JP2830798B2 - 半導体装置のダイシングライン部の形成方法 - Google Patents

半導体装置のダイシングライン部の形成方法

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JP2830798B2 JP7263009A JP26300995A JP2830798B2 JP 2830798 B2 JP2830798 B2 JP 2830798B2 JP 7263009 A JP7263009 A JP 7263009A JP 26300995 A JP26300995 A JP 26300995A JP 2830798 B2 JP2830798 B2 JP 2830798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの分
離および切断用の半導体装置のダイシングライン部の形
成方法に関し、特にダイシング時のチッピングを僅少に
するように形成されたダイシングライン部の形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来例のダイシングライン部の
形成方法を示す概略断面図、図3は、図2の部分拡大断
面図によるチッピング発生過程説明図である。
【0003】従来のダイシングライン部の形成方法の例
としては、特開昭64ー50541号公報に記載されて
いる。この例は図2に明らかなように、半導体基板1上
に形成された素子分離酸化膜2、不純物を拡散させた拡
散領域3、それらの上面に設けられた絶縁膜またはAl
導体層などの層構造部4、溝状に低く設定されたダイシ
ングライン部5からなり、このダイシング部5の面が境
界面6にて層構造部4に接している。図示したダイヤモ
ンドブレード9は、標準的にブレード幅が20〜30μ
mであり、このダイシング幅に高速回転しているダイシ
ングブレード9を位置決めしてから切断される。ダイシ
ング溝7は、ダイシングブレード幅20〜30μm、高
速回転時のブレードの横方向振動ぶれ、位置決め精度の
ばらつき、複数のダイシングラインへのピッチ送り精度
等を考慮して45〜50μmになる。
【0004】そして、半導体基板の大多数は、シリコン
が用いられているがシリコン単結晶基板は劈開という結
晶方向に割れ易い性質があり劈開面に沿って平行にチッ
ピングが起こり易い。このチッピングを考慮に入れてダ
イシングライン幅が100〜110μmに設定されてい
る。
【0005】図3によりチッピング低減のメカニズムを
説明すると、ダイシング端面がA点にあるとき図形A−
B−Aaのチッピングを生ずるが、これがB点にあると
きには図形B−C−D−Ca−Baのチッピングのよう
になり、さらにC点にあるときには図形C−D−Caの
チッピングのように小さくなる。この結果、ここでのダ
イシング端の立上り半径rをチッピング半径Rと等しく
することにより、この例においては、精度誤差によりダ
イシング端面がD点まで変動した場合でも、そのチッピ
ングを円弧状凹面13に吸収させることができる。
【0006】ダイシングライン部5は、エッチング深さ
を管理制御し得るエッチング技術にて形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ダイシングライン部に
おける従来の円弧状凹面の製造には、エッチング技術が
用いられる。特定の箇所をエッチングするためには、そ
のエッチング工程のほかにフォトレジストの塗布、露
光、現像等の工程が必要となるので、工数およびコスト
が掛かるという問題が生ずる。また、平坦化が要求され
る現在、途中工程で段差を設けた場合には、製造面にお
いてそのほかの問題が起こることも考えられる。
【0008】本発明の第1の目的は、上述した従来の問
題を改善するために、工程を追加することなく、円弧状
凹面を形成したダイシングライン部の形成方法を提供す
ることである。
【0009】本発明の第2の目的は、同様の狙いをもっ
てダイシングライン部酸化膜のエッチング面を半導体基
板面と同一の高さに形成したダイシングライン部の形成
方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置のダ
イシングライン部の形成方法は、シリコンウェハーに形
成されたチップを分離および切断するための半導体装置
のダイシングライン部の形成方法において、ダイシング
ライン部の所定の領域に選択的な熱酸化によって酸化膜
を形成後、エッチングにより前記酸化膜の膜厚方向の
部または一部を除去することにより、ダイシングライン
部に所定の形状の円弧状凹面を形成する工程を含むこと
を特徴としている。
【0011】なお、素子分離酸化膜部および前記ダイシ
ングライン部の所定の領域に同時に選択的な熱酸化によ
って酸化膜を形成後、エッチングにより前記ダイシング
ライン部の酸化膜の膜厚方向の一部を除去することによ
り、ダイシングライン部に所定の形状の円弧状凹面が形
成され、かつ該円弧状凹面上に薄い酸化膜が残されてい
ることを特徴とするものもある。
【0012】さらに、これらダイシングライン部形成方
法は、エッチングによりダイシングライン部の酸化膜の
一部を除去することにより、ダイシングライン部の酸化
膜の表面が、シリコンウエハ表面と同一平面上に位置す
るように形成されることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】いずれの場合においても、凹型の
溝が、素子分離酸化膜を用いてダイシングライン部に形
成され、それによりダイシング時のチッピングを僅少に
することができるものである。
【0014】次ぎに、本発明の形成方法において円弧状
凹面を得る過程を説明する。
【0015】ダイシングライン部形成中にチッピングの
発生をを抑えるため、酸化膜をダイシングライン部に形
成することにより容易に円弧状凹面を形成することがで
きる。その手段として、ダイシング部の酸化膜をシリコ
ンウェハー上に熱酸化により選択的に造り、その成長は
シリコン上に堆積するのではなく、シリコンと反応して
成長していく。このとき反応したシリコンと成長した酸
化膜厚の比は常に一定であり、また、局所的に成長した
酸化膜の端は曲線状になるので、この酸化膜をエッチン
グ除去する量をコントロールすることによって、ダイシ
ングライン部に半導体基板を露出した円弧状凹面を造
る、または酸化膜を若干残した円弧状凹面を造る、ある
いは半導体基板とダイシングライン部の酸化膜が同一平
面にあるものを得ることが可能となる。
【0016】
【実施例】次ぎに、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0017】図1の(a)は、本発明のダイシングライ
ン部の形成方法の各実施例共通のダイシングライン部酸
化膜除去前を示す概略断面図、(b)は、(a)のダイ
シングライン部酸化膜を完全に除去した第1の実施例の
概略断面図、(c)は、(a)のダイシングライン部酸
化膜を凹面上に薄く残した第2の実施例の概略断面図、
(d)は、(a)のダイシングライン部酸化膜を若干残
しこの酸化膜の面を基板面と同一平面とした第3の実施
例の概略断面図である。
【0018】図1の(a)〜(d)により、ダイシング
ライン部に円弧状凹面、または基板面と同一の平面が形
成されるまでのフローが簡単に示されている。すなわ
ち、(a)はダイシングライン部には素子分離酸化膜を
造る同じ工程で幅の広い酸化膜を形成後、各種不純物拡
散、配線工程等の一連の前工程を完了した半導体基板1
にカバー保護膜11を形成し、電極(図示せず)をエッ
チング除去して露出させると同時にダイシングライン部
も同時に露出させるためのレジスト12を塗布、現像し
たときの状態である。
【0019】(b)は、(a)の状態でドライとウェッ
トのエッチングを組み合せてカバー保護膜11とダイシ
ングライン部酸化膜14を完全に除去した状態である。
したがって、半導体基板1が露出して境界面6とダイシ
ングライン部酸化膜14を除去した段差部に図3に示し
た円弧状凹面形状が形成されている。
【0020】(c)と(d)は、(a)の状態でドライ
とウェットのエッチングを組み合せてカバー保護膜1を
完全に除去したもので、(c)はダイシングライン部酸
化膜14を凹面状に除去し若干残したもの、(d)はダ
イシングライン部酸化膜14を若干残し基板と同一平面
としたものである。
【0021】このカバー膜をエッチングする順序として
最初にカバー保護膜をドライエッチング法で垂直にカバ
ー保護膜を除去し、次いでウェットエッチングの等方性
を利用して(b),(c),(d)の構造にすることが
可能となる。この組み合せによりウェハー拡散工程で不
必要な段差を造らないですむことを考慮したものであ
る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、素子を分離
する酸化膜を造る初期工程で同時にダイシングライン部
に酸化膜を形成するときの断面形状において、酸化膜と
基板間に円弧状凹面が形成できことを利用することと、
凹面状ダイシングライン部の上に酸化膜を残すことによ
ってシリコンの脆い性質を保護することができ、それに
よってダイシング時のチッピングを防止するダイシング
ライン部の形成方法を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のダイシングライン部の形成
方法の各実施例共通のダイシングライン部酸化膜除去前
を示す概略断面図、(b)は、(a)のダイシングライ
ン部酸化膜を完全に除去した第1の実施例の概略断面
図、(c)は、(a)のダイシングライン部酸化膜を凹
面上に薄く残した第2の実施例の概略断面図、(d)
は、(a)のダイシングライン部酸化膜を若干残しこの
酸化膜の面を基板面と同一平面とした第3の実施例の概
略断面図である。
【図2】従来例のダイシングライン部の形成方法を示す
概略断面図である。
【図3】図2の部分拡大断面図によるチッピング発生過
程説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離酸化膜 3 拡散領域 4 層構造部 5 ダイシングライン部 6 境界面 7 ダイシング溝 7a,7b,7c ダイシング端面の位置 8 チッピング 9 ダイヤモンドブレード 10 ダイシングライン幅 11 カバー保護膜 12 レジスト 13 円弧状凹面 14 ダイシングライン部酸化膜 A−B−Aa チッピング(ダイシング端面がAにあ
るとき) B−C−D−Ca−Ba チッピング(ダイシング端
面がBにあるとき) C−D−Ca チッピング(ダイシング端面がCにあ
るとき) θ Aa−Bを結ぶ欠け部分の角度 O1 半径rの円弧状凹面の中心点 O2 チッピング半径Rの中心点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウェハーに形成されたチップを
    分離および切断するための半導体装置のダイシングライ
    ン部の形成方法において、 前記ダイシングライン部の所定の領域に選択的な熱酸化
    によって酸化膜を形成後、エッチングにより前記酸化膜
    膜厚方向の全部または一部を除去することにより、ダ
    イシングライン部に所定の形状の円弧状凹面を形成する
    工程を含むことを特徴とする、半導体装置のダイシング
    ライン部の形成方法。
  2. 【請求項2】 半導体用シリコンウェハーに形成された
    チップを分離および切断するための半導体装置のダイシ
    ングライン部の形成方法において、 素子分離酸化膜部および前記ダイシングライン部の所定
    の領域に同時に選択的な熱酸化によって酸化膜を形成
    後、エッチングにより前記ダイシングライン部の酸化膜
    膜厚方向の一部を除去することにより、ダイシングラ
    イン部に所定の形状の円弧状凹面が形成され、かつ該円
    弧状凹面上に薄い酸化膜が残されていることを特徴とす
    る、半導体装置のダイシングライン部の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチングにより前記ダイシングラ
    イン部の酸化膜の一部を除去することにより、前記ダイ
    シングライン部の酸化膜の表面が、シリコンウェハー表
    面と同一平面上に位置するように形成される、請求項
    載の半導体装置のダイシングライン部の形成方法。
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