JP2826785B2 - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP2826785B2 JP4204285A JP20428592A JP2826785B2 JP 2826785 B2 JP2826785 B2 JP 2826785B2 JP 4204285 A JP4204285 A JP 4204285A JP 20428592 A JP20428592 A JP 20428592A JP 2826785 B2 JP2826785 B2 JP 2826785B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光剤を塗布したウエ
ハ等の基板にマスク像を転写する露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は超高圧水銀灯からの紫外光を利
用して感光剤を塗布したウエハにマスク像を転写する反
射型投影露光装置の照明光学系と投影光学系の配置を示
している。同図において、超高圧水銀灯1からの光源光
は光学部品2,4〜8から作られる光路を通り、スリッ
ト9で有効光をスリット状光にして、ミラー10で反射
し、ハーフミラー11で光路を2分し、一方は照明照度
を一定に保つ目的で取り付けられた光量モニターセンサ
12とシャッター13にそれぞれ入射する。
【0003】シャッター13が開くことにより、露光に
使用する前記スリット状光は、ミラー14,15で反射
され、マスク16に入射する。マスク16の投影光はミ
ラー17〜19より構成される投影光学系で反射され、
ウエハ22に転写可能となる。すなわちシャッター13
の開閉により、投影光が投影光学系に入射するか否かを
制御できる機構となっている。
【0004】実際の露光動作については以下の点が重要
となっている。本装置は露光方式として、平行度を保っ
たマスクとウエハに対しスリット状光を等速で走査露光
する方式を取っているため、露光動作中は露光量を一定
に保たねばならない。そのためには露光中は投影光のマ
スク像面での照度を一定に保つことが必要となってい
る。そして、ウエハ露光工程における露光条件を等速走
査露光するスピードで管理できるようにするためには、
繰り返しの毎回の露光時の照度を一定に保つことも必要
となっている。そのためには超高圧水銀灯は、安定した
状態で点灯していなければならない。
【0005】超高圧水銀灯は、構造上の特性から点灯
(起動)後安定した照度を得るためには、内部の水銀の
蒸気圧が安定することが必要であり、上述した露光用と
しては起動後数十分時間をおかないと使用できない。ま
た、起動時には高電圧を印加する必要があり、露光装置
の電源が入っている状態では高電圧による放電ノイズに
より露光装置が誤動作するため、装置電源を落とした状
態でなければ起動動作はできない。すなわち反射型投影
露光装置は、装置が稼働している状態では超高圧水銀灯
は常に点灯していなければならないし、かつ繰り返しの
露光動作中は照度が一定であることが必要不可欠となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例にあるように反
射型投影露光装置では、投影露光の光源である超高圧水
銀灯が常に点灯状態になっていることが多いために、光
路がシャッターより光源に近い光学部品は常に強烈な紫
外線に照射されている。光学部品であるミラーおよびレ
ンズには反射率や透過率をコントロールするための各種
の多層膜が表面にコーティングされており、長年紫外線
に照射されているうちに、これらの膜が劣化したり、強
い紫外線によって膜の表面に空気中に浮遊するある種の
ガスが析出し、透過率または反射率が下がるといった問
題がある。
【0007】また、反射型投影露光装置では繰り返しの
露光動作中は照度を一定にするため、光量モニターセン
サ12に入射する光量を一定に保つように超高圧水銀灯
1に供給する電力を制御するフィードバックループを、
光量モニターセンサ12と超高圧水銀灯1と図示しない
点灯装置とにおいて構成している。超高圧水銀灯は、長
時間点灯すると、その発光効率が点灯時間につれて段々
と劣化するため、供給電力を増やすことでこれを補って
いる。フィードバックループを構成していると、長時間
のレンジで見れば電力は連続的に増加することになる。
この点灯方式は定照度点灯方式と呼ばれる。
【0008】定照度点灯を超高圧水銀灯の寿命という観
点から捉えると、超高圧水銀灯に対する供給電力を上げ
れば上げる程、超高圧水銀灯は、電極の劣化および内部
温度の上昇に伴う水銀灯管面への異物の付着による透過
率劣化等で寿命が短くなってくる。
【0009】 本発明は、上述の従来例における問題点
に鑑みてなされたもので、露光装置における照明系の寿
命の延長を図り、もって装置の稼働率の向上を図ること
を第の目的とする。具体的には、照明系を構成する照明
光学系および照明光源の寿命向上を図っている。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するため本発明の第1の局面では、照明光学系の光
源にできるだけ近い位置に、従来例にもある露光用に用
いる第1シャッターとは別に第2のシャッターを配置す
る。この第2シャッターは、装置が露光動作を行なうま
では閉じるようにすることで、強い紫外線が照明光学系
に配置された光学部品に常には照射しなくすることによ
り、光学部品の膜の劣化およびガスの析出による異物の
付着を抑えるようにした。
【0011】 光源は、上述のように光量モニターセン
サで光源からの光の光量を検知する光量モニターセンサ
の出力に基づいて定照度(定輝度)点灯されることが多
い。この場合、光量モニターセンサが第2シャッターよ
り後ろ側にあると、第2シャッターが閉じた際、光量モ
ニターセンサに光が入射しなくなることで、超高圧水銀
灯は定照度制御されないばかりか、供給電力が上限状態
まで増加する動作となり、超高圧水銀灯を劣化させるこ
とになる。そこで本発明の第1の実施態様においては、
第2シャッターが開放状態の場合は定照度点灯を行なう
が、閉じているときは点灯方式を定電流方式または定電
力方式に切り換えることによって、照明光源に対して過
大電力を供給することを防止するようにした。
【0012】また、定電流または定電力点灯時と定照度
点灯時とで照度の差が大きいと、定電流または定電力点
灯状態から定照度点灯状態に切り換わった際、照度が安
定するのに時間がかかり、すぐに露光すると露光むらが
発生し、また照度が安定するまで待って露光するとスル
ープットが下がることになる。そこで本発明の第2の実
施態様においては、第2シャッターが遮断状態である場
合の定電流または定電力点灯は第2シャッターが閉じる
直前の電力を保持するように制御している。
【0013】 また、第2シャッターが遮断状態から開
放状態に移行する際に光源の点灯方式が前記定電力また
は定電流方式から定照度方式に切り換わる。その際に定
電力状態では光源の発光効率が時間経過と供に劣化する
ことから、定照度に復帰した際、定電力または定電流保
持状態より電力または電流を増加することになり、電力
または電流差が大きい場合は照度が安定状態になるのに
時間を必要とする。装置のシーケンス動作中、露光動作
の前に前記定電力または定電流と定照度の切り換えを行
なう必要がある。その際に照度が安定しないと露光むら
になるために安定するまで待つ必要がある。余り待つ時
間が長いとスループットが下がることになる。そこで本
発明の第3の実施態様においては、自動メンテナンス機
能を設けて装置がアイドル状態の時に自動で定電力また
は定電流点灯と定照度点灯の切り換えを行ない保持する
電力値を更新する機能を設けることによりこの問題を解
決した。すなわち第2シャッターの遮断している時間を
モニターする機能を設けて設定時間に達したら装置シー
ケンスがアイドル時に自動で第2シャッターの開閉動作
を行ない、保持電力を更新することで定電力または定電
流点灯から定照度点灯に切り換わった際の電力または電
流差を減らし、前記切り換わり応答の安定時間を減少さ
せ、スループットの低下を防止した。
【0014】 上記の第2シャッターを設けたことによ
る問題は、第2シャッターが閉じることによって光量モ
ニターセンサへの光が遮断され、点灯装置に光量ゼロの
信号が入力されることにより生じる。本発明の第3の実
施態様においては、第2シャッターよりも光源側に前記
光量モニターセンサを設けるか、第2シャッターより
源側に第2の光量モニターセンサを設けて第2シャッ
ター遮断時にも、光量モニター出力を点灯装置に供給で
きるようにしている。
【0015】 本発明の第2の局面では、上記の目的を
達成するため、光源を点灯する点灯装置を定照度点灯モ
ードと定電力または定電流点灯モードとに切り換え可能
に構成し、かつ定電力または定電流点灯モード時は前記
定照度点灯モードから定電力または定電流点灯モードに
切り換わった際の電力または電流を保持するようにして
いる。
【0016】 反射型投影露光装置においては、前記従
来例について説明した理由から、露光中は照度を一定に
保つため定照度点灯を行なう必要がある。ところが、露
光および照度測定動作以外では照度がある程度変化して
も問題はない。そこで、その間は光源に対して露光また
は照度測定動作終了時の電力を保持した定電力、または
露光または照度測定動作終了時の電流を保持した定電流
を供給して点灯することで、定照度点灯を連続して行な
った場合、すなわち供給電力が時間の経過とともに常時
増加する場合より供給電力増加の時間間隔を長くして前
記従来例における光源の劣化を軽減し、光源の寿命の延
長を図ることができた。
【0017】
【実施例】
【0018】実施例1 図1は本発明の一実施例に係る反射投影型の露光装置の
概略図である。同図において、50は露光装置の光源お
よび照明光学系を有する照明系、20はマスク像をウエ
ハに転写する機構と不図示のアライメント機構と投影光
学系を有する本体である。30は露光装置全体のシーケ
ンス動作をコントロールするCPUを含むコントロール
ボックス、40は露光装置の光源である超高圧水銀灯1
を点灯し、かつ点灯時の電力を制御する点灯装置であ
る。これらの各ユニットはケーブルを通して信号伝達お
よび電力供給を行なっている。
【0019】照明系50において、1は光源であるとこ
ろの超高圧水銀灯、2は水銀灯1の光源光を光路(一点
鎖線で示す)方向に収束させる球面鏡である。3は光学
部品保護用の第2シャッターで、前記従来例(図17)
にも用いられている露光用の第1シャッター13とは別
に設けられている。
【0020】本投影露光装置が露光動作中は前記第2シ
ャッター3が開放状態になっており、水銀灯1および球
面鏡2で反射された光は一点鎖線で示した光路を通過
し、ミラー4、ミラー5、ミラー6、コンデンサーレン
ズおよびミラー8を経てスリット9へ入射する。スリッ
ト9で投影露光に使用する有効光を切り出しスリット状
光にする。スリット状光は凹面ミラー10で反射され、
ハーフミラー11を通して、照明照度を一定に保つ定照
度制御をする際使用する光量モニターセンサ12へ入射
する光と本装置の露光用シャッターであるところの第1
シャッター13へ行く光に分けられる。露光用シャッタ
ー13は装置動作シーケンスが露光になると開放し、ス
リット状光がミラー14および面ミラー15で反射さ
れ、マスク16に入射する。マスク16とウエハ22は
キャリッジ21により一体に担持されており、一体移動
することにより、マスク16に入射するスリット状光の
マスクに対する位置が移動し、マスク16の全体投影像
がウエハ22全面に転写される。
【0021】前記のコントロールボックス30は、装置
全体の動作シーケンスプログラムを記憶しているROM
31、前記動作シーケンスプログラムを演算したりシー
ケンス処理する中央処理装置(CPU)36、演算処理
データを記憶するRAM32、装置各部の不図示のアク
チェータ信号を入出力するインターフェイス回路33、
前記のキャリッジ21を不図示のアクチェータを駆動し
て移動動作をさせるところのキャリッジ駆動回路34、
露光用シャッター13と第2シャッター3を不図示のア
クチェータを駆動させることにより開閉させるところの
シャッター駆動回路35を備えている。
【0022】水銀灯1は、点灯装置40を点灯操作させ
ると、高電圧を印加するスターター43を通して点灯
(起動)する。点灯装置40は点灯動作モードを2つ有
している。1つは水銀灯1を定電流で点灯するモードで
ある。もう1つは照度(または輝度)を一定に保つ定照
度(または定輝度)モードである。水銀灯1は点灯(起
動)直後は前記定電流モードになっている。
【0023】従来例で説明したように等速走査露光型の
露光装置では露光動作時は水銀灯1を定照度モードで使
用しなければならない。その定照度モードにおける照明
照度の基準値を設定するためには一旦手動にて定照度モ
ードに切換える必要がある。その際、第2シャッター3
が閉じていると光量モニターセンサ12へ光が入射しな
