2831877 B2 JP 2831877B2 JP 4164673 A JP4164673 A JP 4164673A JP 16467392 A JP16467392 A JP 16467392A JP 2831877 B2 JP2831877 B2 JP 2831877B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L83/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L83/04—Polysiloxanes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- C09D183/00—Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D183/04—Polysiloxanes
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Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明はエマルジョン組成物に関
し、詳しくは保存安定性、塗布性に優れ、基材に塗布し
た後、短時間の低温加熱下または室温下で、各種基材上
に耐水性、耐候性に優れた皮膜を形成し、ガラスの擦り
傷の遮蔽、あるいはセメント系構造材、さらにはゴム、
皮革、プラスチック、木材などの表面への撥水性の付与
や、雨、空気中の埃、塵などの付着の防止に有用な、エ
マルジョン組成物に関する。
し、詳しくは保存安定性、塗布性に優れ、基材に塗布し
た後、短時間の低温加熱下または室温下で、各種基材上
に耐水性、耐候性に優れた皮膜を形成し、ガラスの擦り
傷の遮蔽、あるいはセメント系構造材、さらにはゴム、
皮革、プラスチック、木材などの表面への撥水性の付与
や、雨、空気中の埃、塵などの付着の防止に有用な、エ
マルジョン組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】一般に、ガラス表面
は硬くて、傷が付きにくいが、一旦傷がつくとよく目立
つという欠点を有している。例えば、アルコール飲料や
清涼飲料水などに用いられるガラスビンは洗浄して再使
用されるが、その洗浄工程や運搬、詰めなどの作業時に
傷がついて、外観が損なわれるという問題があった。そ
のためカルナバワックスやジメチルシリコーンオイルを
ガラスビンの表面に塗工して、擦り傷を遮蔽するという
方法が知られている(特開昭59−102973号公報、特開昭
59−111947号公報、特開昭55−56040 号公報、特開昭57
−17863 号公報参照)。しかし、このような処理を施し
たガラスビンは滑り易いために取扱いにくく、また空気
中の埃、塵などが付着し易く汚れ易い、耐水性が不充分
で皮膜の流れ落ちがある、ウォータークーラー浸漬時に
油浮きがある、などの問題があった。一方、セメント系
構造材は、通常屋外で用いられるため、水滴、酸性雨、
紫外線、オゾンなどにさらされて経時的に劣化するとい
う問題があった。そのためジメチルシリコーン系の処理
剤や、CH3SiO1.5 単位から成る化合物を水酸化ナトリウ
ムで水溶性化したシリコーンレジン系の処理剤でその表
面を処理するという方法が提案されている(特開昭63−
69779 号公報、特開平2−70787 号公報、特開平2−15
0477号公報、特開平2−150490号公報)。しかし、この
方法では保護効果の持続性が十分でなく、特にジメチル
シリコーン系の処理剤では埃、塵などの付着による表面
の汚染の問題があり、また前記のシリコーンレジン系の
処理剤では、処理の途中や直後に降雨があると処理表面
が白化するなどの問題があった。またゴム、皮革、プラ
スチック、木材などの成形品は、その表面が紫外線、オ
ゾン、水分などによって経時的に変質するという欠点を
有している。そのため、このような変質を防ぐため、酸
化防止剤や紫外線吸収剤などを内部添加する方法や、表
面に各種塗料を塗工するという方法が取られている。し
かし、これらの方法では経時的に効果が減少したり、塗
装面の劣化により外観が損なわれるという問題があっ
た。また、ジオルガノシロキシ単位を有するポリシロキ
サンを基材表面に処理する方法も知られているが、この
方法も前記と同様に、埃、塵などの付着による表面の汚
染の問題があった。このような問題を解決するために、
例えばR2SiO 単位、SiO2単位およびR3SiO0.5単位から成
るオルガノポリシロキサンを主剤とする表面処理剤が開
示されているが(特公平2−9066号公報)、十分な効果
を得るには至っていない。また、有機溶剤を溶媒とする
表面処理剤においては、取扱い時の安全性や環境衛生の
問題が有り、そのため水を分散媒とするエマルジョン型
の処理剤が望まれている。しかし、水を溶媒としている
ために、基材に塗布した場合に、ハジキなどの現象が生
じるなどの問題があり、さらに改善が望まれていた。ま
た、硬化性のシラン又はシロキサンと硬化触媒とから成
るエマルジョン型の処理剤では、処理剤の保存安定性か
ら2液型とすることが必要となり、取扱い上問題があっ
た。
は硬くて、傷が付きにくいが、一旦傷がつくとよく目立
つという欠点を有している。例えば、アルコール飲料や
清涼飲料水などに用いられるガラスビンは洗浄して再使
用されるが、その洗浄工程や運搬、詰めなどの作業時に
傷がついて、外観が損なわれるという問題があった。そ
のためカルナバワックスやジメチルシリコーンオイルを
ガラスビンの表面に塗工して、擦り傷を遮蔽するという
方法が知られている(特開昭59−102973号公報、特開昭
59−111947号公報、特開昭55−56040 号公報、特開昭57
−17863 号公報参照)。しかし、このような処理を施し
たガラスビンは滑り易いために取扱いにくく、また空気
中の埃、塵などが付着し易く汚れ易い、耐水性が不充分
で皮膜の流れ落ちがある、ウォータークーラー浸漬時に
油浮きがある、などの問題があった。一方、セメント系
構造材は、通常屋外で用いられるため、水滴、酸性雨、
紫外線、オゾンなどにさらされて経時的に劣化するとい
う問題があった。そのためジメチルシリコーン系の処理
剤や、CH3SiO1.5 単位から成る化合物を水酸化ナトリウ
ムで水溶性化したシリコーンレジン系の処理剤でその表
面を処理するという方法が提案されている(特開昭63−
69779 号公報、特開平2−70787 号公報、特開平2−15
0477号公報、特開平2−150490号公報)。しかし、この
方法では保護効果の持続性が十分でなく、特にジメチル
シリコーン系の処理剤では埃、塵などの付着による表面
の汚染の問題があり、また前記のシリコーンレジン系の
処理剤では、処理の途中や直後に降雨があると処理表面
が白化するなどの問題があった。またゴム、皮革、プラ
スチック、木材などの成形品は、その表面が紫外線、オ
ゾン、水分などによって経時的に変質するという欠点を
有している。そのため、このような変質を防ぐため、酸
化防止剤や紫外線吸収剤などを内部添加する方法や、表
面に各種塗料を塗工するという方法が取られている。し
かし、これらの方法では経時的に効果が減少したり、塗
装面の劣化により外観が損なわれるという問題があっ
た。また、ジオルガノシロキシ単位を有するポリシロキ
サンを基材表面に処理する方法も知られているが、この
方法も前記と同様に、埃、塵などの付着による表面の汚
染の問題があった。このような問題を解決するために、
例えばR2SiO 単位、SiO2単位およびR3SiO0.5単位から成
るオルガノポリシロキサンを主剤とする表面処理剤が開
示されているが(特公平2−9066号公報)、十分な効果
を得るには至っていない。また、有機溶剤を溶媒とする
表面処理剤においては、取扱い時の安全性や環境衛生の
問題が有り、そのため水を分散媒とするエマルジョン型
の処理剤が望まれている。しかし、水を溶媒としている
ために、基材に塗布した場合に、ハジキなどの現象が生
じるなどの問題があり、さらに改善が望まれていた。ま
た、硬化性のシラン又はシロキサンと硬化触媒とから成
るエマルジョン型の処理剤では、処理剤の保存安定性か
ら2液型とすることが必要となり、取扱い上問題があっ
た。
【0003】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解決し、水を分散
媒とする1液型エマルジョン組成物であって、ガラスの
擦り傷の遮蔽、およびセメント系構造材さらにはゴム、
皮革、プラスチック、木材などの表面の保護に有用なエ
マルジョン組成物の提供を目的とする。
媒とする1液型エマルジョン組成物であって、ガラスの
擦り傷の遮蔽、およびセメント系構造材さらにはゴム、
皮革、プラスチック、木材などの表面の保護に有用なエ
マルジョン組成物の提供を目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明者らは、上記の目的を達成するた
めに研究を重ねた結果、特定の比率のR1SiO1.5単位とR2
3SiO0.5 単位(式中、R1、R2は置換または非置換の1価
炭化水素基を表す)より成るシリコーン樹脂を主成分と
し、さらに揮発性オルガノシロキサンを配合することに
より、有用なエマルジョン組成物が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明のエ
マルジョン組成物は (A) R1SiO1.5 単位 50〜99モル% R2 3SiO0.5単位 1〜50モル% (式中、R1,R2は置換または非置換の1価炭化水素基を表す)より成るシリコ ーン樹脂 100重量部 (B) 揮発性オルガノポリシロキサン 30〜3000重量部 (C) 界面活性剤 0.1〜60重量部 および (D) 水 100〜3000重量部 を含有することを特徴とする。
めに研究を重ねた結果、特定の比率のR1SiO1.5単位とR2
3SiO0.5 単位(式中、R1、R2は置換または非置換の1価
炭化水素基を表す)より成るシリコーン樹脂を主成分と
し、さらに揮発性オルガノシロキサンを配合することに
より、有用なエマルジョン組成物が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明のエ
マルジョン組成物は (A) R1SiO1.5 単位 50〜99モル% R2 3SiO0.5単位 1〜50モル% (式中、R1,R2は置換または非置換の1価炭化水素基を表す)より成るシリコ ーン樹脂 100重量部 (B) 揮発性オルガノポリシロキサン 30〜3000重量部 (C) 界面活性剤 0.1〜60重量部 および (D) 水 100〜3000重量部 を含有することを特徴とする。
【0005】本発明で用いられる成分(A) は、本発明の
特徴をなす成分であり、 R1SiO1.5単位 50〜99モル% R2 3SiO0.5単位 1〜50モル% (式中R1, R2は置換または非置換の1価炭化水素基を表
す)より成るシリコーン樹脂である。ここで、R1、R2と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基;フェニル基、トリル基などのアリール基;シクロヘ
キシル基、シクロオクチル基などのシクロアルキル基あ
るいはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子をハロ
ゲン原子、シアノ基、アミノ基などで置換した基、例え
ばクロロメチル基、3,3,3 −トリフルオロプロピル基、
シアノメチル基、γ−アミノプロピル基、N−(β−ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピル基などが例示され
る。これらの基の内、合成のし易さ、原料の入手のし易
さからは、メチル基、エチル基、フェニル基が好まし
く、撥水性からはメチル基、3,3,3 −トリフルオロプロ
ピル基が、耐久性からはメチル基、フェニル基、アミノ
基含有基が好ましい。また、R2 3SiO0.5 単位はR1SiO1.5
単位50〜99モル%に対して、1〜50モル%であることが
必要で、1モル%より少ないと本発明の効果が十分得ら
れず、50モル%より多いと、樹脂の合成が困難となる。
好ましくはR1SiO1.5単位80〜95モル%に対してR2 3SiO
0.5 単位は5〜20モル%である。
特徴をなす成分であり、 R1SiO1.5単位 50〜99モル% R2 3SiO0.5単位 1〜50モル% (式中R1, R2は置換または非置換の1価炭化水素基を表
す)より成るシリコーン樹脂である。ここで、R1、R2と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基;フェニル基、トリル基などのアリール基;シクロヘ
キシル基、シクロオクチル基などのシクロアルキル基あ
るいはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子をハロ
ゲン原子、シアノ基、アミノ基などで置換した基、例え
ばクロロメチル基、3,3,3 −トリフルオロプロピル基、
シアノメチル基、γ−アミノプロピル基、N−(β−ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピル基などが例示され
る。これらの基の内、合成のし易さ、原料の入手のし易
さからは、メチル基、エチル基、フェニル基が好まし
く、撥水性からはメチル基、3,3,3 −トリフルオロプロ
ピル基が、耐久性からはメチル基、フェニル基、アミノ
基含有基が好ましい。また、R2 3SiO0.5 単位はR1SiO1.5
単位50〜99モル%に対して、1〜50モル%であることが
必要で、1モル%より少ないと本発明の効果が十分得ら
れず、50モル%より多いと、樹脂の合成が困難となる。
好ましくはR1SiO1.5単位80〜95モル%に対してR2 3SiO
0.5 単位は5〜20モル%である。
【0006】本発明の成分(A) のシリコーン樹脂は(a)
R1SiO1.5単位より成るシラノール基含有オルガノポリシ
ルセスキオキサン100 重量部に対して、(b) (R2 3Si)aZ
(式中、a は1または2を表し、Z はa が1のときは水
素原子、水酸基、加水分解性基を表し、a が2のときは
-O-,-N(X)-,-S-を表す。ここでX は水素原子、炭素数1
〜4の1価炭化水素基またはR2 3Si-を表す)で表される
有機ケイ素化合物5〜100 重量部を反応させることによ
り得られる。ここでZ の加水分解性基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基などのアルコキシ基;プロペノキシ基などの
アルケニルオキシ基;アセトキシ基、ベンゾキシ基など
のアシロキシ基;アセトンオキシム基、ブタノンオキシ
ム基などのオルガノオキシム基;ジメチルアミノキシ
基、ジエチルアミノキシ基などのオルガノアミノキシ
基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、シクロヘキ
シルアミノ基などのオルガノアミノ基、N−メチルアセ
トアミド基などのオルガノアミド基などが例示される。
原料の入手や反応の制御が容易なことからアルコキシ基
が好ましく、特にメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
成分(a) のポリシルセスキオキサンは公知の方法で合成
でき、たとえばオルガノトリクロロシランやオルガノト
リアルコキシシランを、過剰の水で加水分解・縮合反応
させることにより得られる。成分(b) の(R2 3Si)aZ で表
される有機ケイ素化合物は、成分(a) のシラノール基を
シリル化するものである。成分(b) としてはトリメチル
シラン、トリエチルシランなどのハイドロジェンシラ
ン;トリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラ
ン、トリフェニルクロロシラン、CF3(CH2)2Si(CH3)2Cl
などのクロロシラン;トリメチルシラノールなどのシラ
ノール:トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキ
シシラン、
R1SiO1.5単位より成るシラノール基含有オルガノポリシ
ルセスキオキサン100 重量部に対して、(b) (R2 3Si)aZ
(式中、a は1または2を表し、Z はa が1のときは水
素原子、水酸基、加水分解性基を表し、a が2のときは
-O-,-N(X)-,-S-を表す。ここでX は水素原子、炭素数1
〜4の1価炭化水素基またはR2 3Si-を表す)で表される
有機ケイ素化合物5〜100 重量部を反応させることによ
り得られる。ここでZ の加水分解性基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基などのアルコキシ基;プロペノキシ基などの
アルケニルオキシ基;アセトキシ基、ベンゾキシ基など
のアシロキシ基;アセトンオキシム基、ブタノンオキシ
ム基などのオルガノオキシム基;ジメチルアミノキシ
基、ジエチルアミノキシ基などのオルガノアミノキシ
基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、シクロヘキ
シルアミノ基などのオルガノアミノ基、N−メチルアセ
トアミド基などのオルガノアミド基などが例示される。
原料の入手や反応の制御が容易なことからアルコキシ基
が好ましく、特にメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
成分(a) のポリシルセスキオキサンは公知の方法で合成
でき、たとえばオルガノトリクロロシランやオルガノト
リアルコキシシランを、過剰の水で加水分解・縮合反応
させることにより得られる。成分(b) の(R2 3Si)aZ で表
される有機ケイ素化合物は、成分(a) のシラノール基を
シリル化するものである。成分(b) としてはトリメチル
シラン、トリエチルシランなどのハイドロジェンシラ
ン;トリメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラ
ン、トリフェニルクロロシラン、CF3(CH2)2Si(CH3)2Cl
などのクロロシラン;トリメチルシラノールなどのシラ
ノール:トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキ
シシラン、
【0007】
【化1】
【0008】これらの中でも、反応の制御や未反応物の
除去が容易なことから、シラザン類やクロロシラン類が
好ましい。成分(a) と成分(b) の反応は、シラノールを
シリル化する公知の方法で行うことができる。例えば成
分(b) がシラザンやクロロシランの場合は、成分(a) と
混合して加熱するだけで容易に反応は進行する。成分
(b) の使用量は成分(a) 100 重量部に対して5〜100 重
量部である。5重量部未満では十分なシリル化ができ
ず、反応中にゲル化したり得られたシリコーン樹脂の熱
的安定性が損なわれる。又、100 重量部より多いと未反
応の成分(b)が過剰に残り、経済的に不利であるばかり
でなく、未反応の成分(b) を除くのに長時間を要し好ま
しくない。なお上記のシリル化反応はその反応温度を制
御したり副反応の脱水縮合反応を抑制するために有機溶
媒中で行うのが好ましい。このような有機溶媒として
は、トルエン、キシレン、ヘキサン、工業用ガソリン、
ミネラルスピリット、ケロシンなどの炭化水素系溶剤、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶
剤、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどの塩素化炭化
水素系溶剤などがあげられる。シリル化反応の温度は特
に制限はないが、好ましくは室温から200 ℃の範囲にお
いて任意に定めればよい。反応によって生成する塩酸、
アンモニア、塩化アンモニウム、アルコールなどは水洗
により除去するか、もしくは溶媒と同時に留去すること
ができる。このような方法で得られるシリコーン樹脂
は、一般に5〜300 ℃の軟化点を持ち、有機溶剤に可溶
な熱可塑性樹脂である。本発明のエマルジョン組成物と
しては50℃以上の軟化点を有するシリコーン樹脂を配合
することが好ましい。特に好ましくは軟化点60〜200 ℃
のものである。この場合、軟化点の異なるシリコーン樹
脂を混合して50℃以上になるように調製して使用しても
良い。本発明に用いられるシリコーン樹脂はシラノール
のシリル化により、残存シラノール量が少ないことを特
徴とし、0.5 重量%以下である。このため長期間の加熱
等によっても硬化することなく、良好な安定性を示す。
エマルジョン組成物に配合した場合、良好な特性が得ら
れることから、シラノール量は 0.3重量%以下のものを
使用することが好ましい。また分子量は、原料の成分
(a) のポリオルガノシロキサンの分子量、シリル化され
るシラノール量、シリル化剤となる成分(b) の種類など
によって決まってくるが、本発明のエマルジョン組成物
に配合する場合、良好な特性が得られることから、 1,0
00〜100,000 が好ましく、特に好ましくは 6,000〜20,0
00である。
除去が容易なことから、シラザン類やクロロシラン類が
好ましい。成分(a) と成分(b) の反応は、シラノールを
シリル化する公知の方法で行うことができる。例えば成
分(b) がシラザンやクロロシランの場合は、成分(a) と
混合して加熱するだけで容易に反応は進行する。成分
(b) の使用量は成分(a) 100 重量部に対して5〜100 重
量部である。5重量部未満では十分なシリル化ができ
ず、反応中にゲル化したり得られたシリコーン樹脂の熱
的安定性が損なわれる。又、100 重量部より多いと未反
応の成分(b)が過剰に残り、経済的に不利であるばかり
でなく、未反応の成分(b) を除くのに長時間を要し好ま
しくない。なお上記のシリル化反応はその反応温度を制
御したり副反応の脱水縮合反応を抑制するために有機溶
媒中で行うのが好ましい。このような有機溶媒として
は、トルエン、キシレン、ヘキサン、工業用ガソリン、
ミネラルスピリット、ケロシンなどの炭化水素系溶剤、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶
剤、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどの塩素化炭化
水素系溶剤などがあげられる。シリル化反応の温度は特
に制限はないが、好ましくは室温から200 ℃の範囲にお
いて任意に定めればよい。反応によって生成する塩酸、
アンモニア、塩化アンモニウム、アルコールなどは水洗
により除去するか、もしくは溶媒と同時に留去すること
ができる。このような方法で得られるシリコーン樹脂
は、一般に5〜300 ℃の軟化点を持ち、有機溶剤に可溶
な熱可塑性樹脂である。本発明のエマルジョン組成物と
しては50℃以上の軟化点を有するシリコーン樹脂を配合
することが好ましい。特に好ましくは軟化点60〜200 ℃
のものである。この場合、軟化点の異なるシリコーン樹
脂を混合して50℃以上になるように調製して使用しても
良い。本発明に用いられるシリコーン樹脂はシラノール
のシリル化により、残存シラノール量が少ないことを特
徴とし、0.5 重量%以下である。このため長期間の加熱
等によっても硬化することなく、良好な安定性を示す。
エマルジョン組成物に配合した場合、良好な特性が得ら
れることから、シラノール量は 0.3重量%以下のものを
使用することが好ましい。また分子量は、原料の成分
(a) のポリオルガノシロキサンの分子量、シリル化され
るシラノール量、シリル化剤となる成分(b) の種類など
によって決まってくるが、本発明のエマルジョン組成物
に配合する場合、良好な特性が得られることから、 1,0
00〜100,000 が好ましく、特に好ましくは 6,000〜20,0
00である。
【0009】本発明に用いられるシリコーン樹脂(A)
は、液状あるいは熱可塑性を有する固体状の樹脂であ
り、有機溶剤に可溶であり、また乳化剤等を使用してエ
マルジョン化が可能である。従ってシリコーン樹脂粉末
として一般に知られている、熱可塑性を有さず、溶剤不
溶のシリコーン樹脂硬化物とは異なる。
は、液状あるいは熱可塑性を有する固体状の樹脂であ
り、有機溶剤に可溶であり、また乳化剤等を使用してエ
マルジョン化が可能である。従ってシリコーン樹脂粉末
として一般に知られている、熱可塑性を有さず、溶剤不
溶のシリコーン樹脂硬化物とは異なる。
【0010】本発明において使用される成分(B) の揮発
性オルガノポリシロキサンは、本発明の特徴を成す成分
であり、本発明の成分(A) のシリコーン樹脂と併用する
ことにより、有用なエマルジョン組成物を構成するもの
である。成分(B) としては、以下の一般式(I) または(I
I)で表される揮発性ポリジメチルシロキサンが例示され
る。
性オルガノポリシロキサンは、本発明の特徴を成す成分
であり、本発明の成分(A) のシリコーン樹脂と併用する
ことにより、有用なエマルジョン組成物を構成するもの
である。成分(B) としては、以下の一般式(I) または(I
I)で表される揮発性ポリジメチルシロキサンが例示され
る。
【0011】
【化2】
【0012】上記のような揮発性ポリジメチルシロキサ
ンは、末端がトリメチルシリル基で封鎖された重合度が
2以上の直鎖状ポリジメチルシロキサンまたは重合度が
3以上の環状ポリジメチルシロキサンであり、成分(A)
の溶解性を配慮しながら直鎖状あるいは環状のポリメチ
ルシロキサンのいずれかもしくはそれらの混合物が使用
される。このうち、重合度が2〜7の直鎖状ポリジメチ
ルシロキサンまたは重合度が3〜5の環状ポリジメチル
シロキサンの使用が望ましく、特に重合度が4あるいは
5の環状ポリジメチルシロキサンの使用が好ましい。こ
こで「揮発性」とは室温で測定可能な蒸気圧を有するこ
とを意味し、成分(B) は99〜260 ℃の沸点を有すること
が好ましい。成分(B) の揮発性オルガノポリシロキサン
は、成分(A) のシリコーン樹脂100重量部に対して30〜3
000重量部の範囲で使用される。好ましくは50〜500 重
量部である。30重量部より少ないとエマルジョン組成物
の安定性や塗布性が低下し、3000重量部より多いと得ら
れる皮膜の特性の低下が生ずるなどして好ましくない。
ンは、末端がトリメチルシリル基で封鎖された重合度が
2以上の直鎖状ポリジメチルシロキサンまたは重合度が
3以上の環状ポリジメチルシロキサンであり、成分(A)
の溶解性を配慮しながら直鎖状あるいは環状のポリメチ
ルシロキサンのいずれかもしくはそれらの混合物が使用
される。このうち、重合度が2〜7の直鎖状ポリジメチ
ルシロキサンまたは重合度が3〜5の環状ポリジメチル
シロキサンの使用が望ましく、特に重合度が4あるいは
5の環状ポリジメチルシロキサンの使用が好ましい。こ
こで「揮発性」とは室温で測定可能な蒸気圧を有するこ
とを意味し、成分(B) は99〜260 ℃の沸点を有すること
が好ましい。成分(B) の揮発性オルガノポリシロキサン
は、成分(A) のシリコーン樹脂100重量部に対して30〜3
000重量部の範囲で使用される。好ましくは50〜500 重
量部である。30重量部より少ないとエマルジョン組成物
の安定性や塗布性が低下し、3000重量部より多いと得ら
れる皮膜の特性の低下が生ずるなどして好ましくない。
【0013】本発明に使用される成分(C) の界面活性剤
は、成分(A) 、成分(B) 及び成分(D) の水を乳化混合
し、均質なエマルジョン組成物を形成するものであれば
特に限定はされず、ノニオン系、カチオン系、アニオン
系及びこれらの混合系のいずれでもかまわない。ノニオ
ン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステルなどが例示される。またカチオ
ン系界面活性剤としてはヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、オクタデシルトリメチルアンモニウム
クロリドのようなアルキルトリメチルアンモニウム塩;
ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデ
シルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジ
メチルアンモニウムクロリドのようなジアルキルジメチ
ルアンモニウム塩;ヘキサデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロリド、オクタデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロリドのようなベンジルアンモニウム塩など
が例示される。また、アニオン系界面活性剤としては、
アルキルサルフェート、アルキルホスフェート、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
などが例示される。成分(C) の界面活性剤は、成分(A)
のシリコーン樹脂 100重量部に対して、0.1 〜60重量部
使用される。更に詳しくは、成分(A) 〜(D) を混合して
均質なエマルジョン組成物を調製する場合は、成分(C)
は乳化剤として 0.1〜25重量部好ましくは1〜20重量部
使用される。この組成物にさらに成分(C) の界面活性剤
をレベリング剤として配合することにより、基材に塗布
する際の塗膜の平滑性が改善される。このように成分
(C) をレベリング剤として使用する場合は、成分(A) の
シリコーン樹脂100 重量部に対して35重量部以下、好ま
しくは1〜30重量部使用される。このように、成分(C)
の界面活性剤を配合する場合は、先ず0.1 〜25重量部を
乳化剤として使用して、一旦他の成分と混合することに
より均質なエマルジョン組成物を調製し、さらにレベリ
ング剤として35重量部以下の量を配合するのが好まし
い。このような方法で界面活性剤を配合することによ
り、安定で均質なエマルジョンが得られ、またそのレベ
リング性も良好となる。
は、成分(A) 、成分(B) 及び成分(D) の水を乳化混合
し、均質なエマルジョン組成物を形成するものであれば
特に限定はされず、ノニオン系、カチオン系、アニオン
系及びこれらの混合系のいずれでもかまわない。ノニオ
ン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステルなどが例示される。またカチオ
ン系界面活性剤としてはヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、オクタデシルトリメチルアンモニウム
クロリドのようなアルキルトリメチルアンモニウム塩;
ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデ
シルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジ
メチルアンモニウムクロリドのようなジアルキルジメチ
ルアンモニウム塩;ヘキサデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロリド、オクタデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロリドのようなベンジルアンモニウム塩など
が例示される。また、アニオン系界面活性剤としては、
アルキルサルフェート、アルキルホスフェート、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
などが例示される。成分(C) の界面活性剤は、成分(A)
のシリコーン樹脂 100重量部に対して、0.1 〜60重量部
使用される。更に詳しくは、成分(A) 〜(D) を混合して
均質なエマルジョン組成物を調製する場合は、成分(C)
は乳化剤として 0.1〜25重量部好ましくは1〜20重量部
使用される。この組成物にさらに成分(C) の界面活性剤
をレベリング剤として配合することにより、基材に塗布
する際の塗膜の平滑性が改善される。このように成分
(C) をレベリング剤として使用する場合は、成分(A) の
シリコーン樹脂100 重量部に対して35重量部以下、好ま
しくは1〜30重量部使用される。このように、成分(C)
の界面活性剤を配合する場合は、先ず0.1 〜25重量部を
乳化剤として使用して、一旦他の成分と混合することに
より均質なエマルジョン組成物を調製し、さらにレベリ
ング剤として35重量部以下の量を配合するのが好まし
い。このような方法で界面活性剤を配合することによ
り、安定で均質なエマルジョンが得られ、またそのレベ
リング性も良好となる。
【0014】本発明で使用される成分(D) の水は、成分
(A) のシリコーン樹脂100 重量部に対して 100〜3000重
量部使用される。また成分(D) の水を配合する場合、成
分(C) と同様に分割して配合してもよい。
(A) のシリコーン樹脂100 重量部に対して 100〜3000重
量部使用される。また成分(D) の水を配合する場合、成
分(C) と同様に分割して配合してもよい。
【0015】また本発明のエマルジョン組成物には、必
要に応じて各種の添加剤を添加してもよく、この添加剤
の配合量は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定
されない。この添加剤としては、例えば、アミノ基含有
有機ケイ素化合物、エポキシ基含有有機ケイ素化合物な
どの密着性向上剤、各種レベリング剤、高級脂肪酸エス
テルなどの被膜改質剤、紫外線吸収剤、増粘剤、顔料、
染料、抗酸化剤などが例示される。このうち、密着向上
剤の使用は効果的であり、密着向上剤としてはアミノ
基、アクリル基、メタクリル基、グリシジル基などを含
有する有機ケイ素化合物が例示される。これらの中でも
アミノ基含有有機ケイ素化合物が好ましく、例えばγ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなど
のアミノ基含有アルコキシシラン、アミノ基を含有した
直鎖状、環状、分枝状のオルガノポリシロキサン、アミ
ノ基の他にさらにアルコキシ基又は水酸基を含有したオ
ルガノポリシロキサンなどが例示される。中でも良好な
密着向上性が得られることからアミノ基とアルコキシ基
を含有したジメチルポリシロキサンが好ましい。アミノ
基含有オルガノポリシロキサンにおいてアミノ基含有置
換基の含有量は、全有機基のうち1〜60モル%、特に5
〜50モル%が好ましい。このような密着向上剤は、成分
(A) のシリコーン樹脂100重量部に対して1〜100 重量
部、好ましくは10〜50重量部使用される。また、被膜改
質剤としてジメチルポリシロキサンの使用も効果的であ
り、得られる被膜に柔軟性を付与し、耐久性等が改善さ
れる。このようなジメチルポリシロキサンとしては、粘
度が10cP以上のものが好ましく、特に 100〜100,000cP
のものが、効果、配合のし易さ等から好ましい。この被
膜改質剤としてのジメチルポリシロキサンは成分(A) の
シリコーン樹脂100 重量部に対して、1〜100 重量部、
好ましくは10〜50重量部使用される。これらの密着向上
剤、被膜改質剤等はあらかじめエマルジョン溶液に調製
したものを、本発明のエマルジョン組成物に混合して使
用してもよい。
要に応じて各種の添加剤を添加してもよく、この添加剤
の配合量は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定
されない。この添加剤としては、例えば、アミノ基含有
有機ケイ素化合物、エポキシ基含有有機ケイ素化合物な
どの密着性向上剤、各種レベリング剤、高級脂肪酸エス
テルなどの被膜改質剤、紫外線吸収剤、増粘剤、顔料、
染料、抗酸化剤などが例示される。このうち、密着向上
剤の使用は効果的であり、密着向上剤としてはアミノ
基、アクリル基、メタクリル基、グリシジル基などを含
有する有機ケイ素化合物が例示される。これらの中でも
アミノ基含有有機ケイ素化合物が好ましく、例えばγ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなど
のアミノ基含有アルコキシシラン、アミノ基を含有した
直鎖状、環状、分枝状のオルガノポリシロキサン、アミ
ノ基の他にさらにアルコキシ基又は水酸基を含有したオ
ルガノポリシロキサンなどが例示される。中でも良好な
密着向上性が得られることからアミノ基とアルコキシ基
を含有したジメチルポリシロキサンが好ましい。アミノ
基含有オルガノポリシロキサンにおいてアミノ基含有置
換基の含有量は、全有機基のうち1〜60モル%、特に5
〜50モル%が好ましい。このような密着向上剤は、成分
(A) のシリコーン樹脂100重量部に対して1〜100 重量
部、好ましくは10〜50重量部使用される。また、被膜改
質剤としてジメチルポリシロキサンの使用も効果的であ
り、得られる被膜に柔軟性を付与し、耐久性等が改善さ
れる。このようなジメチルポリシロキサンとしては、粘
度が10cP以上のものが好ましく、特に 100〜100,000cP
のものが、効果、配合のし易さ等から好ましい。この被
膜改質剤としてのジメチルポリシロキサンは成分(A) の
シリコーン樹脂100 重量部に対して、1〜100 重量部、
好ましくは10〜50重量部使用される。これらの密着向上
剤、被膜改質剤等はあらかじめエマルジョン溶液に調製
したものを、本発明のエマルジョン組成物に混合して使
用してもよい。
【0016】本発明のエマルジョン組成物は、ガラスビ
ン、プラスチックビン、シールド、ゴーグル、光沢のあ
る外壁材などの擦り傷遮蔽剤、セメント系構造材などの
撥水処理剤、ゴム、皮革、プラスチック、木材などの成
形品の撥水処理剤、ツヤ出し剤、保護剤、さらにはアク
リル塗料、ウレタン塗料、ポリエステル塗料、エポキシ
塗料、塩化ビニル塗料、アクリル・メラミン塗料、アル
キッド・メラミン塗料などで塗装された各種基材、例え
ば自動車、電気製品などの部材、金属、プラスチックな
どの建材、及び家具などの塗装面の、撥水処理剤、ツヤ
出し剤、保護剤などとして使用される。また本発明のエ
マルジョン組成物は、安全性や環境衛生上の問題もな
く、そのため皮膚化粧料、メークアップ化粧料、毛髪化
粧料、制汗剤などの化粧料を始め、薬品、食品添加剤、
消泡剤、繊維処理剤、離型剤、水性塗料用添加剤などへ
の応用も可能である。本発明のエマルジョン組成物は、
これらの基材に対してスプレー塗装、刷毛塗り、ディッ
ピング、ロールコート、フローコートなどの方法で塗工
することができる。
ン、プラスチックビン、シールド、ゴーグル、光沢のあ
る外壁材などの擦り傷遮蔽剤、セメント系構造材などの
撥水処理剤、ゴム、皮革、プラスチック、木材などの成
形品の撥水処理剤、ツヤ出し剤、保護剤、さらにはアク
リル塗料、ウレタン塗料、ポリエステル塗料、エポキシ
塗料、塩化ビニル塗料、アクリル・メラミン塗料、アル
キッド・メラミン塗料などで塗装された各種基材、例え
ば自動車、電気製品などの部材、金属、プラスチックな
どの建材、及び家具などの塗装面の、撥水処理剤、ツヤ
出し剤、保護剤などとして使用される。また本発明のエ
マルジョン組成物は、安全性や環境衛生上の問題もな
く、そのため皮膚化粧料、メークアップ化粧料、毛髪化
粧料、制汗剤などの化粧料を始め、薬品、食品添加剤、
消泡剤、繊維処理剤、離型剤、水性塗料用添加剤などへ
の応用も可能である。本発明のエマルジョン組成物は、
これらの基材に対してスプレー塗装、刷毛塗り、ディッ
ピング、ロールコート、フローコートなどの方法で塗工
することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のエマルジョン組成物は、各種基
材に塗工し、室温または短時間の低温加熱によって、優
れた撥水性、耐水性、耐候性を有し、粘着感のない塗膜
を形成し、各種基材に耐汚染性、耐久性を付与する。ま
た水を分散媒とするエマルジョン型のため、有機溶剤に
よる安全性、環境衛生上の問題もなく、またエマルジョ
ンであるにもかかわらず、優れた保存安定性を有し、さ
らに各種基材に対して、ハジキのない良好な塗布性を示
す。またガラスビンなどの擦り傷を良好に遮蔽し、滑り
易さ、汚れ易さ、浸水時の油浮きなども生ずることがな
く、良好な遮蔽剤としての特性を示す。
材に塗工し、室温または短時間の低温加熱によって、優
れた撥水性、耐水性、耐候性を有し、粘着感のない塗膜
を形成し、各種基材に耐汚染性、耐久性を付与する。ま
た水を分散媒とするエマルジョン型のため、有機溶剤に
よる安全性、環境衛生上の問題もなく、またエマルジョ
ンであるにもかかわらず、優れた保存安定性を有し、さ
らに各種基材に対して、ハジキのない良好な塗布性を示
す。またガラスビンなどの擦り傷を良好に遮蔽し、滑り
易さ、汚れ易さ、浸水時の油浮きなども生ずることがな
く、良好な遮蔽剤としての特性を示す。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例をあげて説明する。な
お、実施例中の部は重量部を、%は重量%を表す。また
粘度は25℃の値を示す。 合成例1 メチルトリイソプロポキシシラン220 部(1モル)とト
ルエン150 部をフラスコに仕込み、1%塩酸水溶液 108
部を20分間かけて滴下し、メチルトリイソプロポキシシ
ランを加水分解した。滴下40分後に攪拌を止め、分液後
有機層を水洗して塩酸を除去し、さらにトルエンを減圧
除去して、分子量12,000、軟化点 115℃、シラノール基
含有量1.2 %のメチルポリシルセスキオキサンP−1を
調製した。次に該シルセスキオキサン100 部、トルエン
200 部、トリメチルクロロシラン10部およびヘキサメチ
ルジシラザン50部をフラスコに仕込み、加熱攪拌を行っ
た。トルエンの還流温度で2時間加熱攪拌後、反応によ
って生じたアンモニア、塩酸或いはそれらの塩を水洗に
よって除去し、さらにトルエンを減圧留去してトリメチ
ルシリル化された、軟化点80℃のシリコーン樹脂A−1
を得た。尚、A−1のシラノール基含有量は0.3 %であ
った。ここで、軟化点はJIS C 2104の環球式軟化点測定
法に準じて測定した。また分子量はGPC(HLC−8
02U、東ソー(株)製)を用いて(ポリスチレン換算
の)分子量を測定した。この分子量の測定では、メチル
ポリシルセスキオキサンとシリル化されたシリコーン樹
脂の分子量はほぼ同じ値を示した。また、シラノール基
含有量は、シリコーン樹脂を300 ℃で2時間加熱時に発
生した水分量を電量滴定式水分測定装置CA−06型(三菱
化成(株)製)を使用して測定し、下記式により算出し
た。
お、実施例中の部は重量部を、%は重量%を表す。また
粘度は25℃の値を示す。 合成例1 メチルトリイソプロポキシシラン220 部(1モル)とト
ルエン150 部をフラスコに仕込み、1%塩酸水溶液 108
部を20分間かけて滴下し、メチルトリイソプロポキシシ
ランを加水分解した。滴下40分後に攪拌を止め、分液後
有機層を水洗して塩酸を除去し、さらにトルエンを減圧
除去して、分子量12,000、軟化点 115℃、シラノール基
含有量1.2 %のメチルポリシルセスキオキサンP−1を
調製した。次に該シルセスキオキサン100 部、トルエン
200 部、トリメチルクロロシラン10部およびヘキサメチ
ルジシラザン50部をフラスコに仕込み、加熱攪拌を行っ
た。トルエンの還流温度で2時間加熱攪拌後、反応によ
って生じたアンモニア、塩酸或いはそれらの塩を水洗に
よって除去し、さらにトルエンを減圧留去してトリメチ
ルシリル化された、軟化点80℃のシリコーン樹脂A−1
を得た。尚、A−1のシラノール基含有量は0.3 %であ
った。ここで、軟化点はJIS C 2104の環球式軟化点測定
法に準じて測定した。また分子量はGPC(HLC−8
02U、東ソー(株)製)を用いて(ポリスチレン換算
の)分子量を測定した。この分子量の測定では、メチル
ポリシルセスキオキサンとシリル化されたシリコーン樹
脂の分子量はほぼ同じ値を示した。また、シラノール基
含有量は、シリコーン樹脂を300 ℃で2時間加熱時に発
生した水分量を電量滴定式水分測定装置CA−06型(三菱
化成(株)製)を使用して測定し、下記式により算出し
た。
【0019】
【数1】
【0020】合成例2 トリメチルクロロシランおよびヘキサメチルジシラザン
の代わりに、3,3,3 −トリフルオロプロピルジメチルク
ロロシランおよびビス〔3,3,3 −トリフルオロプロピ
ル〕テトラメチルジシラザンを使った他は、合成例1と
同様にしてP−1を処理し、軟化点85℃のシリル化され
たシリコーン樹脂A−2を得た。尚、A−2のシラノー
ル基含有量は 0.3%であった。
の代わりに、3,3,3 −トリフルオロプロピルジメチルク
ロロシランおよびビス〔3,3,3 −トリフルオロプロピ
ル〕テトラメチルジシラザンを使った他は、合成例1と
同様にしてP−1を処理し、軟化点85℃のシリル化され
たシリコーン樹脂A−2を得た。尚、A−2のシラノー
ル基含有量は 0.3%であった。
【0021】合成例3 比較例として、メチルトリイソプロポキシシラン 220部
(1.0モル)の代わりに、テトラエトキシシラン166.4 部
(0.8モル)とトリメチルメトキシシラン20.8部(0.2モ
ル)を用いて共加水分解を行ない、合成例1のシルセス
キオキサンの場合と同様にして分子量2,000 でシラノー
ル基含有量 4.5%のシリコーン樹脂B−1を得た。
(1.0モル)の代わりに、テトラエトキシシラン166.4 部
(0.8モル)とトリメチルメトキシシラン20.8部(0.2モ
ル)を用いて共加水分解を行ない、合成例1のシルセス
キオキサンの場合と同様にして分子量2,000 でシラノー
ル基含有量 4.5%のシリコーン樹脂B−1を得た。
【0022】調製例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、合成例1で得られたシリコー
ン樹脂A−1の100 部、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン300 部、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル10.0部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル10.0部を仕込み、85〜90℃で1時間加熱攪拌を行っ
た。その後60℃まで冷却し、水80部を滴下ロートから徐
々に添加し、55〜60℃で1時間攪拌を行った。得られた
生成物をさらにコロイドミルを用いて乳化し、エマルジ
ョン組成物E−1を得た。
を取り付けたフラスコに、合成例1で得られたシリコー
ン樹脂A−1の100 部、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン300 部、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル10.0部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル10.0部を仕込み、85〜90℃で1時間加熱攪拌を行っ
た。その後60℃まで冷却し、水80部を滴下ロートから徐
々に添加し、55〜60℃で1時間攪拌を行った。得られた
生成物をさらにコロイドミルを用いて乳化し、エマルジ
ョン組成物E−1を得た。
【0023】調製例2 合成例2で得られたシリコーン樹脂A−2の200 部、デ
カメチルシクロペンタシロキサン160 部、ラウリン酸ト
リグリセライド20部、ポリオキシエチレンオクチルフェ
ニルエーテル10部、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル10部、水100 部を使用して、調製例1と同様に
エマルジョン組成物E−2を得た。
カメチルシクロペンタシロキサン160 部、ラウリン酸ト
リグリセライド20部、ポリオキシエチレンオクチルフェ
ニルエーテル10部、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル10部、水100 部を使用して、調製例1と同様に
エマルジョン組成物E−2を得た。
【0024】調製例3 シリコーン樹脂A−1の代わりにシリコーン樹脂B−1
を使用した他は、調製例1と同様にエマルジョン組成物
F−1を得た。
を使用した他は、調製例1と同様にエマルジョン組成物
F−1を得た。
【0025】調製例4 シリコーン樹脂A−1の代りに粘度200,000cP のジメチ
ルポリシロキサンを使用した他は、調製例1と同様に、
エマルジョン組成物F−2を得た。
ルポリシロキサンを使用した他は、調製例1と同様に、
エマルジョン組成物F−2を得た。
【0026】調製例5 オクタメチルシクロテトラシロキサンを使用せず、85〜
90℃の加熱攪拌を120〜130 ℃で行った他は、調製例1
と同様にしてエマルジョン組成物F−3を得た。
90℃の加熱攪拌を120〜130 ℃で行った他は、調製例1
と同様にしてエマルジョン組成物F−3を得た。
【0027】調製例6 調製例1と同様なフラスコに、カルナバロウ50部、流動
パラフィン25部、ポリオキシエチレン(10)ステアレート
9部、ポリオキシエチレン(40)ステアレート9部、ポ
リオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル12部
を仕込み、徐々に加熱して溶解し、90℃に保ちながら加
熱攪拌した後、90℃に加温した水380 部を徐々に加えな
がら1時間攪拌し、次に冷却攪拌して25℃まで冷却し
て、エマルジョン組成物F−4を得た。
パラフィン25部、ポリオキシエチレン(10)ステアレート
9部、ポリオキシエチレン(40)ステアレート9部、ポ
リオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル12部
を仕込み、徐々に加熱して溶解し、90℃に保ちながら加
熱攪拌した後、90℃に加温した水380 部を徐々に加えな
がら1時間攪拌し、次に冷却攪拌して25℃まで冷却し
て、エマルジョン組成物F−4を得た。
【0028】実施例1〜10及び比較例1〜4 表1に示す組成で、本発明のエマルジョン組成物及び比
較用のエマルジョン組成物を調製し、擦り傷遮蔽用のコ
ーティング剤として、遮蔽性、耐水性、耐候性、美観、
油浮き性、安定性を以下のとおり評価した。結果を表1
に示す。
較用のエマルジョン組成物を調製し、擦り傷遮蔽用のコ
ーティング剤として、遮蔽性、耐水性、耐候性、美観、
油浮き性、安定性を以下のとおり評価した。結果を表1
に示す。
【0029】〔試験片の作成〕15cm×15cmの大きさのガ
ラス板を、サンドペーパーで軽く擦って擦り傷をつけ
た。これにエアーガンを用いてコーティング剤を吹付
け、1日風乾して保護被膜を形成させ試験片を作成し
た。 〔遮蔽性〕試験片の外観を目視にて観察し下記4段階で
評価した。 ◎:擦り傷部分が良く遮蔽され、被膜の透明感も良好 ○:擦り傷部分の一部分が露出しているが、被膜の透明
感は良好 △:擦り傷部分の一部分が露出し、被膜の透明感もやや
不良 ×:遮蔽効果不十分で、被膜の透明感もない 〔耐水性〕試験片の上に水道水を14時間流した後、外観
を目視にて観察し下記4段階で評価した。 ◎:擦り傷部分が良く遮蔽され、被膜の透明感も良好 ○:擦り傷部分の一部分が露出しているが、被膜の透明
感は良好 △:擦り傷部分の一部分が露出し、被膜の透明感もやや
不良 ×:遮蔽効果不十分で、被膜の透明感もない 〔耐候性〕サンシャインウェザーメーターを用いて500
時間暴露した後、外観を目視にて観察し下記4段階で評
価した。 ◎:擦り傷部分が良く遮蔽され、被膜の透明感も良好 ○:擦り傷部分の一部分が露出しているが、被膜の透明
感は良好 △:擦り傷部分の一部分が露出し、被膜の透明感もやや
不良 ×:遮蔽効果不十分で、被膜の透明感もない 〔美観〕試験片を25℃、相対湿度60%の条件下で2か月
間静置した後、外観を目視にて観察し下記4段階で評価
した。 ◎:被膜の透明感は良好で埃の付着もない ○:被膜の透明感は良好だが、埃の付着が一部みられる △:被膜の透明感がやや不良で、埃の付着も一部みられ
る ×:被膜の透明感が不良で、埃の付着もみられる 〔油浮き性〕試験片を冷水中に14時間浸漬させ、油浮き
の有無を目視にて観察し、評価した。 ◎:油浮き無し ○:わずかに油浮き有り △:少し油浮き有り ×:油浮き有り 〔安定性〕コーティング剤を、室温で4か月間静置した
後、溶液の均質性を目視にて観察し評価した。 ◎:溶液の均質性は良好 ○:わずかにミクロゲルの発生がみられる △:ミクロゲル又はわずかに液の分離がみられる ×:一部液の分離がみられる
ラス板を、サンドペーパーで軽く擦って擦り傷をつけ
た。これにエアーガンを用いてコーティング剤を吹付
け、1日風乾して保護被膜を形成させ試験片を作成し
た。 〔遮蔽性〕試験片の外観を目視にて観察し下記4段階で
評価した。 ◎:擦り傷部分が良く遮蔽され、被膜の透明感も良好 ○:擦り傷部分の一部分が露出しているが、被膜の透明
感は良好 △:擦り傷部分の一部分が露出し、被膜の透明感もやや
不良 ×:遮蔽効果不十分で、被膜の透明感もない 〔耐水性〕試験片の上に水道水を14時間流した後、外観
を目視にて観察し下記4段階で評価した。 ◎:擦り傷部分が良く遮蔽され、被膜の透明感も良好 ○:擦り傷部分の一部分が露出しているが、被膜の透明
感は良好 △:擦り傷部分の一部分が露出し、被膜の透明感もやや
不良 ×:遮蔽効果不十分で、被膜の透明感もない 〔耐候性〕サンシャインウェザーメーターを用いて500
時間暴露した後、外観を目視にて観察し下記4段階で評
価した。 ◎:擦り傷部分が良く遮蔽され、被膜の透明感も良好 ○:擦り傷部分の一部分が露出しているが、被膜の透明
感は良好 △:擦り傷部分の一部分が露出し、被膜の透明感もやや
不良 ×:遮蔽効果不十分で、被膜の透明感もない 〔美観〕試験片を25℃、相対湿度60%の条件下で2か月
間静置した後、外観を目視にて観察し下記4段階で評価
した。 ◎:被膜の透明感は良好で埃の付着もない ○:被膜の透明感は良好だが、埃の付着が一部みられる △:被膜の透明感がやや不良で、埃の付着も一部みられ
る ×:被膜の透明感が不良で、埃の付着もみられる 〔油浮き性〕試験片を冷水中に14時間浸漬させ、油浮き
の有無を目視にて観察し、評価した。 ◎:油浮き無し ○:わずかに油浮き有り △:少し油浮き有り ×:油浮き有り 〔安定性〕コーティング剤を、室温で4か月間静置した
後、溶液の均質性を目視にて観察し評価した。 ◎:溶液の均質性は良好 ○:わずかにミクロゲルの発生がみられる △:ミクロゲル又はわずかに液の分離がみられる ×:一部液の分離がみられる
【0030】
【表1】
【0031】*1:ジメチルシリコーンオイル(160cP) の
エマルジョン(30%) *2:ジメチルシリコーンオイル(10,000cP)のエマルジョ
ン(30%) *3:アミノ基含有(10モル%)シリコーンオイルのエマ
ルジョン(30%) *4:アミノ基含有(50モル%)シリコーンオイルのエマ
ルジョン(30%) *5:ノニルフェニル系界面活性剤(ニッコールOP−
5,日光ケミカルズ(株)製) *6:ノニルフェニル系界面活性剤(ニッコールOP−1
0,日光ケミカルズ(株)製) *7:ソルビタンエステル系界面活性剤(リケマールA,
リケンビタミン(株)製)
エマルジョン(30%) *2:ジメチルシリコーンオイル(10,000cP)のエマルジョ
ン(30%) *3:アミノ基含有(10モル%)シリコーンオイルのエマ
ルジョン(30%) *4:アミノ基含有(50モル%)シリコーンオイルのエマ
ルジョン(30%) *5:ノニルフェニル系界面活性剤(ニッコールOP−
5,日光ケミカルズ(株)製) *6:ノニルフェニル系界面活性剤(ニッコールOP−1
0,日光ケミカルズ(株)製) *7:ソルビタンエステル系界面活性剤(リケマールA,
リケンビタミン(株)製)
Claims (1)
- 【請求項1】 (A) R1SiO1.5 単位 50〜99モル% R2 3SiO0.5単位 1〜50モル% (式中、R1,R2は置換または非置換の1価炭化水素基を表す)より成るシリコ ーン樹脂 100重量部 (B) 揮発性オルガノポリシロキサン 30〜3000重量部 (C) 界面活性剤 0.1〜60重量部 および (D) 水 100〜3000重量部 を含有するエマルジョン組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4164673A JP2831877B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | エマルジョン組成物 |
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---|---|
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