JP2825086B2 - スラリー供給装置 - Google Patents

スラリー供給装置

Info

Publication number
JP2825086B2
JP2825086B2 JP22905096A JP22905096A JP2825086B2 JP 2825086 B2 JP2825086 B2 JP 2825086B2 JP 22905096 A JP22905096 A JP 22905096A JP 22905096 A JP22905096 A JP 22905096A JP 2825086 B2 JP2825086 B2 JP 2825086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
tank
main tank
cleaning liquid
supply path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22905096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1071452A (ja
Inventor
高栄 後藤
盛一 渡辺
基 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP22905096A priority Critical patent/JP2825086B2/ja
Publication of JPH1071452A publication Critical patent/JPH1071452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2825086B2 publication Critical patent/JP2825086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Devices For Molds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造工程において
ロウ模型をコーティングするためのスラリーを収容する
本タンクに、予備タンクからスラリーを供給するための
スラリー供給装置に関し、特に、スラリーが送られる供
給路を適宜洗浄でき、さらに、本タンク内のスラリーの
液面高さを一定に保つことができるようにしたスラリー
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロウ型法による鋳造工程は、先
ずロウ模型を成形するとともに、このロウ模型に耐火物
をコーティングし、次いで脱ロウしてから鋳型を焼成
し、この鋳型に溶解金属等を鋳込むことにより行われ
る。この鋳造工程の中、ロウ模型に耐火物をコーティン
グする工程では、スラリー中にロウ模型を浸漬させて、
このロウ模型にスラリーを付着させるディッピングと、
ロウ模型に付着したスラリーが乾かぬうちに、粗い乾燥
した耐火物粒をまぶすスタッコイング(サンディング)
と、これらの乾燥との三つの作業が行われ、かかる作業
が複数回繰り返される。
【0003】ここで、ディッピングにおけるスラリー
は、耐火性バインダと耐火物微細粒子などを混合したも
のであって、本タンクに収容されるとともに、微細粒子
が本タンク内で沈降しないように攪拌機によって常に攪
拌された状態となっている。そして、この本タンク内の
スラリーにロウ模型を浸漬させるには、通常、ロボット
アームを操作することによって行っている。ただし、デ
ィッピングを複数回行った後、本タンク内におけるスラ
リーの液面高さが低くなったままでは、ロボットアーム
によってロウ模型を確実にスラリー内に浸漬できない場
合が生じる。
【0004】このため、従来では、本タンク内のスラリ
ーが減少して、その液面高さが低くなったときには、予
めスラリーを貯蔵してある予備タンクから、作業者がバ
ケツ等の容器で本タンクへスラリーを汲み移すか、もし
くは、ダイアフラムポンプやチューブポンプなどのポン
プ装置が接続されたフレキシブルチューブを用い、この
ポンプ装置を駆動して予備タンクから本タンクへスラリ
ーを送るといった手段によって減少した本タンク内のス
ラリーを補充できるようにしている。また、本タンク内
におけるスラリーの液面高さは、作業者の目視によって
行われており、例えば、本タンク内壁に設けられた目盛
り等に基づいて作業者が判断するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように本タンクへのスラリーの供給を作業者がバケツ等
の容器で行うのでは、その作業が面倒であるとともに、
作業者への負担も大きいものとなる。また、ポンプ装置
が接続されたフレキシブルホースを用いてスラリーの供
給を行う場合には、次のような問題を有している。すな
