JP2830625B2 - 回路遮断器の電動操作装置 - Google Patents

回路遮断器の電動操作装置

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JP2830625B2
JP2830625B2 JP17825892A JP17825892A JP2830625B2 JP 2830625 B2 JP2830625 B2 JP 2830625B2 JP 17825892 A JP17825892 A JP 17825892A JP 17825892 A JP17825892 A JP 17825892A JP 2830625 B2 JP2830625 B2 JP 2830625B2
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実千夫 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回路遮断器の開閉を
手動と電動操作の何れでも行うことのできる回路遮断器
の電動操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10〜図12は、例えば特開昭60−
172121号公報に示された従来の回路遮断器の電動
操作装置を示すもので、図10は正面図、図11は図1
0の線XI−XIの断面図、図12は駆動回路図である。図
において、1は操作体であり、回路遮断器2のハンドル
3に係脱可能に係合されている。この操作体1は、所定
間隔を有して突設されたピン5および6に、カバー4を
介して回路遮断器2のハンドル3を係脱可能に係合さ
せ、矢印A方向とその逆の方向の往復動により回路遮断
器2の投入・開離を行うものである。なお、上記操作体
1は基体7に固定された複数本の平行な案内ロッド8に
取付けられることにより、上記のように矢印A方向とそ
の逆の方向に往復動ができるようになされている。9は
手動操作アームで、手動操作機構10に着脱可能に取付
けられかつその往復動操作で上記操作体1を往復動させ
るものである。上記手動操作機構10は、手動操作アー
ム9の下端部が着脱可能に取付けられた回動レバー11
を備えている。この回動レバー11の基端部は基体7に
設けられた軸受12に回動可能に軸支され、その中間部
において操作体1の側板13に設けられたピン14に支
持されている。なお、回動レバー11の上端部において
上記のように手動操作アーム9の下端部が着脱可能にナ
ット15によって取付けられている。また、手動操作機
構10はフレーム10aを介して操作体1に結合されて
いる。
【0003】16は上記操作体1を回路遮断器2の投入
方向へ移送させる電動機であり、基体7に固定されたフ
レーム17に取付けられている。この電動機16の出力
軸16aは案内ロッド8に平行に配置されたねじロッド
18を回転駆動するようにねじロッド18の端部に連結
されている。このねじロッド18に上記フレーム10a
が螺合されており、ねじロッド18を回転駆動すること
により上記操作体1を投入方向およびその逆の方向へ往
復動させるように構成されている。なお、19および2
0はフレーム10aの往復動時にその移動方向終端部に
おいて当接するダンパ、図11中7aは基体7のカバー
7bの開口部を閉塞するスライダである。また、図10
中21は後述する電動機16の駆動回路34を構成する
リミットスイッチであり、基体7に固定され、そのアク
チュエータが操作体1の側部に所定間隔を有して固定し
た押圧子22および23に当接可能に配置されている。
更に、24は駆動回路34を構成するリレー部である。
【0004】図12は上記電動機16の駆動回路34を
示す。図中25および26は電源端子であり、一方の電
源端子26には押釦スイッチ27を介してリレー29の
コイルが接続されると共に押釦スイッチ28を介してリ
レー30のコイルが接続されている。一方のリレー29
のコイルにはリレー31のコイルが並列に接続され、そ
の接続点の一方はリレー29の常開接点29aを介して
電源端子26に接続され、他方の接続点はリミットスイ
