JP2825995B2 - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2825995B2
JP2825995B2 JP11408391A JP11408391A JP2825995B2 JP 2825995 B2 JP2825995 B2 JP 2825995B2 JP 11408391 A JP11408391 A JP 11408391A JP 11408391 A JP11408391 A JP 11408391A JP 2825995 B2 JP2825995 B2 JP 2825995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
glass
metal thin
thin film
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11408391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04319508A (ja
Inventor
年弘 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUPUSU DENKI KK
Original Assignee
ARUPUSU DENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUPUSU DENKI KK filed Critical ARUPUSU DENKI KK
Priority to JP11408391A priority Critical patent/JP2825995B2/ja
Publication of JPH04319508A publication Critical patent/JPH04319508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2825995B2 publication Critical patent/JP2825995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録の高密度化に対
応することができる磁気ヘッドおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録の分野においては、磁気
記録媒体に記録される信号の記録密度が向上するととも
に、磁気記録媒体自体の保磁力が向上していることか
ら、記録読出用の磁気ヘッドには、より狭トラックであ
って、より高い飽和磁束密度を有するものが要求されて
きている。
【0003】このような背景において、磁気ディスクに
記録再生を行なうための浮上式の磁気ヘッドにおいて
は、ヘッドコアとスライダにMn-Znフェライト等の
焼結フェライトを用いたモノリシックタイプのものが広
く一般に用いられている。
【0004】以下、このモノリシックタイプの磁気ヘッ
ドの製造方法を簡略に説明すれば、まず、Mn-Znフ
ェライト等の焼結フェライトからなる素材ブロックを機
械加工により切断して平板状をなすスライドコアブロッ
クおよび断面略コ字状をなすヘッドコアブロックを形成
し、ヘッドコアブロックの必要部分に磁気ギャップ形成
用のSiO2膜をスパッタにより形成する。続いてスラ
イダブロックの一側面にヘッドコアブロックを溶着ガラ
スにより接合する。次いでヘッドコアブロックをスライ
ダブロックとの接合面に沿って所定の間隔で切り欠いて
所定のコア幅のヘッドコアを複数形成し、この後スライ
ダブロックの媒体対向面に浮動性を上げるための負圧溝
を各ヘッドコアに沿って複数加工する。そして、スライ
ダ表面にラッピング加工を施してその面粗度を改善し、
所定の面取り加工を施すことにより磁気ヘッドを多数同
時に形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の磁気ヘッドに
おいても先に説明したように、高密度化と狭トラック化
が進められている。ところが、前記構造の磁気ヘッドに
おいては、焼結フェライトのブロックから切り出したも
のを単に一体化して磁気ヘッドとしているので、Mn-
Znフェライト自体が有する以上の磁気特性を得ること
はできず、また、焼結フェライトが微細粒子の圧密体で
あることから、微細粒子の脱粒を防止する必要があるた
めに、狭トラック化には限界がある問題があった。
【0006】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、従来より高密度記録が可能になり、狭トラッ
ク化も実現できる構造の磁気ヘッドを提供すること、お
よび、その磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、一対の溶着ガラス部で強磁性