わち、鋳造工程におけるスラリーは、上述のように、乾
いて硬化するものが用いられるため、予備タンクからス
ラリーを供給した後に、フレキシブルホースをそのまま
にしておくと、残留したスラリーが硬化してしまうた
め、スラリー供給後、作業者がフレキシブルホース内を
水等で適宜洗浄することが必要となり、その作業が面倒
で、作業効率を悪くするといった問題点を有している。
【0006】しかも、鋳造工程を自動化する場合に、予
備タンクからのスラリーの供給も自動化することが望ま
れており、そのスラリーの供給路を容易かつ確実に洗浄
できるスラリー供給装置が要望されている。また、スラ
リーを収容する本タンクでの液面高さを作業者の目視に
よって行うのでは作業効率が悪く、しかも正確に液面高
さを検知することが難しいといった問題点があり、上述
のように、鋳造工程の自動化のためにも、かかる液面高
さを正確かつ確実に検知できるようにすることが望まし
い。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、予備タンクから本タンクへ容易にスラリーを
供給できることは勿論、このスラリーの供給路を容易か
つ確実に洗浄することができ、さらには、本タンク内で
のスラリーの液面高さを正確かつ確実に監視できるよう
にして鋳造工程の自動化にも対応できるようにしたスラ
リー供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明に係るスラリー供給
装置は、鋳造工程においてロウ模型をコーティングする
ためのスラリーを収容する本タンクと、この本タンクへ
の供給対象となるスラリーを貯蔵する予備タンクと、こ
の予備タンクに対する吸込部から前記本タンクに対する
吐出部まで続く供給路と、この供給路を介して前記予備
タンクのスラリーを前記本タンクに送るポンプ装置とを
備えたものであって、前記供給路に対する洗浄液を収容
する洗浄液容器と、前記洗浄液を受ける受け容器とがそ
れぞれ設けられ、前記供給路の一部には、前記吸込部を
前記予備タンクに代えて前記洗浄液容器に接続させ、か
つ前記吐出部を前記本タンクに代えて前記受け容器に接
続させるとともに、前記ポンプ装置の駆動によって洗浄
用液体を当該供給路に導入させる切換手段が設けられた
ことを特徴とするものである。
【0009】また、前記切換手段として、前記吸込部お
よび前記吐出部のそれぞれを上下方向に移動させる昇降
装置と、この昇降装置によって前記予備タンクおよび前
記本タンクからそれぞれ引き上げられた前記吸込部およ
び前記吐出部を前記洗浄液容器上方および前記受け容器
上方に向けてそれぞれ回動させる回動装置とで構成され
るものであってもよい。さらに、前記昇降装置は、前記
吸込部および前記吐出部の双方を引き上げたときに、当
該吸込部が当該吐出部よりも上方となるように設定され
たものであってもよい。
【0010】また、前記本タンクに、スラリーの液面高
さを検知するセンサが設けられ、このセンサからの出力
に基づき、前記液面高さが所定値となるまで前記ポンプ
装置を駆動させてスラリーの供給を行うようにしたもの
であってもよい。
【0011】このように、本発明に係るスラリー供給装
置は、ポンプ装置を駆動させることによって供給路を介
してスラリーを予備タンクから本タンクに送ることがで
きるようにしており、しかも、切換手段によって、供給
路を、本タンク−予備タンク間から、洗浄液容器−受け
容器間に切り換えることにより、ポンプ装置を駆動させ
ると、洗浄液を供給路に送り込んで排出できるようにし
ており、これによって供給路を洗浄液で洗浄できるよう
にしている。
【0012】従って、タンクにスラリーを供給した後、
供給路に残留しているスラリーを洗浄液とともに供給路
から排出できるため、供給路において残留するスラリー
が硬化することを回避でき、次回のスラリーの供給を円
滑かつ確実に行うことが可能となる。しかも、作業者の
負担を軽減できるとともに、鋳造工程の自動化にも対応
できるようにしている。
【0013】さらに、切換手段として、昇降装置と回動
装置とで構成することにより、供給路の切換をより一層
確実に行うことが可能となり、鋳造工程の自動化を図る
ことが可能となる。しかも、昇降装置が、吸込部および
吐出部の双方を引き上げたときに、吸込部が吐出部より
も上方となるように設定されたものである場合には、洗
浄液によって供給路を洗浄した後、一旦吸込部および吐
出部の双方を引き上げると、吸込部が吐出部よりも高い
ため、供給路内の洗浄液は、受け容器の方へ流れてい
き、供給路内に洗浄液が残留しないようにしている。
【0014】また、本タンク内のスラリーの液面高さを
検知するセンサを設け、このセンサの出力に基づいてポ
ンプ装置を駆動させることにより、本タンク内のスラリ
ーが減少したときには、適宜予備タンクからスラリーが
