JP2825614B2 - テレビジョン受信機,及びテレビジョン受信チューナ - Google Patents

テレビジョン受信機,及びテレビジョン受信チューナ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレビジョン受信機,及びテレビジョン受
信チューナに関するものである。
〔従来の技術〕
テレビジョン受信機等においては、送信アンテナから
直接到来する電波(希望波)と、建造物などから反射し
てくる電波(反射波)が同時に受信アンテナで受信され
ると、希望波による画像と反射波による画像がずれて現
れる、いわゆるゴーストが発生する。
テレビジョン受信機等にとって、かかるゴーストは画
質を劣化させる大きな要因となっており、従来において
は、ゴースト除去回路を用いてそのゴーストの除去を図
っていた。
その様なゴースト除去回路としては、例えば、特公昭
62−4894号公報に記載されているように、遅延素子群を
有し、その遅延素子群によって検波回路の出力信号(検
波出力)からゴーストの遅延時間に相当する時間だけ遅
れた信号を得、その後、その信号にゴーストのレベルに
相当する振幅になるよう利得極性調整を施し、その調整
後の信号を前述の出力信号に加算することによって、ゴ
ーストを除去するものがある。
また、ゴーストの遅延時間を測定する方法としては、
特公昭61−60638号公報に記載されているように、テレ
ビジョン信号の垂直同期パルスのエッジとゴーストによ
る垂直同期パルスのエッジとの間の時間を測定すること
により、ゴーストの遅延時間を得る方法が知られてい
る。
さらにまた、ゴーストの遅延時間や振幅を正確に検出
するのに必要な信号を放送局から送信する検討が進めら
れ、通常の映像信号の垂直帰線期間内にゴースト除去制
御用の基準信号を挿入することに関し、1987年10月19日
発行の日経エレクトロニクス第213頁から第225頁の「テ
レビ信号にゴースト・キャンセラ制御用基準信号を挿入
して放送」と言う論文に示されている。さらに、その論
文においては、遅延素子群からの信号を利得極性調整す
る、いわゆるトランスバーサルフィルタのタップ係数を
制御するアルゴリズムについても示されている。
以上のように、従来のテレビジョン受信機等において
は、ゴーストを除去するためにゴースト除去回路が用い
られていた。
しかし、この様なゴースト除去回路を用いたテレビジ
ョン受信機等においては、ゴーストにより、検波回路の
検波出力波形に波形歪を受けると、ゴースト除去回路の
ゴースト除去性能を最大限に発揮できないと言う場合が
あった。
そこで、これを解決する方法として、テレビジョン受
信機等の検波回路において、その内部にある搬送波再生
回路(フェーズ・ロックド・ループ回路〔以下、PLL回
路と言う〕にて構成される)の応答特性を十分遅くする
ことにより、前述の波形歪を改善する方法が、例えば、
1989年テレビジョン学会の全国大会の発表番号11−3の
「ゴースト妨害によるテレビジョン受信機の検波歪みの
改善」において提案されている。
なお、これと同種の提案としては、同じく、前記全国
大会の発表番号11−6の「ゴーストキャンセラ対応映像
IFの1方式検討」等が挙げられる。
ところで、上記した様なゴースト除去回路を用いたテ
レビジョン受信機等においては、従来、チャンネル切り
替え時のゴースト除去回路におけるゴースト除去時間
(即ち、タップ係数が収束するまでの時間)を短縮する
方法として、例えば、特公昭61−45431号公報に記載さ
れている様に、不揮発性メモリを用いた方法が知られて
いる。
即ち、ゴースト除去回路におけるトランスバーサルフ
ィルタのタップ係数をテレビジョン放送の各チャンネル
に対応してそれぞれ記憶する、不揮発性メモリを用意
し、例えば、或るチャンネル「A」が選択されると、そ
のチャンネル「A」に対応したタップ係数を、その不揮
発性メモリより読み出し、それを初期値としてゴースト
除去動作に入り、その後、他のチャンネルである「B」
が選択されると、その直前に、その時のタップ係数を、
チャンネル「A」に対応したタップ係数として新たに不
揮発性メモリに記憶するのである。
こうすることにより、チャンネルが選択された際に、
以前にそのチャンネルでゴースト除去動作したときのタ
ップ係数でもって、ゴースト除去動作に入ることができ
るので、ゴースト除去時間を十分に短縮することができ
る。
さて、その他、上記した様なゴースト除去回路を用い
たテレビジョン受信機等においては、従来、例えば、特
開昭59−115679号公報に記載されているように、各チャ
ンネル間のゴースト除去後の輝度を一定にするために、
ゴースト除去後における映像信号の波高値を、ゴースト
除去回路内に設けられた記憶手段に記憶された基準信号
の波高値に常に揃えるようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように、従来技術においては、ゴースト除去
回路のゴースト除去性能を最大限に発揮させるために、
テレビジョン受信機等の検波回路において、PLL回路か
ら成る搬送波再生回路の応答特性を十分遅くし、ゴース
トによる検波出力波形の波形歪を改善していた。
しかしながら、このようにすると、次のような問題が
あった。
即ち、テレビジョン受信機等の検波回路においては、
その内部に、前述の搬送波再生回路他、搬送波再生回路
と共に動作して検波出力を得る同期検波器や、搬送波再
生回路または同期検波器の出力を用いて映像信号の中間
周波数の誤差を検出し、その検出信号を制御信号として
局部発振回路に負帰還して自動周波数同調制御(以下、
AFTと言う)を行うAFT制御回路や、同期検波器の出力を
用いて映像信号の振幅を検出し、その検出信号を制御信
号として高周波増幅回路に負帰還して自動利得制御(以
下、AGCと言う)を行うAGC制御回路があり、前述の如
く、搬送波再生回路の応答特性を十分遅くした場合、AF
T制御回路内のループ・フィルタやAGC制御回路内のルー
プ・フィルタの時定数を大きくして、応答特性を遅くし
ないと、AFTループやAGCループが発振状態のような不安
定な状態になってしまう。AFTループやAGCループがその
様な状態になると、検波回路は正常な検波出力が得られ
ず、その結果、その検波出力を用いるゴースト除去回路
が誤動作を起こしてしまう。
そこで、AFT制御回路内のループ・フィルタやAGC制御
回路内のループ・フィルタの時定数を大きくして、応答
