JP2829616B2 - 電子写真画像形成方法 - Google Patents

電子写真画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、非単結晶シリコン系光受容部材を用いた電
子写真装置による画像形成方法に関するものであって、
特に、主帯電ワイヤーからの火花放電による非単結晶シ
リコン系光受容部材の放電破壊を防止し、長期に亘って
極めて高品質の画像を得ることのできる画像形成方法に
関するものである。
〔従来技術の説明〕
非単結晶シリコン系光受容部材は表面硬度が高く、半
導体レーザー(770nm〜800nm)などの長波長光に高い感
度を示し、しかも繰り返し使用による劣化も殆ど認めら
れないなど、特に、高速複写機や前記半導体レーザーを
用いたLBP(レーザービームプリンター)等の電子写真
装置用光受容部材として評価されて使用されている。そ
してこうした非単結晶シリコン系光受容部材及びこれを
用いた複写装置ならびに画像形成プロセスは、概略以下
のとおりのものである。
第3図は、従来の代表的な光受容部材の模式的断面図
であって、301はAl等の導電性支持体、302は導電性支持
体301からの電荷の注入を阻止するための電荷注入阻止
層、303は少なくとも非単結晶シリコン系の材料で構成
され光導電性を示す光導電層、304は光導電層を保護す
るための表面保護層である。
第4図は、従来の複写機の画像形成プロセスを示す概
略図であって、矢印方向に回転する光受容部材401の周
辺にはよく知られているように、主帯電器402、静電潜
像形成部位403、現像器404、転写紙給送系405、転写・
分離帯電器406、クリーナー407、搬送系408、除電光409
など配設されている。
ヒーター423によって加温された光受容部材401は主帯
電器402によって一様に帯電され、これにハロゲンラン
プ、蛍光灯等の光源410により発した光をプラテンガラ
ス411上の原稿412に照射し、その反射光をミラー系413
〜416、レンズ系417、フィルター418を介して光受容部
材表面上に導き投影されて静電潜像が形成され、この潜
像に現像器404からトナーが供給されてトナー像とな
る。
一方、転写紙通路419、レジストローラ422よりなる転
写紙供給系405を通って、光受容部材方向に供給される
転写材Pは、転写帯電器406と、光受容部材401の間隙に
おいて、背面からトナーとは反対極性の電界を与えら
れ、これによって、光受容部材表面のトナー像は転写材
Pに転移する。
分離された転写材Pは、転写紙搬送系408を通って定
着装置(図示せず)に至って、トナー像は定着されて装
置外に排出される。
尚、転写部位において、転写に寄与せず光受容部材表
面に残る残留トナーはクリーナー407に至り、クリーニ
ングブレード421によってクリーニングされる。
上記クリーニングにより更新された光受容部材表面は
さらに除電光源409から除電露光を与えられて再び同様
のサイクルに供せられる。
ところで、上述のような画像形成プロセスにおいて用
いられる非単結晶シリコン系光受容部材は、前述のとお
り長波長にも高い感度を有する(感度ピーク680nm付
近、感度域400〜800nm)という利点を有しており、これ
を電子写真用画像形成装置に用い、通常の文書類の複写
を行うような場合においては、文字のつぶれあるいは、
細りといった画質の低下もみられず実用上十分な水準を
有しているが、近年の印刷なみあるいはそれ以上の高画
質の要求に対して必ずしも十分なものではないのが実情
である。
すなわち、100μm程度以下の極細線を再現しようと
すると線幅の太りや細りが発生し、例えば□2mm程度の
「驚」の字などでは「口」の部分がつぶれて読みずらか
ったり、同じく「電」の字の横線が細って見えにくかっ
たりすることがしばしば生じていた。そして、このレベ
ルでは、出版物刊行の手段として用いるには解像度が不
十分であることから、パーツカタログやマニュアル(手
引書)等の少量部数の刊行も割高な活版印刷や凸版印刷
にたよらざるを得ないというのが実情であった。
特に高湿環境下においてはこうした現象が顕著にあら
われ、その対応として非単結晶シリコン系光受容部材を
ヒーターにより加熱するなどによりその再現性を確保し
ているのが実情であった。しかし、このような方法によ
っても電子写真用画像形成装置への通電が断たれていた
直後などにおいてはヒーターによる除湿効果があらわれ
にくく、より安定で良好な画質の確保が求められてい
た。
又、更に非単結晶シリコン系光受容部材を用いて、通
常の複写をくり返し行うような場合において、ごくまれ
に主帯電器の放電ワイヤーから光受容部材方向に、火花
放電(Spark)ないし拂子コロナ(streamer corona)が
発生し、かつその内でもまれに光受容部材表面に放電破
壊を生じてしまう問題点があった。
こうした現象はきわめてまれで、電子写真用画像形成
装置において、数十万〜数百万枚複写に1回程度の頻度
ではあるものの、他の、例えば有機光導電体(OPC)の
場合等と異なり不可逆現象、すなわち物理的な破壊を伴
うものであるため、該光受容部材の認定商品寿命が100
〜400万枚であることを考慮するとその画像品質に重大
な欠陥をおよぼすものであり、その完全なる防止が求め
られていた。
従来、こうした現象の対策として、主帯電器内部に清
浄な空気を吹き込んだり、機械的に帯電ワイヤーを清掃
部材で清拭する機構を設け、主に帯電ワイヤーに放電の
核になるような突起を生ぜしめないようにしていた。し
かし上記のような頻繁清掃動作は周辺装置の故障をひき
起こす原因となるため、より構成の単純な対策か求めら
れていた。
また前述のような画像形成プロセスにおいて、光受容
部材に感光性を付与する帯電工程においてはコロナ帯電
を用いることが主流であり、帯電と同時に相当量のオゾ
ンないしオゾン生成物(窒素酸化物等)を発生する。そ
の発生量は帯電器に供給される電流量に比例し、正帯電
に比べ負帯電の方が一般的に5〜10倍量のオゾンを発生
する。オゾンは人体、特に呼吸器等に有害であり、従来
より、活性炭フィルターによる吸着・分解等の手段を用
いて排気中のオゾン濃度が0.1ppm以下になるように処理
していた。しかし、こうした電子写真装置の普及にとも
ない、狭い部屋におかれたり、個人用途が増えるにした
がって、より一層の排出オゾン量の低減が求められてい
る。
又、電子写真用画像形成装置内部に発生したオゾン及
び/又は該オゾンが周辺の空気成分と反応して生じたオ
ゾン生成物は感光体表面に吸着し、発光体表面を化学反
応によって変質させたり、感光体との間に電子的な相互
作用を及ぼし、感光体の電気的特性を変化させるという
ような弊害を生じる場合があった。そして特に複写枚数
の多い使い込んだ感光体を高湿環境下で使用する場合に
おいては、このことが解像度低下の大きな要因となるこ
とが少なくなかった。
又、更に前記オゾン処理フィルターについては、従来
からその耐久性とオゾン除去効率が十分ではないことが
指摘されていた。まず耐久性については、従来、主に活
性炭をダンボール紙等に担持させて、吸着、および炭素
による還元分解によってオゾンを除去していたため、約
1年程度使用していると、前記の吸着力が弱まり、その
