JP2987783B2 - 静電荷像現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像剤及び画像形成方法

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JP2987783B2
JP2987783B2 JP3057631A JP5763191A JP2987783B2 JP 2987783 B2 JP2987783 B2 JP 2987783B2 JP 3057631 A JP3057631 A JP 3057631A JP 5763191 A JP5763191 A JP 5763191A JP 2987783 B2 JP2987783 B2 JP 2987783B2
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力 久木元
政吉 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真,静電記録,
静電印刷の如き画像形成方法に於ける静電荷像を可視化
するための、静電荷像現像剤及び画像形成方法に関す
る。
【0002】さらに詳しくは、静電荷像保持体と転写手
段とが当接された転写工程を有する電子写真法に用いら
れる静電荷像現像剤及び画像形成方法に関する。
【0003】
【従来の技術】静電荷像保持体表面に形成した可転写の
トナー像を、紙を主とするシート状の転写材に静電的に
転写する工程を含む画像形成装置において、回転円筒
状、無端ベルト状など無端状に走行する静電荷像保持体
を使用し、バイアスを印加した転写装置をこれに圧接し
てこれら両者間に転写材を通過させて、静電荷像保持体
側のトナー像を転写材に転写するように構成したもの、
例えば、特開昭59−46664号公報の如き装置が既
に提案されている。
【0004】このような装置は、従来から広く実用され
ているコロナ放電を利用した転写手段に比して、転写ロ
ーラーの静電荷像保持体への圧接力を調整することによ
って転写材の像保持体への吸着領域を拡大することがで
き、転写材を転写部位において積極的に押圧支持するの
で、転写材搬送手段による同期不良や転写材に存在する
ループ、カールなどによる転写ずれを生ずるおそれが少
なく、近来におけるこの種画像形成装置の小型化に伴う
転写材搬送路の短縮化、像保持体の小径化などの要請に
も対応しやすいが、反面、当接により転写を行う装置に
於いては、当接部位より転写電流が供給される為、ある
程度の圧力を転写装置に加圧する必要がある。
【0005】一方、かかる当接圧が加えられた場合、静
電荷像保持体上のトナー像にも圧力が加わり凝集が起
る。さらに、静電荷像保持体表面が樹脂で構成されてい
る場合には、トナー凝集物と像保持体との間でも密着が
発生し、転写材への移行が阻害され、極端な場合には密
着が強固な部分の転写が行われず画像欠損の現象が生じ
る。
【0006】この現象は、0.1〜2mmのライン部に
於いて特に顕著になる。すなわち、ライン部ではエッジ
現像となっており、トナーが多くのり、加圧による凝集
が起りやすく、転写による欠損が起りやすいことによ
る。この時、出力される画像は輪郭部のみ画像が形成さ
れた複写物となり、「転写中抜け」とよばれる。図1に
複写物の例を示す。図1(a)はコロナ転写により転写
した画像であり、図1(b)は転写ローラーにより転写
した中抜け画像である。
【0007】かかる「転写中抜け」は、100g/cm
2以上の厚紙、平滑度の高いOHP用フィルム、2面目
の複写時等で特に顕著になる。厚紙及びフィルム等では
転写材の厚みが厚い為に、転写電界に効果が少ないこと
及び加圧が強くなり中抜けしやすくなることが考えられ
る。
【0008】また、2面目の複写時では1面目画像形成
時に定着器を通過する際、転写材に定着装置よりオフセ
ット防止の為に含有させてある離型剤が付着し、2面目
の転写に際しトナーと転写材との密着を妨げる為、中抜
けが起りやすくなると考えられる。
【0009】以上より、当接部材による転写装置の場
合、小型化、低電力等多数の利点がある反面、転写材に
対する条件が狭くなる。
【0010】また近年、電子写真複写機等画像形成装置
が広く普及するに従い、その用途も多種多様に広がり、
その画像品質への要求も厳しくなってきている。一般の
書類、書物の如き画像の複写では、微細な文字に至るま
でとぎれたりすることなく、極めて微細かつ忠実に再現
することが求められており、「転写中抜け」の問題は改
善されなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