特性を遅くするわけであるが、しかし、そのようにする
と今度は、選局動作自体が遅くなり、選局時間が長くな
ってしまうと言う問題がある。
また、上記した様に、従来技術においては、チャンネ
ル切り替え時のゴースト除去回路におけるゴースト除去
時間を短縮するために、タップ係数を各チャンネルに対
応してそれぞれ記憶する不揮発性メモリを用意し、例え
ば、或るチャンネルが選択されると、そのチャンネルに
対応したタップ係数を、その不揮発性メモリより読み出
し、それを初期値としてゴースト除去動作に入るように
していた。
しかしながら、このようにした場合に、上記したよう
に、検波回路において、PLL回路から成る搬送波再生回
路の応答特性を十分遅くすると共に、AFT制御回路内の
ループ・フィルタやAGC制御回路内のループ・フィルタ
の時定数を大きくして、応答特性を遅くすると、チャン
ネルを切り替えた際に、検波回路から検波出力が得られ
るまでに、時間が長くかかってしまうため、不揮発性メ
モリを用いて、チャンネル切り替え時のゴースト除去時
間を短縮したとしても、その効果を十分に発揮できない
と言う問題があった。
また、上記した様に、従来技術においては、各チャン
ネル間のゴースト除去後の輝度を一定にするために、ゴ
ースト除去後における映像信号の波高値を、ゴースト除
去回路内に設けられた記憶手段に記憶された基準信号の
波高値に常に揃えるようにしていた。
しかしながら、このようにした場合、ゴーストの状況
によっては、ゴースト除去前とゴースト除去後とで、映
像信号の波高値が変わるため、輝度がゴースト除去前後
で変化してしまうと言う問題があった。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決
し、ゴースト除去回路が誤動作を起こしたり、選局時間
が長くなったりすることなく、ゴースト除去回路のゴー
スト除去性能を最大限に発揮させることができるテレビ
ジョン受信機及びテレビジョン受信チューナを提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的のうち、前者の目的を達成するために、
本発明においては、受信して得られた信号より映像搬送
波を再生する搬送波再生手段と、受信して得られた前記
信号と再生された前記映像搬送波とから映像信号を含む
信号を検波する同期検波手段と、を少なくとも有する少
なくとも2個の検波手段と、入力信号からゴーストを除
去するゴースト除去手段と、を設け、各検波手段の有す
る前記搬送波再生手段の応答特性がそれぞれ互いに異な
るようにすると共に、前記検波手段のうち、前記搬送波
再生手段の応答特性の速い方の検波手段において得られ
た信号を、選局動作及び/または音声検波動作のために
用い、前記搬送波再生手段の応答特性の遅い方の検波手
段における前記同期検波手段にて検波して得られた信号
に含まれる映像信号を、前記ゴースト除去手段の入力信
号として用いるようにした。
〔作用〕
本発明においては、前記搬送波再生手段の応答特性の
速い方の検波手段において得られた信号を、選局動作の
ために用いた場合は、AFT,AGCを行うためのAFT制御回路
やAGC制御回路の応答特性を遅くする必要がなく、従っ
て、従来のように、ゴースト除去手段が誤動作を起こし
たり、選局動作が遅くなって、選局時間が長くなったり
することもない。
また、前記搬送波再生手段の応答特性の速い方の検波
手段において得られた信号を、音声検波動作のために用
いた場合は、選局後、直ぐに音声信号を得ることができ
る。
一方、前記搬送波再生手段の応答特性の遅い方の検波
手段における前記同期検波手段にて検波して得られた信
号に含まれる映像信号を、前記ゴースト除去手段の入力
信号として用いることにより、該ゴースト除去手段の入
力信号はゴーストによる波形歪を受けることがなく、従
って、該ゴースト除去手段のゴースト除去性能を最大限
に発揮させることができる。
以上のように、本発明によれば、ゴースト除去手段が
誤動作を起こしたり、選局時間が長くなったりすること
がなく、また、選局しても、選局後、直ぐに音声信号を
得ることができ、さらにまた、ゴースト除去手段のゴー
スト除去性能を最大限に発揮させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例としてのテレビジョン
受像機を示すブロック図である。
第1図において、101はアンテナ、102は高周波増幅回
路、103は周波数変換回路、104はナイキストフィルタ、
105は局部発振回路、106は選局制御回路、107は選局ス
イッチ、108αは第1の映像検波回路、109αは第2の映
像検波回路、110αはゴースト除去回路、111は波形等化
回路、112αは等化量検出制御回路、113は映像信号出力
端子、114は音声検波回路、115は音声信号出力端子であ
る。
また、第2図は第1図における第1の映像検波回路10
8αの具体的な構成を示すブロック図、第3図は同じく
第1図における第2の映像検波回路109αの具体的な構
成を示すブロック図、である。
第2図及び第3図において、108a,109aは同期検波
器、108b,109bはPLL回路、108c,109cはロー・パス・フ
ィルタ(以下、LPFと言う)、108dはAFT制御回路、108e
はAGC制御回路、108fはバンド・パス・フィルタ(以
下、BPFと言う)、である。
先ず、第1図に示すように、アンテナ101より入力し
たテレビジョン信号は高周波増幅回路102で増幅され、
周波数変換回路103において局部発振回路105からの信号
で周波数変換される。この時、選局は選局スイッチ107
から信号を受けて、選局制御回路106により局部発振回
路105の信号周波数を変換して行われる。
次に、周波数変換回路103から出力された信号は、ナ
イキストフィルタ104に入力され、そこで必要帯域が抽
出される。ナイキストフィルタ104から出力された信号
イは2分岐され、第1及び第2の映像検波回路108α,10
9αに入力される。
第1の映像検波回路108αでは、第2図に示すよう
に、先ず、入力された信号イはLPF108cを持つPLL回路10
8bに入力され、そこで信号イから映像搬送波が再生され
る。即ち、PLL回路108bは搬送波再生回路を構成してい
る。そして、その再生された映像搬送波と信号イは同期
検波器108aに入力され、そこで同期検波されて、検波出
力が得られる。