オゾン除去効率は著しく低下するため、定期的交換を必
要としていた。
また、オゾン除去効率においても吸着による除去が主
流であるため、その効率は低く、従来からオゾンが25℃
以上になると自己弁解をはじめることから、複写機等電
子写真装置内のモーターやランプ等から発生する熱によ
り分解する分も含めてようやく0.1ppm以下の排出オゾン
量にするのが限界であった。
これらの欠点をおぎなうために、処理媒体として従来
の活性炭から、銅(Cu)、マンガン(Mn)系の酸化物触
媒に変えることが好ましいが、触媒自体が高価である上
に触媒はそのオゾン分解活性が温度に大きく依存するた
め、朝一番での使用等電子写真装置が冷えていて、しか
るに、排気温度が低い場合にはオゾン処理効率が低く、
耐久性に富み加温状態では高い処理効率を有する触媒の
利点を十分に生かしきれていなかった。
〔発明の目的〕
本発明は、上述、従来技術の欠点を克服すべく成され
たものであって、極めて良好な画像品質を得る事のでき
る画像形成方法を提供することを目的としている。
さらに本発明は、どのような環境下においても極めて
安定で良好な鮮鋭度を有した画像を長期に亘って得る事
のできる画像成形方法を提供することを目的としてい
る。
更に、本発明は主帯電ワイヤーからの火花放電による
非単結晶シリコン系光受容部材の放電破壊を防止し、長
期に亘って極めて高品質の画像を提供することを目的と
している。
〔発明の構成・効果〕
本発明は、以下に述べる内容の電子写真画像形成方法
にある。即ち、本発明の電子写真画像形成方法は、基体
上に光導電性を示す第1の層、潜像を保持する第2の
層、顕像を保持する第3の層を順次有する光受容部材と
して、該第1の層は層厚1〜100μmの該第2の層の周
期律表第III族に属する原子含有量の5分の1以下の周
期律表第III族に属する原子を含有する非単結晶シリコ
ン系の材料で構成され、該第2の層は層厚3×10-3から
30μmのシリコン原子と1〜90原子%の含有量の炭素原
子と周期律表第III族に属する原子、及び0.1〜70原子%
の含有量の水素原子及び/又はハロゲン原子を含み、該
第3の層は該第2の層に含有される周期律表第III族原
子に属する原子の含有量の10分の1以下の量の周期律表
第III族原子を含有し、シリコン原子と炭素原子、及び
必要により水素原子及び/又はハロゲン原子を含む光受
容部材を用い、該光受容部材を帯電後露光して静電潜像
を形成し、該静電潜像に現像剤として着色剤と結着樹脂
を有し体積平均粒径4.5μm以上9.0μm以下の絶縁性磁
性トナーを供給して、該第3の層上にトナー像を形成す
ること、形成された該トナー像を転写材に転写するこ
と、該第3の層上に残ったトナーをクリーニング手段と
してマグネットローラー具備したクリーナーを用いてク
リーニングすること、を有することを特徴とする。
本発明者らは、試行錯誤を繰り返しながら、鋭意検討
を重ねていった結果、上述のような特定の構成による画
像形成方法、すなわち、光受容部材、現像剤及びクリー
ナーに、極めて限定されたものどおしを組み合わせて画
像形成を行う方法によって、はじめて前記本発明の目的
が達成されることを見いだすに至った。そして、このよ
うな特定の構成に基づく画像形成方法を用いることによ
って、長期にわたっても、光受容体に放電破壊を生ぜし
めることを防止し、従来以上に安定した高画質の複写画
像を得ることができることを見い出した。
上記のような特段の効果は、後述する一連の実験から
明らかとなったものであって、その理由は現時点では必
ずしも定かであるとはいえないが、非単結晶シリコン系
光受容部材において潜像保持層を顕像保持層下に設ける
ことにより、環境に影響されされることなく、良好な潜
像が得られること、及び該潜像を顕像保持層を介して前
述のとおりの特定された現像剤を用いて現像することに
より、従来の光受容部材に比べ耐電圧を高くすることが
できること、更には小粒径(4.5〜9.0μm)の現像剤を
併用することにより、クリーナー部から飛散する現像剤
の粒径も小さくなり、放電ワイヤー(60〜100μmφ)
において放電の核となるような突起物の形成が生じにく
くなること、更には、現像剤が最も飛散しやすいクリー
ナーのクリーニングブレード近傍における現像剤補集手
段として磁力によるマグネットローラーを設けることに
よって、飛散現像剤そのものが低減されること、などの
数々の要因が相乗的に作用した結果得られるのではない
かと推察される。
また、ヒーターを内蔵した金属酸化物触媒系オゾン除
去フィルターを必要に応じて用い、帯電器により発生す
るオゾン及びオゾン生成物を効率的に除去することによ
り、光受容部材や現像剤の特性を十分に発揮され、良好
な鮮鋭度で従来以上に安定した高画質の複写画像が得ら
れる。
上記のような特段の効果は、後述する一連の実験から
明らかになったものであって、その理由は現時点では必
ずしも明らかであるとはいえないが、単に本発明に用い
るオゾン除去フィルターによりオゾン及びオゾン生成物
が効率的に除去され、ために光受容部材や現像剤の特性
が十分に発揮されるというだけにとどまらず、従来のオ
ゾン除去フィルターを用いる場合とは別の化学的作用が
関与することによって、本発明に用いる光受容部材との
間に特別の相互作用を及ぼすことによってもたらされる
ものであると考えられる。
更に、従来、高価で低温時のオゾン除去性能に劣るた
めあまり用いられていなかった金属酸化物触媒系のオゾ
ン除去フィルターを、低廉な金属ハニカム材に樹脂膜を
下塗りし、樹脂結着剤に分散した金属酸化物触媒をディ
ッピング塗布するのみの低コスト製法で大巾なコストダ
ウンを図るとともに、熱伝導性に富む金属ハニカム担持
体を加熱ヒーターで加熱することにより、通過雰囲気が
低温であるにもかかわらず触媒活性を向上させ除去率を
大巾に高めたことは、上述の効果を引き出す上で特段の
役割を果たしているものと考える。
以下、本発明の図画を用いて具体的に説明する。
光受容部材 本発明に用いられる代表的な光受容部材の模式的断面
図を第1図に示す。第1図(a)は本発明に用いられる
光受容部材の最も基本的な構成を示すものである。図に
おいて、101はAl等の導電性支持体を示している。102は
少なくとも非単結晶シリコン系の材料で構成され光導電
性を示す光導電層を示している。103はシリコン原子と
炭素原子と周期律表第III族に属する原子、及び必要に
より水素原子及び/又はハロゲン原子を含み潜像を保持
する機能を有する潜像保持層を示している。104はシリ
コン原子と炭素原子及び必要により水素原子及び/又は
ハロゲン原子を含み顕像を保持する機能を有する顕像保
持層を示している。
第1図(b)は本発明に用いられる光受容部材の好ま
しい一実施態様を示すものである。図において105は、
導電性支持体101と光導電層102の間に必要に応じて設け
られ、導電性支持体101からの電荷の注入を阻止するた
めの電荷注入阻止層を示している。
第1図(c)は本発明に用いられる光受容部材の好ま
しい別の一実施態様を示すものである。図において106
は導電性支持体101と電荷注入阻止層105の間に必要に応
じて設けられ、電子写真用画像形成装置の画像露光源に
長波長光の半導体レーザー等を用いる場合に、干渉現象
の現出を防止するために長波長光を吸収する機能を有す
る長波長光吸収層を示している。尚、必要に応じて、長
波長光吸収層106上に直接光導電層102を設けても良い。
光導電層102は、非単結晶シリコンを母材とし、必要
により水素原子及び/又はハロゲン原子を含有し、更に
は、必要に応じて炭素原子、ゲルマニウム原子、スズ原
子、周期律表第III族に属する原子(以降「第III族原
子」を略記する。)周期律表第V族に属する原子(以降
「第V族原子」と略記する。)、及び周期律表第VI族に
属する原子(以後「第VI属原子」と略記する。)のうち
の少なくとも一種を含有してもよい。
光導電層102に含有される水素原子及び/又はハロゲ
ン原子の含有量は、0.1〜40原子%とされるのが望まし
い。
又、第III族原子を含有する場合、その含有量は潜像
保持層103の第III族原子の含有量の5分の1以下とされ
るのが望ましい。
光導電層102の層厚は、1〜100μmが望ましい。
潜像保持層103は、シリコン原子と炭素原子と第III族
原子及び必要により水素原子及び/又はハロゲン原子を
含有し、更には、必要に応じてゲルマニウム原子、スズ
原子、第V族原子及び第VI族原子のうちの少なくとも一
種を含有してもよい。
潜像保持層103に含有される炭素原子の含有量は、1
〜90原子%とされるのが望ましく、第III族原子の含有
量は1〜5×104原子ppmとされるのが望ましく、水素原
子及び/又はハロゲン原子の含有量は0.1〜70原子ppmと
されるのが望ましい。
潜像保持層103の層厚は、3×10-3〜30μmとされる
のが望ましい。
顕像保持層104は、シリコン原子と炭素原子及び必要
により水素原子及び/又はハロゲン原子を含有し、更に
は、必要に応じてゲルマニウム原子、スズ原子、第III
族原子、第V族原子及び第VI族原子のうちの少なくとも
一種を含有してもよい。
顕像保持層104に含有される炭素原子の含有量は、1
〜90原子%とされるのが望ましく、さらには、潜像保持
層103の炭素原子の含有量より多いのが好ましい。
水素原子及び/又はハロゲン原子の含有量は0.1〜70
原子ppmとされるのが望ましい。又、第III族原子を含有
する場合、その含有量は潜像保持層103の第III族原子の
含有量の10分の1以下とされるのが望ましい。
必要に応じて設ける電荷注入阻止層105は非単結晶シ
リコンを母材とし、必要により水素原子及び/又はハロ
ゲン原子を含有し、更に炭素原子、第III族原子、第V
族原子及び第VI族原子のうちの少なくとも一種を含有す
る。
電荷注入阻止層105の層厚は、3×10-2〜15μmとさ
れるのが望ましい。
必要に応じて設ける、長波長光吸収層106は、非単結
晶シリコンを母材とし、必要により水素原子及び/又は
ハロゲン原子を含有し、更にゲルマニウム原子及び/又
はスズ原子を含有する。また必要に応じて、炭素原子、
第III族原子、第V族原子及び第VI族原子のうちの少な
くとも一種を含有してもよい。
長波長光吸収層106の層厚は、5×10-2〜25μmとさ
れるのが望ましい。
前記第III族原子としては、具体的には、B(硼素),
Al(アルミニウム),Ga(ガリウム),In(インジウ
ム),Tl(タリウム)等があり、特にB,Al,Gaが好適であ
る。第V族原子としては、具体的には、N(窒素),P
(隣),As(砒素),Sb(アンチモン),Bi(ビスマス)
等があり、特にN,P,Asが好適である。第VI族原子として
は、具体的には、O(酸素),S(硫黄),Se(セレン),
Te(テルル),Po(ポロニウム)等があり、特にO,S,Se
が好適である。本発明に用いられる光受容部材は、真空
堆積膜形成法によって、所望特性が得られるように適宜
成膜パラメータの数値条件を設定して作成される。前記
真空堆積膜形成法としては、具体的には、たとえばグロ
ー放電法(低周波プラズマCVD、高周波プラズマCVDまた
はマイクロ波プラズマCVD等の交流放電プラズマCVD、あ
るいは直流放電プラズマCVD等)、ECR−プラズマCVD
法、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティ
ング法、光CVD法、材料の原料ガスを分解することによ
り生成される活性種(A)と、該活性種(A)と化学的
相互作用をする成膜用の化学物質より生成される活性種
(B)とを、各々別々に堆積膜を形成するための成膜空
間内に導入し、これらを化学反応させることによって材
料を形成する方法(以後「HRCVD法」と略記する。)、
材料の原料ガスと、該原料ガスに酸化作用をする性質を
有するハロゲン系の酸化ガスを各々別々に堆積膜を形成
するための成膜区間内に導入し、これらを化学反応させ
ることによって材料を形成する方法(以後「FOCVD法」
と略記する。)等の方法が適宜選択使用できる。これら
の真空堆積膜形成法、製造条件、設備資本投資下の負荷
程度、製造規模、作成される光受容部材に所望される特
性等の要因によって適宜選択されて採用されるが、所望
の特性を有する光受容部材を製造するに当たっての条件
の制御が比較的容易に行い得ることからして、グロー放
電法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、HR
CVD法、FOCVD法が好適である。そして、これらの方法を
同一装置系内で併用して形成してもよい。
第5図に本発明に用いる光受容部材の形成を行う際の
代表的な堆積膜形成装置である高周波(以下、「RF」と
略記する。)プラズマCVD装置の一例を示す。
図中の571〜577のガスボンベには、本発明の光受容部
材を形成するための原料ガス、例えば各々SiH4,H2,CH4,
PH3,B2H6,NO,Ar等が密封されており、あらかじめガスボ
ンベ571〜577を取り付ける際に、各々のガスを、バルブ
551〜557から流入バルブ531〜537のガス配管内に導入し
てある。
図中505は支持体、506は支持体ホルダーであり、514
は支持体505を加熱するための加熱ヒーターである。
まず、例えば表面に旋盤を用いて鏡面加工を施した支
持体505を支持体ホルダー506に挿入し、成膜炉501の上
蓋507を開けて、成膜炉501内の加熱ヒーター514に支持
体ホルダー506を挿入する。
次にガスボンベ571〜577のバルブ551〜557、流入バル
ブ531〜537、成膜炉501のリークバルブ515が閉じられて
いることを確認し、また、流入バルブ541〜547、補助バ
ルブ518が開かれていることを確認してまずメインバル
ブ516を開いて不図示の真空ポンプにより成膜炉501及び
ガス配管内を排気する。
その後、ガスボンベ571〜577より各々のガスを、バル
ブ551〜557を開けて導入し、圧力調整器561〜567により
各ガス圧力を所望の圧力に調整する。
次に流入バルブ531〜537を徐々に開けて、以上の各ガ
スをマスフローコントローラー521〜527内に導入する。
次に、流出バルブ547および補助バルブ518を徐々に開
いてArガスをガス導入管508のガス放出孔509を通じて成
膜炉501内に流入させる。この時、Arガス流量が所望の
流量となるようにマスフローコントローラー527で調整
