JP2002174910A - カラー用画像形成装置 - Google Patents

カラー用画像形成装置

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JP2002174910A
JP2002174910A JP2000374708A JP2000374708A JP2002174910A JP 2002174910 A JP2002174910 A JP 2002174910A JP 2000374708 A JP2000374708 A JP 2000374708A JP 2000374708 A JP2000374708 A JP 2000374708A JP 2002174910 A JP2002174910 A JP 2002174910A
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toner
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image
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Mitsuhide Nakamura
光秀 中村
Toru Asahi
徹 朝日
Yasuaki Miyazawa
靖明 宮澤
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色合いの再現性が十分に高く、良好な画像品
質を得ることを可能とするカラー用画像形成装置を提供
すること。 【解決手段】 本発明のカラー用画像形成装置は、電子
写真感光体1、帯電手段11、画像入力手段12、現像
手段13、転写手段14及び/又は22を備えるカラー
用画像形成装置であって、電子写真感光体1が、画像形
成領域の中央部から端部に向かって実質的に単調増加す
る感度分布を有するものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関す
るものであり、詳しくは、帯電、画像入力、現像、転写
などの工程を含む電子写真プロセスに有用な画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シアン、マゼンタ、イエロー
の3色、あるいはこれらに黒を加えた4色のトナーを用
いたカラー複写機、カラープリンター等のカラー用画像
形成装置が知られている。このような画像形成装置にお
いては、電子写真感光体の帯電、画像入力、上記のトナ
ーを用いた現像、並びに現像像の転写といった工程が順
次行われてカラー画像が形成される。
【0003】上記のカラー用画像形成装置の画像入力手
段としては、光源からの光を原稿に照射して、その反射
光を電子写真感光体(潜像担持体)に露光する方式のも
のが一般的であるが、近年、デジタル処理された画像情
報に基づいて、レーザー光をポリゴンミラーを介して感
光体へ露光する方式の画像入力手段の実用化が進められ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカラー用画像形成装置を用いてカラー画像を形成す
る場合には、得られる画像において原稿の色合いが忠実
に再現されないという現象が生じる場合がある。例え
ば、ある色を再現する場合、マゼンタ、シアン、イエロ
ーの各トナーの比率が画像形成領域の中央部で1:2:
3、端部で0.5:1.5;2.5となり、同じ色を再
現しようとしても画像の位置によって色合いが異なって
しまう。
【0005】そこで、色合いの再現性を向上させるため
の様々な検討がなされており、例えば、画像形成領域の
中央部の露光光量よりも端部の露光光量を多くするな
ど、予め光量の分布が調整された露光光を用いて電子写
真感光体への画像入力を行う方法が提案されている。し
かしながら、このような方法を用いた場合であっても色
合いの再現性は必ずしも十分ではなく、加えて、露光光
量の調節手段を設けることにより画像形成装置の製造コ
ストが高くなってしまう。
【0006】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
てなされたものであり、色合いの再現性が十分に高く、
良好な画像品質を得ることを可能とするカラー用画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、先ず、従来のカラー
用画像形成装置を用いた場合に色合いの再現性が不十分
となる現象は、画像形成領域の中央部よりも端部の方が
光量が少ない露光光源を用いた場合に起こりやすいこと
を見出した。すなわち、このように露光光量が不均一で
あると、露光後の電子写真感光体の帯電電位が不均一と
なりやすく、その結果、電子写真感光体上に形成される
トナー像のトナー量やその比率(シアン/マゼンタ/イ
エロー比など)にばらつきが生じる。また、カラー用画
像形成装置に用いられるトナーはシアン、マゼンタ、イ
エローなどの限られた色であらゆる色を再現するために
低濃度で使用されることが一般的であり、このように低
濃度のトナーにより構成されるトナー像は転写効率が比
較的低いので、上記のようにトナー像を形成するトナー
の量が不均一であると色合いの再現性が不十分となりや
すい。
【0008】そして、かかる知見に基づいてさらに鋭意
研究を重ねた結果、カラー用画像形成装置の電子写真感
光体として特定の感度分布を有するものを用いた場合に
上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0009】すなわち、本発明のカラー用画像形成装置
は、導電性支持体及び該支持体上に配置された感光膜を
備える電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電さ
せるための帯電手段と、前記電子写真感光体上に静電潜
像を形成するための画像入力手段と、前記電子写真感光
体上に形成された静電潜像を少なくとも2種以上のトナ
ーにより現像してトナー像を形成するための現像手段
と、前記トナー像を被転写体に転写するための転写手段
と、を備えるカラー用画像形成装置であって、前記電子
写真感光体が、画像形成領域の中央部から端部に向かっ
て実質的に単調増加する感度分布を有するものであるこ
とを特徴とするカラー用画像形成装置である。
【0010】本発明によれば、カラー用画像形成装置の
電子写真感光体としてその感度分布が上記特定の条件を
満たすものを用いることによって、露光光量の分布が不
均一な露光光源を用いた場合であっても、露光後の電子
写真感光体の帯電電位が十分に均一化される。その結
果、トナーの使用濃度が低濃度であっても、電子写真感
光体上に形成されるトナー像のトナー量のばらつきが十
分に抑制されるとともに転写効率が十分に高められるの
で、色合いの再現性が十分に高く、良好な画像品質を得
ることが可能となる。
【0011】ここで、本発明においては、前記感光膜表
面の水に対する接触角が85゜以上であることが好まし
い。感光膜表面の水に対する接触角が上記の条件を満た
すと、感光膜表面とトナーとの間の接着力が十分に低め
られるので、トナー像の転写効率がより向上する傾向に
ある。
【0012】また、本発明においては、前記トナーの球
形化度が135以下であることが好ましい。トナーの球
形化度が上記の条件を満たすと、感光膜とトナーとの間
の接触面積が十分に小さくなり、トナー像の転写効率が
より向上する傾向にある。なお、本発明でいう球形化度
とは、光学顕微鏡を用いて得られるトナー粒子の2次元
投影画像について、画像解析装置(例えばNIRECO
社製LUZEXIII)によりトナー粒子の最大長及び
投影面積を算出し、得られた値から下記式(1): (球形化度)=100π×Lmax 2/4A (1) [式中、Lmax及びAはそれぞれトナー粒子の最大長及
び投影面積を表す]に基づいて算出される値をいう。こ
こで、トナー粒子の最大長及び投影面積は、無作為に抽
出される50個のトナー粒子についての平均値である。
【0013】さらに、本発明のカラー用画像形成装置が
中間転写体をさらに備えており、且つ前記転写手段が前
記電子写真感光体上に形成された前記トナー像を、前記
中間転写体を介して前記被転写体に転写するものである
ことが好ましい。このように、中間転写体を備える転写
手段を用いると、色ずれ防止性がより高められて、厚い
若しくは硬い用紙を用いた場合にも良好な画像品質が得
られる傾向にある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、場合により図面を参照しつ
つ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付する
こととする。
【0015】図1は本発明のカラー用画像形成装置の好
適な一実施形態を示す概略構成図である。図1の装置は
いわゆるタンデム方式のカラー用画像形成装置であり、
黒(K)、黄色(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の各色に対応した画像を形成するための画像形成
部10K、10Y、10M、10Cが並列に配置されて
いる。画像形成部10K、10Y、10M、10Cはそ
れぞれ電子写真感光体1、帯電手段11、画像入力手段
(露光手段)12、現像手段13、転写手段14、クリ
ーニング手段15及びセンサー16を備えており、電子
写真感光体1の回転過程において、帯電手段11により
電子写真感光体1はその周面に正または負の所定電位の
均一帯電を受ける。次に、画像入力手段12にて電子写
真感光体1が光像露光を受け、電子写真感光体1の周面
に露光像に対応した静電潜像が形成されて、さらに、現
像手段13にて現像剤によりトナー像が形成される。
【0016】一方、中間転写体17は一対のローラ1
8、19により保持されており、ローラ18,19が矢
印の方向に回転することによって各画像形成部の電子写
真感光体1と転写手段14との間に中間転写体17が搬
送され、各色のトナー像が順次重ねて転写されてカラー
画像が形成される。なお、中間転写体17上の各箇所に
は位置の指標となる基準マークが付されており、上記の
センサー16にて基準マークを読み取ることによって各
画像形成部の制御が行われ、色ずれのないように各色の
トナー像が重ねられる。このようにして中間転写体17
上に転写されたカラー画像は、給紙ローラ20によって
給紙トレイ21から搬送される転写材P(紙など)上
に、転写手段22によって転写される。さらに、カラー
画像が転写された転写材Pは、定着手段23による転写
材P上への像定着処理を受けて複写物となる。なお、転
写工程後の電子写真感光体1はクリーニング手段15に
より、中間転写体17はクリーニング手段24により、
それぞれ清浄面化処理を受けて、上記の工程に繰り返し
使用される。
【0017】また、図2は本発明の画像形成装置の他の
好適な実施形態を示す概略構成図である。図2に示す画
像形成装置は中間転写体17を有しておらず、各画像形
成部において形成されるトナー像が、搬送ベルト25に
より搬送される被転写体Pに直接転写される点で図1の
画像形成装置と相違する。
【0018】さらに、図3は本発明の画像形成装置の他
の好適な実施形態を示す概略構成図である。図3に示す
画像形成装置が備える画像形成部10は1個であるが、
画像形成部10の現像手段13は、黒(K)、黄色
(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応
した画像を電子写真感光体1上に1サイクルで形成する
ことが可能であり、このようにして電子写真感光体1上
に形成されたカラートナー像が中間転写体17上に転写
され、さらに被転写体P上に転写されて目的の複写物が
得られる。
【0019】(電子写真感光体)本発明において用いら
れる電子写真感光体は、導電性支持体とその支持体上に
配置された感光膜とを備えるものであり、画像形成領域
の中央部から端部に向かって実質的に単調増加する感度
分布を有するものである。なお、ここでいう「実質的に
単調増加する感度分布」とは、図4に示すような、画像
形成領域の中央部から端部に向かって連続的に増加する
感度分布に加えて、図5に示すような、画像形成領域の
中央部から端部に向かって階層的に増加する感度分布を
包含するものである。また、本発明にかかる画像形成領
域とは、画像入力手段により入力画像の書き込みが可能
な領域をいい、通常、感光膜上の中央部から両端部に向
かって75〜100%の領域が画像形成領域となる。
【0020】ここで、電子写真感光体の感度分布が上記
の条件を満たすように制御する方法としては、具体的に
は、 i)感光膜の膜厚を画像形成領域の中央部から端部に向
かって単調増加させる方法、 ii)感光膜中の電荷発生材料や電荷輸送材料などの濃
度を、画像形成領域の中央部から端部に向かって単調増
加させる方法、 などが挙げられるが、上記i)に示す方法を用いると、
電子写真感光体の感度分布を効率よく且つ確実に制御す
ることができるので好ましい。
【0021】図6、7はそれぞれ本発明にかかる電子写
真感光体の好適な一実施形態を示す模式断面図である。
図6、7は電子写真感光体1を長手方向(軸方向)に切
断したときの断面図であり、電子写真感光体1は導電性
支持体31及び感光膜32を備えており、感光膜32は
下引き層33、電荷発生層34、電荷輸送層35が順次
積層された構造を有している。そして、図6に示す電子
写真感光体1の感光膜32の膜厚は画像形成領域の中央
部から端部に向かって連続的に増加しており、このよう
な構成とすることによって画像形成領域の中央部から端
部に向かって連続的に増加する感度分布が得られる。他
方、図7に示す電子写真感光体1の感光膜32の膜厚は
画像形成領域の中央部から端部に向かって階層的に増加
しており、このような構成とすることによって画像形成
領域の中央部から端部に向かって階層的に増加する感度
分布が得られる。
【0022】なお、画像形成領域の中央部から端部に向
かって感光膜32の膜厚を増加させる場合、電荷発生層
34、電荷輸送層35のいずれか一方のみの膜厚を増加
させてもよく、電荷発生層34及び電荷輸送層35の双
方の膜厚を増加させてもよいが、電荷発生層34の膜厚
のみを増加させると感度制御が容易となるので好まし
い。
【0023】ここで、導電性支持体31の材料として
は、具体的には、アルミニウム、ステンレス、ニッケル
等の金属材料;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ
スチレン、フェノール樹脂等の高分子材料や硬質紙等の
絶縁材料に導電処理として導電物質を分散したもの;上
記の高分子材料や絶縁材料に上記の金属の箔を積層した
もの;上記の高分子材料や絶縁材料に上記の金属を蒸着
したもの、等が挙げられる。かかる導電性支持体の形状
は、通常、直径10〜300mm、長さ200〜100
0mmの円筒状である。
【0024】また、導電性支持体31について、陽極酸
化処理、粗切削処理、ホーニング処理などの表面処理を
行うと、感光膜に入射されるレーザー光の干渉が防止さ
れる傾向にあるので好ましい。このような表面処理によ
り得られる導電性支持体の表面粗さは、Ra(2乗平均
粗さ)が0.05〜0.5μm、Rmax(最大表面粗
さ)が0.5〜5μmの範囲内であることが好ましい。
【0025】さらに、後述する感光膜32の形成工程に
おいて、塗工液を塗布する前には、有機溶剤、純水若し
くは純水に界面活性剤を添加した溶液を用いて超音波洗
浄、ブラシ洗浄、濯ぎなどの洗浄処理を行い、さらに必
要に応じて熱風乾燥を行うことが好ましい。