次に、その検波出力は、BPF108fに入力され、BPF108f
によって、4.5MHzに周波数変換されたテレビジョン信号
の音声搬送波が取り出され、信号ニとして出力される。
そして、この信号ニは、第1図に示す音声検波回路114
に入力され、そこでFM検波され、その結果、音声信号出
力端子115に音声信号が得られる。
また、第2図に示すように、同期検波器108aの検波出
力は、PLL回路108bからの出力と共に、AFT制御回路108d
に入力され、そのうちの何れかから映像信号の中間周波
数の誤差が検出される。そして、その検出信号はAFT制
御信号ロとして第1図に示す局部発振回路105に負帰還
され、映像信号の中間周波数の誤差を減少させるようAF
Tが行われる。
また、第2図に示すように、同期検波器108aの検波出
力は、AGC制御回路108eにも入力され、その検波出力か
ら映像信号の振幅が検出される。そして、その検出信号
はAGC制御信号ハとして第1図に示す高周波増幅回路102
に負帰還され、映像信号の振幅が一定になるようAGCが
行われる。
一方、第2の映像検波回路109αでは、第3図に示す
ように、入力された信号イはLPF109cを持つPLL回路109b
に入力され、そこで信号イから映像搬送波が再生され
る。即ち、PLL回路109bも搬送波再生回路を構成してい
る。そして、その再生された映像搬送波と信号イとは同
期検波器109aに入力され、そこで同期検波されて、検波
出力として映像信号ホが得られる。
次に、この映像信号ホは、波形等化回路111と等化量
検出制御回路112αとから成るゴースト除去回路110αに
入力され、そこでゴーストが除去される。
第4図は第1図におけるゴースト除去回路110αの具
体的な構成を示すブロック図であり、相関法アルゴリズ
ムによるゴースト除去回路を一例として示している。
第4図において、401は入力端子、402はA/D変換回
路、403はトランスバーサルフィルタ、404は出力波形メ
モリ、405は演算回路、406は基準波形メモリ、407はタ
ップ利得メモリ、408はD/A変換回路、409は出力端子で
ある。尚、この例では、波形等化回路111は、A/D変換回
路402,トランスバーサルフィルタ403,D/A変換回路408で
構成され、等化量検出制御回路112αは、出力波形メモ
リ404,演算回路405,基準波形メモリ406,タップ利得メモ
リ407で構成されている。
第2の映像検波回路109αより入力端子401を介して入
力される映像信号は、A/D変換回路402でディジタル信号
に変換され、トランスバーサルフィルタ403でゴースト
除去された後、D/A変換回路408でアナログ信号に変換さ
れ、出力端子409より出力される。
また、トランスバーサルフィルタ403の出力信号は、
出力波形メモリ404に記憶され、演算回路405で、出力波
形メモリ404のデータと基準波形メモリ406にあらかじめ
記憶しておいたデータとの相関演算が行われる。そし
て、その演算結果によってタップ利得メモリ407の内容
が更新され、トランスバーサルフィルタ403内の後述す
るタップ増幅回路が制御される。
以上の動作を繰り返して行うことで、トランスバーサ
ルフィルタ403の出力信号である出力波形メモリ404のデ
ータとあらかじめ記憶しておいた基準波形メモリ406の
データとを近づけて行き、最終的にゴーストを除去する
ことができる。
ここで、トランスバーサルフィルタ403の構成及び動
作について詳しく説明する。
第5図は第4図におけるトランスバーサルフィルタ40
3の具体的な構成を示すブロック図、第6図は第5図に
おける要部信号波形を示す波形図、である。
第5図において、201は入力端子、202は出力端子、20
3はタップ付遅延線、204a〜204eはそれぞれタップ増幅
回路、205は加算回路、206a〜206eはタップ増幅回路204
a〜204eの各係数を制御する制御入力端子、207は減算回
路、τはタップ付遅延線203のタップ間隔の遅延時間、3
01は入力された映像信号、302はゴースト補償信号、303
は出力される映像信号である。
第5図において、今、トランスバーサルフィルタ403
の入力端子201に、希望信号に遅延時間3τ,振幅Aの
同相ゴーストが付加された第6図(a)に示す様な映像
信号301が入力されたとすると、第4図に示すタップ利
得メモリ407によって、タップ付遅延線203の入力端子20
1側より3番目のタップに接続されているタップ増幅回
路204cの利得がAとされる。このとき、加算回路205の
出力には、第6図(b)に示す様なゴースト補償信号30
2が得られるため、減算回路207で、入力された映像信号
301よりゴースト補償信号302を減算することにより、出
力端子202には第6図(c)に示す様なゴーストが除去
された映像信号303が得られる。
以上のようにしてゴースト除去回路110αでゴースト
の除去された映像信号は、その後、第1図に示す映像信
号出力端子113より出力され、映像信号出力端子113に接
続されるブラウン管などの表示機器(図示せず)に入力
される。その結果、その表示機器によって、ゴーストの
除去された映像を観賞することができる。なお、以下に
述べる各実施例においても、本実施例と同様、映像信号
出力端子113にはブラウン管などの表示機器(図示せ
ず)が接続されるものとする。
さて、ところで、本実施例においては、第3図に示し
た第2の映像検波回路109αにおけるPLL回路109bの持つ
LPF109cの時定数τ2は、第2図に示した第1の映像検波
回路108αにおけるPLL回路108bの持つLPF108cの時定数
τ1よりも大きくなっている。即ち、第2の映像検波回
路109αにおける搬送波再生回路としてのPLL回路109bの
応答特性は、第1の映像検波回路108αにおける搬送波
再生回路としてのPLL回路108bの応答特性よりも、遅く
なっている。
この様に、第1の映像検波回路108αにおける搬送波
再生回路の応答特性は遅くないため、第1の映像検波回
路108α内にあるAFT,AGCを行うためのAFT制御回路108d
やAGC制御回路108eも、その応答特性を遅くする必要が
ない。従って、従来のように、ゴースト除去回路110α
が誤動作を起こしたり、選局動作が遅くなって、選局時
間が長くなったりすることもない。
また、音声検波回路114も、第1の映像検波回路108α
から出力された信号ニを用いて、FM検波して音声信号を
