JP2821883B2 - 横型多段プレスにおける板体搬送方法及び装置 - Google Patents

横型多段プレスにおける板体搬送方法及び装置

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JP2821883B2 JP10972588A JP10972588A JP2821883B2 JP 2821883 B2 JP2821883 B2 JP 2821883B2 JP 10972588 A JP10972588 A JP 10972588A JP 10972588 A JP10972588 A JP 10972588A JP 2821883 B2 JP2821883 B2 JP 2821883B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、左右に対設されたフレーム間に複数段の熱
板を開閉自在に配設して成る横型多段プレスにおいて、
そのプレス開放持に、ローダ側から熱板間へ、加熱加圧
すべき合板、化粧板、ベニヤ単板等の処理すべき板体を
搬入したり、また熱板間からアンローダ側へ、加熱加圧
後の処理済み板体を搬出する装置に関するものである。
「従来の技術」 通常、合板製造過程において主として採用される多段
プレスとは、下フレームに配設されたラムシリンダによ
って可動盤を昇降自在とし、上下フレーム間に熱板を複
数段装備したものであり、これら熱板間に処理すべき板
体を挿入載置した後、可動盤を上昇させて、最下部に位
置する熱板から、その上の熱板を順次押し上げてプレス
閉鎖し、所要時間加熱加圧して処理済み板体を得てい
た。
しかしながら、この種、上下に複数段の熱板を有する
多段プレスにおいては、各段の熱板を支持するのに際
し、その四隅部に支持爪を取り付け、この支持爪を支柱
に取り付けた梯子段状の支持具に順に載置する方式を採
用している。従って、各段の熱板の厚みを決定するのに
際しては、主目的である処理すべき板体の加熱加圧に要
する強度に加えて、その支点間距離により生じる撓み、
曲げに対応した強度をも考慮して、剛性を持たせるた
め、必要以上の厚みになる。
さらに、必要以上の厚みを有し、且つ重量増となった
熱板を多段に配設していくことは、熱板上に載置された
処理すべき板体に対し、その上段部、下段部における加
圧力のバラツキが増大し、処理済み板体に接着不良、厚
み減り等が発生するばかりか、各段の熱板を昇降させる
手段であるラムシリンダ径、並びにシリンダへ流体を供
給するポンプ容量、流体圧ユニットの負担増の原因とな
り、多段プレスの大型化を余儀なくされていた。
このため、上下に複数段の熱板を配設した縦型の多段
プレスに対し、熱板を左右方向に並設した横型の多段プ
レスを採用することによって、加圧力のバラツキの是
正、加熱加圧後の処理済み板体に対する接着不良の解
消、熱板の軽量化、或いは流体圧ユニット等の小型化を
図る試みがなされている。また並行して、プレス開放時
に等間隔を置いて並設状態となる横型多段プレスの熱板
間へ、処理すべき板体を起立状態のまま搬入したり、或
いは処理済み板体を起立状態のまま搬出する装置が必要
となる。
上記実情を打開すべく、本願出願人は特願昭59−1091
18号公報(昭和59年5月29日出願)、特開昭60−250901
号公報(昭和60年12月11日公開)、発明の名称「横型多
段プレスにおける板体の搬入、搬出装置」において、本
願明細書に添付した第1図乃至第2図に示すように、横
型多段プレス1の処理すべき板体2の搬入、並びに処理
済み板体3の搬出側に、搬入、搬出方向と直交して、チ
エンコンベヤ4と、このチエンコンベヤ4の上方搬送面
より高い上方搬送面を有するベルトコンベヤ5を並走し
て支承すると共に、両ゴンベヤをほぼ同速にて回動制御
し、また前記チエンコンベヤ4には、プレス開放時に並
設状態の熱板6間隔と同位相となるローダ棚7、或いは
アンローダ棚8が少なくとも熱板6段数以上固着されて
おり、さらに前記ベルトコンベヤ5の上方搬送面に対し
て出没自在となる搬入コンベヤ9、或いは搬出コンベヤ
10を配設した横型多段プレス1における板体の搬入、搬
出装置を提供し、プレス開放時において、処理すべき板
体2のローダ棚7から熱板6間への搬入、また、熱板6
間からアンローダ棚8への処理済み板体3の搬出を可能
とし、一応の成果を得た。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、加熱加圧すべき処理すべき板体2を構
成する個々のベニヤ単板には、少なからず暴れ、曲が
り、捻り等が存在しており、原木樹種の相異によって
は、ベニヤ単板切削途上、或いは切削直後から、これら
が顕著に発生する場合があり、これらのベニヤ単板を重
合して仮接着した処理すべき板体2を、搬入コンベヤ9
並びにコンベヤ11を同一搬送面として駆動させ、ローダ
棚7間から熱板6間隔内へ搬入する時、処理すべき板体
2の前面が熱板6の挿入ガイド12に衝突したり、仮にそ
の前部が搬入されたとしても、搬入途上において、熱板
6間隔内で詰まってしまい、熱板6内へ完全に搬入でき
ず、加熱加圧することができない状態となる。
また、加熱加圧後の処理済み板体3についても、前記
記載の如く、原木の樹種によっては、加熱時の応力で反
りが発生し、熱板6間で挟持状態となる処理済み板体3
を、一旦押体13によってコンベヤ11上へ押し下げ、コン
ベヤ11と搬出コンベヤ10との協同により、アンロード棚
8間へ搬出しようとしても、熱板6間隔内で詰まった
り、アンローダ棚8と衝突してしまい、処理済み板体3
を完全に搬出することができない状態となる。
この状況下、本願出願人はさらに特願昭61−286437号
公報(昭和61年12月1日出願)、発明の名称「横型多段
プレスにおける板体の搬送装置」において、前記コンベ
ヤ、搬入コンベヤ、搬出コンベヤを構成する全ての、若
しくは一部のロールに、板体の下部に係止する突起状物
を配置し、ほぼ直立状態の板体の下部を突起状物に係止
させ、強制送りを付与することによって、処理すべき板
体2並びに処理済み板体3の曲がり、反り等に対処して
いた。
しかしながら、板体自体が比較的重量を有していた
り、板体の材幅が厚い場合には、前記突起状物上に自重
作用にて押し付けられた状態で載置され、また係止面積
も大であるので、良好な係止搬送となるが、逆に板体自
体が比較的軽量であり、板体の材幅が薄い場合には、前
記突起状物上に軽く載置され、また係止面積も小となる
ので、曲がり、反り等にも影響され、係止搬送自に板体
が浮き上がり、所期の目的を達成できない結果となる。
「問題点を解決するための手段」 本発明は叙上に鑑み、左右に対設されたフレーム間に
等間隔を置いて開閉自在となる熱板を複数段並設して成
る横型多段プレスにおいて、各段熱板の下方に位置し、
プレス開放時の各段熱板間隔内に、熱板の開閉方向へ一
方のロールが他方のロールに対して接離自在となるピン
チロールを回転自在に支承し、ほぼ直立状態となる板体
の下部両側に係合して挟持送りすることにより、プレス
開放時の熱板間隔内への処理すべき板体の搬入、処理済
み板体を搬出することにより、たとえ、処理すべき板体
並びに処理済み板体が軽量、材幅が薄くて、且つ曲が
り、反り等が発生したとしても、挟持送り力によって搬
入並びに搬出を良好としたものである。
「実施例」 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて、まず構
成より説明する。尚、既に説明した部品には同一番号を
附し、重複して説明しない。
まず、前記横型多段プレス1の構成より具体的に説明
する。
上下方向、並びに前後方向に各々任意間隔を置いて配
置された一対の上下横梁14,15を介して、左右にフレー
ム16,17を対設し、またこの上横梁14に敷設された軌条1
8のうち、その何れか一方に定規19を取着する。前記軌
条18間には、定規19に係合する係合部20がその何れか一