に鑑み、本発明の目的とするところは、 .当接転写方法のような加圧転写による画像形成方法
において、転写材の条件によらず、潜像に忠実である高
品位な画像が得られる静電荷像現像剤及び転写工程を有
する画像形成方法を提供すること、 .「転写中抜け」等の現象がないか、または、該現象
が抑制される静電荷像現像剤及び画像形成方法を提供す
ること、 .厚い転写紙等多様な転写材を用いても、「転写中抜
け」のない高品質な画像を与える静電荷像現像剤及び画
像形成方法を提供すること、にある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的は、静
電荷像保持体上の静電荷像を静電荷像現像剤により現像
して現像画像を形成し、該静電荷像保持体表面に転写材
を介してバイアスが印加されている転写手段を線圧3g
/cm以上の当接圧で当接させて転写材の表面に該現像
画像を静電転写する工程を有する画像形成方法に用いら
れる静電荷像現像剤において、該静電荷像現像剤は、
少なくとも、結着樹脂、磁性微粒子及び負荷電性制御剤
を含有する重量平均粒径(D4)が6.5〜11.5μ
mの負荷電性磁性トナー100重量部と、疎水性シリ
カ微粉体と、表面を脂肪酸または脂肪酸誘導体で処理
した平均粒径が0.03〜2.0μmである樹脂微粒子
0.01〜1.0重量部とを有していることにより達成
されることを見い出した。
【0013】先ず、本発明に用いられる転写装置につい
て説明すると、図2に示すような転写ローラー、或いは
図3に示すような転写ベルトが挙げられる。図2は典型
的なこの種の画像形成装置の要部の概略側面図であっ
て、図示の装置は、紙面に垂直方向に延び、矢印A方向
に回転する円筒状の静電荷像保持体(以下感光体とい
う)1、これに当接する導電性転写ローラー2が配設し
てある。
【0014】なお、感光体1の周辺には、その表面を一
様に帯電させるための一次帯電器、かかる帯電面に画像
変調されたレーザー光、原稿からの反射光などの光像を
投写し、当該部分の電位を減衰させて静電潜像を形成す
る露光部、現像器、転写後も感光体表面に残る残留トナ
ーを除去するクリーナその他画像形成に必要な部材が配
設してあることは言うまでもないが、それらは全て省略
してある。
【0015】また、転写ローラー2は、芯金2aと導電
性弾性層2bからなり、導電性弾性層2bはカーボン等
の導電材を分散させたウレタン、EPDM等の体積抵抗
106〜1010Ω・cm程度の弾性体で構成されてい
る。芯金2aには定電圧電源3によりバイアスが印加さ
れている。図3に示す装置は、転写ベルトによるもので
ある。転写ベルト6は導電性ローラー7により支持駆動
される。
【0016】本発明は、静電荷像保持体1の表面が有機
化合物である画像形成装置に対し、特に有効である。す
なわち、有機化合物が表面層を形成している場合、トナ
ー中に含まれる結着樹脂との接着性が良く、特に同質の
材料を用いた場合、接点においては化学的な結合が生
じ、転写性が低下する為である。
【0017】本発明に用いる静電荷像保持体の表面物質
としては、シリコーン樹脂、塩化ビニリデン、エチレン
−塩ビ、スチレン−アクリロニトリル、スチレン−メチ
ルメタクリレート、スチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート等が挙げられるが、これに限定
されることはなく、他のモノマー或いは例示樹脂間での
共重合、ブレンド等も使用することができる。
【0018】さらに本発明は、感光体1の直径が50m
m以下の画像形成装置に対し、特に有効である。すなわ
ち、小径感光体の場合、同一の線圧にしても曲率が大き
い為、当接部において圧力の集中が起りやすい為であ
る。ベルト感光体でも同一の現象があると考えられ、転
写部での曲率25mm以下の画像形成装置に対しても有
効である。
【0019】本発明の静電荷像現像剤は、感光体上に形
成された潜像の細線に至るまで、忠実に再現することが
可能であり、網点およびデジタルのようなドット潜像の
再現にも優れ階調性及び解像性に優れた画像を与える。
【0020】本発明における感光体1と転写手段2,6
との当接圧力としては、線圧として3g/cm以上であ
る。尚、線圧(g/cm)については次式で算定する。
【0021】 (線圧:g/cm)= (転写部材に加えられる総圧)/(当接されている長さ) 当接圧が3g/cm未満であると転写部材の搬送ブレ、
転写電流不足による転写不良が起こり好ましくない。好
ましくは、20g/cm以上である。
【0022】本発明に係る現像剤において、このような
効果が得られる理由は必ずしも明確ではないが、以下の
ように推定される。すなわち、本発明に係る現像剤にお
いて、その表面を脂肪酸又は脂肪酸誘導体で処理した平
均粒径が0.03〜2.0μm(より好ましくは0.0
5〜1.0μm)の樹脂微粒子を0.01〜1.0重量
部(より好ましくは0.03〜0.5重量部)含有する
ことが一つの特徴である。
【0023】これによれば、本発明に用いられる静電荷
像保持体1と転写手段とが当接する転写工程において、
本発明に係る現像剤に含有される樹脂微粒子は現像剤中
のトナー粒子に付着し、あたかもスペーサー粒子のよう
に働き静電荷像保持体とトナー粒子との密着を防ぎ、加
えて、樹脂微粒子を脂肪酸又は脂肪酸誘導体で処理する
ことにより、静電荷像保持体上に微量の脂肪酸又は脂肪
酸誘導体を常に供給することが可能となり、トナー粒子
と静電荷像保持体との離型性を向上させ、当接転写にお
いても静電荷像保持体上に現像されたトナーを、良好に
転写材へ転写することが可能になるものと考えられる。
【0024】本発明において、樹脂微粒子の粒径が0.
03μmより小さい場合には、静電荷像保持体とトナー
間でのスペーサー粒子としての働きが極端に弱くなり、
「転写中抜け」に対する効果が見られない。一方、粒径
が2.0μmより大きい場合には、静電荷像保持体とト
ナーとの間に樹脂微粒子が存在しにくくなり、「転写中
抜け」に対する効果が弱くなる。
【0025】また、樹脂微粒子の添加量に関しては、ト
ナー粒子100重量部に対して、0.01重量部より少
ない場合には「転写中抜け」に対する効果が少なく、添
加量が1.0重量部を越える場合には現像剤の帯電量が
不安定になり、画像上にトナー粒子が飛び散った状態で
ある、いわゆる「飛び散り」が発生する。
【0026】本発明における樹脂微粒子の粒径は、種々
の方法によって測定できるが、本発明においては電子顕
微鏡写真を用いて行った。すなわち、電子顕微鏡S−8
00(日立製作所)を用いて1万〜2万倍の倍率で写真
撮像を行い、撮影された樹脂微粒子からランダムに10
0〜200個を抽出し、ノギス等の機器を用いてそれぞ
れの直径を測定し、平均化したものを樹脂微粒子の粒径
とした。
【0027】本発明に用いられる樹脂微粒子は、ソープ
フリー重合法、乳化重合法などによって製造される。好
ましくは、スチレン,アクリル酸,メチルメタクリレー
ト,ブチルアクリレート,2エチルヘキシルアクリレー
ト,等のモノマーを単独もしくは2種類以上を組合わせ
て重合して得られる樹脂微粒子が良好な効果を示す。ま
た、ジビニルベンゼン等で架橋されていても良く、比電
気抵抗,トリボ電荷量等の調整のために、表面が金属,
金属酸化物,顔料,染料,界面活性剤等で処理されてい
ることも本発明の好ましい形態である。
【0028】本発明に使用される脂肪酸または脂肪酸誘
導体としては、ラウリン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸,オレイン酸等の脂肪酸またはその誘導体が挙げられ
るが、上記に限定されるものではない。
【0029】また、脂肪酸及び脂肪酸誘導体処理の方法
は公知の技術が用いられ、例えば、樹脂微粒子と脂肪酸
及び脂肪酸誘導体とをヘンシェルミキサー等の混合機を
用いて直接混合しても良いし、樹脂微粒子へ液状の脂肪
酸を噴霧する方法によっても良い。
【0030】本発明に係るトナーの結着樹脂としては、
ポリスチレン,ポリビニルトルエンなどのスチレン及び
その置換体の単重合体、スチレン−プロピレン共重合
体,スチレン−ビニルトルエン共重合体,スチレン−ビ
ニルナフタリン共重合体,スチレン−アクリル酸メチル
共重合体,スチレン−アクリル酸エチル共重合体,スチ
レン−アクリル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル
酸オクチル共重合体,スチレン−アクリル酸ジメチルア
ミノエチル共重合体,スチレン−メタアクリル酸メチル
共重合体,スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体,
スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体,スチレン−
メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体,スチレン
−ビニルメチルエーテル共重合体,スチレン−ビニルエ
チルエーテル共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン
共重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−
イソプレン共重合体,スチレン−マレイン酸共重合体,
スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン
系共重合体、ポリメチルメタクリレート,ポリブチルメ
タクリレート,ポリ酢酸ビニル,ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリビニルブチラール,ポリアクリル酸樹
脂,ロジン,変性ロジン,テルペン樹脂,フェノール樹
脂,脂肪族または脂環族炭化水素樹脂,芳香族系石油樹
脂,パラフィンワックス,カルナバワックスなどが単独
或いは混合して使用できる。
【0031】本発明に係る磁性トナーに含有される磁性
微粒子としては、磁場の中に置かれて磁化される物質が
用いられ、鉄,コバルト,ニッケルなどの強磁性金属の
粉末、もしくはマグネタイト,γ−Fe23,フェライ
トなどの合金や化合物が使用できる。
【0032】これらの磁性微粒子は、窒素吸着法による
BET比表面積が好ましくは1〜20m2/g、特に
2.5〜12m2/g、さらにモース硬度が5〜7の磁
性粉が好ましい。この磁性粉の含有量はトナー重量に対
して10〜70重量%が良い。
【0033】また、本発明のトナーは負荷電性が好まし
く、必要に応じて荷電制御剤を含有しても良く、モノア
ゾ染料の金属錯塩,サリチル酸,アルキルサリチル酸,
ジアルキルサリチル酸またはナフトエ酸の金属錯塩等の
負荷電制御剤が用いられる。
【0034】また、本発明に係るトナーにさらに添加し
得る着色材料としては、従来公知のカーボンブラック,
銅フタロシアニンなどが使用できる。
【0035】また、本発明の現像剤には、ケイ酸(シリ
カ)微粉体を添加して用いることがより好ましく、かか
るケイ酸微粉体は、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化
により生成されたいわゆる乾式法又はヒュームドシリカ
と称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造される
いわゆる湿式シリカの両方が使用可能であるが表面及び
シリカ微粉体の内部にあるシラノール基が少なく、又N
2O,SO 2−等の製造残渣のない乾式シリカの方
が好ましい。
【0036】また、乾式シリカにおいては製造工程にお
いて例えば、塩化アルミニウム、塩化チタンなど他の金
属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いる
ことによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体を
得ることも可能であり、それらも包含する。その粒径は
平均の一次粒径として、0.001〜2μmの範囲内で
あることが望ましく、特に好ましくは、0.002〜
0.2μmの範囲内のシリカ微粉体を使用するのが良
い。また、疎水化処理は従来公知のシリコーンオイル等
の疎水化処理剤及び方法が用いられる。
【0037】本発明の現像剤には、実質的な悪影響を与
えない限りにおいて、さらに他の添加剤、例えば定着助
剤(例えば低分子量ポリエチレンなど)、あるいは導電
性付与剤として酸化スズの如き金属酸化物等を加えても
良い。
【0038】本発明に係るトナーの製造にあたっては、
熱ロール,ニーダー,エクストルーダー等の熱混練機に
よって構成材料を良く混練した後、機械的な粉砕、分級
によって得る方法、あるいは結着樹脂溶液中に材料を分
散した後、噴霧乾燥することにより得る方法、あるい
は、結着樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混合して
乳化懸濁液とした後に重合させてトナーを得る重合法ト
ナー製造法等、それぞれの方法が応用できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは本発明を何ら限定するものではない。な
お、以下の配合における部数は全て重量部である。
【0040】(製造例1) スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 …100部 (共重合重量比8:2 Mw=26万) 磁性微粒子(BET値8.4m2 /g) … 60部 負荷電性制御剤(モノアゾ染料系クロム錯体) …0.8部 低分子量ポリプロピレン(Mw=6000) … 3部 上記混合物を、140℃に加熱された2軸エクストルー
ダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗
粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し、得られた
微粉砕粉を風力分級して、重量平均粒径(D4)11.
