JPH0922870A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH0922870A
JPH0922870A JP7196006A JP19600695A JPH0922870A JP H0922870 A JPH0922870 A JP H0922870A JP 7196006 A JP7196006 A JP 7196006A JP 19600695 A JP19600695 A JP 19600695A JP H0922870 A JPH0922870 A JP H0922870A
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JP
Japan
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mask
reticle
exposure apparatus
optical system
projection
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JP7196006A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Taniguchi
哲夫 谷口
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70883Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of optical system
    • G03F7/70891Temperature

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レチクルホルダ上でのレチクルの有無及びレ
チクルステージの走査方向位置に拘らず、投影光学系の
周囲の空気流の変化を防止し、安定した結像特性及び高
い重ね合わせ精度が得られる走査型投影露光装置を提供
する。 【構成】 走査方向に移動可能なマスクステージRST
を有する走査型投影露光装置であり、温度安定化のため
に流体201を上記投影光学系の光軸に沿って流動させ
るタイプの投影露光装置である。マスクステージRST
より下方に流動する流体を遮断する第1の遮風手段とし
て、マスクステージにマスクが載置されていないときに
遮風板7が載置される。第2の遮風手段として、レチク
ルステージRST両端部に連結された遮風帯21,22
を装備する。遮風帯21,22は、帯状の可撓性部材で
あり、レチクルステージRSTの移動に伴ってレチクル
ステージの両側に位置する一対のローラ19,20で引
出されまたは巻取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
液晶デバイス製造用の投影露光装置に関し、さらに詳細
には、温度調節された気体を装置チャンバ内に循環させ
るタイプの投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路や液晶基板の回路パター
ンをフォトリソグラフィー技術により半導体ウエハ上に
形成するための装置として投影露光装置が使用されてい
る。かかる投影露光装置は、照明系から射出された照明
光をレチクル(マスク)に照射してレチクルパターン像
を投影光学系を介して感光性基板上に結像する。この種
の装置は、微細な回路パターンを形成するために、高精
度な結像特性が要求され、さらに、基板上の同一領域に
複数のパターンを重ね合わせて露光するために、露光処
理する層と前回露光処理された層との間で高い重ね合わ
せ精度が要求される。一方、複数のレンズエレメント群
から構成された投影光学系は、周囲温度により倍率等の
結像特性が変化するために、上記のような高精度な結像
特性及び重ね合わせ特性を維持するには、周囲温度に対
して装置の安定性が必要となる。このため、従来より投
影露光装置は、温度コントロールされた恒温チャンバー
の中に設置されている。とりわけ、温度安定性が要求さ
れる投影光学系では、一層高精度に温度調節された気体
等を投影光学系の周囲に循環させることによって温度安
定化が計られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、投影光
学系の光軸方向の両側は露光光束が通過するために上記
のように温度コントロールされた気体を循環させること
はできない。また、投影光学系はその結像特性の補正の
ため、内部のレンズエレメントを駆動する機構等が装備
されているものも多く、気体の循環ができない部分もあ
るため、完全な温度安定化は困難である。
【0004】近年、投影露光装置のチャンバー内のゴミ
が装置に付着するのを嫌いチャンバーの天井から投影光
学系の光軸に平行に空気を流す所謂ダウンフロー型のチ
ャンバーが採用されている。ところが、投影露光装置の
構造として、通常、レチクルが投影光学系の上方に配置
され、感光基板が投影光学系の下方に配置されており、
空気流に対し投影光学系は断面積が小さい面を向けるよ
うに設置されている。このため、投影光学系にとっては
空気流との接触効率があまりよくない。さらに、空気流
はチャンバー上方から流れてくるため、レチクルホルダ
上にレチクルを載置しているときと、レチクル交換等の
ために載置していないときでは、投影光学系に対する空
気流の接触量が大きく変化する。また、レチクルホルダ
上のレチクルの有無により投影光学系の周囲の空気の流
れも変化し、投影光学系の周囲にある発熱源、例えば重
ね合わせ露光の際に重ね合わせ位置を調整するために使
用されるウエハマーク位置検出用のレーザ光源、電気基
板等に対する空気の流れが変化する結果、ウエハアライ
メント系の温度が変化する。アライメント系の温度が変
化すると、その近傍に存在する投影光学系の温度が変化
して、前記のように投影光学系の結像特性を変化させる
という問題がある。また、アライメント系自体が温度変
化するために、ウエハマークを検出する検出系の基準位
置がずれ、露光重ね合わせ精度が悪化することも起こり
得る。
【0005】ところで、投影光学系の長方形エリアを照
明し、レチクルと感光基板を相対的に走査しながら露光
するステップアンドスキャン露光方法が考案されてい
る。本方式によれば、投影光学系のフィールドサイズを
拡大することなく広い面積が露光可能で、かつ、投影光
学系の一部しか露光に使用しないためディストーショ
ン、照度均一性等の調整が容易であるという点で他の露
光方式より優れている。しかしながら、本方式ではレチ
クルがレチクルステージにより投影光学系に対して相対
的に移動するため、特に前記ダウンフロー型の投影露光
装置では、レチクル位置により投影光学系に対する空気
の流れ方が大きく変化する。このため、走査型の投影露
光装置では、投影光学系の温度変化による結像特性の変
化及びアライメント系の基準位置のずれという問題がよ
り顕著に現れる。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたもので、本発明は、レチクル交換時等、レチクル
ホルダ上でのレチクルの有無に拘らず投影光学系の周囲
の温度を一定に維持し、常に安定した結像特性及び高い
重ね合わせ精度が得られる投影露光装置を提供すること
を目的とする。
【0007】また、本発明の別の目的は、走査型露光装
置において、レチクルステージの移動によりレチクルの
走査方向位置が変化しても、投影光学系の周囲温度を一
定に維持し、常に安定した結像特性及び高い重ね合わせ
精度が得られる走査型投影露光装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、パターンが形成されたマスクを載置するためのマ
スクステージを有し、上記マスクを照明して上記マスク
のパターンを投影光学系を介して感光基板上に結像する
投影露光装置であり且つ温度安定化のために気体を上記
投影光学系の光軸に平行に流動させる投影露光装置にお
いて、上記マスクステージより下方に流動する気体を遮
るための遮風手段を備えることを特徴とする上記投影露
光装置が提供される。
【0009】上記遮風手段が、上記マスクステージに上
記マスクが載置されていないときにマスクステージ上に
載置される遮風板と、上記マスクの搬出及び搬入に連動
して上記遮風板を上記マスクステージに搬入及び搬出す
る遮風板搬送手段とを備えることが好ましい。この場
合、遮風板が、上記マスクと同一形状を有することが好
ましく、遮風板搬送手段が、上記遮風板を把持する把持
部を先端に有し且つ上記マスクステージの側方から上記
マスクステージに向かって伸縮可能な部材と該伸縮可能
な部材を駆動する駆動装置とを備えることが好ましい。
【0010】本発明の第2の態様に従えば、マスクを少
なくとも一次元方向に移動可能なマスクステージを有
し、上記マスクを照明しながら上記マスクの照明領域に
対して上記マスクと感光基板とを同期して走査すること
により投影光学系を介して上記マスクのパターン像で上
記感光基板を露光する走査型の投影露光装置であって且
つ温度安定化のために気体を上記投影光学系の光軸に平
行に流動させるタイプの投影露光装置において、上記マ
スクステージより下方に流動する気体を遮るための遮風
手段を備えることを特徴とする上記走査型投影露光装置
が提供される。
【0011】上記遮風手段を、上記マスクステージの両
端部からマスクステージの移動方向に延在する帯状の可
撓性部材と、上記可撓性部材を支持する支持部材とから
構成することができ、この場合、上記マスクステージが
上記投影光学系の上方に位置していないときに上記可撓
性部材が少なくとも上記投影光学系の上方を遮風する。
支持部材はレチクルステージの両側に位置する一対のロ
ーラにし得る。このローラは、上記マスクステージの移
動に連動して該可撓生部材を引き出し且つ巻取り可能な
ローラが好ましい。上記可撓性部材が、上記マスクステ
ージの移動の間に、上記投影露光装置のマスクステージ
から下方部分を実質的に全て遮風するように支持部材に
より支持されていることが好ましい。これにより、マス
クステージの位置に拘らず、投影光学系の周囲温度を常
に一定に保つことができる。
【0012】上記走査型の投影露光装置において、別の
遮風手段として、上記投影光学系の光軸と垂直な面を有
し且つ投影光学系の入射面を除いて投影露光装置の上記
マスクステージから下方の部分を実質的に全て覆う遮風
板を設けることができる。
【0013】上記走査型の投影露光装置においても、上
記遮風手段とに加えて、上記マスクステージに上記マス
クが載置されていないときに上記マスクステージ上に載
置される遮風板と、上記マスクの搬出及び搬入に連動し
て上記遮風板を上記マスクステージに搬入及び搬出する
遮風板搬送手段とを備えることができる。この場合、遮
風板が、上記マスクと同一形状を有することが好まし
く、遮風板搬送手段が、上記遮風板を把持する把持部を
先端に有し且つ上記マスクステージの側方から上記マス
クステージに向かって伸縮可能な部材と該伸縮可能な部
材を駆動する駆動装置とを備えることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の第1の態様の投影露光装置では、レチ
クルがレチクルホルダ上に載置されていないときも、遮
風板によりマスクがマスクホルダ上にあるときと全く同
様に温度制御された気体を遮ることができるため、レチ
クルホルダ上でのレチクルの有無に拘らず、常に投影光
学系周辺及びウエハアライメント系周辺の空気の流れが
変化しない。それゆえ、レチクルのレチクルホルダ上で
の有無に拘らず、投影光学系周辺及びウエハアライメン
ト系周辺の温度が変化がせず、常に一定で且つ良好な結
像性能と重ね合わせ精度を保つことができる。
【0015】本発明の第2の態様の投影露光装置、即
ち、レチクルと感光基板を相対的に走査しながら露光す
る走査型の投影露光装置であっても、レチクルステージ
に装着された遮風帯または投影光学系の外周部を遮風す
る遮風板を設けたため、レチクルの走査時の位置に拘ら
ず、遮風手段がレチクルステージ下方に流動する空気流
を遮るため、投影光学系周辺及びウエハアライメント系
周辺の空気の流れが変化せず、それに基づく温度変化も
発生しない。従って、レチクルの走査方向の位置に拘ら
ず、常に一定で且つ良好な結像性能と重ね合わせ精度を
保つことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
を添付図面を参照して説明する。図1に示した投影露光
装置は、レチクルと感光基板をレチクル上の照明領域に
対して同期して走査しながら露光する走査型の投影露光
装置の一例である。図1に示したように、一般に、投影
露光装置は、恒温チャンバ1の中に設置されている。恒
温チャンバ1内では、通常のクリーンルームよりも精度
の高い温度制御がなされており、例えば、クリーンルー
ムの温度制御が±2〜3℃の範囲であるのに対して、恒
温チャンバ1内では±0.1℃程度に保たれている。ま
た、図示した投影露光装置は、ダウンフロー型の投影露
光装置であり、空気中に浮遊する粒子が装置に付着する
のを防止するためにチャンバ1の天井に空気流吹き出し
口2が設置されており、吹き出し口2から投影光学系P
Lの光軸に沿ってチャンバ床方向に温度制御された空気
流が流動する。チャンバ1、特に投影光学系を含む露光
装置本体部にクリーンルーム内に浮遊する異物(ゴ
ミ)、硫酸イオンやアンモニウムイオン等が流入するの
を防止するため、HEPA(またはULPA)フィルタ
ー、及びケミカルフィルターが、チャンバ1の空気取り
入れ口または吹き出し口2の近傍に配置されている。
【0017】図1の走査型投影露光装置は、光源及び照
明光学系(図示しない)、レチクルRを走査方向に移動
するレチクルステージRST、投影光学系PL、ウエハ
Wを移動するウエハステージWST、ウエハの位置合わ
せ用のアライメント系(14〜18)等から主に構成さ
れている。光源は、一般に、水銀ランプの紫外線域の輝
線(g線、i線)、KrF,ArF等のエキシマレーザ
光等が用いられる。また、照明光学系はフライアイレン
ズ、コンデンサレンズ等からなり、最終的にコンデンサ
レンズ3を介してレチクルRを照明している。照明光学
系は、光源からの照明光で、回路パターン等が描かれた
マスクであるレチクルRをほぼ照度均一且つ所定の立体
角で照明する。これらの図示しない光源及び照明光学系
は、一般に、図中、レチクルステージRSTの上方また
は光学反射系を用いる場合にはレチクルステージRST
の側方に配置されている。特に、光源はチャンバ1の外
側に配置される。
【0018】レチクルステージRSTは、投影光学系P
Lの光軸AX上であって投影光学系PLとコンデンサレ
ンズ3との間に設置され、リニアモータ等で構成された
レチクル駆動部(図示しない)により、走査方向(X方
向)に所定の走査速度で移動可能である。レチクルステ
ージRSTはレチクルRのパターンエリア全面が少なく
とも投影光学系の光軸AXを横切るだけのストロークで
移動する。レチクルステージRSTは、X方向端部に、
干渉計6からのレーザビームを反射する移動鏡5を固定
して備え、レチクルステージRSTの走査方向の位置は
干渉計6によって例えば0.01μm単位で測定され
る。干渉計6による測定結果は、ステージ制御系(図示
しない)に送られ、常時レチクルステージRSTの高精
度な位置決めが行われる。レチクルステージRST上に
は、レチクルホルダRHが設置され、レチクルRがレチ
クルホルダRH上に載置される。レチクルRは、図示し
ない真空チャックによりレチクルホルダRHに吸着保持
されている。また、レチクルステージRSTの上方に
は、光軸AXを挟んで対向するレチクルアライメント顕
微鏡4が装着されている。この2組の顕微鏡4によりレ
チクルRに形成された基準マークを観察して、レチクル
Rが所定の基準位置に精度良く位置決められるようにレ
チクルステージRSTの初期位置を決定する。従って、
移動鏡5と干渉計6によりレチクルRの位置を測定する
だけでレチクルRの位置を十分高精度に調整できる。
【0019】レチクルRは、レチクルステージRST上
で、レチクルRの走査方向(X方向)に対して垂直な方
向(Y方向)を長手とする長方形(スリット状)の照明
領域で照明される。この照明領域は、レチクルステージ
の上方であって且つレチクルRと共役な面またはその近
傍に配置された視野絞り(図示しない)により画定され
る。
【0020】レチクルRを通過した照明光は投影光学系
PLに入射し、投影光学系PLによるレチクルRの回路
パターン像がウエハW上に形成される。投影光学系PL
には、複数のレンズエレメントが光軸AXを共通の光軸
とするように収容されている。投影光学系PLは、その
外周部上であって光軸方向の中央部にフランジ部24を
備え、フランジ部24により露光装置本体の架台23に
固定されている。
【0021】ウエハW上に投影されるレチクルRのパタ
ーン像の投影倍率はレンズエレメントの倍率及び配置に
より決定される。レチクルR上のスリット状の照明領域
(中心は光軸AXにほぼ一致)内のレチクルパターン
は、投影光学系PLを介してウエハW上に投影される。
ウエハWは投影光学系PLを介してレチクルRとは倒立
像関係にあるため、レチクルRが露光時に−X方向(ま
たは+X方向)に速度Vrで走査されると、ウエハWは
速度Vrの方向とは反対の+X方向(または−X方向)
にレチクルRに同期して速度Vrで走査され、ウエハW
上のショット領域の全面にレチクルRのパターンが逐次
露光される。走査速度の比(Vr/Vw)は投影光学系
PLの縮小倍率で決定される。
【0022】ウエハWは、ウエハステージWST上に保
持されたウエハホルダ(図示しない)に真空吸着されて
いる。ウエハステージWSTは前述の走査方向(X方
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域をそれぞれ走査露光できるよう、走査方向と垂直な方
向(Y方向)にも移動可能に構成されており、ウエハW
上の各ショット領域を走査する動作と、次のショット領
域の露光開始位置まで移動する動作を繰り返す。モータ
等のウエハステージ駆動部(図示しない)によりウエハ
ステージWSTは駆動される。ウエハステージWST
は、前記比Vr/Vwに従って移動速度が調節され、レ
チクルステージRSTと同期されて移動する。ウエハス
テージWSTの端部には移動鏡8が固定され、干渉計9
からのレーザビームを移動鏡8により反射し、反射光を
干渉計9によって検出することによってウエハステージ
WSTのXY平面内での座標位置が常時モニタされる。
移動鏡8からの反射光は干渉計9により、例えば0.0
1μm程度の分解能で検出される。干渉計9及び前述の
干渉計6は、投影光学系PL等装置の他の部品と相対的
に振動することを防止するために架台23上に設置され
ている。振動を回避するためできるだけ装置の中心に近
い場所に設置するのが望ましく、一般に投影光学系PL
に近いところに設置される。尚、干渉計6,9の光源は
前述のように配置しなくてもよく、例えば、投影光学系
PLからできる限り離して(極端にはチャンバ1の外側
に)配置し、ファイバー等でレーザビームを干渉計に導
くようにしてもよい。
【0023】本実施例の装置においては、投影光学系P
Lの周囲を囲むように温調部10,11を設けて、例え
ば±0.02℃程度に高度に温度調節された流体(気
体)を注入部10a,11aより温調部10,11に注
入し、排出部10b,11bより排出して温度安定化を
計っている。これは、チャンバ1の温度制御の揺らぎ
や、オペレータによるチャンバ1の扉の開閉等による投
影光学系PLの微少な温度変化を軽減することによっ
て、投影光学系PLの結像特性を高精度に保つためであ
る。しかしながら、投影光学系PLの周囲すべてを囲む
ことは不可能で、例えば、図1に示したように投影光学
系PLの光軸方向端部であって光線が入射及び射出する
部分、あるいはフランジ部分24は温調できない。ま
た、投影露光装置は、通常、最もレチクルRに近いレン
ズ25を光軸AX方向に駆動する装置(図示しない)を
設けている。この装置の駆動系の存在により、その周囲
も温調はできない。このため温度調節された気体の循環
による温度調節は完全ではなく、後述する本発明に従う
第1〜第3の遮風手段により温度変化を防止することが
有効となる。
【0024】投影露光装置では、ウエハW上にすでに露
光により形成されたパターンに対して、新たなパターン
を精度よく重ねて露光する機能がある。この機能を実行
するため、投影露光装置はウエハW上の位置合わせ用の
マークの位置を検出して、重ね合わせ露光を行う位置を
決定する機能(所謂ウエハアライメント)を備える。本
実施例では、このウエハアライメント系として、投影光
学系PLとは別に設けられた光学式アライメント系(1
4〜18)を備えている。光源13としてレーザ、ある
いはハロゲンランプ等で、通常ウエハW上のフォトレジ
スト膜に対して非感光性の波長の光を発生するものが用
いられる。光源13から照射された照明光は、ハーフミ
ラー16、ミラー17を介して、ミラー18によりウエ
ハW上の位置合わせマークを照明する。図1では省略し
たが、光源13からウエハW面の間には、レンズ、調整
用プリズム等が装着される。ウエハWの位置合わせマー
クからの反射光(例えば回折光は)、照明光と逆の経路
を通り、ハーフミラー16を通って受光部14により光
電変換される。受光部14からの信号は、アンプ15で
十分な出力に増幅されて、図示しないアライメント制御
系に信号が送られる。投影光学系PLの光軸AXとアラ
イメント系の光軸AX2は、出来るだけ近くに設定さ
れ、一定の間隔で隔てられている。この距離は、アライ
メント系と露光系の関係を表すもので、通常ベースライ
ンと呼ばれ、露光重ね合わせ精度を維持するためには、
このベースラインの安定性が重要である。また、干渉計
用レーザ12と同様にアライメント系の光源13、受光
部14は振動等の対策のため、できるだけ装置の中心に
近い場所に設置するのが望ましく、通常、投影光学系P
Lに近いところに設置される。また、アンプ15も信号
ノイズが入るのを嫌い、受光部14の近くに設置される
のが一般的である。尚、光源13はその発熱のため、投
影光学系PLからできる限り離して配置し、ファイバ等
で光源13からの光をアライメント系に導くように構成
してもよい。
【0025】上記のような装置構成の下で、空気流吹き
出し口2から空気の流れ及び投影光学系PLの周囲の温
度分布について考察する。図2は、レチクルRがレチク
ルステージRST上に存在している時と、存在しないと
きの投影光学系PL及びウエハアライメント系13〜1
6の周囲の空気の流れ及び熱の流れを模式的に示した図
である。アライメント系13〜16等の斜線を付した部
分は発熱源を示している。発熱源は投影光学系PL及び
ウエハアライメント系13〜16からできるだけ隔離す
るのが望ましいが、前記の様に、振動等の理由により、
実際は図の様に投影光学系PLの近くに配置されてい
る。レチクルRがレチクルホルダRH上に載置されてい
るとき、図2(a) に示したように、チャンバ1から吹き
出した空気流201は、レチクルRに遮られ、投影光学
系PL、アライメント系13〜16付近には直接流れ込
まない。このため、投影光学系PL近傍の発熱体(アラ
イメント光源13、受光部14、アンプ15、干渉計用
レーザ12)からの熱は暖かい空気流202となり、周
囲の温度を上昇させる。また、これらの発熱体12〜1
5自体の温度も空気流201がそれらの発熱体12〜1
5の周囲に流れ込まないため上昇し、金属部材を介する
熱伝導等で発熱体12〜15の周囲の温度を上昇させ
る。一方、レチクルRが載置されていないときは、図2
(b) に示したように、投影光学系PL上に空気流201
に対する開口部が形成されるため、そこから空気流20
1が投影光学系PL、アライメント系13〜16近傍に
流れ込む。このため、発熱体12〜15からの熱は暖か
い空気流202となり、装置下方に移動して、投影光学
系PL、アライメント系13〜16近傍の温度は上昇し
ない。また、発熱体12〜15自体の温度も空気流20
1に直接触れるため、低下する。さらに、レチクルR上
のレチクルアライメント用の顕微鏡4の熱の流れ方も変
化し、レチクルアライメント顕微鏡4の温度が変化する
可能性もある。上記の様に、レチルクホルダRH上のレ
チクルRの有無により、投影光学系PL、アライメント
系13〜16、レチクルアライメト系4の温度は異な
る。
【0026】従って、レチクルRのレチクルホルダRH
上の有無により、投影光学系PLの結像特性(例えば、
焦点位置、ディストーション等)が異なり、レチクルR
がレチクルホルダRH上で着脱されることによって結像
特性が変化する。また、レチクルRの着脱の際に、アラ
イメント系13〜16の温度が変化することにより、ア
ライメント系の位置が変化したり、さらに、ミラー16
の角度が変化し光線がずれて、前記のベースラインが変
化することになる。ベースラインは、通常、レチクル搭
載時に測定するが、測定後このように変化すると露光時
の重ね合わせ誤差を生じる。以上のように、レチクルR
のレチクルホルダRH上での有無により、結像特性、重
ね合わせ位置等の投影露光装置に重要な特性の精度の悪
化をもたらす。この問題は、本実施例のような走査型の
投影露光装置だけでなく、従来の一括露光タイプの投影
露光装置にも同様の問題がある。本発明ではこの問題
を、以下に詳述する第1の遮風手段を設けることで対処
している。
【0027】また、本実施例のような走査型の投影露光
装置においては、レチクルステージRSTが移動するた
めに、レチクルRのレチクルホルダ上の有無だけではな
く、レチクルステージRSTの移動によっても投影光学
系PLの周囲温度が変化する。図3を用いて、レチクル
ステージRSTの移動に伴う空気流の流れ及び熱の流れ
を考察する。図3(a) は、レチクルステージRSTが図
中左側(−X方向)に位置している状態を示している。
図のように、レチクルステージRSTは、通常の露光に
おいても、ステージの最大ストロークにより投影光学系
PLの上方を開放する位置まで走査方向に移動する。こ
れは、露光中にレチクルステージRSTが一定速度で走
査するために、ある程度の助走距離が必要になるためで
ある。図の様にレチクルステージRSTが左にあると
き、投影光学系PLの上方右側から下方に空気流201
が流れ込むため、空気流201が干渉計用レーザ12に
当たるが、アライメント系13〜16には当たらない。
一方、図3(b) に示したように、レチクルステージRS
Tが図中右側(+X方向)に位置しているときは、投影
光学系PLの上方左側から下方に空気流201が流れ込
むため、空気流201が干渉計用レーザ12に当たらず
に、アライメント系13〜16に当たる。レチクルステ
ージRSTが中央にあるときは、投影光学系PLはレチ
クルステージRST上のレチクルRによって空気流20
1から遮られことになる。このため、レチクルステージ
RSTの位置により、投影光学系PLでは周囲の温度が
変化し、アライメント系13〜16ではやはり温度が上
下するという問題が発生する。
【0028】図3の例では、レチクルステージRSTの
駆動系を省略したが、駆動系がレチクルステージRST
の左右どちらかに装着されている場合、装着されている
側の下方には、空気流201が流れ込まないことになり
得る。前記のような問題を解決する方法として、例えば
ダクト等を用いて空気流201が流れ込まない箇所に空
調機から温度調節された空気流を送る方法も考えられる
が、移動するレチクルステージRST等が空間的な制限
を加えるために容易ではない。また、振動源となるダク
トを装置中心部へ持ってくるのは好ましくない。同様の
理由で発熱源にダクトをつないで排熱するのも困難であ
る。また、各部の温度を測定して投影光学系PLの結像
特性を補正したり、アライメント系のオフセットを補正
する方法も考えられるが、測定点を多く取らないと温度
分布が判らないという問題と、温度が移動するのに時間
がかかるため、現在の各部の温度を知っても補正するこ
とができないという問題もあり、現実的ではない。この
ため、本発明では、走査型投影露光装置において、レチ
クルステージRSTの下方に流動する空気流を遮るため
に以下に説明する第2及び第3の遮風手段の少なくとも
一方を設けている。
【0029】本発明の第1の遮風手段は、レチクルRが
レチクルホルダRH上にないとき、レチクルホルダRH
上に載置されるダミーレチクルとして機能する遮風板7
である。レチクルRがレチクルホルダRH上に存在しな
いときに、遮風板7をレチクルRの代わりにレチクルホ
ルダRH上に配置することにより、常に投影光学系P
L、アライメント系13〜16の環境を、レチクルRが
レチクルホルダRH上に存在するときと同じように保
つ。遮風板7はレチクルホルダRHの近くに配置された
遮風板搬送装置40により、レチクルホルダRH上に搬
送される。遮風板搬送装置40は、レチクルホルダRH
に向かって伸縮自在なアーム41及びアーム41の先端
に固着された遮風板把持部42を備える。遮風板搬送装
置40は、搬送装置40の制御部(図示しない)によ
り、レチクルホルダRHからレチクルRが排出されたと
同時に遮風板7をレチクルホルダRH上に搬送し、レチ
クルRがレチクルホルダRH上に搬送される直前に遮風
板7をレチクルホルダRHから排出させるように駆動さ
れる。遮風板搬送装置40の代わりに、遮風板7を、レ
チクルRと同様にレチクルライブラリまたはレチクルス
トッカ内の待機位置に待機させて通常のレチクルと同様
にレチクルホルダRH上に搬入させてもよい。レチクル
ライブラリは、1〜20枚の種々のレチクルをそれぞれ
のケースに収容して装着しており、レチクルローダによ
り特定のレチクルRが選別されてレチクルライブラリか
らレチクルステージRST上のレチクルホルダRHに運
ばれる。この場合も、レチクルホルダ上のレチクルRが
レチクルライブラリに収容された直後に、レチクルライ
ブラリ内で待機していた遮風板7がレチクルローダによ
りレチクルホルダRHに搬送されるように、レチクルロ
ーダを制御することができる。上記のようにして遮風板
7を搬送する場合には、遮風板7は、レチクルRと同一
形状であることが好ましい。しかし、これに限定され
ず、レチクルRと同一形状の板を幾つかの片に分割して
レチクルホルダRHの周囲に待機させておき、レチクル
RがレチクルホルダRHから排出されたときに各片の駆
動装置を用いて遮風板片をレチクルホルダRH上で合体
させてもよい。あるいは、レチクルホルダRH上にシャ
ッターを設けてレチクルRのレチクルホルダRH上での
有無に応じてシャッターを開閉させてもよい。上記のよ
うな遮風手段により常にレチクルホルダRH上は遮風さ
れ、レチクルホルダRH上でのレチクルRの有無による
結像特性や露光重ね合わせ精度の変動が防止される。以
上の説明では遮風板7等をレチクルホルダRH上に配置
するものとしたが、本実施例はその構成例に限定される
ものでなく、レチクルステージRSTを通った空気が投
影光学系PLやアライメント系に当たらないように投影
光学系PLよりもレチクルステージRST側に遮風板7
等の遮風手段を設けるような構成例はすべて本発明に含
まれる。
【0030】次に、第2の遮風手段について図1及び図
4を参照しながら説明する。第2の遮風手段は、走査型
投影露光装置においてレチクルステージRSTの移動に
伴う投影光学系PL周囲の空気流の変化を防止するため
の遮風帯である。レチクルステージRSTは、その走査
方向(X方向)の両側に遮風帯21,22を備える。遮
風帯21,22は、帯状の可撓性部材から構成され、レ
チクルステージRSTの端部から走査方向に延在する。
レチクルステージRSTのX方向の両側にはレチクルス
テージRSTを挟んで一対のローラ19,20が対向し
て設置されている。遮風帯21の一方の端部はレチクル
ステージRSTのX方向右側の下端部に固着されてお
り、他方の端部はローラ19に連結されている。同様
に、遮風帯22の一方の端部はレチクルステージRST
のX方向左側の下端部に固着されており、他方の端部は
ローラ20に連結されている。ローラ19,20は、そ
れぞれ、遮風帯21,22がローラ19,20から引き
出されたときにウエハアライメント系13〜16及びレ
ーザ12等の発熱体への空気流201を遮ることができ
るように十分レチクルステージRSTから離れた位置に
設置されている。ローラ19,20は、レチクルステー
ジRSTの走査方向の移動に伴って遮風帯21,22を
引き出し、巻取ることができるようにローラ軸には戻り