供給されることになり、本タンク内のスラリーの量(ス
ラリーの液面高さ)を一定に維持することが可能とな
る。従って、作業者が目視によって液面高さを監視する
必要がなく、作業者の負担を軽減するとともに、鋳造工
程の自動化に対応することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3を参照して説明する。図1及び図2に示すよう
に、円筒状に形成された本タンク1は、所定量のスラリ
ーが収容されたものであり、台座2に載置されている。
この本タンク1は、ロウ模型を運搬するオーバーヘッド
コンベア3とオーバーヘッドコンベア3上のロウ模型を
つかむロボットアーム4の近傍に設置されている。ま
た、本タンク1内には、スラリーを攪拌させるための攪
拌装置が設けられており(図示せず)、この攪拌装置に
よってスラリーが沈殿して硬化するのを防止している。
【0016】そして、オーバーヘッドコンベア3を挟ん
で本タンク1の対向位置には、本タンク1への供給対象
となるスラリーを貯蔵する円筒状の予備タンク5が設置
されている。なお、この予備タンク5内にも、本タンク
1と同様に攪拌装置が設けられており(図示せず)、貯
蔵中のスラリーを熟成させるべく、1〜4週間程度攪拌
するようにしている。なお、本タンク1及び予備タンク
5は、しずれも各種金属、合成樹脂等、特に限定された
材質で形成されるものではなく、また、その全体形状
も、円筒状に限定されず、例えば断面矩形状であっても
よい。
【0017】次に、本タンク1付近には本タンク側基部
6が設けられるとともに、予備タンク5付近には予備タ
ンク側基部7がそれぞれ設けられている。そして、本タ
ンク側基部6には、その上部に起立部8が設けられると
ともに、上下方向に延びるガイド部9が設けられてお
り、このガイド部9に沿って移動自在な可動部材10が
設置されている。
【0018】さらに、本タンク側基部6には、可動部材
10を駆動するシリンダ装置(昇降装置)11が設けら
れており、このシリンダ装置11を駆動することによ
り、可動部材10をガイド部9に沿って上下方向に移動
させることができるようにしている。ただし、昇降装置
として油圧や空気圧等によるシリンダ装置11に限定さ
れるものではなく、例えば、ラックとピニオンとを用い
てモータで駆動するものなど、各種公知のものを用いる
ことができる。
【0019】また、可動部材10には、回動装置12が
設けられ、後述する吐出部18を略90゜の範囲で回動
させることができるようにしている。この回動装置12
としては、各種公知のものが用いられ、例えば、モータ
の出力軸からの回転力を、減速輪列を介して伝達し、吐
出部18の回動力とするものが用いられる。なお、この
ようなシリンダ装置(昇降装置)11や回動装置12
は、後述する供給路の切換手段の一部として用いられる
ものである。
【0020】また、予備タンク側基部7には、上下方向
に移動自在の可動枠部13が設けられるとともに、この
可動枠部13の側面上部に支持部材14が取り付けられ
ている。さらに、予備タンク側基部7には、可動枠部1
3を駆動するシリンダ装置(昇降装置)15が設けられ
ており、このシリンダ装置15を駆動することにより、
可動枠部13を上下方向に移動させることができるよう
にしている。ただし、上記したシリンダ装置11と同
様、昇降装置として油圧や空気圧によるシリンダ装置1
5に限定されるものではなく、例えば、ラックとピニオ
ンとを用いてモータで駆動するものなど、各種公知のも
のを用いることができる。
【0021】また、支持部材14には、回動装置16が
設けられ、後述する吸込部21を略90゜の範囲で回動
させることができるようにしている。なお、この回動装
置16としては、上記回動装置12と同様、各種公知の
ものが用いられ、例えば、モータの出力軸からの回転力
を、減速輪列を介して伝達し、吸込部21の回動力とす
るものが用いられる。なお、このようなシリンダ装置
(昇降装置)15や回動装置16は、後述する供給路の
切換手段の一部として用いられるものである。さらに、
予備タンク側基部7の上部には、ダイアフラムポンプや
チューブポンプなどのポンプ装置17が設置されてい
る。
【0022】次に、予備タンク5のスラリーを本タンク
1に送るための供給路としては、吐出部18、フレキシ
ブルホース19、20、吸込部21で構成されている。
それぞれについて説明すると、先ず、吐出部18は、可
動部材10の回動装置12に取り付けられる水平部分
と、その先端から屈曲して下方に延びる垂下部分とから
なる金属製等のパイプであり、シリンダ装置11によっ
て可動部材10とともに上下方向に移動するとともに、
回動装置12によって垂下部分の向きを略90゜の範囲
で回動しうるように設定されている。なお、吐出部18
