JP2827269B2 - 液晶素子の駆動方法 - Google Patents
液晶素子の駆動方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶素子の時分割駆動方法に関する。
従来の駆動方法では、非選択期間には0ボルトを中心
として対称な電圧が液晶層に印加される。
として対称な電圧が液晶層に印加される。
第2図に三つの安定な状態(21、22、23)を持つ液晶
素子の略平面図を示す。偏光板と検光板の透過軸方向2
4、25を互いにほぼ直交させ、偏光板の透過軸方向25を
三つの安定状態の一つ23と平行にセットすれば第3図に
示したヒステリシスが得られる。(詳細はA.D.L.Chanda
ni,T.Hagiwara,Y.Suzuki,Y.Ouchi,H.Takezoe and A.Fuk
uda:Jpn.J.Appl.Phys.27(1988)L729.を参照のこと)
このような素子を従来の駆動方法で駆動しようとした場
合、非選択期間に印加される電圧は±Vdとなり、選択し
た状態に関わらず非選択期間にはI=I3になる。そのた
め時分割駆動することができない。そこで本発明はその
ような課題を解決し、その目的とするところは三つの安
定状態を持つ強誘電性液晶素子の駆動方法を提供するこ
とである。
素子の略平面図を示す。偏光板と検光板の透過軸方向2
4、25を互いにほぼ直交させ、偏光板の透過軸方向25を
三つの安定状態の一つ23と平行にセットすれば第3図に
示したヒステリシスが得られる。(詳細はA.D.L.Chanda
ni,T.Hagiwara,Y.Suzuki,Y.Ouchi,H.Takezoe and A.Fuk
uda:Jpn.J.Appl.Phys.27(1988)L729.を参照のこと)
このような素子を従来の駆動方法で駆動しようとした場
合、非選択期間に印加される電圧は±Vdとなり、選択し
た状態に関わらず非選択期間にはI=I3になる。そのた
め時分割駆動することができない。そこで本発明はその
ような課題を解決し、その目的とするところは三つの安
定状態を持つ強誘電性液晶素子の駆動方法を提供するこ
とである。
本発明の液晶素子の駆動方法は、走査電極を有する基
板と信号電極を有する基板との間に3つの安定状態を有
する液晶を挟持してなる液晶素子の駆動方法において、
前記走査電極には走査電圧波形が印加されてなり、前記
信号電極には2値の電圧レベルを有する信号電圧波形が
印加されてなり、選択期間の前半に前記液晶の復帰値以
下の電圧を前記液晶に印加してなり、 選択期間の後半に前記液晶の配列状態を選択するため
の電圧を前記液晶に印加することを特徴とする。
板と信号電極を有する基板との間に3つの安定状態を有
する液晶を挟持してなる液晶素子の駆動方法において、
前記走査電極には走査電圧波形が印加されてなり、前記
信号電極には2値の電圧レベルを有する信号電圧波形が
印加されてなり、選択期間の前半に前記液晶の復帰値以
下の電圧を前記液晶に印加してなり、 選択期間の後半に前記液晶の配列状態を選択するため
の電圧を前記液晶に印加することを特徴とする。
なお、復帰値とは、印加電圧の絶対値を降下させたと
きに液晶素子の光透過率の変化が飽和する値であり、し
きい値とは印加電圧の絶対値を上昇させたとき液晶素子
の光透過率が変化し始める値であり、飽和値とは印加電
圧の絶対値を上昇させたとき液晶素子の光透過率の変化
が飽和する値である。
きに液晶素子の光透過率の変化が飽和する値であり、し
きい値とは印加電圧の絶対値を上昇させたとき液晶素子
の光透過率が変化し始める値であり、飽和値とは印加電
圧の絶対値を上昇させたとき液晶素子の光透過率の変化
が飽和する値である。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
(実施例1) 液晶材料として4−(1−methylheptyl oxycarbony
l)phenyl 4′−octyloxybiphenyl−4−carboxylateを
用い、液晶層の厚さは2.5μmとし、配向膜としてポリ
イミド膜を基板上に形成してラビングした。第3図に示
したヒステリシス特性において、復帰値、しきい値と飽
和値をそれぞれVr、Vth、Vsとすれば、Vr=4.0V、Vth=
6.0V、Vs=6.9V、またVu=5.4Vである。
l)phenyl 4′−octyloxybiphenyl−4−carboxylateを
用い、液晶層の厚さは2.5μmとし、配向膜としてポリ
イミド膜を基板上に形成してラビングした。第3図に示
したヒステリシス特性において、復帰値、しきい値と飽
和値をそれぞれVr、Vth、Vsとすれば、Vr=4.0V、Vth=
6.0V、Vs=6.9V、またVu=5.4Vである。
第1図に、本発明による駆動波形を示す。VtとVdはそ
れぞれ走査電極と信号電極に印加される電圧波形であ
り、Vlcはそれらの合成波形(液晶層に印加される電
圧)である。ここではV1=3.0V、V2=6.5V、V3=5.7V、
V4=0.6Vとした。
れぞれ走査電極と信号電極に印加される電圧波形であ
り、Vlcはそれらの合成波形(液晶層に印加される電
圧)である。ここではV1=3.0V、V2=6.5V、V3=5.7V、
V4=0.6Vとした。
印加電圧の極性が正の場合、まず最初に選択期間の前
半にV1±V4=3.6Vまたは2.4Vを印加してリセットする
(I=I3)。その後、ON状態を選択する場合は、選択期
間の後半にV2+V4=7.1Vを印加すれば、光透過率は矢印
a+のように変化してI=I1となる。そして非選択期間に
はV3±V4=6.3Vまたは5.1Vが印加されるが、この時、非
透過率は矢印b+のように変化するためON状態の光透過率
はI2≦ION≦I1となる。次にOFF状態を選択する場合は、
リセット後(I=I3)、選択期間の後半にV2−V4=5.9V
を印加すれば、光透過率は矢印a+のように変化するので
I=I3のままであり、非選択期間に印加される電圧によ
ってOFF状態の光透過率はI3≦IOFF≦I4となる。印加電
圧が負の場合は、上記の各電圧の極性を反転させるだけ
