JP2820121B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2820121B2
JP2820121B2 JP8142013A JP14201396A JP2820121B2 JP 2820121 B2 JP2820121 B2 JP 2820121B2 JP 8142013 A JP8142013 A JP 8142013A JP 14201396 A JP14201396 A JP 14201396A JP 2820121 B2 JP2820121 B2 JP 2820121B2
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ccd
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transfer electrode
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正之 冨留宮
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/148Charge coupled imagers
    • H01L27/14831Area CCD imagers
    • H01L27/1485Frame transfer

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体固体撮像装置に
関し、特に垂直転送電極に給電するためのバスラインの
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型で高精細な固体撮像装置が開
発され、放送業務用のビデオカメラだけでなく、家庭用
のビデオカメラも普及している。放送業務用や家庭用ビ
デオカメラで用いられている固体撮像装置では、テレビ
方式(NTSC方式やPAL方式)に対応するために、
水平信号ラインの走査方式がインターレースである。イ
ンターレース方式では、1画面(1フレーム)を構成す
る全水平走査線のうち、奇数番目の水平走査線で構成さ
れるフィールド画面と、偶数番目の水平走査線で構成さ
れるフィールド画面とが、時間をずらして交互に画面表
示される。
【0003】図8は、インターレース方式に対応した、
インターライン型CCD撮像装置の平面構成図である。
インターライン型CCD撮像装置は、撮像部1,水平C
CD2,電荷検出部3からなる。撮像部1には、光を信
号電荷に変換し信号電荷を蓄積するフォトダイオード4
が2次元マトリックス状に複数個配置されている。さら
に、各フォトダイオード列の隣には、垂直方向に信号電
荷を転送する垂直CCD5が設けられている。フォトダ
イオード4と垂直CCD5との間には、各フォトダイオ
ード4から垂直CCD5に信号電荷を読み出すトランス
ファーゲート領域6が設けられており、撮像部1の前記
構成以外の部分は、素子分離領域7となっている。
【0004】次に、撮像装置の動作を説明する。一定時
間フォトダイオード4に蓄積された信号電荷は、トラン
スファーゲート領域6を介して垂直CCD5に読み出さ
れる。垂直CCD5に読み出された信号電荷は、1水平
ラインずつ水平CCD2に転送される。水平CCD2に
転送された信号電荷は、水平CCD2を転送され、電荷
検出部3で検出される。
【0005】図9は、インターレース方式に対応した一
般的な撮像装置における、フォトダイオード4と垂直転
送電極8との対応を説明する平面図である。ここでは、
垂直方向に4画素分のみ示している。フォトダイオード
列の隣に垂直方向に延びる垂直CCD5が設けられてい
る。また、各フォトダイオード4に対して、2つずつ垂
直転送電極8が設けられており、そのうち少なくとも1
つの垂直転送電極8は、フォトダイオード4から垂直C
CD5に信号電荷を読み出すトランスファーゲート電極
を兼ねている。
【0006】垂直CCD5が4相のパルス(φV1−φ
V4)で駆動される場合には、各垂直転送電極8には、
4電極周期でそれぞれφV1−φV4の垂直駆動パルス
が印加される。
【0007】図10および図11は、インターレース動
作におけるそれぞれ第1フィールドおよび第2フィール
ドの垂直駆動パルス波形図と電荷転送の様子を示した図
である。ここでは、一般的なビデオカメラで用いられて
いる、フォトダイオード4の蓄積モードがフィールド蓄
積で動作する場合を示す。波形図は、垂直ブランキング
期間およびそれに続く2ラインの水平走査期間にわたっ
て示している。
【0008】垂直駆動パルスは4相(φV1−φV4)
であり、また、フォトダイオード4から垂直CCD5に
信号電荷を読み出すための2種類のトランスファーゲー
トパルスφTG1およびφTG2が設けられている。
【0009】なお、図面では、φTG1およびφTG2
が独立したパルス波長図となっているが、実際にはφT
G1はφV1に重畳され、φTG2はφV3に重畳され
た形で垂直転送電極8に印加される。
【0010】図の下方は電荷転送の様子を示したもの
で、左側にフォトダイオード4と垂直転送電極8が模式
的に示され、左端には各垂直転送電極に対応する垂直駆
動パルス(φV1−φV4)が記されている。最下段は
水平CCD2に対応しており、水平転送電極9には、水
平駆動パルスφH1が印加される。
【0011】電荷転送の様子は、白四角は信号電荷が無
いことを示し、斜めハッチングは1つのフォトダイオー
ド4から読み出された信号電荷を示し、格子ハッチング
は2つのフォトダイオード4から読み出された信号電荷
を示している。時間的な動きは上側の波形図のタイミン
グを参照し、各タイミングにおいて信号電荷が垂直CC
Dのどこの位置に存在するかは左側のフォトダイオード
と垂直転送電極の模式図を参照することで、電荷転送の
様子が把握される。
【0012】垂直駆動パルス(φV1−φV4)がハイ
レベルのときには、それに対応する垂直転送電極8下部
のチャネルは、電荷の蓄積が可能な状態になり、垂直駆
動パルスがローレベルのときには、それに対応する垂直
転送電極8下部のチャネルは、電極が蓄積されない状態
になる。また、トランスファーゲートパルス(φTG1
およびφTG2)がハイレベルのときには、それに対応
するフォトダイオード4から信号電荷が垂直CCD5に
読み出され、ローレベルの時には信号電荷は読み出され
ない。
【0013】まず、図10を用いて、第1フィールドに
おける電荷転送動作を説明する。時刻t1にφTG1が
ハイレベルになり、PD5,PD3,PD1の水平ライ
ンのフォトダイオード内の信号電荷が垂直CCD5に読
み出される。読み出された信号電荷は、ハイレベルとな
っているφV4とφV1に対応する垂直転送電極8下部
のチャネルに蓄積される。
【0014】時刻t2では、読み出された信号電荷は、
1画素分逆方向(図面上では上側)に転送され、ハイレ
ベルとなっているφV2とφV3に対応する垂直転送電
極8下部のチャネルに蓄積されている。
【0015】時刻t3では、φTG2がハイレベルにな
り、PD6,PD4,PD2の水平ラインのフォトダイ
オード4内の信号電荷が垂直CCD5に読み出され、そ
れぞれ時刻t1に読み出されたPD5,PD3,PD1
内の信号電荷に加算される。その後、信号電荷は、水平
ブランキング期間に垂直方向2画素分ずつ垂直CCD5
を順方向(図面上では下側)に転送されていく。
【0016】次に、図11を用いて、第2フィールドに
おける電荷転送動作を説明する。時刻t4にφTG1が
ハイレベルになり、PD5,PD3,PD1の水平ライ
ンのフォトダイオード4内の信号電荷が垂直CCD5に
読み出される。読み出された信号電荷は、ハイレベルと
なっているφV4とφV1に対応する垂直転送電極8下
部のチャネルに蓄積される。
【0017】時刻t5では、読み出された信号電荷は1
画素分順方向に転送され、ハイレベルとなっているφV
2とφV3に対応する垂直転送電極8下部のチャネルに
蓄積されている。時刻t6では、φTG2がハイレベル
になり、PD4,PD2の水平ラインのフォトダイオー
ド4内の信号電荷が垂直CCD5に読み出され、それぞ
れ時刻t1に読み出されたPD5,PD3内の信号電荷
に加算される。
【0018】なお、PD6内の信号電荷も読み出される
が、この信号電荷はPD6より1画素上側のフォトダイ
オード(図示しない)から読み出された信号電荷と加算
される。
【0019】その後、信号電荷は、水平ブランキング期
間に垂直方向2画素分ずつ垂直CCD5を順方向に転送
されていく。なお、第2フィールドでは、加算されるフ
ォトダイオードの水平ラインの組み合わせが第1フィー
ルドに対して1画素ずれている。
【0020】ところで、最近、パーソナルコンピュータ
用の画像入力カメラの開発が盛んに行われている。最近
のパーソナルコンピュータのモニタは、画像の解像度を
向上させるために、ノンインターレース方式を採用して
いる。
【0021】ノンインターレース方式では、1画面(1
フレーム)を構成する全水平走査線の信号が、順番に画
像表示される。上述したインターレース方式の撮像装置
を使用した画像入力カメラの信号をノンインターレース
方式のモニタに表示する場合、時間のずれた2つのフィ
ールドの出力信号を並び替えるための信号処理が必要と
なり、好ましくない。
【0022】そのため、ノンインターレース方式に対応
した撮像装置、すなわち全画素同時読み出し方式(プロ
グレッシブスキャン方式とも呼ばれている)の撮像装置
が要求され、開発されている。以下に、本方式について
説明する。
【0023】撮像装置全体の構成図は図8と同様である
が、画素の電極構成がインターレース方式対応の撮像装
置とは異なっている。図12は、全画素同時読み出し方
式に対応した一般的な撮像装置における、フォトダイオ
ード4と垂直転送電極8との対応を説明する平面図であ
る。ここでは、垂直方向に4画素分のみ示している。
【0024】フォトダイオード列の隣に垂直方向に延び
る垂直CCD5が設けられている。また、各フォトダイ
オード4に対応して、4つずつ垂直転送電極8が設けら
れており、そのうち少なくとも1つの垂直転送電極8
は、フォトダイオード4から垂直CCD5に信号電荷を
読み出すトランスファーゲート電極を兼ねている。垂直
CCD5が4相のパルス(φV1−φV4)で駆動され
る場合には、各垂直転送電極8には、4電極周期でそれ
ぞれφV1−φV4の垂直駆動パルスが印加される。
【0025】図13は、全画素同時読み出し動作におけ
る垂直駆動パルス波形図と電荷転送の様子を示した図で
ある。ここで、波形図は垂直ブランキング期間およびそ
れに続く2ラインの水平走査期間に渡って示している。
【0026】垂直駆動パルスは4相(φV1−φV4)
であり、また、フォトダイオード4から垂直CCD5に
信号電荷を読み出すためのトランスファーゲートパルス
φTGが設けられている。なお、図面では、φTGが独
立したパルス波形となっているが、実際にはφTGはφ
V3に重畳された形で垂直転送電極8に印加される。図
の下方は電荷転送の様子を示したもので、基本的には図
10と同様の形態で示しているが、各フォトダイオード
4に4つの垂直転送電極8が対応している点のみ異な
る。
【0027】次に、図13を用いて、電荷転送動作を説
明する。時刻t1に、φTGがハイレベルになり,全フ
ォトダイオード4内の信号電荷が垂直CCD5に読み出
される。読み出された信号電荷は、ハイレベルとなって
いるφV3とφV4に対応する垂直転送電極8下部のチ
ャネルに蓄積される。その後、信号電荷は、水平ブラン
キング期間に垂直方向1画素ずつ垂直CCD5を順方向
(図面上では下側)に転送されていく。
【0028】ところで、図12に示すような全画素同時
読み出し方式の撮像装置でも、インターレース方式に対
応させることは、原理的には可能である。すなわち、図
13に示す動作において、各水平ブランキング期間に2
ラインずつ垂直CCD5から水平CCD2に転送して、
フォトダイオード2つ分の信号電荷を水平CCD2内で
加算し、かつ、第1フィールドと第2フィールドでは互
いに加算する水平ラインを1画素分ずらすようにすれば
よい。これにより、等価的に図10および図11で示し
たインターレース動作と同じ出力信号が得られる。しか
し、実際には、水平ブランキング期間内に垂直CCD5
から水平CCD2に2ライン転送することは、1ライン
の転送にかけられる時間が1/2になることを意味し、
転送効率の劣化を招く恐れがあり、好ましくない。
【0029】全画素同時読み出し方式の撮像装置をイン
ターレース方式に対応させる別の方式として、垂直駆動
パルスの相数を増やす方法がある。以下に、1例とし
て、8相の垂直駆動パルスを有する全画素同時読み出し
方式の撮像装置(以降、8相駆動全画素同時読み出し撮
像装置という)のインターレース動作について説明す
る。図14および図15は、8相駆動全画素同時読み出
し撮像装置のインターレース動作における、それぞれ第
1フィールドおよび第2フィールドの垂直駆動パルス波
形図と電荷転送の様子を示した図である。ここで、波形
図は垂直ブランキング期間およびそれに続く2ラインの
水平走査期間にわたって示している。
【0030】垂直駆動パルスは8相(φV1A−φV4
A,φV1B−φV4B)であり、また、フォトダイオ
ード4から垂直CCD5に信号電荷を読み出すための2
種類のトランスファーゲートパルスφTGAおよびφT
GBが設けられている。
【0031】なお、図面では、φTGAおよびφTGB
が独立したパルス波形図となっているが、実際には、φ
TGAはφV3Aに重畳され、φTGBはφV3Bに重
畳された形で垂直転送電極8に印加される。図の下方は
電荷転送の様子を示したもので、基本的には図13と同
様の形態で示しているが、垂直方向8電極周期でφV1
A−φV4A,φV1B−φV4Bが各垂直転送電極8
に印加される点、および斜めハッチングが2つのフォト
ダイオード4から読み出された信号電荷を示している点
が異なる。
【0032】まず、図14を用いて、第1フィールドに
おける電荷転送動作を説明する。時刻t1にφTGAお
よびφTGBがハイレベルになり、全フォトダイオード
4内の信号電荷が垂直CCD5に読み出される。ここ
で、読み出された信号電荷は、ハイレベルとなっている
φV3B,φV4B,φV1A−φV4Aに対応する垂
直転送電極8下部のチャネルに蓄積される。これによ
り、PD5とPD4の水平ラインのフォトダイオード4
内の信号電荷が加算され、PD3とPD2の水平ライン
のフォトダイオード4の信号電荷が加算される。その
後、信号電荷は、水平ブランキング期間に垂直方向2画
素ずつ垂直CCD5を順方向(図面上では下側)に転送
されていく。
【0033】次に図15を用いて、第2フィールドにお
ける電荷転送動作を説明する。時刻t2に、φTGAお
よびφTGBがハイレベルになり、全フォトダイオード
4内の信号電荷が垂直CCD5に読み出される。ここ
で、読み出された信号電荷は、ハイレベルとなっている
φV3A,φV4A,φV1B−φV4Bに対応する垂
直転送電極8下部のチャネルに蓄積される。これによ
り、PD6とPD5の水平ラインのフォトダイオード4
内の信号電荷が加算され、PD4とPD3の水平ライン
のフォトダイオード4内の信号電荷が加算され、PD2
とPD1の水平ラインのフォトダイオード4内の信号電
荷が加算される。その後、信号電荷は、水平ブランキン
グ期間に垂直方向2画素ずつ垂直CCD5を順方向に転
送されていく。なお、第2フィールドでは、加算される
フォトダイオードの水平ラインの組み合わせが第1フィ
ールドに対して1画素ずれている。
【0034】一方、8相駆動全画素同時読み出し撮像装
置では、φV1A−φV1AとφV1B−φV4Bにお
けるAとBの区別をなくし、それぞれ共通配線すること
で、4相(φV1−φV4)駆動の全画素同時読み出し
方式の撮像装置と等価となり、図13で示した動作と同
様に、全画素同時読み出し動作ができることは言うまで
もない。
【0035】すなわち、8相駆動全画素同時読み出し撮
像装置は、インターレース動作も可能であるため、マル
チメディア用の画像入力カメラだけでなく、従来のテレ
ビ方式に対応したビデオカメラにも適用でき、その利用
価値は高い。
【0036】一方、パーソナルコンピュータ用の画像入
力カメラの他に、フィルムカメラのフィルムを撮像装置
に置き換えた電子スチルカメラも盛んに開発されてい
る。電子スチルカメラでは、標準撮影モード時のフレー
ムレートは10枚/秒程度と低い。撮像画素によりオー
トフォーカスを行う場合、数枚から数十枚の画像が必要
であるが、これを標準撮影モード時と同じフレームレー
トで行った場合、フォーカスが合うまでの時間が1秒以
上かかってしまい、シャッターチャンスを逃がしてしま
う。
【0037】したがって、オートフォーカスモード時に
は、フレームレートを例えば30枚/秒程度と高くする
ことが可能な撮像装置に対する要求が強い。フレームレ
ートを高くするために撮像装置の駆動周波数をあげるこ
とは、消費電力が増加するため好ましくない。
【0038】そこで、オートフォーカスモード時には、
多少解像度が落ちても問題ないことを利用して、水平走
査線の本数を間引くことで、フレームレートを高くする
ことが考えられている。以下に、これを実現する一例と
して、トランスファーゲートパルスの重畳された3種類
の垂直駆動パルスを含む6相の垂直駆動パルスを有す
る、全画素同時読み出し方式に対応した撮像装置(以
降、3画素毎読み出し6相駆動全画素同時読み出し撮像
装置という)の動作を説明する。
【0039】図16は、3画素毎読み出し6相駆動全画
素同時読み出し撮像装置における、信号間引き動作時の
垂直駆動パルス波形図と電荷転送の様子を示した図であ
る。ここで、波形図は垂直ブランキング期間およびそれ
に続く1ラインの水平走査期間にわたって示している。
垂直駆動パルスは6相(φV1,φV2,φV3A−φ
V3C,φV4)であり、また、フォトダイオード4か
ら垂直CCD5に信号電荷を読み出すためのトランスフ
ァーゲートパルスφTGが設けられている。なお、図面
では、φTGが独立したパルス波形図となっているが、
実際には、φv3Bに重畳された形で垂直転送電極8に
印加される。図の下方は電荷転送の様子を示したもの
で、基本的には図13と同様の形態で示しているが、垂
直方向3画素周期でφV3A−φV3Cのパルスが印加
される点のみ異なる。
【0040】次に、図16を用いて、電荷転送動作を説
明する。時刻t1に、φTGがハイレベルになり、φV
3Bに対応する水平ラインのフォトダイオード(PD5
およびPD2)内の信号電荷のみが垂直CCD5に読み
出される。読み出された信号電荷は、ハイレベルとなっ
ているφV3Bとそれに隣接するφV4に対応する垂直
転送電極8下部のチャネルに蓄積される。
【0041】その後、信号電荷は、水平ブランキング期
間に垂直方向3画素分ずつ垂直CCD5を順方向(図面
上では下側)に転送されていく。図16では、垂直方向
3画素周期で2画素の信号電荷が間引かれている。これ
により、信号間引き動作時のフレームレートは、信号間
引きをしない場合の3倍に高くすることができる。
【0042】一方、3画素毎読み出し6相駆動全画素同
時読み出し撮像装置では、φV3A1−φV3Cにおけ
るA−Cの区別をなくし、それぞれ共通配線すること
で、4相(φV1−φV4)駆動の全画素同時読み出し
方式の撮像装置と等価となり、図13で示した動作と同
様に、全画素同時読み出し動作ができることは言うまで
もない。
【0043】すなわち、3画素毎読み出し6相駆動全画
素同時読み出し撮像装置は、電子スチルカメラにおける
標準撮影モードとオートフォーカスモードの両方に適し
た駆動を行うことができるため、利用価値は高い。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】しかし、3画素毎読み
出し6相駆動全画素同時読み出し撮像装置は、8相駆動
全画素同時読み出し撮像装置のようなインターレースが
動作できないため、用途が限定されてしまう。それ故、
全画素同時読み出し動作ができる撮像装置のうち、テレ
ビ方式にも対応できる撮像装置と、電子スチルカメラに
も対応できる撮像装置とでは、互いに異なる製品とな
る。したがって、2種類の撮像装置を揃えるには、膨大
な製造コストがかかっていた。
【0045】本発明の目的は、回路・装置構成を簡易化
し、しかも、低価格化を実現した固体撮像装置を提供す
ることにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る固体撮像装置は、光電変換素子群と、
トランスファーゲート部と、垂直CCDと、水平CCD
と、電荷検出部とを有する固体撮像装置であって、光電
変換素子群は、半導体基板の一主面上に2次元マトリッ
クス状に配列されたものであり、トランスファーゲート
部は、前記光電変換素子群に隣接し、該光電変換素子群
に蓄積した信号電荷を読み出すものであり、垂直CCD
は、前記トランスファーゲート部に隣接し、各列の光電
変換素子から読み出された信号電荷を水平CCDまで転
送するものであり、水平CCDは、前記垂直CCDから
転送された信号電荷を水平方向に転送するものであり、
電荷検出部は、前記水平CCDを転送された信号電荷を
検出し出力するものであり、前記光電変換素子と前記ト
ランスファーゲート部と前記垂直CCDとを含む画素が
複数配置された撮像部の外部の領域において、前記垂直
CCDの構成要素である周期的に形成された垂直転送電
極は、該垂直転送電極とは異なる工程で形成された、該
垂直転送電極に駆動パルスを供給するための複数の配線
と交差するよう延びており、前記垂直転送電極の1周期
のうち少なくとも1つの垂直転送電極は、該垂直転送電
極とコンタクトを介して接続された任意の前記配線より
も撮像部から離れて位置する任意の前記配線と交差する
位置まで延長されたものである。
【0047】また撮像部の外部で、かつ、該撮像部から
最も離れた位置まで延長されている垂直転送電極と交差
可能な領域に、少なくとも1つの配線を追加する空き領
域があらかじめ設けられているものである。
【0048】また撮像部の外部で、かつ、該撮像部から
最も離れた位置まで延長されている垂直転送電極と交差
可能な領域に、前記垂直転送電極に少なくとも1つの配
線が設けられているものである。
【0049】また上下に隣接する2画素で、光電変換素
子との相対的位置が同じ垂直転送電極の組のうち、トラ
ンスファーゲートパルスが印加されない前記垂直転送電
極の組において、それぞれの該垂直転送電極の組に含ま
れる2つの該垂直転送電極に、撮像部の外部で接続され
ているそれぞれ2つの配線が、互いに隣合うように配置
されているものである。
【0050】
【作用】本発明では、インターレース動作可能な全画素
同時読み出し撮像装置と、垂直方向2画素飛ばしが可能
な全画素同時読み出し撮像装置とで、垂直転送電極の構
成を共通化できるように、一方の撮像装置で必要とされ
るよりも延長して形成している。また、一方の撮像装置
で必要とされる本数よりも余分に配線を形成できる空き
領域をあらかじめ設けておいたり、余分な配線をあらか
じめ設けておくことで、もう一方の撮像装置に必要とさ
れる配線を、他の構成に支障を与えることなく設けられ
る。これらにより、2種類の撮像装置を製造する場合、
配線構成に関する1工程もしくは2工程のマスクパター
ン以外は共通化できるので、製造コストを削減できる。
さらに、一方の撮像装置で用いられる、例えばφV1A
とφV1Bのような類似のパルスが印加される配線を、
互いに隣合うように配置することで、もう一方の撮像装
置でφV1AとφV1Bのような区別が必要なくなった
場合に、例えばφV1として1本化することができる。
これにより、ボンディング数を減らすことができるの
で、組み立て時間を短縮でき、かつ、一方の撮像装置に
必要なパッケージ端子数のままでパッケージを共用でき
る。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図によ
り説明する。
【0052】(実施形態1)図1(A)および図1
(B)は、本発明の実施形態1に係る撮像装置における
フォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直
転送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模
式図である。ここで、図1(A)は、8相駆動全画素同
時読み出し撮像装置に対する構成を示し、図1(B)
は、3画素読み出し6相駆動全画素同時読み出し撮像装
置に対する構成を示している。これら2種類の撮像装置
において、垂直駆動パルスの印加形態に関する配線構成
以外の部分については、両者で共通化されている。ま
た、撮像部の最右列の画素のみを示しているが、同一の
水平ライン上のフォトダイオードおよびそれに対する垂
直転送電極については同様の接続形態であることは言う
までもない。
【0053】図1(A)において、各フォトダイオード
(光電変換素子)4に対応してそれぞれ4つの垂直転送
電極8が設けられており、各垂直転送電極8の引き出し
部10は、撮像部1の周辺の厚い二酸化シリコン膜の形
成されたフィールド領域まで、引き出されている。な
お、図面上は垂直転送電極8と引き出し部10は区別さ
れているが、実際には一体形成されている。
【0054】フィールド領域上において、引き出し部1
0は、それと直交するように形成されているバスライン
11と、コンタクト12により図示するように接続され
ている。各バスライン11には、撮像部1に近い側から
それぞれ垂直駆動パルスφV3B,φV3A,φV2
B,φV2A,φV4B,φV4A,φV1B,φV1
Aが印加されている。したがって、各垂直転送電極8に
は、垂直駆動パルスがそれぞれφV1A−φV4A,φ
V1B−φV4Bの8電極周期(2画素周期に相当)で
印加される。なお、フォトダイオード4から垂直CCD
5に信号電荷を読み出すためのトランスファーゲートパ
ルスは、φV3AおよびφV3Bに重畳される。
【0055】ここで、本実施形態の特徴は3つある。第
1の特徴は、垂直駆動パルスをφV1AとφV1B,φ
V2AとφV2B,φV4AとφV4Bは、それぞれ互
いに隣合うバスライン11に印加している点である。こ
こで、φV3AとV3Bは必ずしも隣合っていなくても
よい。
【0056】第2の特徴は、トランスファーゲートパル
スの重畳されるφV3AとV3Bのバスライン11の
隣、もしくはそれらの間に、少なくともさらに1本のバ
スラインを形成するための空き領域を設けている点であ
る。図1(A)では、撮像部1に近い側に空き領域が設
けられている。
【0057】第3の特徴は、トランスファーゲートパル
スの重畳されるφV3AとφV3Bに対応する垂直転送
電極8の引き出し部10のうち、少なくとも1箇所以上
は、コンタクト12により接続されたバスライン11よ
り撮像部1から離れたバスラインとコンタクトにより接
続可能な領域まで延長している点である。
【0058】図1(A)では、図面上、上から4つ目の
フォトダイオード4のφV3Bに対応する垂直転送電極
8の引き出し部10が、φV3Aの印加されているバス
ライン11と交わる位置まで延長されている。なお、φ
V3AとV3Bに対応する垂直転送電極8の引き出し部
10のすべてを、φV3Aの印加されているバスライン
11と交わる位置まで延長してもよい。
【0059】以上3つの特徴を有している理由を、図1
(B)を用いて説明する。以上、撮像部1の右側の配線
構造について説明したが、撮像部1の左側にもバスライ
ン11が設けられる場合には、その配線構造について
は、右側の配線構成と撮像に対して対称にすればよいこ
とは言うまでもない。
【0060】図1(B)において、図1(A)と異なる
点は、バスライン11およびコンタクト12に関する構
成のみであり、その他の構成要素についてはすべて共通
化されているので、説明を省略する。フィールド領域上
において、引き出し部10は、それと直交するように形
成されているバスライン11と、コンタクト12により
図示するように接続されている。ここで、各バスライン
11には、撮像部1に近い側からそれぞれ垂直駆動パル
スφV3C,φV3B,φV3A,φV2,φV4,φ
V1が印加されている。
【0061】したがって、各垂直転送電極8には、垂直
駆動パルがそれぞれφV1,φV2,φV3A,φV
4,φV1,φV2,φV3B,φV4,φV1,φV
2,φV3C,φV4の12電極周期(3画素周期に相
当)で印加される。なお、フォトダイオード4から垂直
CCD5に信号電荷を読み出すためのトランスファーゲ
ートパルスは、φV3A,φV3B,φV3Cに重畳さ
れる。
【0062】ここで、図1(A)において説明した説明
した特徴に基づく構成について説明する。第1の特徴に
より、φV1,φV2,φV4のバスライン11をそれ
ぞれ1本化(例えば、図1(A)におけるφV1Aとφ
V1BのバスラインをφV1のバスライン1本にしてい
る)することができる。これにより、ボンディング数を
減らすことができるので、組み立て時間を短縮でき、か
つ、図1(A)に示す8相駆動全画素同時読み出し撮像
装置に必要なパッケージ端子数のままでパッケージを共
用できるというメリットがある。なお、バスライン11
とチップ周辺に設けられたボンディングパッド(図示し
ない)との間であれば、どこで1本化しても構わない。
【0063】また、第2の特徴により、φV3C用のバ
スライン11を、他の構成に何ら支障を与えることなく
追加することができる。さらに、第3の特徴により、図
1(A)と図1(B)とで垂直転送電極8に印加される
パルスの種類およびその周期が異なるにもかかわらず、
垂直転送電極8の引き出し部10のマスクパターンを変
えることなく対処できる。
【0064】すなわち、ポリシリコン膜などからなる垂
直転送電極8へのコンタクト12を形成する工程と、ア
ルミニウム膜などからなるバスライン11の形成工程
の、2工程のマスクパターンをそれぞれ2種類用意すれ
ば、その他の製造工程のマスクパターンはすべて共通の
まま、図1(A)と図1(B)で示される2種類の撮像
装置を製造できる。したがって、従来に比べてはるかに
低コストで2種類の撮像装置を製造できる。
【0065】(実施形態2)図2および図3は、本発明
の実施形態2に係る撮像装置におけるフォトダイオード
と垂直転送電極との対応、および垂直転送電極とバスラ
インとの接続形態を説明するための模式図である。ここ
で、図2は、8相駆動全画素同時読み出し撮像装置に対
する構成を示し、図3は、3画素毎読み出し6相駆動全
画素同時読み出し撮像装置に対する構成を示している。
これら2種類の撮像装置において、垂直駆動パルスの印
加形態に関する配線構成以外の部分については、両者で
共通化されている。
【0066】図2において、図1(A)と異なるのは、
使用しない、すなわち垂直転送電極と未接続のバスライ
ン11が撮像部1に近い側にあらかじめ1本余分に設け
られている点である。なお、この余分なバスラインは、
他のバスライン近傍であればどこに設けてもよいが、φ
V3B,φV3Aに対応するバスラインの隣、もしくは
その間に設けることが好ましい。この使用しないバスラ
イン11を除いて、各バスライン11には、撮像部に近
い側からそれぞれ垂直駆動パルスφV3B,φV3A,
φV2B,φV2A,φV4B,φV4A,φV1B,
φV1Aが印加されている。この他、図1(A)で説明
した第2の特徴以外の構成は、図2と図1(A)とで同
一であるので、説明を省略する。なお、余分なバスライ
ンを含むすべてのバスライン11は、チップ周辺に設け
られたボンディングパッド(図示しない)と1対1で対
応している。
【0067】図3において、図1(B)と異なるのは、
φV1,φV2,φV4に対応するバスライン11が図
2と同様にそれぞれ2本に分離しており、それぞれのバ
スラインと垂直転送電極8とがコンタクト12により接
続されている点である。各バスライン11には、撮像部
1に近い側からそれぞれ垂直駆動パルスφV3C,φV
3B,φV3A,φV2,φV2,φV4,φV4,φ
V1,φV1が印加されている。この他の構成は、図3
と図1(B)とで同一であるので、説明を省略する。な
お、図2と同様に、すべてのバスライン11は、チップ
周辺に設けられたボンディングパッド(図示しない)と
1対1で対応している。φV1,φV2,φV4に対応
するバスライン11はそれぞれ2本ずつあるが、パッケ
ージ内でそれぞれ2本の配線を1本にまとめることで、
パッケージの端子数を減らすことができる。
【0068】図2および図3に示す2種類の撮像装置で
は、マスクパターン上異なるのはコンタクト12の位置
のみである。すなわち、ポリシリコン膜などからなる垂
直転送電極8へのコンタクト12を形成する工程のマス
クパターンを2種類用意すれば、その他の製造工程のマ
スクパターンはすべて共通のまま、図2と図3で示され
る2種類の撮像装置を製造できる。したがって、実施形
態1の撮像装置に比べてさらに低コストで2種類の撮像
装置を製造できる。
【0069】(実施形態3)ところで、実施形態1の撮
像装置では、1画素あたり垂直転送電極8が4電極設け
られていたが、全画素同時読み出し方式に対応する電極
構成としては、1画素あたり垂直転送電極が3電極でも
よい。次に、この場合について図面を参照して説明す
る。
【0070】図4および図5は、本発明の実施形態3に
係る撮像装置におけるフォトダイオードと垂直転送電極
との対応、および垂直転送電極とバスラインとの接続形
態を説明するための模式図である。ここで、図4は、6
相駆動全画素同時読み出し撮像装置に対する構成を示
し、図5は、3画素毎読み出し5相駆動全画素同時読み
出し撮像装置に対する構成を示している。これら2種類
の撮像装置において、垂直駆動パルスの印加形態に関す
る配線構成以外の部分については、両者で共通化されて
いる。
【0071】図4において、各フォトダイオード4に対
応してそれぞれ3つの垂直転送電極8が設けられてお
り、各垂直転送電極8の引き出し部10は、撮像部1の
周辺のフィールド領域まで引き出されている。フィール
ド領域上において、引き出し部10は、それと直交する
ように形成されているバスライン11と、コンタクト1
2により図示するように接続されている。各バスライン
11には、撮像部に近い側からそれぞれ垂直駆動パルス
φV2B,φV2A,φV3B,φV3A,φV1B,
φV1Aが印加されている。したがって、各垂直転送電
極8には、垂直駆動パルスがそれぞれφV1A−φV3
A,φV1B−φV3Bの6電極周期(2画素周期に相
当)で印加される。なお、フォトダイオード4から垂直
CCD5に信号電荷を読み出すためのトランスファーゲ
ートパルスは、φV2AおよびφV2Bに重畳される。
ここで、本実施形態においても、図1(A)および図1
(B)で示した撮像装置と同様の3つの特徴がある。
【0072】第1の特徴は、垂直駆動パルスを、φV1
AとφV1B,φV3AとφV3Bは、それぞれ互いに
隣合うバスライン11に印加している点である。ここ
で、φV2AとV2Bは必ずしも隣合っていなくてもよ
い。
【0073】第2の特徴は、トランスファーゲートパル
スの重畳されるφV2AとV2Bのバスライン11の
隣、もしくはそれらの間に、少なくともさらに1本のバ
スラインを形成するための空き領域を設けている点であ
る。図4では、撮像部1に近い側に空き領域が設けられ
ている。
【0074】第3の特徴は、トランスファーゲートパル
スの重畳されるφV2AとφV2Bに対応する垂直転送
電極8の引き出し部10のうち、少なくとも1箇所以上
は、コンタクト12により接続されたバスライン11よ
り撮像部1から離れたバスラインとコンタクトにより接
続可能な領域まで延長している点である。図4では、図
面上、上から4つ目のフォトダイオード4のφV2Bに
対応する垂直転送電極8の引き出し部10が、φV2A
の印加されているバスライン11と交わる位置まで延長
されている。なお、φV2AとV2Bに対応する垂直転
送電極8の引き出し部10のすべてを、φV2Aの印加
されているバスライン11と交わる位置まで延長しても
よい。
【0075】図5において、図4と異なる点は、バスラ
イン11およびコンタクト12に関する構成のみであ
り、その他の構成要素については、すべて共通化されて
いるので、説明を省略する。フィールド領域上におい
て、引き出し部10は、それと直交するように形成され
ているバスライン11と、コンタクト12により図示す
るように接続されている。ここで、各バスライン11に
は、撮像部1に近い側からそれぞれ垂直駆動パルスφV
2C,φV2B,φV2A,φV3,φV1が印加され
ている。
【0076】したがって、各垂直転送電極8には、垂直
駆動パルスがそれぞれφV1,φV2A,φV3,φV
1,φV2B,φV3,φV1,φV2C,φV3の9
電極周期(3画素周期に相当)で印加される。なお、フ
ォトダイオード4から垂直CCD5に信号電荷を読み出
すためのトランスファーゲートパルスは、φV2A,φ
V2B,φV2Cに重畳される。
【0077】図4および図5に示した2種類の撮像装置
は、上記3つの特徴を有することにより、ポリシリコン
膜などからなる垂直転送電極8へのコンタクト12を形
成する工程と、アルミニウム膜などからなるバスライン
11の形成工程の、2工程のマスクパターンをそれぞれ
2種類用意すれば、その他の製造工程のマスクパターン
は、すべて共通のまま製造できる。したがって、従来に
比べてはるかに低コストで2種類の撮像装置を製造でき
る。
【0078】なお、図面は省略するが、図2および図3
に示した2種類の撮像装置のようなバスライン構成、す
なわち、図4において、垂直転送電極8と未接続のバス
ライン11を、例えば撮像部1に近い側にあらかじめ1
本余分に設け、かつ、図5においてφV1,φV3に対
応するバスライン11を図4と同様にそれぞれ2本に分
離して、それぞれのバスラインと垂直転送電極8とをコ
ンタクト12により接続しておくこともできる。これに
より、ポリシリコン膜などからなる垂直転送電極8への
コンタクト12を形成する工程のマスクパターンを2種
類用意すれば、その他の製造工程のマスクパターンはす
べて共通のまま、6相駆動全画素同時読み出し撮像装
置、および3画素毎読み出し5相駆動全画素同時読み出
し撮像装置を製造できることは容易に類推できる。
【0079】(実施形態4)ところで、実施形態1およ
び2の撮像装置では、垂直CCD5のウエル構成が画素
内で一様に形成されていたため、全画素同時読み出し方
式に対応するには、1画素あたり3電極以上必要であっ
た。しかし、例えば垂直CCD5のウエル構成が電極下
部で2段階以上に分かれており、かつ、転送方向に向か
ってチャネル電位が深くなっていれば、1画素あたり2
電極でも、全画素同時読み出し方式に対応できる。次
に、この場合について図面を参照して説明する。
【0080】図6および図7は、本発明の実施形態4に
係る撮像装置におけるフォトダイオードと垂直転送電極
との対応、および垂直転送電極とバスラインとの接続形
態を説明するための模式図である。ここで、図6は、4
相駆動全画素同時読み出し撮像装置に対する構成を示
し、図7は、3画素毎読み出し4相駆動全画素同時読み
出し撮像装置に対する構成を示している。これら2種類
の撮像装置において、垂直駆動パルスの印加形態に関す
る配線構成以外の部分については、両者で共通化されて
いる。また、撮像部1の最右列の画素のみを示している
が、同一の水平フィン上のフォトダイオードおよびそれ
に対する垂直転送電極についは、同様の接続形態である
ことは言うまでもない。
【0081】図6において、各フォトダイオード4に対
応してそれぞれ2つの垂直転送電極8が設けられてお
り、各垂直転送電極8の引き出し部10は、撮像部1の
周辺のフィールド領域まで引き出されている。フィール
ド領域上において、引き出し部10は、それと直交する
ように形成されているバスライン11と、コンタクト1
2により図示するように接続されている。各バスライン
11には、撮像部1に近い側からそれぞれ垂直駆動パル
スφV2B,φV2A,φV1B,φV1Aが印加され
ている。したがって、各垂直転送電極8には、垂直駆動
パルスがそれぞれφV1A,φV2A,φV1B,φV
2Bの4電極周期(2画素周期に相当)で印加される。
なお、フォトダイオード4から垂直CCD5に信号電荷
を読み出すためのトランスファーゲートパルスは、φV
2AおよびφV2Bに重畳される。
【0082】ここで、本実施形態においても、図1
(A)および図1(B)で示した撮像装置と同様の3つ
の特徴がある。
【0083】第1の特徴は、垂直駆動パルスを、φV1
AとφV1Bは、それぞれ互いに隣合うバスライン11
に印加している点である。ここで、φV2AとφV2B
は必ずしも隣合っていなくてもよい。
【0084】第2の特徴は、トランスファーゲートパル
スの重畳されるφV2AとφV2Bのバスライン11の
隣、もしくはそれらの間に、少なくともさらに1本のバ
スラインを形成するための空き領域を設けている点であ
る。図6では、撮像部1に近い側に空き領域が設けられ
ている。
【0085】第3の特徴は、トランスファーゲートパル
スの重畳されるφV2AとφV2Bに対応する垂直転送
電極8の引き出し部10のうち、少なくとも1箇所以上
は、コンタクト12により接続されたバスライン11よ
り撮像部1から離れたバスラインとコンタクトにより接
続可能な領域まで延長している点である。
【0086】図6では、図面上、上から4つ目のフォト
ダイオード4のφV2Bに対応する垂直転送電極8の引
き出し部10が、φV2Aの印加されているバスライン
11と交わる位置まで延長されている。なお、φV2A
とφV2Bに対応する垂直転送電極8の引き出し部10
のすべてを、φV2Aの印加されているバスライン11
と交わる位置まで延長してもよい。
【0087】図7において、図6と異なる点は、バスラ
イン11およびコンタクト12に関する構成のみであ
り、その他の構成要素については、すべて共通化されて
いるので、説明を省略する。フィールド領域上におい
て、引き出し部10は、それと直交するように形成され
ているバスライン11と、コンタクト12により図示す
るように接続されている。ここで、各バスライン11に
は、撮像部1に近い側からそれぞれ垂直駆動パルスφV
2C,φV2B,φV2A,φV1が印加されている。
したがって、各垂直転送電極8には、垂直駆動パルスが
それぞれφV1,φV2A,φV1,φV2B,φV
1,φV2Cの6電極周期(3画素周期に相当)で印加
される。なお、フォトダイオード4から垂直CCD5に
信号電荷を読み出すためのトランスファーゲートパルス
は、φV2A−φV2Cに重畳される。
【0088】図6および図7に示した2種類の撮像装置
は、上記3つの特徴を有することにより、ポリシリコン
膜などからなる垂直転送電極8へのコンタクト12を形
成する工程と、アルミニウム膜などからなるバスライン
11の形成工程の、2工程のマスクパターンをそれぞれ
2種類用意すれば、その他の製造工程のマスクパターン
は、すべて共通のまま製造できる。したがって、従来に
比べてはるかに低コストで2種類の撮像装置を製造でき
る。
【0089】なお、図面は省略するが、図2および図3
に示した2種類の撮像装置のようなバスライン構成、す
なわち、図6において、垂直転送電極8と未接続のバス
ライン11を、例えば撮像部1に近い側にあらかじめ1
本余分に設け、かつ、図7においてφV1,φV3に対
応するバスライン11を図6と同様にそれぞれ2本に分
離して、それぞれのバスラインと垂直転送電極8とをコ
ンタクト12により接続しておくこともできる。これに
より、ポリシリコン膜などからなる垂直転送電極8への
コンタクト12を形成する工程のマスクパターンを2種
類用意すれば、その他の製造工程のマスクパターンはす
べて共通のまま、4相駆動全画素同時読み出し撮像装
置、および3画素毎読み出し4相駆動全画素同時読み出
し撮像装置を製造できる。
【0090】以上、図1(B),図3,図5および図7
では、3画素毎に読み出しを行い、垂直方向に2画素飛
ばして垂直転送が行える撮像装置について説明をした
が、例えば5画素飛ばして垂直転送が行える撮像装置な
どについても、本発明を用いれば、1工程もしくは2工
程のマスクを入れ替えるのみで、インターレース動作可
能な全画素同時読み出し方式の撮像装置と作り替えるこ
とができることは容易に類推できる。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インター
レース動作可能な全画素同時読み出し撮像装置と、垂直
方向2画素飛ばしが可能な全画素同時読み出し撮像装置
の2種類の撮像装置を、配線構成に関する1工程もしく
は2工程のマスクパターンの入れ替えにより製造するこ
とができ、これにより、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は、本発明の実施形態1に係る
撮像装置におけるフォトダイオードと垂直転送電極との
対応、および垂直転送電極とバスラインとの接続形態を
説明するための模式図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る撮像装置におけるフ
ォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直転
送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模式
図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る撮像装置におけるフ
ォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直転
送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模式
図である。
【図4】本発明の実施形態3に係る撮像装置におけるフ
ォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直転
送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模式
図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る撮像装置におけるフ
ォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直転
送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模式
図である。
【図6】本発明の実施形態4に係る撮像装置におけるフ
ォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直転
送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模式
図である。
【図7】本発明の実施形態4に係る撮像装置におけるフ
ォトダイオードと垂直転送電極との対応、および垂直転
送電極とバスラインとの接続形態を説明するための模式
図である。
【図8】インターレース方式に対応した、インターライ
ン型CCD撮像装置を示す平面構成図である。
【図9】インターレース方式に対応した、従来の一般的
な撮像装置におけるフォトダイオードと垂直転送電極と
の対応を説明する平面図である。
【図10】インターレース動作における第1フィールド
の垂直駆動パルス波形図と電荷転送の様子を示した図で
ある。
【図11】インターレース動作における第2フィールド
の垂直駆動パルス波形図と電荷転送の様子を示した図で
ある。
【図12】全画素同時読み出し方式に対応した、従来の
一般的な撮像装置におけるフォトダイオードと垂直転送
電極との対応を説明する平面図である。
【図13】全画素同時読み出し動作における垂直駆動パ
ルスの波形と、電荷転送の様子を示した図である。
【図14】従来の8相駆動全画素同時読み出し撮像装置
のインターレース動作における第1フィールドの垂直駆
動パルスの波形と、電荷転送の様子を示した図である。
【図15】従来の8相駆動全画素同時読み出し撮像装置
のインターレース動作における第2フィールドの垂直駆
動パルスの波形と、電荷転送の様子を示した図である。
【図16】従来の3画素毎読み出し6相駆動全画素同時
読み出し撮像装置における、信号間引き動作の垂直駆動
パルスの波形と、電荷転送の様子を示した図である。
【符号の説明】
1 撮像部 2 水平CCD 3 電荷検出部 4 フォトダイオード 5 垂直CCD 6 トランスファーゲート領域 7 素子分離領域 8 垂直転送電極 9 水平転送電極 10 引き出し部 11 バスライン 12 コンタクト

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子群と、トランスファーゲー
    ト部と、垂直CCDと、水平CCDと、電荷検出部とを
    有する固体撮像装置であって、 光電変換素子群は、半導体基板の一主面上に2次元マト
    リックス状に配列されたものであり、 トランスファーゲート部は、前記光電変換素子群に隣接
    し、該光電変換素子群に蓄積した信号電荷を読み出すも
    のであり、 垂直CCDは、前記トランスファーゲート部に隣接し、
    各列の光電変換素子から読み出された信号電荷を水平C
    CDまで転送するものであり、 水平CCDは、前記垂直CCDから転送された信号電荷
    を水平方向に転送するものであり、 電荷検出部は、前記水平CCDを転送された信号電荷を
    検出し出力するものであり、 前記光電変換素子と前記トランスファーゲート部と前記
    垂直CCDとを含む画素が複数配置された撮像部の外部
    の領域において、前記垂直CCDの構成要素である周期
    的に形成された垂直転送電極は、該垂直転送電極とは異
    なる工程で形成された、該垂直転送電極に駆動パルスを
    供給するための複数の配線と交差するよう延びており、 前記垂直転送電極の1周期のうち少なくとも1つの垂直
    転送電極は、該垂直転送電極とコンタクトを介して接続
    された任意の前記配線よりも撮像部から離れて位置する
    任意の前記配線と交差する位置まで延長されたものであ
    ることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 撮像部の外部で、かつ、該撮像部から最
    も離れた位置まで延長されている垂直転送電極と交差可
    能な領域に、少なくとも1つの配線を追加する空き領域
    があらかじめ設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 撮像部の外部で、かつ、該撮像部から最
    も離れた位置まで延長されている垂直転送電極と交差可
    能な領域に、前記垂直転送電極に少なくとも1つの配線
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固
    体撮像装置。
  4. 【請求項4】 上下に隣接する2画素で、光電変換素子
    との相対的位置が同じ垂直転送電極の組のうち、トラン
    スファーゲートパルスが印加されない前記垂直転送電極
    の組において、それぞれの該垂直転送電極の組に含まれ
    る2つの該垂直転送電極に、撮像部の外部で接続されて
    いるそれぞれ2つの配線が、互いに隣合うように配置さ
    れていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の
    固体撮像装置。
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