JP2826120B2 - プラントの監視装置 - Google Patents

プラントの監視装置

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JP2826120B2
JP2826120B2 JP1074736A JP7473689A JP2826120B2 JP 2826120 B2 JP2826120 B2 JP 2826120B2 JP 1074736 A JP1074736 A JP 1074736A JP 7473689 A JP7473689 A JP 7473689A JP 2826120 B2 JP2826120 B2 JP 2826120B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種プラント等の状態監視におけるアラーム
情報の出力・表示に係わり、特に監視員あるいは運転員
の負担の軽減に好適なプラントの監視装置に関する。
〔従来の技術〕
原子力発電所、火力発電所、化学プラント、上・下水
道プラント、ビル等のプロセス監視を代表とする各種の
状態監視においては、何らかの原因で監視対象に異常が
発生すると、どの部分にどのような異常が発生したかを
監視員あるは運転員に告知するためのアラーム表示装置
が設けられている。
例えば、日立評論、Vol.64,No.8(1982−8),P34〜P
44の「最近の沸騰水型原子力発電所計測制御システム」
はその一例であり、上記のアラーム表示装置について記
載されている。
このアラーム表示装置は、プラントの運転・監視上重
要なアラーム情報を集約してCRTに表示する機能が付加
されており、一番最初に発生したアラム情報を発生時刻
と共に表示し、かつ関連重要警報を発生順に表示するよ
うになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
原子力発電所、火力発電所、化学プラント、上・下水
道プラント、ビル等のプロセス監視を代表とする各種の
状態監視においては、システムの信頼性が高くなるよう
設計・製作されているため、監視対象に異常が発生する
ことは稀である。従って、通常監視あるいは通常運転中
に機器等の不具合によりアラーム情報が出力されること
は非常に少ない。
ところが、通常実施される定例試験あるいは保守作業
によっては多くのアラーム情報が出力され、かつ試験あ
るいは作業内容によってアラーム情報が異なる。このた
め、監視員あるいは運転員は、発生したアラーム情報が
定例試験あるいは保守作業によって発生すべきして発生
したものであるか否かの判定、あるいは定例試験あるい
は保守作業によってどのアラーム情報が発生すべきかの
判定を行わねばならず、更には定例試験あるいは保守作
業によって発生すべきアラーム情報が発生したか否か
を、定例試験あるいは保守作業の項目に応じてその都度
考える必要があり、運転員の負担が大きかった。
ここで、定例試験とは、システム、装置あるいは機械
等が健全であるか否かを確認するために定期的に試験す
ることであり、通常運転中に実施される。また、保守作
業とは、システム、装置、機器あるいは配管等に不具合
が発生した時にそれを補修したり、予防保全的にあらか
じめ特定のものを交換したりすることである。
また、同様の問題は、緊急に行われる試験に際しても
発生する。
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであり、その
目的は、試験あるいは保守作業の伴う状態監視における
監視員あるいは運転員の負担を軽減するプラントの監視
装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、プラントの状態を監視するプラントの監視
装置において、表示手段と、プラントの保守作業スケジ
ュールを入力するための入力手段と、入力手段から入力
された保守作業スケジュールを記憶する記憶手段と、監
視対象の状態量が所定の値であるか否かを判定し、所定
の値でない場合には、それを示すアラーム情報を上記表
示手段に表示させるとともに、記憶手段に記憶されたプ
ラントの保守作業スケジュールを表示すべき期間か否か
を判定し、保守作業開始前に保守作業スケジュール及び
保守作業に伴い発生すべきアラーム情報を表示手段に表
示させ、アラーム情報が、保守作業をすべき期間内に発
生したか否かを判定し、期間内に発生しなかったアラー
ム情報を識別して表示手段に表示させる表示判定手段と
を備える。
好ましくは、上記プラントの監視装置において、監視
対象の全体構成を示す系統図を表示する大画面表示手段
を、さらに備え、表示判定手段は、大画面表示手段に
も、保守作業スケジュール及びこの保守作業に伴い発生
すべきアラーム情報を系統図の対応する部分に、保守作
業以前に表示させる。
〔作用〕
発生したアラーム情報と、試験スケジュールかつ/又
は保守作業スケジュールとを表示する手段とを設けるこ
とにより、監視員あるいは運転員は発生したアラーム情
報と、試験スケジュールかつ/又は保守作業スケジュー
ルの療法を視認することができ、発生したアラーム情報
が試験あるいは保守作業によって発生したものか否かを
容易に把握できる。
試験あるいは保守作業によって発生すべきアラーム情
報を表示する手段を設けることにより、監視員あるいは
運転員は、試験あるいは保守作業によって発生すべきア
ラーム情報を定例試験あるいは保守作業の実施以前に予
め知ることができ、監視対象の状態把握が容易となる。
発生したアラーム情報が試験の項目あるいは保守作業
の項目に関係するか否かを判定する手段と、試験の項目
あるいは保守作業の項目に関係すると判定されたアラー
ム情報を関係しないと判定されたアラーム情報から区別
して表示する手段とを設けることにより、監視員あるい
は運転員は試験かつ/又は保守作業によって発生したア
ラーム情報を視認することができ、監視対象の状態把握
が容易となる。
試験あるいは保守作業によって発生すべきアラーム情
報が試験あるいは保守作業によって発生したか否かを判
定する手段と、試験あるいは保守作業によって発生しな
いと判定されたアラーム情報を表示する手段とを設ける
ことにより、監視員あるいは運転員は試験あるいは保守
作業によって発生すべきアラーム情報で発生しなかった
アラーム情報を視認することができ、監視対象の状態把
握が容易となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により説明する。各図に
おいて、番号の等しい部分は同じ又は同等の部分を示
す。
まず、本発明の第1の実施例を第1図及び第2図によ
り説明する。
第1図において、運転制御装置1は運転、監視等の機
能を有しており、CRT表示装置2〜7にこれらの機能に
係わる情報が表示される。第1図では、各種発電所、各
種プラント、ビル等のプロセス監視を代表とする各種の
状態監視における一例として、CRT表示装置3にアラー
ム情報30を出力する場合を示している。即ち、運転制御
装置1は監視対象の状態量が予め定められた値であるか
否かを判定し、状態量が予め定められた値にない場合に
アラーム情報30を発生し、そのアラーム情報をCRT表示
装置3に表示する。アラーム情報30としては、例えば
「タービン系」等、監視対象を特定する系統名、「ター
ビン加速度トリップロックアウト」、「タービン加速度
トリップリセット」等、監視対象の何が予め定められた
値にないかのアラームメッセージ、そのときの時刻等が
含まれる。また、CRT表示装置3には、アラーム情報30
と共に定例試験スケジュール31及び保守作業スケジュー
ル32も表示される。定例試験スケジュール31及び保守作
業スケジュール32としては、それぞれ例えばその日に行
われる「インシュータイプビン系のロックアウトによる
オイルトリップ試験」、「平均中性子束モニタ(APRM)
定例試験」、「主蒸気隔離弁定例試験」等、定例試験の
項目及び保守作業の項目が含まれる。
以上のように、アラーム情報30を表示するCR表示装置
3に、定例試験スケジュール31及び保守作業スケジュー
ル32を合わせて表示することにより、監視員あるいは運
転員はアラーム情報30と定例試験スケジュール31及び保
守作業スケジュール32を視認することができ、発生した
アラーム情報がそれらスケジュール31,32にしたがって
行われた定例試験及び保守作業によるものかどうかをス
ケジュール項目との関係で容易に判断することが可能と
なる。このため監視員あるいは運転員は定例試験あるい
は保守作業と関係のないアラーム情報が発生したか否か
を即座に判断できるため、その後の対応策が早くなる。
特に、大型発電所、大型プラント等の大規模システムに
なるとシステムは複雑であり、かつ系統が非常に多く分
かれているため、監視員あるいは運転員が、定例試験ス
ケジュール及び保守スケジュールを覚えておくのは大変
であり、このような場合には上記表示によって得られる
効果はより一層大きくなる。
さて、以上のように、定例試験スケジュール及び保守
作業スケジュール31,32をアラーム情報30と合わせてCRT
表示装置3に出力するためには、例えば第2図に示すシ
ステムを構成する必要がある。アラーム判定装置10は、
監視対象(あるいはプラント)11からの状態信号をアラ
ーム表示判定手段15に取り込み、これらの信号が予め定
めた基準値であるか否かを判定して、基準値を越えた場
合に、アラーム情報を第1図に示すCRT表示装置13の表
示例のように編集して出力する。アラーム判定装置10
は、また、定例試験スケジュール入力装置8及び保守作
業スケジュール入力装置9からのスケジュール情報を定
例試験・保守作業スケジュール記憶手段16に一旦取り込
んだ後、これらの情報をアラーム表示判定手段15により
第1図のCRT表示装置3の表示例に示すように編集して
表示する。
ここで、定例試験スケジュール入力装置8及び保守作
業スケジュール入力装置9は、別途オフライン処理によ
って、例えばフロッピー・ディスクのような可搬的な情
報記憶媒体33,34に記憶されており、この記憶媒体33,34
から入力すれば、これらのスケジュールの入力操作が容
易になる。また、想像線で示す伝送媒体35,36を介し
て、図示しない定例試験スケジュール作成装置あるいは
保守作業スケジュール作成装置から各々のスケジュール
をこれらの入力装置8,9に取り込のでもよく、これによ
ってもスケジュールの入力操作が容易になる。
なお、以上は定例試験・保守作業スケジュール記憶手
段16に取り込だ定例試験スケジュール及び保守作業スケ
ジュールを一括してCRT表示装置に表示する例である
が、これらスケジュールを一定の期間毎、例えば1日単
位、又は一週間単位で出力し、表示するようにしてもよ
い。その場合は、アラーム表示判定手段15にタイマ機能
を付加し、時間管理を可能とし、このタイマ機能を用い
て、日々又は1週間の定例試験スケジュールと保守作業
スケジュールを記憶手段61から取り込み表示する。
本発明の第2の実施例を第3図により説明する。第1
図の実施例では、アラーム情報30、定例試験スケジュー
ル31及び保守作業スケジュール32を運転制御装置1に組
み込んだCRT表示装置3に出力したが、表示手段として
は他の構成を用いることができる。本実施例はこの点に
関する変形例であり、第3図に示すように、運転制御装
置1と共に大画面表示装置12を設け、この大画面表示装
置12にこれら情報30,31,32を出力するようにしたもので
ある。このように大画面表示装置12を用いることによ
り、複数の監視員あるいは運転員が同時に監視対象(あ
るいはプラント)の状態を把握することが可能となる。
またこの場合、第3図に示すように別の大画面表示装
置13を設け、これに監視対象(あるいはプラント)の全
体系統図を表示すると共に、この全体系統図内に、例え
ば「主復水器真空度低」等、発生したアラーム情報を全
体系統図と関連付けて表示してもよく、これにより監視
員あるいは運転員の視認性がより一層高まり、その後の
対応も適格になるという効果が付加される。
なお、このように全体系統図と関連付けてアラーム情
報を表示することは、第1図に示すCRT表示装置におい
ても実施可能であることは言うまでもない。
また、第1図及び第3図の実施例においては、アラー
ム情報30、定例試験スケジュール31及び保守作業スケジ
ュール32を1つの表示装置3又は12に出力したが、アラ
ーム情報30と定例試験スケジュール31のみを表示するよ
うにしたり、アラーム情報30と保守作業スケジュール32
のみを表示するようにしてもよく、更に各情報を別々の
表示装置に出力してもよい。
本発明の第3の実施例を第3図及び第4図により説明
する。本実施例は、定例試験あるいは保守作業によって
発生すべきアラーム情報を出力することにより、監視員
あるいは運転員に注意を換起するようにしたものであ
る。
即ち本実施例では、運転制御装置1に組み込んだCRT
表示装置3には、定例試験スケジュール31及び保守作業
スケジュール32と共に、これらスケジュールにしたがっ
て定例試験及び保守作業を実施した場合に、その定例試
験及び保守作業によって発生すべきアラーム情報37が表
示される。また第1の実施例と同様、運転制御装置1は
監視対象の状態量が予め定められた値であるか否かを判
定し、状態量が予め定められた値にない場合にアラーム
情報を発生し、そのアラーム情報を適当な表示手段、例
えばCRT表示装置4に表示する。これにより監視員ある
いは運転員は、定例試験あるいは保守作業によって発生
すべきアラーム情報37を定例試験あるいは保守作業の実
施以前に予め知ることができるので、監視・運転に関す
る注意を高めることができると共に、監視対象の状態把
握が容易となり、運転・監視に係わる信頼性が向上す
る。
発生すべきアラーム情報37の例としては、例えば定例
試験として「主タービン系のロックアウトによるオイル
トリップ試験」を行った場合、「タービン加速度トリッ
プロックアウト」及び「タービン加速度トリップリセッ
ト」が発生すべきアラーム情報37として表示される。
なお、本実施例は、運転制御装置1に組み込んだCRT
表示装置3に情報を出力したが、第3図に示した実施例
と同様、大画面表示装置に情報を出力することも可能で
ある。後述する他の実施例についても同様である。
本実施例のCRT表示装置3に係わる具体的構成を第5
図に示す。第5図において、アラーム判定装置10Aは、
定例試験スケジュール31の入力装置8、保守作業スケジ
ュール32の入力装置9からの情報を定例試験・保守作業
スケジュール記憶手段16に取込む。アラーム表示判定手
段15Aは、定例試験保守作業スケジュール記憶手段16に
格納されている定例試験スケジュール、保守作業スケジ
ュールのうちその日、定例試験と保守作業を実施するも
ののみを取込む。更に、アラーム表示判定手段15Aは、
アラーム情報記憶手段21に格納されている定例試験及び
保守作業に係わるアラーム情報を取込み、これらのアラ
ーム情報のうち、取込んだ定例試験及び保守作業によっ
て発生するアラーム情報を選択して、CRT表示装置3に
出力する。
ここでアラーム表示判定手段15Aは、定例試験・保守
作業スケジュールのうちその日、定例試験と保守作業を
実施するもののみ記憶手段16から取込むため、以下のよ
うに構成されている。
アラーム表示判定手段15Aはタイマ機能を有してお
り、時間管理が可能である。アラーム表示判定手段15A
はこのタイマ機能を用いて、日々の定例試験スケジュー
ルと保守作業スケジュールを取り込むことができる。即
ち、その日に実施する定例試験スケジュールと保守作業
スケジュールを取り込むことができる。従って、CRT表
示装置3には、当日の定例試験かつ/または保守作業に
よって発生すべきアラーム情報37が表示されることにな
る。
本実施例によれば、監視員あるいは運転員は監視・運
転に関する注意が高まるが、より一層注意を高めるため
には、定例試験あるいは保守作業を実施する直前に、発
生すべきアラーム情報がCRT表示装置3に出力されるこ
とが望ましい。これについては、第6図に示す変形例に
よって実現できる。
即ち、第6図に示す変形例においては、第5図と同
様、定例試験・保守作業スケジュール記憶手段16は、定
例試験スケジュールの入力装置8、保守作業スケジュー
ルの入力装置9からの情報を取り込む。定例試験項目選
