JP2823519B2 - 自己由来の上皮増殖因子を含むワクチン組成物 - Google Patents

自己由来の上皮増殖因子を含むワクチン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免疫学分野、特に自己由
来の(自己の)上皮増殖因子(EGF)に対して自己免
疫反応を起こすことができるワクチン組成物に関する。
【0002】本発明の重要な目的は、EGF依存性悪性
腫瘍の活性免疫療法のためのワクチン組成物を得ること
である。かかるワクチン組成物は上記腫瘍の増殖を阻害
することができ、それ故に悪性新生組織及び他のEGF
関連疾患の治療に有用である。従って本発明はまた、癌
治療の分野にも関連する。
【0003】
【従来技術】上皮増殖因子は上皮細胞の増殖を刺激する
ポリペプチドであり、悪性トランスフォーメーションに
関与する成長因子の1つであると考えられている。その
作用は主として膜受容体を介して行われる。
【0004】上皮増殖因子(以下EGFという)は53
個のアミノ酸からなるポリペプチドであり、その分子量
は約6045Dである。これはネズミ顎下腺から初めて
単離精製され(Cohen S.,J.Biol.Ch
em.(1962)237,1.555)、後に類似の
分子がヒトの尿から得られた(Cohen S.,Hu
man Epidermal Growth fact
or:Isolation and Chemical
and Biological Propertie
s PNA USA,72,1975 1317)。
【0005】EGFは、インビトロ及びインビボの両方
において、上皮細胞と間充織細胞の増殖を刺激すること
ができる(Cohen S.,Carpenter
G.,PNAS USA 72,1317,197
5)。EGFはある種の胸部癌細胞株において特異的な
刺激を与える(Ozborne C.K.ら、Can.
Res.,40,2.361(1980))。乳腺の分
化過程におけるEGFの役割、主として小葉肺胞系の発
達に対する役割が実証されている(TonelliC.
J.,Nature(1980)285,250−25
2)。
【0006】この生体制御作用は、1186個のアミノ
酸を有し、分子量約170kDの糖タンパク質である膜
受容体(EGF−R)を介して発揮され、その遺伝子は
クローニングされ配列決定されている。受容体の細胞内
ドメインはチロシン特異性プロテインキナーゼの活性と
共役しており、このプロテインキナーゼは悪性トランス
フォーメーション過程への関連を示す癌遺伝子v−er
b−Bと構造的な相同性を示す(Heldin C.
H.,Cell,37,9−20(1984))。
【0007】EGFとその受容体は高い特異性を有する
分子複合体を構成し、両者間の相互作用は細胞成長制御
の重要なメカニズムを発現する。高濃度のEGF−Rは
胸癌、膀胱癌、卵巣癌、外陰癌、結腸癌、肺癌、脳癌及
び食道癌のような上皮起源の悪性腫瘍で検出されてい
る。腫瘍成長の制御の際にEGFとその受容体が演じる
役割は知られていないが、腫瘍細胞内でのEGF−R発
現が自己分泌増殖刺激のためのメカニズムを提供し、制
御不能の増殖をもたらすという説がある(Schles
singer J.,SchreiberA.B.,L
evi A.,Liberman T.,Yarden
Y.,Crit. Rev.Biochem.,19
83,14(2),93−111)。
【0008】腫瘍細胞内のEGF−Rの存在はヒト胸癌
の予後の悪さの指標となることがわかっている。胸癌の
約40%はEGFに対する高い親和性を有する特異的結
合部位を示し、またエストロゲン受容体の存在とは負の
相関が存在し、これはEGF−Rが脱分化マーカーとし
て、あるいは悪性細胞の増殖の潜在的能力の指標として
役立つことを示している(Perez R.,Pasc
ual M.R.,Macias A.,Lage
A.,Breast Cancer Research
and Treatment 4,189−193,
1984)。
【0009】また、EGF−R発現は初期胸癌腫におけ
るよりも、局所的神経節変形(regeional g
anglional metastasis)における
方が高いという報告もされている(Sainsbury
J.R.ら、(1985)Lancet 1(8、4
25),364−366)。また、受容体の発現は、胸
癌腫細胞の様々な組織学的サブタイプにおいて異なって
おり、このことがまたそれらの存在を予後の悪さを示す
シグナルとしているのであるという報告もされている
(Macias A.ら(1986)Anticanc
er Res.6:849−852)。
【0010】Balb−cマウスのエールリッヒ腹水腫
瘍(EAT)モデルで行われた先の研究によれば、EG
Fのインビボ阻害効果が証明され(Lombarder
oJ.ら、Neoplasma 33,4(198
7))、この分子を生物学的応答モディファイヤーとし
てみなし得ることが示唆された。EGF依存性腫瘍の細
胞膜にはEGF前駆体分子が存在することが前に報告さ
れている。本発明者らはこのことを重要な事実として報
告しており、この分子を自己抗体の作用の標的であると
みなしている(キューバ特許出願No.113/9
3)。様々な研究で得られた結果により、EGF/EG
F−R系を治療作用の標的とみなし得る可能性が出てき
たのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】EGF−Rに対するモ
ノクローナル抗体を用いた受動免疫療法が多くの研究目
的となっており、これらの研究は、受容体の抗体による
特異的な認識がEGF結合を阻害し、悪性細胞の分裂誘
発刺激に対して阻害的効果を与えていることを示した
(SATO J.D.ら、Methods in En
zymology,146,63−81(198
7))。しかしこれらの抗体はネズミ起源のものであ
り、通常はヒト抗マウス抗体応答(HAMA)をひき起
こすのである。
【0012】本発明がなされるまで、EGF依存性腫瘍
に対する活性な免疫療法であってその増殖を阻害するこ
とができるものは提案されたことはなかった。これは従
来技術は一貫して、自己由来の分子が、宿主が自己に対
して寛容であるように成育しているが故に、免疫反応を
誘発したりはしないだろうと報告しているためである。
【0013】本発明は担体タンパク質と共役した自己由
来のEGFを含有するワクチン組成物を提供するもので
ある。かかる複合体は自己免疫効果により、人体に異種
タンパク質の導入という付帯的効果を伴うことなく、E
GF依存性腫瘍増殖を阻害する。
【0014】このワクチン組成物はEGF依存性腫瘍又
はEGFに関連したいかなる悪性疾患の治療にも使用す
ることができる。本明細書においてEGFは、元の分子
と同様の免疫学的性質及び/又は効果を有するEGFの
いかなるフラグメント及び/又は誘導体をも包含するも
のとして解釈されるべきである。誘導体は通常のアミノ
酸置換体、安定性及び/又は活性を増大させるためのア
ミノ酸の部位特異的な置換体、化学修飾体等を包含する
が、これらに限定されるものではない。
【0015】
【課題を解決するための手段】
1.免疫原性調製物の取得 2つの調製物を得た。1つはタンパク質担体と共役した
ネズミEGF(mu−EGF)であり、もう1つはやは
り担体タンパク質と共役したヒト組換えEGF(hu−
re−EGF)(キューバ国立医薬登録庁(Natio
na Medicament Register of
fice from Cuba)、HEBERMIN,
NO.1266)である。
【0016】担体タンパク質と共役したhu−rec−
EGFを含有する調製物は非ヒト霊長類及びヒトにのみ
使用すべく得られた。適当なアジュバントを適用した。
タンパク質担体と共役したmu−EGFは自己由来EG
F分子を含む調製物の免疫原性と抗腫瘍効果を決定する
ためのモデルとしてマウスで行う研究において使用す
る。
【0017】hu−EGFは霊長類のEGFに非常に類
似しており自己分子として認識されるので、免疫原性試
験はhu−EGF−担体タンパク質共役体を投与した霊
長類で行われた。その結果から、自己由来分子が引き出
すことができる免疫原性応答を実証することができた。
【0018】調製物を得るために、10mM PBS/
MgCl中mu−又はhu−rec−EGFの溶液
を、同じ溶媒中担体タンパク質の溶液と、タンパク質1
モルあたり1〜5モルのEGFの割合で混合する。その
後0.5%グルタルアルデヒドを添加し0.1%〜0.
05%の最終濃度を得る。混合物を室温で1〜3時間イ
ンキュベートし、次いでPBS/MgCl10mM中
で少なくとも3回透析溶液を替えて透析を行う。
【0019】 共役体(Conjugate)特性: 共役効率及び抗原性保持の試験はELISAアッセイに
より行う。活性化PVC(NUNC)のELISAプレ
ートを、使用した担体タンパク質に対する抗血清50μ
l(濃度1〜10μg/ml)でコートした。コレラ毒
素B鎖(CTB)を担体として使用する場合は、プレー
トはガングリオシドGM1でコートした。
【0020】次にPBS/ツイーンで3回洗浄を行い、
その後プレートをPBS/ツイーン中0.5%〜1%の
BSAの溶液でブロックし、37℃で30分〜1時間イ
ンキュベートした。アッセイすべき共役体の0.1〜
0.001mg/ml希釈液を各プレートに50μl/
ウェルずつ添加し、37℃で30分〜1時間インキュベ
ートした。
【0021】次の工程では、マウス抗hu−rec−E
GF抗血清を1:500〜1:1000の希釈で50μ
l/ウェルずつ添加し、37℃で30分〜1時間インキ
ュベートした。最終工程として、プレートを抗マウスア
ルカリホスファターゼ抗血清で、1:500〜1:10
00の希釈下、50μl/ウェルずつ、37℃で30分
〜1時間インキュベートした。
【0022】p−ニトロフェニルホスフェートをジエタ
ノールアミン中1mg/mlの濃度で50μl/ウェル
ずつ加えて37℃で30分間インキュベートを行ったと
ころ反応液が呈色した。ELISAプレートリーダーで
光学濃度を405nmで測定した。
【0023】共役体はプレートをコーティングしている
分子に対する認識部位を保持しており、この分子は担体
タンパク質を特異的に認識し、同時に抗EGF抗血清に
より認識されることができるので、結果から分子の活性
と共役の効率が示された。
【0024】II.mu−EGF含有調製物により引き
出された効果のキャラクタリゼーション 前臨床試験 II−a)内因性EGF免疫原性:マウスにおける自己
免疫誘導 エンドゲン(endogen)EGFに対する自己免疫
を誘導するという上記Iで述べた方法により得られたm
u−EGF含有免疫原性調製物の能力を証明するため
に、Balb/cマウスで試験を行った。動物群には、
担体タンパク質と共役したmu−EGFを4〜6週間の
間、1週間当たり各動物毎に50〜100μgの範囲の
様々な用量で接種した。
【0025】最初の週に免疫原性調製物を完全フロイン
トアジュバントで1:1の割合で調製し、以後すべての
用量は不完全フロイントアジュバントで調製した。アジ
ュバントのみを動物に投与した以外は上記と同様の操作
を対照群について行った。最後の免疫化の1週間後、動
物から血液を抽出し、血液の残りから血清を分離し、m
u−EGFに対する抗体の力価をELISA法で決定し
た。
【0026】 II−b)hu−rec−EGFの免疫原性 マウスにおけるhu−rec−EGFの免疫原性を立証
し、かつhu−rec−EGFに対する抗体がmu−E
GFを認識することを示すために、Balb/cマウス
で実験を行った。動物群には、4〜6週間の間、1週間
当たり各動物毎にhu−rec−EGF−タンパク質を
50〜100μgの範囲の様々な用量で接種した。
【0027】最初の週に免疫原性調製物を完全フロイン
トアジュバントで1:1の割合で調製し、以後すべての
用量は不完全フロイントアジュバントで調製した。アジ
ュバントのみを動物に投与した以外は上記と同様の操作
を対照群について行った。最後の免疫化の1週間後、動
物から血液を抜き取り、血液の残りから血清を分離し、
mu−EGFに対する抗体の力価をELISA法で決定
した。
【0028】 II−c)抗腫瘍活性 この実験は主として、自己由来のEGFに対して得られ
た免疫応答がEGF依存性腫瘍において抗腫瘍効果を引
き出すことができるか否かを決定することを目的とす
る。先に述べた方法に従って決定された、より高い抗体
力価を持った動物に、各動物当たり20万〜200万個
の細胞濃度でエールリッヒ腹水腫瘍(EAT)を接種し
た。対照群も同様に処理した。組織移植と生存の両者に
ついて動物を観察した。
【0029】 III.免疫応答のキャラクタリゼーション III−a)抗体応答のイソタイプ マウスの自己由来EGFでの免疫化により得られた自己
免疫応答がイソタイプのIgM又はIgGの抗体を産生
する応答であるか否かを決定するために、ELISAア
ッセイを行い、上記II−a)及びII−b)で述べた
方法によりEGFで免疫化した動物の血清をテストし
た。IgMキャラクタリゼーションの場合には、この分
子に対する抗血清を試料と共にインキュベートした。I
gGキャラクタリゼーションはIgGに対する抗血清で
行う。
【0030】 III−b)免疫応答の記憶のキャラク夕リゼーション 活性な治療においてワクチンとして使用できる産物を開
発するには、免疫学的記憶を誘発する能力と、誘発され
た場合のその記憶の長さとを決定することが必要であ
る。この情報により、免疫化のスキームをその産物と共
に正確にデザインすることが可能となる。
【0031】マウスの群を、各動物当たり50〜100
μgのhu−rec−EGFの1回用量で、完全フロイ
ントアジュバントと1:1の割合で免疫化した。mu−
EGFに対する抗体産生の動力学を様々な群の動物につ
いて試験した。この試験は、最初の免疫化の後と、力価
が減少したときの再免疫化の後に行った。抗体濃度はE
LISA法により決定した。
【0032】 IV.非ヒト霊長類における免疫原性試験 免疫原性調製物の免疫原性の判断基準は、非ヒト霊長類
がヒトに最も近い種であるという理由により、非ヒト霊
長類で得られた結果に基づいている。一群の霊長類を、
500μgの用量でhu−rec−EGF(破傷風毒素
と共役)を含有する免疫原性調製物で、アジュバントと
共に免疫化した。最後の免疫化の後、血液試料を抜き取
り、hu−EGFに対する抗体力価を決定した。
【0033】
【実施例】例1 EGF依存性腫瘍の細胞膜中における
EGF前駆体分子の存在の研究 この研究はウェスタンブロット法により行った。様々な
段階の胸部導管癌腫の5種の試料、1つの頭部及び頚部
腫瘍、4種の繊維包嚢性形成障害(fibrocyst
ic dysplasia)の試料、及び対照として得
られた5種の正常試料が研究に用いられた。細胞膜は他
に記載された手法により試料から得た(Grimaux
M.,Rev,Neurol.1988,144:1
01−103)。電気泳動は250v、10Ma、3.
OW、15℃及び150Vhで行った。分子量標準は1
4300D(リゾチーム)〜340000D(α2マク
ログロブリン)の範囲で用いた。電気泳動を分離させた
タンパク質はバッファートランスファー溶液中ファスト
(Phast)システム装置で0.45μmのニトロセ
ルロース膜にトランスファーした。トランスファーの
後、膜を、一定に攪拌した10%脱脂乳で一晩ブロック
した。バッファー溶液で3回洗浄後、ヒトEGFを認識
するマウスモノクローナル抗体を添加し、1時間インキ
ュベートした。
【0034】3回洗浄後、ビオチン化した抗マウス抗体
を添加し、1時間インキュベートした。パーオキシダー
ゼストレプタビジン共役体を添加し、1時間のインキュ
ベーション後、ジアミノベンシジン及び過酸化水素で反
応を行った。得られた結果から、正常組織に対応する被
験試料は、標準による高分子量のゾーンにはバンドを示
さないことがわかった。しかし、胸部病態に対応する試
料(形成障害と癌腫)は高分子量ゾーンに拡散したバン
ドを示した。これは腫瘍膜における高分子量EGF前駆
体の存在を示す実験的証拠である。
【0035】例2 mu−EGF/CTB共役体の取得 PBS/MgCl10mM中1mlのmu−EGFを
1mg/mlの濃度で、2mlの同溶媒中CTBの溶液
と、CTB1mol当たりmuEGF1モルの割合で混
合した。グルタルアルデヒド(3ml、0.5%)を添
加して、0.05%の最終濃度を得た。室温で1時間イ
ンキュベーションを行い、次いでPBS/MgCl
0mM中で、少なくとも透析液を3回替えて透析を行っ
た。
【0036】例3 mu−EGF/CTB共役体キャラ
クタリゼーション 共役体テストのためのELISAアッセイPVC活性化
ELISAプレート(NUNC)をメタノール中4μg
/mlの濃度のGM1ガングリオシド(CTB分子を認
識する)50μlでコートし、1時間風乾した。続いて
PBS/ツイーンで3回洗浄を行い、次いでプレートを
PBS/ツイーン中1%BSAの溶液でブロックし、3
7℃で30分間インキュベートした。0.1〜0.00
1mg/mlの共役体希釈液を50μl/ウェルずつプ
レートに添加し、37℃で1時間インキュベートした。
次に1:1000希釈のマウス抗mu−EGF抗血清を
50μl/ウェルずつ添加し、37℃で1時間インキュ
ベートした。次いでプレートを37℃で1時間、抗マウ
ス抗血清アルカリホスファターゼ共役体(希釈1:10
00)、50μl/ウェル、と共にインキュベートし
た。ジエタノールアミン中1mg/mlの濃度のp−ニ
トロフェニルホスフェートを50μl/ウェルずつ加
え、37℃で30分間インキュベートして呈色を行っ
た。光学濃度を405nmで測定した。結果から、共役
体の濃度と吸光度との間に直接的な関係があることがわ
かった。分子がGM1ガングリオシド(これはCTBを
同定する)に対する認識を保持し、かつ同時に抗mu−
EGF抗血清によって認識されるのであるから、この結
果は共役体の活性と共役の効率を証明するものである
(図1)。
【0037】例4 自己由来EGFの免疫原性:マウス
における自己免疫の誘発 自己由来EGFを含有する免疫原性調製物が自己免疫を
誘発することができることを示すために、Balb/c
マウスで実験を行った。動物の群に、4〜6週間の間毎
週皮下的に、各動物毎に50μgの共役mu−EGFの
用量を接種した。最初の週に免疫原性調製物を完全フロ
イントアジュバントで1:1の割合で調製し、以後のす
べての用量は不完全フロイントアジュバントで調製し
た。アジュバントのみを動物に投与した以外は上記と同
様の操作を対照群について行った。最後の免疫化の1週
間後、動物から血液を抜き取り、血清を得、mu−EG
Fに対する抗体の力価をELISA法により決定した。
【0038】コスター(Coastar)プレートを炭
酸塩−重炭酸塩バッファー(pH9.6)中10μg/
mlの濃度のmu−EGFでコートし、一晩インキュベ
ートした。プレートを洗浄後、試料を様々な希釈で添加
した。1時間インキュベーションを行った。アルカリホ
スファターゼ抗マウス抗体共役体を添加し、1時間イン
キュベートした後、呈色が起こり、光学密度をELIS
Aリーダー中405nmで測定した。mu−EGF−C
TB調製物で免疫化したすべての動物が1:1000希
釈までmu−EGFに対する抗体力価を発揮した。対照
群は抗体力価を示さなかった(図2)。
【0039】例5 hu−recEGFの免疫原性:マ
ウスにおける自己免疫の誘発 hu−recEGFを含有する免疫原性調製物がmu−
EGFに対する抗体力価を生ずることができることを示
すために、Balb/cマウスで実験を行った。動物の
群に、4〜6週間の間毎週皮下的に、各動物毎に50μ
gのhu−rec−EGFの用量を接種した。最初の週
に免疫原性調製物を完全フロイントアジュバントで1:
1の割合で調製し、以後のすべての用量は不完全フロイ
ントアジュバントで調製した。アジュバントのみを動物
に投与した以外は上記と同様の操作を対照群について行
った。最後の免疫化の1週間後、動物から血液を抜き取
り、血清を得、mu−EGFに対する抗体の力価をEL
ISA法により決定した。
【0040】コスタープレートを炭酸塩−重炭酸塩バッ
ファー(pH9.6)中10μg/mlの濃度のmu−
EGFでコートし、一晩インキュベートした。プレート
を洗浄後、試料を様々な希釈で添加した。1時間インキ
ュベーションを行った。アルカリホスファターゼ抗マウ
ス抗体共役体を添加し、1時間インキュベートした後、
呈色が起こり、光学密度をELISAリーダー中405
nmで測定した。hu−rec−EGF調製物で免疫化
したすべての動物が1:20000希釈までmu−EG
Fに対する抗体力価を発揮した。対照群は抗体力価を示
さなかった(図3)。
【0041】例6 水酸化アルミニウムとの調製物にお
けるhu−recEGFの免疫原性 hu−recEGFと、アジュバントとして水酸化アル
ミニウムを含有する免疫原性調製物がmu−EGFに対
して抗体力価を生じることができることを示すために、
Balb/cマウスで実験を行った。動物の群に、4〜
6週間の間毎週皮下的に、各動物毎に50μgのhu−
recEGF(アジュバントとして水酸化アルミニウム
と共に)の用量を接種した。アジュバントのみを動物に
投与した以外は上記と同様の操作を対照群について行っ
た。最後の免疫化の1週間後、動物から血液を抜き取
り、血清を得、mu−EGFに対する抗体の力価をEL
ISA法により決定した。
【0042】コスタープレートを炭酸塩−重炭酸塩バッ
ファー(pH9.6)中の10μg/mlの濃度のmu
−EGFでコートし、一晩インキュベートした。プレー
トを洗浄後、試料を様々な希釈で添加した。1時間イン
キュベーションを行った。アルカリホスファターゼ抗マ
ウス抗体共役体を添加し、1時間インキュベートした
後、呈色が起こり、光学密度をELISAリーダー中4
05nmで測定した。hu−recEGF/A1OH調
製物で免疫化したすべての動物が1:4000希釈まで
mu−EGFに対する抗体力価を発揮した。対照群は抗
体力価を示さなかった(図4)。
【0043】例7 抗腫瘍活性 この実験は主として、自己由来のEGFに対して得られ
た免疫応答がEGF依存性腫瘍において抗腫瘍効果を引
き出すことができるか否かを決定することを目的とし
た。例5で既述した方法に従って決定された、より高い
抗体力価を持った動物に、各動物当たり200万個のE
AT細胞濃度でエールリッヒ腹水腫瘍(EAT)を接種
した。対照群(非免疫化マウス)も同様に処理した。組
織移植と生存の両者について動物を観察した。処理動物
と対照動物の生存曲線を図5に示す。寿命インデックス
の増加は22.5%であり、Mantel Haens
zel及びWilcoxonテストに従い、対照に比べ
て処理動物においては、統計的に有意な生存率の増加が
示された。
【0044】例8 mu−EGFに対する抗体力価と
125I EGF生体分布との間の関連 この実験は、mu−EGFに対して抗体力価を持たない
動物に比べて、mu−EGFに対して抗体力価を持つ動
物において125I EGFの生体分布が異なることを
示す目的で行った。かかる目的のため以下の4群のマウ
スを用いて実験を行った。 第1群:mu−EGFに対して抗体力価を持ったマウス
30匹 第2群:mu−EGFに対して抗体力価を持たないマウ
ス30匹 第3群:EATを移植したmu−EGFに対して抗体力
価を持ったマウス30匹 第4群:EATを移植したmu−EGFに対して抗体力
価を持たないマウス30匹
【0045】第1群と第2群の血液、肺、腎、肝及び皮
膚から試料を次の時点で採取した:2、5、8、11、
15、20、30、60、120及び150分。相当す
る時間ごとに3匹の動物を殺し、摘出した器官における
放射活性をカウントした。得られた結果から、主として
腎と肝において125I EGFの経時的蓄積に差異が
見られた(図6(a)及び(b))。これはEGFに対
する抗体の存在がこの分子の生体分布を変えることを示
している。第3群と第4群の血液、肺、腎、肝、皮膚及
び腹水から試料を次の時点で採取した:2、5、8、1
1、15、20、30、60、120及び150分。相
当する時間ごとに3匹の動物を殺し、摘出した器におけ
る放射活性をカウントした。抗体力価を持たない動物よ
りも、抗体力価を持った動物の腹水の方が、標識化EG
Fの蓄積が少なかったと言える(図7)。このことは、
これらの動物の腹水中に存在するEGFのより速い浄化
作用、及び/又は腹水へのEGFのアクセスの制限を示
している。
【0046】例9 免疫応答キャラクタリゼーション: 自己由来EGFに対して得られたイソタイプ自己由来E
GFによるマウスの免疫化により得られた自己免疫応答
がイソタイプのIgM又はIgGの抗体を産生する応答
であるか否かを知るために、プレートを10μg/ml
の濃度のmu−EGF 50μl/ウェルずつでコート
し、37℃で1時間インキュベートするELISAアッ
セイを行った。続いて、例5に従ってmu−EGF−C
TBで免疫化した動物の血清の1:10〜1:1000
希釈液を50μl/ウェルずつ適用して、37℃で1時
間インキュベートした。IgG又は1gMの対応する抗
血清(それぞれ抗IgG又は抗IgM)に対する応答を
測定するために併行するプレート操作を行った。ジエタ
ノールアミン中1mg/mlの濃度のp−ニトロフェニ
ルホスフェートを加え、37℃で30分間インキュベー
トしたところプレート内で呈色が見られ、光学密度の値
を405nmで読み取った。IgG応答はすべての処理
動物で見られた(図8)。
【0047】例10 自己由来EGFに対する免疫応答
の記憶のキャラクタリゼーション 10匹のマウスの2つの群について、完全フロイントア
ジュバント中50μgのhu−re−EGFによる単一
免疫化を研究した。 第I群:この群の動物については、mu−EGFに対す
る抗体産生の動力学を調べた。4日毎に血液試料を抜き
取った。抗体濃度はELISA法により決定した。 第II群:第I群からの抗体力価が減少した動物を再び
免疫化した。2日毎に血液試料を抜き取った。抗体濃度
はELISA法により決定した。結果は、動物を調製物
で再度免疫化したときの記憶応答を示している(図
9)。
【0048】例11 免疫原性調製物の取得:hu−r
ecEGF破傷風毒素 PBS/MgCl10mM中1.4mg/mlの濃度
のhu−EGF溶液を、同じ溶媒中4mg/mlの濃度
のTT溶液2mlと混合した。グルタルアルデヒド(3
ml、0.5%)を添加して0.05%の最終濃度を得
た。室温で1時間インキュベーションを行い、続いてP
BS/MgCl10mM中で、透析液を少なくとも3
回替えて透析を行った。
【0049】例12 共役化キャラクタリゼーション: hu−recEGF破傷風毒素共役テストのためのEL
ISAアッセイコスタープレート(High Bind
ing)を、羊から得られた50μlの抗血清抗TT
で、10μg/mlの濃度でコートし、一晩インキュベ
ートした。続いてPBS/ツイーンで3回洗浄を行い、
次にプレートをPBS/ツイーン中1%BSA溶液でブ
ロックし、37℃で30分間インキュベートした。0.
1〜0.001mg/mlの共役体希釈液を50μl/
ウェルずつプレートに添加し、37℃で1時間インキュ
ベートした。次に1:1000希釈のマウス抗hu−E
GF抗血清を50μl/ウェルずつ添加し、37℃で1
時間インキュベートした。
【0050】次に、プレートを抗マウス抗血清アルカリ
ホスファターゼ共役体(希釈率1:1000)の50μ
l/ウェルずつと共に37℃で1時間インキュベートし
た。ジエタノールアミン中1mg/mlの濃度のp−ニ
トロフェニルホスフェートを50μl/ウェルずつ加
え、37℃で30分間インキュベートしたところ、呈色
が起こり、光学密度を405nmで測定した。結果は、
共役体の濃度と吸光度との間の直接関係を示している。
分子は抗血清抗TTに対する認識を保持し、かつ同時に
抗mu−EGF抗血清により認識されるので、この結果
は共役体の活性と共役の効率を示している(図10)。
【0051】例13 非ヒト霊長類における担体タンパ
ク質(TT)にカップルしたhu−E GFの免疫原性の研究この研究は身体検査、胸部X線及
び血液テストを含む臨床獣検査に付された4匹のアカゲ
ザルで行った。これらの動物を例10に従い、TTにカ
ップルしたhu−EGFで免疫化した。免疫化は第1、
2、3、4、6及び12週に皮下的に行った。最初の免
疫化には完全フロイントアジュバントを用い、他のすべ
てには不完全フロイントアジュバントを用いた。動物か
ら血液を抜き取り、ELISAにより抗体力価を決定し
た。コスタープレートを炭酸塩−重炭酸塩バッファー
(pH9.6)中10μg/mlの濃度のhu−EGF
でコートし、一晩インキュベートした。プレートを洗浄
後、試料を様々な希釈で添加した。1時間インキュベー
ションを行った。アルカリホスファターゼ抗ヒト抗体共
役体を添加し、1時間インキュベートした後、呈色が起
こった。光学密度をELISAリーダー中405nmで
測定した。hu−EGF−TT調製物で免疫化した動物
はすべて、1:20000希釈までhu−EGFに対し
て抗体力価を発揮した(図11)。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTBとhu−rec−EGFとの間の共役効
率の決定のためのELISAアッセイ X軸:共役体の連続希釈(1mg/mlから0.001
mg/mlまで) Y軸:ELISAプレートリーダーで測定した405n
mでの光学密度
【図2】共役mu−EGF−CTBで免疫化した5匹の
マウスにおけるmu−EGFに対する抗体力価の決定の
ためのELISAアッセイ X軸:抗血清希釈(1:10、1:100、1:100
0) Y軸:ELISAプレートリーダーで測定した405n
mでの光学密度 曲線は免疫化前の5匹の被験動物と比較した同じ動物の
力価を表す。
【図3】hu−rec−EGFで免疫化した5匹のマウ
スにおけるmu−EGFに対する抗体力価の決定のため
のELISAアッセイ X軸:血清希釈1:100、1:1000、1:100
00、1:20000 Y軸:405nmでの光学密度
【図4】アジュバントとしての水酸化アルミニウム中の
hu−rec−EGFで免疫化した5匹のマウスにおけ
る、mu−EGFに対する抗体力価決定のためのELI
SAアッセイ X軸:血清希釈1:100、1:500、1:100
0、1:2000、1:4000、1:8000 Y軸:405nmでの光学密度
【図5】mu−EGF−CTBで免疫化し、次いでエー
ルリッヒ腹水腫瘍で接種した動物の生存率(免疫化して
いないが同じ腫瘍で接種した対照動物と比較)
【図6】免疫化していない対照と比較した、hu−re
c−EGFで免疫化したマウスの器官における125
EGFの蓄積(a)は肝、(b)は腎における蓄積を
示す。
【図7】あらかじめhu−rec−EGFで免疫化し、
EATを移植した動物の腹水中のmu−EGF I
125の蓄積
【図8】mu−EGF−CTBで免疫化した動物におけ
る免疫応答のIgG又はIgMの決定のためのELIS
Aアッセイ
【図9】hu−rec−EGFで免疫化した動物におけ
るmu−EGFに対する抗体応答動力学(IgG)(記
憶) X軸:時間(日) Y軸:抗体力価の逆対数(平均値)
【図10】破傷風毒素とhu−rec−EGFとの共役
の効率決定のためのELISAアッセイ X軸:共役体の希釈 Y軸:405nmでの光学密度
【図11】破傷風毒素にカップルしたhu−rec−E
GFで免疫化した非ヒト霊長類におけるhu−rec−
EGFに対する抗体力価
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12P 21/08 21/08 C12N 15/00 A (72)発明者 ギセラ ゴンザレツ マリネロ キューバ国シウダッド デ ラ ハバ ナ,プラザ,ベダド,カレ 6 ナンバ ー 359 イー/15 ワイ 17 (72)発明者 ベリンダ サンチェツ ラミレツ キューバ国シウダッド デ ラ ハバ ナ,セントロ ハバナ,リールタッド ナンバー 415 アプト.22 イー/サ ン ホセ ワイ サン ラファエル (72)発明者 エドゥアルド スアレツ ペツタナ キューバ国シウダッド デ ラ ハバ ナ,10 デ オクツブレ,ゴス ナンバ ー 370 イー/ビスタ アレグレ ワ イ サン マリアノ (72)発明者 イレーヌ ビューソレイル デルガド キューバ国シウダッド デ ラ ハバ ナ,ルプト.フローレス,プラヤ,カレ 180 イー/イラ.ワイ 5タ.エデ ィフ.エイ − 3,アプト.17 (72)発明者 ギルダ ヌネツ ガンドルフ キューバ国シウダッド デ ラ ハバ ナ,レグラ,マルティ ナンバー 356 イー/27 デ ノヴィエンブレ ワイ アラングレン (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 39/00 A61K 39/385 A61K 47/02 BIOTECHABS(STN) CA(STN) MEDLINE(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アジュバントを含有し、担体タンパク質
    と複合した自己由来の上皮増殖因子のワクチン組成物で
    あって、該自己由来の上皮増殖因子に対して自己免疫反
    応を起こすことができることを特徴とする上記ワクチン
    組成物。
  2. 【請求項2】 ヒト組換え上皮増殖因子を含む請求項1
    記載のワクチン組成物。
  3. 【請求項3】 担体タンパク質としてコレラ毒素B鎖を
    含む請求項1記載のワクチン組成物。
  4. 【請求項4】 担体タンパク質として破傷風毒素を含む
    請求項1記載のワクチン組成物。
  5. 【請求項5】 担体タンパク質としてモノクローナル抗
    体を含む請求項1記載のワクチン組成物。
  6. 【請求項6】 担体タンパク質としてネイセイリア メ
    ニンギチデス(Neisseiria meningi
    tides)の外膜タンパク質を含む請求項1記載のワ
    クチン組成物。
  7. 【請求項7】 アジュバントとして水酸化アルミニウム
    を含む請求項1記載のワクチン組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれか1項記載
    のワクチン組成物を含む悪性疾患治療薬。
  9. 【請求項9】 哺乳類の自己由来の上皮増殖因子を使用
    することを特徴とする上皮増殖因子関連疾患の治療用ワ
    クチンの製造方法。
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