【0026】本発明にかかる電子写真感光体は、図6、
7に示すように導電性支持体31上に下引き層33を備
えることが好ましい。導電性支持体上に下引き層を設け
ると、下記(i)〜(vi): (i)導電性支持体から感光膜への不必要なキャリアの
注入が防止されて画質が向上する; (ii)潜像担持体の光減衰曲線の環境依存性(温度、湿
度など)が低減して安定した画質が得られる; (iii)適度な電荷輸送能により、長期にわたって繰り
返し使用する場合にも電荷が蓄積されず、感度変動の発
生が抑制される; (iv)帯電電圧に対する適度な耐圧性により、絶縁破壊
に起因する画像欠陥の発生が防止される; (v)接着層として、感光膜を支持体に一体的に保持す
ることができる; (vi)支持体の光反射が防止される、 に示す効果が得られる傾向にある。下引き層の材料とし
ては、具体的には、アクリル系樹脂、メクアクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂などの樹脂や、
これらの樹脂にジルコニウム化合物、チタニウム化合物
などの無機化合物を分散させたものなどが挙げられる。
【0027】下引き層の形成は、上記の材料を所定の溶
剤に分散して塗工液を調製し、その塗工液を導電性支持
体上に塗布し、乾燥させることによって行うことができ
る。塗工液の溶剤としては、揮発性が高く、且つその気
体の密度が空気よりも大きいものが好ましく、具体的に
は、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジア
ミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、4−メト
キシ−4−メチルペンタノン、ジメトキシメタン、ジメ
トキシエタン、2,4−ペンタジオン、アニソール、3
−オキソブタン酸メチル、モノクロロベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1-ブ
タノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキ
シド、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、メチルセ
ルソルブ、メチルセルソルブアセテート等が挙げられ
る。また、塗工液の塗布方法としては、ブレードコーテ
ィング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコー
ティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法などが挙げられる。また、乾燥工程における温度は
好ましくは80〜170℃である。このようにして得ら
れる下引き層の厚みは好ましくは0.1〜20μmであ
り、より好ましくは0.2〜10μmである。
【0028】本発明にかかる電子写真感光体は、図6、
7に示すように電荷発生層34と電荷輸送層35とが別
個に設けられた機能分離型感光体であってもよく、ま
た、電荷発生材料と電荷輸送層とを同一の層に含む単層
型感光体であってもよいが、機能分離型感光体を用いる
とより高い感光特性が得られる傾向にあるので好まし
い。
【0029】電荷発生層34は電荷発生材料及び結着樹
脂を含有するものである。ここで、本発明において用い
られる電荷発生材料としては、具体的には、アゾ顔料、
ジスアゾ顔料、キノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレ
ン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、
フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ピリリウム
塩、アズレニウム塩、三晶方型セレンなど;結着樹脂と
しては、具体的には、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル類、スチ
レン−メタクリル酸メチルコポリマー、ポリエステル、
スチレン−アクリロニトリルコポリマー、ポリサルホ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、セルロースエステル
類など、が挙げられる。電荷発生層中の電荷発生材料の
含有量は、電荷発生材料の種類や結着樹脂との組み合わ
せに応じて適宜選択されるが、結着樹脂100重量部に
対して好ましくは50〜1000重量部である。
【0030】上記の材料を用いて電荷発生層を形成する
際には、下引き層の形成工程と同様にして塗工液を調製
し、その塗工液を下引き層上に塗布し、乾燥させること
によって得ることができる。このようにして得られる電
荷発生層の膜厚は好ましくは0.1〜1.0μmであ
る。
【0031】また、電荷輸送層35は電荷輸送材料及び
結着樹脂を含有するものである。本発明において用いら
れる電荷輸送材料としては、具体的には、アントラセ
ン、ピレン、フェナントレン、コロネン等の多環芳香族
化合物に由来する骨格、或いはインドール、カルバゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イ
ミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリ
ン、ヒアジアゾール、トリアゾール等の含チッ素環式化
合物に由来する骨格を、主鎖又は側鎖に有する化合物
や、ヒドラゾン化合物等の正孔輸送物質が挙げられる。
結着樹脂としては、上記の電荷発生層の説明において例
示された結着樹脂が挙げられる。電荷輸送層中の電荷輸
送材料の含有量は電荷輸送材料の種類や結着樹脂との組
み合わせによって適宜選択されるが、結着樹脂100重
量部に対して好ましくは20〜200重量部である。
【0032】上記の材料を用いて電荷輸送層を形成する
際には、下引き層の形成工程と同様にして塗工液を調製
し、その塗工液を下引き層上に塗布し、乾燥させること
によって得ることができる。このようにして得られる電
荷輸送層の膜厚は好ましくは10〜50μmである。
【0033】本発明にかかる電子写真感光体の製造工程
において、例えば、感光膜を構成する電荷発生層や電荷
輸送層を形成工程する際に、塗工液の塗布及び乾燥を繰
り返し行い、この繰り返し工程を画像形成領域の中央部
から端部に向けて増加させることによって、膜厚、すな
わち感度が画像形成領域の中央部から端部に向けて階層
的に増加する感光膜を形成することができる。また、こ
のようにして得られる感光膜(あるいはそれを構成する
各層)の表面を研磨することによって、膜厚、すなわち
感度が画像形成領域の中心部から端部に向かって連続的
に増加する感光膜を得ることができる。
【0034】本発明にかかる電子写真感光体において、
最表面層(導電性支持体から最も遠い側に配置された
層)は電荷発生層、電荷輸送層のいずれであってもよ
く、また、電子写真感光体の感度分布が上記の条件を満
たす限りにおいて、最表面層として上記下引き層の説明
において例示された樹脂やシリケート構造を有する架橋
体を用いて保護層をさらに設けてもよいが、感光膜表面
の水に対する接触角は85゜以上であることが好まし
く、90゜であることがより好ましい。感光膜表面の水
に対する接触角が前記下限値未満であると、感光膜表面
とトナーとの間の付着力が過剰に大きくなり、転写効率
が不十分となる傾向にある。
【0035】感光膜表面の水に対する接触角が上記の条
件を満たすように制御する方法としては、感度分布が上
記の条件を満たす限りにおいて特に制限されないが、例
えば、フッ素含有化合物やシリコン含有化合物を最表面
層に含有させることによって接触角の制御を効率よく且
つ確実に行うことができる。ここで、フッ素含有化合物
及び/又はケイ素含有化合物の添加量は最表面層中の固
形分全量を基準として重量換算で1〜1000ppmで
あることが好ましく、3〜300ppmであることがよ
り好ましい。フッ素含有化合物及び/又はケイ素含有化
合物の添加量が前記下限値未満であるとこれらの化合物
の添加による転写効率向上効果が不十分となる傾向にあ
る。また、通常、フッ素含有化合物及び/又はケイ素含
有化合物の含有量の増加に伴い感光膜表面の水に対する
接触角は増加するが、前記上限値を超えると残留電位が
上昇して画像品質が低下する傾向にある。
【0036】(帯電手段)本発明にかかる帯電手段とし
ては、例えばローラー状、ブラシ状、フィルム状又はピ
ン電極状の導電性又は半導電性の帯電部材を用いた接触
型帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器や
コロトロン帯電器などの非接触型帯電器などが挙げられ
る。
【0037】本発明にかかる接触型帯電器としてローラ
ー状帯電部材を備えるものを用いる場合、ローラー状帯
電部材を電子写真感光体に接触させることによって、駆
動手段を設けることなくローラー状帯電部材を潜像担持
体と同じ周速度で回転させることができる。また、ロー
ラー状帯電部材に所定の駆動手段を取り付け、潜像担持
体の周速度と異なる周速度で回転させても良い。ローラ
ー状帯電部材の芯材としては、鉄、銅、真鍮、ステンレ
ス、アルミニウム、ニッケルなどの導電性を有する材料
や、導電性粒子等を分散した樹脂成形品などを用いるこ
とができる。また、ローラー状帯電部材の弾性層の材料
としては、EPDM、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリ
イソブチレン、SBR、CR、NBR、シリコンゴム、
ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、SBS、熱可
塑性エラストマー、ノルボーネンゴム、フロロシリコー
ンゴム、エチレンオキシドゴムなどのゴム材に、カーボ
ンブラック、亜鉛、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、
クロム、チタニウムなどの金属、ZnO−Al23、S
nO2−Sb23、In23−SnO2、ZnO−TiO
2、MgO−Al23、FeO−TiO2、TiO2、S
nO2、Sb23、In23、ZnO、MgOなどの金
属酸化物、などの導電性粒子あるいは半導電性粒子を分
散した材料が好ましく用いられる。さらに、ローラー状
帯電部材の抵抗層及び保護層の材料としては、上記の導
電性粒子あるいは半導電性粒子をアクリル樹脂、セルロ
ース樹脂、ポリアミド樹脂、メトキシメチル化ナイロ
ン、エトキシメチル化ナイロン、ポリウレタン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリビニル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリチオ
フェン樹脂、PFA、FEP、PETなどのポリオレフ
ィン樹脂、スチレンブタジエン樹脂に分散し、その抵抗
を制御したものが好ましく用いられる。なお、抵抗層及
び保護層の抵抗率は好ましくは103〜1014Ωcm、
より好ましくは106〜1012Ωcm、さらに好ましく
は107〜1012Ωcmである。また、抵抗層及び保護
層の膜厚はそれぞれ好ましくは0.01〜1000μ
m、より好ましくは0.1〜500μm、さらに好ましく
は0.5〜100μmである。さらに、抵抗層及び保護
層には、必要に応じてヒンダードフェノール、ヒンダー
ドアミン等の酸化防止剤、クレー、カオリン等の充填剤
や、シリコーンオイル等の潤滑剤を添加することができ
る。これらの層を形成する手段としてはブレードコーテ
ィング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコー
ティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法等を用いることができる。
【0038】上記の接触型帯電器を用いて電子写真感光
体を帯電させる場合、ローラー状帯電部材に電圧が印加
されるが、印加電圧は直流電圧又は直流電圧に交流電圧
を重畳したものが好ましい。電圧の範囲としては、直流
電圧は要求される電子写真感光体の帯電電位に応じて正
または負の50〜2000Vであることが好ましく、1
00〜1500Vであることがより好ましい。他方、直
流電圧に交流電圧を重畳する場合は、ピーク間電圧が4
00〜1800Vであることが好ましく、800〜16
00Vであることがより好ましく、1200〜1600
Vであることがさらに好ましい。また、重畳する交流電
圧の周波数は好ましくは50〜20000Hz、より好
ましくは100〜5000Hzである。
【0039】(画像入力手段)本発明にかかる画像入力
手段としては、半導体レーザー、LED(lighte
mitting diode)、液晶シャッターなどの
光源から出射される光を原稿に照射して、その反射光を
電子写真感光体に露光する光学系装置や、デジタル処理
された画像情報をポリゴンミラーを介して電子写真感光
体に露光する光学系装置などが挙げられる。なお、従来
のカラー用画像形成装置においてこのような画像入力手
段を用いた場合には、画像形成領域の位置によって露光
光の入射角が異なったり露光光量の分布がばらつくこと
によって、露光後の電子写真感光体の帯電電位が不均一
となり、その結果、色合いの再現性が不十分となること
が問題となったが、本発明のカラー用画像形成装置にお
いては、上記の構成を有する電子写真感光体を用いるこ
とによって、露光後の電子写真感光体の帯電電位が十分
に均一となり、色合いの再現性が高く、十分に良好な画
像品質を得ることができる。
【0040】(現像手段)本発明にかかる現像手段とし
ては、現像剤を電子写真感光体上に供給することが可能
である限りにおいて特に制限されないが、例えば、電子
写真感光体と所定の間隔をもって当接するように配置さ
れた回転可能な現像剤担持体と、現像剤担持体上の現像
剤を帯電するとともに層状にするための層形成ブレード
と、を備えるものが挙げられる。
【0041】上記の現像手段においては、少なくとも2
種(2色)以上の現像剤が使用される。かかる現像剤
は、トナーとキャリアとを含有する二成分現像剤又はキ
ャリアを含有しない一成分現像剤のいずれであってもよ
い。また、トナー粒子としては、磁性を有さない着色剤
を結着樹脂中に分散させた非磁性トナー粒子や、着色剤
としての磁性粉を結着樹脂中に分散させた磁性トナーな
どが使用可能である。
【0042】ここで、本発明にかかる現像剤に含有され
るトナーの球形化度は135以下であることが好まし
く、125以下であることがより好ましい。トナーの球
形化度が前記の範囲内であると、電子写真感光体表面と
トナーとの間の付着力が十分に低下してトナー像の転写
効率が向上し、その結果、色合いの再現性がより高めら
れる傾向にある。
【0043】また、本発明にかかるトナーの体積平均粒
子径は2〜10μmであることが好ましく、3〜7μm
であることがより好ましい。トナー粒子の体積平均粒径
が前記上限値を超えると、潜像がドットやラインである
場合に潜像を忠実に現像することができなくなり、写真
画像や細線の再現性が不十分となる。他方、トナー粒子
の体積平均粒径が前記下限値未満であると、トナー粒子
1個当たりの表面積が過剰に大きくなり、帯電性や流動
性の制御が困難となるなど安定した画像品質が得られに
くくなる。
【0044】トナーの結着樹脂としては、具体的には、
ビニルモノマーの1種を単独で用いて得られるホモポリ
マー又はビニルモノマーの2種以上を組み合わせて得ら
れるコポリマーが挙げられる。本発明において用いられ
るビニルモノマーとしては、スチレン、p−クロルスチ
