JP2830980B2 - スチフナ又はリブ溶接用セラミックタブ - Google Patents
スチフナ又はリブ溶接用セラミックタブInfo
- Publication number
- JP2830980B2 JP2830980B2 JP4057142A JP5714292A JP2830980B2 JP 2830980 B2 JP2830980 B2 JP 2830980B2 JP 4057142 A JP4057142 A JP 4057142A JP 5714292 A JP5714292 A JP 5714292A JP 2830980 B2 JP2830980 B2 JP 2830980B2
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- Japan
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- stiffener
- welding
- tab
- ceramic
- weir
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スチフナ又はリブ溶接
用セラミックタブに関する。
用セラミックタブに関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、建築構造物、橋梁などの重鋼構造
の需要が多くなってきているが、これらの構造物には、
Ｈ形鋼、Ｉ形鋼等々の形鋼のリブ溶接、或いは形鋼への
スチフナ溶接が採用されている。
の需要が多くなってきているが、これらの構造物には、
Ｈ形鋼、Ｉ形鋼等々の形鋼のリブ溶接、或いは形鋼への
スチフナ溶接が採用されている。
【０００３】この種の溶接では、例えば、スチフナ溶接
の場合の例を説明すると、図５〜７に示すように、形鋼
のウエブ１０にスチフナ１２を溶接接合するが、溶接施
工に際してはスチフナ１２に開先を形成すると共に、形
鋼のウエブ１０及びフランジ１１とスチフナ１２が交わ
るコーナ部にスカラップ１３（例、曲率半径３５ｍｍ、
４０ｍｍ、５０ｍｍ：６０ｍｍなど）が切られている。
の場合の例を説明すると、図５〜７に示すように、形鋼
のウエブ１０にスチフナ１２を溶接接合するが、溶接施
工に際してはスチフナ１２に開先を形成すると共に、形
鋼のウエブ１０及びフランジ１１とスチフナ１２が交わ
るコーナ部にスカラップ１３（例、曲率半径３５ｍｍ、
４０ｍｍ、５０ｍｍ：６０ｍｍなど）が切られている。
【０００４】従来は、この開先部にすみ肉溶接が行われ
ているが、近年は、このすみ肉溶接（開先部分溶融）に
代えて、スチフナの開先部分の表裏面を完全に溶融する
フルペネ溶接（開先完全溶融）が多くなってきた。更
に、溶接後の被溶接材の表面にはスカラップ部分からの
スパッタ付着等のない清浄表面であることも要求される
ようになってきた。
ているが、近年は、このすみ肉溶接（開先部分溶融）に
代えて、スチフナの開先部分の表裏面を完全に溶融する
フルペネ溶接（開先完全溶融）が多くなってきた。更
に、溶接後の被溶接材の表面にはスカラップ部分からの
スパッタ付着等のない清浄表面であることも要求される
ようになってきた。
【０００５】このため、スカラップにエンドタブを使用
する必要が生じ、エンドタブとして鋼製タブとセラミッ
クタブが試みられている。しかし、鋼製タブでは、曲率
を有するタブ状に製作することが困難であると共に、溶
接施工後のガスケットや端部処理にグラインダー仕上げ
を要する等、コスト的にも難しい。そのため、タブを使
用しないか、或いは鋼材の切れ端を使用していたが、端
部に溶接欠陥が発生するという問題があった。一方、セ
ラミックタブの場合は溶接施工後の処理が簡単である
が、従来、曲面を有するタブは存在せず、種々試作され
てはいるものの、端部に溶接欠陥が発生する、余盛りが
出ない等、満足し得るものとは言えなかった。
する必要が生じ、エンドタブとして鋼製タブとセラミッ
クタブが試みられている。しかし、鋼製タブでは、曲率
を有するタブ状に製作することが困難であると共に、溶
接施工後のガスケットや端部処理にグラインダー仕上げ
を要する等、コスト的にも難しい。そのため、タブを使
用しないか、或いは鋼材の切れ端を使用していたが、端
部に溶接欠陥が発生するという問題があった。一方、セ
ラミックタブの場合は溶接施工後の処理が簡単である
が、従来、曲面を有するタブは存在せず、種々試作され
てはいるものの、端部に溶接欠陥が発生する、余盛りが
出ない等、満足し得るものとは言えなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる要請
に応えるべくなされたものであって、溶接後の端部処理
が必要でなく、かつ溶接欠陥の問題もなく、さらに余盛
りを必要とする部分にも使用することができ、また製造
が容易なスチフナ又はリブ溶接用セラミックタブを提供
することを課題とするものである。
に応えるべくなされたものであって、溶接後の端部処理
が必要でなく、かつ溶接欠陥の問題もなく、さらに余盛
りを必要とする部分にも使用することができ、また製造
が容易なスチフナ又はリブ溶接用セラミックタブを提供
することを課題とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者は、スカラップ部分の曲率並びに余盛りを
考慮した形状のセラミック製のタブを種々試作した結
果、ここに本発明のタブを開発したものである。すなわ
ち、本発明のスチフナ又はリブ溶接用セラミックタブに
おいては、表面及び裏面に開先角を有する斜めの堰がそ
れぞれ形成されている溶接用セラミックタブにおいて、
表面には同一又は類似の曲率Ｒを有する２つの曲面が堰
の高さ分の間隔をおいて形成されており、裏面には平面
と曲率Ｒを有する曲面とが堰の高さ分の間隔をおいて形
成されており、また表面の上面が裏面の底面をなし、表
面の底面が裏面の上面をなしており、必要に応じて、底
面近傍の堰の下端部にカット部分を形成したものとする
ことである。
め、本発明者は、スカラップ部分の曲率並びに余盛りを
考慮した形状のセラミック製のタブを種々試作した結
果、ここに本発明のタブを開発したものである。すなわ
ち、本発明のスチフナ又はリブ溶接用セラミックタブに
おいては、表面及び裏面に開先角を有する斜めの堰がそ
れぞれ形成されている溶接用セラミックタブにおいて、
表面には同一又は類似の曲率Ｒを有する２つの曲面が堰
の高さ分の間隔をおいて形成されており、裏面には平面
と曲率Ｒを有する曲面とが堰の高さ分の間隔をおいて形
成されており、また表面の上面が裏面の底面をなし、表
面の底面が裏面の上面をなしており、必要に応じて、底
面近傍の堰の下端部にカット部分を形成したものとする
ことである。
【０００８】以下に本発明を図面を参照して更に説明す
る。
る。
【実施例】実施例１ 図１は、本発明の実施例１のスチフナ又はリブ溶接用セ
ラミックタブの斜視図、図２は、図１のものの上面図
（ａ）、底面図（ｂ）、左側面図（ｃ）及び右側面図
（ｄ）である。本発明の実施例１のスチフナ又はリブ溶
接用セラミックタブは、図１及び図２に示しように、上
面２及び底面３と、側面４、５と、表面Ｆｆ及び裏面Ｆ
ｂからなるものである。
ラミックタブの斜視図、図２は、図１のものの上面図
（ａ）、底面図（ｂ）、左側面図（ｃ）及び右側面図
（ｄ）である。本発明の実施例１のスチフナ又はリブ溶
接用セラミックタブは、図１及び図２に示しように、上
面２及び底面３と、側面４、５と、表面Ｆｆ及び裏面Ｆ
ｂからなるものである。
【０００９】このスチフナ又はリブ溶接用セラミックタ
ブ１の表面Ｆｆ及び裏面Ｆｂには、それぞれ開先角を有
する斜めの堰６がルートギャップ部分（ＲＧ）を有する
ように形成され、更には、表面Ｆｆには類似の曲率Ｒを
有する２つの曲面Ｆ１、Ｆ２が堰６の高さ分の間隔をお
いて形成されており、かつ内側の曲面Ｆ１が開先面を構
成しており、一方、裏面Ｆｂには平面Ｆ１と曲率Ｒを有
する曲面Ｆ２が堰６の高さ分の間隔をおいて形成されて
おり、かつ内側の曲面Ｆ１が開先面を構成している。
ブ１の表面Ｆｆ及び裏面Ｆｂには、それぞれ開先角を有
する斜めの堰６がルートギャップ部分（ＲＧ）を有する
ように形成され、更には、表面Ｆｆには類似の曲率Ｒを
有する２つの曲面Ｆ１、Ｆ２が堰６の高さ分の間隔をお
いて形成されており、かつ内側の曲面Ｆ１が開先面を構
成しており、一方、裏面Ｆｂには平面Ｆ１と曲率Ｒを有
する曲面Ｆ２が堰６の高さ分の間隔をおいて形成されて
おり、かつ内側の曲面Ｆ１が開先面を構成している。
【００１０】このスチフナ又はリブ溶接用セラミックタ
ブ１の表面Ｆｆの外側の曲面Ｆ２及び裏面Ｆｂの曲面Ｆ
２の曲率Ｒは、使用するもののスカラップ１３の曲率に
実質的に等しくなるようになっているものであり、上記
堰６にテーパを設けたものである。
ブ１の表面Ｆｆの外側の曲面Ｆ２及び裏面Ｆｂの曲面Ｆ
２の曲率Ｒは、使用するもののスカラップ１３の曲率に
実質的に等しくなるようになっているものであり、上記
堰６にテーパを設けたものである。
【００１１】次に、上記の溶接用セラミックタブをスチ
フナ溶接施工に使用した場合を図３にて説明する。リブ
溶接の場合も同様である。図３は、図１に示したタイプ
の溶接用セラミックタブ１を使用した例である。形鋼の
ウエブ１０及びフランジ１１とスチフナ１２の交わるコ
ーナ部分に曲率Ｒ＝３５ｍｍのスカラップ１３が形成さ
れており、スチフナ１２には開先１２1 が形成されてい
る。このスカラップ１３に溶接用セラミックタブ１を配
置するが、このタブ１の裏面Ｆｂに形成されている曲面
Ｆ2 がスカラップ１３の曲面に当接し、タブ１の側面５
がウェブ１０に当接するように配置する。その際、タブ
１をスカラップ１３内に保持するためにスカラップ１３
の空間に適当な保持具１５を挿入する。図示の場合、開
先１２1 のルートギャップ部分とタブ１との間に隙間１
４ができるが、ルートギャップ部分が零のタブの場合は
隙間１４はできない。勿論、溶接施工後、タブ１を簡単
に取り外すことができ、端部処理は不要になる。また、
この裏面Ｆｂを使用したタブ１は、表面Ｆｆを別の個所
に使用することができる。
フナ溶接施工に使用した場合を図３にて説明する。リブ
溶接の場合も同様である。図３は、図１に示したタイプ
の溶接用セラミックタブ１を使用した例である。形鋼の
ウエブ１０及びフランジ１１とスチフナ１２の交わるコ
ーナ部分に曲率Ｒ＝３５ｍｍのスカラップ１３が形成さ
れており、スチフナ１２には開先１２1 が形成されてい
る。このスカラップ１３に溶接用セラミックタブ１を配
置するが、このタブ１の裏面Ｆｂに形成されている曲面
Ｆ2 がスカラップ１３の曲面に当接し、タブ１の側面５
がウェブ１０に当接するように配置する。その際、タブ
１をスカラップ１３内に保持するためにスカラップ１３
の空間に適当な保持具１５を挿入する。図示の場合、開
先１２1 のルートギャップ部分とタブ１との間に隙間１
４ができるが、ルートギャップ部分が零のタブの場合は
隙間１４はできない。勿論、溶接施工後、タブ１を簡単
に取り外すことができ、端部処理は不要になる。また、
この裏面Ｆｂを使用したタブ１は、表面Ｆｆを別の個所
に使用することができる。
【００１２】実施例２ 図４は、本発明の実施例２のスチフナ又はリブ溶接用セ
ラミックタブの斜視図である。本発明の実施例２のスチ
フナ又はリブ溶接用セラミックタブ１は、上記実施例１
のスチフナ又はリブ溶接用セラミックタブの堰の底面近
傍の下端部にカットされた部分７を設けたものである。
このものは、上記実施例１と同様に使用することがで
き、堰６の下端が溶接施工時に欠け落ちることがないと
いう効果がある。
ラミックタブの斜視図である。本発明の実施例２のスチ
フナ又はリブ溶接用セラミックタブ１は、上記実施例１
のスチフナ又はリブ溶接用セラミックタブの堰の底面近
傍の下端部にカットされた部分７を設けたものである。
このものは、上記実施例１と同様に使用することがで
き、堰６の下端が溶接施工時に欠け落ちることがないと
いう効果がある。
【００１３】なお、上記実施例のものは、いずれも堰６
の底面近傍にルートギャップ部分ＲＧを有しているが、
このルートギャップ部分ＲＧを設けないものとすること
ができる。また、上記実施例のものは、いずれも表面に
設けた２つの曲面Ｆ２の曲率Ｒが類似であるが、実質的
に同一の曲率のものとすることができる。
の底面近傍にルートギャップ部分ＲＧを有しているが、
このルートギャップ部分ＲＧを設けないものとすること
ができる。また、上記実施例のものは、いずれも表面に
設けた２つの曲面Ｆ２の曲率Ｒが類似であるが、実質的
に同一の曲率のものとすることができる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の溶接用セ
ラミックタブは、上記形状にしたので、溶接後の端部処
理が必要でなく、かつ溶接欠陥発生の問題もなく、さら
に余盛りを必要な部分に使用する面と余盛りを必要とし
ない部分に使用する面との両方を設けたので、必要に応
じて適宜使用することができ、また表面と裏面の形状を
上下が逆になるように形成しているので、厚みが平均化
されて成形が容易であるという優れた効果を奏する。
ラミックタブは、上記形状にしたので、溶接後の端部処
理が必要でなく、かつ溶接欠陥発生の問題もなく、さら
に余盛りを必要な部分に使用する面と余盛りを必要とし
ない部分に使用する面との両方を設けたので、必要に応
じて適宜使用することができ、また表面と裏面の形状を
上下が逆になるように形成しているので、厚みが平均化
されて成形が容易であるという優れた効果を奏する。
【図１】本発明の実施例１の溶接用セラミックタブの斜
視図である。
視図である。
【図２】図１のものの上面図（ａ）、底面図（ｂ）、左
側面図（ｃ）及び右側面図（ｄ）である。
側面図（ｃ）及び右側面図（ｄ）である。
【図３】図１のものの使用例を説明する図である。
【図４】本発明の実施例２の溶接用セラミックタブの斜
視図である。
視図である。
【図５】形鋼にスチフナを溶接する状態を示す説明図
で、溶接部がスチフナとウェブの１個所にある場合の斜
視図である。
で、溶接部がスチフナとウェブの１個所にある場合の斜
視図である。
【図６】形鋼にスチフナを溶接する状態を示す説明図
で、溶接部がスチフナとフランジの２個所にある場合の
平面図である。
で、溶接部がスチフナとフランジの２個所にある場合の
平面図である。
【図７】形鋼にスチフナを溶接する状態を示す説明図
で、溶接部がスチフナとウェブ及びフランジの３個所に
ある場合の平面図である。
で、溶接部がスチフナとウェブ及びフランジの３個所に
ある場合の平面図である。
１ 溶接用セラミックタブ ２ 上面 ３ 底面 ４、５ 側面 ６ 堰 ７ カットされた部分 Ｆｆ 溶接用セラミックタブ表面 Ｆｆ 溶接用セラミックタブ裏面 １０ 形鋼ウェブ １１ 形鋼フランジ １２ スチフナ １２１ スチフナ開先 １３ スカラップ １４ 隙間 １５ タブ保持具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23K 37/06 B23K 9/00 501 意匠分類 Ｋ７−１４１１
Claims (2)
- 【請求項１】 表面及び裏面に開先角を有する斜めの堰
がそれぞれ形成されている溶接用セラミックタブにおい
て、表面には同一又は類似の曲率Ｒを有する２つの曲面
が堰の高さ分の間隔をおいて形成され、裏面には平面と
曲率Ｒを有する曲面とが堰の高さ分の間隔をおいて形成
されており、また表面の上面が裏面の底面をなし、表面
の底面が裏面の上面をなしていることを特徴とするスチ
フナ又はリブ溶接用セラミックタブ。 - 【請求項２】 上記堰が底面近傍の下端部にカットされ
た部分を有することを特徴とする請求項１記載のスチフ
ナ又はリブ溶接用セラミックタブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4057142A JP2830980B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | スチフナ又はリブ溶接用セラミックタブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4057142A JP2830980B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | スチフナ又はリブ溶接用セラミックタブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212588A JPH05212588A (ja) | 1993-08-24 |
| JP2830980B2 true JP2830980B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=13047329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4057142A Expired - Lifetime JP2830980B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | スチフナ又はリブ溶接用セラミックタブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2830980B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58148091A (ja) * | 1982-03-01 | 1983-09-03 | Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd | タブ材を使用する溶接方法 |
| JPS6084195U (ja) * | 1983-11-11 | 1985-06-10 | 新日本製鐵株式会社 | 溶接用エンドタブ |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP4057142A patent/JP2830980B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05212588A (ja) | 1993-08-24 |
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