JPH0598015A - アミノ官能性有機珪素化合物及び艶出剤配合物 - Google Patents

アミノ官能性有機珪素化合物及び艶出剤配合物

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JPH0598015A
JPH0598015A JP4083606A JP8360692A JPH0598015A JP H0598015 A JPH0598015 A JP H0598015A JP 4083606 A JP4083606 A JP 4083606A JP 8360692 A JP8360692 A JP 8360692A JP H0598015 A JPH0598015 A JP H0598015A
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sio
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JP4083606A
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Martin Eric Cifuentes
エリツク シフエンテス マーテイン
David Brian Selley
ブライアン セリー デビツド
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    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/48Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • C08G77/54Nitrogen-containing linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な光沢や擦り消し特性及び適用容易性を
付与する新規シリコーン系ポリマーを含有する艶出剤配
合物を提供する。 【構成】 ワックス、溶剤、界面活性剤、増粘剤、研磨
剤、染料、着臭剤、及び艶出剤の製造に通常使用される
他の原料、より成る群から選択された少なくとも一種の
原料を成分として含有する艶出剤配合物において、新規
の反応性アミン官能性シリコーン系ポリマーを導入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は艶出剤配合物に関する。
より詳細には、本発明は、良好な光沢や擦り消し特性及
び適用容易性を艶出剤に付与する新規シリコーン系ポリ
マーを含有する艶出剤配合物に関する。
【0002】
【従来の技術】有機珪素化合物を含有する艶出剤配合物
は、新しいものではない。例えば、米国特許第3,50
8,933号(1970年4月28日発行)明細書に記
載されているように、アミノ官能性シロキサンが艶出剤
配合物に用いられている。このようなアミノ官能性シロ
キサンはまた、以下の米国特許明細書における各種の艶
出剤配合物の原料としても開示されている:米国特許第
3,836,371号(1974年9月17日発行);
同第3,890,271号(1975年6月17日発
行);同第3,960,575号(1976年6月1日
発行);同第4,013,475号(1977年3月2
2日発行);同第4,218,250号(1980年8
月19日発行);及び同第4,898,614号(19
90年2月6日発行)。しかしながら、先行技術は、艶
出剤配合物において本発明の新規ポリマーを使用するこ
とについては教示していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ワックス、
溶剤、界面活性剤、増粘剤、研磨剤、染料、着臭剤、及
び艶出剤の製造に通常使用される他の原料、より成る群
から選択された少なくとも一種の原料を成分として含有
する艶出剤配合物に関する。本発明の改良点は、新規の
シリコーン系ポリマーを艶出剤配合物に含めることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用、及び効果】本艶出
剤配合物は、水系であることが好ましく、そして油中水
形乳濁液系の艶出剤であることができる。しかし、本艶
