JP2828754B2 - 溶接性の優れた低降伏比70▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法 - Google Patents
溶接性の優れた低降伏比70▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として建築構造物に使用される70kgf/mm
2級調質高張力鋼板に関し、詳しくは、溶接性の優れた
低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法に関するものであ
る。
2級調質高張力鋼板に関し、詳しくは、溶接性の優れた
低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 引張強さ60kgf/mm2級以上の調質高張力鋼板は、タン
ク、橋梁、ペンストックなどに使用されてきたが、焼入
れ焼もどしによってマルテンサイトやベイナイトなどの
高硬度のミクロ組織の生成を利用しているため、降伏比
(降伏強さ/引張強さ)が通常90%以上と高く、塑性変
形能が十分でないため、建築用としてはほとんど用いら
れなかった。
ク、橋梁、ペンストックなどに使用されてきたが、焼入
れ焼もどしによってマルテンサイトやベイナイトなどの
高硬度のミクロ組織の生成を利用しているため、降伏比
(降伏強さ/引張強さ)が通常90%以上と高く、塑性変
形能が十分でないため、建築用としてはほとんど用いら
れなかった。
近年、建築構造物に対しては高層化、大スパン化の要
求が強まり従来の50kgf/mm2級鋼から、より強度の高い6
0kgf/mm2級鋼を使用しようとする動きが強まり、降伏比
を80%以下に低減した60kgf/mm2級鋼が要求されるよう
になった。
求が強まり従来の50kgf/mm2級鋼から、より強度の高い6
0kgf/mm2級鋼を使用しようとする動きが強まり、降伏比
を80%以下に低減した60kgf/mm2級鋼が要求されるよう
になった。
この要求を満足する鋼板として、Ac3点以上の温度か
らの再加熱焼入れ(Q)あるいはAr3点以上の温度から
の直接焼入れ(DQ)とAc1点未満の温度での焼戻し
(T)との組み合せからなる従来の熱処理方法と異な
り、この焼入れ、焼戻しの二つの熱処理の中間に、二相
域温度(Ac1点以上Ac3点未満)からの焼入れ(Q′)を
施す新たな熱処理方法Q+Q′+TおよびDQ+Q′+T
法が開発されている。この方法によれば、Q′によって
低硬度で延性に優れるフェライトが組織中に生成するた
め、低い降伏比が得られるのである。
らの再加熱焼入れ(Q)あるいはAr3点以上の温度から
の直接焼入れ(DQ)とAc1点未満の温度での焼戻し
(T)との組み合せからなる従来の熱処理方法と異な
り、この焼入れ、焼戻しの二つの熱処理の中間に、二相
域温度(Ac1点以上Ac3点未満)からの焼入れ(Q′)を
施す新たな熱処理方法Q+Q′+TおよびDQ+Q′+T
法が開発されている。この方法によれば、Q′によって
低硬度で延性に優れるフェライトが組織中に生成するた
め、低い降伏比が得られるのである。
このような、熱処理によって得られる低降伏比の60kg
f/mm2級鋼板は、高層建築用として使用されるようにな
った。そして、建築物のさらなる高層化にともなう溶接
施工量の増大を防ぐ目的から、鋼板の板厚減少を達成す
ることのできる一層の高強度材の使用が検討されてい
る。すなわち、引張強さ70kgf/mm2級で低降伏比の鋼板
への開発要求が強まっている。
f/mm2級鋼板は、高層建築用として使用されるようにな
った。そして、建築物のさらなる高層化にともなう溶接
施工量の増大を防ぐ目的から、鋼板の板厚減少を達成す
ることのできる一層の高強度材の使用が検討されてい
る。すなわち、引張強さ70kgf/mm2級で低降伏比の鋼板
への開発要求が強まっている。
しかしながら、前述のQ+Q′+T法によっても、70
kgf/mm2級鋼板の場合にはその高い強度を確保するため
には、ベイナイトの硬度・分率を60kgf/mm2級鋼の場合
よりも高めねばならないため、80%以下の十分に低い降
伏比を得ることは容易でなく、高強度化するためには合
金元素の増量による溶接性の劣化が避けられないという
問題があった。
kgf/mm2級鋼板の場合にはその高い強度を確保するため
には、ベイナイトの硬度・分率を60kgf/mm2級鋼の場合
よりも高めねばならないため、80%以下の十分に低い降
伏比を得ることは容易でなく、高強度化するためには合
金元素の増量による溶接性の劣化が避けられないという
問題があった。
たとえば、材料とプロセスVol.3、No.3(1990)−806
には、「低降伏比HT70の開発」として、Q+Q′+T法
による開発例が報告されているが、その板厚は30mmと比
較的薄いにもかかわらず、Pcmは0.27%であり、また、
その降伏比は81.5%であり、溶接性、降伏比とも十分な
ものではなかった。
には、「低降伏比HT70の開発」として、Q+Q′+T法
による開発例が報告されているが、その板厚は30mmと比
較的薄いにもかかわらず、Pcmは0.27%であり、また、
その降伏比は81.5%であり、溶接性、降伏比とも十分な
ものではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように、70kgf/mm2級調質高張力鋼板に
は、溶接性と低降伏比を兼ね備えたものはなく、本発明
は、引張強さ70kgf/mm2級の調質高張力鋼板において、
溶接性の大きな劣化を招くことなく、80%以下の十分な
低降伏比を確保した溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2
級鋼板の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
は、溶接性と低降伏比を兼ね備えたものはなく、本発明
は、引張強さ70kgf/mm2級の調質高張力鋼板において、
溶接性の大きな劣化を招くことなく、80%以下の十分な
低降伏比を確保した溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2