くなるため、第2シャッター3を開放にする必要があ
る。そのため定照度モードに切り換える前に本体20に
取付けられている不図示のスイッチを操作して、インタ
ーフェイス回路33を通して、ROM31のシーケンス
リストにある特殊シーケンスを用いて、シャッター駆動
回路35から不図示のアクチェータを動作させて第2シ
ャッターを開放にする。その状態で前記点灯装置40の
操作パネルを操作し、手動にて水銀灯1を定照度モード
に切換える。その状態で照度計を本装置にセットし、照
度の設定値を点灯装置40の操作パネルについているダ
イヤルを操作して設定する。
【0024】本実施例の主眼点は露光シーケンス動作時
は定照度モードで水銀灯1を点灯させ、通常の露光シー
ケンス動作および前記照度測定動作以外の動作シーケン
スでは、第2シャッター3を閉じて照明光学系の光学部
品を保護することである。その際、点灯装置40が定照
度モードのままで第2シャッター3を閉じると、点灯装
置40の内部回路が光量モニターセンサ12の光量が低
下したことにより水銀灯1への電力をリミット値まで増
大させてしまうことになる(露光シーケンス動作時等、
定照度制御が行なわれている時は光量モニターセンサ出
力は一定になっている)。そこで本装置では点灯装置4
0の点灯制御方式を切換えることでこの問題を解決して
いる。
【0025】図2は本装置の動作シーケンスのうち露光
シーケンス前後の露光用シャッター13および第2シャ
ッター3の開閉動作、ならびにその動作に伴う定照度モ
ードと定電流モードの切換えタイミングを示した図であ
る。同図において、60は露光シーケンスを表わし、6
1は走査露光のためキャリッジの移動を示し、62は露
光用シャッターの開閉のタイミング、63は第2シャッ
ター3の開閉タイミングを表わしている。64は定照度
モードと定電流モードの切換えタイミングを示す信号で
あり、図1においてインターフェイス回路33から点灯
装置40に対して入力される制御方式切換信号42を示
している。65は定照度モードの動作タイミング、66
は定電流モードの動作タイミングを示している。
【0026】タイミングチャート63で紙面左側の第2
シャッター3が閉じている状態では、水銀灯1の制御方
式はタイミングチャート66の紙面左側に示すように定
電流モードがオンして、水銀灯の点灯制御は、光量モニ
ター信号12の信号には無関係に行なわれる。露光シー
ケンスが始まる前にタイミングチャート63で示すよう
に第2シャッター3が開放(OPEN)する。アクチェ
ータ動作により第2シャッター3が完全に開くt1秒後
にタイミングチャート66に示す制御方式切換信号42
が変化して、図1の点灯装置40に第2シャッター3の
状態が変化したことを伝達する。点灯装置内部でこの信
号を受けて自動で定電流モードから定照度モードに制御
が変わる。
【0027】定照度モードになると、定電流モードのと
きと照度が異なる場合があるため、定照度状態に安定す
るのに充分な時間t2の余裕をおいてから露光動作に入
る。露光動作は、まず、図1に示すキャリッジ21が紙
面右側方向のマスクおよびウエハ全面に光が入射しない
位置へ移動する。その後今度は紙面左側へ移動する前に
タイミングチャート62で示すように露光用シャッター
13が開放(OPEN)し、その後キャリッジ21が紙
面右側から左側へ移動することによりマスクおよびウエ
ハが等速走査露光される。マスクおよびウエハが全面露
光された後、露光用シャッター13が閉じる(CLOS
E)。そして露光シーケンスが終了してからt3秒後に
制御方式切換信号42が変化して点灯制御方式を再び定
電流モードにし、さらにt4秒後に第2シャッター3が
閉じる。次に露光シーケンスが始まるまでは第2シャッ
ターによって照明光が遮蔽されるので照明系と投影光学
系の光学部品は保護される。後は繰り返し上述の動作シ
ーケンスが行なわれる。
【0028】なお、上述において、第2シャッター遮蔽
時は、超高圧水銀灯1を定電力点灯するようにしてもよ
い。
【0029】実施例2 上述したように超高圧水銀灯1の点灯効率は点灯時間と
ともに低下する。すなわち、供給電流または電力を一定
にすると、照度(または輝度)は点灯時間とともに低下
する。したがって、電流または電力の設定値を固定した
ままで超高圧水銀灯1を定電流または定電力点灯した場
合、定電流または定電力点灯状態と定照度点灯状態とで
照度が大きく異なる事態が生じる。定電流または定電力
点灯時と定照度点灯時とで照度の差が大きいと、定電流
または定電力点灯状態から定照度点灯状態に切り換わっ
た際、照度が安定するのに時間がかかる。このため、す
ぐに露光すると露光むらが発生し、一方、照度が安定す
る間で待って露光するとスループットが下がることにな
る。
【0030】実施例2はこのような露光むらの発生やス
ループットの低下を防止するものである。この実施例2
の装置は実施例1のものに対し、図1に示す点灯装置4
0の構成が異なる。すなわち、実施例2の点灯装置40
は点灯動作モードを3つ有している。1つは水銀灯1を
定電流で点灯するモードである。もう1つは照度を一定
に保つ定照度モードである。さらにもう1つは第2シャ
ッター3が閉じる直前の電力を保持するモードである。
【0031】水銀灯1は点灯装置40を点灯操作させる
と、高電圧を印加するスターター43を通して点灯(起
動)する。水銀灯1は点灯(起動)直後は前記定電流モ
ードになっている。従来例で記載したように本装置では
露光動作時は水銀灯1を定照度モードで使用しなければ
ならない。照明照度の基準値を設定するために、一旦手
動にて定照度モードに切換える必要がある。その際、第
2シャッター3が閉じていると光量モニターセンサ12
へ光が入射しなくなるため、第2シャッターを開放にす
る必要がある。そのため定照度モードに切り換える前に
不図示の本体に取付けられているスイッチを操作して、
インターフェイス回路33を通して、ROM31のシー
ケンスリストにある特殊シーケンスを用いて、シャッタ
ー駆動回路から不図示のアクチェータを動作させて第2
シャッターを開放にする。その状態で前記点灯装置40
の操作パネルを操作し、手動にて水銀灯1を定照度モー
ドに切換える。その状態で照度計を本装置にセットし、
照度の設定値を点灯装置40の操作パネルについている
ダイヤルを操作して設定する。
【0032】本実施例の主眼点は露光シーケンス動作時
は定照度モードで水銀灯1を点灯させ、通常の露光シー
ケンス動作および照度測定動作以外の動作シーケンスで
は、第2シャッター3を閉じて照明光学系の光学部品を
保護することである。その際、点灯装置40が定照度モ
ードのままで、第2シャッター3を閉じると、点灯装置
40の内部回路が光量モニターセンサ12の光量が低下
したことにより水銀灯1への電力をリミット値まで増大
させてしまうことになる(定照度制御が行なわれている
時は光量モニターセンサ出力は一定になっている)。そ
こで本装置では点灯装置40の点灯制御方式を切換える
ことでこの問題を解決している。
【0033】図3は前記問題の解決手段の説明のための
要部回路図である。電源46と光源1とからなる被制御
部41と、この被制御部41の出力である光源1の光出
力を検出するフォトダイオードからなる検出部12と、
この検出部12の検出出力信号と基準電源50の基準電
圧とを比較して誤差信号を出力する第1の誤差増幅部4
7と、ホールド回路44と、第2の誤差増幅部45とを
備えている。また49は演算増幅器、50は基準電源、
51,52はバッファアンプ、53は演算増幅器、R1
〜R5は抵抗、C1,C2はコンデンサ、SW1,SW
3は切換スイッチ、SW2はサンプリングスイッチであ
る。
【0034】第1の誤差増幅部47は、演算増幅器49
と基準電源50と抵抗R1,R2とコンデンサC1とか
ら構成され、第2の誤差増幅部45は、演算増幅器53
と抵抗R3〜R5とにより構成され、ホールド回路44
は、バッファアンプ51,52とコンデンサC2とサン
プリングスイッチSW2とにより構成されている。この
サンプリングスイッチSW2はホールド信号によって動
作するものである。また切換スイッチSW1,SW3
は、第2シャッター3の開閉操作と連動して制御される
ものであり、第2シャッター3を閉じて光源1の光出力
を遮蔽する場合は、ホールド信号がホールド回路44に
加えられ、そして、切換スイッチSW1,SW3が図3
の実線矢印位置から点線矢印位置に切換えられた後に、
第2シャッター3により光源1の光出力を遮蔽するよう
に制御される。反対に、第2シャッター3を開いて光源
1の光出力を送出する場合は、第2シャッター3を開
き、次に切換スイッチSW1,SW3を点線矢印位置か
ら実線矢印位置に切換えるように制御される。このよう
な制御機能は、各種の論理回路やマイクロプロセッサ等
により容易に実現することができる。
【0035】第2シャッター3を開き、切換スイッチS
W1,SW3を実線矢印位置に切換えている状態で、フ
ィードバックループによる光源1の定照度制御が行なわ
れるものであり、第2シャッター3を閉じて光源1の光
出力を遮蔽すると、フィードバックループを切断したこ
とに相当する。その時、切換スイッチSW1,SW3は
点線矢印位置に切換えられるから、第1の誤差増幅部の
出力信号は第2の誤差増幅部45に入力され、ホールド
回路44のホールド出力信号を基準値として比較され、
誤差出力信号が第1の誤差増幅部47に入力される。従
って、第1の誤差増幅部47の出力信号は、ホールド回
路44のホールド出力信号により規定された値を維持す
ることになる。
【0036】図4は本実施例の動作説明図で、(a)は
第2シャッター3の開閉、(b)はホールド信号、
(c)は切換スイッチSW1の切換動作、(d)は切換
スイッチSW3の切換動作、(e)は検出部12の検出
出力信号、(f)は第1の誤差増幅部47の出力信号、
(g)は電源46の入力信号、(h)は光源1に供給さ
れる電力のそれぞれ一例を示す。
【0037】時刻t1にホールド信号によってサンプリ
ングスイッチSW2を動作させて、第1の誤差増幅部4
7の出力信号をコンデンサC1にホールドし、切換スイ
ッチSW1を(c)の(47側)から(44側)として
示すように、第1の誤差増幅部47側からホールド回路
44側へ切換え、また切換スイッチSW3を(d)の
(12側)から(45側)として示すように、検出部1
2側から第2の誤差増幅部45側へ切換える。
【0038】次の時刻t2に第2シャッター3を閉じて
光源1の光出力を遮蔽する。それによって、(e)に示
すように、検出出力信号は零となる。この時、第1の誤
差増幅部47には第2の誤差増幅部45の出力信号が入
力され、第2の誤差増幅部45においては、ホールド回
路44のホールド出力信号を抵抗R4を介して演算増幅
器53の(−)端子に、また第1の誤差増幅部47の出
力信号を抵抗R3を介して演算増幅器53の(+)端子
にそれぞれ入力されるから、第2の誤差増幅部45の出
力信号は、ホールド回路44のホールド出力信号に対応
した値として第1の誤差増幅部47に入力され、第1の
誤差増幅部47の出力信号は、第2シャッター3を閉じ
る直前の値を維持することになる。即ち、(f)で示す
ように、例えば、(1/3)Vの出力信号を維持するこ
とになる。
【0039】また時刻t3に第2シャッター3を開く
と、検出部12の検出出力信号は(e)に示すように、
光源1の光出力に対応した値となる。この時点では切換
スイッチSW1,SW3は点線矢印位置に切換えられて
いるから、第1の誤差増幅部47の出力信号は前の状態
を維持している。そして、時刻t4に切換スイッチSW
1,SW3を点線矢印位置から実線矢印位置に切換える
と、第1の誤差増幅部47の出力信号は、第2シャッタ
ー3を閉じる直前の値を維持し、かつ光源1の照度も変
化しない場合、(f)で示すように変化しないことにな
る。それによって、電源の入力信号も(g)で示すよう
に変化しないことになり、光源1への供給電力は例えば
(2/3)Wに一定に維持されることになる。
【0040】図5は本装置の動作シーケンスのうち露光
シーケンス前後の露光用シャッター13および第2シャ
ッター3の開閉動作、ならびにその動作に伴う定照度モ
ードと定電力保持モードの切換えタイミングを示した図
である。同図において、60は露光シーケンスを表わ
し、61は走査露光のためキャリッジの移動を示し、6
2は露光シャッターの開閉のタイミング、63は第2シ
ャッター3の開閉タイミングを表している。67は定照
度モードと定電力保持モードの切換えタイミングを示す
信号であり、図1のインターフェイス回路33から点灯
装置40に対して入力されるホールド信号42を示して
いる。68は定照度モードの動作タイミング、69は定
電力保持モードの動作タイミングを示している。
【0041】タイミングチャート63で紙面左側の第2
シャッター3が閉じている状態では、水銀灯1の制御方
式はタイミングチャート69の紙面左側に示すように定
電力保持モードがオンして、光量モニター信号12の信
号には無関係な水銀灯の点灯制御になっている。露光シ
ーケンスが始まる前にタイミングチャート63で示すよ
うに第2シャッター3が開放(OPEN)する。アクチ
ェータ動作により第2シャッター3が完全に開くt1秒
後にホールド信号が変化して、前記信号42を通じて点
灯装置40に第2シャッター3の状態が変化したことを
伝達する。点灯装置内部でこの信号を受けて自動で定電
力保持モードから定照度モードに制御が変わる。この際
に照明光源に供給する電力が変化する。
【0042】図6は定照度点灯と定電力保持点灯との長
時間点灯時の照度変化を比較したものである。破線aは
定電力時の電力を表す。それに対応した照度変化は破線
cで表される。電力が一定だとランプ効率が長時間点灯
時に段々劣化してくるため、照度が落ちてくることを示
している。一方、実線bは定照度時の電力、実線dは定
照度時の照度を示している。これはランプ効率の劣化を
電力を上げることにより補っていることを示している。
【0043】図7は定電力保持状態から定照度状態に復
帰する際の照度変化を示したものである。eは定照度時
の照度、fは定照度復帰後の照度を表している。Wは照
度が安定状態にある範囲を示す。図7に示されるよう
に、定電力保持状態から定照度安定状態になるまでに時
間trが必要である。そのため、切り換わり時の応答安
定時間trを超える時間t2の余裕をおいてから露光動
作に入るシーケンスになっている。
【0044】露光動作は、まず、図1で示すキャリッジ
21が紙面右側方向のマスクおよびウエハ全面に光が入
射しない位置へ移動する。その後今度は紙面左側へ移動
する前にタイミングチャート62で示すように露光用シ
ャッター13が開放(OPEN)し、その後キャリッジ
21が紙面右側から左側へ移動することによりマスクお
よびウエハが等速走査露光される。マスクおよびウエハ
が全面露光された後、露光用シャッター13が閉じる
(CLOSE)。そして露光シーケンスが終了してから
時間t3後にホールド信号42が変化して点灯制御方式
を再び定電力保持モードにして、時間t4後に第2シャ
ッター3が閉じる。次に露光シーケンスが始まるまでは
照明系と投影光学系の光学部品は保護される。後は繰り
返し動作シーケンスが行なわれる。
【0045】なお、上述において、第2シャッター遮蔽
時は、超高圧水銀灯1を定電流保持点灯するようにして
もよい。
【0046】実施例3 前記説明の中で時間t2はなるべく小さな値であること
が装置のスループットを下げないようにするため必要と
なる。それには前記trをなるべく小さくすることが必
要である。実際に問題なるのは長時間、定電力保持され
ている場合である。すなわち点灯モード間の電力差が大
きくなった場合が問題となる。そこで本実施例において
はこの電力差をメンテナンスして問題が生じる程度にな
ったら自動補正をするようにした。すなわち第2シャッ
ターの遮断している時間をモニターする機能を設けて設
定時間に達したら自動で装置シーケンスがアイドル時に
第2シャッターの開閉動作を行ない、保持電力を更新す
るようにした。
【0047】図8〜10はそのソフト処理を表わす。本
実施例は、これらのソフト処理を上記実施例2の露光シ
ーケンス処理に付加したものである。
【0048】図8はタイマーのセットタイミングを示
す。第2シャッターが閉じた後にタイマーセットする。
セット方法はいろいろあるが、不図示のスイッチにより
設定時間を可変入力しても良いし、不図示のコンソール
により、設定時間を入力しても良い。
【0049】図9はタイマー処理を示す。これは割り込
みシーケンスの中で一定時間毎にタイマー値を減算し、
タイマー値が0になったら、フラグをセットを行なう。
【0050】図10は装置が次の処理の操作待ちの所に
入れるルーチンである。前記タイマーフラグをチェック
して設定タイムオーバーの際、第2シャッター3をオー
プンし、ホールド信号42を定電力モードから定照度モ
ードに切り換える。第2シャッター3および点灯装置4
0の切り換え動作が収束する時間に相当するタイムディ
レイをおいて再びホールド信号42を定照度から定電力
に切り換える。ホールドに必要な時間だけタイムディレ
イを入れてから、第2シャッターを閉じる。これによ
り、自動で電力差を減らすことができ、応答の安定時間
が長くなるのを防止することができた。
【0051】実施例1〜3の変形例 上述の実施例では第2シャッタが閉じることにより定照
度制御を定電流または定電力保持に切換えたが、光量モ
ニターセンサ12とともに、または光量モニターセンサ
12に代えて、図11で示すように第2のシャッタ3の
前に光量モニターセンサ70を配置してもよい。この場
合、点灯モードを切換える必要はない。また図12で示
すように図1のミラー4をハーフミラー72とし、光フ
ァイバー73を通して光をモニターするように光量モニ
ターセンサ74を配置してもよい。その際は第2のシャ
ッタは71の位置に配置する必要がある。但しこの場
合、光学部品72,73の保護はできない。
【0052】さらに、定電力保持を長時間行なった際の
メンテナンス機能をソフトタイマーで行なったが、実際
に電力指示値をA/Dコンバーターで読みとるようにす
れば、定期的に定照度に切換えて電力指示値の差を管理
することでタイマーを使用したのと同等の処理を行なう
ことができる。
【0053】実施例4 上述の実施例1〜3は、投影露光装置の照明系における
照明光学系の光学部品に膜を保護することによってこれ
らの光学部品の寿命を向上する例を示したが、本実施例
では、超高圧水銀灯の寿命を向上する例を示す。
【0054】図13は本発明の第4の実施例に係る反射
投影型の露光装置の概略図である。同図において、60
は露光装置の光源および照明光学系を有する照明系、2
0はマスク像をウエハに転写する機構と不図示のアライ
メント機構と投影光学系を有する本体である。30は露
光装置全体のシーケンス動作をコントロールするCPU
を含むコントロールボックス、40は露光装置の光源で
ある超高圧水銀灯1を点灯し点灯時の電力を制御する点
灯装置である。これらの各ユニットはケーブルを通して
信号伝達および電力供給を行なっている。
【0055】照明系60において、1は光源であるとこ
ろの超高圧水銀灯、2は水銀灯1の光源光を光路(一点
鎖線で示す)方向に光を収束させる球面鏡である。水銀
灯1および球面鏡2で反射された光は一点鎖線で示した
光路を通過し、ミラー4、ミラー5、ミラー6、コンデ
ンサーレンズ7およびミラー8を経て、スリット9へ入
射する。スリット9で投影露光に使用する有効光を切り
出しスリット状光にする。スリット状光は球面ミラー1
0で反射され、ハーフミラー11を通して、照明照度を
一定に保つ定照度制御をする際、使用する光量モニター
センサ12へ入射する光と露光用シャッター13へ行く
光に分けられる。露光用シャッター13は装置動作シー
ケンスが露光になると開放し、スリット状光がミラー1
4および面ミラー15で反射され、投影光学系20に配
置されたマスク16に入射する。
【0056】投影光学系20において、マスク16とウ
エハ22はキャリッジ21により一体に担持されてお
り、一体移動することにより、マスク16に入射するス
リット状光のマスクに対する位置が移動し、マスク16
の全体投影像がウエハ22全面に転写される。
【0057】コントロールボックス30は、装置全体の
動作シーケンスプログラムを記憶しているROM31、
前記動作シーケンスプログラムを演算したり、シーケン
ス処理する中央処理装置CPU36、演算処理データを
記憶するRAM32、装置各部の不図示のアクチェータ
信号を入出力するインターフェイス回路33、前記のキ
ャリッジ21を不図示のアクチェータを駆動して移動動
作をさせるところのキャリッジ駆動回路34、露光用シ
ャッター13、およびシャッター駆動回路35を備えて
いる。
【0058】水銀灯1は点灯装置40を点灯操作させる
と、高電圧を印加するスターター43を通して点灯す
る。点灯装置40は点灯動作モードを3つ有している。
1つは水銀灯1を定電流で点灯するモードである。もう
1つは照度を一定に保つ定照度モードである。さらにも
う1つは露光用シャッター13が閉じる直前の電力を保
持するモードである。
【0059】水銀灯1は点灯直後は前記定電流モードに
なっている。従来例で記載したように本装置では露光動
作時は水銀灯1を定照度モードで使用しなければならな
い。照明照度の基準値を設定するために、一旦手動にて
定照度モードに切換える必要がある。そこで前記点灯装
置40の操作パネルを操作し、手動にて水銀灯1を定照
度モードに切換える。その状態で照度計を本装置にセッ
トし、照度の設定値を点灯装置40の操作パネルについ
ているダイヤルを操作して設定する。
【0060】本実施例の主眼点は露光および照度測定動
作時は定照度モードで水銀灯1を点灯させ、それ以外の
シーケンスでは露光および照度測定終了時の電力保持し
た一定電力で点灯することにより、定照度電力を連続し
て行なった場合より、電力増加の時間間隔を長くして超
高圧水銀灯の劣化を遅らせている。
【0061】図14は前記問題の解決手段の説明のため
の要部回路図である。電源46と光源1とからなる被制
御部41と、この被制御部41の出力である光源1の光
出力を検出するフォトダイオードからなる検出部12
と、この検出部12の検出出力信号と基準電源50の基
準電圧と比較して誤差信号を出力する第1の誤差増幅部
47と、ホールド回路44と、第2の誤差増幅部45と
を備えている。49は演算増幅器、50は基準電源、5
1,52はバッファアンプ、53は演算増幅器、54は
ホールド信号42を遅延する遅延回路、R1〜R5は抵
抗、C1,C2はコンデンサ、SW1,SW3は切換え
スイッチ、SW2はサンプリングスイッチである。
【0062】第1の誤差増幅部47は、演算増幅器49
と基準電源50と抵抗R1,R2とコンデンサC1とか
ら構成され、第2の誤差増幅部45は、演算増幅器53
と抵抗R3〜R5とにより構成され、ホールド回路44
は、バッファアンプ51,52とコンデンサC2とサン
プリングスイッチSW2とにより構成されている。この
サンプリングスイッチSW2はホールド信号によって動
作するものである。また切換スイッチSW1,SW3
は、遅延回路54の出力信号であるホールド信号42を
時間td遅延した指令値切換信号と連動して制御される
ものである。
【0063】ホールド回路44に加えられるホールド信
号42がオフすると、ホールドオフを表わす指令値切換
信号により、切換スイッチSW1,SW3が実線矢印位
置に切換えられる。切換スイッチSW1,SW3が実線
矢印位置に切換えられている状態では、フィードバック
ループによる光源1の定照度制御が行なわれる。ホール
ド信号がオンすると、切換スイッチSW1,SW3は実
線矢印位置から点線矢印位置に切換えられるから、第1
の誤差増幅部47にはホールド回路44の出力が入力さ
れる。従って、第1の誤差増幅部47の出力信号は、ホ
ールド回路44のホールド出力信号により規定された値
を維持することになる。
【0064】図15は本実施例における電力または電流
保持動作の説明図である。同図において、(a)はホー
ルド信号42のオン/オフ、(b)はホールド状態、
(c)は切換スイッチSW1の切換動作、(d)は切換
スイッチSW3の切換動作、(e)は第1の誤差増幅部
47の出力信号、(f)は電源46の入力信号、(g)
は光源1に供給される電力のそれぞれ一例を示す。
【0065】時刻t1にホールド信号によってサンプリ
ングスイッチSW2を動作させて、第1の誤差増幅部4
7の出力信号をコンデンサC1にホールドし、切換スイ
ッチSW1を(c)の(47側)から(44側)として
示すように、第1の誤差増幅部47側からホールド回路
44側へ切換え、また切換スイッチSW3を(d)の
(12側)から(45側)として示すように、検出部1
2側から第2の誤差増幅部45側へ切換える。
【0066】次の時刻t2にホールド信号をオンする。
それによって、第1の誤差増幅部47には第2の誤差増
幅部45の出力信号が入力され、第2の誤差増幅部45
においては、ホールド回路44のホールド出力信号を抵
抗R4を介して演算増幅器53の(−)端子に、また第
1の誤差増幅部47の出力信号を抵抗R3を介して演算
増幅器53の(+)端子にそれぞれ入力されるから、第
2の誤差増幅部45の出力信号は、ホールド回路44の
ホールド出力信号に対応した値として第1の誤差増幅部
47に入力され、第1の誤差増幅部47の出力信号は、
ホールド信号をオンにする直前の値を維持することにな
る。すなわち、(e)で示すように、例えば(1/3)
Vの出力信号を維持することになる。
【0067】また時刻t3にホールド信号をオフにする
と、それから時間tdの間、切換スイッチSW1,SW
3は点線矢印位置に切換えられたままであるから、第1
の誤差増幅部47の出力信号は、前の状態を維持してい
る。そして、時刻t4に切換スイッチSW1,SW3を
点線矢印位置から実線矢印位置に切換えると、第1の誤
差増幅部47の出力信号は、ホールド信号をオンする前
の値を維持し、かつ光源1の照度も変化しない場合、
(e)の実線で示すように変化しないことになる。それ
によって、電源の入力信号も(f)の実線で示すように
変化しないことになり、(g)で示すように光源1への
供給電力は例えば(2/3)W一定に維持されることに
なる。図16は本装置の動作シーケンスのうち露光シー
ケンス前後の露光用シャッター13の開閉動作およびそ
の動作に伴う定照度モードと定電力保持モードの切換え
タイミングを示した図である。同図において、60は露
光シーケンスを表わし、61は走査露光のためキャリッ
ジの移動を示し、62は露光シャッターの開閉のタイミ
ングを表わしている。67は定照度モードと定電力保持
モードの切換タイミングを示す信号であり、前記インタ
ーフェイス回路33から点灯装置40に対して入力され
るホールド信号42を示している。68は定照度モード
の動作タイミング、69は定電流保持モードの動作タイ
ミングを示している。
【0068】水銀灯1の制御方式はタイミングチャート
69の紙面左側に示すように定電力保持モードがオンし
て、光量モニター信号12の信号には無関係な水銀灯の
点灯制御になっている。露光シーケンスが始まるt1秒
前にタイミングチャート67のホールド信号を切換え
て、前記信号42を通じて点灯装置40に点灯方式が変
わったことを伝達する。点灯装置内部でこの信号を受け
て自動で定電力保持モードから定照度モードに制御が変
わる。定照度になると定電力保持モード時との照度の違
いがある場合があるため、切換わり時の応答時間を超え
る時間t2の余裕をおいてからキャリッジ移動シーケン
スに移行する。
【0069】露光動作は図13に示すキャリッジ21が
紙面右側方向のマスクおよびウエハの全面に光が入射し
ない位置へ移動する。その後今度は紙面左側へ移動する
前に62のタイミングで露光用シャッター13がオープ
ンし、その後マスクとウエハは等速走査露光される。マ
スクおよびウエハが全面露光された後、露光用シャッタ
ー13が閉じる。そして露光シーケンスが終了してか
ら、t3秒後にタイミングチャート67に示すホールド
信号が変化して点灯制御方式を再び定電力保持モードに
する。後は繰り返し上記の動作シーケンスが行なわれ
る。
【0070】本実施例によれば、ランプ電力が連続的に
増加することを防止でき、ランプの電極の劣化を抑える
ことができ、それにより、ランプの寿命を長くすること
ができる。
【0071】本実施例においては、装置の露光シーケン
スおよび照度(または露光量)測定では定照度モードと
し、それ以外では定電力または定電流モードとしたが、
装置のアイドル状態を検知して、装置内またはカセット
内にウエハがある場合、すなわち装置の実働時を定照度
モード、ウエハが無い場合、すなわち装置のアイドル時
を定電力または定電流モードとするようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】光学部品を交換すると光軸調整などが難
しいため、装置のダウンタイムが増える。本発明の第1
の局面によれば、光源の近くに第2のシャッタを設ける
ことで照明光学系の光学部品の膜を保護するようにした
ため、光学部品の耐久性が向上して部品交換が長時間不
要になり、装置の稼働率を上げることができる。
【0073】また、膜の劣化でミラーの反射率が低下す
ると照明光源、例えば超高圧水銀灯への供給電力を上げ
て照明照度を上げることが必要になる。このことは超高
圧水銀灯の寿命を短くすることになる。上記第1の局面
によれば、膜の反射率の変化が抑えられることで超高圧
水銀灯を効率よく点灯でき、水銀灯の寿命も長くするこ
とでランプ交換のためのダウンタイムを少なくできる。
【0074】ハーフミラーを通して光量モニタを検知す
る方式だと、実際のマスクに照射する照度と光量モニタ
する照度の比率が変化すると正しい照明照度が得られな
い。そのため上記第1の局面によればそのような違いを
少なくすることができる。
【0075】 さらに、本発明の第2の局面によれば
源、例えば超高圧水銀灯を露光動作時など定照度で点
灯することが必要な時以外は直前の定照度点灯における
電流または電力を保持する定電流または定電力点灯を行
なっている。このため、ランプ電力が連続的に増加する
ことを防止でき、ランプの寿命劣化を抑えることがで
き、ランプ寿命が長くなる。その結果、ランプ交換の回
数を減らすことができ、ランニングコストを下げること
ができる。また、装置の稼働率の向上および消耗品とし
てのランプのストックコストの削減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第3実施例に係る反射型投影
露光装置の構成図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係る露光装置の各部の
動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】 本発明の第2実施例に係る点灯装置の電力保
持の動作説明のための要部回路図である。
【図4】 上記第2実施例における第2シャッターの開
閉に伴う定照度/電力保持動作切換の際の電力保持動作
の説明図である。
【図5】 上記第2実施例における露光シーケンスと水
銀灯制御の切換方式のタイミングを表わすタイミングチ
ャートである。
【図6】 定照度点灯と定電力保持点灯との電力と照度
の経時特性を示す説明図である。
【図7】 定電力保持点灯から定照度点灯に切換わった
際の過渡応答を示す説明図である。
【図8〜10】 本発明の第3実施例の動作説明のため
のフローチャートである。
【図11,12】 上記第1〜3実施例の変形例を示す
露光装置の概略構成図である。
【図13】 本発明の第4実施例に係る反射型投影露光
装置の構成図である。
【図14】 図13の露光装置の点灯装置における電力
保持の動作説明のための要部回路図である。
【図15】 図13の露光装置における第2シャッター
の開閉に伴う定照度/電力保持動作切換の際の電力保持
動作の説明図である。
【図16】 図13の露光装置における露光シーケンス
と水銀灯制御の切換方式のタイミングを表わすタイミン
グチャートである。
【図17】 従来の反射型投影露光装置の概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1:超高圧水銀灯、2:球面鏡、3:第2シャッター、
4,5,6,8,14:ミラー、7:コンデンサーレン
ズ、9:スリット、10:球面ミラー、11:ハーフミ
ラー、12:光量モニターセンサ、13:露光用シャッ
ター、15,18:凹面ミラー、16:マスク、17:
台形ミラー、19:凸面ミラー、20:本体、21:キ
ャリッジ、22:ウエハ、30:コントロールボック
ス、31:ROM、32:RAM、33:インターフェ
イス回路、34:キャリッジ駆動回路、35:シャッタ
ー駆動回路35、36:CPU、40:点灯装置、4
1:被制御部、42:ホールド信号、43:スタータ
ー、44:ホールド回路、45:第2誤差増幅器、4
6:電源、47:第1誤差増幅器、49,53:演算増
幅器、50:基準電源、51,52:バッファアンプ、
54:遅延回路、60:照明系。

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクを介して基板を露光する露光装置
    において、光源からの光をマスクに向ける照明光学系
    と、該照明光学系に配され非露光時に閉じて露光時に開
    く露光用の第1シャッターと、該第1シャッターより光
    源側にある光学部品の光源側に配され露光に先立って開
    き露光終了後に閉じる第2のシャッターとを有すること
    を特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記光源の点灯制御モードを当該露光装
    置の動作シーケンスに応じて自動選択する点灯制御手段
    をさらに備える請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記点灯制御手段は、前記第2シャッタ
    ーが開放状態の場合は定照度点灯制御を行ない、遮断状
    態の場合は定電流または定電力点灯制御を行なう請求項
    2記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記点灯制御手段は、前記定電流または
    定電力点灯制御を、前記第2シャッターが閉じる直前の
    状態を保持すべく行なう請求項3記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記第2シャッターの遮断している時間
    をモニタする手段と、遮断継続時間を設定する手段と、
    該設定時間に達したら第2シャッターの開閉動作を行な
    って前記点灯制御手段が保持すべき状態を更新する手段
    とをさらに具備する請求項4記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記第2シャッターの遮断時間が前記設
    定時間に達した際、前記動作シーケンスがアイドル状態
    であることを条件に前記第2シャッターの開閉を行なう
    請求項5記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記第2シャッターより光源側における
    光源からの光の光量を検知する光量検知手段と、該光量
    検知手段の出力に基づいて前記光源を定照度点灯する点
    灯制御手段とをさらに備える請求項1記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記光量検知手段は、前記光源から前記
    光源からの光の光路外へ出射される直接光の光量を検知
    する請求項7記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記光量検知手段は、前記光源からの光
    の一部を透過するハーフミラーの透過光量を検知する請
    求項7記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記第1シャッターより光源側におけ
    光源からの光の光量を検知する第1の光量検知手段
    と、前記第2シャッターより光源側における光源からの
    光の光量を検知する第2の光量検知手段と、前記第2シ
    ャッターが開放状態の場合は第1の光量検知手段の出力
    に基づく定照度点灯制御を行ない、遮断状態の場合は第
    2の光量検知手段の出力に基づく定照度点灯制御を行な
    う点灯制御手段をさらに具備する請求項1記載の露光装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第2の光量検知手段は、前記光源
    から前記光源からの光の光路外へ出射される直接光の光
    量を検知する請求項10記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の光量検知手段は、前記光源
    からの光の一部を透過するハーフミラーの透過光量を検
    知する請求項10記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 マスクを介して基板を露光する露光装
    置において、光源からの光をマスクに向ける照明光学系
    と、該照明光学系に配され非露光時に閉じて露光時に開
    く露光用の第1シャッターと、前記光源からの光の光量
    を検出する光量検出手段と、 該光量検出手段の出力を一定にすべく前記照明光源を点
    灯制御する定照度点灯モードと該照明光源に供給される
    電力または電流を一定にすべく該照明光源を点灯制御す
    る定電力または定電流点灯モードとを有し、かつ前記定
    電力または定電流点灯モード切り換わった際、切り換
    わる直前の電力または電流を保持すべく前記定電力また
    は定電流点灯モードの点灯制御を行なう点灯制御手段と
    を具備することを特徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】 前記点灯モードを前記点灯制御手段の
    外部より切り換える手段を有する請求項13記載の露
    装置。
  15. 【請求項15】 前記点灯制御手段は、当該露光装置の
    動作シーケンスが露光または光量測定時には前記定照度
    点灯を行ない、それ以外は定電力または定電流点灯する
    請求項14記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 前記光源は、超高圧水銀灯である、紫
    外光を利用してマスク像を感光剤を塗布した基板に転写
    する請求項13、14または15記載の露光装置。
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