JP2825591B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2825591B2
JP2825591B2 JP3003190A JP3003190A JP2825591B2 JP 2825591 B2 JP2825591 B2 JP 2825591B2 JP 3003190 A JP3003190 A JP 3003190A JP 3003190 A JP3003190 A JP 3003190A JP 2825591 B2 JP2825591 B2 JP 2825591B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ストロボ組込みカメラ、特にペンタプリズ
ムの上部にアップダウン可能なストロボ発光部を有した
カメラに関するものである。
[従来の技術] 従来、カメラ本体のペンタプリズムの上部にアップダ
ウン可能なストロボ発光部を組込み、電動モータで駆動
するストロボを備えたカメラとして、特開昭63−195637
号が提案されている。該提案によれば、モータの正逆回
転をギヤ列によりストロボ発光部へ直結し、アップダウ
ン動作を行なわせている。
又、同様に電動によりストロボ発光部のアップダウン
を行わすものとして、特開昭59−75232号も提案されて
いる。
[発明が解決しようとしている課題] しかし、前者の従来例においては、ストロボアップ状
態において、ストロボ発光部をカメラ本体へ収納しよう
として、手によって直接発光部を押しても動かず、その
ためわずらわしいものであると同時に、このような外力
の作用により伝達ギヤ列の破損が懸念された。
又、後者の従来例においては、ストロボアップ状態で
ストロボ発光部を直接押すことができるように、バネに
より吸収するメカ構造を備ているが、そのためにストロ
ボダウン状態からアップ状態への駆動には前記バネより
強い別のバネをチャージするようにすることが必要であ
り、モータへの負荷が大きい問題があった。
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、外
力によりストロボをダウン方向へ押すことができ、しか
もモータへの負荷を大きくすることがないストロボ内蔵
のカメラを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本出願に係る発明の目的を実現する構成は、カメラ本
体の上面であってファインダー光学系が配置された位置
の上部の外付けストロボ用アクセサリーシューの近傍
に、ストロボ発光部を収納したストロボケースを前記カ
メラ本体に対してアップダウン可能に取り付けたカメラ
において、駆動用のモータと、前記ストロボケースをア
ップ方向に付勢するバネと、前記モータの回転によりカ
ム部材を回転させ、前記カム部材と当接するレバー体を
前記バネの付勢力により移動させることで前記ストロボ
ケースをアップ方向へ駆動させるようにして、外力にて
前記ストロボケースがアップ位置からダウン方向に移動
させられた際には前記バネがチャージされるだけで移動
を許容し、逆にダウン方向への移動は、前記モータの駆
動による前記カム部材の回転を駆動力として前記レバー
体を移動させて前記ストロボケースをダウン方向に駆動
させる駆動伝達系と、前記ストロボケースのアップ位置
からダウン方向への移動を検出する位置検出手段と、前
記位置検出手段からの信号により前記ストロボケースが
外力によりダウン方向に移動したことを検出すると、前
記モータを強制的に回転させて前記カム部材の回転を駆
動力としてストロボケースをダウン方向へ移動させる駆
動手段を有することを特徴とするカメラにある。
[作 用] 上記した構成にあっては、モータの回転によるカム部
材の回転により、カム部材と当接するレバー体を移動さ
せて、ストロボ発光部を収納したストロボケースのアッ
プダウンを行えるようにし、このストロボケースのアッ
プ位置からダウン方向への移動は、モータの駆動による
カム部材の回転を駆動力として行うようにしたので、従
来のような強いバネ力を有するダウン用のバネを必要と
せず、バネチャージ負荷を低減して電源の長寿命化を果
たすことができる。
また、外力によってストロボケースのアップ位置から
ダウン方向への強制移動もアップの際に付勢力を与える
バネをチャージするだけで済むようにすると共に、ダウ
ン方向への移動を検出してモータを強制回転させてカム
部材を回転させることにより、カム部材の回転を駆動力
としてストロボケースをダウン方向へ移動させるように
したので、破損防止となると共に、ストロボケースのダ
ウン方向への駆動を別の外部操作により行う必要がな
く、操作性も向上させることができる。
なお、ストロボケースをカメラ上面の外付けストロボ
用アクセサリーシューの近傍にアップダウン可能に設け
ると共に、外力によるダウン時にはモータ駆動により強
制的にストロボケースはダウンするようにしたので、他
の外付けストロボをアクセサリーシューに取り付ける際
に、カメラ上面のストロボケースがアップしていても、
取り付け時に押されれば自動的にモータ駆動によるスト
ロボケースはダウンするので、内蔵ストロボと外付けス
トロボの両方が使用可能なカメラにおいては、きわめて
良好な操作性を得ることができる。
[実 施 例] 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明によるカメラの一実施例を示す側面図
で、ストロボダウン状態を示し、第6図はその上面図を
示している。第2図は第1図に示すストロボアップダウ
ン機構の平面図、第7図はその断面図を示している。第
3図及び第4図はストロボアップ状態を示す側面図及び
平面図、第5図はストロボ動作用スイッチの斜視図であ
る。
本実施例は、一眼レフカメラのファインダー光学系と
してのペンタプリズムの上部にストロボ発光部を配置
し、該ストロボ発光部を備えたストロボケース30をアッ
プダウン駆動させるものであり、以下説明する駆動機構
は、カメラ本体側に取付けるものと、カメラ本体の上部
に設けられているカメラ本体の上蓋31に取付けるものに
二分される。
1はモータ、2はモータ1の出力軸に固着されている
ギヤである。ギヤ3は二段ギヤであり、ギヤ2の出力を
減速し太陽ギヤ4へ伝達する。6は遊星ギヤで、遊星ア
ーム7により太陽ギヤ4のまわりに公転可能に支持され
ている。遊星ギヤ6には、不図示のフリクション機構を
設けることにより公転力を発生させている。太陽ギヤ4
が時計方向に回転すると、第2図に図示しているよう
に、ギヤ9に噛み合って駆動カム11と一体的に形成され
ているギヤ10を反時計方向に回転させる。また、モータ
1への通電方向を逆にすると、太陽ギヤ4が反時計方向
に回転し、遊星ギヤ6は反時計方向に公転してギヤ19に
噛み合う。ギヤ19は不図示のミラー駆動及び不図示のシ
ャッタチャージ機構に連結されており、露光前準備動作
を行なうものである。駆動方式については、特開昭63−
169632号等により公知なため説明は省略する。7は遊星
切換制限部材であり、遊星ギヤ6と同軸にフリクション
結合している。8は遊星切換制限カムであり、制限ピン
7aの動きを制御する。この機構は、遊星ギヤ6がギヤ9
により逆駆動された場合、ギヤ9との噛み合いが外れる
ことを防止するためのものであり、特開昭62−23027号
で公知なため詳細な説明は省略する。
ギヤ10は以上の説明で明らかなように、反時計方向へ
のみ駆動される。ギヤ10には位相基板12が固着され、ギ
ヤ10と一体的に回転する。位相基板12は表面に導通パタ
ーン12a,12b,12cを有し、同心円状の3列のパターンを
導通状態として配置している。最小径の導通パターン12
aは全周導通状態であり、GND入力接片16の接点16aからG
ND電位が入力される。最外周の導通パターン12cは、信
号検出接片14の接点14aと接触し、モータ1への通電ス
トップ信号として機能する。第2図のストロボダウン状
態では、接点14aと導通パターン12cは導通しており、信
号検出接片14へはGNDレベルが供給されている。ストロ
ボアップ駆動を行ない所定の停止位相に達すると、導通
パターン12cと接点14aは非接触となり、信号検出接片14
はHiレベル状態となり、モータ1への通電をストップさ
せる。導通パターン12bは信号検出接片15の接点15aと接
触し、アップダウンの停止位置確認信号として機能す
る。信号検出接片15はストロボダウン位置でHiレベル、
ストロボアップ位置でGND信号が供給される。本構成に
よりモータ通電ストップ後のオーバーランが所定値以内
であること等の確認を行なえる。前記接片15は、保持体
13に保持され、接続部14b,15b,16bから配線される。
駆動レバー18は軸18aを支点として揺動可能に支持さ
れ、小レバー部側に設けたコロ軸18bでコロ17を支持し
ている。コロ17は駆動カム11と接触する。ストロボダウ
ン状態において、駆動カム11の最大リフトでコロ17と接
触しており、ストロボアップ状態では、第4図に示す如
く駆動カム11の最小リフトでコロ17と接触する。以上が
カメラ本体側に設けた駆動機構である。
次に、前述した駆動レバー18の連係により、ストロボ
ケース30をアップダウン動作させるために、カメラ本体
の上蓋31側に設けた駆動機構について説明する。
21は駆動機構をカメラ本体に対して支持するための保
持部材で、第2図及び第7図に示すように、上蓋31の内
側に固定されている。保持部材21は、筒状に形成された
軸受22が貫通し、カシメにより固着されている。軸受22
の一端部は、第7図に示す如く、上蓋31の側壁に形成さ
れた位置決め穴を貫通し、その貫通端部を支軸とするよ
うにストロボケース30の後端部が回転可能に軸支されて
いる。
一方、軸受22の筒内には、両端部が2面幅に形成され
た伝達軸23が回転可能に挿入されていて、一方の軸端部
には、カメラの前後方向に延び、ストロボケース30の外
側の位置に外レバー27が回転不能に装着され、ビス28に
より固定されており、また他方の軸端部には内レバー24
が上蓋31の内側に回転不能に装着され、ビス25により固
定されている。
前述したように、ストロボケース30は、軸受22を支点
として回動可能であるが、第3図に示すストロボアップ
位置に位置決めし、回動を規制するためのストッパーピ
ン32が上蓋31の外面に植設され、このストッパーピン32
が係合する長孔30dをストロボケース30に形成し、該長
孔30dの下端のストッパー部30cがストッパーピン32に当
接することによってストロボのアップ位置を決定する。
ストロボケース30の前端部には、キセノン管33、反射
笠,フレネルレンズ35からなるストロボ発光部が設けら
れ、その外周はストロボカバー36により覆われ、外レバ
ー27を固定するビス28等が外部に露出しないようにして
いる。ストロボケース30の外面には、第1図及び第3図
に示すように、外レバー27の先端に形成された当接部27
bと当接するレバー当接部30bと、後述する吸収バネ29の
他方の腕部29bが係止されるバネ係止突起30aが形成され
ている。29はビス28の外周に装着された吸収バネで、第
1図に示すように、一方のバネ端の腕部29aが外レバー2
7の係止部27aに係合し、他方のバネ端腕部29bがストロ
ボケース30のバネ係止突起30aに係止され、外レバー27
を時計方向に、またストロボケース30を反時計方向にバ
ネ付勢している。そして、このバネ付勢力により、外レ
バー27の当接部27bとストロボケース30のレバー当接部3
0bとが当接するまで、ストロボケース30と外レバー27と
を引き寄せる。
26はストロボアップ用のアップバネで軸受22の外周に
装着され、一方のバネ端腕部26aを保持部材21の前部に
形成されたバネ係止部21aに係止し、他方のバネ端腕部2
6bを内レバー24に係止し、内レバー24を時計方向にバネ
付勢してストロボアップ力を発生させている。
すなわち、第1図に示すストロボダウン位置において
アップバネ26が蓄勢された状態にあり、内レバー24をフ
リーな状態にすると、アップバネ26のバネ力によって伝
達軸23が内レバー24を介して時計方向に回転する。伝達
軸23の時計方向回転に伴なって、外レバー27の当接部27
bとストロボケース30の当接部30bとの当接により、スト
ロボケース30が時計方向に回転し、ストロボケース30の
長孔30dにおけるストッパー部30cが上蓋31のストッパー
ピン32に当接することでストロボアップが完了する。
この状態で、内レバー24を反時計方向に回動すると、
伝達軸23を介して外レバー27が吸収バネ29を介して反時
計方向に回動し、ストロボカバー36の先端部に形成され
たストッパー部36aが上蓋21に設けた不図示のストッパ
ーに当接するまで回動する。さらに、内レバー24を反時
計方向に回動すると、外レバー27が吸収バネ28のバネ力
に抗して反時計方向に回動し、その際、吸収バネ28にバ
ネ力がチャージされる。
本実施例は、時計方向及び反時計方向の回動によっ
て、ストロボのアップダウンを制御する内レバー24の回
動を、前述した駆動レバー18によって行なうようにして
おり、内レバー24の一方のレバー端部24aと駆動レバー1
8のレバー端部18cとが第1図乃至第3図に示すような状
態で係合している。したがって、本実施例では、ストロ
ボアップ状態(第3図)において手によりストロボへ下
方の外力を加えると、アップバネ26のバネ力に抗してス
トロボは回動できる。
また、上蓋31内には内レバー24の回動位置からストロ
ボのアップ・ダウン状態を検出するスイッチが、第1
図、第3図、第5図(b)に示すように設けられてお
り、例えばストロボアップ状態から外力によりストロボ
ケース30を所定量押し下げると、これを検知するように
なっており、詳細については後述する。
第1図,第2図のストロボダウン状態に於ては、駆動
レバー18の時計方向回転により、アップバネ26に抗して
内レバー24を反時計方向に回転させている。このときス
トロボカバー36のストッパー部36aは不図示のストッパ
ーに当接し、ストロボケース30、ストロボカバー36の反
時計方向回転を阻止されている。この状態でストロボカ
バー36と不図示の外装部品との合せ部を突当て部を基準
にした隙間で管理することが可能となる。カメラ本体側
と上蓋31側の機構を接続する駆動レバー18、カム部18
c、内レバー24等のインターフェイスの誤差を吸収する
ため、内レバー24は反時計方向に十分にオーバーチャー
ジされ、その分は吸収バネ29により吸収している。ま
た、ストロボカバー36の保持力も吸収バネ29の力により
決定される。本実施例によれば、吸収バネ29の蓄勢力を
大きく設定しても、オバーチャージ分の作動角は小さい
のでエネルギロスは非常に少ない。
第3図,第4図は、本発明に於るストロボアップ状態
を示す図である。コロ17は駆動カム11の最小リフト部で
当接する状態となり、アップバネ26の付勢力により、内
レバー24は時計方向に回転し、これと一体的に回転する
外レバー27の当接部27bがストロボケース30の当接部30b
と当接し、ストロボケース30を時計方向に回転させ、ス
トッパーピン32と当接部30cの当接により時計方向回転
が阻止されてストロボアップ位置として停止している。
なお、ストロボケース30の回転軸及びストッパーについ
ては駆動側のみ図示しているが図示していない他端も同
様の支持方法となっている。
第5図(a),(b)は、ストロボ動作に関連したス
イッチを示す図である。第5図(b)はストロボ位置検
出スイッチ示し、信号接片37は、上蓋31側に取付けら
れ、端子部37aよりGNDレベルが入力されている。信号接
片38は、図のストロドダウン状態において、接点部38a
で前記信号接片37と当接し、導通状態となっている。端
子部38bは信号の出力部である。内レバー24は前述した
様に、ストロボダウン時は図の状態となり、第1図で示
すように他方のレバー端部である検知部24bと信号接片3
7は非接触状態である。ストロボアップ時は、第3図で
示すように内レバー24の検知部24bは信号接片37と当接
し、信号接片37,38は非導通となるため信号接片38は、H
iレベル信号を出力する。検知ピン40は外付けストロボ
の装着検知用であり、外付けストロボが装着されると、
信号接片39は接点部39aにおける信号接片37との当接が
解除される。つまり信号接片39は外付けストロボの非装
着でGNDレベル、接着でHiレベルの信号を端子部39bから
出力する。第5図(a)において、41は操作釦であり、
押込まれると信号接片42を移動させ、信号接片43の接点
部43aと導通状態とする。端子部42aよりGNDレベルを入
力し、端子部43bより信号を出力する。
第6図に示すカメラ外観図において、44ははアクセサ
リーシュー、45は板バネで、外付けストロボ装着時のガ
タ防止を図っている。前述の検知ピン40は、アクセサリ
ーシュー44のレール部に設けられている。ストロボカバ
ー36は前記アクセサリーシュー44を避けて配置されてい
る。前述の操作釦41は、レリーズ釦47に対して光軸上の
ストロボカバー36を挟んで左対側の上蓋46上に設けられ
ている。ダイヤル448、釦49,52,53は、モード選択、設
定値変更用の操作部材である。50は情報表示窓である。
51はモードダイヤルであり、撮影モードの選択を行な
う。操作釦41の機能詳細は後述するが、押し込むごとに
ストロボをアップ・ダウン反転動作させるものであり、
右手でレリーズ釦47等の操作をしながら、また不図示の
ファインダーをのぞきながら、左手で操作できる様レイ
アウトされているので非常に操作性の良いものである。
また、一個の釦で反転動作させるため、操作ミスがなく
速やかな操作が可能となる。特にオートフォーカスカメ
ラにおいては、左手で距離環の操作を行なう必要がな
く、マッチングの良いものとなる。
第8図は本実施例の制御回路を示す図である。測光回
路からの測光値情報、ストロボ位置を検知する信号接片
38の出力、操作釦41に発生する信号接片43の出力、外付
けストロボの装置状態を検知する信号接片39の出力がマ
イクロプロセッサMPUに入力され、更に信号検出接片14,
15の出力もMPUに入力され、前記カム11の位相を判定し
所定のシーケンスに従いモータドライバーへ駆動信号を
供給し、モータ1の通電制御を行なう。モータドライバ
ーはモータ1を正逆通電駆動及び短絡回路を構成した電
気ブレーキ状態に切換え可能なブリッジ回路を有してい
る。
第9図は、ストロボアップ動作中のモータ1への通電
状態及び信号検出接片14,15の電位状態を示す。ストロ
ボダウン状態では信号検出接片14はGNDレベル、信号検
出接片15はHiレベルでありMPU72の駆動開始信号により
モータ1へ通電を開始する。通電パターンは所定時間通
電し、所定時間電気ブレーキをかけることを繰返すデュ
ティ通電によりモータ1の駆動スピードを遅くしてい
る。駆動中に信号検出接片15はGNDレベルに切換わり、
更に信号検出接片14がHiレベルに切換わった状態でモー
タ1への通電をストップし、電気ブレーキをかけ続け
る。
第10図は、ストロボダウン動作中のモータ1への通電
状態及び信号検出接片14,15の電位状態を示す。ストロ
ボアップ状態では信号検出接片14はHiレベル、信号検出
接片15はGNDレベルである。モータ1への通電が開始さ
れると信号検出接片15がHiレベルへ切換わり、信号検出
接片14がGNDレベルに切換わった時点でモータ1への通
電をストップし電気ブレーキをかけ続ける。
以下、本実施例の動作説明を行なう。
まず、第1図,第2図のストロボダウン状態から第3
図,第4図のストロボアップ状態への駆動について説明
する。モータ1への通電制御は第9図に示すシーケンス
に従う。モータ1へは正方向通電を行ない、ギヤ10は反
時計方向に回転し始める。コロ17はカム11の上死点当接
域から最小リフト域へ向かい始める。このときアップバ
ネ26の付勢力により内レバー24は時計方向に回動を開始
する。これにより駆動レバー18も反時計方向に回動し、
コロ17のカム11の作用によりギヤ10を反時計方向に回動
させ、モータ1の正方向に通電による回転を更に増速さ
せようとする力が作用する。この時ギヤ9の時計方向回
転により、遊星ギヤ6を反時計方向に駆動しようとする
力が発生し、遊星ギヤ6は、はじき飛ばされ反時計方向
へ公転し、ギヤ9との噛み合い状態から離脱しようとす
る。ところが、遊星切換制限部材7は反時計方向へフリ
クションにより付勢されているため、制限ピン7aが遊星
切換制限カム8のストッパー部8aに当接し、ギヤ9と遊
星ギヤ6の噛み合いは外れない。そのため、モータ1側
で制御されるスピード以上にギヤ9の回転スピードがあ
がることはない。もし前記ギヤの噛み合いが外れると、
アップバネ26の付勢力により決定されるスピードでスト
ロボが上昇することになる。ストロボ使用状態でストロ
ボをアップさせるのは、赤目(カラー撮影で目が赤く映
る現象)を防止するために、撮影レンズ光軸からなるべ
く発光部を遠避けるのが目的であり、回転軸から発光部
までの腕の長さをなるべく長くすることが要求される。
また、ストロボ発光部等の質量も少なくない。そのため
駆動軸まわりの回転モーメントは多大なものとなる。そ
の状態でアップ時の保持力を所定値以上に設定するため
には、アップバネ26の付勢力は多大なものとなり、アッ
プ時の衝撃が非常に大きくなり衝撃音、バウンドが発生
する。これはカメラの姿勢差によっても大きく異なる。
本実施例に於ては、遊星クラッチによりモータの正逆回
転を使用可能にしながらも、遊星ギヤ6とギヤ9の噛み
合いを保証しているため、上記現象を避けることができ
る。ところがモータ1へ単に正方向通電を行なうだけだ
と上述の様なストロボアップ機構の上昇スピードを十分
に制動することができるストロボアップ時の衝撃音、バ
ウンドを完全におさえることはできない。
本実施例に於ては第9図に示すように、モータ1へ通
電と電気ブレーキを所定時間ごとに繰返すデューティ通
電を行なうことにより、ストロボアップスピードを制御
しているため、ストロボアップ時の衝撃音、バウンドを
完全におさえることができる。このデューティ通電のオ
ン比率及び周期については、任意のベスト状態に設定す
ることが可能である。アップ駆動のスタート時は、コロ
17はカム11の上死点に停止しており、アップバネ26、吸
収バネ29の付勢力により発生する摩擦力に打勝って駆動
するトルクだけで駆動可能なので、上述の様なデューテ
ィ駆動を行なっても容易に駆動でき、またそのデューテ
ィオン比率の許容幅も大きい。また、上述の最小カムリ
フトへ向かい始めた状態に於て問題無いのは言うまでも
ない。
位相検出接片14がGNDレベルからHiレベルに切換わっ
た時点で、モータ1への通電をストップし、電気ブレー
キをかけてモータ1を制御する。この状態に於て位相検
出接片15の信号がGNDレベルのままであれば、カム11の
停止位相が許容範囲であると判断し、ストロボ発光を含
んだ撮影シーケンスへ移行する。もし位相検出接片15の
信号が所望の状態とならない場合は、再駆動を行なって
正常停止位置へ停止させることが望まれる。また、再駆
動によって正常停止位置が得られない場合は、トラブル
発生と判断し、ユーザーに警告を発しカメラ動作をスト
ップするようにしてもよい。
次に第3図,第4図のストロボアップ状態から、第1
図,第2図のストロボダウン状態への駆動について説明
する。モータ1への通電制御は、第10図に示すシーケン
スに従う。モータ1へは正方向通電を行ない、ギヤ10は
反時計方向に回転し始める。コロ17はカム11の最小リフ
ト域から最大リフト域へ向かい始める。このときアップ
バネ26の付勢力に抗して駆動レバー18は時計方向に回動
し、内レバー24を反時計方向に回転させ、ストロボダウ
ン動作を開始する。モータ1への通電は、上述のアップ
時の通電とは異なり、フル通電状態持続する。ストロボ
カバー36のストッパー部36aが不図示のストッパーに当
接してダウン位置に停止すると、吸収バネ29がチャージ
され、外レバー27の当接部27bと、ストロボケース30の
当接部30bとの当接が離れる。コロ17がカム11の上死点
に達すると、位相検出接片14がHiレベルからGNDレベル
へ変化し、モータ1への通電をストップし電気ブレーキ
をかけ制動する。この状態で位相検出接片15がHiレベル
であれば正常停止位置と判断し、制御を終了する。もし
所望の信号でない場合は、上述のストロボアップ停止時
と同様のシーケンスに入る。以上によりダウン状態に於
ては吸収バネ29が作用し、ストロボカバー36を強い力で
保持することが可能なため、特別な係止機構を設けなく
ても実用上問題ない。
第11図は操作釦41を操作したときの動作を説明するフ
ローチャートである。モードダイヤル51にて電源を投入
した状態において、信号接片43の信号レベルを所定時間
サイクルでチェックする。Hiレベル時は繰返しチェック
を行なう。Loレベルに切換わると、ウェイクアップ動作
を行ない、不図示のDC/DCコンバータを動作させ各種回
路を動作状態とする。カム11の位相判定のため、信号検
出接片14,15の信号チェックを行なう。信号検出接片14
の出力がLo、信号検出接片15の出力がHiのときは、スト
ロボダウン状態と判定し、更に信号接片39がLoレベル
で、外付けストロボ非装着と判定したときはアップ動作
に入る。モータ1の通電を開始し、3ms後モータ1に電
気ブレーキを6msかけるという断続的なデューティー通
電を繰返す。信号検出接片14がHi,信号検出接片15がLo
の状態に達すると、モータ1のへ通電をストップし電気
ブレーキをかける。以上により、ストロボアップ動作は
終了する。先のカム11の位相判定時、信号接片14,15の
出力によりストロボダウン状態ではないと判定したとき
は、モータ1への通電を開始し、信号検出接片14がLoレ
ベル、信号出力接片15がHiレベルになるまで通電を続行
し、その後モータ1へ電気ブレーキをかけてストロボダ
ウン動作を終了する。
第12図は、ストロボが外力により押込まれたときの動
作を示すフローチャートである。モードダイヤル51にて
電源投入した状態において、信号接片38の信号レベルを
所定時間サイクルでチェックする。Hiレベル時は繰返し
チェックする。Loレベルに切換わると、ウェイクアップ
動作を行ない不図示のDC/DCコンバータを動作させ各種
回路を動作状態とする。カム11の位相判定のため、信号
検出接片14,15の信号チェックを行なう。信号検出接片1
4の出力がLo、信号検出接片15の出力がHiのときは、ス
トロボダウン状態と判定し、モータ1へブレーキをかけ
てシーケンスを終了する。前述のシーケンスチェックで
ストロボダウン状態と判定できない場合は、モータ1へ
通電を開始し、信号検出接片14の出力がLoレベル、信号
検出接片15の出力がHiレベルになるまで、通電を続行し
た後、モータ1へブレーキをかけてストロボダウン動作
を終了する。ストロボ装着検知に関しては、信号接片39
による出力がHiレベルとなったとき、本シーケンスと同
様のフローによりストロボダウン動作を行なうため説明
は省略する。
すなわち、ストロボがアップ位置の状態において、ス
トロボケース30はダウン方向へ外力によって移動可能で
あり、ストロボケース30の移動と共に内レバー24の一方
のレバー端部24aは駆動レバー18のレバー端部18cに干渉
されることなく反時計方向に回転する。その際、内レバ
ー24の反時計方向への回動で、内レバー24の検知部24b
が信号接片37を上方に押して信号接片38と非導通とする
ストロボアップ状態から、信号接片37がその弾性復元力
にて信号接片38と当接して導通させる方向へ移動し、信
号接片38からLoレベルの信号が出力されることになる。
そこで、MPUはモータ1を駆動し、駆動レバー18を駆動
してそのレバー端部18cを外力に移動している内レバー2
4のレバー端部24aに当接させ、その後は外力によらなく
てもダウン位置に移動させることができることとなる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、モータの回転に
よるカム部材の回転により、カム部材と当接するレバー
体を移動させて、ストロボ発光部を収納したストロボケ
ースのアップダウンを行えるようにし、このストロボケ
ースのアップ位置からダウン方向への移動は、モータの
駆動によるカム部材の回転を駆動力として行うようにし