得ているため、選局しても、選局後、直ぐに音声信号を
得ることができる。
一方、第2の映像検波回路109αにおける搬送波再生
回路の応答特性は遅いため、第2の映像検波回路109α
の検波出力である映像信号ホは、ゴーストによる波形歪
を受けることがなく、従って、その映像信号ホをゴース
ト除去回路110αに入力させることにより、ゴースト除
去回路のゴースト除去性能を最大限に発揮させることが
できる。
以上のように、本実施例によれば、ゴースト除去回路
110αが誤動作を起こしたり、選局時間が長くなったり
することがなく、また、選局しても、選局後、直ぐに音
声信号を得ることができ、さらにまた、ゴースト除去回
路110αのゴースト除去性能を最大限に発揮させること
ができる。
第7図は本発明の第2の実施例としてのテレビジョン
受信機を示すブロック図である。
第7図において、第1図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、108βは第1の映像検波
回路、501は映像信号切り替え回路、である。
また、第8図は第7図における第1の映像検波回路10
8βの具体的な構成を示すブロック図である。
第8図において、第2図と同一のものについては同一
の符号を付してある。
本実施例が第1図の実施例と異なる点は、先ず、第1
の映像検波回路108αに替えて第1の映像検波回路108β
を用い、同期検波器108aで同期検波して得られた検波出
力を映像信号へとして出力するようにした点と、その出
力された映像信号へと、第2の映像検波回路109αで検
波され、ゴースト除去回路110αでゴースト除去された
映像信号とを、映像信号切り替え回路501によって切り
替えて映像信号出力端子113に出力するようにした点で
ある。
ここで、映像信号切り替え回路501の切り替えは、第
4図に示したゴースト除去回路110αの等化量検出制御
回路112αにおける演算回路405の演算結果に応じて行
う。
即ち、選局したら、先ず、トランスバーサルフィルタ
403の出力信号である出力波形メモリ404のデータとあら
じめ記憶しておいた基準波形メモリ406のデータとが一
致するまでの間(即ち、等化が終了するまでの間)、或
いはある程度近づくまで間(即ち、ある程度の等化が進
むまで間)は、映像信号切り替え回路501に、第1の映
像検波回路108βからの映像信号を出力させ、それ以後
は、ゴースト除去回路110αからの映像信号を出力させ
るようにする。
従って、本実施例によれば、ゴースト除去回路110α
が誤動作を起こしたり、選局時間が長くなったりするこ
とがなく、また、選局しても、選局後、直ぐに音声信号
の他、映像信号も得ることができ、その後、映像切り替
え回路501が切り替わった後は、ゴースト除去回路110α
のゴースト除去性能を最大限に発揮させつつ、ゴースト
除去された映像信号を得ることができる。
第9図は本発明の第3の実施例としてのテレビジョン
受信機を示すブロック図である。
第9図において、第7図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、109βは第2の映像検波
回路である。
また、第10図は第9図における第2の映像検波回路10
9βの具体的な構成を示すブロック図である。
第10図において、第3図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、109dはロック検出回路で
ある。
本実施例が第7図の実施例と異なる点は、第2の映像
検波回路109αに替えて第2の映像検波回路109βを用
い、映像信号切り替え回路501の切り替えを、等化量検
出制御回路112αにおける演算回路405の演算結果に応じ
てではなく、第10図に示す第2の映像検波回路109βの
ロック検出回路109dから出力されるロック検出信号トに
応じて行うようにした点である。
ここで、ロック検出回路109dは、PLL回路109bがロッ
クしたか否かを検出し、その検出結果をロック検出信号
トとして出力する。
即ち、選局したら、先ず、PLL回路109bがロックする
までの間は、同期検波器109aが正常に動作せず、検波出
力である映像信号ホも出力されないため、映像信号切り
替え回路501に、第1の映像検波回路108βからの映像信
号を選択させ出力させる。PLL回路109bがロックした
ら、その後は、同期検波器109aが正常に動作し映像信号
ホも出力されるため、映像信号切り替え回路501に、ゴ
ースト除去回路110αからの映像信号を出力させるよう
にする。
従って、本実施例によれば、ゴースト除去回路110α
が誤動作を起こしたり、選局時間が長くなったりするこ
とがなく、また、選局としても選局後、直ぐに音声信号
と映像信号を得ることができる。そして、PLL回路109b
がロックして映像信号切り替え回路501が切り替わった
後は、ゴースト除去回路110αで前述した等化が徐々に
進むにつれて、ゴーストの除去効果が徐々に現れるよう
な映像信号を得ることができ、そして、等化が終了した
時点では、ゴーストがほぼ完全に除去された映像信号を
得ることができる。また、その際、ゴースト除去回路11
0αのゴースト除去性能を最大限に発揮させることがで
きる。
第11図は本発明の第4の実施例としてのテレビジョン
受信機を示すブロック図である。
第11図において、第9図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、110βはゴースト除去回
路、112βは等化量検出制御回路、117は制御回路、118
は不揮発性メモリ、である。
本実施例が第9図の実施例と異なる点は、ゴースト除
去回路110αに替えて、ゴースト除去回路110βと不揮発
性メモリ118を用い、それらを第2の映像検波回路108β
と映像信号切り替え回路501との間ではなく、映像信号
切り替え回路501の後段に配すると共に、切り替え回路5
01とゴースト除去回路110βの等化量検出制御回路112β
を制御する制御回路117を新たに設けた点である。
また、第12図は第11図におけるゴースト除去回路110
βの具体的な構成を示すブロック図であり、相関法アル
ゴリズムによるゴースト除去回路を一例として示してい
る。
第12図において、第4図及び第11図と同一のものにつ
いては同一の符号を付してある。その他、410は演算制
御回路、411は制御信号入力端子、である。なお、不揮
発性メモリ118には、最終的にゴーストを除去している