金属薄膜を挟んで構成した磁気コア部を媒体対向面側に
形成したブロックが、一対、各ブロックの強磁性金属薄
膜どうしを突き合わせて磁気ギャップを構成し、かつ、
溶着ガラス部どうしを突き合わせて一体化されてなり、
各ブロックの強磁性金属薄膜を挟んだ一対の溶着ガラス
部の一方が高融点ガラスからなり、他方が低融点ガラス
からなり、前記突き合わせられた溶着ガラス部どうしが
前記突き合わせ部分の磁気媒体対向面の裏側に設けた充
填溶着ガラスに加え低融点ガラスとの相互溶着により接
合されてなるものである。請求項2記載の発明は前記課
題を解決するために、請求項1記載の磁気ヘッドにおい
て、一対のブロックの低融点ガラスからなる溶着ガラス
部が相互に溶融一体化されて一対のブロックが接合され
てなるものである。請求項3記載の発明は前記課題を解
決するために、請求項1または2記載の磁気ヘッドにお
いて、高融点ガラスの代わりに結晶化ガラスを用いてな
るものである。
【0008】請求項4記載の発明は前記課題を解決する
ために、強磁性金属薄膜を形成した一対のブロックを強
磁性金属薄膜どうしを突き合わせて一体化してなる構成
の磁気ヘッドを製造する方法であって、 一対のブロッ
クの各々の上部に各ブロックの接合面に達するように高
融点ガラス部を被覆し、各ブロックの上部に高融点ガラ
ス部を分断させてブロックの接合面に達する溝を形成
し、各溝の内側面に接合面に達する強磁性金属薄膜を形
成し、各溝を埋めるように低融点ガラス部を形成すると
ともに、一方のブロックの強磁性金属薄膜と他方のブロ
ックの強磁性金属薄膜とを突き合わせて磁気ギャップを
形成し、一方のブロックの低融点ガラス部と他方のブロ
ックの低融点ガラス部とを突き合わせ、一方のブロック
の高融点ガラス部と他方のブロックの高融点ガラス部と
を突き合わせて一対のブロックを一体化するものであ
る。
【0009】請求項5記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項4記載の磁気ヘッドの製造方法におい
て、高融点ガラスに代えて結晶化ガラスを用いるもので
ある。
【0010】
【作用】ブロックに形成した強磁性金属薄膜が磁気ギャ
ップを構成するので、用いる強磁性金属薄膜の磁気特性
に応じた優れた軟磁気特性の磁気ヘッドが得られる。ま
た、強磁性金属薄膜は成膜技術によってミクロンオーダ
ーの薄いものを容易に形成することができる。よって従
来の磁気ヘッドよりも狭トラックの磁気ヘッドが得られ
る。更に、スライダブロックとコアブロックに形成した
溝に強磁性金属薄膜を形成し、これらを接合することで
磁気ギャップを形成するので、優れた軟磁気特性の磁気
ヘッドが容易に得られる。更にまた、スライドブロック
に形成した溝とコアブロックに形成した溝に設けた低融
点ガラス部を相互に溶着するので、スライダブロックと
コアブロックとの接合が容易であり、接合強度も十分に
高くなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明を2レールのモノリシックタ
イプの磁気ヘッドに適用した一実施例の要部を示もので
あり、図2と図3は本実施例の磁気ヘッドの全体構成を
示すものである。なお、以下に説明する本実施例の構造
を3レールタイプのモノリシック構造の磁気ヘッドに適
用することも可能であり、コンポジットタイプの磁気ヘ
ッドに適用することもできるのは勿論である。また、実
施例中の高融点ガラスの代わりに結晶化ガラスを用いて
も良い。
【0012】本実施例の磁気ヘッド1は、図2に示すよ
うに、板状のスライダ本体2とこのスライダ本体2の後
部側に延設されたヘッド部3を主体として構成されてい
る。前記スライダ本体2は、磁気記録媒体に対向する側
の面に一対の平行な浮上用のレール部4を備えている。
このレール部4の一端側(図2の左側)がスライダ本体
2の前部側(リーディング側)となり、レール部4の他
端側(図2の右側)がスライダ本体2の後部側(トレー
ング側)となる。この実施例においてスライダ本体2
は、Mn-Znフェライトからなるものであるが、その
他の材料から構成しても良い。
【0013】ヘッド部3は図1に拡大して示すように、
C字状のコアブロック6と、このコアブロック6に接合
されたスライダ本体後部のスライダブロック7とからな
っている。
【0014】前記コアブロック6は、その一端部6aと
他端部6bをスライダブロック7に当接させてスライダ
ブロック7に接合されている。コアブロック6は、その
媒体対向面(図1の上面)側に溶着ガラス部8、9によ
って挟まれた強磁性金属薄膜10を備えている。この強
磁性金属薄膜10は、媒体対向面に対して直角に向けら
れており、その厚さ方向の両側を溶着ガラス部8、9が
挟んでいる。この強磁性金属薄膜10は、Fe系合金薄
膜、センダスト膜などのように、Mn-Znフェライト
よりも軟磁気特性に優れたものから形成される。また、
図1の手前側の溶着ガラス部9は低融点ガラスから構成
され、図1の奥側の溶着ガラス部8は高融点ガラスから
形成されている。前記低融点ガラスとして好ましいもの
は、融点500〜650℃程度のものであり、高融点ガ
ラスとして好ましいものは、融点750〜800℃程度
のものである。
【0015】一方、スライダブロック7は、コアブロッ
ク6の一端部6aに接合された凸部7aとコアブロック
6の他端部6bに接合された凸部7bとを備えている。
また、凸部7aの媒体対向面(図1の上面)側には、溶
着ガラス部11、12によって挟まれた強磁性金属薄膜
13が設けられている。この強磁性金属薄膜13は媒体
対向面に対して直角に向けられており、その厚さ方向の
両側を溶着ガラス部11、12が挟んでいる。この強磁
性金属薄膜13は、前記の強磁性金属薄膜10と同一材
料からなるものである。また、溶着ガラス部11は前記
溶着ガラス部8と同一の高融点ガラスから、溶着ガラス
部12は前記溶着ガラス部9と同一の低融点ガラスから
形成されている。
【0016】そして、スライダブロック7の凸部7aと
コアブロック6の一端部6aとの間に図示略のSiO2
などからなる絶縁層が介在されて磁気ギャップが形成さ
れ、スライダブロック7とコアブロック6とが充填溶着
ガラス14によって一体化され、強磁性金属薄膜10、
13が磁気ギャップを介して同一平面を構成するように
突き合わせて接合され、溶着ガラス部8と溶着ガラス部
11とが、溶着ガラス部9と溶着ガラス部12とがそれ
ぞれ突き合わされている。なお、前記溶着ガラス部9と
溶着ガラス部12と充填溶着ガラス14とが溶着されて
いる。
【0017】次に前記構成の磁気ヘッドの製造方法につ
いて説明する。
【0018】磁気ヘッドの製造にあたり、平板状をなす
素材ブロックを用意する。この素材ブロックは焼結フェ
ライトからなるもので、その製造手順を簡略に説明する
と、まず、原料である酸化物や炭酸塩などの粉末(例え
ば、α-Fe23、Mn34、MnCO3、ZnO)をフ
ェライトの分子成分比に秤量し、これを機械的に混合し
て900〜1200℃で加熱することにより以下の反応
を生じさせてフェライトを生成する。 MnO+Fe23→MnFe24 ZnO+Fe23→ZnFe24
【0019】次いで生成されたフェライト粉末を適当な
可撓性容器に入れて静圧を加えることにより所用の形状
に形成し、続いて成形された圧粉体を焼結することによ
り固相反応を生じさせて所用形状の焼結フェライトを製
造する。なお、成形時に熱間静水圧プレスを行なうとよ
り高密度のフェライトが得られる。また、フェライト粉
末の製造方法としては液相反応によるものでも良くホッ
トプレス法により成形と同時に焼結を行なっても良い。
【0020】このようにして製造された素材ブロックか
ら磁気ヘッドを製造するには、まず、素材ブロックを図
6に示すようなスライダブロック20とコアブロック2
1とに切断する。スライダブロック20において側面2
2が接合面、コアブロック21において側面23が接合
面となる。ここでスライダブロック20の一陵部に、図
6に示すスライダブロック20の横断面を構成する長方
形の一つの辺aに対して45度程度傾斜するような傾斜
した切断部を形成しておき、この切断部に三角柱状の高
融点ガラス部24を形成する。なお、スライダブロック
20の一陵部を切断する際の角度は45度に限らず適宜
な角度に決定して良い。また、コアブロック23の上部
にはコアブロック21の上面を覆う高融点ガラス部25
を形成する。高融点ガラス部24、25を形成するに
は、例えば、ブロック20、21を鋳型などに入れた状
態で鋳型に高融点ガラスを流し込んで形成し、不要部分
を研磨して除去するなどの手段によれば良い。なお、高
融点ガラスの代わりに結晶化ガラスを用いる時は、結晶
化ガラスブロックとフェライトブロックとの接合面を加
圧密着させながら600〜800度Cに加熱すれば良
い。これでフェライトと接合できる。
【0021】次に図7に示すようにスライダブロック2
0に高融点ガラス部24を分断してスライダブロック2
0に達する傾斜した溝27を形成するとともにコアブロ
ック21にも高融点ガラス部25を分断してコアブロッ
ク21に達する溝28を形成する。ここで形成する溝2
7と溝28のそれぞれの幅は同一値とする。なお、図面
では省略されているが、溝27はスライダブロック20
の長手方向に所定間隔で複数形成され、溝28はコアブ
ロック21の長手方向に所定間隔で複数形成されてい
る。
【0022】次いで図8に示すように、前記スライダブ
ロック20の溝27の内側面にスパッタリングにより強
磁性金属薄膜30を形成し、コアブロック21の溝28
の内側面にスパッタリングにより強磁性金属薄膜31を
形成する。ここで形成する強磁性金属薄膜30、31の
厚さは数μm〜10数μm程度、例えば6〜10μm、
あるいはそれ以下の厚さに容易に形成することができ
る。ここで用いる強磁性金属薄膜30、31はFeにC
r、Mn、Hfなどの元素を添加した合金系あるいはセ
ンダストなどの薄膜を用いることができる。なお、各溝
27、28の内側面に選択的に強磁性金属薄膜30、3
1を形成するには、ブロック20、21をスパッタ装置
内で傾斜させてスパッタしても良いし、スパッタ粒子を
斜めに飛ばしてスパッタしても良い。
【0023】強磁性金属薄膜30、31を形成したなら
ば、図9に示すように溝27を埋めるように低融点ガラ
ス部32を形成し、溝28を埋めるように低融点ガラス
部33を形成する。次いで図10に示すようにスライダ
ブロック20の接合面22に凹溝35を形成し、コアブ
ロック21の接合面23に凹溝36を形成する。なお、
溝36の形成前あるいは形成後においてコアブロック2
1の接合面23側に露出している強磁性金属薄膜31の
側面にSiO2などの絶縁層を形成しておく。
【0024】次いで図11に示すように、スライダブロ
ック20の低融点ガラス部32とコアブロック21の低
融点ガラス部33とを突き合わせ、スライダブロック2
0の高融点ガラス部24とコアブロック21の高融点ガ
ラス部25とを付き合わせるとともに、この状態で両者
を低融点の充填溶着ガラス14によって溶着する。具体
的には、スライダブロック20とコアブロック21とを
図11に示すように突き合わせた後、双方を倒立させ、
スライダブロック21とコアブロック21との付き合わ
せ部分の裏側に低融点ガラスを載置して全体を低融点ガ
ラスの溶融温度に加熱することで溶着することができ
る。この接合時の加熱処理において、スライダブロック
20の低融点ガラス部32と、コアブロック21の低融
点ガラス部33と、充填溶着ガラス14とが付き合わさ
れたまま加熱されるので、相互に溶着して接合する。こ
れによってスライダブロック20とコアブロック21と
の接合強度を高めることができる。なおこの接合の際
に、強磁性金属薄膜30と強磁性金属薄膜31とが絶縁
層を介して突き合わされて磁気ギャップを形成する。
【0025】続いて接合一体化したスライダブロック2
0とコアブロック21とを所定間隔で切り出して図1〜
図3に示す構造の磁気ヘッド1を複数得ることができ
る。この磁気ヘッド1においては、スライダブロック2
0からスライダブロック7が切り出され、コアブロック
21からコアブロック6が切り出されされ、強磁性金属
薄膜30から強磁性金属薄膜13が形成され、強磁性金
属薄膜31から強磁性金属薄膜10が形成されるととも
に、低融点ガラス部32から溶着ガラス部12が切り出
され、低融点ガラス部33から溶着ガラス部9が切り出
され、高融点ガラス部24から溶着ガラス部11が切り
出され、高融点ガラス部25から溶着ガラス部8が切り
出される。
【0026】以上説明したように製造された磁気ヘッド
1は、スライダブロック20とコアブロック21とがフ
ェライト製であるが、磁気ギャップを構成する部分は強
磁性金属薄膜10、13から構成されるために、フェラ
イト以上の優れた軟磁気特性を発揮する。よって従来の
フェライト製の磁気ヘッドが対応していたものよりも高
保磁力の磁気記録媒体に対応することができる。また、
強磁性金属薄膜10、13はスパッタリングにより形成
されるので、6〜10μm程度あるいはそれ以下に薄く
することが容易であり、磁気ヘッドの狭トラック化に容
易に対応することができる。
【0027】ところで、スライダブロックとコアブロッ
クを強磁性金属ブロックから形成する構造も考えられ
る。ところが、スライダブロックを金属製とすると磁気
媒体との摩擦の関係で、磁気媒体の回転開始時などに癒
着現象を引き起こすなどの不都合があり、コアブロック
を金属製とすると高周波領域で渦電流損失を生じる問題
がある。これに対して前記磁気ヘッド1は、スライダ自
体はフェライト製であるので、スライダが磁気記録媒体
との摩擦の関係上有利で癒着のおそれが少なく、また、
コアブロック6もフェライト製であるので、高周波領域
における渦電流損失も生じない。
【0028】更に、前記構造の磁気ヘッド1において
は、スライダブロック20とコアブロック21とが充填
溶着ガラス14に加えて溶着ガラス部9、12との相互
溶着により接合されているので、両者の接合強度が高く
なっている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、強
磁性金属薄膜を用いて磁気ギャップを構成するので、従
来のフェライト製の磁気ヘッドよりも優れた軟磁気特性
を得ることができる。また、強磁性金属薄膜はスパッタ
リングなどにより薄く形成することが容易にできるの
で、6〜10μm程度以下の狭トラック化が実現でき
る。よって本発明の磁気ヘッドにより、従来よりも保磁
力の高い磁気記録媒体に対応することができ、記録再生
時のトラック幅を小さくできる効果がある。また、磁気
ギャップを形成するための強磁性金属薄膜を備えた一対
のブロックを両ブロックの溶着ガラス部の低融点ガラス
どうしと両ブロックの突き合わせ部分の裏側の充填溶着
ガラスとの相互溶着により接合したので、高い接合強度
を得ることができる。
【0030】また、本発明方法によれば、スライダブロ
ックとコアブロックに溝を形成しておいてこの溝の内側
面に強磁性金属薄膜を形成し、その後、溝に低融点ガラ
ス部を充填し、スライダブロックとコアブロックを接合
することで前記強磁性金属薄膜を用いた磁気ギャップを
形成することができる。よってトラック幅の狭い、軟磁
気特性の優れた磁気ヘッドを製造することができる。更
にまた、スライダブロックとコアブロックとを各ブロッ
クの強磁性金属薄膜の側部に設けた低融点ガラス部で
できるので、両ブロックの接合強度を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の磁気ヘッドの要部を
示す拡大斜視図である。
【図2】図2は同磁気ヘッドの底面図である。
【図3】図3は同磁気ヘッドの側面図である。
【図4】図4は同磁気ヘッドの要部を拡大した右側面図
である。
【図5】図5は同磁気ヘッドの要部を拡大した左側面図
である。
【図6】図6は素材ブロックにガラス部を被覆した状態
を示す斜視図である。
【図7】図7はブロックに溝を形成した状態を示す斜視
図である。
【図8】図8はブロックの溝に磁性薄膜を形成した状態
を示す斜視図である。
【図9】図9はブロックの溝に低融点ガラスを充填した
状態を示す斜視図である。
【図10】図10はブロックに加工を施した状態を示す
斜視図である。
【図11】図11は2つのブロックを接合した状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 スライダ 3 ヘッド部 6 コアブロック 7 スライダブロック 8 溶着ガラス部 9 溶着ガラス部 10 強磁性金属薄膜 11 溶着ガラス部 12 溶着ガラス部 13 強磁性金属薄膜 14 充填溶着ガラス 20 スライダブロック 21 コアブロック 24 高融点ガラス部 25 高融点ガラス部 27 溝 28 溝 30 強磁性金属薄膜 31 強磁性金属薄膜 32 低融点ガラス部 33 低融点ガラス部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の溶着ガラス部で強磁性金属薄膜を
    挟んで構成した磁気コア部を媒体対向面側に形成したブ
    ロックが、一対、各ブロックの強磁性金属薄膜どうしを
    突き合わせて磁気ギャップを構成し、かつ、溶着ガラス
    部どうしを突き合わせて一体化されてなり、各ブロック
    の強磁性金属薄膜を挟んだ一対の溶着ガラス部の一方が
    高融点ガラスからなり、他方が低融点ガラスからなり、
    前記突き合わせられた溶着ガラス部どうしが前記突き合
    わせ部分の磁気媒体対向面の裏側に設けた充填溶着ガラ
    スに加え低融点ガラスとの相互溶着により接合されて
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、一
    対のブロックの低融点ガラスからなる溶着ガラス部が相
    互に溶融一体化されて一対のブロックが接合されてなる
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気ヘッドにお
    いて、高融点ガラスの代わりに結晶化ガラスが用いられ
    てなることを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】強磁性金属薄膜を形成した一対のブロック
    を強磁性金属薄膜どうしを突き合わせて一体化してなる
    構成の磁気ヘッドを製造する方法であって、 一対のブ
    ロックの各々の上部に各ブロックの接合面に達するよう
    に高融点ガラス部を被覆し、各ブロックの上部に高融点
    ガラス部を分断させてブロックの接合面に達する溝を形
    成し、各溝の内側面に接合面に達する強磁性金属薄膜を
    形成し、各溝を埋めるように低融点ガラス部を形成する
    とともに、一方のブロックの強磁性金属薄膜と他方のブ
    ロックの強磁性金属薄膜とを突き合わせて磁気ギャップ
    を形成し、一方のブロックの低融点ガラス部と他方のブ
    ロックの低融点ガラス部とを突き合わせ、一方のブロッ
    クの高融点ガラス部と他方のブロックの高融点ガラス部
    とを突き合わせて一対のブロックを一体化することを特
    徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の磁気ヘッドの製造方法に
    おいて、高融点ガラスに代えて結晶化ガラスを用いるこ
    とを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
JP11408391A 1991-04-18 1991-04-18 磁気ヘッドおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP2825995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11408391A JP2825995B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 磁気ヘッドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11408391A JP2825995B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 磁気ヘッドおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04319508A JPH04319508A (ja) 1992-11-10
JP2825995B2 true JP2825995B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=14628650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11408391A Expired - Fee Related JP2825995B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 磁気ヘッドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2825995B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04319508A (ja) 1992-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2825995B2 (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
KR930000067B1 (ko) 자기헤드
JP2910942B2 (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPS60231903A (ja) 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法
JPS60125906A (ja) 磁気ヘツド
JPH0766492B2 (ja) 磁気ヘツド
JPH0467246B2 (ja)
JPH0548244Y2 (ja)
JPH01113909A (ja) 磁気ヘツド
JP2542946B2 (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JPS62222412A (ja) 磁気ヘツド及びその製造方法
JPS62185211A (ja) 磁気ヘツド
JPH0766491B2 (ja) 磁気ヘツド
JP2906641B2 (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2974372B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPS62117113A (ja) 複合型磁気ヘツド
JPH0354704A (ja) 磁気ヘッドとその製造方法
JPS63288407A (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPS6251009A (ja) 磁気コアおよびその製造方法
JPH05234029A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH0770023B2 (ja) 磁気ヘツド
JPS58158011A (ja) 磁気コア補強板及びその製造方法
JPH04229407A (ja) 磁気ヘッド
JPH0778851B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH07296320A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980818

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees