JP2828638B2 - 高濃度空気輸送装置 - Google Patents

高濃度空気輸送装置

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JP2828638B2 JP63277798A JP27779888A JP2828638B2 JP 2828638 B2 JP2828638 B2 JP 2828638B2 JP 63277798 A JP63277798 A JP 63277798A JP 27779888 A JP27779888 A JP 27779888A JP 2828638 B2 JP2828638 B2 JP 2828638B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ラットホールの生じやすい流動性の悪い粉
体をも安定して高濃度空気輸送をすることのできる高濃
度空気輸送装置に関する。
<従来の技術> 従来、高濃度空気輸送装置としては、ブロータンク式
空気輸送装置や大容量・長距離空気輸送用の流動ブロー
タンク式空気輸送装置や低速高濃度プラグ輸送を用いる
ビューラ式空気輸送装置、ベシュレ式空気輸送装置、ス
タートバント式空気輸送装置、パウダルポンプ式空気輸
送装置などがあり、いずれも、圧力タンクを用いるもの
であって、種々の手法により輸送中の粉体を流動化状態
にし、あるいは、流動化しやすいプラグを形成・維持し
て高濃度輸送を可能にしている。
上述したような従来の圧力タンクを用いる高濃度空気
輸送装置は、第4図に示すように、基本的に、上部に開
閉可能な粉体の充填口22と、底部に粉体を送出するため
の送出口24と、内部を加圧するために加圧空気を供給す
るための供給口52とを備える圧力タンク12および前記送
出口24に連結される粉体輸送管14を有している。このよ
うな高濃度輸送装置50においては、粉体54を圧力タンク
12内に充填した後、充填口22をバルブ等の閉止手段30に
よって閉止して密封し、加圧空気を供給口52から供給し
て所定の圧力まで加圧して粉体54を送出口24から粉体輸
送管14に流動化して吹き出し、空気と粉体54とを混合し
て、粉体54を流動化状態あるいは粉体輸送管内に空気を
吹き込んだりしてプラグを形成させて、粉体輸送管14内
を輸送させていた。
<発明が解決しようとする課題> ところで、第4図に示すような圧力タンク12を用いる
高濃度輸送装置50では、圧力タンク12内の粉体54と空気
との混合状態や粉体54の流動化状態が不十分であると、
圧力タンク12内でラットホール56と呼ばれる空気の抜け
道ができ、圧力タンク12内に供給される加圧空気が吹き
抜けてしまい、粉体54の輸送効率が大幅に低下してしま
っていた。特に、流動性の悪い粉体あるいは圧力タンク
のタンク壁や粉体相互に付着が生じやすい粉体は、前述
のラットホールが生じやすくなり、このラットホールが
生じると、粉体と空気との混合が十分に行われず、空気
による粉体の流動化が進まなくなるため、粉体は圧力タ
ンクから粉体輸送管へ送出されず、気体のみが多量に流
出し、粉体の輸送効率例えば、混合比(粉体の輸送重量
と消費空気重量との比)が非常に小さくなってしまって
いた。
このため、圧力タンク内に供給する加圧空気の圧力を
高くしたり、第5図に示す高濃度空気輸送装置60のよう
に圧力タンク12内に回転軸62とこの回転軸62に取り付け
られた撹拌羽根64などからなる撹拌手段を設けたり、圧
力タンクの底部より多孔板を通して気体例えば、空気を
噴出させたりして、粉体の流動化の促進を図っている。
しかし、供給加圧空気の圧力を高くする方法では、粉
体の流動化状態の改善がいくぶんなされるが、本質的に
前述のラットホールの生成を防止できず、一旦ラットホ
ールが生じると、供給空気の吹き抜けが生じるため、前
記ラットホールが消滅にしくく、圧力タンクの粉体の流
動化は進まなくなってしまう。また、高圧にして、粉体
を高速輸送すると、特に、大豆やとうもろこしや小麦な
