JP2829492B2 - 河川の護岸構造物 - Google Patents

河川の護岸構造物

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JP2829492B2
JP2829492B2 JP6284368A JP28436894A JP2829492B2 JP 2829492 B2 JP2829492 B2 JP 2829492B2 JP 6284368 A JP6284368 A JP 6284368A JP 28436894 A JP28436894 A JP 28436894A JP 2829492 B2 JP2829492 B2 JP 2829492B2
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baffle
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肇一 鳥崎
雅樹 篠原
健次 昇
豊 坂田
久雄 飯田
雅彦 勝谷
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DOBOKU KENKYU SENTAA
JFE Steel Corp
Kubota Corp
JFE Engineering Corp
Nippon Steel Corp
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DOBOKU KENKYU SENTAA
Kubota Corp
Nippon Steel Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Revetment (AREA)
  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼矢板等による直立状
の護岸において、魚類等の休息、避難や生息、産卵に適
した場所を得られるようにした、河川の護岸構造物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】都市部
等における河川では、護岸のスペースが狭いことから、
傾斜護岸よりも直立状壁面の護岸が多く用いられてい
る。直立護岸は、従来、例えば鋼矢板やコンクリートに
よるもので、大多数は平面状の壁面をなしている。その
ため、護岸付近には魚類の休憩場所や洪水時の避難場所
となるのに重要な淵とその周りにバリア的な役割を果す
瀬となる部分が殆んどない、といった状態である。
【0003】魚類等の生息場としては、瀬や淵のような
流速の変化を有していることが重要である。しかし、上
述したように直立状護岸は、壁面が平面状或はそれに近
い形であるため、魚類の休憩や避難ができず、生態系の
保全が困難な状況にある。
【0004】本発明は、上述した問題にかんがみ、河川
の直立状の護岸において、瀬や淵のような流速の変化し
た個所を形成することができ、魚類等が休憩や避難ので
きるとともに、生息、産卵に適する場所が得られるよう
にした護岸構造物を提供しようとするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、請求項1の構造物は、鋼矢板1等に
より立設された護岸壁Aの河川側の壁面に、上下方向及
びまたは長手方向に間隔をおいて、複数の、水流を横切
る方向に延長する阻流板4,4を突設するとともに、阻
流板4,4の下流側の面に、魚類等の産卵、生育に適し
た繊維条物5,5を取付けたことを特徴とするものであ
る。
【0006】また、請求項2の構造物は、請求項1の構
造物において、上記阻流板4の先端に、下流方向に延長
する遮蔽板12を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、護岸壁に阻流板を突設すると
ともに、阻流板の下流側の面に、ほうき状の人工繊維や
竹柴等の繊維条物を取付けることにより、阻流板の下流
側に、流速の緩和された領域が作り出されて、魚類等の
生息や休憩、洪水時の避難に適した場所が得られるとと
もに、魚類エネ等の産卵、生育にも適した場所が得られ
る。それによって、河川の生態系の保全がなされる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は鋼矢板の連設による護岸構造物を例
示した平面図、図2は同斜面図で、図中Aは護岸壁、B
は河川である。
【0009】護岸壁Aは、一般に使用されているU形の
鋼矢板1の多数を、互にそれらの両端縁に設けられた継
手2,2を嵌合、連結して形成され、その下部は地盤に
根入れして立設されている。また、護岸壁Aには、図示
を略したが、従来公知のように、その長手方向に延長す
る鋼材を結合して補強し、或は地面C側にアンカー材を
打設してやることができる。
【0010】上記の鋼矢板1,1の連設による護岸壁A
は、鋼矢板1の形状から、壁面は縦縞状に凹凸をなして
いるが、その凹凸は、河川の流速に影響を及ぼさないほ
どの小さなものであるから、この場合、護岸壁Aの壁面
全体としては平面状であるとみることができる。
【0011】護岸壁Aを構成する多くの鋼矢板1,1の
うち、河川B側に出張っている所要の鋼矢板1には、そ
の出張った台面部3に、河川Bの水流を横切る方向に延
長する阻流板4の複数が、間隔をおいて突設されてい
る。この阻流板4は、例えば図示のように四角形に形成
されており、護岸壁Aの壁面に直交する方向から、先端
が下流側に向く傾斜した方向までの適宜な角度θで突出
され、通常、その角度は45〜90度が好適である。また、
上記複数の阻流板4,4は、護岸壁Bの上下方向或は長
手方向に適宜列設され、または図2に示すような千鳥状
等に配設される。
【0012】各阻流板4の下流側の面には、ほうき状の
繊維や竹柴等の繊維条物5,5が全面にわり取付けられ
ている。この繊維条物5,5は、阻流板4の側面に接着
剤等により直接取付けるようにしてもよいが、図示のよ
うに、スポンジ等の植付板6に繊維条物5,5を植込
み、その植付板6を阻流板4に接着して取付けるように
することもできる。
【0013】阻流板4の鋼矢板1への取付けは、水中溶
接によれば容易に行うことができる。また、図3に示す
ように、鋼矢板1の方にあらかじめアングル材7,7を
対設して係合溝8を形成させ、阻流板4はその基端に係
合用のプレート9を設けて、プレート9を係合溝8に挿
入して取付けることもできる。なお、この場合、係合溝
8の下端は、阻流板4が落下しないように閉塞しておく
のがよい。護岸壁Aがコンクリート製である場合には、
図4に示すように、阻流板4の基端に巾広の取付板10を
設け、この取付板10を通してアンカーボルト11,11によ
り固定するのがよい。
【0014】上記のように、阻流板4を突設した場合、
護岸近くの水流速V1 に対して、阻流板4の先端近くの
流速は若干加速されてV2 となるが、阻流板4の下流側
には、V2 のほぼ2分の1に緩和された流速V3 の渦状
の緩流域(淵、よどみ区間)Xが相当の長さLにわたっ
て作り出される。これに関して行った実験例では、V1
=145cm/s の流速の鋼矢板護岸の河川に、50cm角の阻流
板4を、取付角θ=60〜90度で突設した場合、V2
1.1V1 となり、阻流板4の下流側には、V3 ≦0.5
2 の緩流域XがほぼL=250cm の長さにわり形成され
ることが認められた。この緩流域Xでは、流速が十分緩
和されており、魚類の生息に適した場所が局所的に確保
される。
【0015】なお、護岸が図示のように、U形の鋼矢板
1の連設によるものであれば、阻流板4の下流側には、
阻流板4を突設した鋼矢板1に連結した鋼矢板1による
凹み部分xが形成されているため、緩流域Xはそのふと
ころが深くなり、より大きな領域が形成できることにな
る。
【0016】図5、図6は、本発明の他の実施例を示し
たもので、上記阻流板4の先端に、下流側に延長する遮
蔽板12が、河川流れ方向に沿うようにして設けられてい
る。この実施例のものでは、阻流板4と遮蔽板12とに囲
まれた緩流域Xの巾及び長さLを大きくとることができ
るとともに、緩流域X内流速もより緩和される。なお、
この実施例の場合、阻流板4と遮蔽板12とを一体のもの
として折曲或は弧状に湾曲して形成することも可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の構造物
によれば、護岸壁に阻流板を突設したことにより、阻流
板の下流側に相当範囲にわたり、流速の緩和されたよど
みや淵に相応する緩流域が局所的に作り出され、魚類等
の生息、休憩や洪水時の避難場所が確保される。しか
も、阻流板の下流側の面には繊維条物が取付けられてい
るので、魚類エビ等の産卵及び生育の促進が図れ、河川
の生態系の保全がなされる。
【0018】また、請求項2の護岸構造物は、上記阻流
板の先端に遮蔽板が延設されたもであるから、上記の効
果に加え、緩流域の範囲をより大きく作り出すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の平面図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】阻流板の他の取付例を示す斜視図である。
【図4】同さらに他の例を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図6】同斜視図である。
【符号の説明】
A 護岸壁 B 河川 1 鋼矢板 2 継手 3 台面部 4 阻流板 5 繊維状物 6 植付板 7 アングル 8 係合溝 9 プレート 10 取付台 11 アンカーボルト 12 遮蔽板
フロントページの続き (73)特許権者 000002118 住友金属工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 (73)特許権者 000004123 日本鋼管株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 (72)発明者 鳥崎 肇一 東京都台東区台東一丁目6番4号 財団 法人 土木研究センタ−内 (72)発明者 篠原 雅樹 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (72)発明者 昇 健次 千葉県市川市高谷新町4 株式会社クボ タ 市川工場内 (72)発明者 坂田 豊 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 飯田 久雄 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友 金属工業株式会社内 (72)発明者 勝谷 雅彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−286011(JP,A) 特開 平4−49306(JP,A) 特開 昭62−146313(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 3/12 E02B 3/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼矢板等により立設された護岸壁の河川
    側の壁面に、上下方向及びまたは長手方向に間隔をおい
    て、複数の、水流を横切る方向に延長する阻流板を突設
    するとともに、阻流板の下流側の面に、魚類等の産卵、
    生育に適した繊維条物を取付けたことを特徴とする、河
    川の護岸構造物。
  2. 【請求項2】 上記阻流板の先端に、下流方向に延長す
    る遮蔽板を設けたことを特徴とする、請求項1記載の護
    岸構造物。
JP6284368A 1994-10-24 1994-10-24 河川の護岸構造物 Expired - Lifetime JP2829492B2 (ja)

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JPH08120642A JPH08120642A (ja) 1996-05-14
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