出剤配合物はまた、水中油形乳濁液系の艶出剤として配
合されることも可能である。本艶出剤配合物は、反応性
アミノ官能性ポリシロキサンである有機珪素系の耐洗剤
性皮膜形成化合物を少なくとも一種は含有する。
【0005】本明細書において記載される本発明のこれ
らの及び他の特徴、目的、及び利点が、以下の詳細な記
述を考慮することによってより明確になるであろう。
【0006】本発明の艶出剤配合物に使用できるワック
スは、該技術分野では周知であり、そして艶出剤の特定
の用途や求められる特性により変えることができる。適
当なワックスの特別な例として、動物性ワックス、例え
ば密蝋、鯨蝋、ラノリン、及びシェラック蝋;植物性ワ
ックス、例えばカルナバ、カンデリラ、ベーベリー、及
びシュガーケイン;鉱物ワックス、例えばオゾケライ
ト、セレシン、モンタン、パラフィン、マイクロワック
ス、及びペトロラタム;並びに合成ワックス、例えばエ
チレン系ポリマー、ポリオールエーテル−エステル、及
び塩素化ナフタレンが挙げられる。
【0007】使用可能な研磨剤は該技術分野において周
知であり、そして適当な研磨剤として、珪酸アルミニウ
ム、珪藻土、軽石、フラー土、ベントナイト、シリカ、
トリポリ、水和珪酸カルシウム、白亜、コロイド粘土、
酸化マグネシウム、赤色酸化鉄、及び酸化錫が挙げられ
る。
【0008】艶出剤配合物では、溶剤、例えばVM&P
ナフサ、ストッダード溶剤、ナフサミネラルスピリッ
ト、水、及びケロシン;界面活性剤、例えばポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレエート及び脂肪アルコール
アミンスルフェート;増粘剤、例えば大豆レシチン及び
メチルセルロース;耐洗剤性添加剤、例えばジメチル及
びカルボキシ官能性シリコーン;着色剤;着臭剤;腐食
防止剤;並びに艶出剤の製造に通常用いられる他の原
料、を使用することができる。このような原料はすべ
て、当業者には周知のものである。本発明は、溶剤系艶
出剤、水系乳濁液艶出剤、及びペーストワックス艶出剤
を含む、すべての種類のワックス及び/または研磨剤含
有艶出剤に適用することができる。
【0009】耐洗剤性添加剤は、約5〜数百万センチス
トークス程度、好ましくは約100〜約10,000セ
ンチストークスの粘度範囲を有する皮膜形成剤の有機ポ
リシロキサンであることができる。比較的高粘度のポリ
シロキサンと比較的低粘度のポリシロキサンとの混合物
を使用することが好ましい。このようなポリシロキサン
は、以下の反復単位、すなわち、
【0010】
【化6】
【0011】(上式中、nは1よりも大きな値であり、
1 は炭素原子1〜7個を含有するアルキル基またはフ
ェニル基であり、R2 は水素、炭素原子1〜7個を含有
するアルキル基、またはフェニル基である)で示され
る。上記化学式に含まれるポリシロキサンの例として、
ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポ
リメチルエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキ
サン、ポリジフェニルシロキサン、ジフェニルシランジ
オール、及びこれらシロキサンのいずれか二種以上から
なるコポリマー、が挙げられる。ポリシロキサンオキシ
アルキレンブロックコポリマーを利用することもでき
る。
【0012】上述の有機ポリシロキサンの他に、本発明
の組成物にはアミノ官能性ポリシロキサンが含まれる。
アミノ官能性ポリシロキサンは、皮膜の耐久性を高め且
つ皮膜の各種支持体への付着を促進する、極性の大きな
アミノアルキル改質性側基を有するシリコーン流体であ
る。
【0013】本発明はまた、混合物中に存在する他の有
機シリコーン化合物との相互溶解を促進する、任意では
あるがしかし好ましい液状シラン成分にも関する。適当
な液状シランは、化学式R3 −Si(OR4 3 (式
中、R3 は炭素原子1〜3個を有するアルキル基または
フェニル基であり、そしてR4 は炭素原子1または2個
を有するアルキル基でありうる)で示される。好ましい
液状シラン成分は、アルキルトリアルコキシシラン例え
ばメチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、及びフェニルトリエ
トキシシランである。
【0014】先行技術のアミノ官能性シロキサン化合物
は以下の化学式で示すことができる。
【0015】
【化7】
【0016】このような化合物は、米国特許第3,50
8,933号(1970年4月28日発行);同第3,
836,371号(1974年9月17日発行);及び
同第3,890,271号(1975年6月17日発
行)の明細書に記述されている。
【0017】上記化学式(I)に同定した慣例のシリコ
ーン系ポリマーとは対照的に、本発明の新規なアミン官
能性シロキサンポリマーは、以下の化学式で示される。
【0018】
【化8】
【0019】上式中、Rは炭素原子1〜4個を含有する
アルキル基、OH基、アルコキシ基、またはフェニル基
を示し(但し、全R基の少なくとも50%はメチル基で
ある);Qは化学式−R2 Z(式中、R2 は炭素原子3
〜6個を含有する二価のアルキレン基、または化学式−
CH2 CH2 CH2 OCH2 −CHOHCH2−の基で
あり、そしてZは以下の化学式、
【0020】
【化9】
【0021】(上式中、R3 は水素または炭素原子1〜
4個を含有するアルキル基であり、R 4 は炭素原子1〜
4個を含有するアルキル基であり、そしてnは2〜6の
整数である)のような基より成る群から選択された一価
の基である)で示されるアミン官能性置換基を示し;
x,y、及びzは、その合計が約25〜約800の範囲
にある整数であり;そしてQ1 は、少なくとも一つの珪
素結合加水分解性基を有する炭素結合珪素原子をさらに
含む先に定義したアミン官能性置換基を示す。該炭素結
合珪素原子は、以下の化学式、
【0022】
【化10】
【0023】(上式中、mは0,1、または2であり、
そしてRは先に定義したものと同じである)で表すこと
ができる。
【0024】化学式(II)に相当するアミン官能性シロ
キサンポリマーの一つは、以下の化学式、すなわち、
【0025】
【化11】
【0026】(上式中、Qは−CH2 CHCH3 CH2
NHCH2 CH2 NH2 であり、Q1 は−CH2 CHC
3 CH2 NHCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2
i(OCH3 3 であり、そしてx,y、及びzの合計
は約200である)で示される。
【0027】有用なR基は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、またはフェニ
ルのような基であるが、但しR基の少なくとも50%は
メチル基である。R基は、すべて同じ基であっても、ま
たは異なる基であってもよい。
【0028】−R2 Zで示されたアミン官能性置換基Q
の化学式において、R2 で示されるアルキレン基にはト
リメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、−CH
2 CHCH3 CH2 −、及び−CH2 CH2 CHCH3
CH2 −が含まれる。R2 基が−CH2 CH2 CH2
CH2 CHOHCH2 −であるシロキサンポリマーを使
用することもできる。しかしながら、R2 がトリメチレ
ン基またはアルキル置換トリメチレン基例えば−CH2
CHCH3 CH2 −であるシロキサンが好ましい。
【0029】Zは、置換アミン基または未置換アミン基
を示す。先述の好ましいアミン基には、以下の化学式、
【0030】
【化12】
【0031】(上式中、R3 は水素または炭素原子1〜
4個を含有するアルキル基であり、R 4 は炭素原子1〜
4個を含有するアルキル基であり、そしてnは2〜6の
整数である)で示されるアミン基が含まれる。R3 及び
4 で示される炭素原子1〜4個を含有するアルキル基
には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピ
ル、またはイソブチルが含まれる。有用なZ基には、未
置換アミン基例えば−NH2 ;アルキル置換アミン基例
えば−NHCH3 、−NHCH2 CH2 CH2 CH3
及び−N(CH2 CH3 2 ;アミノアルキル置換アミ
ン基例えば−NHCH2 CH2 NH2 、−NH(C
2 6 NH2 、及び−NHCH2 CH2 CH 2 N(C