状態の時のタップ利得メモリ407の内容(タップ係数)
が、テレビジョン放送の各チャンネル毎に記憶されてい
る。
では、本実施例の動作について説明する。
先ず、選局制御回路106が、前述したように選局スイ
ッチ107から信号を受けて、局部発振回路105の信号周波
数を変換して選局を行い、その際、同時に制御回路117
に信号を送る。制御回路117では、この信号を受け取る
と、ゴースト除去回路110βの等化量検出制御回路112β
に制御信号を送る。
制御回路117から送られた制御信号は、等化量検出制
御回路112βにおける制御信号入力端子411を介して演算
制御回路410に入力される。演算制御回路410は、制御信
号が入力されると、不揮発メモリ118から、選局された
チャンネルに対応した内容を読み出し、タップ利得メモ
リ407に書き込む。
そして、制御回路117は、映像信号切り替え回路501を
制御して、映像信号切り替え回路501に、第1の映像検
波回路108βからの映像信号へを選択させ出力させる。
この結果、第1の映像検波回路108βからの映像信号へ
が、ゴースト除去回路110βに入力されるが、ゴースト
除去回路110βでは、演算制御回路410によって、出力波
形メモリ404のデータと基準波形メモリ406のデータとの
相関演算が行われず、従って、タップ利得メモリ407の
内容も更新されない。
しかし、タップ利得メモリ407には、前述の如く、不
揮発メモリ118から読み出された、選局チャンネルに対
応した内容(即ち、最終的にゴーストを除去している状
態の時のタップ利得メモリの内容)が書き込まれている
ため、映像信号へはゴースト除去回路110βからほぼゴ
ーストの除去された状態で出力される。
次に、制御回路117は、第2の映像検波回路109βから
のロック検出信号トを入力しており、そのロック検出信
号トによって、第2の映像検波回路109βにおけるPLL回
路109bがロックしたのを検知したら、映像信号切り替え
回路501を制御して、映像信号切り替え回路501に、第2
の映像検波回路109βからの映像信号ホを選択させ出力
させる。この結果、今度は、第2の映像検波回路109β
からの映像信号ホが、ゴースト除去回路110βに入力さ
れる。そして、制御回路117は、同時に、ゴースト除去
回路110βの等化量検出制御回路112βに制御信号を送
る。
制御回路117から出力された制御信号は、等化量検出
制御回路112βの制御端子411を介して演算制御回路410
に入力され、これにより、演算制御回路410は、出力波
形メモリ404のデータと基準波形メモリ406のデータとの
相関演算を開始するため、タップ利得メモリ407の内容
も更新されることになる。従って、映像信号ホはゴース
ト除去回路110βからほぼ完全にゴーストの除去された
状態で出力されるようになる。
次に、選局制御回路106が、選局スイッチ107から信号
を受けて再び選局を行うと、前述と同様にして、制御回
路117から制御信号が、ゴースト除去回路110βの等化量
検出制御回路112βにおける演算制御回路410に入力され
る。演算制御回路410は、制御信号が入力されると、選
局が行われる直前のタップ利得メモリ407の内容を、選
局が行われる前のチャンネルに対応する内容として、不
揮発性メモリ118に新たに書き込み、その後で、不揮発
メモリ118から、新たに選局されたチャンネルに対応し
た内容を読み出して、タップ利得メモリ407に書き込
む。
以下は、前述した動作と同様の動作となる。
以上説明したように、本実施例においては、不揮発性
メモリ118を用いることによって、選局時(即ち、チャ
ンネル切り替え時)のゴースト除去時間の短縮化を図っ
ている。
しかも、選局時(チャンネル切り替え時)において、
映像信号切り替え回路501によって、まず、第1の映像
検波回路108βからの映像信号へをゴースト除去回路110
βへ入力するようにしている。即ち、第1の映像検波回
路108βにおける搬送波再生回路の応答特性は遅くない
ため、選局した時(チャンネルが切り替わった時)に、
第1の映像検波回路108βからは検波出力である映像信
号へを直ちに得ることができ、従って、不揮発性メモリ
118を用いた選局時(チャンネル切り替え時)のゴース
ト除去時間短縮の効果を十分に発揮することができる。
また、ゴースト除去回路110βでは、選局時(チャン
ネル切り替え時)において、最初、不揮発性メモリ118
によって、波形等化回路111の状態がほぼゴーストの除
去後の状態に近くなるため、その後、第1の映像検波回
路108βからの映像信号ヘから第2の映像検波回路109β
からの映像信号ホに切り替わり、ゴースト除去動作を行
っても、ゴースト除去に際しての輝度の変化は非常に少
ない。
従って、本実施例によれば、不揮発性メモリ118を用
いた選局時(チャンネル切り替え)時のゴースト除去時
間短縮の効果を十分に発揮することができ、また、ゴー
スト除去に際しての輝度の変化を少なくすることができ
る。また、ゴースト除去回路110βが誤動作を起こした
り、選局時間が長くなったりすることがなく、選局して
も、選局後、直ぐに音声信号と映像信号を得ることがで
きる。そして、第2の映像検波回路109βにおけるPLL回
路109bがロックした後は、ゴースト除去回路110βのゴ
ースト除去性能を最大限に発揮させることができる。
第13図は本発明の第5の実施例としてのテレビジョン
受信機を示すブロック図である。
第13図において、第9図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、801は映像信号入力端
子、802は映像信号切り替え回路、803は映像信号出力端
子、804は入出力切り替え制御回路、である。
本実施例は、ビデオテープレコーダ(以下、VTRと言
う)など、テレビジョン放送を受信でき、しかも映像信
号出力端子を持った他の機器との接続を考慮したもので
あり、本実施例が第9図の実施例と異なる点は、第2の
映像検波回路109βからの映像信号ホを直接、映像信号
切り替え回路501に入力すると共に、その映像信号切り
替え回路501から出力される映像信号と、映像信号入力
端子801を介して入力される他の機器からの映像信号と
を、映像信号切り替え回路802によって切り替えて、ゴ
ースト除去回路110αに入力し、その出力であるゴース
トの除去された映像信号を映像信号出力端子803より出
力するようにした点である。
なお、映像信号切り替え回路802の切り替えは、入出
力切り替え制御回路804からの信号によって行われる。
本実施例によれば、VTRなど、テレビジョン放送を受
信できる他の機器が、例え、ゴースト除去回路を有して
いなくても、映像信号出力端子を持ってさえいれば、第
13図に示す映像信号入力端子801にその映像信号出力端
子を接続することによって、ゴーストの除去された映像
信号を得ることができる。
第14図は本発明の第6の実施例としてのテレビジョン
受信機を示すブロック図である。
第14図において、第13図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、901はディスプレイ、902
は映像信号切り替え回路、903は入出力切り替え制御回
路、である。
本実施例は、第13図の実施例と同様、VTRなど、テレ
ビジョン放送を受信でき、しかも映像信号出力端子を持
った他の機器との接続を考慮したものであり、本実施例
が第13図の実施例と異なる点は、ディスプレイ901を有
し、映像信号出力端子113,803より映像信号を出力する
だけでなく、ディスプレイ901にそれら映像信号による
映像を表示するようにした点である。
ここで、映像信号切り替え回路802,902の切り替え
は、入出力切り替え制御回路903からの信号によって行
われ、その結果、それらの切り替えによって、ディスプ
レイ901には、第14図のテレビジョン受信機で受信され
たテレビジョン放送の映像信号のうち、ゴースト除去回
路110αを介した映像信号か、介さない映像信号、また
は、他の機器で受信されたテレビジョン放送の映像信号
のうち、ゴースト除去回路110αを介した映像信号か、
介さない映像信号が入力されることになる。
本実施例によれば、VTRなど、テレビジョン放送を受
信できる他の機器が、例え、ゴースト除去回路を有して
いなくても、映像信号出力端子を持ってさえいれば、第
14図に示す映像信号入力端子801にその映像信号出力端
子を接続することによって、ゴーストの除去された映像
信号を得ることができる。また、ディスプレイ901によ
って、第14図のテレビジョン受信機で受信されたテレビ
ジョン放送の映像信号や、他の機器で受信されたテレビ
ジョン放送の映像信号によるゴーストの無い映像等を表
示することができる。
第15図は本発明の第7の実施例としてのテレビジョン
受信機を示すブロック図である。
第15図において、第11図及び第14図と同一のものにつ
いては同一の符号を付してある。
本実施例は、第14図の実施例と同様、VTRなど、テレ
ビジョン放送を受信でき、しかも映像信号出力端子を持
った他の機器との接続を考慮したものであり、本実施例
が第14図の実施例と異なる点は、ゴースト除去回路110
αに替えて、第11図の実施例と同様に、ゴースト除去回
路110βと不揮発性メモリ118を用いると共に、切り替え
回路501とゴースト除去回路110βの等化量検出制御回路
112βを制御する制御回路117を新たに設けた点である。
従って、本実施例の動作のうち、ゴースト除去の動作
については、第11図の動作と同様であり、映像信号切り
替え回路802,902の切り替えの動作については、第14図
の動作と同様であるので、それらの説明については省略
する。
本実施例によれば、VTRなど、テレビジョン放送を受
信できる他の機器が、例え、ゴースト除去回路を有して
いなくても、映像信号出力端子を持ってさえいれば、第
15図に示す映像信号入力端子801にその映像信号出力端
子を接続することによって、ゴーストの除去された映像
信号を得ることができる。また、ディスプレイ901によ
って、第15図のテレビジョン受信機で受信されたテレビ
ジョン放送の映像信号や、他の機器で受信されたテレビ
ジョン放送の映像信号によるゴーストの無い映像等を表
示することができる。
第16図は本発明の第8の実施例としてのテレビジョン
受信チューナを示すブロック図である。
ここで、、第16図に示すテレビジョン受信チューナ
は、VTRなど、テレビジョン放送が受信できる映像記録
再生装置等に用いられるテレビジョン受信チューナであ
る。
第16図において、第9図と同一のものについては同一
の符号を付してある。
本実施例では、ゴースト除去回路110αを削除し、第
2の映像検波回路109βから出力される映像信号ホを直
接、映像信号切り替え回路501に入力して、その映像信
号切り替え回路501の切り替えを、第9図の実施例と同
様、第1の映像検波回路109βのロック検出回路109dか
ら出力されるロック検出信号トに応じて行うようにして
いる。
従って、本実施例によれば、選局時間が長くなったり
することがなく、また、選局しても、選局後、直ぐに音
声信号と映像信号を得ることができる。また、高価なゴ
ースト除去回路が存在しないため、その分、装置全体の
コストを安くすることができ、映像信号出力端子113に
別個のゴースト除去回路を接続するか否かは使用者の自
由とすることができる。さらにまた、PLL回路109bがロ
ックして映像信号切り替え回路501が切り替わった後
は、映像信号出力端子113に別個のゴースト除去回路を
接続した場合における、そのゴースト除去回路のゴース
ト除去性能を最大限に発揮させることができるような映
像信号を得ることができる。
第17図は本発明の第9の実施例としてのテレビジョン
受信チューナを示すブロック図である。
第17図において、第16図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、1001はロック検出信号出
力端子である。
本実施例は、第16図の実施例と同様、テレビジョン受
信チューナであり、本実施例が第16図の実施例と異なる
点は、第2の映像信号検波回路109βのロック検出回路1
09dから出力されるロック検出信号トをロック検出信号
出力端子1001より出力するようにした点である。
従って、本実施例によれば、第16図の実施例と同様、
選局時間が長くなったりすることがなく、また、選局し
ても、選局後、直ぐに音声信号と映像信号を得ることが
できる。また、映像信号出力端子113に別個のゴースト
除去回路を接続するか否かは使用者の自由とすることが
できる。さらにまた、PLL回路109bがロックして映像信
号切り替え回路501が切り替わった後は、第2の映像信
号検波回路109βの検波出力である映像信号ホが映像信
号出力端子113に得られるので、映像信号出力端子113に
別個のゴースト除去回路を接続した場合における、その
ゴースト除去回路のゴースト除去性能を最大限に発揮さ
せることができるような映像信号を得ることができる。
そして、さらにまた、映像信号出力端子113に別個のゴ
ースト除去回路を接続した場合において、ロック検出信
号出力端子1001から出力されるロック検出信号トをその
ゴースト除去回路に入力することにより、そのゴースト
除去回路では、PLL回路109bがロックして映像信号切り
替え回路501が切り替わったことを知ることができるの
で、映像信号切り替え回路501の切り替わりに応じた動
作をすることができる。
第18図は本発明の第10の実施例としてのテレビジョン
受信チューナを示すブロック図である。
第18図において、第17図と同一のものについては同一
の符号を付してある。その他、1002は切替信号入力端子
である。
本実施例は、第17図の実施例と同様、テレビジョン受
信チューナであり、本実施例が第17図の実施例と異なる
点は、映像信号切り替え回路501の切り替えを、切替信
号入力端子1002から入力される切替信号によって行うよ
うにした点である。
従って、本実施例によれば、第17図の実施例と同様、
選局時間が長くなったりすることがなく、また、選局し
ても、選局後、直ぐに音声信号を得ることができる。ま
た、映像信号出力端子113に別個のゴースト除去回路を
接続するか否かは使用者の自由とすることができる。さ
らにまた、映像信号出力端子113に別個のゴースト除去
回路を接続した場合において、ロック検出信号出力端子
1001から出力されるロック検出信号トをそのゴースト除
去回路に入力することにより、そのゴースト除去回路で
は、PLL回路109bがロックしたことを知ることができる
ので、PLL回路109bのロックに応じて、ゴースト除去動
作をすることができる。そして、さらにまた、そのゴー
スト除去回路から切替信号を発して、切替信号入力端子
1002を介して映像信号切り替え回路501に入力し、映像
信号切り替え回路501の切り替え動作を制御することに
より、PLL回路109のロックに応じた映像信号切り替え回
路501の切り替えも可能となる。従って、PLL回路109bが
ロックして映像信号切り替え回路501を切り替えた後
は、第2の映像信号検波回路109βの検波出力である映
像信号ホを映像信号出力端子113より得ることもでき、
そのゴースト除去回路のゴースト除去性能を最大限に発
揮させることができる。
第19図は本発明の第11の実施例としてのテレビジョン
受信チューナを示すブロック図である。
第19図において、第16図及び第17図と同一のものにつ
いては同一の符号を付してある。その他、1003は映像信
号出力端子である。
本実施例は、第16図の実施例と同様、テレビジョン受
信チューナであり、本実施例が第16図の実施例と異なる
点は、映像信号切り替え回路501を削除し、第2の映像
検波回路109βから出力される映像信号ホを映像信号出
力端子113から、第2の映像信号検波回路109βのロック
検出回路109dから出力されるロック検出信号トをロック
検出信号出力端子1001から、第1の映像検波回路108β
から出力される映像信号ヘを映像信号出力端子1003か
ら、それぞれ出力するようにした点である。
従って、本実施例によれば、選局時間が長くなったり
することがなく、また、選局しても、選局後、直ぐに音
声信号を得ることができる。また、映像信号出力端子11
3,1003及びロック検出信号出力端子1001には、別個のゴ
ースト除去回路や映像信号切り替え回路など種々の回路
を自由に接続することができ、従って、使用者による接
続すべき回路の選択の範囲が広くなる。
尚、以上の各実施例において用いた、選局制御回路10
6や入出力切り替え制御回路804,903は、マイクロコンピ
ュータなどの制御回路で構成して、プログラムによって
制御するようにしても、同様の効果が得られる。
〔発明の効果〕
本発明においては、搬送波再生手段の応答特性の速い
方の検波手段において得られた信号を、選局動作のため
に用いた場合は、AFT,AGCを行うためのAFT制御回路やAG
C制御回路の応答特性を遅くする必要がなく、従って、
従来のように、ゴースト除去回路が誤動作を起こした
り、選局動作が遅くなって、選局時間が長くなったりす
ることもない。
また、搬送波再生手段の応答特性の速い方の検波手段
において得られた信号を、音声検波動作のために用いた
場合は、選局後、直ぐに音声信号を得ることができる。
一方、搬送波再生手段の応答特性の遅い方の検波手段
における同期検波手段にて検波して得られた信号に含ま
れる映像信号を、ゴースト除去回路の入力信号として用
いることにより、ゴースト除去回路の入力信号はゴース
トによる波形歪を受けることがなく、従って、ゴースト
除去回路のゴースト除去性能を最大限に発揮させること
ができる。
以上のように、本発明によれば、ゴースト除去回路が
誤動作を起こしたり、選局時間が長くなったりすること
がなく、また、選局しても、選局後、直ぐに音声信号を
得ることができ、さらにまた、ゴースト除去回路のゴー
スト除去性能を最大限に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例としてのテレビジョン受
信機を示すブロック図、第2図は第1図における第1の
映像検波回路108αの具体的な構成を示すブロック図、
第3図は第1図における第2の映像検波回路109αの具
体的な構成を示すブロック図、第4図は第1図における
ゴースト除去回路110αの具体的な構成を示すブロック
図、第5図は第4図におけるトランスバーサルフィルタ
403の具体的な構成を示すブロック図、第6図は第5図
における要部信号波形を示す波形図、第7図は本発明の
第2の実施例としてのテレビジョン受信機を示すブロッ
ク図、第8図は第7図における第1の映像検波回路108
βの具体的な構成を示すブロック図、第9図は本発明の
第3の実施例としてのテレビジョン受信機を示すブロッ
ク図、第10図は第9図における第2の映像検波回路109
βの具体的な構成を示すブロック図、第11図は本発明の
第4の実施例としてのテレビジョン受信機を示すブロッ
ク図、第12図は第11図におけるゴースト除去回路110β
の具体的な構成を示すブロック図、第13図は本発明の第
5の実施例としてのテレビジョン受信機を示すブロック
図、第14図は本発明の第6の実施例としてのテレビジョ
ン受信機を示すブロック図、第15図は本発明の第7の実
施例としてのテレビジョン受信機を示すブロック図、第
16図は本発明の第8の実施例としてのテレビジョン受信
チューナを示すブロック図、第17図は本発明の第9の実
施例としてのテレビジョン受信チューナを示すブロック
図、第18図は本発明の第10の実施例としてのテレビジョ
ン受信チューナを示すブロック図、第19図は本発明の第
11の実施例としてのテレビジョン受信チューナを示すブ
ロック図、である。 符号の説明 101…高周波増幅回路、105…局部発振回路、108α,108
β…第1の映像検波回路、109α,109β…第2の映像検
波回路、108a,109a…同期検波器、108b,109b…PLL回
路、108c,109c…LPF、108d…AFT制御回路、108e…AGC制
御回路、108f…BPF、109d…ロック検出回路、110α,110
β…ゴースト除去回路、111…波形等化回路、112α,112
β…等化量検出制御回路、114…音声検波回路、117…制
御回路、118…不揮発性メモリ、501,802,902…映像信号
切り替え回路、804,903…入出力切り替え制御回路、901
…ディスプレイ。
フロントページの続き (72)発明者 新川 敬郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 松本 智三 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所横浜工場内 (72)発明者 西沢 貞夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 日立ビデオエンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/21 H04N 5/455

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信して得られた信号より映像搬送波を再
    生する搬送波再生手段と、受信して得られた前記信号と
    再生された前記映像搬送波とから映像信号を含む信号を
    検波する同期検波手段と、を少なくとも有する少なくと
    も2個の検波手段と、入力信号からゴーストを除去する
    ゴースト除去手段と、を具備し、各検波手段の有する前
    記搬送波再生手段の応答特性がそれぞれ互いに異なると
    共に、前記検波手段のうち、前記搬送波再生手段の応答
    特性の速い方の検波手段において得られた信号を、選局
    動作及び/または音声検波動作のために用い、前記搬送
    波再生手段の応答特性の遅い方の検波手段における前記
    同期検波手段にて検波して得られた信号に含まれる映像
    信号を、前記ゴースト除去手段の入力信号として用いる
    ことを特徴とするテレビジョン受信機。
  2. 【請求項2】受信して得られた信号より映像搬送波を再
    生する搬送波再生手段と、受信して得られた前記信号と
    再生された前記映像搬送波とから映像信号を検波する同
    期検波手段と、を少なくとも有する少なくとも2個の映
    像検波手段と、入力信号からゴーストを除去するゴース
    ト除去手段と、を具備し、各映像検波手段の有する前記
    搬送波再生手段の応答特性がそれぞれ互いに異なり、前
    記映像検波手段のうち、前記搬送波再生手段の応答特性
    の遅い方の映像検波手段における前記同期検波手段にて
    検波して得られた映像信号を、前記ゴースト除去手段の
    入力信号として用いると共に、前記搬送波再生手段の応
    答特性の速い方の映像検波手段における前記同期検波手
    段にて検波して得られた映像信号と前記ゴースト除去手
    段にてゴーストの除去された映像信号とを入力し、その
    うちの一つを選択して出力する切り替え手段を設けたこ
    とを特徴とするテレビジョン受信機。
  3. 【請求項3】受信して得られた信号より映像搬送波を再
    生する搬送波再生手段と、受信して得られた前記信号と
    再生された前記映像搬送波とから映像信号を含む信号を
    検波する同期検波手段と、を少なくとも有する少なくと
    も2個の検波手段を具備し、各検波手段の有する前記搬
    送波再生手段の応答特性がそれぞれ互いに異なると共
    に、前記検波手段のうち、前記搬送波再生手段の応答特
    性の速い方の検波手段において得られた信号を、選局動
    作及び/または音声検波動作のために用い、前記搬送波
    再生手段の応答特性の遅い方の検波手段における前記同
    期検波手段にて検波して得られた信号に含まれる映像信
    号を出力することを特徴とする映像記録再生装置等に用
    いるテレビジョン受信チューナ。
  4. 【請求項4】受信して得られた信号より映像搬送波を再
    生する搬送波再生手段と、受信して得られた前記信号と
    再生された前記映像搬送波とから映像信号を含む信号を
    検波する同期検波手段と、を少なくとも有する少なくと
    も2個の検波手段と、各検波手段における前記同期検波
    手段にて検波して得られた信号に含まれる映像信号をそ
    れぞれ入力し、そのうちの一つを選択して出力する切り
    替え手段と、該切り替え手段における選択動作を制御す
    る制御信号を、外部より入力する制御入力端子と、を具
    備し、各検波手段の有する前記搬送波再生手段の応答特
    性がそれぞれ互いに異なると共に、前記検波手段のう
    ち、前記搬送波再生手段の応答特性の遅い方の検波手段
    における前記同期検波手段にて検波して得られた信号に
    含まれる映像信号が安定したか否かを検出し、その検出
    結果を検出信号として得る検出手段と、該検出手段にて
    得られた検出信号を外部へ出力する検出出力端子と、を
    設けたことを特徴とする映像記録再生装置等に用いるテ
    レビジョン受信チューナ。
JP2123144A 1989-10-17 1990-05-15 テレビジョン受信機,及びテレビジョン受信チューナ Expired - Fee Related JP2825614B2 (ja)

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