級鋼板の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、引張強さ70kgf/mm2級の高強度を確保
しつつ、80%以下の低降伏比と良好な溶接性を実現する
ために鋭意研究を行った。その結果、前記のQ+Q′+
T法において、低降伏比を実現する上で重要なQ′(二
相域からの焼入れ)をN′(二相域での焼きならし)と
することによって、現状広く使用されている80kgf/mm2
級鋼板と同様のPcmで、70kgf/mm2級の強度と80%以下の
低降伏比を実現し得るという知見を得て本発明に至った
ものである。なお、焼入れでは水冷であるが、焼きなら
しでは空冷を行う。
しつつ、80%以下の低降伏比と良好な溶接性を実現する
ために鋭意研究を行った。その結果、前記のQ+Q′+
T法において、低降伏比を実現する上で重要なQ′(二
相域からの焼入れ)をN′(二相域での焼きならし)と
することによって、現状広く使用されている80kgf/mm2
級鋼板と同様のPcmで、70kgf/mm2級の強度と80%以下の
低降伏比を実現し得るという知見を得て本発明に至った
ものである。なお、焼入れでは水冷であるが、焼きなら
しでは空冷を行う。
第1発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、
母材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の
母材強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級
鋼板の製造方法である。
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、
母材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の
母材強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級
鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼入れ+焼きならし+焼きもどし ただし、 焼入れ温度:Ac3点以上950℃以下 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第2発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を950℃以上の圧延仕上げ温度で熱間圧延し、直接焼入
れを行った後、下記の熱処理を施すことによって、母材
において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母材
強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼板
の製造方法である。
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を950℃以上の圧延仕上げ温度で熱間圧延し、直接焼入
れを行った後、下記の熱処理を施すことによって、母材
において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母材
強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼板
の製造方法である。
熱処理方法:焼きならし+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第3発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcm
が0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼
片を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによっ
て、母材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2
級の母材強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm
2級鋼板の製造方法である。
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcm
が0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼
片を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによっ
て、母材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2
級の母材強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm
2級鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼入れ+焼きならし+焼きもどし ただし、 焼入れ温度:Ac3点以上950℃以下 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第4発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcm
が0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼
片を950℃以上の圧延仕上げ温度で熱間圧延し、直接焼
入れを行った後、下記の熱処理を施すことによって、母
材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母
材強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼
板の製造方法である。
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcm
が0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼
片を950℃以上の圧延仕上げ温度で熱間圧延し、直接焼
入れを行った後、下記の熱処理を施すことによって、母
材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母
材強度を有する溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼
板の製造方法である。
熱処理方法:焼きならし+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第5発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%
を含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可
避不純物からなる鋼片を熱間圧延した後、下記の熱処理
を施すことによって、母材において80%以下の低い降伏
比と、70kgf/mm2級の母材強度を有する溶接性の優れた
低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法である。
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%
を含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可
避不純物からなる鋼片を熱間圧延した後、下記の熱処理
を施すことによって、母材において80%以下の低い降伏
比と、70kgf/mm2級の母材強度を有する溶接性の優れた
低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼入れ+焼きならし+焼きもどし ただし、 焼入れ温度:Ac3点以上950℃以下 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第6発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%
を含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可
避不純物からなる鋼片を950℃以上の圧延仕上げ温度で
熱間圧延し、直接焼入れを行った後、下記の熱処理を施
すことによって、母材において80%以下の低い降伏比
と、70kgf/mm2級の母材強度を有する溶接性の優れた低
降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法である。
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%
を含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可
避不純物からなる鋼片を950℃以上の圧延仕上げ温度で
熱間圧延し、直接焼入れを行った後、下記の熱処理を施
すことによって、母材において80%以下の低い降伏比
と、70kgf/mm2級の母材強度を有する溶接性の優れた低
降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼きならし+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第7発明は、Cu:0.05〜0.30%、Ni:0.20〜3.00%、B:
0.0003〜0.0020%、Ti:0.003〜0.020%、Ca:0.001〜0.0
1%の内から選んだ1種または2種以上を含有する請求
項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または
(6)の溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製
造方法である。
0.0003〜0.0020%、Ti:0.003〜0.020%、Ca:0.001〜0.0
1%の内から選んだ1種または2種以上を含有する請求
項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または
(6)の溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製
造方法である。
(作用) 以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
まず、本発明における化学成分の限定理由について説
明する。
明する。
Cは高張力鋼板としての強度を確保するために必要な
元素であり、含有量が0.07%未満では引張強さ70kgf/mm
2級の強度が得がたい。また、0.15%を超えて添加する
と耐溶接割れ性を害するので好ましくない。したがっ
て、C含有量は0.07〜0.15%の範囲とする。
元素であり、含有量が0.07%未満では引張強さ70kgf/mm
2級の強度が得がたい。また、0.15%を超えて添加する
と耐溶接割れ性を害するので好ましくない。したがっ
て、C含有量は0.07〜0.15%の範囲とする。
Siは脱酸に必要な元素であるが、含有量が0.05%未満
ではこの効果は少なく、また、0.50%を超えて過多に添
加すると、溶接性、靭性を劣化させるので好ましくな
い。したがって、Si含有量は0.05〜0.50%の範囲とす
る。
ではこの効果は少なく、また、0.50%を超えて過多に添
加すると、溶接性、靭性を劣化させるので好ましくな
い。したがって、Si含有量は0.05〜0.50%の範囲とす
る。
Mnは焼入れ性を向上させ、板厚内部の強度を確保する
ために必要な元素であるが、含有量が0.30%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、また、1.80%を超えて
過多に添加すると、溶接性、靭性を劣化させるので好ま
しくない。したがって、Mn含有量は0.30〜1.80%の範囲
とする。
ために必要な元素であるが、含有量が0.30%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、また、1.80%を超えて
過多に添加すると、溶接性、靭性を劣化させるので好ま
しくない。したがって、Mn含有量は0.30〜1.80%の範囲
とする。
Crは焼入れ性向上に有効な元素であるが、含有量が0.
10%未満ではこのような効果が十分に発揮されず、ま
た、1.20%を超えて添加すると、溶接性を害する。した
がって、Cr含有量は0.10〜1.20%の範囲とする。
10%未満ではこのような効果が十分に発揮されず、ま
た、1.20%を超えて添加すると、溶接性を害する。した
がって、Cr含有量は0.10〜1.20%の範囲とする。
Moは焼入れ性を高め、焼きもどし軟化抵抗を増す元素
であるが、含有量が0.10%未満では十分な効果が得られ
ず、また、1.00%を超えて過剰に添加すると、溶接性を
劣化させ、コストアップにもなるので、Mo含有量は0.10
〜1.00%の範囲とする。
であるが、含有量が0.10%未満では十分な効果が得られ
ず、また、1.00%を超えて過剰に添加すると、溶接性を
劣化させ、コストアップにもなるので、Mo含有量は0.10
〜1.00%の範囲とする。
Vは少量の添加により、焼入れ性を増し、焼きもどし
軟化抵抗を高める元素であり、その効果を得るために
は、0.02%以上の添加が必要であり、また、0.08%を超
えて添加すると溶接性を害する。したがって、V含有量
は0.02〜0.08%の範囲とする。
軟化抵抗を高める元素であり、その効果を得るために
は、0.02%以上の添加が必要であり、また、0.08%を超
えて添加すると溶接性を害する。したがって、V含有量
は0.02〜0.08%の範囲とする。
Nbは結晶粒微細化作用を有し、また、直接焼入れ・焼
きもどしを行う場合には析出強度作用をもたらす元素で
ある。その効果を得るには、0.005%以上の添加が必要
であり、また、0.020%を超えて添加すると溶接性、靭
性を劣化させる。したがって、Nb含有量は0.005〜0.020
%の範囲とする。
きもどしを行う場合には析出強度作用をもたらす元素で
ある。その効果を得るには、0.005%以上の添加が必要
であり、また、0.020%を超えて添加すると溶接性、靭
性を劣化させる。したがって、Nb含有量は0.005〜0.020
%の範囲とする。
Alは脱酸元素であり、含有量が0.01%未満ではそのよ
うな効果は少なく、また、0.10%を超えて添加すると、
靭性の劣化をもたらす。したがって、Al含有量は0.01〜
0.10%の範囲とする。
うな効果は少なく、また、0.10%を超えて添加すると、
靭性の劣化をもたらす。したがって、Al含有量は0.01〜
0.10%の範囲とする。
この他に、Cu、Ni、B、Ti、Caなどを板厚、目標靭性
レベルに応じて1種または2種以上添加するものとす
る。
レベルに応じて1種または2種以上添加するものとす
る。
Cuは固溶強化、析出強化により強度上昇に有効な元素
であるが、含有量が0.05%未満ではこのような効果を十
分に発揮することができず、また、0.30%を超えて添加
すると熱間加工性が劣化し鋼板表面に割れが生じやす
い。したがって、Cu含有量は0.05〜0.30%の範囲とす
る。
であるが、含有量が0.05%未満ではこのような効果を十
分に発揮することができず、また、0.30%を超えて添加
すると熱間加工性が劣化し鋼板表面に割れが生じやす
い。したがって、Cu含有量は0.05〜0.30%の範囲とす
る。
Niは靭性を向上させる効果があるが、含有量が0.20%
未満ではその十分な効果が得られず、また、3.00%を超
えて添加するとスケール疵が発生しやすくなり、また、
コストアップにもなる。したがって、Ni含有量は0.20〜
3.00%の範囲とする。
未満ではその十分な効果が得られず、また、3.00%を超
えて添加するとスケール疵が発生しやすくなり、また、
コストアップにもなる。したがって、Ni含有量は0.20〜
3.00%の範囲とする。
Bは微量で焼入れ性の向上をもたらす元素であるが、
含有量が0.0003%未満ではその効果が得られず、また、
0.0020%を超えて添加すると靭性が劣化する。したがっ
て、B含有量は0.0003〜0.0020%の範囲とする。
含有量が0.0003%未満ではその効果が得られず、また、
0.0020%を超えて添加すると靭性が劣化する。したがっ
て、B含有量は0.0003〜0.0020%の範囲とする。
TiはNの固定元素として溶接熱影響部の靭性の改善、
Bの焼入れ性向上効果発揮に有効な元素である。含有量
が0.003%未満ではそれらの十分な効果が得られず、ま
た、0.020%を超えて添加すると母材靭性を害する。し
たがって、Ti含有量は0.003〜0.020%の範囲とする。
Bの焼入れ性向上効果発揮に有効な元素である。含有量
が0.003%未満ではそれらの十分な効果が得られず、ま
た、0.020%を超えて添加すると母材靭性を害する。し
たがって、Ti含有量は0.003〜0.020%の範囲とする。
Caは非金属介在物の球状化作用を有し、異方性の低減
に有効であるが、含有量が0.001%未満ではその十分な
効果が得られず、また、0.010%を超えて添加すると介
在物の増加により靭性が劣化する。したがって、Ca含有
量は0.001〜0.010%の範囲とする。
に有効であるが、含有量が0.001%未満ではその十分な
効果が得られず、また、0.010%を超えて添加すると介
在物の増加により靭性が劣化する。したがって、Ca含有
量は0.001〜0.010%の範囲とする。
また、Pcmはある程度の予熱を前提として、現在も広
く使用されている80kgf/mm2級高張力鋼板と、同等の溶
接性を確保するために、0.26%以下に限定する。
く使用されている80kgf/mm2級高張力鋼板と、同等の溶
接性を確保するために、0.26%以下に限定する。
次に、本発明における製造条件について説明する。
まず、熱処理方法の限定理由を説明する。
本発明者らは、第1表に示す現用の80kgf/mm2級高張
力鋼板と同等のPcm:0.25%の鋼を用い、これに各種の熱
処理を施し、強度および降伏比に及ぼす熱処理方法の影
響を調べた。なお、熱処理方法は、Q+Q′+T、Q+
N′+T、N+Q′+Tの3種類である。
力鋼板と同等のPcm:0.25%の鋼を用い、これに各種の熱
処理を施し、強度および降伏比に及ぼす熱処理方法の影
響を調べた。なお、熱処理方法は、Q+Q′+T、Q+
N′+T、N+Q′+Tの3種類である。
ここで、 Q:Ac3点以上の温度からの再加熱焼入れ Q′:二相域温度(Ac1点以上Ac3点未満)からの再加熱
焼入れ N:Ac3点以上の温度での焼きならし N′:二相域温度での焼きならし T:Ac1点未満の温度での焼きもどし その結果を第2表に示す。
焼入れ N:Ac3点以上の温度での焼きならし N′:二相域温度での焼きならし T:Ac1点未満の温度での焼きもどし その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、Q+N′+T法の場合の
み、Pcm:0.25%の成分で、70kgf/mm2級の強度と80%以
下の降伏比が得られることがわかる。その他の熱処理方
法の場合には、70kgf/mm2級の強度は得られるものの、
降伏比が十分に低下しない。したがって、熱処理方法
は、Q+N′+T法とする。なお、Q処理については、
完全なオーステナイト域からの焼入れという意味では同
等である圧延後の直接焼入れ(DQ)によっても良い。
み、Pcm:0.25%の成分で、70kgf/mm2級の強度と80%以
下の降伏比が得られることがわかる。その他の熱処理方
法の場合には、70kgf/mm2級の強度は得られるものの、
降伏比が十分に低下しない。したがって、熱処理方法
は、Q+N′+T法とする。なお、Q処理については、
完全なオーステナイト域からの焼入れという意味では同
等である圧延後の直接焼入れ(DQ)によっても良い。
次に、上記の各熱処理における温度範囲の限定理由に
ついて説明する。
ついて説明する。
焼入れ(QまたはDQ)温度については、マルテンサイ
トやベイナイトなどの高硬度のミクロ組織を生成させ、
十分な強度を確保するために、完全なオーステナイト域
にする必要があり、Ac3点以上とする。しかし、あまり
に高い温度であると、組織が粗大化し、延性、靭性が劣
化するため、950℃以下とする。
トやベイナイトなどの高硬度のミクロ組織を生成させ、
十分な強度を確保するために、完全なオーステナイト域
にする必要があり、Ac3点以上とする。しかし、あまり
に高い温度であると、組織が粗大化し、延性、靭性が劣
化するため、950℃以下とする。
焼きならし(N′)温度については、フェライトを生
成させて低降伏比とするために、二相域温度、すなわ
ち、Ac1点以上Ac3点未満とする。なお、この場合の冷却
方法としては、冷却速度を低下させマルテンサイトやベ
イナイトなどの高硬度のミクロ組織の分率を下げ、降伏
比の低減を図るために、水冷ではなく空冷とすることは
既に述べたとおりである。
成させて低降伏比とするために、二相域温度、すなわ
ち、Ac1点以上Ac3点未満とする。なお、この場合の冷却
方法としては、冷却速度を低下させマルテンサイトやベ
イナイトなどの高硬度のミクロ組織の分率を下げ、降伏
比の低減を図るために、水冷ではなく空冷とすることは
既に述べたとおりである。
焼きもどし(T)温度については、前段階での熱処理
によって生じた鋼板中の残留応力を低減して構造物の安
全性を確保するためには、あまり低い温度では好ましく
ないため500℃以上とする。一方、Ac1点以上になると強
度の低下を生じるため、上限をAc1点未満とする。
によって生じた鋼板中の残留応力を低減して構造物の安
全性を確保するためには、あまり低い温度では好ましく
ないため500℃以上とする。一方、Ac1点以上になると強
度の低下を生じるため、上限をAc1点未満とする。
(実施例) 本発明に係わる溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級
鋼板の製造方法の実施例について説明するが、本発明は
本実施例のみに限定されるものではない。
鋼板の製造方法の実施例について説明するが、本発明は
本実施例のみに限定されるものではない。
供試鋼板は第3−1表に示す化学成分を有する鋼片
を、同表に示す圧延仕上温度で板厚30〜50mmに圧延した
後、第3−2表に示す熱処理条件で熱処理したものであ
る。これらの鋼板から試験片を採取し、母材の引張試験
を行った。その結果を熱処理条件とともに第3−2表に
併記する。
を、同表に示す圧延仕上温度で板厚30〜50mmに圧延した
後、第3−2表に示す熱処理条件で熱処理したものであ
る。これらの鋼板から試験片を採取し、母材の引張試験
を行った。その結果を熱処理条件とともに第3−2表に
併記する。
第3−1表に本発明法A〜Gおよび比較例I〜Nの化
学成分、板厚、圧延条件を、第3−2表に熱処理条件、
母材の引張特性をそれぞれ示す。
学成分、板厚、圧延条件を、第3−2表に熱処理条件、
母材の引張特性をそれぞれ示す。
第3−2表から明らかなように、本発明法A〜Hはい
ずれも70kgf/mm2以上の引張強さと80%未満の安定した
低降伏比を有している。
ずれも70kgf/mm2以上の引張強さと80%未満の安定した
低降伏比を有している。
これに対して、比較例I〜Nは熱処理方法がQ+N′
+T法またはDQ+N′+T法でないため、降伏比が高す
ぎる。
+T法またはDQ+N′+T法でないため、降伏比が高す
ぎる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は、化学成分を制御し、
圧延後、焼入れ(QまたはDQ)後、二相域温度での焼な
らし(N′)を行い、その後、焼きもどし(T)を行う
熱処理を行っているため、母材の降伏比が80%以下で溶
接性の優れた70kgf/mm2級鋼板の製造が可能であるとい
う優れた効果を有するものである。
圧延後、焼入れ(QまたはDQ)後、二相域温度での焼な
らし(N′)を行い、その後、焼きもどし(T)を行う
熱処理を行っているため、母材の降伏比が80%以下で溶
接性の優れた70kgf/mm2級鋼板の製造が可能であるとい
う優れた効果を有するものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−150135(JP,A) 特開 平2−213411(JP,A) 特開 平4−110423(JP,A) 特開 平1−195242(JP,A) 特開 昭52−133819(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 8/02 C21D 9/52
Claims (7)
- 【請求項1】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが0.2
6%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片を
熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、母
材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母
材強度を有することを特徴とする溶接性の優れた低降伏
比70kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼入れ+焼きならし+焼きもどし ただし、 焼入れ温度:Ac3点以上950℃以下 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) - 【請求項2】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが0.2
6%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片を9
50℃以上の圧延仕上げ温度で熱間圧延し、直接焼入れを
行った後、下記の熱処理を施すことによって、母材にお
いて80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母材強度
を有することを特徴とする溶接性の優れた低降伏比70kg
f/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼きならし+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) - 【請求項3】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、
母材において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の
母材強度を有することを特徴とする溶接性の優れた低降
伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼入れ+焼きならし+焼きもどし ただし、 焼入れ温度:Ac3点以上950℃以下 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) - 【請求項4】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を950℃以上の圧延仕上げ温度で熱間圧延し、直接焼入
れを行った後、下記の熱処理を施すことによって、母材
において80%以下の低い降伏比と、70kgf/mm2級の母材
強度を有することを特徴とする溶接性の優れた低降伏比
70kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼きならし+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) - 【請求項5】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%を
含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可避
不純物からなる鋼片を熱間圧延した後、下記の熱処理を
施すことによって、母材において80%以下の低い降伏比
と、70kgf/mm2級の母材強度を有することを特徴とする
溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼入れ+焼きならし+焼きもどし ただし、 焼入れ温度:Ac3点以上950℃以下 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) - 【請求項6】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%を
含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可避
不純物からなる鋼片を950℃以上の圧延仕上げ温度で熱
間圧延し、直接焼入れを行った後、下記の熱処理を施す
ことによって、母材において80%以下の低い降伏比と、
70kgf/mm2級の母材強度を有することを特徴とする溶接
性の優れた低降伏比70kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼きならし+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:500℃以上Ac1点未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) - 【請求項7】Cu:0.05〜0.30%、Ni:0.20〜3.00%、B:0.
0003〜0.0020%、Ti:0.003〜0.020%、Ca:0.001〜0.01
%の内から選んだ1種または2種以上を含有することを
特徴とする請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)または(6)の溶接性の優れた低降伏比70kgf/mm
2級鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22912390A JP2828754B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 溶接性の優れた低降伏比70▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22912390A JP2828754B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 溶接性の優れた低降伏比70▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110422A JPH04110422A (ja) | 1992-04-10 |
JP2828754B2 true JP2828754B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16887110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22912390A Expired - Fee Related JP2828754B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 溶接性の優れた低降伏比70▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828754B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
JP4254483B2 (ja) * | 2002-11-06 | 2009-04-15 | 東京電力株式会社 | 長寿命な耐熱低合金鋼溶接部材及びその製造方法 |
CN104762545A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-07-08 | 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 | 一种特厚高强钢板的生产方法 |
CN109355570B (zh) * | 2018-11-30 | 2020-07-07 | 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 | 薄规格易焊接低温结构钢板的生产方法 |
CN110669918A (zh) * | 2019-10-16 | 2020-01-10 | 安庆锦泰金属材料科技有限公司 | 一种高韧性钢带热处理淬火工艺 |
CN113584264B (zh) * | 2021-07-29 | 2023-07-28 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 一种低碳合金钢及销轴及其制备方法 |
-
1990
- 1990-08-29 JP JP22912390A patent/JP2828754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04110422A (ja) | 1992-04-10 |
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