5μmの負帯電性トナー粒子(I)を得た。
【0041】(製造例2) スチレン−2エチルヘキシルアクリレート −マレイン酸n−ブチルハーフエステル共重合体 …100部 (共重合比7:2:1、Mw=22万) 磁性微粒子(BET値7.6m2 /g) …100部 負荷電性制御剤(サリチル酸系クロム錯体) … 1部 低分子量ポリプロピレン(Mw=6000) … 3部 上記成分を、製造例1と同様にして、重量平均粒径(D
4)6.5μmの負帯電性磁性トナー(II)を得た。
【0042】(製造例3) スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 …100部 (共重合重量比7.5:2.5、Mw=29万) 磁性微粒子(BET値8.2m2 /g) … 60部 負荷電性制御剤(ジターシャリーブチルクロム錯体) … 2部 低分子量ポリプロピレン(Mw=6000) … 4部 上記成分を、製造例1と同様にして、重量平均粒径(D
4)11.0μmの負帯電性磁性トナー(III)を得
た。
【0043】(実施例1) 製造例1の磁性トナー(負帯電性磁性トナー(I)) …100 部 疎水性シリカ微粉体(BET200m2 /g) …0.5 部 イソパルミチン酸で表面処理した樹脂微粒子 …0.05部 (粒径0.63μm) 上記混合物を、ヘンシェルミキサーで混合し、現像剤と
した。該現像剤を用い、画像形成装置(キヤノン製LB
P−8IIを図2のごとき当接転写方式に改造したも
の)にて、30℃,65%RH環境下、3000枚連続
で画出しを行った。尚、転写ローラー条件は、転写ロー
ラーの表面ゴム硬度26°、転写電流2.4μA、当接
圧60g/cmとした。
【0044】その結果、耐久3000枚目においても図
1(a)に示したような「転写中抜け」の全くない、画
像上に飛び散りのない良好な画像が得られた。
【0045】(実施例2) 製造例2の磁性トナー(負帯電性磁性トナー(II)) …100部 疎水性シリカ微粉体(BET250m2/g) …1.2部 ステアリン酸により表面処理した樹脂微粒子 …0.8部 (粒径0.88μm) 上記混合物を、ヘンシェルミキサーで混合し、現像剤と
した。該現像剤を用い、LBP8II改造機のコピース
ピードを4枚/分とし、転写ローラーの転写電流を1.
2μA、当接圧を38g/cmとした以外は、実施例1
と同様の方法で画出し評価を行った。
【0046】その結果、耐久3000枚目においても図
1(a)に示したような「転写中抜け」の全くない、画
像上に飛び散りのない良好な画像が得られた。
【0047】(実施例3) 製造例3の磁性トナー(負帯電性磁性トナー(III)) …100部 疎水性シリカ微粉体(BET200m2 /g) …0.8部 パルミチン酸メチルエステルにより表面処理した樹脂微粒子 …0.1部 (粒径0.45μm) 上記混合物を、ヘンシェルミキサーで混合し、現像剤と
した。該現像剤を用い、転写ローラーの当接圧を42g
/cmとした以外は、実施例1と同様の方法で画出し評
価を行った。
【0048】その結果、耐久3000枚目においても図
1(a)に示したような「転写中抜け」の全くない良好
な画像が得られた。
【0049】(実施例4) 製造例1の磁性トナー(負帯電性磁性トナー(I)) …100 部 疎水性シリカ微粉体(BET250m2/g) …0.4 部 オレイン酸により表面処理した樹脂微粒子 …0.03部 (粒径0.05μm) 上記混合物を、ヘンシェルミキサーで混合し、現像剤と
した。該現像剤を用い、転写ローラーの当接圧を53g
/cmとした以外は、実施例1と同様の方法で画出し評
価を行った。
【0050】その結果、耐久3000枚目においても図
1(a)に示したような「転写中抜け」の全くない画像
上に飛び散りのない良好な画像が得られた。
【0051】(比較例1) 製造例1の磁性トナー(負帯電性磁性トナー(I)) …100部 疎水性シリカ微粉体(BET80m2/g) …0.2部 上記混合物を、ヘンシェルミキサーで混合し、現像剤と
した。該現像剤を用い、転写ローラーの当接圧を60g
/cmとした以外は、実施例1と同様の方法で画出し評
価を行った。
【0052】その結果、図1(b)に示したような「転
写中抜け」が見られ、実用上不可と判断できる不良なも
のであった。
【0053】(比較例2) 製造例3の磁性トナー(負帯電性磁性トナー(III))…100部 疎水性シリカ微粉体(BET200m2 /g) …0.5部 樹脂微粒子(粒径2.3μm) …0.4部 上記混合物を、ヘンシェルミキサーで混合し、現像剤と
した。該現像剤を用い、転写ローラーの当接圧を60g
/cmとした以外は、実施例1と同様の方法で画出し評
価を行った。
【0054】その結果、図1(b)に示したような「転
写中抜け」が見られ、実用上不可と判断できる不良なも
のであった。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電荷現
像剤及び画像形成方法によれば、転写材の条件によらず
潜像に忠実な画像が得られ、特に「転写中抜け」のない
高品質な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写物の一例であり、図1(a)
はコロナ転写による画像、図1(b)は転写ローラーに
よる画像である。
【図2】転写手段として、ローラーを用いた例を示す。
【図3】転写手段として、ベルトを用いた例を示す。
【符号の説明】
1 静電荷像保持体(感光体) 2 転写ローラー 2a 芯金 2b 弾性層 3 電源 6 転写ベルト 7 導電性ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遊佐 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−91142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08 G03G 9/083 G03G 15/16 103

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電荷像保持体上の静電荷像を静電荷像
    現像剤により現像して現像画像を形成し、該静電荷像保
    持体表面に転写材を介してバイアスが印加されている転
    写手段を線圧3g/cm以上の当接圧で当接させて転写
    材の表面に該現像画像を静電転写する工程を有する画像
    形成方法に用いられる静電荷像現像剤において、 該静電荷像現像剤は、 少なくとも、結着樹脂、磁性
    粒子及び負荷電性制御剤を含有する重量平均粒径
    (D 4 )が6.5〜11.5μmの負荷電性磁性トナー
    100重量部と、疎水性シリカ微粉体と、表面を脂
    肪酸または脂肪酸誘導体で処理した平均粒径が0.03
    〜2.0μmである樹脂微粒子0.01〜1.0重量部
    とを有していることを特徴とする静電荷像現像剤。
  2. 【請求項2】 該樹脂微粒子の平均粒径が0.05〜
    1.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の静
    電荷像現像剤。
  3. 【請求項3】 該樹脂微粒子を0.03〜0.5重量部
    有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の静
    電荷像現像剤。
  4. 【請求項4】 該磁性微粒子の窒素吸着法によるBET
    比表面積が1〜20m 2 /gであることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像剤。
  5. 【請求項5】 該磁性微粒子の窒素吸着法によるBET
    比表面積が2.5〜12m 2 /gであることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像剤。
  6. 【請求項6】 静電荷像保持体上の静電荷像を静電荷像
    現像剤により現像して現像画像を形成し、該静電荷像保
    持体表面に転写材を介してバイアスが印加されている
    写手段を線圧3g/cm以上の当接圧で当接させて転写
    材の表面に該現像画像を静電転写する工程を有する画像
    形成方法において、 静電荷像現像剤は、少なくとも、結着樹脂、磁性微
    粒子及び負荷電性制御剤を含有する重量平均粒径
    (D 4 )が6.5〜11.5μmの負荷電性磁性トナー
    100重量部と、疎水性シリカ微粉体と、表面を脂
    肪酸または脂肪酸誘導体で処理した平均粒径が0.03
    〜2.0μmである樹脂微粒子0.01〜1. 0重量部
    とを有していることを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】 該当接圧は、線圧20g/cm以上であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 該当接圧は、線圧20〜60g/cmで
    あることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 該樹脂微粒子の平均粒径が0.05〜
    1.0μmであることを特徴とする請求項6乃至8のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該樹脂微粒子を0.03〜0.5重量
    部有していることを特徴とする請求項6乃至9のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 該磁性微粒子の窒素吸着法によるBE
    T比表面積が1〜20m 2 /gであることを特徴とする
    請求項6乃至10のいずれかに記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 該磁性微粒子の窒素吸着法によるBE
    T比表面積が2.5〜12m 2 /gであることを特徴と
    する請求項6乃至10のいずれかに記載の画像形成方
    法。
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