どの粒度の大きい粉体は浮遊速度が大きいため、粉体輸
送管が摩擦しやすいという問題もある。
また、第5図に示す撹拌羽根64を用いる高濃度輸送装
置60においては、ラットホールの生成を抑制することは
できるが、撹拌による粉体の流動化と加圧空気の圧力タ
ンク12内への供給による粉体の流動化とが同時に行われ
ていないため、流動性の悪い粉体では、粉体の輸送効
率、混合比を十分に上げることができない。
さらに、加圧タンク底部から気体を噴出させる方法
は、一応の成果を上げることができるが、流動性の悪い
粉体では多量の気体を噴出させる必要があるが、混合比
が小さくなってしまうという問題がある。
この他、前述のプラグ流を用いるビューラ式空気輸送
装置、ベシュレ式空気輸送装置、スタートバント式空気
輸送装置などでは、粉体輸送管内の粉体に加圧空気を吹
き込んで、プラグを形成し、粉体の流動化を図り高濃度
輸送を可能にしているが、直接、圧力タンク内の流動化
を図るものではない。
また、流動ブロータンク式空気輸送装置にはタンクの
底部に流動板が設けられており、パウダルポンプ式空気
輸送装置にはタンク内の下部に振動機で振動させられる
ダイヤフラム板が設けられているが、これらの流動板や
ダイヤフラム板は、粉体輸送管中の粉体の流動撹拌状態
や安定したプラグ流を作るためのもので、圧力タンク内
の粉体の流動、特に圧力タンク壁に付着するような流動
性が悪く、付着性の高い粉体の圧力タンク内における流
動については十分に考慮されておらず、粉体の混合比を
十分に高くすることができるものではなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、圧
力タンク内の粉体の撹拌と流動化を同時に行い、輸送用
空気と十分に混合し、十分に流動化させることにより流
動性の悪い、付着性の高い粉体であっても、高い混合
比、高い輸送効率かつ低速高濃度で輸送することのでき
る高濃度空気輸送装置を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明は、粉体を充填す
るための閉止可能な充填口および前記粉体を送出するた
めの送出口を有する圧力タンクと、該圧力タンクの送出
口に連結された粉体輸送管と、前記圧力タンクの内側壁
に沿って延在しかつ回転する撹拌羽根、該撹拌羽根を取
り付ける回転軸および該回転軸を駆動する駆動手段とを
有し、前記圧力タンク内の粉体を撹拌するための撹拌手
段と、前記圧力タンク内の粉体を流動化し、加圧して、
前記送出口より前記粉体輸送管に送出し、前記粉体輸送
管内を輸送するための加圧空気供給手段とを備え、前記
撹拌羽根から前記圧力タンクの内側壁に向けて加圧空気
を噴出するように前記撹拌手段に前記加圧空気供給手段
を設けるとともに、前記撹拌羽根が前記送出口を間欠的
に遮断して、前記粉体輸送管内に前記加圧空気供給手段
によて流動化された粉体プラグを形成することを特徴と
する高濃度空気輸送装置を提供するものである。
本発明の高濃度空気輸送装置においては、前記加圧空
気供給手段は、前記撹拌羽根に前記圧力タンクの内側壁
に対向して設けられた複数の加圧空気噴出用小孔である
のが好ましい。
<発明の作用> 本発明の構成のように、圧力タンク内に設けられた撹
拌手段、すなわち、撹拌羽根により前記圧力タンク内の
粉体を撹拌するとともに前記撹拌手段と一体化された加
圧空気供給手段、例えば、前記撹拌羽根に形成された小
孔から加圧空気を噴出させることにより、前記圧力タン
ク内の粉体の撹拌と流動化または空気との混合を同時に
行うことができる。従って、例え、流動性の悪いあるい
は付着性の高いあるいは粒度の細かい粉体てあっても、
粉体輸送管内の高濃度輸送に最適な撹拌流動化状態をつ
くり出すことができ、高い輸送効率、高い混合比での高
濃度空気輸送を実現できる。
また、本発明において、前記撹拌羽根が、前記圧力タ
ンク内の送出口を間欠的に遮断する場合は、粉体輸送管
内には十分に流動化粉体プラグが形成される。従って粉
体のプラグ流による高い混合比の低速高濃度輸送が簡単
に実現できる。
<実施態様> 以下に、本発明を添付の図面に示す好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る高濃度空気輸送装置の断面模
式図である。
同図に示すように、本発明の高濃度空気輸送装置10
は、加圧タンク12と、加圧タンク12に連結される粉体輸
送管14と、加圧タンク12内に設けられる撹拌羽根16と、
撹拌羽根16が取り付けられたロータ18と、加圧タンク12
外においてロータ18を回転駆動する駆動源であるモータ
20とを有する。ここで、撹拌羽根16、ロータ18およびモ
ータ20は撹拌手段を構成する、 加圧タンク12は、円形断面を有し、下部は縮径してお
り、頂部に粉体の充填口22、下部側面に粉体の送出口24
を有し、送出口24において粉体輸送管14を連結してい
る。加圧タンク12は、基台26上のマウント28に設置され
ている。充填口22には、必要量の粉体を加圧タンク12に
充填後、閉止できるように、閉止弁、閉止用蓋などの閉
止手段30が設けられている。
粉体輸送管14は、輸送される粉体、輸送量、輸送圧力
などに応じて所要の径および長さを有するものであっ
て、途中に弁や輸送力を向上させるための種々の手段例
えば、プラグ形成用の空気噴出装置などが設けられてい
てもよい。
撹拌手段を構成する撹拌羽根16は、本発明の特徴とす
る部分であって、ロータ18にその基部が取り付けられ、
圧力タンク12の下部の内壁に沿って内壁側に加圧空気噴
出用の多数の小孔32を有している。第1図および第2図
に示す例では、撹拌羽根16は180゜間隔ロータ18に取り
付けられた2本の中空丸棒材からなる。
ここで、撹拌羽根16を構成する中空棒材または中空板
材の断面の外側および内側の形状は特に制限はなく、例
えば、円形、楕円形、矩形、異形などの様々な形状を挙
げることができる。中空材の外側形状および内側形状
(穴の形状)は、同様な(相似な)形状でも異なってい
てもよい。
撹拌羽根16を構成する中空材のロータ18への取り付け
は、粉体輸送管14に連結される圧力タンク12の粉体送出
口24を遮断するように取り付けるのが好ましい。このよ
うにすることにより、撹拌羽根16が間欠的、周期的に粉
体送出口24を遮断して、粉体送出口24から粉体輸送管14
に送出される粉体を所定時間間隔で切るため、粉体の流
れは間欠的、断続的になり、その結果粉体プラグが周期
的に形成されるからである。
上述のような撹拌羽根16を用いる際、撹拌羽根16のロ
ータ18への取付数は特に制限はないが、撹拌羽根16の形
状や回転数、対象とする粉体の種類や性状、輸送量など
により適宜定めればよく、また、多段に取付てもよい。
また、撹拌羽根16の回転数は、特に制限的ではなく、
対象とする粉体の種類や性状、輸送量などに応じて適宜
定めればよいが、上述の撹拌羽根16のように粉体プラグ
を形成する効果がある場合に、短い粉体プラグを作ると
きは速く回転させ、長い粉体プラグを作るときはゆっく
り回転させればよい。
また、撹拌羽根16に形成される小孔32は、圧力タンク
12内の撹拌される粉体を流動化するための加圧空気を噴
出させるためのものであり、その孔径、設置位置および
個数には、特に制限はなく、輸送される粉体の種類、性
状、量、充填圧力などにより適宜定めればよい。例え
ば、流動性の悪い粉体などの場合、前記孔径は数ミリ程
度、設置位置は圧力タンク12の内壁側に向けて、所定の
ピッチで設けるのが好ましい。小孔32を圧力タンク12の
内壁側に設ける理由は、例え、流動性の悪い粉体であっ
ても、前記内壁から浮遊させ、前記内壁に付着するのを
防止すると同時に粉体と空気との混合を十分かつ均一に
行ない、輸送に最適な流動化状態にするためである。
ロータ18は第1図に示すように円錐コーン状が好まし
いが、特に制限されるわけではない。ロータ18の形状を
円錐コーン状とする理由は、圧力タンク12内の粉体が残
らないようにするためである。
ロータ18は、回転軸34に固着されている。回転軸34
は、軸受36,36を介してマウント28に支承されている。
軸受36,36はどのような軸受を用いてもよい。また、回
転軸34とマウント38との間にはOリング、グランドパッ
キンなどのシール部材37が設けられ、圧力タンク12内の
加圧空気が漏れないようにシールされる。回転軸34のロ
ータ18の他方の側の基台26から突出した部分にプーリ38
が取り付けられている。回転軸34は、中空軸であって、
プーリ38側の先端には、この軸の中空部に加圧空気を供
給するためのロータリージョイント40が取り付けられ
る。ロータリージョイント40は、図示しない加圧空気供
給源とパイプまたはホースなどにより接続され、回転軸
34との接合部はシールされ、加圧空気を回転する中空回
転軸34に供給するためのものである。従って、回転して
いる回転軸に加圧空気を漏れなく供給できるものを用い
れば必ずしもロータリージョイントを用いなくてもよ
い。
ここで、撹拌羽根16に設けられた多数の小孔32は加圧
空気を圧力タンク12内に供給するためのものであって、
撹拌羽根16、ロータ18、中空回転軸34に設けられた空気
流路を通じて、ロータリージョイント40の空気供給口に
連通されており、加圧空気供給手段を構成する。ロータ
リージョイント40がパイプやホースを介して図示しない
加圧空気供給源に接続されると、小孔32から加圧空気が
噴出する。
モータ20は、基台26上に設置され、基台26の下側に突
出するその回転軸にプーリ42が取り付けられている。プ
ーリ38とプーリ42との間にはベルト44が張架され、モー
タ20の回転を中空回転軸34に伝達し、ロータ18に取り付
けられた撹拌羽根16が回転される。ここで、モータ20か
ら中空回転軸34への回転力の伝達はプーリ38,42とベル
ト44とからなるベルト伝動としたけれども、この他のチ
ェーン伝動などの巻掛伝動、歯車伝動などの公知の伝動
手段を用いてよい。
第1図に示す例では、撹拌羽根16を回転する回転軸34
を圧力タンク12の下側に延長し、モータ20を始めとする
回転手段や加圧空気を取り入れるためのロータリージョ
イント40などを圧力タンク12の下側に配置する構成にし
たが、本発明はこれに限定されるわけではなく、第3図
に示す高濃度空気輸送装置11のようにこれらの回転手段
やロータリージョイント40などの構成要素を圧力タンク
12の上部に配置する構成にしてもよい。
本発明の高濃度空気輸送装置によって輸送可能な粉体
は、粒度の比較的大きい食塩、化学調味料、鉄粉、砂、
粒状プラスチック、小麦、とうもろこし、大豆、米など
の粒状穀物などの粒状粉体や粒度の小さい小麦粉、澱粉
などの穀物粉末、薬品粉末、セメント、セラミック粉
末、タンカル(炭酸カルシウム粉末)、重曹(炭酸水素
ナトリウム粉末)、ケイソウ土、アルミナなどの無機物
粉末などを挙げることができるが、本発明の高濃度空気
輸送装置は、特に、流動性の悪い粉体、例えば、ケイソ
ウ土、アルミナ微粉、パン粉や付着性の高い粉体、例え
ば、タンカル、酸化チタンや粒度が10μm以下の粉体な
どに対して効果的である。
第1図に示す本発明の高濃度空気輸送装置10において
は、まず充填口22の閉止手段30を開き、輸送すべき粉体
を充填口22から充填し、所要量充填後、閉止手段30を閉
止し、粉体輸送管14に連結された粉体送出口24を除いて
圧力タンク12内を密封する。この時、ロータリージョイ
ント40は図示しない加圧空気供給源とパイプなどにより
連結されている。
次にモータ20が駆動されるとともに、図示しない加圧
空気供給源からの加圧空気の供給が開始される。モータ
20が回転すると、その回転力はモータ20の回転軸に取り
付けられたプーリ42からベルト44を介してプーリ38に伝
動され、プーリ38が取り付けられた回転軸34が所定回転
数で回転する。こうして、回転軸34とロータ18が回転し
てロータ18に取り付けられた撹拌羽根16も回転し、圧力
タンク12内の粉体を撹拌する。この時、図示しない加圧