で全く同じ光学特性が得られる。このような方法によっ
てコントラスト比1:8が得られた。
半にV1±V4=3.6Vまたは2.4Vを印加してリセットする
(I=I3)。その後、ON状態を選択する場合は、選択期
間の後半にV2+V4=7.1Vを印加すれば、光透過率は矢印
a+のように変化してI=I1となる。そして非選択期間に
はV3±V4=6.3Vまたは5.1Vが印加されるが、この時、非
透過率は矢印b+のように変化するためON状態の光透過率
はI2≦ION≦I1となる。次にOFF状態を選択する場合は、
リセット後(I=I3)、選択期間の後半にV2−V4=5.9V
を印加すれば、光透過率は矢印a+のように変化するので
I=I3のままであり、非選択期間に印加される電圧によ
ってOFF状態の光透過率はI3≦IOFF≦I4となる。印加電
圧が負の場合は、上記の各電圧の極性を反転させるだけ
で全く同じ光学特性が得られる。このような方法によっ
てコントラスト比1:8が得られた。
(実施例2) 実施例1と同じ液晶を用い、配向膜としてポリビニル
アルコール膜を基板上に形成してラビングした。このセ
ルのヒステリシス特性は、Vr=4.0V、Vth=5.5V、Vs=
6.8V、Vu=5.7Vである。そこでV1=3.0V、V2=6.2V、V3
=5.6V、V4=0.8Vとして駆動したところ、1:6のコント
ラスト比が得られた。
アルコール膜を基板上に形成してラビングした。このセ
ルのヒステリシス特性は、Vr=4.0V、Vth=5.5V、Vs=
6.8V、Vu=5.7Vである。そこでV1=3.0V、V2=6.2V、V3
=5.6V、V4=0.8Vとして駆動したところ、1:6のコント
ラスト比が得られた。
本発明は以上の実施例だけでなく、三つの安定状態を
持つ強誘電性液晶素子に対して用いることができ、ディ
スプレイやスイッチに応用することができる。
持つ強誘電性液晶素子に対して用いることができ、ディ
スプレイやスイッチに応用することができる。
本発明によれば、従来の駆動方法では駆動できなかっ
た三安定強誘電性液晶素子を駆動することができる。
た三安定強誘電性液晶素子を駆動することができる。
第1図は本発明による駆動方法を示す図、第2図は三つ
の安定状態を持つ液晶素子の略平面図、第3図は第2図
に示した素子で得られるヒステリシス特性を示す図であ
る。 21、22、23……三つの安定状態における液晶分子の配向
方向 24……偏光板の透過軸方向 25……検光板の透過軸方向
の安定状態を持つ液晶素子の略平面図、第3図は第2図
に示した素子で得られるヒステリシス特性を示す図であ
る。 21、22、23……三つの安定状態における液晶分子の配向
方向 24……偏光板の透過軸方向 25……検光板の透過軸方向
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/133 G02F 1/137 G02F 1/13 500 G09G 3/36 G09F 9/30 G02F 1/1343
Claims (1)
- 【請求項1】走査電極を有する基板と信号電極を有する
基板との間に3つの安定状態を有する液晶を挟持してな
る液晶素子の駆動方法において、 前記走査電極には走査電圧波形が印加されてなり、前記
信号電極には2値の電圧レベルを有する信号電圧波形が
印加されてなり、 選択期間の前半に前記液晶の復帰値以下の電圧を前記液
晶に印加してなり、 選択期間の後半に前記液晶の配列状態を選択するための
電圧を前記液晶に印加することを特徴とする液晶素子の
駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10503789A JP2827269B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 液晶素子の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10503789A JP2827269B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 液晶素子の駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02282724A JPH02282724A (ja) | 1990-11-20 |
JP2827269B2 true JP2827269B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=14396812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10503789A Expired - Fee Related JP2827269B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 液晶素子の駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827269B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2727239B2 (ja) * | 1989-09-05 | 1998-03-11 | 株式会社ジャパンエナジー | 強誘電性液晶素子 |
US6163360A (en) * | 1996-06-24 | 2000-12-19 | Casio Computer Co., Ltd. | Liquid crystal display apparatus |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP10503789A patent/JP2827269B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02282724A (ja) | 1990-11-20 |
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