は、シリンダ装置11によって、その垂下部分の下端が
本タンク1の上端縁より高く引き上げられるように設定
されている。
【0023】また、吐出部18の垂下部分の長さは、可
動部材10が下方位置にあるとき、かかる垂下部分の下
端が本タンク1のスラリーに対して浅い部分に位置する
ような長さに設定されている。これは、沈殿しやすいス
ラリーを本タンク1内に供給した際、上方側からスラリ
ーを供給した方が、本タンク1内のスラリーが混合しや
すいからである。
【0024】続いて、吸込部21は、吐出部18と同
様、支持部材14の回動装置16に取り付けられる水平
部分と、その先端から屈曲して下方に延びる垂下部分と
からなる金属製等のパイプであり、シリンダ装置15に
よって支持部材14(可動枠部13)とともに上下方向
に移動するとともに、回動装置16によって垂下部分の
向きを略90゜の範囲で回動しうるように設定されてい
る。なお、吸込部21は、シリンダ装置15によって、
その垂下部分の下端が予備タンク5の上端縁より高く引
き上げられるように設定されている。
【0025】また、吸込部21の垂下部分の長さは、支
持部材14が下方位置にあるとき、かかる垂下部分の下
端が予備タンク5のスラリーに対して深い部分に位置す
るような長さに設定されている。これは、沈殿しやすい
スラリーを予備タンク5から取り入れる際、下方側から
スラリーを取り込んだ方が、本タンク1へ供給するスラ
リーとして最適のもの(熟成の高いもの)を取り込みや
すいからである。
【0026】次に、フレキシブルホース19は、その中
間部分が起立部8に支持された状態で、吐出部18とポ
ンプ装置17との間を接続している。このフレキシブル
ホース19は、吐出部18の上下移動を許容しうるよう
に、吐出部18と起立部8との間をたわませて配設され
ている。さらに、フレキシブルホース20は、ポンプ装
置17と吸込部21との間を接続している。このフレキ
シブルホース20は、吸込部21の上下移動を許容しう
るように、ポンプ装置17と吸込部21との間をたわま
せて配設されている。これらフレキシブルホース19、
20としては、その内部の状態が外部から確認できるよ
うに、透明もしくは半透明のものを用いることが好まし
い。
【0027】なお、シリンダ装置11及び15によっ
て、吐出部18及び吸込部21の双方を引き上げたとき
の位置関係は、図2の二点鎖線で示すように、吸込部2
1の方が吐出部18よりも高くなるように設定されてい
る。ただし、このようにシリンダ装置11及び15を設
定するか否かは任意であり、例えば、吐出部18及び吸
込部21の両者が略同じ高さに引き上げられるようにシ
リンダ装置11及び15を設定してもよい。
【0028】次に、図1に示すように、予備タンク5に
並んで洗浄液容器22が設置されている。この洗浄液容
器22は、円筒状に形成されるとともに、その内部に洗
浄液として水を収容したものであり、予備タンク側基部
7を中心として予備タンク5から反時計回りに約90゜
回動した位置に設置されている。従って、吸込部21を
回動装置16によって回動させることにより、かかる吸
込部21を予備タンク5の上方と、洗浄液容器22の上
方とのいずれかに選択的に切り換えることができるよう
にしている。
【0029】また、図1に示すように、本タンク1に並
んで受け容器23が設置されている。この受け容器23
は、円筒状に形成されるとともに、その内部は供給路を
通過した水を受けるために用いられるものであり、本タ
ンク側基部6を中心として本タンク1から時計回りに約
90゜回動した位置に設置されている。従って、吐出部
18を回動装置12によって回動させることにより、か
かる吐出部18を本タンク1の上方と、受け容器23の
上方とのいずれかに選択的に切り換えることができるよ
うにしている。
【0030】すなわち、吐出部18及び吸込部21を引
き上げるためのシリンダ装置(昇降手段)11、15
と、吐出部18及び吸込部21を回動させる回動装置1
2、16とは、供給路の切換手段として構成されたもの
である。そして、この切換手段によって、予備タンク5
から本タンク1へ送られるスラリーの通路と、洗浄液容
器22から受け容器23へ送られる水の通路とを選択的
に切り換えることができるようにしている。
【0031】そして、吐出部18及び吸込部21をそれ
ぞれ本タンク1及び予備タンク5にそれぞれ接続させた
状態でポンプ装置17を駆動することにより、予備タン
ク5内のスラリーは、吸込部21から取り込まれ、フレ
キシブルホース19、20を介して吐出部18から本タ
ンク1内に供給される。また、吐出部18及び吸込部2
1をそれぞれ洗浄液容器22及び受け容器23にそれぞ
れ接続させた状態でポンプ装置17を駆動することによ
り、洗浄液容器22内の水は、吸込部21から取り込ま
れ、フレキシブルホース19、20を介して吐出部18