する。成膜炉501内の圧力は、所望の圧力となるように
真空計517を見ながら不図示の真空排気装置の排気速度
を調整する。その後、不図示の温度コントローラーを作
動させて、支持体505を加熱ヒーター514により加熱し、
支持体505が所望の温度に加熱されたところで、流出バ
ルブ577および補助バルブ518を閉じて、成膜炉501内へ
のガス流入を止める。
次に、各々の層を形成するのに必要な原料ガスの流出
バルブ541〜547と補助バルブ518を徐々に開いて、原料
ガスを導入管508のガス放出孔509を通じて成膜炉501内
に流入させる。この時、各原料ガスの流量が所望の流量
となるように各々のマスフローコントローラー521〜527
で調整する。成膜炉501内の圧力は、所望の圧力となる
ように真空計517を見ながら不図示の真空排気装置の排
気速度を調整する。その後、不図示のRF電源の電力を所
望の電力に設定し高周波マッチングボックス512を通じ
て成膜炉501内にRF電力を導入し、RFグロー放電を生起
させ、支持体505上又はすでに成膜した層上に所望の層
の形成を開始し、所望の層厚を形成したところでRFグロ
ー放電を止め、また、流出バルブ541〜547および補助バ
ルブ518を閉じて、成膜炉501内へのガス流入を止め、層
の形成を終える。
それぞれの層を形成する際に必要なガス以外の流出バ
ルブは完全に閉じられていることは云うまでもなく、ま
た、それぞれのガスが成膜炉501内、流出バルブ541〜54
7から成膜炉501に至る配管内に残留することを避けるた
めに、流出バルブ541〜547を閉じ、補助バルブ518を開
き、さらにメインバルブを全開にして系内を一旦高真空
に排気する操作を必要に応じて行う。
また、必要に応じて、層形成を行っている間に層形成
の均一化を図るため、支持体505および支持体ホルダー5
06を、不図示の、駆動装置によって所望される速度で回
転させる。
現像剤 本発明においては、現像剤として体積平均粒径4.5μ
m以上9.0μm以下の絶縁性トナー(以後「小粒径トナ
ー」と略記する。)を用いる。
本発明の小粒径トナーは結着樹脂を少なくとも有する
絶縁性トナーである。
本発明に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトル
エンなどのスチレン及びその置換体の単重合体、スチレ
ン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルト
ルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロ
ルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重
合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチ
レン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレ
ン系共重合体、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然
変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マイレン酸樹脂、ア
クリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニール、シリ
コーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリア
ミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、
ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデ
ーン樹脂、石油系樹脂などが使用できる。
本発明の小粒径トナーは、上述の結着樹脂中に着色剤
を混合して形成する。着色剤として使用されるものとし
ては、磁性粉、顔料、染料などが主なものとしてあげら
れる。磁性粉としては、例えば表面酸化又は未酸化の
鉄、ニッケル、銅、マンガン、クロム、希土類等の金属
及びそれらの合金、又は酸化物及びフェライトなどが使
用できる。顔料としては、ジスアゾイエロー、不溶性ア
ゾ、銅フタロシアニン、染料としては塩基性染料、油溶
性染料が適している。
顔料として、好ましくはC.I.ピグメントイエロー17、
C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー1
3、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロ
ー12、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド
3、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド
6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントブルー1
5、C.I.ピグメントブルー16又は下記で示される構造式
(1)有する、フタロシアニン骨格にカルボキシベンズ
アミドメチル基を2〜3個置換したBa塩である銅フタロ
シアニン顔料などである。
染料としてはC.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベン
トレッド52、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ベイシッ
クレッド12、C.I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシック
レッド3bなどである。
又、これらの成分以外に、必要に応じてトナーの荷電
状態を調整するための荷電制御剤、トナーの流動性を改
善するための減摩剤などの添加物を上記混合物に加えて
も良い。
本発明の小粒径トナーの製造方法としては、溶融、混
練後、粉砕分級に製造するいわゆる粉砕法以外に、結着
樹脂溶液中に構成材料を分散した後、噴霧乾燥すること
によりトナーを得る方法;あるいは結着樹脂を構成すべ
き単量体に所定の材料を混合して乳化懸濁液とした後
に、重合させてトナーを得る重合法トナー製造法;ある
いはコア材、シェル材から成るいわゆるマイクロカプセ
ルトナーにおいて、コア材あるいはシェル材、あるいは
これらの両方に所定の材料を含有される方法:等の方法
が応用できる。
上記本発明に用いる小粒径トナーの具体的な2、3の
製造例を以下に示す。
(製造例1) 結着樹脂として100部のスチレン/2エチルヘキシル、
アクリレート/ジビニルベンゼン共重合体磁性粉として
60部のマグネタイト、荷電制御剤として2部のニグロシ
ン、及び離型剤として3部のポリプロピレンを原材料と
して用意し、これらをヘンシエルミキサーを用いて充分
に予備混練した。得られた混合物をロールミルにて160
℃の温度条件のもとに溶融混練した。該混練物を冷却
後、ハンマーミルにて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次い
で超音波ジェット粉砕機を用いて0.1〜50μm程度の粒
径まで微粉砕した。このようにして得られた微粉砕物は
次に、アルピネ社製ミクロプレックス400MP分級装置を
用いて粒径約9μm以上がカットオフされるように設定
して粗粉側のカットを行ない、次いで上記のように第1
段目の分級が行なわれた微粉砕物を更にアルピネ社製、
ミクロプレックス132MP分級装置を用いて粒径約4.5μm
以下がカットオフされるように設定して微粉側のカット
を行なって、体積平均粒径4.5〜9μmの範囲の粒径の
トナーを得た。
(製造例2) 結着樹脂として100部のスチレン−ブタジエン共重合
体、磁性粉として65部のマグネタイト、荷電制御剤とし
て2部のサリチル酸金属錯体を原材料として用い、溶融
混練を160℃の温度条件のもとにエクストルーダー装置
を用いて行った以外は製造例1と同様にして体積平均粒
径4.5〜9μmの範囲の粒径のトナーを得た。
(製造例3) 結着樹脂として100部のスチレンアクリル、磁性粉と
して、60部の三井金属鉱業社製MGWをそれぞれトルエン
に溶解し、固形物が溶剤に対して10%となるように溶液
を調製した。この溶液を、二流体ノズルを備えた芦沢鉄
工所株式会社製芦沢ニロアトナイザーを用い、圧力条件
を4kg/cm2、温風条件を100℃に設定して、スプレードラ
イの処理を行い、マイクロカプセル状のトナーを作成し
た。作成したトナーを、コールターカウンタータイプI
I、アパーチャー径100μにより粒度を測定したところ、
粒径は、0.1〜数100μm程度であった。次に、そのトナ
ーをアルピネ社製ミクロプレックス40MP分級装置及びア
ルピネ社製ミクロプレックス132MP分級装置を用い、製
造例1と同様の手順により分級を行なって、体積平均粒
径が4.5〜9μmの範囲の粒径のトナーを得た。
画像形成方法 本発明に用いられる電子写真用画像形成装置の一例で
ある模式的断面図を第2図に示す。第2図において、20
1は本発明に用いる光受容部材、202は主帯電器、203は
静電潜像形成部位、204は小粒径トナーを充填した現像
器、205は転写紙給送系、206は転写・分離帯電器、207
はクリーナー、208は転写紙搬送系、209は除電光源、21
0はハロゲンランプ・蛍光灯等の光源、211はプラテンガ
ラス、212は原稿、213〜216はミラー系、217はレンズ
系、218はフィルター、219は転写紙通路、221はクリー
ニングブレード、222はレジストローラ、223はマグネッ
トローラである。
本発明に用いるマグネットローラ223は、Al等の軸の
表面にフェライト磁石を接着したり、フェライト磁石の
粉末とナイロン等の結着樹脂を混合して射出成形したり
して作製する。その表面での磁力は900〜1000ガウスが
好ましい。
本発明においては、前記主帯電器202の背面部分に必
要に応じて金属酸化物触媒系オゾン除去フィルターを装
置して用いることができる。
第9〜11図に本発明で用いられるオゾン除去フィルタ
ーの好ましい一例を示す。
第9図は、オゾン除去フィルターにリボンヒーター92
を巻きつけ、金属ハニカム担持体からなるオゾンフィル
ター91を加熱させる構成をとったもので、70mm角の膜厚
25μのアルミシートからなるアルミハニカムのまわりに
120Wのリボンヒータを巻きつけオゾン除去フィルターを
加熱する構造をとっている。
上記のようなハニカム構造からなるオゾン除去フイル
ターは、金属酸化物触媒塗工後においても空気抵抗をき
わめて低く抑えることができる。例えば厚さ15mm、セル
サイズ(正六角形に完全展張した時の外接円の直径に相
当)3mmで、1/3圧縮(正六角形の向い合う2辺を、その
間隔を1/3に圧縮したもの)のアルミハニカムを、触媒
を分散した樹脂液の中に浸し、これをハニカム開口方向
にゆっくり引き上げ塗工したものでは、開口率が約75%
で、オゾン除去フィルター1立方センチメートルあたり
の処理気体の接触面積が20cm2程度のオゾン除去フィル
ターが得られる。そして、この場合の圧力損失は2m/sec
の流速に対して、1.5mmAq程度と良好な値を示す。これ
に対し従来の紙製のオゾン除去フィルターあるいはセラ
ミック製のオゾン除去フィルターの場合には開口率75
%、厚さ15mmのフィルターとして計算すると、圧力損失
はそれぞれ3.5mmAq、1.8mmAq程度となる。
こうした空気抵抗の低さは電子写真用画像形成装置の
装置内部からオゾンを排気するのに好適であるが、オゾ
ン除去効率を上げる面ではさらに触媒面での乱流を形成
した方が好ましいため、第10図のようにハニカムの配向
面を変えて積層することが望ましい。更には、第10図の
ように配向面を90゜程度で各ハニカム101,102を積層す
ることにより、ハニカム特有の強度を増大させることと
なり、それ自体の剛性が増すために、他の支持わく等が
不要となるメリットもある。
第11図は、上述のオゾン除去フィルターの詳細な部分
図である。112は厚み25μのアルミシートを交互に接着
したものでハニカム構造を形成する母材となるところの
アルミシートである。113は金属酸化物触媒が振動や熱
ひずみで剥離することを防止するための樹脂の下塗り層
である。用いられる樹脂は特定されるものではないが、
耐熱性に富み、アルミニウムとの密着性が良く、金属酸
化物触媒層114の結着樹脂との相溶性の良いものが好ま
しい。例えばアクリル樹脂等が好ましいものとしてあげ
られる。
114は金属酸化物触媒層である。該層を形成する金属
酸化物触媒としては、銅(Cu)、マンガン(Mn)、チタ
ン(Ti)、シリコン(Si)等の酸化物が使用できる。こ
れらの金属酸化物触媒はアクリル樹脂などの結着樹脂中
に分散されて塗布され、金属酸化物触媒層が形成され
る。
このようにして構成されたオゾン除去フィルターは室
温から200℃程度までの温度範囲で触媒活性が保たれ、
使用可能だが、熱効率あるいはやけど等の安全性への配
慮から40℃〜100℃の範囲に設定するのが望ましい。
帯電ワイヤー近傍で発生したオゾン(O3)は上述のよ
うな構成を有するオゾン除去フィルターを通過する際
に、加熱されることによって触媒活性が高められた金属
酸化物触媒と接触し、その触媒作用によって分解され、
酸素(O2)となって無害化される。
本発明の電子写真画像形成方法は、前述の構成の光受
容部材及び前述の小粒径トナーを用い、第2図のような
構成の装置により、以下のようにして行われる。
まず、光受容部材201を矢印方向に回転させ、該光受
容部材上に、主帯電器202によって一様なコロナ帯電を
行い、これに光源210により発した光をプラテンガラス2
11上の原稿212に照射し、その反射光をミラー系213〜21
6、レンズ系217、フィルター218を介して光受容部材表
面上に導き、投影させて静電潜像を形成し、この潜像に
現像器204から小粒径トナーを供給してトナー像を形成
する。
一方転写紙通路219、レジストローラ222よりなる転写
紙供給系205を通って、光受容部材方向に供給される転
写材Pは転写帯電器206と光受容部材201の間隙におい
て、背面から、トナーとは反対極性の電界を与えられ、
これによって、光受容部材表面のトナー像は、転写材P
に転移する。
分離された転写材Pは、転写紙搬送系208をとおって
定着装置(図示せず)に至って、トナー像は定着され、
転写材Pは装置外に排出される。
尚、転写部位において、転写に寄与せず光受容部材表
面に残る残留トナーは、クリーナー207に至り、クリー
ニングブレード221によってクリーニングされ、マグネ
ットローラー223により補集される。
上記クリーニングにより更新された光受容部材表面は
さらに除電光源209から除電露光を与えられて再び同様
のサイクルに供せられる。
以下、本発明の効果を実験例により具体的に説明す
る。
<実験例1> 第1図(b)に示した、本発明に用いる潜像保持層及
び顕像保持層を有する光受容部材を、第5図に示すRFプ
ラズマCVD装置を用いて、既述の作成方法により、直径1
08mmφ、長さ358mm、厚さ5mmのアルミニウムシリンダー
上に第1表に示す作成条件に従って作成し、キヤノン製
の複写機NP−7550を実験用に改造し、マグネットローラ
ーを具備したクリーナーを用いた電子写真用画像形成装
置に設置した。
前記製造例1に示した方法で、分級装置の設定のみを
変え、体積平均粒径を約3μmから1.5μmきざみに約1
2μm迄変化させてトナーを作成した。作成した各々の
トナーを、前記した電子写真用画像形成装置の現像器に
設置し、既述の手順に従って画像を形成し、各々のトナ
ーにおける解像度及び階調性を以下に記す方法で評価し
た。
解像度の評価は、画像形成時の原稿として、第6図に
示す黒色部と白色部とが一定の幅aで並んだテストチャ
ートを用意し、線幅aを狭めていった時に、複写画像上
において再現し、解像し得る最小の線幅aにより評価を
行なった。すなわち、テストチャートにおける線幅aを
小さくしていった時に、ある線幅a以下になると、画像
上の隣り合う黒色部の輪郭の微小なボケが重なり合い、
事実上解像不可能となってしまう。その時の線幅aを、
解像度の数値とした。
階調性は評価は、画像形成時の原稿として、直径5mm
φで、反射濃度が各々0.3,0.5,1.1の3コの黒丸が並ん
だテストチャートを用意し、反射濃度が0.3と1.1の黒丸
が、複写画像上で各々0.3,1.1の反射濃度となるように
調整した時に、反射濃度が0.5の黒丸の、複写画像上で
の反射濃度により評価を行なった。すなわち、反射濃度
が0.5の黒丸の、複写画像とテストチャートでんの反射
濃度の差の絶対値を、階調性の数値とした。
<比較実験例1> 第3図に示した潜像保層と顕像保持層が実質的に同一
の層である事以外は、実験例1における光受容部材と同
じである従来の光受容部材を、第2表に示す作成条件に
従って、実験例1と同様の方法で作成し、実験例1と同
様な方法で画像を形成し、各々のトナーにおける画質を
実験例1と同様な方法で評価した。
以上の<実験例1>及び<比較実験例1>の評価結果
を第7図(a)(解像度)、(b)(階調性)に示す。
解像度と階調性は、比較実験例1での、従来広く使用さ
れてきた体積平均粒径約12μmのトナーを用いた画像に
おける解像度と階調性を各々基準とし、相対評価により
示した。
第7図(a),(b)に示した通り、実験例1と比較
実験例1の光受容部材を比較した場合、実験例1におけ
る、本発明に用いる潜像保持層及び顕像保持層を有する
光受容部材を用いた方が、全てのトナーの体積平均粒径
において、良好な解像度と階調性の複写画像が得られ
た。特に、本発明に用いる潜像保持層及び顕像保持層を
有する光受容部材と、体積平均粒径が約4.5μmから約
9μmの範囲のトナーを用いた場合に、解像度と階調性
が極めて優れた複写画像か得られ、その効果は顕著であ
る。
<実験例2> 実験例1において、実験例1と同様な光受容部材と、
体積平均粒径が約4.5μm、約6μm、約9μmのトナ
ーを用いて、キヤノン製の複写機NP−8580を実験用に改
造し、マグネットローラーを具備したクリーナーを用い
た電子写真用画像形成装置と、シリコンゴムローラーを
具備したクリーナーを用いた電子写真用画像形成装置と
に設置し、各々の電子写真用画像形成装置で、実験例1
と同様な方法で画像を形成して、100万枚耐久を行った
後に、各々の電子写真用画像形成装置での解像度を実験
例1と同様な方法で評価した。
<比較実験例2> 比較実験例1で作成した、従来の光受容部材を用いた
以外は、実験例2と同様な方法で画像を形成して、100
万枚耐久を行った後に、各々の電子写真用画像形成装置
での解像度を実験例2と同様な方法で評価した。
以上の<実験例2>及び<比較実験例2>評価結果を
第8図(a)(トナーの体積平均粒径が約4.5μm)、
(b)(トナーの体積平均粒径が約6μm)、(c)
(トナーの体積平均粒径が約9μm)に示す。解像度
は、各耐久枚数において、実験例2の、マグネットロー
ラーを具備したクリーナーを用いた電子写真用画像形成
装置での画像における解像度を基準とし、相対評価によ
り示した。
第8図に示した通り、実験例2における、本発明の潜
像保持層及び顕像保持層を有する光受容部材と、マグネ
ットローラーを具備したクリーナーとを用いた場合にお
いてのみ、耐久後においても、解像度が極めて優れた複
写画像が得られ、その効果は顕著である。
<実験例3> 実験例1と同様な光受容部材を、キヤノン製の複写機
NP−8580を実験用に改造し、マグネットローラーを具備
したクリーナーを用い主帯電器のワイヤー清掃部材の作
動は停止させた電子写真用画像形成装置に設置した。
実験例1と同様な現像剤を用意し、用意した各々の現
像剤を、前記した電子写真用画像形成装置の現像器に設
置し、既述の手順に従って画像を形成し、各々の現像剤
における放電破壊痕の発生頻度を以下に示す方法で評価
した。
放電破壊痕の発生頻度は、通常の使用状態では数十万
枚〜数百万枚に1回の頻度であるため、主帯電電流を通
常の50%増しにして通紙耐久を行い、第12図に示す黒線
部と白色部、中間調部とが並んだラストチャートを用意
し、複写画像上において中間調部にミシン目状ないし単
独で白点が発生した時点の通紙毎数をもって評価を行
い、100万枚の通紙をもって評価の限度とした。
<比較実験例3> 比較実験例1と同様な光受容部材を用い、実験例3と
同様な方法で画像を形成し、各々のトナーにおける放電
破壊痕の発生頻度を実験例3と同様な方法で評価した。
以上の<実験例3>及び<比較実験例3>の評価結果
を第13図に示す。放電破壊痕すなわち異常放電の発生頻
度は、主帯電電流量を50%あげ、通常の1000μAから15
00μAとし、100万枚終了時まで発生のないものを対策
効果ありとして基準とし、相対評価により示した。
第13図に示した通り、実験例3と比較実験例3の光受
容部材を比較した場合、実験例3における、本発明に用
いる潜像保持層及び顕像保持層を有する光受容部材を用
いた方が、全ての現像剤の体積平均粒径において、異常
放電による放電破壊痕の発生頻度の少ない結果が得られ
た。
特に、本発明に用いる潜像保持層及び顕像保持層を有
する光受容部材と、マグネットローラーを具備したクリ
ーナーと体積平均粒径が約4.5μmから約9μmの範囲
のトナーを用いた場合に異常放電による放電破壊痕の発
生がきわめて少なく、その効果は顕著であることがわか
った。
以上から解るように、本発明による、潜像保持層及び
顕像保持層を有する光受容部材と、体積平均粒径が約4.
5μmから約9μmの範囲のトナーと、マグネットロー
ラーを具備したクリーナーとを用いた電子写真用画像形
成装置による画像形成法は、従来の画像形成法に対して
極めて放電破壊痕の少ない優れた画質の複写画像を、長
期に亘って得ることが出来ることが判明した。
<実験例4及び比較実験例4> 担持体として20μm厚、セルサイズ2.5mm、1/2圧縮の
アルミニウムハニカム、金属酸化物触媒層としてアクリ
ル樹脂結着剤30部中にCuO2・MnO2触媒70部を分散させた
ものを用いて第9図のような構成で口50mm、厚さ10mmの
サイズのオゾン除去フィルターを作製した<実験例4
>。同時にオゾン除去材料として活性炭を用い、これを
上記第9図と同様の形状及びサイズとなるように成形
し、第9図と同様にヒーターを巻いたものを用意した<
比較実験例4>。次に市販のオゾン発生器によりオゾン
を発生させ、これを風速3m/sec及び4.5m/secの流速で前
記2種類のオゾン除去フィルターに流入させた。そして
前記ヒーターによりオゾン除去フィルターの温度を種々
に変化させながらそれぞれのオゾン除去フィルターの入
口と出口でのオゾン量をエバラ実業(株)製EG−2001装
置により測定し、その比を求めることによりオゾン除去
率を計算した。結果を第14図に示す。第14図からあきら
かなように活性炭を用いたオゾン除去フィルターでは3m
/secという比較的遅い風速でも高々68%程度のオゾン除
去率であるのに対し、金属触媒系のものにおいては、50
℃以上の温度に設定した場合90%程度のオゾンが除去で
きることがわかった。また風速を4.5m/secに増加させて
も、50℃以上の温度に設定すれば、70%を越えるオゾン
除去効果があることがわかった。(尚、活性炭を用いた
風速4.5m/secのオゾン除去率は、60%以下の値であった
ため図示しなかった。) <実験例5> 金属酸化物触媒としてTiO2触媒及びSiO2触媒を用いた
以外は実験例4と全く同様にして、オゾン除去率の検討
実験を行ったところ、実験例4と同様風速3m/sec、50℃
以上の温度という条件において、それぞれ85〜95%程度
の高いオゾン除去率を示すことがわかった。
<実験例6及び比較実験例5> 実験例1で作成した本発明の光受容部材(感光体サン
プルA)と、比較実験例1で作成した従来の光受容部材
(感光体サンプルB)と、実験例1で使用した体積平均
粒径が約6μmのトナーをそれぞれ用意した。
オゾン除去フィルターとして第3表に示す2種類の構
成のもの(フィルターサンプルa,b)を用意し、実験例
1に用いたのと同様のマグネットローラーを具備したク
リーナーを用いた2台の電子写真用画像形成装置の主帯
電器の背面部分に設置した。
そして、上記2種類の感光体サンプルを上記2台の電
子写真用画像形成装置にかわるがわる設置し、上記トナ
ーを用いて既述の手順に従って画像形成を行い画像評価
を行った。画像評価の方法としては、テスト原稿として
キヤノンテストシートNA−7を用い、目視で画質の良し
悪しを判断する方法で行った。評価画像としては、上記
2種類の感光体サンプル及びフィルターサンプルの各組
み合わせにおける初期画像と、A−4を1万枚複写後前
記画像形成装置の電源を一旦切り、気温32.5℃、湿度85
%の環境条件で5時間放置した後に再び電源を入れ、最
初に装置を作動させたときの画像の2種類を選択して評
価した。
これらの結果を第4表に示す。第4表からわかる通
り、初期画像においては、どの組み合わせにおいても一
定水準以上の優れた画像が得られるが、放置後の画像に
おいては明確な差が生じ、本発明の画像形成方法すなわ
ち感光体サンプルAとフィルターサンプルaを組み合わ
せた画像形成方法のみが、初期画像と何ら変わることの
ない極めて良好な画質を維持できるものであることがわ
かった。これらのことから、第1図のような特定の構成
を有する光受容部材と、金属酸化物触媒系オゾンフィル
ターと特定の体積平均粒径を有するトナー及びマグネッ
トローラーを具備したクリーナーとを併用する本発明の
画像形成方法を用いることにより、高温高湿下の装置始
動時1回目という極めて苛酷な画像形成条件下において
も、極めて良好な画像を形成できることが明らかとなっ
た。
<比較実験例6> フィルターサンプルとして前記実験例6におけるフィ
ルターサンプルbの活性炭量及びオゾン除去フィルター
の体積を増加させ、前記実験例6のフィルターサンプル
aと同じオゾン除去効率としたものを用い、感光体サン
プルとして前記実験例6の感光体サンプルAを用いた以
外は実験例6と全く同様にして画像評価を行った。その
結果、初期画像においては実験例6の場合と同レベルの
良好な画質のものが得られたが、放置後のテストにおい
ては画像上に微細なボケが観察され、実験例6の画像と
比較すると、劣る結果となった。
以上の実験から明らかなように、本発明の方法を用い
ることによる効果は単に本発明に用いるオゾン除去フィ
ルターによりオゾン及びオゾン生成物が効率的に除去さ
れ、ために感光体の特性が十分に発揮されるというだけ
にとどまらず、従来のオゾン除去フィルターを用いる場
合とは別の何らかの機構が関与することによって、本発
明に用いる感光体との間に特別の相互作用を及ぼす結果
もたらされるものであることがわかった。
〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明
は、これらの実施例により何ら制限されるものではな
い。
実施例1 実験例1に示した方法で作成した光受容部材と、製造
例2の方法で作成した体積平均粒径が約6μmのトナー
とを、キヤノン製複写機NP−8580を実験用に改造したマ
グネットローラーを具備したクリーナーを有する電子写
真用画像形成装置に設置した。画像評価として、キヤノ
ン製チェックシートG−TEST SHEET−Cを用い、形成
された画像の画質評価を目視により判定した。
通常の環境下(室温23℃、湿度60%)で画像形成評価
を行なった結果、チェックシート上に書かれてある2mm
角程度の「驚」及び「電」の字の再現において、「驚」
の字においては「口」の部分のつぶれもなく、「電」の
字においては、雨冠の中の横線の重なりもなく、白と黒
の境界のはっきりしたたいへん良好な画像か得られた。
また画像全体を見ても、濃度むら、かぶり等もなく、非
常に良好な画像であった。また写真を評価用画像として
選び、画像評価を行なったところ、ハーフトーンも十分
に再現し、階調性も十分にすぐれていることが判明し
た。
次に、この電子写真用画像形成装置で、連続して画像
を形成し、100万枚の耐久検査を行った。その耐久後、
キヤノン製チェックシートNA−7及び写真による解像
度、階調性の評価を行った。その結果、100万枚の耐久
後にもかかわらず、画像形成装置始動初期の画像に比べ
て目視でほとんど劣化を見られなかった。
実施例2 第5表に示す条件で作成した第1図(b)に示される
層構成の光受容部材と、製造例3の方法で作成した体積
平均粒径が約6μmのトナーとを、キヤノン製複写機NP
−8580を実験用に改造した電子写真用画像形成装置に設
置し、実施例1と同様の評価を行なった。その結果、キ
ヤノン製チェックシートNA−7、写真のいずれについて
も、実施例1と同様の良好な画像再現性が得られ、解像
度,階調性がすぐれていることが判明した。
さらに、実施例1と同様に100万枚の耐久後に行った
キヤノン製チャートNA−7及び写真による画像評価で
は、いずれもほとんど劣化はなく、解像度、階調性とも
すぐれており、高画質を維持していることが判明した。
実施例3 担持体として30μm厚、セルサイズ4mm、1/4圧縮のア
ルミニウムハニカムを用い、金属酸化物触媒層としてア
クリル樹脂結着剤30部中にCuO2・MnO2触媒70部を分散さ
せたものを用いたオゾン除去フィルターを実施例1で用
い電子写真用画像形成装置の主帯電器の近傍に設け、オ
ゾン除去フィルターを50℃に加熱した以外は、実施例1
と同様な光受容部材、トナー及び電子写真用画像形成装
置を用い、実施例1と同様な評価を行った。
その結果、キヤノン製チェックシートNA−7、写真の
いずれについても非常に良好な画像再現性が得られ、解
像度、諧調性が特にすぐれていることが判明した。
〔発明の効果の概要〕 光受容部材として、特定の構成を有する非単結晶シリ
コン系の材料を用い、現像剤として体積平均粒径が4.5
μm以上9.0μm以下の絶縁性磁性トナーを用い、クリ
ーニング手段としてマグネットローラーを具備したクリ
ーナーを用いて電子写真による画像形成を行なう本発明
の画像形成方法によれば、極めて鮮鋭度の高い優れた品
質の複写画像を環境に左右されることなく長期間に亘っ
て安定的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる光受容部材の層構成を示す図で
ある。 第2図は本発明に用いる電子写真画像形成装置の模式的
断面図である。 第3図は従来の光受容部材の層構成を示す図である。 第4図は従来の電子写真画像形成装置の模式的断面図で
ある。 第5図は光受容部材を製造する装置の模式的断面図であ
る。 第6図は実施例で用いた解像力判定用チャートである。 第7図は現像剤の体積平均粒径と画質との関係を示す図
である。 第8図は耐久枚数と解像度との関係を示す図である。 第9図はオゾン除去フィルターの構成図である。 第10図はハニカム配向面を変えて積層したオゾン除去フ
ィルターの構成図を示す。 第11図はオゾン除去フィルターの詳細な部分図を示す。 第12図は実験例で用いた放電破壊痕の発生頻度判定用チ
ャートである。 第13図は現像剤の体積平均粒径と放電破壊痕の発生頻度
との関係を示す図である。 第14図は温度変化によるオゾン除去率の測定結果を表し
た図である。 第1図において、 101……導電性支持体、102……光導電層、 103……潜像保持層、104……顕像保持層、 105……電荷注入阻止層、 106……長波長光吸収層。 第2図において、 201……光受容部材、202……主帯電器、 203……静電潜像形成部位、204……現像器、 205……転写紙給送系、 206……転写・分離帯電器、207……クリーナー、 208……転写紙搬送系、209……除電光源、 210……光源、211……プラテンガラス、 212……原稿、213〜216……ミラー系、 217……レンズ系、218……フィルター、 219……転写紙通路、 221……クリーニングブレード、 222……レジストローラ、 223……マグネットローラー。 第3図において、 301……導電性支持体、302……電荷注入阻止層、 303……光導電層、304……表面保護層。 第4図において、 401……光受容部材、402……主帯電器、 403……静電潜像形成部位、404……現像器、 405……転写紙給送系、 406……転写・分離帯電器、407……クリーナー、 408……搬送系、409……除電光、410……光源、 411……プラテンガラス、412……原稿、 413〜416……ミラー系、417……レンズ系、 418……フィルター、419……転写紙通路、 421……クリーニングブレード、 422……レジストローラ、 423……ドラムヒーター。 第5図において、 500……RFプラズマCVD装置、 501……成膜炉、505……支持体、 506……支持体ホルダー、508……ガス導入管、 509……ガス放出孔、 512……高周波マッチングボックス、 514……加熱ヒーター、515……リークバルブ、 516……メインバルブ、517……真空計、 518……補助バルブ、 521〜527……マスフローコントローラー、 531〜537……ガス流入バルブ、 541〜547……ガス流出バルブ、 551〜557……原料ガスボンベのバルブ、 561〜567……圧力調整器、 571〜577……原料ガスボンベ。 第9図において、 91……オゾン除去フィルター、 92……リボンヒーター。 第10図において、 101,102……金属ハニカム担持体。 第11図において、 112……アルミシート、113……樹脂、 114……金属酸化物触媒層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江原 俊幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 吉野 豪人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 大利 博和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−135953(JP,A) 特開 昭58−117553(JP,A) 特開 昭61−284771(JP,A) 特開 昭63−135981(JP,A) 特開 昭61−204671(JP,A) 特開 昭60−179118(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/08 105 G03G 9/083 G03G 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に光導電性を示す第1の層、潜像を
    保持する第2の層、顕像を保持する第3の層を順次有す
    る光受容部材として、該第1の層は層厚1〜100μmの
    該第2の層の周期律表第III族に属する原子の含有量の
    5分の1以下の量の周期律表第III族に属する原子を含
    有する非単結晶シリコン系の材料で構成され、該第2の
    層は層厚3×10-3から30μmのシリコン原子と1〜90原
    子%の含有量の炭素原子と周期律表第III族に属する原
    子、及び0.1〜70原子%の含有量の水素原子及び/又は
    ハロゲン原子を含み、該第3の層は該第2の層に含有さ
    れる周期律表第III族原子に属する原子の含有量の10分
    の1以下の量の周期律表第III族原子を含有し、シリコ
    ン原子と炭素原子、及び必要により水素原子及び/又は
    ハロゲン原子を含む光受容部材を用い、該光受容部材を
    帯電後露光して静電潜像を形成し、該静電潜像に現像剤
    として着色剤と結着樹脂を有し体積平均粒径4.5μm以
    上9.0μm以下の絶縁性磁性トナーを供給して、該第3
    の層上にトナー像を形成すること、形成された該トナー
    像を転写材に転写すること、該第3の層上に残ったトナ
    ーをクリーニング手段としてマグネットローラーを具備
    したクリーナーを用いてクリーニングすること、を有す
    ることを特徴とする電子写真画像形成方法。
  2. 【請求項2】前記光受容部材は前記基体と前記第1の層
    との間に非単結晶シリコンを母材とし、水素原子及び/
    又はハロゲン原子と、炭素原子、周期律表第III族原
    子、周期律表第V族原子及び周期律表第VI族原子のうち
    少なくとも一種を含有する電荷注入阻止層を有する請求
    項1に記載の電子写真画像形成方法。
  3. 【請求項3】前記該マグネットローラーは900から1000
    ガウスの表面での磁力を有する請求項1に記載の電子写
    真画像形成方法。
  4. 【請求項4】オゾン除去フィルターにより前記帯電時に
    発生するオゾンを除去することを含む請求項1に記載の
    電子写真画像形成方法。
  5. 【請求項5】前記オゾン除去フィルターはフィルターを
    内蔵した金属酸化物触媒系オゾン除去フィルターである
    請求項4に記載の電子写真画像形成方法。
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