レン、ビニルナフタレン;エチレン、プロピレン、ブチ
レン、イソブチレン等のエチレン系不飽和モノオレフィ
ン類;塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ギ酸ビニル、ステアリン酸ビニル、カプロン酸ビニ
ル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、ア
クリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、メチ
ル-α-クロルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のエチレン性モ
ノカルボン酸及びそのエステル類;アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミド等のエチレン性モ
ノカルボン酸置換体;マレイン酸ジメチル、マレイン酸
ジエチル、マレイン酸ジブチル等のエチレン性カルボン
酸及びそのエステル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニル
ケトン類;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類;
ビニリデンクロリド、ビニリデンクロルフロリド等のビ
ニリデンハロゲン化物;N−ビニルピロール、N−ビニ
ルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピ
ロリドン等のN−ビニル化合物類、等が挙げられるが、
これらの中でもスチレン/アクリル酸の共重合体やポリ
エステル樹脂、あるいはこれらの混合系がトナーの定着
特性及び保管安定性の点で好ましく用いられる。
【0045】また、磁性を有さない着色剤としては、具
体的には、カーボンブラック;ランプブラック;デュポ
ンオイルレッド;オリエントオイルレッド;ローズベン
ガル;C.I.ピグメントレッドの5、112、123、
139、144、149、166、177、178、2
22、48:1、48:2、48:3、53:1、5
7:1、81:1;C.I.ピグメントオレンジの31、
43;キノリンイエロー;クロームイエロー;C.I.ピ
グメントイエローの12、14、17、93、94、9
7、138、174、180、188;ウルトラマリン
ブルー;アニリンブルー;カルコイルブルー;メチレン
ブルークロライド;銅フタロシアニン;C.I.ピグメン
トブルーの15、60、15:1、15:2、15:
3;C.I.ピグメントグリーンの7;マラカイトグリー
ンオキサレート;ニグロシン染料、などが挙げられる。
これらの着色剤は1種を単独で用いてもよく、また、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの着
色剤は予めフラッシング分散処理されたものであっても
よい。
【0046】さらに、磁性粉としては、具体的には、
鉄、コバルト、ニッケルなどの金属及びこれらの合金;
Fe34, γ−Fe23, コバルト添加酸化鉄などの金
属酸化物;MnZnフェライト、NiZnフェライトな
どの各種フェライト;マグネタイト、ヘマタイトなどが
挙げられ、さらにそれらの表面を、シランカップリング
剤、チタネートカップリング剤などの表面処理剤で処理
したもの;ケイ素系化合物やアルミニウム系化合物など
無機系材料でコーティングしたもの;あるいはポリマー
コーテイングしたもの、などを用いることができる。
【0047】本発明にかかるトナー粒子の製造方法とし
ては、従来より公知の製造方法を用いることができる
が、具体的には、混練・粉砕法、重合法等が挙げられ
る。
【0048】これらのトナーの色の組み合わせとして
は、原稿の色合いを忠実に再現することができる限りに
おいて特に制限はないが、シアン、マゼンタ、イエロー
の3色の組み合わせ、あるいはこれらの3色に黒を加え
た4色の組み合わせを用いると、あらゆる色合いを容易
に且つ確実に再現することが可能となる傾向にあるので
好ましい。
【0049】(転写手段)本発明にかかる転写手段とし
ては、ベルト、ローラー、フィルム、ゴムブレード等を
用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロ
トロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器など、が挙げ
られる。
【0050】ここで、図1、3に示すように、本発明の
画像形成装置が中間転写体を備えており、且つ転写手段
が電子写真感光体上に形成されたトナー像を中間転写体
を介して被転写体に転写するものであることが好まし
い。このように、中間転写体を備える転写手段を用いる
と、色ずれ防止性がより高められて、厚い若しくは硬い
用紙を用いた場合にも良好な画像品質が得られる傾向に
ある。なお、従来のカラー用画像形成装置において中間
転写体を用いる場合には、トナー像が電子写真感光体か
ら中間転写体、中間転写体から被転写体へと2段階で転
写されるので、露光後の電子写真感光体の帯電電位が不
均一性が転写効率に及ぼす影響がより大きくなり、その
結果、色合いの再現性が一層不十分となりやすい。これ
に対して、本発明の画像形成装置においては、露光後の
電子写真感光体の帯電電位が十分に均一化されて転写効
率が十分に高められるので、中間転写体を用いた場合に
十分に高い色合いの再現性と十分に高い色ずれ防止性と
の双方を達成することができる。
【0051】本発明にかかる中間転写体としては、導電
性支持体上にゴム、エラストマー、樹脂などを含む弾性
層と少なくとも1層の被服層とが積層された構造を有す
るものを使用することができ、その材料としては使用さ
れる材料は、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
ブタジエン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、フッ素樹脂等の樹脂に対
して、導電性のカーボン粒子や金属粉等を分散混合させ
たもの等があげられる。また、前記中間転写手段の形状
としては、ローラー状、ベルト状などが挙げられる。
【0052】(クリーニング手段)本発明にかかるクリ
ーニング手段としては、具体的には、クリーニングブレ
ード、ブラシなどが挙げられるが、これらの中でもクリ
ーニングブレードを用いると、電子写真感光体上に残存
するトナーを効率よく且つ確実に除去することができる
ので好ましい。
【0053】クリーニングブレードを用いる場合、線圧
10〜150g/cm(より好ましくは15〜100g
/cm)で電子写真感光体に当接させることが好まし
い。クリーニングブレードの線圧が前記下限値未満であ
ると、トナーがクリーニングブレードをすり抜ける現象
が起こりやすくなる傾向にある。他方、クリーニングブ
レードの線圧が前記上限値を超えると、電子写真感光体
表面に残存するトナーによるフィルミング、並びに潜像
担持体表面の損傷や過剰な磨耗が起こりやすくなる。
【0054】本発明において用いられるクリーニングブ
レードの材料としては、具体的には、ポリウレタン、ゴ
ム、ポリカーボネート、フッ素系樹脂等が挙げられる。
【0055】このように、本発明のカラー用画像形成装
置は、色合いの再現性が十分に高く、良好な画像品質を
得ることを可能とするものであり、カラー用の複写機、
プリンター、ファクシミリなどの分野において好適に使
用することができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
より具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら
限定されるものではない。
【0057】実施例1 (電子写真感光体の作製)長さ340mm、内径28.
5mm、外径30mmの円筒状アルミニウム製基材の表
面にホーニング処理を施して表面粗さ(Ra)0.2μ
mとした後、界面活性剤を用いたブラシ洗浄、純水によ
る洗浄を順次行い、135℃で5分間乾燥させた。さら
に、24℃の冷却空気を基材表面に10m/secで5
分間吹き付けて導電性支持体を得た。
【0058】次に、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックスBM−S、積水化学社製)4重量部を
溶解したn−ブチルアルコール溶液170重量部、アセ
チルアセトンジルコニウムブチレート20重量部及びγ
−アミノプロピルトリメトキシシラン10量部を攪拌混
合して下引き層用塗布液を調製した。得られた塗布液を
用いて浸漬塗布法により上記の支持体上に塗布し、室温
で5分間風乾させた後、10分間で50℃まで加熱し
た。加熱後の支持体を50℃、85%RHの恒温恒湿槽
に入れて20分間加湿硬化促進処理を行い、さらに熱風
乾燥機中で20分間乾燥させて膜厚1μmの下引き層を
成膜した。
【0059】さらに、クロロガリウムフタロシアニン1
5重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(商品
名:VMCH、日本ユニカー社製)10重量部及びn−
ブチルアルコール300重量部をサンドミルをサンドミ
ルを用いて4時間攪拌し、電荷発生層用塗布液を調製し
た。得られた塗布液を用いて浸漬塗布法により上記の下
引き層上に塗布した。その際、塗布液に浸漬した支持体
を塗布液から引き上げる速度を、支持体の中央部で10
0mm/min、両端部で150mm/minとなるよ
うに徐々に変化させて浸漬塗布を行い、膜厚が中央部か
ら端部に向けて連続的に増加した電荷発生層(中央部の
膜厚:0.2μm、端部の膜厚:0.3μm)を成膜し
た。
【0060】さらに、N,N’−ジフェニル−N,N’
−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニ
ル]−4,4’−ジアミン4重量部とビスフェノールZ
ポリカーボネート樹脂(平均分子量:40000)6重
量部とをクロロベンゼン80重量部に溶解し、この溶液
の25℃における粘度を250mPa・sに調整して電
荷輸送層用塗布液を調製した。得られた塗布液を、浸漬
塗布装置を用いて150mm/minで上記の電荷発生
層上に浸漬塗布し、110℃で40分乾燥処理を行って
膜厚25μmの電荷輸送層を成膜し、目的の電子写真感
光体を得た。得られた電子写真感光体について、電気特
性を測定するためのスキャンナー装置を用いて感度を測
定したところ、画像形成領域の中央部から端部に向けて
増加する感度分布を有していることが確認された。ま
た、感光膜表面の水に対する接触角は70゜であった。
【0061】(トナーの作製)以下の手順に従って、シ
アン、マゼンタ、イエロー、黒の4種の球形トナーを作
製した。
【0062】シアントナーの作製 先ず、フラスコに非イオン性界面活性剤(ノニポール4
00、三洋化成社製)6重量部及びアニオン性界面活性
剤(ネオゲンSC、第一工業製薬社製)10重量部をイ
オン交換水550重量部に溶解して得られた溶液を入
れ、これにスチレン370重量部、n−ブチルアクリレ
ート30重量部、アクリル酸6重量部、ドデカンチオー
ル24g及び四臭化炭素4重量部を混合して得られた溶
液を加えて10分間分散処理して乳化させた。さらに、
ゆっくりと攪拌しながら、過硫酸アンモニウム4重量部
をイオン交換水50重量部に溶解した溶液を加えてフラ
スコ内を窒素置換した。その後、反応液を攪拌しながら
油浴中で内容物の温度が70℃になるまで加熱して5時
間乳化重合を行った。このようにして、中心径155n
m、ガラス転移温度59℃、重量平均分子量(Mw)1
2000の樹脂を含むアニオン性樹脂分散液Aを得た。
【0063】次に、フラスコに非イオン性界面活性剤
(ノニポール400、三洋化成社製)6重量部及びアニ
オン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬社製)
12重量部をイオン交換水550重量部に溶解して得ら
れた溶液を入れ、これにスチレン280重量部、n−ブ
チルアクリレート120重量部及びアクリル酸8重量部
を混合して得られた溶液を加えて10分間分散処理して
乳化させた。さらに、ゆっくりと攪拌しながら、過硫酸
アンモニウム3重量部をイオン交換水50重量部に溶解
した溶液を加えてフラスコ内を窒素置換した。その後、
反応液を攪拌しながら油浴中で内容物の温度が70℃に
なるまで加熱して5時間乳化重合を行った。このように
して、中心径105nm、ガラス転移温度53℃、重量
平均分子量(Mw)550000の樹脂を含むアニオン
性樹脂分散液Bを得た。
【0064】また、フタロシアニン顔料(PB FAS
T BLUE9、BASF社製)50重量部と非イオン
性界面活性剤(ノニポール400、三洋化成社製)5重
量部とをイオン交換水200重量部に加えてホモジナイ
ザー(ウルトラタックスT50、IKA社製)を用いて
10分間分散処理して、粒径0.3μmのフタロシアニ
ン顔料を含む顔料分散液を得た。
【0065】さらに、パラフィンワックス(HNPO1
90、日本精蝋社製、融点:85℃、比重:0.95)
50重量部とカチオン性界面活性剤(サニゾールB5
0、花王社製)5重量部とをイオン交換水200重量部
に加えてホモジナイザー(ウルトラタックスT50、I
KA社製)を用いて分散処理し、さらに圧力吐出型ホモ
ジナイザーで分散処理して、中心径550nmのワック
スを含む離型剤分散液を得た。
【0066】このようにして得られたアニオン性樹脂分
散液A120重量部、アニオン性樹脂分散液B80重量
部、顔料分散液90重量部及び離型剤分散液100重量
部をステンレス鋼製丸型フラスコに入れ、さらにカチオ
ン性界面活性剤(サニゾールB50、花王社製)1.5
重量部を加えてホモジナイザー(ウルトラタックスT5
0、IKA社製)を用いて分散処理した。得られた混合
液を攪拌しながら油浴中48℃で30分間保持した後、
さらに油浴中50℃で1時間保持した。混合液にアニオ
ン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬社製)3
重量部を加えてフラスコを密閉した後、磁力シールを用
いて混合液を攪拌しながら105℃で3時間保持してト
ナー分散液を得た。トナー分散液を冷却した後、コール
カウンターを用いて混合液中の凝集粒子の平均粒子径を
測定したところ5.0μmであった。
【0067】上記のトナー分散液を内容積450mlの
ポリエチレン製容器に入れて、遠心分離機(H−200
0B、コクサン社製)を用いて5000rpmで5分間
遠心分離し、トナー粒子から遊離した着色剤及び離型剤
を含む上澄み液を除去した。得られたトナー粒子をイオ
ン交換水で十分に洗浄し、凍結乾燥機で乾燥させて目的
のシアントナーを得た。
【0068】マゼンタトナーの作製 顔料分散液を作製する際にフタロシアニン顔料の代わり
に赤色顔料(PR122、大日精化社製)を用いたこと
以外はシアントナーの作製と同様にして、マゼンタトナ
ーを作製した。
【0069】イエロートナーの作製 顔料分散液を作製する際にフタロシアニン顔料の代わり
に黄色顔料(Yellow80、ヘキスト社製)を用い
たこと以外はシアントナーの作製と同様にして、イエロ
ートナーを作製した。
【0070】黒トナーの作製 顔料分散液を作製する際にフタロシアニン顔料の代わり
にカーボンブラック(モーガルL、キャボット社製)を
用いたこと以外はシアントナーの作製と同様にして、黒
トナーを作製した。
【0071】このようにして得られたトナーの球形化度
はいずれも125であり、体積平均粒径はいずれも5μ
mであった。
【0072】(カラー用画像形成装置の作製)上記の電
子写真感光体とトナーとを用いて、図2に示す構成を有
するカラー用画像形成装置を作製した。
【0073】実施例2 電荷輸送層の成膜工程において塗布液にシリコーンオイ
ル(商品名:KP−340、信越化学社製)を重量換算
で10ppm添加したこと以外は実施例1と同様にして
電子写真感光体を作製した。得られた電子写真感光体の
感度を、感光体の電気特性を測定するためのスキャンナ
ー装置により測定したところ、画像形成領域の中央部か
ら端部に向けて連続的に増加する感度分布を有している
ことが確認された。また、感光膜表面の水に対する接触
角は85゜であった。
【0074】次に、得られた電子写真感光体を用いたこ
と以外は実施例1と同様にしてカラー用画像形成装置を
作製した。
【0075】実施例3 電荷輸送層の成膜工程において塗布液にシリコーンオイ
ル(商品名:KP−340、信越化学社製)を重量換算
で0.5ppm添加したこと以外は実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作製した。得られた電子写真感光体
の感度を、感光体の電気特性を測定するためのスキャン
ナー装置により測定したところ、画像形成領域の中央部
から端部に向けて連続的に増加する感度分布を有してい
ることが確認された。また、感光膜表面の水に対する接
触角は70゜であった。
【0076】次に、得られた電子写真感光体を用いたこ
と以外は実施例1と同様にしてカラー用画像形成装置を
作製した。
【0077】実施例4 以下に示す手順に従って、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒の4種の不定形トナーを作製した。
【0078】シアントナーの作製 線状ポリエステル樹脂(テレフタル酸、ビスフェノール
Aエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAプロピ
レンオキサイド付加物及びシクロヘキサンジメタノール
を用いて得られた線状ポリエステル樹脂、ガラス転移温
度(Tg):63℃、軟化点(Ts)119℃、Mw:2
9000、参加:13、水酸基価:20)95重量部と
フタロシアニン顔料(PB FAST BLUE9、B
ASF社製)5重量部とをヘンシェルミキサー(FM−
75型、三井三池化工機社製)を用いて混合し、温度を
5℃に設定した2軸押し出し機(TEM48BS、東芝
機械社製)を用いて混練した。混練物を圧延・冷却した
後、ハンマーミルにて粗粉砕し、さらに粗粉分級機内蔵
ジェット式粉砕機(SJ45、富士ゼロックス社製)で
粉砕した。得られた粉砕物を分級機(EJ30、日鉄鉱
業社製)を用いて分級し、平均粒子径5.0μmのシア
ントナーを得た。
【0079】マゼンタトナーの作製 フタロシアニン顔料の代わりに赤色顔料(PR122、
大日精化社製)を用いたこと以外はシアントナーの作製
と同様にして、マゼンタトナーを作製した。
【0080】イエロートナーの作製 フタロシアニン顔料の代わりに黄色顔料(Yellow
80、ヘキスト社製)を用いたこと以外はシアントナー
の作製と同様にして、イエロートナーを作製した。
【0081】黒トナーの作製 フタロシアニン顔料の代わりにカーボンブラック(モー
ガルL、キャボット社製)を用いたこと以外はシアント
ナーの作製と同様にして、黒トナーを作製した。
【0082】このようにして得られたトナーの球形化度
はいずれも150であり、体積平均粒径はいずれも5μ
mであった。
【0083】次に、上記のトナーを用いたこと以外は実
施例1と同様にしてカラー用画像形成装置を作製した。
【0084】実施例5 実施例1と同様にして得られた電子写真感光体及びトナ
ーを用いて、図1に示す構成を有するカラー用画像形成
装置を作製した。
【0085】比較例1 電荷発生層の膜厚を中央部から端部にわたって均一にし
たこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作
製した。得られた電子写真感光体の感度を、感光体の電
気特性を測定するためのスキャンナー装置により測定し
たところ、画像形成領域の中央部から端部にわたって均
一な感度分布を有していることが確認された。また、感
光膜表面の水に対する接触角は70゜であった。
【0086】次に、上記の電子写真感光体を用いたこと
以外は実施例1と同様にしてカラー用画像形成装置を作
製した。
【0087】比較例2 比較例1と同様にして得られた電子写真感光体を用いた
こと以外は実施例5と同様にしてカラー用画像形成装置
を作製した。
【0088】比較例3 実施例4と同様にして得られた不定形トナーを用いたこ
と以外は実施例5と同様にしてカラー用画像形成装置を
作製した。
【0089】(色合いの再現性の評価)実施例1〜5及
び比較例1〜3の画像形成装置について、富士ゼロック
ス社製PPC用紙(L、A4)を用いて、シアン20
%、マゼンタ10%、イエロー30%のハーフトーンの
カラー画像をプリントし、得られたカラー画像について
以下の基準: ◎:色合いの再現性が非常に高い(実施例1より優れ
る) ○:色合いの再現性が高い(実施例1と同等) ×:色合いの再現性が低い(実施例1より劣る) ××:色合いの再現性が非常に低い(比較例1より劣
る) に基づいて目視により評価した。得られた結果を表1に
示す。
【0090】(転写効率の測定)実施例1〜5及び比較
例1〜3の画像形成装置について、富士ゼロックス社製
PPC用紙(L、A4)を用いて、全面現像及び30%
ハーフトーンのカラー画像をそれぞれプリントしたとき
の転写効率を測定した。なお、転写効率は、全面現像転
写工程前の電子写真感光体上のトナーを重量が既知のテ
ープに付着させてトナー重量を測定し、また、重量が既
知の用紙にトナー像を転写してその重量の増加分を測定
して、下記式: (転写効率[%])=[(用紙に転写されたトナーの重
量[g])/(転写工程前の電子写真感光体上のトナー
の重量[g])]×100 に基づいて算出した。得られた結果を表1に示す。
【0091】(用紙の汎用性の評価)富士ゼロックス社
製PPC用紙(L、A4)及び官製はがきを用いてカラ
ー画像をプリントし、色ずれや紙詰まりの起こりやすさ
を以下の基準: ○:PPC用紙、官製はがきのいずれを用いた場合にも
色ずれや紙詰まりが認められなかった。
【0092】 △:PPC用紙を用いた場合には色ずれや紙詰まりが起
こらなかったが、官製はがきを用いた場合には色ずれ及
び/又は紙詰まりが若干認められた ×:PPC用紙、官製はがきのいずれを用いた場合にも
色ずれ及び/又は紙詰まりが認められた に基づいて用紙の汎用性を評価した。得られた結果を表
1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】表1に示すように、実施例1〜5のカラー
用画像形成装置を用いた場合はいずれも、色合いの再現
性、転写効率の双方が十分に高く、良好な画像品質が得
られることが確認された。中でも、実施例2のカラー用
画像形成装置は色合いの再現性が非常に高く、また、中
間転写体を備える実施例5のカラー用画像形成装置は官
製はがきのように厚い用紙を用いた場合にも色ずれや紙
詰まりを生じることなく十分に高い色合いの再現性を示
した。
【0095】これに対して、比較例1〜3のカラー用画
像形成装置を用いた場合はいずれも得られるカラー画像
において色合いが忠実に再現されなかったり、転写効率
が不十分となったりして、良好な画像品質を得ることが
できなかった。
【0096】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のカラー用画
像形成装置によれば、色合いの再現性が十分に高く、良
好な画像品質を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー用画像形成装置の好適な一実施
形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明のカラー用画像形成装置の好適な一実施
形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明のカラー用画像形成装置の好適な一実施
形態を示す概略構成図である。
【図4】本発明にかかる電子写真感光体の画像形成領域
における位置と感度との相関の一例を示すグラフであ
る。
【図5】本発明にかかる電子写真感光体の画像形成領域
における位置と感度との相関の一例を示すグラフであ
る。
【図6】本発明にかかる電子写真感光体の好適な一例を
示す模式断面図である。
【図7】本発明にかかる電子写真感光体の好適な一例を
示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…電子写真感光体、10、10K、10Y、10M、
10C…画像形成部、11…帯電手段、12…画像入力
手段、13…現像手段、14、22…転写手段、15、
24…クリーニング手段、16…センサー、17…中間
転写体、18、19、26…ローラ、20…給紙ロー
ラ、21…給紙トレイ、23…定着手段、25…搬送ベ
ルト、31…導電性支持体、32…感光膜、33…下引
き層、34…電荷発生層、35…電荷輸送層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮澤 靖明 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA15 AA21 EA10 2H030 AB02 BB42 BB71 2H068 AA28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体及び該支持体上に配置され
    た感光膜を備える電子写真感光体と、 前記電子写真感光体を帯電させるための帯電手段と、 前記電子写真感光体上に静電潜像を形成するための画像
    入力手段と、 前記電子写真感光体上に形成された静電潜像を少なくと
    も2種以上のトナーにより現像してトナー像を形成する
    ための現像手段と、 前記トナー像を被転写体に転写するための転写手段と、
    を備えるカラー用画像形成装置であって、 前記電子写真感光体が、画像形成領域の中央部から端部
    に向かって実質的に単調増加する感度分布を有するもの
    であることを特徴とするカラー用画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感光膜表面の水に対する接触角が8
    5゜以上であることを特徴とする、請求項1に記載のカ
    ラー用画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナーの球形化度が135以下であ
    ることを特徴とする、請求項1に記載のカラー用画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記カラー用画像形成装置が中間転写体
    をさらに備えており、且つ前記転写手段が前記電子写真
    感光体上に形成された前記トナー像を前記中間転写体を
    介して前記被転写体に転写するものであることを特徴と
    する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のカラ
    ー用画像形成装置。
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