バネが装着されている。
【0031】このような遮風帯21,22及びローラ1
9,20によって、レチクルステージRSTが走査方向
左側に移動しているときは、図4(a) に示したように、
ローラ19から遮風帯21が投影光学系PLの上方を覆
うように引き出され、遮風帯22はもう一方のローラ2
0に巻き取られている。レチクルステージRSTが走査
方向右側に移動しているときは、図4(b) に示したよう
に、ローラ20から遮風帯21が投影光学系PLの上方
を覆うように引き出され、遮風帯21はローラ19によ
り巻き取られる。遮風帯21,22を構成する可撓性部
材としては、特に限定されず、遮風機能があるものなら
ばいずれも使用することができ、例えば、繊維や、プラ
スチックフィルム、ゴム等の弾性部材等を使用でき、腐
食しにくい部材が好ましい。また、遮風帯21,22
は、精密に制御されたレチクルステージRSTの移動速
度に影響を与えないように、ローラ19,20により弛
まない程度に一定の張力を持たせるのが好ましい。可撓
性部材の幅(Y方向の幅)は、遮風機能を果たすため
に、レチクルステージRSTのY方向の幅以上であるこ
とが好ましい。また、遮風帯の端部をローラ19,20
を連結せずに、装置の上部または下部のX方向両側にも
う一対のローラをそれぞれ配置して、一本の遮風帯の端
部をそれぞれレチクルステージRSTの左右端部に連結
して、それらの2対のローラを介して装置のレチクルス
テージRST上側または下側を周回させるようにするこ
とも可能である。上記のような遮風帯21,22をレチ
クルステージRSTに設けたことにより、レチクルステ
ージRSTの位置にかかわらず、投影光学系PL、ウエ
ハアライメント系13〜16の周囲の空気流の変動を防
止することができ、投影光学系PLの周囲温度を一定に
維持することができる。
【0032】次に、本発明に従う第3の遮風手段につい
て図5を参照して説明する。第3の遮風手段は、図1に
示したような走査型投影露光装置において、投影光学系
PLのレチクルステージRSTの走査方向の両側に、光
軸AXと垂直になるように設けられた遮風板501、5
02である。遮風板501、502の寸法は、遮風板5
01、502がウエハアライメント系13〜16及び干
渉計用レーザ12の上方を空気流201から十分覆うよ
うな大きさにすることが好ましい。遮風板501、50
2は、投影光学系PLの鏡筒または架台23に固定する
ことができる。遮風板は、投影光学系PL入射面を除い
て投影光学系PLの外周の外側に延在する一枚の遮風板
にしてもよい。第3の遮風手段は、可動部材がないため
塵等の発生もなく、レチクルステージRSTの動作にも
影響を与えることなく、レチクルステージRSTの移動
による投影光学系PLの周囲の空気流の変動を防止する
ことができる。
【0033】上記第2及び第3の遮風手段は、レチクル
ステージRSTの走査方向両側に装置の付属物が存在せ
ず、空気流201がそこを通過する例を示したが、実際
にはレチクルステージRSTの駆動系等が存在するのが
一般的であり、レチクルステージRSTの移動によりレ
チクルステージRSTがかかる駆動系と反対側に位置す
るときには、かかる駆動系の存在により空気流201が
遮られるために、上記例における遮風帯21及び22の
一方及び遮風板501及び502の一方を省略してもよ
い。
【0034】上記第1〜第3の遮風手段を、投影露光装
置において、それぞれ単独で使用してもよく、また組み
合わせて同時に設けてもよい。例えば、走査型投影露光
装置において、ダミーレチクルとしての遮風板と可撓性
部材を用いた遮風帯を同時に用いると、チャンバ内での
空気流の変動を一層有効に防止することができる。尚、
吹き出し口2から送出する気体は空気に限られるもので
なく、ヘリウム等の不活性ガスを用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の投影露光装置によれば、マスク
ステージ上のマスクの有無による投影光学系の周囲の空
気流の変化による温度変化を防止し、常に一定且つ良好
な結像特性及び露光重ね合わせ精度を維持することがで
きる。本発明の走査型の投影露光装置によれば、マスク
ステージの位置により生じる投影光学系の周囲の空気流
の変化による温度変化を防止し、常に一定且つ良好な結
像特性及び露光重ね合わせ精度を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の全体構成を示す図
である。
【図2】投影露光装置において、レチクルの有無による
気流の流れ及び熱の移動を概念的に表した図であり、
(a)はレチクルがレチクルホルダ上に載置されている
場合であり(b)はレチクルがレチクルホルダ上に存在
しない場合である。
【図3】レチクルステージが走査方向に移動する走査型
投影露光装置において、レチクルステージの位置によ
る、気流の流れ及び熱の移動を概念的に示した図であ
り、(a)はレチクルステージがウエハアライメント系
側に位置している場合を示し、(b)はレチクルステー
ジが(a)における位置と反対側に位置する場合を示
す。
【図4】本発明の第2の遮風手段を用いて、レチクルス
テージRSTの移動に伴う投影光学系PLの周囲の空気
流の変化を防止している様子を示す概念図であり、図4
(a) はレチクルステージRSTが走査方向左側に移動し
ている場合を示し、図4(b) はレチクルステージRST
が走査方向右側に移動している場合を示し、いずれもの
場合もローラから遮風帯が投影光学系PLの上方を覆う
ように引き出されている。
【図5】本発明の第3の遮風手段を用いて、レチクルス
テージRSTの移動に伴う投影光学系PLの周囲の空気
流の変化を防止している様子を示す概念図である。
【符号の説明】
R レチクル W ウエハ RH レチクルホルダ RST レチクルステージ PL 投影光学系 AX 投影光学系光軸 AX2 ウエハアライメント系光軸 4 レチクル顕微鏡 6 干渉計 7 遮風板 12 レーザ干渉計 19,20 ローラ 21,22 遮風帯 40 遮風板搬送装置 41 アーム 42 遮風板把持部 501,502 遮風板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンが形成されたマスクを載置する
    ためのマスクステージを有し、上記マスクを照明して上
    記マスクのパターンの像を投影光学系を介して感光基板
    上に結像する投影露光装置であり且つ温度安定化のため
    に気体を上記投影光学系の光軸に略平行に流動させる投
    影露光装置において、 上記マスクステージより下方に流動する気体を遮るため
    の遮風手段を備えることを特徴とする上記投影露光装
    置。
  2. 【請求項2】 上記遮風手段が、上記マスクステージに
    上記マスクが載置されていないときにマスクステージ上
    に載置される遮風板と、上記マスクの搬出及び搬入に連
    動して上記遮風板を上記マスクステージに搬入及び搬出
    する遮風板搬送手段とを備えることを特徴とする請求項
    1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 マスクを少なくとも一次元方向に移動可
    能なマスクステージを有し、上記マスクを照明しながら
    上記マスクの照明領域に対して上記マスクと感光基板と
    を同期して走査することにより投影光学系を介して上記
    マスクのパターン像で上記感光基板を露光する投影露光
    装置であって且つ温度安定化のために気体を上記投影光
    学系の光軸に略平行に流動させる投影露光装置におい
    て、 上記マスクステージより下方に流動する気体を遮るため
    の遮風手段を備えることを特徴とする上記投影露光装
    置。
  4. 【請求項4】 上記遮風手段が、上記マスクステージの
    両端部からマスクステージの移動方向に延在する帯状の
    可撓性部材と、上記可撓性部材を支持する支持部材とを
    備え、上記マスクステージが上記投影光学系の上方に位
    置していないときに上記可撓性部材が少なくとも上記投
    影光学系の上方を遮風することを特徴とする請求項3に
    記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 上記支持部材がレチクルステージの両側
    に位置する一対のローラであることを特徴とする請求項
    4に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 上記支持部材が、上記レチクルステージ
    の両側に位置する一対のローラであって、上記マスクス
    テージの移動に連動して該可撓生部材を引き出し且つ巻
    取り可能なローラであることを特徴とする請求項4また
    は5に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 上記上記可撓性部材が、上記マスクステ
    ージの移動の間に、上記投影露光装置のマスクステージ
    から下方部分を実質的に全て遮風するように支持部材に
    より支持されていることを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれか一項に記載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】 上記遮風手段が、上記投影光学系の光軸
    と垂直な面を有し且つ投影光学系の入射面を除いて投影
    露光装置の上記マスクステージから下方の部分を実質的
    に全て覆う遮風板であることを特徴とする請求項3に記
    載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 上記遮風手段が、さらに、上記マスクス
    テージに上記マスクが載置されていないときに上記マス
    クステージ上に載置される遮風板と、上記マスクの搬出
    及び搬入に連動して上記遮風板を上記マスクステージに
    搬入及び搬出する遮風板搬送手段とを備えることを特徴
    とする請求項3〜8のいずれか一項に記載の投影露光装
    置。
  10. 【請求項10】 上記遮風板が、上記マスクと同一形状
    を有することを特徴とする請求項2または9に記載の投
    影露光装置。
  11. 【請求項11】 上記遮風板搬送手段が、上記遮風板を
    把持する把持部を先端に有し且つ上記マスクステージの
    側方から上記マスクステージに向かって伸縮可能な部材
    と該伸縮可能な部材を駆動する駆動装置とを備えること
    を特徴とする請求項2または9に記載の投影露光装置。
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