3 2 ;並びにアミノアルキル置換アミン基例えば−
NHCH2 CH 2 NHCOCH3 及び−NHCH2 CH
2 CH2 NHCOCH2 CH3 が含まれる。
【0032】本発明に有用なシロキサンポリマーは、そ
の粘度及び重合度を変化させることができる。例えば、
化学式R3 SiO[R2 SiO]x [RQ1 SiO]y
[RQSiO]z SiR3 では、整数x,y、及びzの
合計は約25〜約800の範囲にある。しかしながら、
好ましいシロキサンポリマーの該合計は50〜400の
範囲にある。
【0033】これらのアミン官能性材料は、アミン官能
性シリコーン系ポリマーとシランカップリング剤例えば
クロロプロピルトリメトキシシランとを反応させること
によって調製される。シランカップリング剤は、該技術
分野において接着促進剤として周知であり、例えば米国
特許第4,689,085号明細書(1987年8月2
5日発行)に実証されている。代表的には、これらの材
料を、ガラスやシリカのような親水性無機質表面と有機
樹脂との間の界面として使用して、これらの異質の表面
を結合させる。
【0034】シランカップリング剤は、一般構造式X3
Si(CH2 n Y(式中、nは0〜3の整数であり、
Xは珪素原子上の加水分解性基であり、そしてYは反応
性有機官能基である)で示される。水溶液で適用した場
合に、該加水分解性基が中間シラノール基を生成し、該
シラノール基が親水性表面に移動し、そこで該表面のヒ
ドロキシル基と縮合して該表面と「シロキサン」結合
(−SiOSi−)を形成する。シランカップリング剤
の反応性有機官能基Yと有機樹脂との間の相溶性によっ
て、有機樹脂との結合が達成されると考えられている。
【0035】周知で且つ市販のシランカップリング剤の
例として、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、N−[2−(ビニルベンジルアミ
ノ)エチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリアセトキシシラン、3−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、及び2−メルカプトエチルトリ
メトキシシランが挙げられる。
【0036】該生成物は、珪素原子に結合したアルキル
アミノ置換基上に加水分解性官能価を含有する、反応性
シリコーン系ポリマーである。以下の例は、本発明の概
念をさらに例示するために記載されるものである。
【0037】
【実施例】例1 以下の化学式、
【0038】
【化13】
【0039】(上式中、Qは−CH2 CHCH3 CH2
NHCH2 CH2 NH2 であり、そしてQ1 は−CH2
CHCH3 CH2 NHCH2 CH2 NHCH2 CH2
2 Si(OCH3 3 である)で示される、重合度約
200、ジアミン置換度2.5モル%のシリコーン流体
100グラムを窒素シール容器中で120℃に加熱し
た。この容器中の加熱されたアミン流体にクロロプロピ
ルトリメトキシシラン11.9グラムを加えた。この混
合物を2時間攪はんして、冷却した。前記化学式(III
)に示したシリコーン系ポリマーに対応する生成物を
単離し回収した。
【0040】例2 例1で回収したシリコーン系ポリマーを含有する艶出剤
配合物を調製した。該艶出剤は以下の原料を含有した。原料 重量% グラム 水 55.3 442.4 プロピレングリコール 1.0 8.0 ホウ酸ナトリウム 0.5 4.0 ケロシン 26.2 209.6 例1のシリコーン系ポリマー 4.0 32.0 AQUABEAD 519 WAX 2.0 16.0 WITCAMIDE 511 1.0 8.0 Kaopolite 1152 10.0 80.0
【0041】AQUABEAD(商標)519 WAX
は、平均粒子寸法3ミクロンを有する超微粉形ワックス
で、Micro Powders社(Scarsdal
e,New York)から市販されている。AQUA
BEADは、その会社の商標でもある。WITCAMI
DE(商標)511は、油及び水の乳化剤で、Witc
o社(New York,New York)の商標で
ある。Kaopolite 1152は珪酸アルミニウ
ム粘土研磨剤である。
【0042】上述の艶出剤配合物を、1990 Bui
ck Park Avenue自動車の表面で試験し評
価した。その結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】自動車用艶出剤において、珪素原子上の加
水分解性基の存在が、アミノシリコーンの使用と関連す
る耐久性を向上させるのに寄与する。珪素原子上の加水
分解性基が、艶出仕上された支持体との付着結合能を提
供する。さらに、加水分解して次いで他のシラノールと
縮合するために艶出剤皮膜の分子量が増大し、そして該
皮膜が洗剤による再乳化または流動を受けにくくなる。
米国特許第3,960,575号明細書に記載されてい
るような反応性アミン官能性シリコーンは、ジメチル環
状体とジ−またはトリ−アルコキシ官能性アミノシラン
またはシリコーンとの塩基触媒平衡法によって調製する
ことが代表的である。生じた生成物は、シロキサン主鎖
に沿ったアルキルアミノ側鎖と、珪素原子上の架橋反応
に利用できる比較的低濃度のアルコキシ基とを含有す
る。さらに、この珪素原子上のアルコキシ基は、立体因
子が寄与してこれら加水分解性基の反応性を低減する、
ポリマー主鎖に沿って配置されている。
【0045】本発明に記載される材料もまた、環状シロ
キサンとアミン源との塩基触媒平衡法によって調製する
ことが代表的である。次いでこのポリマーをアルキルま
たはアリール置換アルコキシシランまたは流体とさらに
反応させる。一方、珪素原子上のアルキルまたはアリー
ル置換基は、シロキサン流体のアルキルアミノ鎖上の窒
素原子と反応または結合できる官能基を含有する。その
結果、ある側鎖またはすべての側鎖が、シリル基に結合
した反応性アルコキシ官能価を含有する。このため、得
られた生成物の加水分解性基は、より高濃度でしかも立
体的に妨害されにくいので、結果的に反応性がより高く
なっている。珪素原子上の加水分解性基の高濃度で且つ
高反応性である性質によって、非流動性で且つ耐久性が
高い硬化皮膜へと架橋する大きな潜在能力が、該流体に
付与される。
【0046】例3 スターラー、温度計、及び凝縮器を備えた三口フラスコ
に、アミノシリコーン流体約200.0グラムと、n−
ブタノール52グラムと、及びメタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン16グラムとを装填した。アミノシ
リコーン流体は、平均重合度200を有し、且つランダ
ムに配置された(MeRSiO)反復単位2.5モル%
を含有するトリメチルシリル末端基をもつポリジメチル
シロキサンコポリマーとした。前記反復単位式中のR
は、珪素原子に結合した−CH2CH(CH3 )CH2
NHCH2 CH2 NH2 側基である。該混合物を窒素雰
囲気中で加熱して、80℃で16時間反応させた。フラ
スコ及び内容物を室温に冷却して、生成物を回収した。
【0047】例4 攪はん棒を備えた8オンス(約227グラム)の丸形ジ
ャー内で、アミノシリコーン流体約100グラムとグリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン7.63グラムと
を混合した。アミノシリコーン流体は、平均重合度20
0を有し、且つランダムに配置された(MeRSiO)
反復単位2.5モル%を含有するトリメチルシリル末端
基をもつポリジメチルシロキサンコポリマーとした。前
記反復単位式中のRは、珪素原子に結合した−CH2
H(CH3 )CH2 NHCH2 CH2 NH2 側基であ
る。ジャーを封止して、その内容物を室温で一晩混合し
た。
【0048】例5 油中水形乳濁液系の自動車用艶出剤を、例3及び4に記
載したアミン官能性シリコーンを使用して配合した。こ
れらの艶出剤組成物を表2に示す。これらの艶出剤を、
自動車用仕上剤を含有するスチール製パネルに適用して
1時間乾燥させた。該艶出剤は、適度の容易さで且つ最
少限の微粉量でバフ磨きされ、欠陥のない光沢皮膜を生
じた。艶出剤配合物Aは、配合物B〜Dよりも若干良好
な擦り消し特性を示した。配合物B,C、及びDの間で
は、擦り消し特性に差はなかった。
【0049】
【表2】
【0050】例6 12リットルの丸底フラスコに、環状ジメチルシロキサ
ン6574.6グラムと、1.5csのトリメチル末端基
をもつポリジメチルシロキサン143.89グラムと、
アミン官能性加水分解物MeRSi(OMe)2 (Rは
−CH2 CH(CH3 )CH2 NHCH2 CH2
2 )404.89グラムと、及び固体KOH2.06
5グラムとを装填した。このフラスコと内容物を130
℃に加熱して、その温度で6時間保持した。次いでその
混合物を40℃に冷却して、酢酸の環状ジメチルシロキ
サン溶液を用いて中和した。中和工程に次いで、クロロ
プロピルトリメトキシシラン411.0グラムと、ナト
リウムメトキシドの25%メタノール溶液451.6グ
ラムとを反応器に加えた。そのフラスコ及び内容物を加
熱して、80℃で6時間維持した。生成物は、窒素パー
ジ下、68℃、1atm 、160 ml/分で4時間ストリッピ
ングした。この工程が終了したら、反応器及び内容物を
冷却して、生成物を回収した。
【0051】例7 攪はん棒を備えた4オンス(約113グラム)の丸底ジ
ャーに、平均分子量約2000及びアミン濃度約1.0
meq/gm−ポリマーを示すアミノシリコーン約50グラ
ムを装填した。グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン約6グラムを加えた。ジャーを封止し、その内容物を
室温で一晩混合した。
【0052】例8 例6及び7に記載した流体を用いて、表3に示したよう
な油中水形乳濁液系の自動車用艶出剤E及びFを配合し
た。これらの艶出剤と、優れた擦り消し特性が知られて
いる市販の艶出剤とを、自動車用仕上剤の隣合う区域に
適用した。1時間乾燥後、艶出剤を適用した各区域の半
分をバフ磨きして艶出し仕上げした。すべての艶出剤試
料が、容易にバフ磨きされた。試料E及びFは、市販品
よりも若干容易に擦り消しされた。一晩乾燥後、該各区
域の残る半分をバフ磨きした。すべての場合において、
曇った残留物を除去することがより困難となった。艶出
剤Fは市販の艶出剤よりも若干容易に擦り消されたが、
配合物Eは、配合物Fまたは市販品のいずれよりもバフ
磨きすることが困難となった。
【0053】
【表3】
【0054】本発明の艶出剤配合物に用いる超微粉ワッ
クスは、慣例のいずれのワックスからでも製造できる
が、好ましくは、Fischer−Tropschワッ
クス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン−ポリテト
ラフルオロエチレンワックス、ポリテトラフルオロエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス、天然ワック
ス、鉱物ワックス、モンタンワックス誘導体、脂肪酸誘
導体、アミドワックス、及びワックス混合物、の超微粉
粒子である。超微粉ワックス粒子の寸法は、約2ミクロ
ン〜約30〜45ミクロンにわたる平均直径であること
ができるが、2〜5ミクロンが好ましい粒子寸法であ
る。このような超微粉ワックス粒子は、Micro P
owders社(Scarsdale,New Yor
k)によって製造されている。本発明の艶出剤配合物に
導入できる他の適当な超微粉ワックス粒子は、米国特許
第4,846,887号(1989年7月11日発行)
明細書に開示されている。
【0055】本発明による艶出剤配合物は、乳濁液状で
あることが好ましく、そして溶剤と、耐洗剤性皮膜形成
有機珪素化合物と、界面活性剤と、及びワックスとを含
有する油相を含む。水相には、水と、研磨剤と、ポリエ
チレングリコールやホウ酸ナトリウムのような凍結融解
剤と、及び着色剤とが含まれる。油中水形乳濁液が好ま
しいが、水中油形乳濁液もまた可能である。本発明の艶
出剤配合物は、本発明の新規ポリマーを含有しない慣例
の従来技術の艶出剤配合物と比べて、適用しやすいこ
と、擦り消し特性がはるかに改良されていること、そし
て光沢表面の外観が向上していること、という利点を有
する。
【0056】本発明の艶出剤は、自動車、ボート、及び
航行可能船舶の表面、木面、プラスチック面、並びに繊
維面を含む一般用途を有する。この皮膜は、耐久性の高
い光沢を生み出し、しかも適用しやすい。
【0057】本発明の本質的特徴及び概念から実質的に
逸脱することなく、本明細書に記載した構造、化合物、
組成物、及び方法において他の多くの変法や改質を行え
ることは明らかである。従って、本明細書に記載した本
発明の態様は例示的なものにすぎず、本発明の範囲を限
定することを意図していないことを明確に理解すべきで
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の化学式、 R3 SiO[R2 SiO]x [RQ1 SiO]y [RQ
    SiO]z SiR3 (上式中、Rは炭素原子1〜4個を
    含有するアルキル基、OH、アルコキシ基、またはフェ
    ニル基を示し(但し、全R基の少なくとも50%はメチ
    ル基である);Qは化学式−R2 Z(式中、R2 は炭素
    原子3〜6個を含有する二価のアルキレン基であり、そ
    してZは以下の化学式、 【化1】 (上式中、R3 は水素または炭素原子1〜4個を含有す
    るアルキル基であり、R 4 は炭素原子1〜4個を含有す
    るアルキル基であり、そしてnは2〜6の整数である)
    より成る群から選択された一価の基である)で示される
    アミン官能性置換基を示し;x,y、及びzは、その合
    計が25〜800の範囲にある整数であり;そしてQ1
    は、少なくとも一つの珪素結合加水分解性基を有する炭
    素結合珪素原子をさらに含む先に定義したアミン官能性
    置換基を示す)で示されるアミノ官能性有機珪素化合
    物。
  2. 【請求項2】 以下の化学式、 【化2】 (上式中、Qは−CH2 CHCH3 CH2 NHCH2
    2 NH2 であり、Q1 は−CH2 CHCH3 CH2
    HCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si(OC
    3 3 であり、そしてx,y、及びzは、その合計が
    25〜800の範囲にある整数である)で示される化合
    物。
  3. 【請求項3】 ワックス、溶剤、界面活性剤、増粘剤、
    研磨剤、染料、着臭剤、及び艶出剤の製造に通常使用さ
    れる他の原料、より成る群から選択された少なくとも一
    種の原料を成分として含有する艶出剤配合物において、
    以下の化学式、 【化3】 (上式中、Rは炭素原子1〜4個を含有するアルキル
    基、OH、アルコキシ基、またはフェニル基を示し(但
    し、全R基の少なくとも50%はメチル基である);Q
    は化学式−R2 Z(式中、R2 は炭素原子3〜6個を含
    有する二価のアルキレン基であり、そしてZは以下の化
    学式、 【化4】 (上式中、R3 は水素または炭素原子1〜4個を含有す
    るアルキル基であり、R 4 は炭素原子1〜4個を含有す
    るアルキル基であり、そしてnは2〜6の整数である)
    より成る群から選択された一価の基である)で示される
    アミン官能性置換基を示し;x,y、及びzは、その合
    計が25〜800の範囲にある整数であり;そしてQ1
    は、少なくとも一つの珪素結合加水分解性基を有する炭
    素結合珪素原子をさらに含む先に定義したアミン官能性
    置換基を示す)で示されるアミノ官能性有機珪素化合物
    を前記艶出剤配合物に導入したことを特徴とする、前記
    艶出剤配合物。
  4. 【請求項4】 前記アミノ官能性有機珪素化合物が、以
    下の化学式、 【化5】 (上式中、Qは−CH2 CHCH3 CH2 NHCH2
    2 NH2 であり、Q1 は−CH2 CHCH3 CH2
    HCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si(OC
    3 3 であり、そしてx,y、及びzは、その合計が
    25〜800の範囲にある整数である)で示される化合
    物である、請求項3記載の艶出剤配合物。
JP4083606A 1991-04-11 1992-04-06 アミノ官能性有機珪素化合物及び艶出剤配合物 Pending JPH0598015A (ja)

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