方に配設された移動部材21を介して、上部両側から突出
取着した複数段の熱板6、並びに可動盤22が吊持されて
いる。前記左フレーム16には、ほぼ等間隔を置いて複数
個の流体シリンダ23が嵌挿され、そのラム24の先端を前
記可動盤22に取着しており、また、処理すべき板体2の
搬入側に位置する側面には、先端を尖鋭とした横断面が
ほぼ三角形状となる挿入ガイド12を形成している。
また、熱板6並びに可動盤22の左右上下部、或いは図
示の如き上下部両側、即ち処理すべき板体2の搬入、搬
出に支障とならない四隅部近傍に、ブラケット25を各々
取着し、これら隣接するブラケット25間に門型の規制具
26を相互に架橋し、その一端をブラケット25に取着する
と共に、他端を自由端とし、プレス開放時に規制具26の
自由端をブラケット25に係止させ、熱板6並びな可動盤
22の左右間隔を均等に保持している。
次に、前記熱板6の下部に任意間隔を置いて一対の切
欠溝27を穿ち、一方その下方には、処理すべき板体2を
支持する複数条のベルト、若しくは図示の如き複数本の
ロール28から成るコンベヤ11を、下横梁15上の機枠29間
に配設する。
尚、このコンベヤ11の搬出側には、下横梁15上に適宜
枢止された螺動機構、流体動によって、その制止位置を
搬送方向に対して移動自在としたストッパ30が、また、
このコンベヤ間には、前記一対の切欠溝27に介入する一
対の押上体31が、コンベヤ11の搬送面に対して出没自在
に、且つプレス開放時の全段の熱板6の長さにほぼ相当
して、各々設置されており、一方、左右のフレーム16,1
7間には、一対の連結梁32が流体動によって昇降自在に
配置され、この連結梁32には、プレス開放時の熱板6間
隔毎に押体13が取着されている。
この横型多段プレス1の処理すべき板体2の搬入側、
また処理済み板体3の搬出側には、下記の如き搬入装置
33、搬出装置34が各々配設されている。
即ち、架台35上に任意間隔を置いて無端状のチエンコ
ベンヤ4を一対配設し、このチエンコンベヤ4のアタッ
チメント36を介して、上部に規制部材37が設置されたロ
ーダ棚7、或いはアンローダ棚8を、前記熱板6間隔を
置いて設置している。一方、各チエンコンベヤ4の内方
位置には、各折り返し部に大径のプーリを配置して処理
すべき板体2、或いは処理済み板体3の各折り返し部に
おける移乗を図るか、或いは図示例のように、このチエ
ンコンベヤ4とほぼ同速で回動され、処理すべき板体
2、或いは処理済み板体3の下端を支持するベルトコン
ベヤ5が配設されている。さらに、前記架台35上には、
ベルトコンベヤ5の搬送面に対して出没自在で、且つ上
限において前記コンベヤ11と同一搬送面となる搬入コン
ベヤ9、或いは搬出コンベヤ10が配設されている。
次いで、上下方向において前記熱板6の下端面と前記
コンベヤ11の搬送面との間に位置し、また左右方向にお
いてプレス開放時の各段の熱板6間隔内毎に、さらに処
理すべき、或いは処理済み板体2,3の搬送方向に任意間
隔をおいて前記コンベヤ11を構成しているロール28間隔
内より、ほぼ直立状態の処理すべき、或いは処理済み板
体2,3の下部を挟持送りするピンチロール38を臨ませ
(図示例では2個所設置しているが、その個数は処理す
べき、或いは処理済み板体2,3の寸法、重量、材幅に応
じて任意である。)、前記機枠29上に回転自在に立設状
態に支承する。このピンチロール38の間隔は、プレス開
放時の熱板6間隔範囲内において、ピンチロール38を構
成する一方のロールが他方のロールに対して熱板の開閉
方向へ接離自在となっており、例えば第4図乃至第6図
に示す実施例においては、ピンチロール38を構成する各
部品は、前記機枠29上に螺動、流体動によって一定距離
進退動するスライド板39を配設し、このスライド板39の
プレス開放時の熱板6間隔毎に設置された熱板6段数と
ほぼ同数の基盤40一端に、板体を挟持する従動側のロー
ル41を軸部を介して取着すると共に、他端には駆動側の
ロール42を配置し、さらに中央部にはピン43を配置し、
板体の挟持送り時にスライド板39を一定距離前進させ、
左右に隣接する同一位相にある従動側のロール41,駆動
側のロール42同士をピン43を支点として接近させ、チエ
ン44駆動をピン43に嵌着されたギヤ45から、駆動側のロ
ール42に嵌着されたギヤ46へ伝達するものであり、ま
た、各ロール41,42の係合面には、回転力を確実に伝達
するために、ローレット状の溝を刻設したり、ゴム等の
弾性部材を捲装して高摩擦状態とするのが望ましい。
次に作用を説明する。
まず、流体シリンダ23を作動させてラム24を縮小させ
ると、可動盤22、各段の熱板6は移動部材21を介して、
上横梁14間を定規19と係合部20の係合動によって、一側
が平行状態を保持されながら軌条18に沿って移動する。
この移動途上、左端に位置する熱板6からその四隅部に
おいて規制具26の自由端が、隣接する熱板6のブラケッ
ト25に当接して、その最大開きを順次規制することによ
り、各段の熱板6の左右間隔を均等に保持し、プレス開
放状態となる。
この間、搬入装置33においては、チエンコンベヤ4、
ベルトコンベヤ5、或いはプーリを駆動させることによ
り、ローダ棚7が挿入面から起立する毎に、1枚宛の処
理すべき板体2を挿入し、各ローダ棚7間に処理すべき
板体2を満載させ、各ローダ棚7をプレス開放時の熱板
6間隔と同一位相となる位置にて待機させている。
プレス開放時、搬入コンベヤ9はチエンコンベヤ4、
或いはベルトコンベヤ5の搬送面より突出され、コンベ
ヤ11と同一搬送面とした状態で処理すべき板体2の下端
を支持していることになる。次いで、まず、搬入コンベ
ヤ9を駆動させて処理すべき板体2を熱板6の搬送方向
最後尾に位置するピンチロール38へ挟持させる。この
時、各ピンチロール38はピン43を支点として従動側のロ
ール41と駆動側のロール42が互いに接近した状態に設定
されており、この状態下、各ピンチロール38並びにコン
ベヤ11は、搬入コベヤ9と同期的、且つ同速度で駆動さ
れており、処理すべき板体2の前端の下部両側部分がピ
ンチロール38間へ挟持されると、処理すべき板体2は駆
動側のロール42と従動側のロール41との挟持回転力によ
って、加熱媒体が供給されて所要温度に維持された各段
の熱板6間へ向かって、一斉に搬入される。
搬入時、処理すべき板体2は、その前端下部がコンベ
ヤ11、即ち適宜間隔を置いて配置されている複数本のロ
ール28に支持されながら、ロール28の回転力にも補助さ
れ、次のピンチロール38に挟持回転され、搬送方向の中
央位置が、各段の熱板6の前後方向における中央位置へ
至るように設定されたストッパ30位置へ至る。この時、
光電管の検知器(図示せず)によりこれを検知し、搬入
コンベヤ9、コンベヤ11、ピンチロール38の駆動を停止
させるものであり、また、仮に処理すべき板体2の停止
位置が前方へずれた場合には、ストッパ30を没入位置か
ら停止位置まで揺動させて、全段の熱板6間に搬入され
た処理すべき板体2の前端を一斉に整揃させるものであ
る。
全段のローダ棚7から全ての処理すべき板体2が、熱
板6間隔内へ搬入されたことを検知すると、搬入コンベ
ヤ9は下限位置まで下降し、次回の作業に備え、前記記
載の如く、各ローダ棚7間へ処理すべき板体2が挿入さ
れる。また、コンベヤ11の駆動を停止すると共に、押上
体31を搬送面下より切欠溝7内まで突出させれば、コン
ベヤ11上の処理すべき板体2は持ち上げられ、熱板6間
に介挿される。尚、第3図に示すように、コンベヤ11を
構成する各ロール28のうちの任意の一対を、この押上体
31に代替して使用することも可能である。
この状態下、流体シリンダ23の作動によって、ラム24
を伸長させれば、前記記載とは逆にプレス閉鎖し、処理
すべき板体2は加熱加圧され、処理済み板体3となる。
加熱加圧後、ラム24を縮小させると、熱板6、可動盤
22は、移動部材21と軌条18の係合動によって、右フレー
ム17に位置する熱板6から、その四隅部において規制具
26が、隣接する熱板6のブラケット25に当接して、順に
各段の熱板6の左右間隔を均等としながら、プレス開放
状態となる。この時、押上体31を一旦搬送面下に没入さ
せ、その後、連結梁32の下降により、押体13を各段熱板
6間へ介在させ、加熱加圧後の処理済み板体3の下端
を、熱板6間隔まで開放させたピンチロール38間隔内を
経て、コンベヤ11上まで押し下げる。
この間、搬出装置34においては、空の状態の各アンロ
ーダ棚8を、プレス開放時の熱板6間隔と同一位相とな
る位置にて待機させると共に、搬出コンベヤ10をチエン
コンベヤ4、或いはベルトコンベヤ5の搬送面より突出
させ、コンベヤ11と同一搬送面とした状態で待機させて
いる。
コンベヤ11上に押し下げられた処理済み板体3は、ピ
ンチロール38間隔を縮閉した後の駆動、並びにコンベヤ
11と搬出コンベヤ10の同期駆動に伴い、各段のアンロー
ダ棚8間へ向かって、一斉に搬出される。この時、処理
済み板体3の下端部分には、前記記載と同様、ピンチロ
ール38の挟持回転力が伝達されているので、たとえ処理
済み板体3に加熱加圧後の反りが発生していたとして
も、アンローダ棚8間へ強制的に搬入される。
全段の熱板6間から全ての処理済み板体3が、アンロ
ーダ棚8間へ搬出されたことを検知すると、前記記載の
如く、搬入コンベヤ9から熱板6間へ処理すべき板体2
が搬入され、また、搬出コンベヤ10は、その駆動が停止
されると共に、下限位置まで下降され、処理済み板体3
の下端をチエンコンベヤ4、或いはベルトコンベヤ5上
へ支持させ、折り返し位置にてアンローダ棚8が倒伏す
る時、処理済み板体3を取り出すものである。
尚、本実施例においては、ピンチロール38を搬送方向
に対して2個所配設しているのであるが、特に、未利用
樹種の原木を素材とし、曲がり、反り等が、さらに顕著
に発生するものについては、ピンチロール38個数自体を
増加して、その強制的な駆動力を増大させることは、任
意である。
さらに、本実施例における横型多段プレス1の熱板6
並びに可動盤22は、便宜上、上部両側から吊持された構
成としているが、下横梁15にも軌条18′を敷設し、上下
軌条18,18′のうち、少なくとも上部、或いは下部の何
れか一方を、上横梁14或いは下横梁15の上下方向に形成
された案内面に沿って摺動自在となるように支持し、移
動部材21を弾力的に載架することにより、熱板6並びに
可動盤22の四点を弾力的に支持しながら、熱膨張に伴っ
て発生する機器の歪みを解消する構成としても良い。例
えば、その一実施例を第7図に示す正面図に基づいて説
明すると、下方の軌条18′は下横梁15の上下方向に形成
された案内面47に沿って摺動自在であり、下横梁15の上
面と下方の軌条18′の下面に、適宜間隔をおいて取付具
48を相対向して取着し、この取付具48間にスプリング部
材48を止着して連結し、常態において、下方の軌条18′
を一定圧力にして押し下げている。また、図示は省略す
るが、上横梁14の下面と上方の軌条18の上面に第7図に
示したスプリング部材49と同様のスプリング部材を取着
し、上方の軌条18を上横梁14の上下方向に形成された案
内面に沿って摺動自在とすることも可能である。尚、ス
プリング部材による付勢力を流体圧等に変更することは
任意である。
「効果」 以上のように本発明によれば、左右に対設されたフレ
ーム間に等間隔を置いて開閉自在となる熱板を複数段並
設して成る横型多段プレスにおいて、各段熱板の下方に
位置し、プレス開放時の各段熱板間隔内に、熱板の開閉
方向へ一方のロールが他方のロールに対して接離自在と
なるピンチロールを回転自在に支承し、ほぼ直立状態と
なる板体の下部両側に係合して挟持送りすることによ
り、プレス開放時の熱板間隔内への処理すべき板体の搬
入、処理済み板体を搬出するので、処理すべき板体2並
びに処理済み板体3に曲がり、反り等が発生していて
も、処理すべき板体2のローダ棚7から熱板6間隔内へ
の搬入、処理済み板体3の熱板6間からアンローダ棚8
への搬出が、円滑に行われるものである。
また、仕様変更等によって、処理すべき板体2の厚み
が、所期に設定した以上に増大する場合であっても、横
型多段プレス1の熱板6間隔の拡幅工事をすることな
く、簡便に、且つ有効に対処できるものである。
さらに、処理すべき板体2並びに処理済み板体3に対
する強制駆動は、前記記載した如く、出願人が先に提案
した突起状物による係止力ではなく、ピンチロール38に
よる挟持送り力であるので、ほぼ直立状態の板体の下部
が掻き取られたり、削り取られたりする等、板体に対す
る損傷は防止され、塵、切削片等の発生も少なくなる等
の付随的な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体を示す平面図、第2図
は第1図の側面図、第3図は第2図の要部拡大側面図、
第4図は本発明のピンチロールの一実施例を示す拡大正
面図、第5図乃至第6図は作動説明図、第7図は横型多
段プレスの他の実施例を示す正面図である。 1……横型多段プレス、2……処理すべき板体、 3……処理済み板体、6……熱板、 7……ローダ棚、8……アンローダ棚、 9……搬入コンベヤ、10……搬出コンベヤ、 11……コンベヤ、14……上横梁、 15……下横梁、16……左フレーム、 17……右フレーム、18……軌条、 21……移動部材、22……可動盤、 28……ロール、30……ストッパ、 38……ピンチロール、41……従動側のロール、 42……駆動側のロール、43……ピン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65G 47/54 B65G 47/54 B B65H 5/06 B65H 5/06 D F (56)参考文献 特開 昭60−250901(JP,A) 特開 昭61−57302(JP,A) 特開 昭63−101240(JP,A) 特公 平7−115324(JP,B2) 特公 平3−39443(JP,B2) 特公 平3−67482(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27D 3/02 B30B 15/30 108 B30B 15/32,15/34 B65H 5/06 B65G 47/52,47/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に対設されたフレーム間に等間隔を置
    いて開閉自在となる熱板を複数段並設して成る横型多段
    プレスにおいて、各段熱板の下方に位置し、プレス開放
    時の各段熱板間隔内に、熱板の開閉方向へ一方のロール
    が他方のロールに対して接離自在となるピンチロールを
    回転自在に支承し、ほぼ直立状態となる板体の下部両側
    に係合して挟持送りすることにより、プレス開放時の熱
    板間隔内への処理すべき板体の搬入、処理済み板体を搬
    出することを特徴とする横型多段プレスにおける板体搬
    送方法。
  2. 【請求項2】任意間隔を置いて配置された一対の上下横
    梁を介して左右にフレームを対設し、前記上横梁に敷設
    された軌条に、移動部材を介して複数段の熱板、並びに
    可動盤を左右方向に開閉自在とし、隣接する前記熱板、
    並びに可動盤の四隅部近傍には、プレス開放時の熱板間
    隔を均等に保持する規制具が設置され、また、前記熱板
    の下方位置には、前記下横梁間に横架された機枠上のプ
    レス開放時の熱板間隔内毎に、一方が他方に対して熱板
    の開閉方向へ接離自在とした一対のピンチロールを、搬
    送方向に対して任意間隔を置いて回転自在に立設支承
    し、ほぼ直立状態の板体の下部両側を挟持送りすること
    を特徴とする横型多段プレスにおける板体搬送装置。
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