JP2829738B2 - コンパレータ - Google Patents
コンパレータInfo
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- JP2829738B2 JP2829738B2 JP8391089A JP8391089A JP2829738B2 JP 2829738 B2 JP2829738 B2 JP 2829738B2 JP 8391089 A JP8391089 A JP 8391089A JP 8391089 A JP8391089 A JP 8391089A JP 2829738 B2 JP2829738 B2 JP 2829738B2
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- Japan
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- transistor
- type
- npn
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、必要電源電圧が低く、しかも比較対象とな
る入力電圧が低くても正常に動作するコンパレータ(電
圧比較器)に関する。
る入力電圧が低くても正常に動作するコンパレータ(電
圧比較器)に関する。
この種のコンパレータとして、第2図に示す回路のも
のがある。これは、PNP型トランジスタQ1、Q2及びその
トランジスタQ1、Q2のエミッタに共通接続された定電流
源1からなる差動回路と、その差動回路の能動負荷を構
成するカレントミラー接続のNPN型トランジスタQ3、Q4
と、そのカレントミラーの出力を受けるNPN型トランジ
スタQ5及び定電流源2からなる出力回路とから構成され
ている。
のがある。これは、PNP型トランジスタQ1、Q2及びその
トランジスタQ1、Q2のエミッタに共通接続された定電流
源1からなる差動回路と、その差動回路の能動負荷を構
成するカレントミラー接続のNPN型トランジスタQ3、Q4
と、そのカレントミラーの出力を受けるNPN型トランジ
スタQ5及び定電流源2からなる出力回路とから構成され
ている。
この回路では、入力端子3に印加する入力電圧を
VIN、基準電圧端子4に印加する基準電圧をVREF、トラ
ンジスタQ5のベース・エミッタ間順方向電圧をVBE5とす
ると、『VBE5≦VIN<VREF』のとき、トランジスタQ1、Q
5がオン、トランジスタQ2〜Q2がオフして、定電流源2
の電流が全てそのトランジスタQ5に流れて、出力端子5
の出力電圧VOUTが、“L"レベルになる。
VIN、基準電圧端子4に印加する基準電圧をVREF、トラ
ンジスタQ5のベース・エミッタ間順方向電圧をVBE5とす
ると、『VBE5≦VIN<VREF』のとき、トランジスタQ1、Q
5がオン、トランジスタQ2〜Q2がオフして、定電流源2
の電流が全てそのトランジスタQ5に流れて、出力端子5
の出力電圧VOUTが、“L"レベルになる。
逆に、『VIN>VREF』のときは、トランジスタQ1、Q5
がオフ、トランジスタQ2〜Q4がオンして、定電流源2の
電流が全て出力端子5から流れ出し、出力端子5の出力
電圧VOは、“H"レベルになる。
がオフ、トランジスタQ2〜Q4がオンして、定電流源2の
電流が全て出力端子5から流れ出し、出力端子5の出力
電圧VOは、“H"レベルになる。
一方、第3図は第2図の回路の入力端子3の側にPNP
トランジスタQ6、Q7を、また基準電圧端子4側にPNPト
ランジスタQ8、Q9を各々加えた別のコンパレータの回路
を示す図である。
トランジスタQ6、Q7を、また基準電圧端子4側にPNPト
ランジスタQ8、Q9を各々加えた別のコンパレータの回路
を示す図である。
この回路では、『VIN<VREF』のとき、トランジスタQ
1、Q5〜Q7がオン、トランジスタQ2〜Q4、Q8、Q9がオフ
して、出力端子5が“L"レベルになる。
1、Q5〜Q7がオン、トランジスタQ2〜Q4、Q8、Q9がオフ
して、出力端子5が“L"レベルになる。
逆に、『VIN>VREF』のときは、トランジスタQ1、Q5
〜Q7がオフ、トランジスタQ2〜Q4、Q8、Q9がオンして、
出力端子5が“H"レベルになる。
〜Q7がオフ、トランジスタQ2〜Q4、Q8、Q9がオンして、
出力端子5が“H"レベルになる。
ところで、上記第2図の回路では、電源電圧VCCを『V
REF+VBE2<Vsat1』程度に低くすることができる利点が
あるが、『VIN<VBE5』の条件のときは、たとえ『VIN<
VREF』となっても、トランジスタQ5がオンできず、出力
電圧が“H"レベルになるという欠点がある。すなわち、
トランジスタQ1のベース・エミッタ間順方向電圧をVBE1
=0.6Vとすると、例えばVINが0Vになったときは、その
ときオンするトランジスタQ1のエミッタ電圧VE1は0.6V
であり、そのトランジスタQ1のコレクタ電圧VC1(つま
りトランジスタQ5のベース電圧)は、そのトランジスタ
Q1のエミッタ・コレクタ間電圧を例えばVEC1=0.1Vとす
ると、 VC1=VE1−VEC1=0.6−0.1=0.5V となる。このとき、トランジスタQ5のVBE5は通常VBE1と
同じ0.6Vであり、従って、そのトランジスタQ5はオンす
ることができない。VBE2はトランジスタQ2のベース・エ
ミッタ間順方向電圧、Vsat1は定電流源1のトランジス
タの飽和電圧である。
REF+VBE2<Vsat1』程度に低くすることができる利点が
あるが、『VIN<VBE5』の条件のときは、たとえ『VIN<
VREF』となっても、トランジスタQ5がオンできず、出力
電圧が“H"レベルになるという欠点がある。すなわち、
トランジスタQ1のベース・エミッタ間順方向電圧をVBE1
=0.6Vとすると、例えばVINが0Vになったときは、その
ときオンするトランジスタQ1のエミッタ電圧VE1は0.6V
であり、そのトランジスタQ1のコレクタ電圧VC1(つま
りトランジスタQ5のベース電圧)は、そのトランジスタ
Q1のエミッタ・コレクタ間電圧を例えばVEC1=0.1Vとす
ると、 VC1=VE1−VEC1=0.6−0.1=0.5V となる。このとき、トランジスタQ5のVBE5は通常VBE1と
同じ0.6Vであり、従って、そのトランジスタQ5はオンす
ることができない。VBE2はトランジスタQ2のベース・エ
ミッタ間順方向電圧、Vsat1は定電流源1のトランジス
タの飽和電圧である。
一方、第3図に示す回路では、入力電圧VINが0vに近
い電圧でも動作するという利点があるが、電源電圧VCC
が『VREF+VBE9+VBE8+Vsat1』よりも高くないと、機
能しないという欠点がある。VBE9、VBE8は各々トランジ
スタQ9、Q8のベース・エミッタ間順方向電圧である。
い電圧でも動作するという利点があるが、電源電圧VCC
が『VREF+VBE9+VBE8+Vsat1』よりも高くないと、機
能しないという欠点がある。VBE9、VBE8は各々トランジ
スタQ9、Q8のベース・エミッタ間順方向電圧である。
つまり、第2の回路と第3図の回路とはその長所と短
所が全く反対である。
所が全く反対である。
本発明の目的は、低い入力電圧まで正常に動作し、し
かも低い電源電圧でも動作するようにしたコンパレータ
を提供することである。
かも低い電源電圧でも動作するようにしたコンパレータ
を提供することである。
このために本発明は、第1の入力端子の入力電圧が入
力するPNP型の第1のトランジスタ、第2の入力端子の
基準電圧が入力するPNP型の第2のトランジスタ、両ト
ランジスタのエミッタに共通接続した第1の電流源より
なる差動回路と、前記第1のトランジスタのコレクタに
接続されたNPN型の第3のトランジスタを出力側とし前
記第2のトランジスタのコレクタに接続されたNPN型の
第4のトランジスタを基準側とする第1のカレントミラ
ー回路と、前記第1のトランジスタのコレクタ電圧が所
定値を越えると導通するNPN型の第5のトランジスタ
と、該第5のトランジスタのコレクタに接続した第2の
電流源とからなり、該第5のトランジスタのコレクタか
ら出力信号を取り出すコンパレータにおいて、前記第1
の入力端子にエミッタを接続したNPN型の第6のトラン
ジスタと、前記第2の入力端子にエミッタを接続したNP
N型の第7のトランジスタと、該第6,第7のトランジス
タのベースに共通接続した第3の電源源と、前記第6の
トランジスタのコレクタに接続したPNP型の第8のトラ
ンジスタを基準側としPNP型の第9のトランジスタを出
力側とする第2のカレントミラー回路と、該第9のトラ
ンジスタのコレクタに接続したNPN型の第10のトランジ
スタを基準側としNPN型の第11のトランジスタを出力側
とする第3のカレントミラー回路を具備し、該第11のト
ランジスタを前記第5のトランジスタに並列接続して構
成した。
力するPNP型の第1のトランジスタ、第2の入力端子の
基準電圧が入力するPNP型の第2のトランジスタ、両ト
ランジスタのエミッタに共通接続した第1の電流源より
なる差動回路と、前記第1のトランジスタのコレクタに
接続されたNPN型の第3のトランジスタを出力側とし前
記第2のトランジスタのコレクタに接続されたNPN型の
第4のトランジスタを基準側とする第1のカレントミラ
ー回路と、前記第1のトランジスタのコレクタ電圧が所
定値を越えると導通するNPN型の第5のトランジスタ
と、該第5のトランジスタのコレクタに接続した第2の
電流源とからなり、該第5のトランジスタのコレクタか
ら出力信号を取り出すコンパレータにおいて、前記第1
の入力端子にエミッタを接続したNPN型の第6のトラン
ジスタと、前記第2の入力端子にエミッタを接続したNP
N型の第7のトランジスタと、該第6,第7のトランジス
タのベースに共通接続した第3の電源源と、前記第6の
トランジスタのコレクタに接続したPNP型の第8のトラ
ンジスタを基準側としPNP型の第9のトランジスタを出
力側とする第2のカレントミラー回路と、該第9のトラ
ンジスタのコレクタに接続したNPN型の第10のトランジ
スタを基準側としNPN型の第11のトランジスタを出力側
とする第3のカレントミラー回路を具備し、該第11のト
ランジスタを前記第5のトランジスタに並列接続して構
成した。
以下、本発明の実施例について説明する。第1図はそ
の一実施例のコンパレータの回路を示す図である。第2
図及び第3図におけるものと同一のものには同一の符号
を付した。
の一実施例のコンパレータの回路を示す図である。第2
図及び第3図におけるものと同一のものには同一の符号
を付した。
本実施例では、入力端子3、4に、NPN型トランジス
タQ10、Q11のエミッタを各々接続し、そのトランジスタ
Q10、Q11のベースに共通の定電流源6を接続している。
そして、トランジスタQ10のコレクタ出力をカレントミ
ラー回路を構成するPNP型トランジスタQ12とQ13に供給
し、その一方のトランジスタQ13のコレクタ出力を別の
カレントミラー回路を構成するNPNトランジスタQ14とQ1
5に供給している。そして、トランジスタQ15を上記した
トランジスタQ5に並列接続している。R1、R2は抵抗であ
る。
タQ10、Q11のエミッタを各々接続し、そのトランジスタ
Q10、Q11のベースに共通の定電流源6を接続している。
そして、トランジスタQ10のコレクタ出力をカレントミ
ラー回路を構成するPNP型トランジスタQ12とQ13に供給
し、その一方のトランジスタQ13のコレクタ出力を別の
カレントミラー回路を構成するNPNトランジスタQ14とQ1
5に供給している。そして、トランジスタQ15を上記した
トランジスタQ5に並列接続している。R1、R2は抵抗であ
る。
従って、『VIN<VREF』であっても『0≦VIN<VBE5』
のときは、トランジスタQ1、Q5はオンできないが、トラ
ンジスタQ10がオンするので、トランジスタQ12、Q13が
オンし、よってトランジスタQ14、Q15もオンして、出力
端子5の電圧VOUTは“L"レベルになる。
のときは、トランジスタQ1、Q5はオンできないが、トラ
ンジスタQ10がオンするので、トランジスタQ12、Q13が
オンし、よってトランジスタQ14、Q15もオンして、出力
端子5の電圧VOUTは“L"レベルになる。
また、『VIN>VREF』のときは、トランジスタQ2がオ
ンし、トランジスタQ3、Q4がオンして、トランジスタQ5
がオフして、出力端子5の電圧VOUTが“H"レベルとな
る。このとき、トランジスタQ11がオンするのでトラン
ジスタQ10、Q12〜Q15はオフする。
ンし、トランジスタQ3、Q4がオンして、トランジスタQ5
がオフして、出力端子5の電圧VOUTが“H"レベルとな
る。このとき、トランジスタQ11がオンするのでトラン
ジスタQ10、Q12〜Q15はオフする。
このように、この回路では『VIN<VBE5』のように入
力電圧が低い場合でも正常に動作する。また、電源電圧
VCCは、『VREF+VBE2+Vast1』だけあればよく、低い電
圧で動作する。
力電圧が低い場合でも正常に動作する。また、電源電圧
VCCは、『VREF+VBE2+Vast1』だけあればよく、低い電
圧で動作する。
以上から本発明によれば、低い電圧で動作し、しかも
入力電圧が低い場合でも正常な比較動作を行うことがで
きるという利点がある。
入力電圧が低い場合でも正常な比較動作を行うことがで
きるという利点がある。
第1図は本発明の一実施例のコンパレータの回路図、第
2図と第3図は従来のコンパレータの回路図である。 1、2、6……定電流源、3……入力端子、4……基準
電圧端子、5……出力端子。
2図と第3図は従来のコンパレータの回路図である。 1、2、6……定電流源、3……入力端子、4……基準
電圧端子、5……出力端子。
Claims (1)
- 【請求項1】第1の入力端子の入力電圧が入力するPNP
型の第1のトランジスタ、第2の入力端子の基準電圧が
入力するPNP型の第2のトランジスタ、両トランジスタ
のエミッタに共通接続した第1の電流源よりなる差動回
路と、前記第1のトランジスタのコレクタに接続された
NPN型の第3のトランジスタを出力側とし前記第2のト
ランジスタのコレクタに接続されたNPN型の第4のトラ
ンジスタを基準側とする第1のカレントミラー回路と、
前記第1のトランジスタのコレクタ電圧が所定値を越え
ると導通するNPN型の第5のトランジスタと、該第5の
トランジスタのコレクタに接続した第2の電流源とから
なり、該第5のトランジスタのコレクタから出力信号を
取り出すコンパレータにおいて、 前記第1の入力端子にエミッタを接続したNPN型の第6
のトランジスタと、前記第2の入力端子にエミッタを接
続したNPN型の第7のトランジスタと、該第6,第7のト
ランジスタのベースに共通接続した第3の電流源と、前
記第6のトランジスタのコレクタに接続したPNP型の第
8のトランジスタを基準側としPNP型の第9のトランジ
スタを出力側とする第2のカレントミラー回路と、該第
9のトランジスタのコレクタに接続したNPN型の第10の
トランジスタを基準側としNPN型の第11のトランジスタ
を出力側とする第3のカレントミラー回路具備し、 該第11のトランジスタを前記第5のトランジスタに並列
接続したことを特徴とするコンパレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8391089A JP2829738B2 (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | コンパレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8391089A JP2829738B2 (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | コンパレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02264513A JPH02264513A (ja) | 1990-10-29 |
JP2829738B2 true JP2829738B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=13815766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8391089A Expired - Fee Related JP2829738B2 (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | コンパレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829738B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-04 JP JP8391089A patent/JP2829738B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02264513A (ja) | 1990-10-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |