JP2504195B2 - 躯体の施工方法 - Google Patents

躯体の施工方法

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JP2504195B2
JP2504195B2 JP1172690A JP17269089A JP2504195B2 JP 2504195 B2 JP2504195 B2 JP 2504195B2 JP 1172690 A JP1172690 A JP 1172690A JP 17269089 A JP17269089 A JP 17269089A JP 2504195 B2 JP2504195 B2 JP 2504195B2
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行正 荻原
健 北村
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はプレキャストコンクリート柱の鉄骨梁から
なる複合構造の架構を構築する、躯体の施工方法に関す
るものである。
(発明が解決しようとする課題) 圧縮材の柱を鉄筋コンクリート造で、曲げ材の梁を鉄
骨造でそれぞれ構成する架構は柱と梁の構造性能に合致
した、合理的な複合構造であるが、従来この架構の実現
には両部材の組み立て方が課題となる。
この課題に関して既に出願人は、柱に対向する鉄骨梁
間に跨設されてこれを同時に接合する、特殊な接合金物
を用いて鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を接合する方法を
これまで幾つか提案してきた。
この発明はこの既出願発明から派生してなされたもの
で、接合金物を用いたコンクリート柱と鉄骨梁とからな
る架構の耐荷重強度を向上し、かつ組み立て方法を加え
て提案しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 「この発明では鉄筋コンクリート柱をプレキャストコ
ンクリート製にし、柱の、鉄骨梁との接合部位置に上下
梁接合金物を埋設すると共に主筋を周回する拘束鋼板を
埋設し、主筋を天端から突出させる一方、柱の下端位置
に主筋が挿通し、主筋を接続するスリーブを埋設してお
くことにより、柱・梁間の耐荷重強度を向上すると同時
に、柱・梁間の接合と柱間の接合を単純化し、鉄筋コン
クリート柱と鉄骨梁からなる複合構造の柱・梁架構を構
築する場合の、合理的な施工手順を確立する。
上下梁接合金物は鉄骨梁の上下フランジにボルト接合
される平坦な平板部と平板部を連結する十字状の縦長い
断面の連結部からなり、柱はこの梁接合金物及び主筋を
周回する拘束鋼板とスリーブを埋設し、主筋を突出させ
て製作される。
施工は、柱を下階の柱上に建て込み、下階の突出して
いる主筋を建て込んだ柱の前記スリーブ内に挿通させ、
鉄骨梁を梁接合金物位置に吊り込み、鉄骨梁の上下フラ
ンジを上下梁接合金物の平板部にボルト接合した後、上
下の柱間の間隙とスリーブ内にグラウト材を注入し、上
下柱の主筋を互いに接続して両柱を接合する、という手
順で行われ、この手順を繰り返すことにより柱・梁架構
が構築される。
上下梁接合金物が柱の決まった位置に埋設されている
ことにより鉄骨梁の架設とボルト接合のみで柱・梁間の
接合が完了し、主筋の突出とスリーブの埋設によって上
階側の柱の設置とグラウト材の充填によって柱間の接合
が完了し、全体的に施工の円滑な進行と省力化が図られ
る。
また梁接合金物の縦長い断面の連結部が、鉄骨梁から
の力を支圧応力で伝達し、柱の主筋を周回する拘束鋼板
が、柱のせん断耐力を高め、全体として円滑な応力伝達
が達成できる。更に接合金物の接合部材は縦長い断面で
あるのでコンクリートの充填性がよく、接合金物がアン
カーとなってコンクリートに定着することも耐荷重強度
を向上するのに寄与している。」 (実 施 例) 以下この発明を一実施例を示す図面に基づいて説明す
る。
この発明は梁接合金物1が予め埋設されたプレキャス
トコンクリート製の柱Cと鉄骨梁Bとを組み立てて複合
構造の架構を構築する方法である。
柱Cは鉄骨梁Bとの接合部位置に第1図に示すように
柱Cに接続する鉄骨梁Bの本数に等しい数の平板部1aを
有する上下の梁接合金物1と主筋を周回する拘束鋼板5
が、また下端位置に上下階の柱Cの主筋2,2を接続する
ためのスリーブ3を埋設して製作され、柱Cの天端から
は主筋2がスリーブ3による継手長さだけ突出してい
る。上下の梁接合金物1は図示するように鉄骨梁Bのフ
ランジに接合される、ボルト孔1cが開けられた平板部1a
と平板部1aを柱C内部で連結する連結部1bとから形成さ
れ、連結部1bはコンクリート打設時の流動性を妨げない
十字状の縦長い断面の鉛直面をなす形状をしている。こ
の連結部1bはまた鉄骨梁Bからの力を柱Cに支圧応力で
伝達する役目を果たす。
前記梁接合金物1は第1図,第2図に示すように鉄骨
梁Bの上下フランジ位置に対応して配置される。
スリーブ3はこれに予め接続される主筋2をねじや圧
着等機械式に継ぎ、下階側の主筋2をグラウト材4で継
ぐもので、上側で主筋2に密着し、下側はパイプ状に解
放した状態で柱Cに埋め込まれている。
柱Cの、梁接合金物1の上下位置に全主筋2を周回し
てこれを拘束する拘束鋼板5は、柱Cのせん断耐力を高
めている。
ここで第3図によりこの発明の1サイクルの施工手順
を説明する。
まず施工が終了した下階の柱C上に上階の柱Cを吊り
込み、天端から突出した下階の柱Cの主筋2を上階の柱
Cのスリーブ3内に差し込み、柱Cをサポート6で支持
する。このときの両柱C,C間の間隙は敷モルタル7とレ
ベル調節ライナー8により調節される。
柱C,Cの継手は第1図にしめすようにスラブ天端より
やや高い、比較的曲げモーメントの小さい位置に設ける
のが好ましいが、第2図に示すように梁の天端レベルに
位置する場合は、鉄骨梁Bの上部フランジ側の梁接合金
物1は柱C建て込み後の鉄骨梁B仮設時に取り付けられ
ることになる。
その場合、柱Cの上下面には第2図−IIに示すように
後付けされる梁接合金物1を配置するための凹部c,cが
梁接合金物1の形状に合わせて切り込まれる。
次に鉄骨梁Bを上下の梁接合金物1,1の平板部1a,1a位
置に吊り込み上下フランジを梁接合金物1,1にボルト9
により接合する。
鉄骨梁Bは図に示すように梁接合金物1,1間に横から
差し込むことにより所定の位置に設置される。このとき
の施工性より上下の梁接合金物1,1間の距離は梁成より
大きめに取られている。
この梁接合金物1,1間への鉄骨梁B差し込み時の、上
部の梁接合金物1と鉄骨梁Bの上部フランジ間のクリア
ランスは第1図−Iに示すようにフィラープレート10に
よって充填される。
柱Cと鉄骨梁Bとの接合後、鉄骨梁B上にデッキプレ
ート,ハーフPC床版等の床型枠11を敷設する。
続いて両柱C,Cの継目からグラウト材4をスリーブ3
内に圧入し(VI)、主筋2,2を接続する。
グラウト材4の充填状況はスリーブ3の内周から柱C
の外周まで貫通して設けられる、空気抜けを兼ねる吐出
孔3aからグラウト材4が排出することによって確認され
る。
グラウト材4の固結後、サポート6を撤去し、床型枠
11上に配筋し、スラブコンクリート12を打設して1サイ
クルの工程が終了する。
(発明の効果) この発明は以上の通りであり、鉄骨梁との接合部位置
にコンクリートの打込みに支障がなく、かつアンカーと
なる十字状の縦長い連結部で連結された平板部を有する
梁接合金物と主筋を周回する拘束鋼板を埋設すると共
に、主筋を天端から突出させる一方、柱の下端位置に主
筋を接続するスリーブを埋設したプレキャストコンクリ
ート製の柱を用い、柱を下階の柱上に建て込み、鉄骨梁
を柱間に吊り込むことにより柱・梁架構を構築する方法
であるため、柱・梁間の接合と、柱間の接合が単純化さ
れ、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁からなる複合構造の柱
・梁架構を構築する場合の、合理的な施工手順を確立す
ることができる。
この複合構造は、柱には圧縮力に強い鉄筋コンクリー
トと、梁には曲げに強い鉄骨梁を用いた構造力学上最も
合理的な複合構造躯体であり、この複合構造の接合部の
強度は、本願発明では接合金物と拘束鋼板の2種類の部
材を使用しているため完全に解決される。かつ鉄筋コン
クリートはプレキャスト化し部材の分離製作を可能にし
たため、各部材をそれぞれ専用の生産ラインで生産する
ことにより品質が確保され省力化に寄与する。またプレ
キャストコンクリート柱としたためスラブとのコンクリ
ート強度の打ち分けができ原価低減に寄与する。
同時に鉄骨梁の架設とボルト接合のみで柱・梁間の接
合が完了し、上階側の柱の設置とグラウト材の充填によ
って柱間の接合が完了するため全体的に施工の円滑な進
行と省力化が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図はこの発明による柱と梁との接合部を示
したもので、それぞれIは縦断面図,IIは平面図、第3
図−I〜VIIはこの発明の施工手順を示した概略図であ
る。 C……柱、c……凹部、B……鉄骨梁、1……梁接合金
物、1a……平板部、1b……連結部、1c……ボルト孔、2
……主筋、3……スリーブ、3a……吐出孔、4……グラ
ウト材、5……拘束鋼板、6……サポート、7……敷モ
ルタル、8……レベル調整ライナー、9……ボルト、10
……フィラープレート、11……床型枠、12……スラブコ
ンクリート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 俊夫 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−178634(JP,A) 実願昭61−197808号(実開昭63− 102803号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨梁の上下フランジとの接合部位置に予
    め、鉄骨梁フランジにボルト接合される平坦な平板部と
    平板部を連結する十字状で縦長い連結部とからなる上下
    の梁接合金物と、柱の主筋を周回する拘束鋼板を埋設
    し、該柱の天端より主筋を突出させるとともに、該柱の
    下端位置に、上下階の柱の主筋を接続するスリーブを埋
    設して製作したプレキャストコンクリート製の柱を下階
    の柱上に建て込み、下階の柱の主筋を前記スリーブに挿
    通し、鉄骨梁を梁接合金物位置に吊り込んでその上下フ
    ランジを梁接合金物の平板部に重ねてボルト接合した
    後、柱間の間隙とスリーブ内にグラウト材を注入して下
    階の柱の主筋と上階の柱の主筋を接続し、両柱を接合す
    る、という手順を繰り返して架構を構築する躯体の施工
    方法。
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