JP2829702B2 - 円形山留め工法 - Google Patents
円形山留め工法Info
- Publication number
- JP2829702B2 JP2829702B2 JP6012605A JP1260594A JP2829702B2 JP 2829702 B2 JP2829702 B2 JP 2829702B2 JP 6012605 A JP6012605 A JP 6012605A JP 1260594 A JP1260594 A JP 1260594A JP 2829702 B2 JP2829702 B2 JP 2829702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- retaining
- water
- retaining wall
- precast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、低温液化ガス貯蔵など
の地下式貯槽の構築する際に利用する円形山留め工法に
関するものである。
の地下式貯槽の構築する際に利用する円形山留め工法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】地下式貯槽を施工する方法としては、地
中連続壁を円形に施工して止水・山留め壁を形成し、そ
の中を掘削して、この止水・山留め壁の内側に逆巻きや
順巻きで地下式貯槽のコンクリート壁体を構築する、い
わゆる連壁逆巻き工法や連壁順巻き工法による場合が多
い。
中連続壁を円形に施工して止水・山留め壁を形成し、そ
の中を掘削して、この止水・山留め壁の内側に逆巻きや
順巻きで地下式貯槽のコンクリート壁体を構築する、い
わゆる連壁逆巻き工法や連壁順巻き工法による場合が多
い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この連壁逆巻き工法や
連壁順巻き工法のように地中連続壁を利用する工法で
は、該地中連続壁は止水・山留め壁として土圧・地下水
圧に耐えるためのある程度の厚さが必要とされる。
連壁順巻き工法のように地中連続壁を利用する工法で
は、該地中連続壁は止水・山留め壁として土圧・地下水
圧に耐えるためのある程度の厚さが必要とされる。
【０００４】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築し、その内
部を掘削する円形山留め工法においても、薄型の地中連
続壁ですみ、施工の合理化と工費の節減を実現できる円
形山留め工法を提供することにある。
し、地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築し、その内
部を掘削する円形山留め工法においても、薄型の地中連
続壁ですみ、施工の合理化と工費の節減を実現できる円
形山留め工法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築し、
その内部を掘削する円形山留め工法において、前記山留
め止水壁は内部掘削と反対側の面に鉄筋と連結させた止
水用鉄板を配した薄型の鉄筋コンクリート壁体であり、
該止水用鉄板の背面側に鉄筋コンクリート壁体の鉄筋を
連結し、山留め止水壁の内部掘削の進行に合わせて該山
留め止水壁の内側にプレキャストリングビームを水平に
敷き並べ、山留め止水壁とこのプレキャストリングビー
ムとの間にコンクリートを充填して該プレキャストリン
グビームを山留め止水壁と一体化した補強リングとして
形成することを要旨とするものである。
するため、地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築し、
その内部を掘削する円形山留め工法において、前記山留
め止水壁は内部掘削と反対側の面に鉄筋と連結させた止
水用鉄板を配した薄型の鉄筋コンクリート壁体であり、
該止水用鉄板の背面側に鉄筋コンクリート壁体の鉄筋を
連結し、山留め止水壁の内部掘削の進行に合わせて該山
留め止水壁の内側にプレキャストリングビームを水平に
敷き並べ、山留め止水壁とこのプレキャストリングビー
ムとの間にコンクリートを充填して該プレキャストリン
グビームを山留め止水壁と一体化した補強リングとして
形成することを要旨とするものである。
【０００６】
【作用】本発明によれば、山留め止水壁は内部掘削の進
行に合わせてプレキャストリングビームによる補強リン
グで補強されるので、薄型の地中連続壁ですむ。
行に合わせてプレキャストリングビームによる補強リン
グで補強されるので、薄型の地中連続壁ですむ。
【０００７】また、薄型の山留め止水壁は、ひび割れの
発生があっても外側に配した止水用鉄板で確実な止水性
を確保できる。
発生があっても外側に配した止水用鉄板で確実な止水性
を確保できる。
【０００８】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図１は本発明の円形山留め工法の１実施例を
示す縦断正面図、図２は山留め止水壁の部分横断平面図
である。
説明する。図１は本発明の円形山留め工法の１実施例を
示す縦断正面図、図２は山留め止水壁の部分横断平面図
である。
【０００９】地中連続壁で円形に山留め止水壁１を構築
する。この山留め止水壁１は薄型のものであり、図２に
その詳細を示すと、外側に止水用鉄板２を配した鉄筋コ
ンクリート壁体である。
する。この山留め止水壁１は薄型のものであり、図２に
その詳細を示すと、外側に止水用鉄板２を配した鉄筋コ
ンクリート壁体である。
【００１０】前記止水用鉄板２の背面側にはＴ字形の補
剛用型鋼３を溶接で取り付け、円周方向配力筋４と鉛直
方向鉄筋５を組んだ鉄筋格子を幅止筋６で補剛用型鋼３
に連結した。
剛用型鋼３を溶接で取り付け、円周方向配力筋４と鉛直
方向鉄筋５を組んだ鉄筋格子を幅止筋６で補剛用型鋼３
に連結した。
【００１１】このようにして薄型円筒形の地中連続壁に
よる山留め止水壁１を構築したならば、その内部を掘削
する。そして、掘削深さに応じて、該山留め止水壁１の
内側にプレキャストリングビーム７を水平に敷き並べ
る。
よる山留め止水壁１を構築したならば、その内部を掘削
する。そして、掘削深さに応じて、該山留め止水壁１の
内側にプレキャストリングビーム７を水平に敷き並べ
る。
【００１２】前記プレキャストリングビーム７は高強度
コンクリートを用いて予め作製しておくもので、必要に
応じてプレキャストリングビーム７間のなじみを予め解
消しておくため、ＰＣ鋼線などでプレストレスを与える
ようにしてもよい。
コンクリートを用いて予め作製しておくもので、必要に
応じてプレキャストリングビーム７間のなじみを予め解
消しておくため、ＰＣ鋼線などでプレストレスを与える
ようにしてもよい。
【００１３】さらに、プレキャストリングビーム７間に
フラットジャッキを押入れすることで、壁体への変形制
御や応力監視が可能となる。
フラットジャッキを押入れすることで、壁体への変形制
御や応力監視が可能となる。
【００１４】このプレキャストリングビーム７と山留め
止水壁１との間にコンクリートもしくはモルタルを充填
して該プレキャストリングビーム７を山留め止水壁１と
一体化した補強リングとして形成した。図中８は山留め
止水壁１の上端に形成するコーピングである。
止水壁１との間にコンクリートもしくはモルタルを充填
して該プレキャストリングビーム７を山留め止水壁１と
一体化した補強リングとして形成した。図中８は山留め
止水壁１の上端に形成するコーピングである。
【００１５】そして、プレキャストリングビーム７は掘
削深さに応じて、上下間隔を存して桶のタガ状に山留め
止水壁１の内側に配設され、これにより山留め止水壁１
が薄型でも外部から作用する土圧、水圧に抵抗できるよ
うにする補強が行われる。
削深さに応じて、上下間隔を存して桶のタガ状に山留め
止水壁１の内側に配設され、これにより山留め止水壁１
が薄型でも外部から作用する土圧、水圧に抵抗できるよ
うにする補強が行われる。
【００１６】なお、山留め止水壁１は地山の保持と止水
性が確保できるように設計するものであり、地山の保持
という面では、円周方向に圧縮、鉛直方向に引張りを受
ける異方性甲殻部材として必要な最小鉄筋である円周方
向鉄筋４と引張り応力に対応して決定される鉛直方向鉄
筋５を配置し、耐力を確保することにより、経済性を追
求できる。
性が確保できるように設計するものであり、地山の保持
という面では、円周方向に圧縮、鉛直方向に引張りを受
ける異方性甲殻部材として必要な最小鉄筋である円周方
向鉄筋４と引張り応力に対応して決定される鉛直方向鉄
筋５を配置し、耐力を確保することにより、経済性を追
求できる。
【００１７】また、止水面では、ひび割れが前提となる
が、止水用鉄板２により必要十分な止水性を確保でき
る。
が、止水用鉄板２により必要十分な止水性を確保でき
る。
【００１８】
【発明の効果】以上述べたように本発明の円形山留め工
法は、地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築し、その
内部を掘削する円形山留め工法においても、薄型の地中
連続壁ですみ、施工の合理化と工費の節減を実現できる
ものである。
法は、地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築し、その
内部を掘削する円形山留め工法においても、薄型の地中
連続壁ですみ、施工の合理化と工費の節減を実現できる
ものである。
【図１】本発明の円形山留め工法の１実施例を示す縦断
正面図である。
正面図である。
【図２】山留め止水壁の部分横断平面図である。
１…山留め止水壁 ２…止水用鉄板 ３…補剛用型鋼 ４…円周方向配
力筋 ５…鉛直方向鉄筋 ６…幅止筋 ７…プレキャストリングビーム ８…コーピング
力筋 ５…鉛直方向鉄筋 ６…幅止筋 ７…プレキャストリングビーム ８…コーピング
Claims (1)
- 【請求項１】 地中連続壁で円形に山留め止水壁を構築
し、その内部を掘削する円形山留め工法において、前記
山留め止水壁は内部掘削と反対側の面に鉄筋と連結させ
た止水用鉄板を配した薄型の鉄筋コンクリート壁体であ
り、該止水用鉄板の背面側に鉄筋コンクリート壁体の鉄
筋を連結し、山留め止水壁の内部掘削の進行に合わせて
該山留め止水壁の内側にプレキャストリングビームを水
平に敷き並べ、山留め止水壁とこのプレキャストリング
ビームとの間にコンクリートを充填して該プレキャスト
リングビームを山留め止水壁と一体化した補強リングと
して形成することを特徴とした円形山留め止水壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6012605A JP2829702B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 円形山留め工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6012605A JP2829702B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 円形山留め工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07216871A JPH07216871A (ja) | 1995-08-15 |
| JP2829702B2 true JP2829702B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=11809992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6012605A Expired - Lifetime JP2829702B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 円形山留め工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2829702B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3446121B2 (ja) * | 2000-06-23 | 2003-09-16 | 大成建設株式会社 | 地下構造物の構築方法 |
| JP4538100B2 (ja) * | 2005-05-27 | 2010-09-08 | 良敬 仁保 | 地下空間施設及びその構築方法 |
| JP5846863B2 (ja) * | 2011-11-07 | 2016-01-20 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | シールド掘削用壁体 |
| CN105040728B (zh) * | 2015-06-05 | 2017-01-25 | 朱奎 | 三层地下室支护结构 |
| JP6162772B2 (ja) * | 2015-10-16 | 2017-07-12 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | シールド掘削用壁体 |
| CN114197476B (zh) * | 2021-11-16 | 2024-01-23 | 中铁四局集团第四工程有限公司 | 市域铁路地下车站换乘段深基坑口字型支护施工方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63118414A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-23 | Takenaka Komuten Co Ltd | 地下連続壁の防水工法 |
| JP2725676B2 (ja) * | 1988-07-06 | 1998-03-11 | 株式会社吉野工業所 | チューブ容器用素材 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP6012605A patent/JP2829702B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07216871A (ja) | 1995-08-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4942759B2 (ja) | 腹起こし固定具 | |
| KR20080105509A (ko) | 앵커 일체형 이중 벽체 콘크리트 옹벽 시공방법 | |
| CN109235490B (zh) | 挡土墙及其施工方法 | |
| JP2829702B2 (ja) | 円形山留め工法 | |
| JP2000265484A (ja) | ＰＣａ杭地中壁による地下構造物の構築方法 | |
| JP3756385B2 (ja) | 複合杭及びその施工方法 | |
| JP3603130B2 (ja) | 鉄骨柱等の柱脚部の根巻き型補強構造 | |
| JP2000352296A (ja) | 地下構造物直下の通路の形成方法 | |
| JP6584979B2 (ja) | 地下タンク構造の構築方法、地下タンク構造 | |
| JP3399574B2 (ja) | 地下タンクの構築方法 | |
| JPH05118036A (ja) | 腹起こし材 | |
| JP2004027727A (ja) | 基礎杭、及び基礎杭の構築方法 | |
| JP2697558B2 (ja) | 自立山留め壁工法 | |
| JP4502442B2 (ja) | 耐震基礎構造、耐震建造物、及び杭補強方法 | |
| JP4780004B2 (ja) | 既設岸壁の改修補強方法およびその改修補強構造 | |
| JPH1077644A (ja) | 耐震杭基礎工法 | |
| JP2621485B2 (ja) | 構造物地中壁の築造方法 | |
| JP2876434B2 (ja) | 浮力を受ける地下構造物の接合構造 | |
| JPH06108476A (ja) | 鉄骨構造物柱脚部分の構築方法 | |
| KR102272258B1 (ko) | 강관을 이용한 h파일의 변위 저항 구조 및 이를 이용한 옹벽 시공방법 | |
| JP3168197B2 (ja) | ケーソンのアンカー構造及びその施工方法 | |
| KR102497620B1 (ko) | 기둥일체형 cft 파일 시공 방법 및 이에 적용되는 기둥일체형 cft 파일 | |
| JP7373975B2 (ja) | 壁体の構築方法 | |
| JP6753061B2 (ja) | Ｐｃタンクおよびその構築方法 | |
| KR100441966B1 (ko) | 케이싱을 콘크리트충전 강관으로 활용하는 공사방법 |