から受け容器23に排出される。
【0032】ただし、切換手段として、以上のようにシ
リンダ装置11、15及び回動装置12、16で構成さ
れるものに限定するものではなく、吸込部21から吐出
部18までの供給路を、予備タンク5から本タンク1ま
で接続する供給路と、洗浄液容器22から受け容器23
まで接続する供給路とに選択できるものであれば、各種
公知の手段を用いることができる。
【0033】なお、洗浄液としては、水以外の他、各種
洗浄成分を持つ液体を用いることができる。また、洗浄
液容器22及び受け容器23は、いずれも各種金属、合
成樹脂等、特に限定された材質で形成されるものではな
く、さらに、その全体形状も、円筒状に限定されず、例
えば断面矩形状であってもよい。
【0034】次に、本タンク1の上方には、本タンク1
内に収容されているスラリーの液面高さを検知するため
のセンサ24が設置されている。このセンサ24は、超
音波によってスラリーの液面中央の液面高さを検知する
ものであるが、液面高さの検出に超音波を用いるか否
か、液面中央の液面高さを検出するか否かは、任意であ
る。ただし、液面中央の液面高さを検出することによ
り、本タンク1が傾斜している場合や、攪拌装置によっ
てスラリーが本タンク1内を旋回している場合であって
も、スラリーの量が少ないにもかかわらず液面高さが高
いと誤認する確率が低いものとなるため好ましい。
【0035】そして、図3に示すように、このセンサ2
4によって本タンク1内のスラリーの液面高さが所定値
より低い場合には信号をI/O盤25及びアイソレータ
ー26に送り、I/O盤25からの信号によってポンプ
装置17を駆動させ、予備タンク5のスラリーを本タン
ク1に供給する。一方、スラリーの液面高さが所定値に
達すると、センサ24からの信号に基づき、I/O盤2
5からの信号によってポンプ装置17の駆動を停止さ
せ、スラリーの供給を止めるようにしている。これによ
り、作業者の目視による液面高さの監視負担を軽減させ
ることが可能となる。
【0036】また、図3に示すように、ロボットアーム
4は、台座27に回転自在に載置されたものであり、そ
れぞれ回動自在に連結された可動腕28、29、30に
よって構成されている。そして、このロボットアーム4
は、可動腕30の先端でオーバーヘッドコンベア3上を
運搬されるロウ模型31を取り上げ、このロウ模型31
を本タンク1のスラリー中に浸漬させるように動作す
る。
【0037】このロボットアーム4の動作は、コントロ
ーラ32によって制御される。この場合、センサ24か
らの信号の一部がアイソレータ26を介してコントロー
ラ32に入力されることにより、本タンク1内のスラリ
ーの液面高さを考慮しつつ、ロウ模型31の降下量を適
宜変更できるようにしている。すなわち、スラリーが少
なくなってセンサ24から信号が発せられると、液面高
さが低いスラリー中にロウ模型31を確実に浸漬できる
ように、ロウ模型31の降下量を増やした動作態様とさ
せるべく、コントローラ32が適宜調整するようにして
いる。
【0038】なお、本タンク1の台座2がリフターの機
能を持つ場合には、ロウ模型31の降下量をロボットア
ーム4で調整する必要はなく、この本タンク1の高さを
リフターで調整することで対応することが可能となって
いる。すなわち、スラリーの液面高さが低くなると、セ
ンサ24からの信号に基づいて適宜リフターを駆動さ
せ、ロウ模型31をスラリー中に確実に浸漬させうる高
さまで本タンク1を上昇させるようにすることで対応可
能となる。
【0039】続いて、このスラリー供給装置の使用状態
について説明すると、通常は、オーバーヘッドコンベア
3によって複数のロウ模型31が運搬されるとともに、
これらロウ模型31のそれぞれをロボットアーム4で取
り上げ、さらにこのロウ模型31を本タンク1のスラリ
ー中に浸漬させるといった動作が繰り返される。なお、
ロウ模型31へのスラリーの浸漬後には、ロウ模型31
に付着したスラリーが乾かぬうちに、粗い乾燥した耐火
物粒をまぶすスタッコイング(サンディング)と、これ
らの乾燥とが行われ、これら作業が一つのロウ模型31
につき複数回行われるようにしている。
【0040】そして、この鋳造作業において、本タンク
1内のスラリーが減少してその液面高さが所定値より下
がると、これがセンサ24によって検知され、このセン
サ24から信号が発せられる。この信号に基づき、I/
O盤25から信号が発せられて、ポンプ装置17を駆動
させると、吸込部21から予備タンク5内のスラリーを
取り込み、フレキシブルホース19、20を介して吐出
部18からスラリーを本タンク1へ供給する。
【0041】このとき、吐出部18及び吸込部21は、
それぞれ本タンク1及び予備タンク5に接続できるよう
にセットされているが、スラリーを供給する以前から予
め吐出部18及び吸込部21の双方をスラリー中に漬け
ておくか、または、スラリーを供給する時点でシリンダ
装置11、15を駆動して吐出部18及び吸込部21を
スラリー中に漬けるかは任意に設定できる。
【0042】次いで、本タンク1内のスラリーが補給さ
れてその液面高さが所定値に達すると、センサ24によ
ってこれを検知する。これに基づいて、I/O盤25か
ら信号が発せられ、ポンプ装置17の駆動を停止させる
ことにより、予備タンク5からのスラリーの供給が停止
することになる。
【0043】続いて、スラリーの供給が停止された後
に、供給路の切換手段(シリンダ装置11、15及び回
動装置12、16)を作動させる。なお、この切換手段
の作動の開始は、作業者の手作業によって行われる場合
や、スラリーの供給を停止させるべくポンプ装置17の
駆動を停止させるためのI/O盤25からの信号に基づ
いて自動的に行われる場合の何れであってもよい。
【0044】切換手段の作動を具体的に説明すると、先
ず、シリンダ装置11、15をそれぞれ駆動させること
によって可動部材10及び可動枠部13の双方を上方に
移動させる。これに伴い、可動部材10に取り付けられ
ている吐出部18、及び、支持部材14に取り付けられ
ている吸込部21は、それぞれの下端が本タンク1及び
予備タンク5の上端より上方に引き上げられた状態とな
る。このとき、吐出部18、吸込部21、フレキシブル
ホース19、20内には、スラリーが残留した状態とな
っている。
【0045】次いで、回動装置12、16をそれぞれ駆
動させ、図1の二点鎖線に示すように、吐出部18を本
タンク1上方から受け容器23上方に回動させるととも
に、吸込部21を予備タンク5上方から洗浄液容器22
上方に回動させる。そして、シリンダ装置11、15を
駆動して吐出部18及び吸込部21を下ろし、それぞれ
を洗浄液容器22及び受け容器23に入れ、ポンプ装置
17を駆動させることにより、洗浄液容器22内の水を
吸込部21で取り込み、フレキシブルホース19、20
を介して吐出部18から水を受け容器23に排出させ
る。
【0046】このように、スラリーの供給路に洗浄液と
して水を導入することによって、吸込部21、フレキシ
ブルホース19、20、吐出部18に残留しているスラ
リーが水の通過とともに受け容器23へ排出できるよう
にしている。なお、この供給路への水の導入時間(ポン
プ装置17の駆動時間)は、任意に設定することができ
る。
【0047】そして、一定時間経過後、ポンプ装置17
の駆動を停止して水の導入を止めるとともに、再度シリ
ンダ装置11、15を駆動して吐出部18及び吸込部2
1を洗浄液容器22及び受け容器23から引き上げる。
このとき、図2の二点鎖線で示すように、吸込部21は
吐出部18より高い位置に引き上げられるため、吐出部
18、フレキシブルホース19、20及び吸込部21に
残っている水は、かかる高低差によって吐出部18の方
へ流れていき、吐出部18から受け容器23に排出さ
れ、フレキシブルホース19等に水が残留しないように
している。
【0048】なお、フレキシブルホース19、20に透
明のものを用いるとともに、このフレキシブルホース1
9、20の位置に対応してセンサを設け、水やスラリー
がこれらに残留しているか否かをセンサによって検知さ
せるようにしてもよく、これにより、水やスラリーが残
留したままフレキシブルホース19等が放置されること
を防止できるものとなる。
【0049】続いて、回動装置12、16を再度駆動さ
せて、吐出部18を受け容器23上方から本タンク1上
方に回動させるとともに、吸込部21を洗浄液容器22
から予備タンク5上方に回動させる。そして、シリンダ
装置11、15を駆動して吐出部18及び吸込部21を
降ろすことにより、それぞれが本タンク1及び予備タン
ク5に接続した前状態(図2に示す状態)に戻ることに
なる。このような一連の動作がスラリーの供給ごとに行
われる。なお、かかる一連の動作、すなわちシリンダ装
置11、15や回動装置12、16の動作、ポンプ装置
17の動作をコンピュータで制御するようにしてもよ
い。
【0050】また、受け容器23に排出された水やスラ
リーは、適当に溜められた後に廃棄される。このとき、
スラリーは、受け容器23内で沈殿硬化しているため、
廃棄処理に際して、水分と固形分とに容易に分離するこ
とができ、廃棄処理の効率を高めることができる。な
お、この廃棄処理をロボット等により行わせるようにし
てもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るスラ
リー供給装置は、ポンプ装置を駆動させることによって
供給路を介してスラリーを予備タンクから本タンクに容
易に送ることができることは勿論、切換手段によって、
供給路を、本タンク−予備タンク間から、洗浄液容器−
受け容器間に切り換えることにより、ポンプ装置を駆動
させると、洗浄液を供給路に送り込んで排出できるよう
にしており、これによって供給路を洗浄液で容易に洗浄
することができる。
【0052】従って、タンクにスラリーを供給した後、
供給路に残留しているスラリーを洗浄液とともに供給路
から排出できるため、供給路において残留するスラリー
が硬化することを回避でき、次回のスラリーの供給を円
滑かつ確実に行うことができる。しかも、作業者の負担
を軽減できるとともに、鋳造工程の自動化にも対応する
ことができる。
【0053】さらに、切換手段として、昇降装置と回動
装置とで構成することにより、供給路の切換をより一層
確実に行うことができ、鋳造工程の自動化に対応するこ
とができる。しかも、昇降装置が、吸込部および吐出部
の双方を引き上げたときに、吸込部が吐出部よりも上方
となるように設定されたものである場合には、洗浄液に
よって供給路を洗浄した後、一旦吸込部および吐出部の
双方を引き上げると、吸込部が吐出部よりも高いため、
供給路内の洗浄液は、受け容器の方へ流れていき、供給
路内に洗浄液が残留しないようにすることができる。
【0054】また、本タンク内のスラリーの液面高さを
検知するセンサを設け、このセンサの出力に基づいてポ
ンプ装置を駆動させることにより、本タンク内のスラリ
ーが減少したときには、適宜予備タンクからスラリーが
供給されることになり、本タンク内のスラリーの量(ス
ラリーの液面高さ)を一定に維持することができる。従
って、作業者が目視によって液面高さを監視する必要が
なく、作業者の負担を軽減できるとともに、鋳造工程の
自動化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスラリー供給装置の、実施の形
態を示す平面図である。
【図2】 図1に示すスラリー供給装置の正面図であ
る。
【図3】 ロボットアームとの関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 本タンク 5 予備タンク 11,15 シリンダ装置(昇降装置,切換手段) 12、16 回動装置(切換手段) 17 ポンプ装置 18 吐出部(供給路) 19、20 フレキシブルホース(供給路) 21 吸込部(供給路) 22 洗浄液容器 23 受け容器 24 センサ 31 ロウ模型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 23/02 B22C 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造工程においてロウ模型をコーティン
    グするためのスラリーを収容する本タンクと、この本タ
    ンクへの供給対象となるスラリーを貯蔵する予備タンク
    と、この予備タンクに対する吸込部から前記本タンクに
    対する吐出部まで続く供給路と、この供給路を介して前
    記予備タンクのスラリーを前記本タンクに送るポンプ装
    置とを備えたスラリー供給装置であって、 前記供給路に対する洗浄液を収容する洗浄液容器と、前
    記洗浄液を受ける受け容器とがそれぞれ設けられ、 前記供給路の一部には、前記吸込部を前記予備タンクに
    代えて前記洗浄液容器に接続させ、かつ前記吐出部を前
    記本タンクに代えて前記受け容器に接続させるととも
    に、前記ポンプ装置の駆動によって洗浄用液体を当該供
    給路に導入させる切換手段が設けられたことを特徴とす
    るスラリー供給装置。
  2. 【請求項2】 前記切換手段は、前記吸込部および前記
    吐出部のそれぞれを上下方向に移動させる昇降装置と、
    この昇降装置によって前記予備タンクおよび前記本タン
    クからそれぞれ引き上げられた前記吸込部および前記吐
    出部を前記洗浄液容器上方および前記受け容器上方に向
    けてそれぞれ回動させる回動装置とで構成されることを
    特徴とする請求項1記載のスラリー供給装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降装置は、前記吸込部および前記
    吐出部の双方を引き上げたときに、当該吸込部が当該吐
    出部よりも上方となるように設定されたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のスラリー供給装置。
  4. 【請求項4】 前記本タンクに、スラリーの液面高さを
    検知するセンサが設けられ、このセンサからの出力に基
    づき、前記液面高さが所定値となるまで前記ポンプ装置
    を駆動させてスラリーの供給を行うようにしたことを特
    徴とする請求項1又は2記載のスラリー供給装置。
JP22905096A 1996-08-29 1996-08-29 スラリー供給装置 Expired - Fee Related JP2825086B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22905096A JP2825086B2 (ja) 1996-08-29 1996-08-29 スラリー供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22905096A JP2825086B2 (ja) 1996-08-29 1996-08-29 スラリー供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1071452A JPH1071452A (ja) 1998-03-17
JP2825086B2 true JP2825086B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=16885967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22905096A Expired - Fee Related JP2825086B2 (ja) 1996-08-29 1996-08-29 スラリー供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2825086B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101837419B1 (ko) * 2017-12-05 2018-03-12 캐스팅코리아 주식회사 정밀 주조용 주형 처리 시스템

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021097768A1 (zh) 2019-11-21 2021-05-27 泰州鑫宇精工股份有限公司 一种模壳制造生产线以及模壳制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101837419B1 (ko) * 2017-12-05 2018-03-12 캐스팅코리아 주식회사 정밀 주조용 주형 처리 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1071452A (ja) 1998-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101202141B1 (ko) 기판 처리 장치
JP2842504B2 (ja) ワックスツリーコーティング装置及び方法
EP0089454A1 (en) Liquid treatment apparatus and method
CN109444329A (zh) 一种pH值检测装置及方法
JP2825086B2 (ja) スラリー供給装置
CN209624514U (zh) 一种pH值检测装置
US7585544B2 (en) Flow-through dip-spin coating method and system therefor
CN210280104U (zh) 化工桶清洗装置
CN209624395U (zh) 一种pH值检测系统
CN109470882B (zh) 一种浸提系统
CN112501531B (zh) 一种快速离心镀锌件的自动化设备及其工作方法
JP2009023291A (ja) トラックアジテータのドラムの洗浄水の回収方法およびドラム
JPH09314316A (ja) 溶鋼鍋内の付着物除去方法
JP2716901B2 (ja) コンクリ−ト打設装置
KR101787279B1 (ko) 연속식 하역기용 세척장치
CN114631419B (zh) 一种花生苗的花针根系助长用的智能化倾倒与填浆设备
JP2015206623A (ja) インドラム式セメント固化装置の洗浄システム及び洗浄方法
CN116689216B (zh) 一种自动化型防锈剂涂布机
JP2001179200A (ja) 洗浄ロボットおよびそれを用いる洗浄方法
CN108393434A (zh) 一种消失模表面涂层均匀控制系统及控制方法
CN217075646U (zh) 一种农产品加工用便于倾倒的物料桶
JPH07323364A (ja) ダイカストマシンの給湯装置
JP2672803B2 (ja) 粘性生成物ヒータを備えたバレル持上げ装置
CN221094237U (zh) 一种热镀锌自动爆氨装置
CN217616423U (zh) 一种塑料颗粒清洗装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980811

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees