JP2820164B2 - プレキャスト複合柱の接合構造 - Google Patents

プレキャスト複合柱の接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管コンクリート柱
等、金属管内にコンクリートを充填して形成したプレキ
ャスト複合柱の複数を上下に並べ、それらの端部同士を
接合することにより、1本の長尺な柱を作製する場合に
採用される構造で、詳しくは、プレキャスト複合柱の複
数を上下に並べて配設し、プレキャスト複合柱のうち下
側のものにおける金属管の上端と上側のものにおける金
属管の下端とを溶接し、下側のプレキャスト複合柱にお
けるコンクリートの上端面と上側のプレキャスト複合柱
におけるコンクリートの下端面との隙間に圧縮力伝達材
を充填して硬化させてあるプレキャスト複合柱の接合構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の接合構造として従来では、図6
に示すように、下側のプレキャスト複合柱1におけるコ
ンクリート3の上端面Aをその下側のプレキャスト複合
柱1における金属管2の上端よりも下方に設定距離L’
a置いて配置し、上側のプレキャスト複合柱1における
コンクリート3の下端面Bをその上側のプレキャスト複
合柱1における金属管2の下端よりも上方に設定距離
L’bを置いて、配置したものが知られている。また、
図7に示すように、下側のプレキャスト複合柱1におけ
るコンクリート3と金属管2との上端部分間に断熱材1
1を介装し、下側のプレキャスト複合柱1におけるコン
クリート3の上端面Aのうち中心部分A2 を上方に突出
させたものも知られている。8は圧縮力伝達材の一例で
あるモルタルである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
によるときは、次のような欠点があった。
【0004】前者従来技術によるときは、設定距離を適
宜選定することにより、上下の金属管の端部同士を溶接
する際の熱でコンクリートが過度に加熱されることを防
止してコンクリートの劣化を阻止できるものの、下側の
コンクリートの上端面と上側のコンクリートの下端面と
が大きく隔てて位置するため、モルタル等の圧縮力伝達
材の充填量が非常に多くなり、充填に長時間を必要とし
て、折角、プレキャスト複合柱を接合して長尺な柱を作
製する形態を採用しながらも、柱をプレファブ化するこ
とによる施工性の改善効果が小さいものであった。
【0005】後者従来技術によるときも、断熱材によっ
て、金属管の溶接に伴なうコンクリートの劣化を防止で
きるものの、断熱材が別途に必要であるため、断熱材の
費用が必要であることと、断熱材を組込む分プレキャス
ト複合柱の製作性が悪くなることとの相乗によって、コ
ストアップが不可避であった。
【0006】本発明の目的は、金属管の溶接に伴なうコ
ンクリートの劣化を防止しながらも、上記欠点を解消で
きるプレキャスト複合柱の接合構造を提供する点にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるプレキャス
ト複合柱の接合構造の特徴構成は、前記下側のプレキャ
スト複合柱におけるコンクリートの上端面のうち金属管
に接する設定内外方向幅の外周部分を下側のプレキャス
ト複合柱における金属管の上端よりも下方に設定距離を
置いて配置し、前記上側のプレキャスト複合柱における
コンクリートの下端面のうち金属管に接する設定内外方
向幅の外周部分を上側のプレキャスト複合柱における金
属管の下端よりも上方に設定距離を置いて配置し、前記
上端面及び下端面のうち前記外周部分よりも内方に位置
する中心部分の対向間隔を、外周部分の対向間隔よりも
小に設定してある点にある。
【0008】
【作用】下側のコンクリートの上端面及び上側のコンク
リートの下端面のうち金属管に接して上下の金属管の端
部同士を溶接する際の熱の影響を受ける外周部分を金属
管の上端及び下端から設定距離を置いて配置してあるか
ら、設定距離を適宜選定することにより、特別な断熱材
を用いることなく、上下の金属管の端部同士を溶接する
際の熱でコンクリートが過度に加熱されることを防止で
きる。しかも、コンクリートの上端面及び下端面のうち
外周部分のみを金属管の端部から設定距離を置いて配置
し、中心部分の対向間隔を小にしてあるから、コンクリ
ートの上端面と下端面との対向間に形成される圧縮力伝
達材の充填空間を小さくできる。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明によれば、金属管の溶接
に伴なうコンクリートの劣化を防止できながらも、圧縮
力伝達材の充填量が少なくて済んで充填作業性が良く、
柱のプレファブ化による作業性の向上効果を十二分に発
揮させることができ、しかも、断熱材が不要で、プレキ
ャスト複合柱の生産性を良好に維持してコストアップを
防止できるプレキャスト複合柱の接合構造を提供できる
ようになった。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を次に示す。建物の柱は、図
3に示すように、プレキャスト複合柱の一例である鋼管
コンクリート柱1の複数を上下に並べて配設し、それら
鋼管コンクリート柱1の端部同士を接合して構成されて
いる。
【0011】前記鋼管コンクリート柱1は、図1及び図
2に示すように、角筒状の鋼管2内にコンクリート3を
充填して構成されている。その作製方法の一例として
は、鋼管2内にコンクリート3を充填し、そのコンクリ
ート3が硬化しない状態で鋼管2をそれの軸芯周りに強
制回転させて遠心力でコンクリート3を圧密し、その
後、養生固化させることにより、コンクリート3を高強
度コンクリートとして鋼管コンクリート柱1を作製する
方法を挙げることができる。前記鋼管2の上下中間部に
は、梁4を接合するためのブラケット5が固着されてお
り、上下両端には、連結金具6を介して仮止めするため
のブラケット7が固着されている。
【0012】前記鋼管コンクリート柱1の接合構造は、
下側の鋼管コンクリート柱1におけるコンクリート3の
上端面Aのうち鋼管2に接する設定内外方向幅Waの外
周部分A1 をその下側の鋼管コンクリート柱1における
鋼管2の上端よりも下方に設定距離Laを置いて配置
し、上側の鋼管コンクリート柱1におけるコンクリート
3の下端面Bのうち鋼管2に接する設定内外方向幅Wb
の外周部分B1をその上側の鋼管コンクリート柱1にお
ける鋼管2の下端よりも上方に設定距離Lbを置いて配
置し、前記上端面Aのうち外周部分A1 よりも内方に位
置する中心部分A 2 を下側の鋼管2の上端と同一レベル
に配置し、下端面Bのうち外周部分B1 よりも内方に位
置する中心部分B2 を上側の鋼管2の下端よりもやや上
方のレベルに配置し、下側の鋼管2の上端と上側の鋼管
2の下端とを溶接し、前記上端面Aと下端面Bとの隙間
に圧縮力伝達材の一例であるモルタル8を充填して硬化
させたものである。モルタル8を隙間に充填するための
注入孔9及びその充填に伴ない隙間内の空気を排出させ
て充填を迅速、かつ、確実に行なわせるための空気抜き
孔10は、上側の鋼管2の下端近くに形成されている。
この構造では、もちろん、外周部分A1 ,B1 の対向間
隔L1 よりも中心部分A2 ,B2 の対向間隔L2 が小さ
くなっている。なお、コンクリート3の遠心成形の際、
コンクリート3の中心には空洞部ができるため、実際に
は、遠心成形後にその空洞部にモルタルやコンクリート
を充填してコンクリート3を中実に形成してある。
【0013】因に、鋼管コンクリート柱1の鋼管2が、
600mm角で肉厚22mmのものである場合の各種寸法の
実数値の一例を示すと、設定距離La,Lbが夫々、7
0mm、設定内外方向幅Wa,lbが夫々、30mm、下側
の鋼管2の上端と上側の鋼管2の下端との間隔Dが9m
m、外周部分A1 ,B1 の対向間隔L1 が130mm、中
心部分A2 ,B2 の対向間隔L2 が30mmである。
【0014】次に柱の作製手順を説明すると、下側の鋼
管コンクリート柱1を立設し、隣合うもの同士間にわた
って梁4を架設する。次いで、上側の鋼管コンクリート
柱1を下側の鋼管コンクリート柱1の上側に吊下げ、上
下の鋼管2,2の仮止め用のブラケット7同士を連結金
具6を介して連結して仮固定する。その状態で下側の鋼
管2の上端と上側の鋼管2の下端とを溶接し、その後、
注入孔9にモルタル充填用の漏斗21を差込んでモルタ
ル8を隙間に充填して硬化させることにより、上下の鋼
管コンクリート柱1同士接合する。そして、柱が所定の
高さとなるように、そのような鋼管コンクリート柱1の
上方への継ぎ足しを繰返す。鋼管コンクリート柱1の接
合が終了する都度、或いは、全ての鋼管コンクリート柱
1の接合が終了した後等の適宜の時期に仮止め用のブラ
ケット7を鋼管2から外す。尚、モルタル8の充填時に
は、空気抜き孔10に空気抜きパイプ22をその上端が
漏斗21よりも上方に位置するように差込んで空気抜き
孔10からのモルタル8の流れ出しを防止する。
【0015】上記の接合構造によれば、コンクリート3
の上端面A及び下端面Bのうち鋼管2に接して鋼管2の
溶接時に熱を受ける外周部分A1 ,B1 が鋼管2の上端
及び下端から設定距離La,Lbを置いて位置するた
め、溶接の熱でコンクリート3が過度に加熱されること
がない。しかも、上端面A及び下端面Bのうち中心部分
2 ,B2 の対向間隔L2 を小にしてあるから、隙間を
小さくできる。
【0016】〔別実施例〕本発明の別実施例を以下に示
す。〔1〕 上記実施例では、いわば、上端面Aの中心
部分A2 を上方に突出させ、かつ、下端面Bの中心部分
2 を下方に突出させることにより、中心部分A2 ,B
2 の対向間隔L2 を外周部分A1 ,B1 の対向間隔L1
よりも小にするようにしたが、図4に示すように、上端
面Aの中心部分A2 を上方に突出させたり、或いは、図
5に示すように、下端面Bの中心部分B2 を下方に突出
させることによって、前記の寸法関係を現出するように
しても良い。
【0017】〔2〕 上記実施例では、コンクリート3
として高強度のものを示したが、コンクリート3は普通
強度のものであっても良い。
【0018】〔3〕 前記金属管2の形状は、角筒状の
他に円筒状等、各種の形状であっても良い。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の縦断面図である。
【図2】横断面図である。
【図3】側面図である。
【図4】別実施例を示す要部の縦断面図である。
【図5】別実施例を示す要部の縦断面図である。
【図6】従来例を示す要部の縦断面図である。
【図7】従来例を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
2 金属管 3 コンクリート 1 プレキャスト複合柱 A 上端面 B 下端面 A2 ,B2 外周部分 A2 ,B2 中心部分 La,Lb 設定距離 Wa,Wb 設定内外方向幅 L1 ,L2 対向間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/30 E04B 1/58 E04C 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管(2)内にコンクリート(3)を
    充填して形成したプレキャスト複合柱(1)の複数を上
    下に並べて配設し、プレキャスト複合柱(1)のうち下
    側のものにおける金属管(2)の上端と上側のものにお
    ける金属管(2)の下端とを溶接し、下側のプレキャス
    ト複合柱(1)におけるコンクリート(3)の上端面
    (A)と上側のプレキャスト複合柱(1)におけるコン
    クリート(3)の下端面(B)との隙間に圧縮力伝達材
    (8)を充填して硬化させてあるプレキャスト複合柱の
    接合構造であって、前記下側のプレキャスト複合柱
    (1)におけるコンクリート(3)の上端面(A)のう
    ち金属管(2)に接する設定内外方向幅(Wa)の外周
    部分(A1 )を下側のプレキャスト複合柱(1)におけ
    る金属管(2)の上端よりも下方に設定距離(La)を
    置いて配置し、前記上側のプレキャスト複合柱(1)に
    おけるコンクリート(3)の下端面(B)のうち金属管
    (2)に接する設定内外方向幅(Wb)の外周部分(B
    1 )を上側のプレキャスト複合柱(1)における金属管
    (2)の下端よりも上方に設定距離(Lb)を置いて配
    置し、前記上端面(A)及び下端面(B)のうち前記外
    周部分(A 1 ),(B1 )よりも内方に位置する中心部
    分(A2 ),(B2 )の対向間隔(L2 )を、外周部分
    (A1 ),(B1 )の対向間隔(L1 )よりも小に設定
    してあるプレキャスト複合柱の接合構造。
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