空気供給源から供給される加圧空気はロータリージョイ
ント40を通して回転している中空回転軸34の中空部分に
送られ、ロータ18内の空気通路を通って、撹拌羽根16に
設けられた多数の小孔から圧力タンク12の内壁に向けて
噴出する。
こうして、圧力タンク12内の粉体は、撹拌されると同
時に加圧空気と混合されるので、例え、流動性の悪い粉
体、付着性の高い粉体、粒径が極めて小さい粉体であっ
ても、十分に空気と混合され、流動化された状態となっ
て、十分な輸送能力を与えられ、圧力タンク12の底部に
ある粉体送出口24から粉体輸送管14に送出される。
ここで、撹拌羽根16は粉体送出口24を周期的に遮断す
るので、送出口24から粉体輸送管14への流動化状態の粉
体の送出は間欠的に行われるので、低速高濃度輸送に好
適な粉体プラグが形成され、この粉体プラグは、例え、
長い輸送距離であっても粉体輸送管14内を低速で好適に
移送される。低速輸送であるので粉体の破砕を防止でき
るばかりか、粉体輸送管14の寿命を長く保つことがで
き、延いては、装置も含めた全体の輸送コストを低減で
きる。
従って、本発明の高濃度空気輸送装置10では、圧力タ
ンク12内の粉体の流動状態が十分かつ均一で、ラットホ
ールなどの空気の抜け道などができないので、粉体輸送
管14内を粉体が高い輸送効率、高い混合比で輸送でき
る。
本発明に係る高濃度空気輸送装置は基本的には以上の
ように構成されるが、本発明はこれに限定されるわけで
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
の改良並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
<実施例> (本発明例) 第1図に示す構成の高濃度空気輸送装置10を用いて、
以下の条件下で表1に示す粉体の空気輸送を行った。
この結果を表1に示す。
*粉体の輸送距離:40m 粉体輸送管の内径:47.8mm *圧力タンクの上部内径:600mm 圧力タンクの高さ:900mm 圧力タンクの下部の傾き:70゜ 圧力タンク内の圧力:1.0kg/cm2 *撹拌羽根の取付数:2本 撹拌羽根の形状:直径25mm、長さ360mm 撹拌羽根の取付角度:70゜ 撹拌羽根の回転数:20rpm *加圧空気噴出用小孔の取付ピッチ:10mm 加圧空気噴
出用小孔の径:2mm 加圧空気噴出圧力:1.2kg/cm2 (比較例1) 第4図に示す構成の高濃度空気輸送装置50を用いて、
表1で示す粉体の空気輸送を行った。ここで、粉体の輸
送距離、粉体輸送管の内径、圧力タンクの形状(上部内
径、高さ、下部の傾き)および圧力タンク内の加圧条件
は本発明例と同一であった。
この結果を表1に示す。
(比較例2) 第5図に示す構成の高濃度空気輸送装置60を用いて、
表1で示す粉体の空気輸送を行った。ここで、粉体の輸
送距離、粉体輸送管の内径、圧力タンクの形状および圧
力タンク内の加圧条件は本発明例と同一とした。撹拌羽
根は以下の条件のものを用いた。
*撹拌羽根の取付数:2本 撹拌羽根の形状 :高さ(h)900mm、 幅(W)550mm、 下部の傾角70゜、 太さ 25mm 撹拌羽根の回転数:20rpm 表1にこの結果を示す。
表1に示すように、ラットホールが生じやすいケイソ
ウ土を輸送する場合、本発明例の高濃度空気輸送装置
は、比較例1に比べて、輸送量で2倍、混合比で2倍の
輸送ができた。また、本発明例は、比較例2に比べて輸
送量、混合比とも約1.6倍程度向上させることができ
た。
さらに、表1に示すように、平均粒径(D50)が2.5μ
mで付着が生じやすいタンカル(炭酸カルシウム粉末)
を輸送する場合、本発明例は、比較例1および比較例2
に比べて、輸送量、混合比ともに1.2〜1.6倍までは向上
させることができた。
<発明の効果> 以上、詳述したように、本発明によれば、圧力タンク
内の粉体の撹拌と空気との混合、従って流動化と同時に
行い、撹拌されて、浮き上った粉体中に空気が噴射され
るので、圧力タンク内の粉体は十分に流動化され、高い
輸送能力を有して、粉体輸送管内へ送られるので、例
え、長い距離であっても好適に輸送される。
従って、本発明によれば、例え、流動性の悪い、ある
いは付着性の高いあるいは粒径の極く小さい粉体であっ
ても、圧力タンク内にラットホールなどの空気の抜け道
を生じないので、常時、高い輸送効率、高い輸送量、高
い混合比で輸送することができる。
また、本発明において、粉体輸送管に連結される粉体
送出口を撹拌手段が間欠的、周期的に遮断する構成のも
のでは、高流動化状態の粉体プラグを形成できるので、
低速高濃度輸送が実現できる。従って、粉体の破砕など
を防止できるばかりでなく、粉体輸送管の寿命を長く保
つことができ、延いては装置も含めた全体の輸送コスト
を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る高濃度空気輸送装置の一実施例
の模式的断面図である。 第2図は、第1図に示す高濃度空気輸送装置のII−II線
切断図である。 第3図は、本発明に係る高濃度空気輸送装置の別の実施
例の模式的断面図である。 第4図および第5図は、従来の空気輸送装置の一例であ
る。 符号の説明 10、11……本発明の高濃度空気輸送装置、 12……圧力タンク、 14……粉体輸送管、 16、64……撹拌羽根、 18……ロータ、 20……モータ、 22……充填口、 24……送出口、 26……基台、 28……マウント、 30……閉止手段、 32……小孔、 34、62……回転軸、 36……軸受、 37……シール部材、 38、42……プーリ、 40……ロータリージョイント、 44……ベルト、 50、60……従来の空気輸送装置、 52……供給口、 54……粉体、 56……ラットホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 伍郎 埼玉県比企郡鳩山町赤沼736―121 (72)発明者 国分 六男 神奈川県横浜市鶴見区馬場3―15―11 (56)参考文献 特開 昭52−147868(JP,A) 特開 昭53−128876(JP,A) 特開 昭56−65718(JP,A) 実公 昭59−25776(JP,Y2) 特公 昭47−42101(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 53/00 - 53/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体を充填するための閉止可能な充填口お
    よび前記粉体を送出するための送出口を有する圧力タン
    クと、 該圧力タンクの送出口に連結された粉体輸送管と、 前記圧力タンクの内側壁に沿って延在しかつ回転する撹
    拌羽根、該撹拌羽根を取り付ける回転軸および該回転軸
    を駆動する駆動手段とを有し、前記圧力タンク内の粉体
    を撹拌するための撹拌手段と、 前記圧力タンク内の粉体を流動化し、加圧して、前記送
    出口より前記粉体輸送管に送出し、前記粉体輸送管内を
    輸送するための加圧空気供給手段とを備え、 前記撹拌羽根から前記圧力タンクの内側壁に向けて加圧
    空気を噴出するように前記撹拌手段に前記加圧空気供給
    手段を設けるとともに、 前記撹拌羽根が前記送出口を間欠的に遮断して、前記粉
    体輸送管内に前記加圧空気供給手段によって流動化され
    た粉体プラグを形成することを特徴とする高濃度空気輸
    送装置。
  2. 【請求項2】前記加圧空気供給手段は、前記撹拌羽根に
    前記圧力タンクの内側壁に対向して設けられた複数の加
    圧空気噴出用小孔である請求項1に記載の高濃度空気輸
    送装置。
JP63277798A 1988-11-02 1988-11-02 高濃度空気輸送装置 Expired - Lifetime JP2828638B2 (ja)

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