ッチ21の固定接点21aおよび可動接点21cを介し
て電源端子25に接続されている。また、他方のリレー
30のコイルにはリレー31のコイルが並列に接続さ
れ、その接続点の一方はリレー30の常開接点30aを
介して電源端子26に接続され、他方の接続点はリミッ
トスイッチ21の固定接点21bおよび可動接点21c
を介して電源端子25に接続されている。
【0005】32はダイオードD1ないしD4のブリッ
ジ回路からなる整流器で、ダイオードD1とD2の接続
点はリレー29およびリレー30の各常開接点29bお
よび30bの並列回路を介して電源端子26に接続さ
れ、ダイオードD3とD4の接続点は電源端子25に接
続されている。次に、ダイオードD1とD3の接続点は
リレー29の常閉接点29cを介してリレー31の固定
接点31a1に接続されると共にリレー30の常閉接点
30cを介してリレー31の固定接点31a2にそれぞ
れ接続されている。ダイオードD2とD4の接続点は電
動機16の界磁コイル16aを介してリレー31の固定
接点31b2と、リレー31の固定接点31b1にそれ
ぞれ接続されている。また、電動機16の電機子コイル
の両端はリレー31の可動接点31c1と31c2にそ
れぞれ接続されている。なお、界磁コイル16aにはダ
イオード33が並列に接続されている。
【0006】次に上記構成の電動操作装置の動作につい
て説明する。まず、手動操作時には、手動操作アーム9
の上端部を把持して図11に示す仮想線位置から実線位
置に移動させる。この移動により回動レバー11が軸受
12を支点にして回動し、この回動レバー11に設けら
れたピン14およびフレーム10aを介してその回動力
が操作体1に伝達される。この伝達により操作体1の側
面に突設された一方のピン6がカバー4を介して回路遮
断器2のハンドル3を押圧するためこのハンドル3は回
路遮断器2の実線で示す投入方向Aに移動される。遮断
の場合は上記の操作と逆方向の操作を行う。
【0007】次に遠隔操作について説明する。いま、図
12に示す電動機駆動回路において、遠隔位置に設けら
れた押釦スイッチ27を押圧すると、電源端子25→リ
ミットスイッチ21→リレー29のコイル→押釦スイッ
チ27→電源端子26の閉回路に電源電流が流れる。上
記リレー29への通電でそのリレー常開接点29aがオ
ンとなる。リレー常開接点29aがオンとなることによ
って、上記押釦スイッチ27がオフされてもリレー常開
接点29aからの通電によりリレー29およびリレー3
1が励磁されて、その自己保持がなされ、リレー接点2
9bがオンしてリレー接点29cがオフする。また、可
動接点31c1が固定接点31b1にオンして可動接点
31c2が固定接点31a2にオンとなる。これによっ
て、電源端子25→整流器32のダイオードD3→リレ
ー接点30c→可動接点31c2→電動機16の電機子
コイル→可動接点31c1→電動機16の界磁コイル1
6a→整流器32のダイオードD2→リレー接点29b
→電源端子26の閉回路に電源電流が流れ、電動機16
は回転駆動される。
【0008】上記電動機16の回転駆動により図10に
示すねじロッド18が回転駆動されて操作体1に伝達さ
れる。この電動機16からの伝達力により手動操作アー
ム9の場合と同様に、図11に示す矢印A方向へ操作体
1を移動させる。この移動にともなって、操作体1の側
面に突設された一方のピン6がカバー4を介して回路遮
断器2のハンドル3を押圧するため、ハンドル3は回路
遮断器2の実線で示す投入方向Aに保持される。上記回
路遮断器2の投入動作が完了すると、操作体1の押圧子
23がリミットスイッチ21を切り換えて上記リレー2
9のコイルが消磁され、リレー常開接点29a,29
b,29cは復帰する。ところで、上記手動操作時にお
いて、手動操作アーム9の上端部を把持して、図11に
示す仮想線位置から実線位置に移動させる過程で、遠隔
地点に設置されている押釦スイッチ27,28が間違っ
て押圧操作されると電動機16が回転駆動される。この
場合手動操作に関係なく操作体1が強制的に駆動される
ために、手動操作者に危険な衝撃を与えるおそれがあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、回路遮断器
(配線用遮断器)では、トリップした時にハンドル3の
位置を投入位置と遮断位置の中間位置に戻すことにより
トリップ状態を表示するように構成されている。これに
対し前記した従来の電動操作装置を備えた回路遮断器で
は、ハンドル3が操作体1によって拘束されているので
トリップ時にハンドル3が中央に戻りにくい。なお、ね
じロッド18にボールネジを使用したとしても、操作体
1を動かすにはかなり大きい力を必要とするためにハン
ドル3が確実には中央に戻りにくく不安定である。ま
た、一般の電動操作装置では、手動による回路遮断器の
投入・遮断操作の際、電動機と手動操作機構の切り離し
が必要になる。この問題を解消するために、ねじロッド
にボールネジを使用して電動機と手動操作の切り離しを
不要にしたとしても、ハンドルと電動機を共に手動で回
動させるために操作者の負担が大きく操作が困難になる
などの第1の問題点があった。
【0010】また、前記した従来の回路遮断器の電動操
作装置では、投入・遮断の電気操作時に機械的な衝突に
より電動機の回転を抑制しようとしているので多大な衝
撃を受ける。そのため衝撃吸収用のダンパ19,20が
必要となる。またダンパ19,20があっても調整が適
当でなければ破損するおそれがある。またトリップ状態
から投入に至る段階で一度OFFスイッチを入れ、リセ
ット操作終了後ONスイッチによって投入操作させるた
めに手間がかかり、操作時間も長くなってミス操作につ
ながる恐れがあるという第2の問題点があった。
【0011】第1の発明は上記した第1の問題点を解消
するためになされたもので、機械的トリップ表示が容易
であり、手動操作では機構部と電動機の切り離しをしな
くても投入・遮断操作がスムーズに行え、また電気的ト
リップ表示も容易にできるようにした回路遮断器の電動
操作装置を得ることを目的とする。
【0012】また、第2の発明は上記した第2の問題点
を解消するためになされたもので、電動機をトルクに見
合った回転速度で制御できて電気的に制動がかけられ、
また回路遮断器のトリップ時に投入信号の入力で一度に
投入操作できる回路遮断器の電動操作装置を得ることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る回路遮
断器の電動操作装置は、回路遮断器のハンドルの投入・
遮断動作方向と平行に往復動し得るように設けられた
動操作用のマニプレータ、前記マニプレータの動作方向
と平行に往復動し得るように設けられたアクチュエータ
保持腕、前記アクチュエータ保持腕に保持されたアクチ
ュエータ、前記アクチュエータ保持腕の移動方向に見て
少なくとも前記ハンドルの投入位置と遮断位置とに対応
した前記マニプレータの二つの位置間の距離を置いて前
記マニプレータに設けられた二つの係合部、前記マニプ
レータに設けられかつ前記二つの係合部との間に位置す
る部分を有した前記マニプレータの動きと前記ハンドル
の動きとを一致させるための噛合部、前記アクチュエー
タを電動操作するためにこれを保持したアクチュエータ
保持腕にねじ係合するねじ軸、前記ねじ軸を正逆回転さ
せるようにねじ軸に連結された可逆電動機、および前記
マニプレータまたはアクチュエータに設けられて前記ハ
ンドルの投入位置・遮断位置・トリップ位置を検出して
電気信号を出力する位置検出手段を備え、前記可逆電動
機を駆動することにより、前記マニプレータを介して回
路遮断器を投入・遮断すると共に、投入・遮断した後は
前記位置検出手段の電気信号により制御されて前記アク
チュエータは常に投入・遮断の中間位置に戻るように構
成したものである。
【0014】また、第2の発明に係る回路遮断器の電動
操作装置は、ハンドルの位置を検出するための位置検出
器とその信号を受けて可逆電動機の正転・逆転・制動の
制御を行うマイコン制御部、可逆電動機の電圧・電流の
検出装置の出力信号に基づいて可逆電動機の回転数とト
ルクを制御するPWMコントローラ、このPWMコント
ローラからのパルス信号に応じて駆動されるスイッチン
グトランジスタ、およびこのスイッチングトランジスタ
を駆動するトランジスタドライバを備えたものである。
【0015】
【作用】第1の発明においては、可逆電動機を駆動する
ことにより、マニプレータを介して回路遮断器を投入・
遮断すると共に、投入・遮断した後は位置検出手段の電
気信号により可逆電動機を制御して、アクチュエータが
常に投入・遮断の中間位置に戻るように構成したので、
可逆電動機に無関係に手動操作ができ、また前記電気信
号を用いてトリップ表示を行うことも可能である。
【0016】また、第2に発明においては、回路遮断器
のハンドルの投入・遮断およびアクチュエータ中間位置
に設けられた位置検出センサの信号を利用して可逆電動
機に電気的な制動がかけられるし、また可逆電動機に流
れる電流・印加電圧を検出してこの電流・電圧の大きさ
によってパルス幅を変化させて可逆電動機の回転数とト
ルクを制御する。
【0017】
【実施例】実施例1. 以下、第1の発明の一実施例を図1〜図5について説明
する。図1〜図4において、35はマニプレータであ
る。特に図3を参照して、マニプレータ35の上方には
手動操作のための把持部35aが設けられている。また
マニプレータ35の下方には回路遮断器2のハンドル3
に噛み合うように噛合部35bが設けられている。マニ
プレータ35の中間部は2本の案内棒37および38に
よってスライド可能に支持されている。図1,2を参照
して39は前記マニプレータ35を電動操作させるアク
チュエータである。アクチュエータ39は長方形の枠形
になっている。この枠の内側を前記マニプレータ35の
噛合部35bの部分が通っている。40はアクチュエー
タ保持腕であり、アクチュエータ39と一体的に形成さ
ている。アクチュエータ保持腕40は案内棒41およ
び42によってスライド可能に支持されている。更に、
アクチュエータ保持腕40にはねじ軸43が挿通螺合さ
れており、ねじ軸43の回転によりアクチュエータ保持
腕40がアクチュエータ39と共に往復動し得る構成に
なっている。このねじ軸43は、可逆電動機44の正逆
回転が確実に伝達されるようにギア45,46,47を
介して可逆電動機44と結合されている。図1の位置に
あるアクチュエータ保持腕40が案内棒41,42に沿
って移動するとアクチュエータ39の長方形枠の短辺の
いずれか一方の部分(すなわち係合部39aまたは39
b:これら係合部の間隔寸法はハンドル3の投入・遮断
操作ストローク以上の間隔寸法に形成されている)がマ
ニプレータ35に係合してマニプレータ35を図2の実
線位置か破線位置へもたらす。図1を参照して、48,
49,50はそれぞれ投入・遮断・中間の位置検出用光
センサである。51はマニプレータ35に設けられた
センサ起動用の遮光板で、位置検出用光センサ48,4
9に対向して設けられている。52はアクチュエータ3
9に設けられた遮光板で、位置検出用光センサ50に対
向して設けられている。70は電動操作装置を支持する
フレーム、71はカバーである。
【0018】図5は上記可逆電動機44の駆動回路53
を示すブロック図である。図中、54はONスイッチ、
55はOFFスイッチであり、何れも位置検出用光セン
サ48,49,50と同様にマイコン部56の入力装置
として使用され、入力信号の組合わせにより可逆電動機
44の正逆回転制御がなされる。57,58,59,6
0はスイッチング用トランジスタであり、マイコン部5
6に接続されたトランジスタドライバ61の出力信号Q
1,Q2,Q3,Q4により制御される。66,67,
68,69はスイッチング用トランジスタ57,58,
59,60にそれぞれ並列接続されたダイオード、62
は可逆電動機44に印加される電圧を監視する電圧検出
装置、63は可逆電動機44に流れる電流を監視する電
流検出装置、64はPWMコントローラであり、電圧検
出装置62および電流検出装置63の信号によりパルス
幅を制御して、トランジスタドライバ61を介してトラ
ンジスタ57,58,59,60のスイッチング状態を
変化させ、可逆電動機44への電圧・電流を調整する。
65は定電圧電源回路である。
【0019】次に上記構成の電動操作装置の動作につい
て説明する。まず、ハンドル3の位置を位置検出用光セ
ンサ48,49で検出し、その位置検出状態の信号がマ
イコン部56へ送られる。この時マイコン部56は操作
信号待ちの状態になっている。例えばこの状態が回路遮
断器2の遮断状態である場合、遮板51によって遮断
位置検出用光センサ49が遮光され、遮断状態の信号が
マイコン部56へ送られる。マイコン部56はONスイ
ッチ54待ちの状態にあり、OFFスイッチ55で信号
を入力しても受けつけない。ONスイッチ54からの操
作信号があると、投入方向即ち可逆電動機44が正転す
るようにスイッチング用トランジスタ57,60がON
され可逆電動機44が回転する。可逆電動機44の回転
はギア45,46,47を介してねじ軸43に伝達され
る。ねじ軸43の回転によりアクチュエータ保持腕40
がアクチュエータ39と共に投入方向へ移動される。回
路遮断器2のハンドル3に噛み合ったマニプレータ35
はアクチュエータ39と係合するので、上記アクチュエ
ータ保持腕40の移動に伴ってマニプレータ35は図2
に示す投入位置に移動され回路遮断器2が投入される。
【0020】マニプレータ35が投入位置に移動するこ
とにより遮光板51が投入位置検出用光センサ48を遮
光する。この遮光による投入位置検出用光センサ48の
信号はマイコン部56へ送られ、スイッチング用トラン
ジスタ57,60を解除し、スイッチング用トランジス
タ57,59または58,60をスイッチング動作させ
て可逆電動機44に電磁ブレーキをかけて停止させる。
その後直ちにスイッチング用トランジスタ58,59を
スイッチング動作させて可逆電動機44を逆回転させ
る。これによって、アクチュエータ39を投入と遮断の
中間位置に戻すように動作する。この場合アクチュエー
タ39は遮断方向へ向かうが、途中遮光板52が中間位
置検出用光センサ50を遮光し、その信号がマイコン部
56へ送られるためにスイッチング用トランジスタ5
8,59のスイッチングが解除され、この解除によって
アクチュエータ39は正確に投入と遮断の中間位置に戻
るように制御される。アクチュエータ39が中間位置に
戻されてもハンドル3には係合しないので、ハンドル3
は投入状態を維持する。
【0021】アクチュエータ39が中間位置に戻されて
いる状態では手動操作が自由にできる。即ち、マニプレ
ータ35の一端を把持して2本のガイドピン37および
38に沿ってスライドさせれば、他端は回路遮断器2の
ハンドル3に噛み合っているので、回路遮断器2は投入
・遮断ができる。この場合、ハンドル3はアクチュエー
タ39と係合することはないので、ねじ軸43に挿通螺
合されたアクチュエータ保持腕40の移動はない。従っ
て手動操作が自由にできる。
【0022】上記回路遮断器2の投入状態から電動操作
で遮断状態にする場合は、OFFスイッチ55で操作信
号を入力する。この場合の動作は、上記ONスイッチ5
4からの操作信号で投入状態にする動作の逆方向の動作
になり、アクチュエータ39は同様に中間位置に戻され
る。その後の手動操作は上記と同様に自由にできる。
【0023】なお、上記実施例では、アクチュエータ3
9の位置検出手段として位置検出用光センサ48,4
9,50を使用しているが、可逆電動機44の制御時間
を気にしなければマイクロスイッチを用いた位置検出手
段にすることもできる。また、可逆電動機44の停止の
際に電磁ブレーキをかけて制動するように示している
が、ハンドル3の位置の検出に伴い自然制動をかけるも
のであっても差し支えない。
【0024】実施例2. 上記実施例1では、回路遮断器2がトリップしたか否か
は、ハンドル3が投入・遮断の中間にあるか否かを目視
により判断するが、位置検出用光センサの検出信号によ
り電気的に動作するトリップ表示装置、例えばブザーあ
るいは表示灯等を設けることができる。
【0025】実施例3. 次に、第2の発明の一実施例を、前記した実施例1の図
1〜図5と、図6〜図9のフローチャートを用いて説明
する。図6は電気操作装置の外部スイッチと回路遮断器
のハンドル位置とを確認して各操作モードを選択する過
程を示したフローチャート、図7は遮断位置から投入さ
せるためのフローチャート、図8は投入位置から遮断さ
せるためのフローチャート、図9はリセット操作させる
ためのフローチャートである。尚、リセット→ON操作
のフローチャートは図7と図9との組合せのために省略
する。
【0026】まず、電動機の正・逆転および制動をきめ
る位置検出器に異常をきたした場合の電動機保護のため
に各操作モードごとの電動機44の動作時間 0 〜t 5
の設定をステップ70で行う。ステップ71においてO
Nスイッチ54,OFFスイッチ55の入力を待ち
テップ72でどちらが入力されたか判断して次ステッ
プ73,74へ移る。ここではハンドル3の位置状態を
確認する。ハンドル3の位置検出の状態には3通りあ
り、投入位置検出される場合,遮断位置検出される
場合,そのどちらにも検出されない場合であり、それぞ
れの状態と外部スイッチとの組合せが各操作モード
6,78,80,82に振分けられる。そのためにステ
ップ75でハンドル3が遮断位置にあるかどうか判断さ
れ、そうであればONスイッチとハンドル遮断位置の組
合せで投入操作76に移行する。もしハンドル3が遮断
位置になかった場合、次ステップ77に移り投入位置に
あるかどうか判断され、投入位置にも検出されていない
時は、この回路遮断器はトリップ状態と判断されて、リ
セット→ON操作78に移る。OFFスイッチが入力さ
れたと判断した場合も上記と同様ステップ79で投入位
置にハンドルがあるか判断され、あれば遮断操作80
へ、なければステップ81へ移り遮断位置はどうか確認
して、遮断位置にも検出されていなければリセット操作
82へ移行し、次の外部スイッチ入力に備える。
【0027】上記各操作モードの制御について図7〜図
9にそのフローチャートを示す。まず投入操作では、ス
テップ83であらかじめ設定されている可逆電動機44
の保護時間のカウントを開始する。次のステップ84で
可逆電動機を正転させる命令が出され、それがトランジ
スタドライバ61へ送られ、トランジスタドライバ61
によってトランジスタ57,58がドライブされ、可逆
電動機44を正転させる。この時電圧検出装置62・電
流検出装置63によって可逆電動機の電圧・電流を監視
し、PWMコントロール64へフィードバックしその状
態に応じて発振するパルスのデューティーを変化させて
電圧検出装置62・電流検出装置63→PWMコントロ
ール64→トランジスタドライバ61→トランジスタ
7,58の順に常にフィードバックがくり返され、可逆
電動機44のトルク・回転数を一定に保つよう制御され
る。この制御が次ステップ85まで続行され、ON位
置検出センサ48によりハンドルの投入位置が検出され
ると可逆電動機44の制動86に移る。ステップ87の
0 カウント終了は、位置検出センサ48,49の異常
時の保護用で、投入操作開始からハンドル3の投入位置
検出までの予定時間よりほんのわずかばかり長めに設定
してあり、ON位置検出センサ48が検出しなかった場
合には、設定時間のカウント終了と同時に制動86に移
る。この制動はトランジスタ57・59または58・6
のスイッチング動作によって可逆電動機44に電磁ブ
レーキをかけるものであるが、正転・逆転させた後に突
然このような制御をすると、トランジスタ57・58
または59・60間が短絡する恐れがあるため、あらか
じめ正転・逆転のためにスイッチングさせていたトラン
ジスタの解除をする必要がある。制動をかけたあとも上
記のようにトランジスタのスイッチング解除は必要であ
る。そのためステップ86には制動の前後にトランジス
タのスイッチング動作解除の制御も含まれる。
【0028】上記制御が終了するとステップ88に移る
が、このステップまでの段階でメカの状態は図2,図3
に示すような状態になっており、マニプレータ35をア
クチュエータ39が押え込んで拘束した形となる。従っ
てアクチュエータ39を中間位置に戻して、マニプレー
タ35をフリーの状態にしなければならない。その制御
がステップ88以降で行われる。まずアクチュエータ3
9の位置検出センサ50がアクチュエータ39を検出し
なかった時の可逆電動機44の保護用として中間位置に
戻るまでのあらかじめ設定された時間のカウントを開始
する。それとほぼ同時にステップ89で可逆電動機44
を逆転させる。この時の回路の動作状況はステップ84
と同様である。この可逆電動機44の逆転に伴いアクチ
ュエータ39が中間位置へ戻ってゆき、ステップ90で
アクチュエータ39の位置が検出されると、ステップ9
1へ移り制動がかけられる。この時の制動もステップ8
6同様、前後にトランジスタのスイッチング動作解除の
制御が含まれる。もしアクチュエータ位置検出センサ5
0が故障し検出しなかった場合は、ステップ92で設定
時間のカウント終了と同時にステップ91に移行するよ
うにプログラムされている。尚、遮断操作,リセット操
作,リセット→投入操作については、上記と類似した制
御がされるため説明を省略する。
【0029】実施例4. なお、上記実施例3では、マイコンによって制御を行な
わせているが、シーケンサを使用しても同様の効果が得
られ、シーケンサの入力部にONスイッチ,OFFスイ
ッチ,各種位置検出センサを接続し、トランジスタドラ
イバに出力すれば同じ機能が得られる。また24VのD
C電源もシーケンサから取ることが可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によればハン
ドルの操作ストローク以上の間隔が設けられたアクチュ
エータで投入・遮断の操作をなさせ、操作後アクチュエ
ータはつねに中間位置に戻されるので、その後の手動操
作は自由にできる。特に、操作後アクチュエータがハン
ドルまたはハンドルに噛合されたマニプレータを拘束す
ることがないので、手動でのハンドル操作が通常の回路
遮断器のハンドル操作の要領で確実に操作することがで
きる。また、上記構成によりトリップ時にはハンドルが
トリップ位置へ確実に移動するために、機械的(目視可
能)なトリップ表示とあわせて、位置検出用光センサの
検出信号により電気的に動作するトリップ表示装置を設
けることができるなど実用的効果が得られる。
【0031】また、第2の発明によれば可逆電動機の電
圧・電源を監視して定速・定トルクになるように可逆電
動機を制御するため常に一定の位置にアクチュエータを
停止させることができ、メカ的にも衝撃が少なくメカ部
の寿命を延ばせるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例による回路遮断器の電動操
作装置を示す上面図である。
【図2】図1の電動操作装置の動作を示す上面図であ
る。
【図3】図1の電動操作装置を示す側面図である。
【図4】図3の縦断正面図である。
【図5】図1の電動操作装置の制御回路ブロック図であ
る。
【図6】第2の発明の実施例による回路遮断器の電気操
作装置を示すフローチャートである。
【図7】図6の投入操作のフローチャートである。
【図8】図6の遮断操作のフローチャートである。
【図9】図6のリセット操作のフローチャートである。
【図10】従来の回路遮断器の電動操作装置の上面図で
ある。
【図11】図10の線XI−XIの断面図である。
【図12】図10の電動操作装置の回路図である。
【符号の説明】
2 回路遮断器 3 ハンドル 35 マニプレータ 39 アクチュエータ 40 アクチュエータ保持腕 43 ねじ軸 44 可逆電動機 48 投入位置検出用光センサ 49 遮断位置検出用光センサ 50 中間位置検出用光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−172121(JP,A) 特公 昭53−34310(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 69/00 - 83/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路遮断器のハンドルの投入・遮断動作方
    向と平行に往復動し得るように設けられた手動操作用の
    マニプレータ、前記マニプレータの動作方向と平行に往
    復動し得るように設けられたアクチュエータ保持腕、前
    記アクチュエータ保持腕に保持されたアクチュエータ、
    前記アクチュエータ保持腕の移動方向に見て少なくとも
    前記ハンドルの投入位置と遮断位置とに対応した前記マ
    ニプレータの二つの位置間の距離を置いて前記マニプレ
    ータに設けられた二つの係合部、前記マニプレータに設
    けられかつ前記二つの係合部との間に位置する部分を有
    した前記マニプレータの動きと前記ハンドルの動きとを
    一致させるための噛合部、前記アクチュエータを電動操
    作するためにこれを保持したアクチュエータ保持腕にね
    じ係合するねじ軸、前記ねじ軸を正逆回転させるように
    ねじ軸に連結された可逆電動機、および前記マニプレー
    タまたはアクチュエータに設けられて前記ハンドルの投
    入位置・遮断位置・トリップ位置を検出して電気信号を
    出力する位置検出手段を備え、 前記可逆電動機を駆動することにより、前記アクチュエ
    ータおよびマニプレータを介して回路遮断器を投入・遮
    断すると共に、投入・遮断した後は前記位置検出手段の
    電気信号により制御されて前記アクチュエータは常に投
    入・遮断の中間位置に戻るように構成したことを特徴と
    する回路遮断器の電動操作装置。
  2. 【請求項2】 位置検出手段の電気信号により動作する
    トリップ表示装置を設けたことを特徴とする請求項1の
    回路遮断器の電動操作装置。
  3. 【請求項3】 回路遮断器のハンドルの投入・遮断動作
    方向と平行に往復動し得るように設けられた手動操作用
    マニプレータ、前記マニプレータの動作方向と平行に
    往復動し得るように設けられたアクチュエータ保持腕、
    前記アクチュエータ保持腕に保持されたアクチュエー
    タ、前記アクチュエータ保持腕の移動方向に見て少なく
    とも前記ハンドルの投入位置と遮断位置とに対応した前
    記マニプレータの二つの位置間の距離を置いて前記マニ
    プレータに設けられた二つの係合 部、前記マニプレータ
    に設けられかつ前記二つの係合部との間に位置する部分
    を有した前記マニプレータの動きと前記ハンドルの動き
    とを一致させるための噛合部、前記アクチュエータを
    動操作するためにこれを保持したアクチュエータ保持腕
    にねじ係合するねじ軸、前記ねじ軸を正逆回転させるよ
    うにねじ軸に連結された可逆電動機、および前記マニプ
    レータまたはアクチュエータに設けられて前記ハンドル
    の投入位置・遮断位置・トリップ位置を検出して電気信
    号を出力する位置検出手段を備え、 さらに、静止状態のハンドルの位置を確認して前記可逆
    電動機を正転又は逆転させる手段、前記可逆電動機の回
    転により移動したハンドル位置を確認して前記可逆電動
    機の単位時間当りの回転数が少なくなるように制動をか
    ける手段、ハンドルの位置が切り替えられたことを検出
    して前記可逆電動機の回転を逆転させる手段、および前
    記アクチュエータが投入・遮断の中間位置に戻ったこと
    を確認して前記可逆電動機の回転を停止させる手段を備
    えたことを特徴とする回路遮断器の電動操作装置。
  4. 【請求項4】 ハンドルがトリップ位置にあるときに投
    入信号が入力されたことを検出する手段と、前記投入信
    号により駆動されてハンドルをトリップ位置から遮断位
    置(リセット位置)にしかつ続いて投入位置にするよう
    に可逆電動機を回転させる手段とを備えたことを特徴と
    する請求項3の回路遮断器の電動操作装置。
  5. 【請求項5】 遮断信号により遮断動作を行うように可
    逆電動機が回転しているときに投入信号を受けても前記
    遮断動作を継続し、投入信号により投入動作を行うよう
    に可逆電動機が回転しているときに遮断信号を受けたと
    きは前記投入動作を停止して遮断動作を行うようにした
    ことを特徴とする請求項3の回転遮断器の電動操作装
    置。
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