択手段17と保守作業項目選択手段18は、アラーム表示判
定手段15Bに代わり共にタイマ機能を有しており、日々
の定例試験スケジュールと保守作業スケジュールを記憶
手段16から取り出し、端末装置19に出力する。端末装置
19は、監視員あるいは運転員20によってこれから実施す
る定例試験あるいは保守作業の項目が入力されると、該
当する定例試験項目、保守作業項目をアラーム表示判定
手段15Bに出力する。アラーム表示判定手段15Bは、この
入力情報とアラーム情報記憶手段21からのアラーム情報
との関係を調べ、発生すべきアラーム情報をCRT表示装
置3に出力する。なお、この出力の仕方は、それのみを
表示してもよいし、その日の定例試験スケジュールと保
守作業スケジュールを全て表示し、その中で該当するも
のを点滅させたり、*印を付したり、色変更したりして
もよい。
以上のようにして、監視員あるいは運転員は定例試験
あるいは保守作業によって発生すべきアラーム情報を定
例試験あるいは保守作業の実施直前に出力することによ
り、監視員あるいは運転員は監視・運転に関する注意が
より高まると共に、定例試験あるいは保守作業実施中に
発生すべきアラーム情報が発生したか否かを容易に判断
することができるので監視対象の状態把握が一層容易に
なり、監視・運転に係わる信頼性が一層向上する。
本発明の第4の実施例を第7図及び第8図により説明
する。本実施例は、発生したアラーム情報が定例試験あ
るいは保守作業に関係するか否かを判定し、関係する場
合にはその旨を表示するものである。
即ち、第7図において、運転制御装置1に組み込んだ
CRT表示装置3には、定例試験スケジュール31及び保守
作業スケジュール32と定例試験及び保守作業によって発
生すべきアラーム情報37とが表示されると共に、発生し
たアラーム情報が定例試験あるいは保守作業に関係する
か否かが判定され、関係する場合にはその旨を表示する
ため、発生すべきアラーム情報37のうち該当するものを
点線38で示すように点滅させる。例えば、定例試験とし
て「主タービン系のロックアウトによるオイルトリップ
試験」を行った前述の例では、発生すべきアラーム情報
は「タービン加速度トリップロックアウト」及び「ター
ビン加速度トリップリセット」であるので、そのうち一
方のみが出力されれば、発生すべきアラーム情報37中の
該当する項目のみを点滅させる。また第4図に示す第3
の実施例と同様、運転制御装置1は監視対象の状態量が
予め定められた値であるか否かを判定し、状態量が予め
定められた値にない場合にアラーム情報を発生し、その
アラーム情報を適当な表示手段、例えばCRT表示装置4
に表示する。
これにより、監視員あるいは運転員は、発生すべきア
ラーム情報が点滅していることを見るだけで、そのアラ
ームは発生すべきして発生していると即座に判断できる
と共に、発生すべきアラーム情報で発生したものと発生
しないものとを区別して知ることができる。
本実施例のCRT表示装置3に係わる具体的構成を第8
図に示す。第8図において、アラーム判定装置10Cは監
視対象あるいはプラント11の状態量を取り込む点が第5
図の実施例とは異なっている。即ち、アラーム表示判定
手段15Cは、第5図の実施例と同様、その日の定例試験
あるいは保守作業によって発生すべきアラーム情報37を
CRT表示装置3に出力する。また、アラーム表示判定手
段15Cは、監視対象あるいはプラント11の状態信号を取
り込み、これがあらかじめ定められている基準値を越え
ているか否かを判定し、越えている場合にはアラーム情
報を作成する。更にアラーム表示判定手段15Cは、この
アラーム情報が上記の発生すべきアラーム情報37か否か
を判断し、一致している場合には発生すべきアラーム情
報37のうち該当するものを点滅38させるように表示す
る。
本実施例によれば、監視員あるいは運転員は、発生す
べきアラーム情報が点滅していることを見るだけで、そ
のアラームは発生すべきして発生していると即座に判断
できると共に、発生すべきアラーム情報で発生したもの
と発生しないものとを区別して知ることができるので、
状態判断が容易となる。
なお、定例試験あるいは保守作業に関係するアラーム
情報の表示の仕方は、点滅以外に、*印を付したり、色
変更したりしてもよい。
第4の実施例の変形例を第9図に示す。この変形例に
おいては、作成されたアラーム情報が発生すべきアラー
ム情報に関係する場合は、発生すべきアラーム情報37の
うち該当するものを点滅38させるように表示すると共
に、第8図に示すアラーム表示判定手段15Cは、更に、
作成されたアラーム情報が発生すべきアラーム情報と異
なる場合には、第9図に示すように、そのアラーム情報
を最下段のアラーム情報39として出力する。例えば、定
例試験として「主タービン系のロックアウトによるオイ
ルトリップ試験」を行った前述の例では、発生すべきア
ラーム情報である「タービン加速度トリップロックアウ
ト」及び「タービン加速度トリップリセット」が発生す
れば、発生すべきアラーム情報37中の該当する項目を点
滅させると共に、当該試験で発生すべきでないこれ以外
のアラーム情報、例えば主蒸気加減弁漏洩試験時に発生
すべき「ロードリミッタ制限中」が出力された場合は、
これをアラーム情報39に表示する。これにより、監視員
あるいは運転員は状態判断が一層容易になる。
第4図の実施例の別の変形例を第10図に示す。この変
形例は、定例試験あるいは保守作業によって発生すべき
アラーム情報が発生したか否かを判定し、発生しなかっ
た場合にはその旨を表示するものである。
即ち、第8図に示すアラーム表示判定手段15Cは、第
5図の実施例と同様、その日の定例試験あるいは保守作
業によって発生すべきアラーム情報37をCRT表示装置3
に出力する。また、アラーム表示判定手段15Cは、監視
対象あるいはプラント11の状態信号を取り込み、これが
あらかじめ定められている基準値を越えているか否かを
判定し、越えている場合にはアラーム情報を作成する。
更にアラーム表示判定手段15Cは、このアラーム情報が
上記の発生すべきアラーム情報37か否かを判定し、異な
る場合には第10図に示すように、そのアラーム情報を最
下段のアラーム情報39として出力する。更にまた、アラ
ーム表示判定手段15Cは、上記の発生すべきアラーム情
報が発生したかどうかを判定し、発生しない場合にはそ
の旨をCRT表示装置3に表示する。発生すべきアラーム
情報が発生したか否かの判定は、上記の作成されたアラ
ーム信号が定例試験あるいは保守作業によって発生すべ
きものであったか否かを判断することにより行われる。
表示の仕方は、例えば第10図に示すように、発生すべき
アラーム情報37のうち発生しなかったアラーム情報に*
印を付けたり、あるいは図示はしないが音声情報で告知
する。
発生すべきアラーム情報が発生したかどうかの判定は
定例試験項目及び保守作業項目毎に行われる。このた
め、アラーム表示判定手段15Cは定例試験あるいは保守
作業の開始と完了を検出できる必要がある。しかしなが
ら、本実施例ではそれを直接検出する代わりに、定例試
験あるいは保守作業の開始時間と完了時間とを予め定め
ておき、この期間内で発生すべきアラーム情報が発生し
たか否かを判定するようにしている。発生しなかったア
ラーム情報は、完了予定時間後に、上述したように*印
を付するなどして表示する。これにより、監視員あるい
は運転員は、監視システムに不具合があるか否かを容易
に判断することができる。
なお、発生しなかったアラーム情報の表示の仕方は、
前述した他の実施例の表示の場合と同様、該当するもの
を点滅させたり、色変更したりしてもよい。
第4の実施例の更に他の変形例を第11図により説明す
る。この変形例は、定例試験あるいは保守作業はスケジ
ュールで定められた時間通りに実施できない場合がある
ので、実際に実施する定例試験あるいは保守作業に対し
てのみに第4の実施例及びその変形例の判定、表示を行
うようにするものである。
即ち、本実施例では、定例試験あるいは保守作業の開
始と完了を判断する手段として第6図の実施例と同様に
端末装置19を設け、監視員あるいは運転員20は端末装置
19を用いて定例試験あるいは保守作業の開始と完了を指
示する。アラーム表示判定手段15Dはその指示を入力す
ることにより実際に行われる定例試験あるいは保守作業
の開始と完了を検出し、その定例試験あるいは保守作業
に対してのみに前述した第4の実施例及びその変形例の
判定、表示を行う。
具体的には、発生したアラーム情報が実際に実施する
定例試験あるいは保守作業に関係するか否かを判定し、
関係する場合には、その発生すべきアラーム情報を点滅
するなどして表示し(第7図に示す第4の実施例に対
応)、関係しない場合にはそのアラーム情報を最下段の
アラーム情報39として出力し(第9図に示す第4の実施
例の変形例に対応)、実際に実施する定例試験あるいは
保守作業によって発生すべきアラームが発生したか否か
を判定し、発生しなかった場合には、そのアラーム情報
を*印を付するなどして表示する(第10図に示す第4の
実施例の変形例に対応)。
本発明の第5の実施例を第12図により説明する。監視
対象あるいはプラント11の状態によっては、定例試験ス
ケジュールかつ/または保守作業スケジュールは当初の
計画と異なって変更されることが考えられる。これに対
応するためには、定例試験・保守作業スケジュール記憶
手段16は、一旦格納した定例試験スケジュールかつ/ま
たは保守作業スケジュールを変更できるようになってい
ることが必要である。本実施例は第11図の実施例にこの
ような機能を付加したものである。
即ち、第12図において、定例試験・保守作業スケジュ
ール記憶手段16は端末装置19を介して監視員あるいは運
転員20からの操作により格納したスケジュールを変更で
きるようになっている。この考えは、第6図に示す実施
例等、前述した全ての実施例に適用できる。
本実施例によれば、監視対象あるいはプラントの状態
に応じて定例試験スケジュールかつ/または保守作業ス
ケジュールを変更した場合でも、実施した定例試験ある
いは保守作業によって発生すべきアラーム情報あるいは
発生したアラーム情報を、監視員あるいは運転員は容易
に把握することができるため、監視・運転に係わる信頼
性を高めることができる。
以上、本発明の種々の実施例を説明したが、これらの
実施例は本発明の精神の範囲内で種々変更、組み合わせ
が可能であり、これにより監視・運転に係わる信頼性を
より一層高めることができる。
なお、実施例を組み合わせるに際して、点滅、*印、
色分けなどで表示する必要のある判定結果が複数ある場
合は、混同を避けるため判定結果毎に表示方法を変える
必要があることは明らかであろう。
また、以上の実施例では、定例試験スケジュールある
いは保守作業スケジュールに示される定例試験あるいは
保守作業によってアラーム情報が出力される場合には、
そのアラーム情報を画面に表示したが、アラーム情報が
出力されると言うことは監視対象は正常な状態にあるこ
とを意味するので、該アラーム情報の出力をマスクして
表示しないようにしてもよく、これにより監視員あるい
は運転員に提供される情報が少なくなり、監視員あるい
は運転員の負担を軽減することが可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、発生したアラーム情報が試験あるい
は保守作業によって発生したものか否かを容易に把握で
きるので、監視員あるいは運転員の監視対象の状態把握
が容易となり、監視員あるいは運転員の負担を軽減する
ことができる。
また、監視員あるいは運転員は、試験あるいは保守作
業によって発生すべきアラーム情報を定例試験あるいは
保守作業の実施以前に予め知ることができるので、監視
員あるいは運転員の監視対象の状態把握が容易となり、
監視員あるいは運転員の負担を軽減することができる。
また、監視員あるいは運転員は試験かつ/又は保守作
業によって発生したアラーム情報を視認することができ
るので、監視員あるいは運転員の監視対象の状態把握が
容易となり、監視員あるいは運転員の負担を軽減するこ
とができる。
更に、監視員あるいは運転員は試験あるいは保守作業
によって発生すべきアラーム情報で発生しなかったアラ
ーム情報を視認することができるので、監視員あるいは
運転員の監視対象の状態把握が容易となり、監視員ある
いは運転員の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例によるアラーム表示装置
を備えた運転操作装置及びアラーム表示内容を示す概略
図であり、第2図はそのアラーム表示装置の構成を示す
概略的であり、第3図は本発明の第2の実施例によるア
ラーム表示装置を備えた運転操作装置及びアラーム表示
内容を示す概略図であり、第4図は本発明の第3の実施
例によるアラーム表示装置を備えた運転操作装置及びア
ラーム表示内容を示す概略図であり、第5図はそのアラ
ーム表示装置の構成を示す概略図であり、第6図は第3
の実施例の変形例によるアラーム表示装置の構成を示す
概略図であり、第7図は本発明の第4の実施例によるア
ラーム表示装置を備えた運転操作装置及びアラーム表示
内容を示す概略図であり、第8図はそのアラーム表示装
置の構成を示す概略図であり、第9図は第4の実施例の
変形例によるアラーム表示装置を備えた運転操作装置及
びアラーム表示内容を示すの概略図であり、第10図は第
4の実施例の別の変形例によるアラーム表示装置を備え
た運転操作装置及びアラーム表示内容を示すの概略図で
あり、第11図は第4の実施例の更に別の変形例によるア
ラーム表示装置の構成を示す概略図であり、第12図は本
発明の第5の実施例によるアラーム表示装置の構成を示
す概略図である。 符号の説明 1……運転操作装置 3……CRT表示装置(アラーム表示装置) 8……定例試験スケジュール入力装置 9……保守作業スケジュール入力装置 10……アラーム判定装置 11……プラント(監視対象) 12,13……大画面表示装置 15……アラーム表示判定手段 16……記憶手段 17……定例試験項目選択手段 18……保守作業項目選択手段 19……端末手段 20……監視員あるいは運転員 21……アラーム上表記憶手段 30,37,39……アラーム情報 31……定例試験スケジュール 32……保守作業スケジュール 33,34……情報記憶媒体 35,36……伝送媒体 38……点滅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 29/12 G08B 23/00 510 G01D 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラントの状態を監視するプラントの監視
    装置において、 表示手段と プラントの保守作業スケジュールを入力するための入力
    手段と、 上記入力手段から入力された保守作業スケジュールを記
    憶する記憶手段と、 監視対象の状態量が所定の値であるか否かを判定し、所
    定の値でない場合には、それを示すアラーム情報を上記
    表示手段に表示させるとともに、上記記憶手段に記憶さ
    れたプラントの保守作業スケジュールを表示すべき期間
    か否かを判定し、保守作業開始前に保守作業スケジュー
    ル及び上記保守作業に伴い発生すべきアラーム情報を上
    記表示手段に表示させ、上記アラーム情報が、上記保守
    作業をすべき期間内に発生したか否かを判定し、上記期
    間内に発生しなかったアラーム情報を識別して上記表示
    手段に表示させる表示判定手段と、 を備えることを特徴とするプラントの監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラントの監視装置におい
    て、上記監視対象の全体構成を示す系統図を表示する大
    画面表示手段を、さらに備え、上記表示判定手段は、大
    画面表示手段にも、上記保守作業スケジュール及びこの
    保守作業に伴い発生すべきアラーム情報を上記系統図の
    対応する部分に、保守作業以前に表示させることを特徴
    とするプラントの監視装置。
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