たので、従来のような強いバネ力を有するダウン用のバ
ネを必要とせず、バネチャージ負荷を低減して電源の長
寿命化を果たすことができる。
また、外力によってストロボケースのアップ位置から
ダウン方向への強制移動もアップの際に付勢力を与える
バネをチャージするだけで済むようにすると共に、ダウ
ン方向への移動を検出してモータを強制回転させてカム
部材を回転させることにより、カム部材の回転を駆動力
としてストロボケースをダウン方向へ移動させるように
したので、破損防止となると共に、ストロボケースのダ
ウン方向への駆動を別の外部操作により行う必要がな
く、操作性も向上させることができる。
なお、ストロボケースをカメラ上面の外付けストロボ
用アクセサリーシューの近傍にアップダウン可能に設け
ると共に、外力によるダウン時にはモータ駆動により強
制的にストロボケースはダウンするようにしたので、他
の外付けストロボをアクセサリーシューに取り付ける際
に、カメラ上面のストロボケースがアップしていても、
取り付け時に押されれば自動的にモータ駆動によるスト
ロボケースはダウンするので、内蔵ストロボと外付けス
トロボの両方が使用可能なカメラにおいては、きわめて
良好な操作性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明によるカメラの一実施例を示
し、第1図はストロボダウン状態を示す側面図、第2図
はその駆動機構の平面図、第3図はストロボアップ状態
を示す側面図、第4図はその駆動機構の平面図、第5図
(a)は操作釦の斜視図、第5図(b)はストロボ位置
検出スイッチの斜視図、第6図はカメラの平面図、第7
図は駆動機構の断面図である。第8図はカメラのストロ
ボ駆動系のブロック図、第9図はモータのデューティー
通電制御を示すタイミングチャート、第10図はミラーダ
ウン時のモータ通電のタイミングチャート、第11図、第
12図は夫々フローチャートを示す。 1……モータ、2,3,4……ギヤ 6……遊星ギヤ、7……遊星アーム 8……遊星切換制御カム、9,10……ギヤ 11……駆動カム、12……位相基板 13……保持体 14,15……信号検出接片 18……駆動レバー、21……保持部材 22……軸受、23……伝達軸 24……内レバー、27……外レバー 30……ストロボケース、31……上蓋 26……アップバネ、37,38……信号接片 41……操作釦

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ本体の上面であってファインダー光
    学系が配置された位置の上部の外付けストロボ用アクセ
    サリーシューの近傍に、ストロボ発光部を収納したスト
    ロボケースを前記カメラ本体に対してアップダウン可能
    に取り付けたカメラにおいて、 駆動用のモータと、前記ストロボケースをアップ方向に
    付勢するバネと、前記モータの回転によりカム部材を回
    転させ、前記カム部材と当接するレバー体を前記バネの
    付勢力により移動させることで前記ストロボケースをア
    ップ方向へ駆動させるようにして、外力にて前記ストロ
    ボケースがアップ位置からダウン方向に移動させられた
    際には前記バネがチャージされるだけで移動を許容し、
    逆にダウン方向への移動は、前記モータの駆動による前
    記カム部材の回転を駆動力として前記レバー体を移動さ
    せて前記ストロボケースをダウン方向に駆動させる駆動
    伝達系と、前記ストロボケースのアップ位置からダウン
    方向への移動を検出する位置検出手段と、前記位置検出
    手段からの信号により前記ストロボケースが外力により
    ダウン方向に移動したことを検出すると、前記モータを
    強制的に回転させて前記カム部材の回転を駆動力として
    ストロボケースをダウン方向へ移動させる駆動手段を有
    することを特徴とするカメラ。
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