JP2827349B2 - 鋳造用金型の冷却方法 - Google Patents

鋳造用金型の冷却方法

Info

Publication number
JP2827349B2
JP2827349B2 JP1293360A JP29336089A JP2827349B2 JP 2827349 B2 JP2827349 B2 JP 2827349B2 JP 1293360 A JP1293360 A JP 1293360A JP 29336089 A JP29336089 A JP 29336089A JP 2827349 B2 JP2827349 B2 JP 2827349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cooling
casting
container
cooled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1293360A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03155446A (ja
Inventor
美紀也 野崎
哲男 原賀
理通 佐藤
隆之 馬場
安明 肌附
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1293360A priority Critical patent/JP2827349B2/ja
Publication of JPH03155446A publication Critical patent/JPH03155446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2827349B2 publication Critical patent/JP2827349B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鋳造用金型の冷却方法に関し、特に金型
の局所的加熱部位を冷却する冷却方法に係る。
〔従来の技術〕
一般に、例えば低圧鋳造の場合では、第4図に示すよ
うに、上型2と下型3とによりなる金型1のキャビティ
4内に、下型3の下方に設置されたストーク5と湯道型
6を介して、溶湯が矢印で示すように注湯されるように
なっている。
この場合、第4図の符号A、B、Cで示す部位は、注
湯時の溶湯が衝突するため、局所的に加熱されることに
なる。また、鋳造品のボルト挿入孔等を形成するため
に、上型2に形成されたピン部21も、その熱受面積が大
きく、かつ容積が小さいため、他の部位より局所的に加
熱されることになる。
このため、そのまま鋳造を再開すると、鋳造品が凝固
不良を起こし、鋳造品にひけ巣等が発生して欠陥品とな
る。
そこで従来、このような鋳造品の欠陥品を無くすた
め、金型の局所的加熱部位を冷却する方法が考えられて
いる。
この冷却方法は、金型自体の内部に冷却通路を穿設し
て、この冷却通路に冷媒を流して金型を冷却するもので
ある。しかし、この方法では、冷却効果が金型全体に至
るため、局所的な加熱部位の冷却が充分にできず、ま
た、金型自体の内部から冷却するため、局所的加熱部位
の表面を直接冷却することができず、間接的な冷却とな
り、冷却時間が大幅に増加していた。さらに、局所的加
熱部位と成りやすい前記ピン等の細長い突起形状では、
その内部に冷却通路を形成することが実質的に不可能と
なっていた。
そこで、金型形状に関係無く、速やかに金型を冷却す
る方法として、特開昭63−168267号公開公報(特願昭62
−934号)が提案されている。
この方法は、金型に、冷媒をノズル等により噴射させ
て冷却するものである。これにより、金型を冷媒により
直接冷却することができるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような冷却方法では、金型を冷却するた
めの冷却時間は短縮できるものの、冷却しようとする局
所的加熱部位以外にも冷媒が噴射されたり、また、噴射
された冷媒が流れ出して、冷却不要な部位まで冷却され
てしまう。その結果、鋳造時に鋳造品が均一に凝固せ
ず、ひけ巣が発生して鋳造品としては欠陥品となる。
そこでこの発明の課題は、金型の必要な部位のみを、
速やかに、かつ充分に冷却することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そのためこの発明は、金型を型開きして、金型から鋳
造品を離型させた後、金型の局所的加熱部位を、容器に
入れた冷媒としての塗型剤に直接、接触させて冷却する
ようにしたものである。
〔作用〕
上述の方法によれば、金型の局所的加熱部位のみを、
容器内の冷媒としての塗型剤により直接接触させて冷却
できるので、鋳造時に鋳造品は均一に凝固するため、鋳
造品に何等欠陥品は生じない。
また、局所的加熱部位の冷却と同時に塗型剤の塗布が
できるので従来に比べ工程や工数の低減・短縮を図るこ
とができる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明す
る。
第1図および第4図はこの発明の一実施例を示してお
り、第1図は金型の冷却方法を示す第4図のA部拡大
図、第4図は低圧鋳造における一般的な金型断面図であ
る。
そして、第4図に示すように、低圧鋳造装置は、上型
2と下型3とによりなる金型1内にキャビティ4が形成
され、下型3の下方に湯道型6とストーク5が配設され
た構成とされている。
このような低圧鋳造装置において、鋳造時には、上型
2と下型3とにより形成されたキャビティ4内に、スト
ーク5と湯道型6を介して溶湯が矢印で示すように注湯
される。そして、溶湯の凝固完了後に、上型2を図示し
ない持ち上げ手段により下型3より離型させて、鋳造品
を取り出す。その後、上型2を下型3に再度セットし鋳
造を再開する。
このような工程を繰り返して、鋳造品を連続的に製作
する鋳造方法であって、上型2を下型3から離型させ
て、凝固した鋳造品を取り出した後に、金型の局所的加
熱部位を冷却する工程を追加したものである。
具体的には、第4図のA部位の場合、第1図に示すよ
うに、冷媒としての塗型剤8を入れた容器7を、図示し
ない昇降手段により上昇させて、金型の局所的加熱部位
となるピン部21を、容器7内の塗型剤8中に浸漬し、塗
型材8と直接接触させて、塗型材8によりピン部21の熱
を吸収させる。その後、容器7を下降させ、上型2を下
型3にセットし鋳造を再開するものである。
また、容器7の上部には、ピン部21に対応した孔91が
穿設された蓋部材9が取付けられており、容器7の下降
時に、蓋部材9の孔91の周縁がボルトピン21に接触して
塗型材8を拭き取るようになる。なお、この蓋部材9
は、カオウール(商品名)等のような伸縮性、耐熱性お
よび吸水性を有するものを使用する。
以上のような方法により、上型2のピン部21が局所的
に加熱された場合は、ピン部21を容器8に入れた塗型材
8により直接冷却することができるため、必要な部位の
みを、短時間で充分に冷却することができる。また、こ
れにより、鋳造の再開にあたって、溶湯は均一に凝固す
るため、鋳造品にひけ巣等は発生しない。
また、ピン部21の塗型剤8による冷却完了後に、容器
7を下降させる際、容器7に取付けた蓋部材9により、
ピン部21に付着した塗型剤8を拭き取ることができると
ともに、この拭き取りにより、塗型剤8の液だれを防止
することができる。
さらに、塗型剤8を容器7に入れているため、冷媒と
しての塗型剤8の容量を大きくすることができ、冷却能
力を大幅に向上することができるとともに、これによ
り、ピン部21をさらに短時間で充分に冷却することがで
きる。
さらにまた、本来、塗型剤8は、湯回り性や離型性等
の向上のために塗布してしいるが、金型1の温度差が激
しい部位、即ち局所的加熱部位であるピン部21におい
て、剥離が発生しやすい。しかしながら、この実施例で
は、冷媒として塗型剤8を使用したため、ピン部21の冷
却と同時に塗型剤8を塗布することができるので、あら
ためて塗型剤を塗布する必要がなく、その工程や工数を
短縮することができるとともに、塗型剤8の本来の機能
を維持することができる。また、塗型剤8の剥離した部
位のみを塗布することで、塗型修正ができるので、常に
塗型剤8表面を凹凸のない均一な表面にすることがで
き、鋳造品表面の品質を向上することができる。
第2図はこの発明の第2実施例を示す第4図のB部拡
大図である。
なお、この実施例において第1図に相当する部分につ
いては、第1図と同一の符号を用い、その具体的な説明
は省略する。
そして、第2図に示す第2実施例では、上型2の局所
的加熱部位となる側面部22を、容器10を上昇させて容器
10内の塗型剤11と直接、接触させて冷却するようにした
ものである。また、この実施例の場合は、ポンプ12によ
り容器10内の塗型剤11を、矢印で示すように強制的に循
環させて、冷却能力を向上させている。
さらに、容器10の上端と上型2との間は、容器10に取
付けられた蓋部材13によりシールされている。なお、こ
の蓋部材13は前記第1実施例と同様に、カオウール(商
品名)を使用している。
第3図はこの発明の第3実施例を示す第4図のC部拡
大図である。
なお、この実施例において第1図に相当する部分につ
いては、第1図と同一の符号を用い、その具体的な説明
は省略する。
そして、第3図に示す第3実施例では、上型2の局所
的加熱部位となる側面部23に、容器14を蓋部材15を介し
て圧着させ、容器14内の塗型剤16を蓋部材15に染み込ま
せて、塗型剤16を側面部23に接触させ冷却するようにし
たものである。
なお、この蓋部材15は前記第1実施例と同様に、カオ
ウール(商品名)を使用している。
なお、以上の実施例では、金型のピン部、上面部およ
び側面部を冷却した場合を例に挙げて説明したが、これ
に限定されることなく、金型形状の如何に係わらず、如
何なる部位の冷却にも実施できるものである。
また、低圧鋳造を例に挙げて説明したが、これに限定
されることなく、如何なる鋳造法で行われてもよい。
〔発明の効果〕
この発明は上述のように、金型の局所的加熱部位を容
器に入れた冷媒としての塗型剤により、直接接触させる
ようにしたので、金型の局所的加熱部位のみを短時間で
充分に冷却することができる。
また、局所的加熱部位の冷却と同時に塗型剤の塗布が
できるので従来に比べ工程や工数の低減・短縮を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す第4図のA部拡大
図、第2図および第3図は他の実施例を示す第4図のB
部およびC部拡大部、第4図は一般的な低圧鋳造におけ
る金型断面図である。 1……金型 7……容器 8……塗型剤(冷媒) 21……ピン部(局所的加熱部位)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肌附 安明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 審査官 後藤 政博 (56)参考文献 特開 昭57−177870(JP,A) 特開 昭57−85642(JP,A) 実開 昭62−127353(JP,U) 実公 昭45−2272(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 23/02 B22D 17/22 B22D 45/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型を型開きして、金型から鋳造品を離型
    させた後、金型の局所的加熱部位を、容器に入れた塗型
    剤に直接接触させて冷却するようにしたことを特徴とす
    る鋳造用金型の冷却方法。
JP1293360A 1989-11-10 1989-11-10 鋳造用金型の冷却方法 Expired - Fee Related JP2827349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1293360A JP2827349B2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 鋳造用金型の冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1293360A JP2827349B2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 鋳造用金型の冷却方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03155446A JPH03155446A (ja) 1991-07-03
JP2827349B2 true JP2827349B2 (ja) 1998-11-25

Family

ID=17793783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1293360A Expired - Fee Related JP2827349B2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 鋳造用金型の冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2827349B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS452272Y1 (ja) * 1967-06-27 1970-01-30
JPS57177870A (en) * 1981-04-23 1982-11-01 Mazda Motor Corp Cooler for metallic mold for casting of light alloy
JPS62127353U (ja) * 1986-01-30 1987-08-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03155446A (ja) 1991-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4340108A (en) Method of casting metal in sand mold using reduced pressure
US4606396A (en) Sand mold and apparatus for reduced pressure casting
JP4781721B2 (ja) セラミックコアの回収方法
MX2007011395A (es) Metodo y aparato para mejorar la extraccion de calor para direccionar la solidificacion de piezas de aluminio.
JP2827349B2 (ja) 鋳造用金型の冷却方法
JPH10249512A (ja) 鋳造方法及び鋳造装置
CA1146717A (en) Metal casting
JP4707908B2 (ja) 包埋皿
JPS60170567A (ja) アルミホイールの水ミスト冷却鋳造法
JP2798604B2 (ja) 鋳造方法及び鋳造装置
KR100204409B1 (ko) 개선된 수지코아 제거단계를 갖는 주조방법
JP4035000B2 (ja) 金型装置
JP2669488B2 (ja) 射出成形型及びこれを用いた成形体
JPH06312252A (ja) 鋳造装置の金型構造
JPH0551624U (ja) 射出成形金型装置
JP7555572B2 (ja) 金型製造方法およびその金型製造方法によって生産された金型を用いて発泡樹脂材を成型する発泡樹脂材製造方法
JP2927510B2 (ja) 鋳物の製造方法
JPH0434987Y2 (ja)
JP2589683Y2 (ja) 発泡成形型
JPS59206142A (ja) 下注ぎ造塊による健全鋼塊の製造方法
JPS6061164A (ja) 金型鋳造方法
JPH0824989A (ja) ロストワックス鋳造法におけるろう模型の成形方法
JPH02121752A (ja) 連続鋳造用鋳型の製法
JPH072128Y2 (ja) 鋳 型
KR20050094633A (ko) 박육 제품의 저압주조방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070918

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080918

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080918

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090918

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees