JP2820335B2 - 底付開口容器の乾燥設備および乾燥方法 - Google Patents
底付開口容器の乾燥設備および乾燥方法Info
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- JP2820335B2 JP2820335B2 JP3259640A JP25964091A JP2820335B2 JP 2820335 B2 JP2820335 B2 JP 2820335B2 JP 3259640 A JP3259640 A JP 3259640A JP 25964091 A JP25964091 A JP 25964091A JP 2820335 B2 JP2820335 B2 JP 2820335B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ツーピース缶の胴部
のように底部と側壁部とを一体に形成した底付開口容器
を乾燥させる設備および方法に関するものである。
のように底部と側壁部とを一体に形成した底付開口容器
を乾燥させる設備および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ツーピース缶は飲料用容器として多用さ
れるようになってきており、その本体部は、一般には、
錫メッキ鋼板やアルミニウム合金板などのプレス素材に
絞り・しごき加工や深絞り加工を施した後に、開口端側
のひれ取り加工を行い、また絞り加工やしごき加工時の
潤滑油を除去するために、水洗い、酸洗い、脱イオン水
による洗浄ならびに乾燥、さらには内外面の被覆処理な
どの工程を経て製造している。上記の水や酸あるいは脱
イオン水による洗浄の後の乾燥工程で使用する装置の一
例が特開昭47−33348号公報に記載されている。
その概略を説明すると、加熱空気を循環させる装置の内
部を通過するようネットコンベヤが配置されており、洗
浄工程を経た容器胴部は、そのネットコンベヤ上に開口
端を下向きにして載せられて装置内に送り込まれる。ま
たこの装置の内部では、ネットコンベヤの上側から下方
に向けて所定温度に加熱した空気がジェット流として流
れており、その加熱空気がネットコンベヤ上の容器胴部
の外面に沿って流れるとともに、容器胴部の開口端のエ
ッジに沿った部分が低圧となることにより、容器胴部の
内面に沿った下降流を生じさせ、これにより内外面の乾
燥を行うようになっている。
れるようになってきており、その本体部は、一般には、
錫メッキ鋼板やアルミニウム合金板などのプレス素材に
絞り・しごき加工や深絞り加工を施した後に、開口端側
のひれ取り加工を行い、また絞り加工やしごき加工時の
潤滑油を除去するために、水洗い、酸洗い、脱イオン水
による洗浄ならびに乾燥、さらには内外面の被覆処理な
どの工程を経て製造している。上記の水や酸あるいは脱
イオン水による洗浄の後の乾燥工程で使用する装置の一
例が特開昭47−33348号公報に記載されている。
その概略を説明すると、加熱空気を循環させる装置の内
部を通過するようネットコンベヤが配置されており、洗
浄工程を経た容器胴部は、そのネットコンベヤ上に開口
端を下向きにして載せられて装置内に送り込まれる。ま
たこの装置の内部では、ネットコンベヤの上側から下方
に向けて所定温度に加熱した空気がジェット流として流
れており、その加熱空気がネットコンベヤ上の容器胴部
の外面に沿って流れるとともに、容器胴部の開口端のエ
ッジに沿った部分が低圧となることにより、容器胴部の
内面に沿った下降流を生じさせ、これにより内外面の乾
燥を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、加熱空気の下降流によって倒立設置した容器胴部を
ネットコンベヤ上に押え付けることができるために、特
別な固定手段や把持手段を必要とせずに搬送途中で乾燥
を行うことができ、また容器胴部の内部にも空気流を生
じさせるので、内外面を共に乾燥させることができる。
しかしながら上記従来の装置では、乾燥対象物である容
器胴部をネットコンベヤに倒立状態で載せる構成であ
り、しかも容器胴部は水滴が付いたままネットコンベヤ
に載せられるから、ネットコンベヤの汚れが容器胴部の
開口端エッジ部に付着してしまうおそれがあり、さらに
はこれが原因となって後工程での内面被覆に支障が生じ
るおそれがあった。
は、加熱空気の下降流によって倒立設置した容器胴部を
ネットコンベヤ上に押え付けることができるために、特
別な固定手段や把持手段を必要とせずに搬送途中で乾燥
を行うことができ、また容器胴部の内部にも空気流を生
じさせるので、内外面を共に乾燥させることができる。
しかしながら上記従来の装置では、乾燥対象物である容
器胴部をネットコンベヤに倒立状態で載せる構成であ
り、しかも容器胴部は水滴が付いたままネットコンベヤ
に載せられるから、ネットコンベヤの汚れが容器胴部の
開口端エッジ部に付着してしまうおそれがあり、さらに
はこれが原因となって後工程での内面被覆に支障が生じ
るおそれがあった。
【0004】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、容器の内面や開口端などに汚れを付着させる
おそれのない乾燥設備および乾燥方法を提供することを
目的とするものである。
たもので、容器の内面や開口端などに汚れを付着させる
おそれのない乾燥設備および乾燥方法を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、洗浄液による洗浄工程を経た底付開
口容器を所定方向に搬送しつつその容器に所定温度の熱
風の送風を行って乾燥させる底付開口容器の乾燥設備に
おいて、洗浄された前記容器を、その開口端を下向きに
して底面側で吸着して洗浄液の水切りを行いつつ吊り下
げ搬送する吸着コンベヤと、該吸着コンベヤの下方の前
記容器の搬送路に沿い、該搬送路の両側下方に配置さ
れ、かつ吊り下げられた前記容器の側壁外面側へ上方向
の熱風の送風を行うノズルとを備えていることを特徴と
するものである。
を達成するために、洗浄液による洗浄工程を経た底付開
口容器を所定方向に搬送しつつその容器に所定温度の熱
風の送風を行って乾燥させる底付開口容器の乾燥設備に
おいて、洗浄された前記容器を、その開口端を下向きに
して底面側で吸着して洗浄液の水切りを行いつつ吊り下
げ搬送する吸着コンベヤと、該吸着コンベヤの下方の前
記容器の搬送路に沿い、該搬送路の両側下方に配置さ
れ、かつ吊り下げられた前記容器の側壁外面側へ上方向
の熱風の送風を行うノズルとを備えていることを特徴と
するものである。
【0006】またこの発明では、前記ノズルに替えて、
前記吊り下げられた容器の内部に下側から上方に向けて
熱風の送風を行う内面ノズルを、前記吸着コンベヤの下
方であってしかも前記容器の搬送路の下方に前記容器の
搬送路に沿って配置した構成とすることができる。
前記吊り下げられた容器の内部に下側から上方に向けて
熱風の送風を行う内面ノズルを、前記吸着コンベヤの下
方であってしかも前記容器の搬送路の下方に前記容器の
搬送路に沿って配置した構成とすることができる。
【0007】さらにこの発明の方法では、開口端を下向
きにして容器を吊り下げて洗浄液の水切りを行いつつ搬
送しながら、その状態で下側から熱風の送風を行って水
分を除去する。
きにして容器を吊り下げて洗浄液の水切りを行いつつ搬
送しながら、その状態で下側から熱風の送風を行って水
分を除去する。
【0008】
【作用】この発明の乾燥設備においては、洗浄の終了し
た容器は、開口端を下向きにして吸着コンベヤによって
吸着されて吊り下げられて搬送される。この吊り下げた
容器に対して、吸着コンベヤの下方に設置したノズルか
ら上向きに熱風の送風が行われ、そのノズルは、請求項
1の発明では、容器の側壁外面に沿って熱風を送風する
よう容器の搬送路に沿って配置されており、したがって
容器の内面側の水分は、外面側から加熱されて蒸発し、
除去され、また外面の水分は熱風の送風によって除去さ
れる。
た容器は、開口端を下向きにして吸着コンベヤによって
吸着されて吊り下げられて搬送される。この吊り下げた
容器に対して、吸着コンベヤの下方に設置したノズルか
ら上向きに熱風の送風が行われ、そのノズルは、請求項
1の発明では、容器の側壁外面に沿って熱風を送風する
よう容器の搬送路に沿って配置されており、したがって
容器の内面側の水分は、外面側から加熱されて蒸発し、
除去され、また外面の水分は熱風の送風によって除去さ
れる。
【0009】また請求項2の発明では、内面ノズルによ
って容器の内部に向けて熱風を送風するが、容器は内面
ノズルによる送風域を横切るよう搬送されるので、結
局、内外面両側に熱風が送風されることになり、全面が
効率良く乾燥させられる。
って容器の内部に向けて熱風を送風するが、容器は内面
ノズルによる送風域を横切るよう搬送されるので、結
局、内外面両側に熱風が送風されることになり、全面が
効率良く乾燥させられる。
【0010】したがってこの発明においては、容器の内
面やその開口端エッジ部がコンベヤなどに接触しないの
で、その汚れのおそれはない。
面やその開口端エッジ部がコンベヤなどに接触しないの
で、その汚れのおそれはない。
【0011】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明すると、図1はこの発明の一実施例を示す模式図であ
って、洗浄工程1から連続的に送り出されるツーピース
缶胴部(以下、これを容器と記す)2を、倒置状態に吊
り下げて水切りおよび熱風乾燥するよう構成されてい
る。すなわち容器2は図2に倒置状態の断面図を示すよ
うに、絞り加工としごき加工とによって底壁と側壁部と
を一体に形成した底付開口容器であって、洗浄工程1か
らは開口部を下向きにして送り出され、これを吸着コン
ベヤ3によって吊り下げられて搬送されるようになって
いる。この吸着コンベヤ3は、図3に模式的に示すよう
に、長円形状の吸引孔4を搬送方向に沿って複数列形成
したベルト5の背面側から真空吸引して容器2を吊り下
げて搬送するものであって、図示の例では3つの吸引ヘ
ッド6,7,8が設けられている。第1の吸引ヘッド6
は、水切り工程用のものであって、搬送方向での始端部
(図1の左端部)から所定の範囲に亘ってベルト5の背
面側に開口して設けられるとともに、排気ブロアー9に
ダクト10を介して接続されており、ベルト5に形成し
た前記吸引孔4から吸気することにより、ベルト5の表
面(図1では下面)に、容器2の底面側を吸着して容器
2を吊り下げて搬送するようになっている。
明すると、図1はこの発明の一実施例を示す模式図であ
って、洗浄工程1から連続的に送り出されるツーピース
缶胴部(以下、これを容器と記す)2を、倒置状態に吊
り下げて水切りおよび熱風乾燥するよう構成されてい
る。すなわち容器2は図2に倒置状態の断面図を示すよ
うに、絞り加工としごき加工とによって底壁と側壁部と
を一体に形成した底付開口容器であって、洗浄工程1か
らは開口部を下向きにして送り出され、これを吸着コン
ベヤ3によって吊り下げられて搬送されるようになって
いる。この吸着コンベヤ3は、図3に模式的に示すよう
に、長円形状の吸引孔4を搬送方向に沿って複数列形成
したベルト5の背面側から真空吸引して容器2を吊り下
げて搬送するものであって、図示の例では3つの吸引ヘ
ッド6,7,8が設けられている。第1の吸引ヘッド6
は、水切り工程用のものであって、搬送方向での始端部
(図1の左端部)から所定の範囲に亘ってベルト5の背
面側に開口して設けられるとともに、排気ブロアー9に
ダクト10を介して接続されており、ベルト5に形成し
た前記吸引孔4から吸気することにより、ベルト5の表
面(図1では下面)に、容器2の底面側を吸着して容器
2を吊り下げて搬送するようになっている。
【0012】この第1の吸引ヘッド6の下方には、水切
り用の吸引ノズル11が配置されている。吸引ノズル1
1は、前記ベルト5の幅方向に沿う細いスリット状のノ
ズルであり、この吸引ノズル11は容器2の搬送路の下
方に所定の間隔をあけて複数配置され、水切りブロアー
12によって吸引することにより、吸引ノズル11の上
方を通過する容器2から水滴を非接触で強制的に吸い取
るようになっている。
り用の吸引ノズル11が配置されている。吸引ノズル1
1は、前記ベルト5の幅方向に沿う細いスリット状のノ
ズルであり、この吸引ノズル11は容器2の搬送路の下
方に所定の間隔をあけて複数配置され、水切りブロアー
12によって吸引することにより、吸引ノズル11の上
方を通過する容器2から水滴を非接触で強制的に吸い取
るようになっている。
【0013】第2の吸引ヘッド7は、熱風乾燥炉の一部
をなすものであり、前記第1の吸引ヘッド6に続けて設
置されている。すなわちこの第2の吸引ヘッド7の下方
には、これに対向して送風ヘッド13が配置され、これ
らの吸引ヘッド7と送風ヘッド13とが、フィルター1
4およびヒータ15ならびにブロアー16を介装した一
連のダクト17によって接続されて熱風循環路を形成し
ており、吸引ヘッド7によってベルト5の表面に容器2
を吸着させるとともに、吸い込んだ熱風をフィルター1
4によって除塵した後、ヒータ15で所定の温度(例え
ば230℃)に保持し、さらにブロアー16を経て送風
ヘッド13から、吊り下げた容器2に向けて上方に吹き
出させるようになっている。この送風ヘッド13の一例
を示せば図4のとおりであって、容器2の搬送路の両側
で搬送路に沿う細長いスリット状の複数の熱風ノズル1
8が、熱風の供給されるチャンバー19から上方に突出
して形成され、その上端は、吊り下げられた容器2の開
口端とほぼ同一高さに達しており、さらに各熱風ノズル
18は、容器2の直径以上の間隔をあけて搬送方向とは
直交する方向に複数列配列され、そして容器2の側壁外
面に沿って熱風を吹き上げるようになっている。すなわ
ち容器2の内部には積極的には熱風を吹き込まないよう
になっている。
をなすものであり、前記第1の吸引ヘッド6に続けて設
置されている。すなわちこの第2の吸引ヘッド7の下方
には、これに対向して送風ヘッド13が配置され、これ
らの吸引ヘッド7と送風ヘッド13とが、フィルター1
4およびヒータ15ならびにブロアー16を介装した一
連のダクト17によって接続されて熱風循環路を形成し
ており、吸引ヘッド7によってベルト5の表面に容器2
を吸着させるとともに、吸い込んだ熱風をフィルター1
4によって除塵した後、ヒータ15で所定の温度(例え
ば230℃)に保持し、さらにブロアー16を経て送風
ヘッド13から、吊り下げた容器2に向けて上方に吹き
出させるようになっている。この送風ヘッド13の一例
を示せば図4のとおりであって、容器2の搬送路の両側
で搬送路に沿う細長いスリット状の複数の熱風ノズル1
8が、熱風の供給されるチャンバー19から上方に突出
して形成され、その上端は、吊り下げられた容器2の開
口端とほぼ同一高さに達しており、さらに各熱風ノズル
18は、容器2の直径以上の間隔をあけて搬送方向とは
直交する方向に複数列配列され、そして容器2の側壁外
面に沿って熱風を吹き上げるようになっている。すなわ
ち容器2の内部には積極的には熱風を吹き込まないよう
になっている。
【0014】そして第3の吸引ヘッド8は第2の吸引ヘ
ッド7に連続して設けられた送り出し部の吸引ヘッドで
あって、第1の吸引ヘッド6と同様に、排気ブロアー2
0にダクト21を介して接続され、ベルト5の吸引孔4
から吸気することにより容器2をベルト5の表面に吸着
するようになっている。
ッド7に連続して設けられた送り出し部の吸引ヘッドで
あって、第1の吸引ヘッド6と同様に、排気ブロアー2
0にダクト21を介して接続され、ベルト5の吸引孔4
から吸気することにより容器2をベルト5の表面に吸着
するようになっている。
【0015】したがって図1に示す乾燥設備では、各ブ
ロアー9,12,16,20を駆動した状態で吸着コン
ベヤ3を動作させることにより、以下の方法によって容
器2の乾燥を行う。すなわち洗浄工程1から複数列に並
んで連続的に送り出される容器2は、第1の吸引ヘッド
6によってベルト5の吸引孔4を介した吸気を行ってい
ることにより、その底面側でベルト5に吸い付けられ、
開口部を下向きにした倒置状態で吊り下げられる。ベル
ト5が走行していることにより容器2が水切り工程での
吸引ノズル11の上方を通過すると、容器2の側壁内面
を伝って開口端に流れ落ちてきている水滴が、各吸引ノ
ズル11ごとに吸い取られる。その結果、熱風乾燥工程
に送られる水分が可及的に減らされて、熱風乾燥工程で
の負荷が軽減される。
ロアー9,12,16,20を駆動した状態で吸着コン
ベヤ3を動作させることにより、以下の方法によって容
器2の乾燥を行う。すなわち洗浄工程1から複数列に並
んで連続的に送り出される容器2は、第1の吸引ヘッド
6によってベルト5の吸引孔4を介した吸気を行ってい
ることにより、その底面側でベルト5に吸い付けられ、
開口部を下向きにした倒置状態で吊り下げられる。ベル
ト5が走行していることにより容器2が水切り工程での
吸引ノズル11の上方を通過すると、容器2の側壁内面
を伝って開口端に流れ落ちてきている水滴が、各吸引ノ
ズル11ごとに吸い取られる。その結果、熱風乾燥工程
に送られる水分が可及的に減らされて、熱風乾燥工程で
の負荷が軽減される。
【0016】水切り工程を通過した容器2は、第2の吸
引ヘッド7においても同様に吸引を行っていることによ
り、従前の吊り下げ状態を維持して送風ヘッド13の上
方を通過する。その場合、熱風ノズル18から所定温度
に昇温された熱風が、容器2の側壁外面に沿って吹き上
げられるので、容器2は外面側から加熱されて乾燥させ
られる。なお、吹き上げた熱風の大半は吸引ヘッド7に
吸い込まれて循環させられるので、熱損失は極めて少な
い。
引ヘッド7においても同様に吸引を行っていることによ
り、従前の吊り下げ状態を維持して送風ヘッド13の上
方を通過する。その場合、熱風ノズル18から所定温度
に昇温された熱風が、容器2の側壁外面に沿って吹き上
げられるので、容器2は外面側から加熱されて乾燥させ
られる。なお、吹き上げた熱風の大半は吸引ヘッド7に
吸い込まれて循環させられるので、熱損失は極めて少な
い。
【0017】以上のようにして乾燥させられた容器2
は、第3の吸引ヘッド8による吸着および吊り下げ部分
を経て冷却工程(図示せず)に受け渡される。
は、第3の吸引ヘッド8による吸着および吊り下げ部分
を経て冷却工程(図示せず)に受け渡される。
【0018】したがって上述した乾燥設備においては、
容器2がほぼ完全に乾燥するまでの間にその開口端がい
ずれの箇所にも接触することがないので、汚れの付着や
それに起因する後工程での塗料等の被覆工程に悪影響が
生じなどのことがない。
容器2がほぼ完全に乾燥するまでの間にその開口端がい
ずれの箇所にも接触することがないので、汚れの付着や
それに起因する後工程での塗料等の被覆工程に悪影響が
生じなどのことがない。
【0019】なお、上記の例では、熱風乾燥工程におい
ては、容器2の内側から積極的な水分の除去を行わない
が、図5に示すように吸引ノズル22を熱風ノズル18
の間に配置して、容器2の内側から吸引すれば、乾燥に
要する時間を更に短縮することができる。
ては、容器2の内側から積極的な水分の除去を行わない
が、図5に示すように吸引ノズル22を熱風ノズル18
の間に配置して、容器2の内側から吸引すれば、乾燥に
要する時間を更に短縮することができる。
【0020】図6および図7は、容器2の内面を積極的
に乾燥させるよう構成した例を示す図であって、ベルト
5に吸着して吊り下げられた容器2の搬送路の直下に、
熱風ノズル18aが配置されている。
に乾燥させるよう構成した例を示す図であって、ベルト
5に吸着して吊り下げられた容器2の搬送路の直下に、
熱風ノズル18aが配置されている。
【0021】したがって図6および図7に示す構成であ
れば、容器2は、熱風ノズル18aから吹き上げる膜状
の送風域を通過することになるので、その内外面両側に
熱風が供給され、その結果、より迅速に水分が除去さ
れ、乾燥時間が短縮される。なおこの場合、熱風を容器
2の内側に積極的に送り込むことになるが、フィルター
14によって熱風の清浄化を図ることにより、容器2の
内面に汚れが付くことを未然に防止することができる。
れば、容器2は、熱風ノズル18aから吹き上げる膜状
の送風域を通過することになるので、その内外面両側に
熱風が供給され、その結果、より迅速に水分が除去さ
れ、乾燥時間が短縮される。なおこの場合、熱風を容器
2の内側に積極的に送り込むことになるが、フィルター
14によって熱風の清浄化を図ることにより、容器2の
内面に汚れが付くことを未然に防止することができる。
【0022】ところで上述した実施例は、ツーピース缶
胴を対象とするものであるが、この発明の設備で乾燥す
る容器は、上記の実施例で示したものに限定されないの
であって、開口部を下向きにして吊り下げられる容器で
あれば、上記の実施例におけると同様にして乾燥させる
ことができる。
胴を対象とするものであるが、この発明の設備で乾燥す
る容器は、上記の実施例で示したものに限定されないの
であって、開口部を下向きにして吊り下げられる容器で
あれば、上記の実施例におけると同様にして乾燥させる
ことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の乾燥設備
および方法によれば、容器を洗浄液の水切りを行いつつ
下向きに吊り下げて搬送しながら、下側から熱風を送風
して乾燥させるので、容器の開口端や容器の内面に汚れ
が付くことがなく乾燥処理を行うことができ、したがっ
て後工程で被覆を行う際に支障が生じることを未然に防
止することができる。特に外面に沿って熱風の送風を行
えば、内面の汚れを確実かつ簡単に防止することでき
る。また吊り下げた容器の内面に向けて熱風の送風を行
えば、乾燥時間の短縮化を図ることができ、またその場
合、フィルターの管理によって熱風の送風による容器内
面の汚れを未然に防止することができる。
および方法によれば、容器を洗浄液の水切りを行いつつ
下向きに吊り下げて搬送しながら、下側から熱風を送風
して乾燥させるので、容器の開口端や容器の内面に汚れ
が付くことがなく乾燥処理を行うことができ、したがっ
て後工程で被覆を行う際に支障が生じることを未然に防
止することができる。特に外面に沿って熱風の送風を行
えば、内面の汚れを確実かつ簡単に防止することでき
る。また吊り下げた容器の内面に向けて熱風の送風を行
えば、乾燥時間の短縮化を図ることができ、またその場
合、フィルターの管理によって熱風の送風による容器内
面の汚れを未然に防止することができる。
【図1】この発明に係る設備の一実施例を示す模式図で
ある。
ある。
【図2】乾燥対象物である容器の形状を示す概略的な断
面図である。
面図である。
【図3】熱風ノズルおよびベルトにおける吸引孔の配列
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】図1におけるIVーIV線に沿う概略的な断面
図である。
図である。
【図5】熱風ノズルの間に吸引ノズルを配置した例を示
す部分斜視図である。
す部分斜視図である。
【図6】容器の内部に向けて送風する熱風ノズルの例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】図6のVIIーVII線に沿う概略的な断面図
である。
である。
2…容器、 3…吸着コンベヤ、 18,18a…熱風
ノズル。
ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 15/18
Claims (3)
- 【請求項1】 洗浄液による洗浄工程を経た底付開口容
器を所定方向に搬送しつつその容器に所定温度の熱風の
送風を行って乾燥させる底付開口容器の乾燥設備におい
て、 洗浄された前記容器を、その開口端を下向きにして底面
側で吸着して洗浄液の水切りを行いつつ吊り下げ搬送す
る吸着コンベヤと、該吸着コンベヤの下方の前記容器の
搬送路に沿い、該搬送路の両側下方に配置され、かつ吊
り下げられた前記容器の側壁外面側へ上方向の熱風の送
風を行うノズルとを備えていることを特徴とする底付開
口容器の乾燥設備。 - 【請求項2】 前記ノズルに替えて、前記吊り下げられ
た容器の内部に下側から上方に向けて熱風の送風を行う
内面ノズルが、前記吸着コンベヤの下方であってしかも
前記容器の搬送路の下方に前記容器の搬送路に沿って配
置されていることを特徴とする請求項1に記載の底付開
口容器の乾燥設備。 - 【請求項3】 洗浄液による洗浄工程を経た底付開口容
器を所定方向に搬送しつつその容器に所定温度の熱風の
送風を行って乾燥させる底付開口容器の乾燥方法におい
て、 洗浄された前記容器を、その開口端を下向きにして底面
側で吸着して洗浄液の水切りを行いつつ吊り下げて所定
方向に搬送しながら、その搬送途中でその吊り下げた容
器の側壁外面に沿ってもしくは内面に向けて容器の下方
から熱風を送風することにより水分を除去することを特
徴とする底付開口容器の乾燥方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259640A JP2820335B2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 底付開口容器の乾燥設備および乾燥方法 |
GB9218938A GB2259756B (en) | 1991-09-11 | 1992-09-08 | Method and apparatus for drying containers |
TW081107079A TW199117B (ja) | 1991-09-11 | 1992-09-08 | |
AU22870/92A AU647308B2 (en) | 1991-09-11 | 1992-09-09 | Method and apparatus for drying containers |
CA002077988A CA2077988C (en) | 1991-09-11 | 1992-09-10 | Method and apparatus for drying containers |
US07/943,500 US5271164A (en) | 1991-09-11 | 1992-09-11 | Method and apparatus for drying containers |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259640A JP2820335B2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 底付開口容器の乾燥設備および乾燥方法 |
Publications (2)
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