JP2001244451A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2001244451A
JP2001244451A JP2000054549A JP2000054549A JP2001244451A JP 2001244451 A JP2001244451 A JP 2001244451A JP 2000054549 A JP2000054549 A JP 2000054549A JP 2000054549 A JP2000054549 A JP 2000054549A JP 2001244451 A JP2001244451 A JP 2001244451A
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charge transfer
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signal
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JP2000054549A
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Hideki Wakao
秀樹 若生
Katsumi Ikeda
勝己 池田
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの電荷読み出し期間内の異なる時期に2
度に分けて信号電荷を読み出す従来の方法では、固体撮
像素子のダイナミックレンジが低下したり、垂直電荷転
送路での信号電荷の転送効率が低下することがある。 【解決手段】 1つの電荷読み出し期間の間に時期をず
らして2度読み出しパルスを供給する際に、最初に供給
される読み出しパルスの立ち上がり時に他の駆動信号を
立ち下げ、前記最初に供給される読み出しパルスの立ち
下がり時に更に他の駆動信号を立ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置に係
り、特に、半導体基板の一表面側に行列状に形成された
多数個の光電変換素子と、光電変換素子列の1列毎にこ
の光電変換素子列に近接して半導体基板に形成された垂
直電荷転送路と、これら垂直電荷転送路の各々に駆動信
号を供給する駆動回路とを備えた固体撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CCD(電荷結合素子)の量産技術が確
立されて以来、CCD型の固体撮像装置をエリア・イメ
ージセンサとして利用した機器が急速に普及している。
【0003】CCD型の固体撮像装置をエリア・センサ
に利用する場合、半導体基板の一表面側に例えば計数1
0万〜数100万個程度の光電変換素子が多数行、多数
列に亘って形成される。光電変換素子としては、フォト
ダイオードが多用されている。個々の光電変換素子列に
近接して、CCDによって構成される垂直電荷転送路が
配設される。光電変換素子とこれに対応する垂直電荷転
送路との間に、1個の光電変換素子に1つずつ、読み出
しゲート用のチャネル領域が形成される。
【0004】この垂直電荷転送路は、半導体基板に形成
された電荷転送チャネルと、この電荷転送チャネル上に
電気絶縁層を介して形成された複数本の転送電極とを含
んで構成される。転送電極の各々は、電荷転送チャネル
と平面視上交差し、この平面視上の交差部に電荷転送段
を形成する。垂直電荷転送路の各々においては、1本の
電荷転送チャネルを含んで構成される多数の電荷転送段
が光電変換素子列方向に相隣るもの同士で互いに連なっ
ている。
【0005】本明細書では、行列状に形成された多数個
の光電変換素子の配列方向のうちで、その方向の一端に
出力転送路が形成されている配列方向を「光電変換素子
列方向」といい、この方向の光電変換素子の配列を「光
電変換素子列」という。光電変換素子列に交差する方向
を「光電変換素子行方向」といい、この方向の光電変換
素子の配列を「光電変換素子行」という。
【0006】一部の転送電極は、読み出しゲート用のチ
ャネル領域上にまで延在してこのチャネル領域とともに
読み出しゲートを構成する。本明細書においては、この
転送電極を「第1転送電極」という。読み出しゲートは
構成せずに垂直電荷転送路のみを構成する転送電極を、
本明細書では「第2転送電極」という。
【0007】第1転送電極に高い電圧を印加すると、そ
の下の電荷転送チャネルおよび読み出しゲート用のチャ
ネル領域それぞれのポテンシャルが容量結合によって低
くなる。光電変換素子は、転送電極との間に積極的容量
結合を有さず、そのポテンシャルはあまり変化しない。
したがって、光電変換素子のポテンシャルよりも電荷転
送チャネルおよび読み出しゲート用のチャネル領域のポ
テンシャルを低くすることができる。光電変換素子に蓄
積された信号電荷を、読み出しゲートを介して、対応す
る垂直電荷転送路に読み出すことができる。
【0008】光電変換素子に蓄積された信号電荷を垂直
電荷転送路に読み出すための高電圧のパルスを、「読み
出しパルス」という。
【0009】転送電極に相対的に高いレベルの電圧を印
加することにより、この転送電極を含んで構成される電
荷転送段にポテンシャル・ウェルを形成することができ
る。転送電極に相対的に低いレベルの電圧を印加するこ
とにより、この転送電極を含んで構成される電荷転送段
にポテンシャル・バリアを形成することができる。
【0010】各転送電極に印加する電圧を適宜制御する
ことにより、垂直電荷転送路内の信号電荷を出力転送路
に転送することができる。出力転送路は、一般に、垂直
電荷転送路と同じ半導体基板に形成された2相駆動型C
CDまたは4相駆動型CCDによって構成される。
【0011】垂直電荷転送路の各々から信号電荷を受け
取った出力転送路は、これらの信号電荷を出力部へ順次
転送する。
【0012】本明細書においては、光電変換素子、読み
出しゲートおよび垂直電荷転送路が形成され、必要に応
じて出力転送路および出力部が更に形成された半導体基
板を、「固体撮像素子」という。
【0013】垂直電荷転送路を駆動して信号電荷を出力
転送路に転送するための駆動回路が、固体撮像素子に付
設される。垂直電荷転送路の各々は、一般に、駆動回路
から供給される3相以上の駆動信号によって駆動され
る。
【0014】垂直電荷転送路については、種々の駆動方
法が知られている。その中の1つに、多数個の光電変換
素子を正方行列状(行数と列数とが異なる場合を含む。
以下同じ。)に配置し、奇数行の各光電変換素子からの
信号電荷の読み出しと、偶数行の各光電変換素子からの
信号電荷の読み出しとを、1つの電荷読み出し期間内の
異なる時期に一斉に行う方法がある。
【0015】1つの電荷読み出し期間内のある時期に、
奇数行の光電変換素子行に対応する第1転送電極の各々
に一斉に読み出しパルスが印加され、同じ電荷読み出し
期間内の他の時期に、偶数行の光電変換素子行に対応す
る第1転送電極の各々に一斉に読み出しパルスが印加さ
れる。
【0016】奇数行の光電変換素子行に対応する第1転
送電極の各々に印加される読み出しパルスは、駆動回路
から垂直電荷転送路に供給される複数相の駆動信号のう
ちの1つに重畳される。偶数行の光電変換素子行に対応
する第1転送電極の各々に印加される読み出しパルス
は、駆動回路から垂直電荷転送路に供給される複数相の
駆動信号のうちの他の1つに重畳される。
【0017】読み出しパルスそれぞれの立ち上がり時に
同期して、他の1相の駆動信号が立ち下げられる。最初
に印加される読み出しパルスの立ち上がり時に同期して
立ち下げられる駆動信号と、2番目に印加される読み出
しパルスの立ち上がり時に同期して立ち下げられる駆動
信号とは、異なる。
【0018】読み出しパルスの立ち下がり時について
は、他の相の駆動信号との同期は別段とられない。ある
いは、読み出しパルスの立ち上がりに同期して立ち下が
った駆動信号が、読み出しパルスの立ち下がりに同期し
て立ち上げられる。
【0019】この方法では、奇数行の各光電変換素子か
ら読み出した信号電荷と、偶数行の各光電変換素子から
読み出した信号電荷とを、各垂直電荷転送路内で混合さ
せて転送する。例えば、ある行の光電変換素子の各々か
ら読み出した信号電荷と、その下流側の行の光電変換素
子の各々から読み出した信号電荷とが混合される。
【0020】なお、本明細書においては、光電変換素子
から出力転送路に転送される信号電荷の移動を1つの流
れとみなして、個々の部材等の相対的な位置を、必要に
応じて「何々の上流」、「何々の下流」等と称して特定
するものとする。
【0021】光電変換素子2個分の信号電荷を混合して
転送することにより、転送すべき信号電荷の数を光電変
換素子の総数の半分にすることができる。全ての光電変
換素子から信号電荷を読み出すのに要する時間を短縮す
ることができるので、動解像度が向上する。
【0022】1個の光電変換素子当たりの電荷転送段の
数が2個である垂直電荷転送路を備えた固体撮像素子な
いし固体撮像装置であっても、1つの水平走査期間内に
全ての光電変換素子から信号電荷を読み出すことができ
る。
【0023】全ての光電変換素子からの信号電荷の読み
出しを2回に分けて行うので、個々の読み出しパルスの
電圧を比較的低く抑えることができる。仮に、全ての光
電変換素子からの信号電荷の読み出しを一度に行うと、
半導体基板表面に形成されている電気絶縁層のポテンシ
ャルが深くなり、光電変換素子のポテンシャルも深くな
る。その結果として、光電変換素子に蓄積された信号電
荷を読み出すためには、読み出すパルスの電圧を高くす
ることが必要になる。
【0024】読み出しパルスの立ち上がりに同期させて
他の1相の駆動信号を立ち下げることにより、読み出し
パルスの立ち上がり時に惹起される誘導雑音を相殺する
ことが可能になる。
【0025】1行おきの光電変換素子に例えば緑の色フ
ィルタを配置し、残る光電変換素子に関しては交互の列
に赤と青の色フィルタを配置すれば、各色を分離した状
態で信号電荷を混合させることができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】1つの電荷読み出し期
間内の異なる時期に2度に分けて信号電荷を読み出す従
来の方法では、固体撮像素子のダイナミックレンジが低
下することがある。固体撮像素子のダイナミックレンジ
が低下すると、この固体撮像素子からの電気信号に基づ
いて得た動画データを再生したときに、画像中の明暗の
差が不明瞭となって画質が低下する。
【0027】また、垂直電荷転送路での信号電荷の転送
効率が低下することがある。信号電荷の転送効率が低下
すると、再生された画像の画質が低下する。
【0028】本発明の目的は、ダイナミックレンジや垂
直電荷転送路での信号電荷の転送効率が低下するのを抑
制しやすい固体撮像装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、半導体基板と、前記半導体基板の一表面側に複数
行、複数列に亘る行列状に形成された多数個の光電変換
素子と、光電変換素子列の1列毎に該光電変換素子列に
近接して前記半導体基板に形成された電荷転送チャネル
と、前記半導体基板に形成され、前記光電変換素子の各
々と該光電変換素子に対応する電荷転送チャネルとの間
に1つずつ介在する多数の読み出しゲート用チャネル領
域と、前記半導体基板上に電気的絶縁層を介して形成さ
れた複数本の第1転送電極であって、各々が、光電変換
素子列方向に互いに間隔をあけながら光電変換素子行に
沿って延在し、前記電荷転送チャネルの各々と平面視上
交差して該平面視上の交差部それぞれにおいて電荷転送
段を構成するとともに、対応する光電変換素子行を構成
する光電変換素子の各々に隣接する前記読み出しゲート
用チャネル領域を平面視上覆う複数本の第1転送電極
と、前記電気的絶縁層上に配設された複数本の第2転送
電極であって、前記光電変換素子列方向に沿って相隣る
2本の第1転送電極の間に少なくとも1本ずつ形成さ
れ、各々が、光電変換素子行方向に延在するとともに、
前記電荷転送チャネルの各々と平面視上交差して該平面
視上の交差部それぞれにおいて電荷転送段を構成する複
数本の第2転送電極と、前記第1および第2転送電極の
各々を介して前記電荷転送段の各々に全体として少なく
とも3相の駆動信号を供給することができる駆動回路で
あって、1つの電荷読み出し期間内に互いに異なる時期
に読み出しパルスを供給する2相の駆動信号と、前記電
荷読み出し期間内で最初に供給される読み出しパルスの
立ち上がり時に立ち下がる波形を有する駆動信号と、前
記最初に供給される読み出しパルスの立ち上がり時に立
ち下がることなく、該最初に供給される読み出しパルス
の立ち下がり時に立ち上がる波形を有する駆動信号とを
供給することができる駆動回路とを備えた固体撮像装置
が提供される。
【0030】本件発明者らの研究により、1つの電荷読
み出し期間内の異なる時期に2度読み出しパルスを印加
すると、最初の読み出しパルスが立ち下がるときに各光
電変換素子の飽和時信号電荷が低下することが明らかと
なった。光電変換素子の飽和時信号電荷が低下すると、
固体撮像素子のダイナミックレンジが低下する。
【0031】ここで、本明細書でいう「飽和時信号電
荷」とは、光電変換素子に蓄えることができる最大の信
号電荷を意味する。
【0032】最初の読み出しパルスの立ち下がりに同期
して、他の1相の駆動信号を立ち上げることにより、各
光電変換素子の飽和時信号電荷の低下を抑制することが
できる。固体撮像素子のダイナミックレンジが低下する
ことが抑制される。
【0033】最初の読み出しパルスの立ち上がり同期さ
せて立ち下げる駆動信号と、最初の読み出しパルスの立
ち下がりに同期させて立ち上げる駆動信号とを異なる相
の駆動信号にすることにより、垂直転送路内を信号電荷
が逆方向に転送されるのを容易に防止することができ
る。垂直電荷転送路での信号電荷の転送効率の低下を抑
制することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、実施例による固体撮像装
置の概略を示すブロック図である。同図に示すように、
本実施例の固体撮像装置100は、撮像光学系1、固体
撮像素子10、駆動回路50、映像信号処理回路60、
画像データ出力部70、制御部80およびパルス信号発
生部90を備えている。
【0035】撮像光学系1は、固体撮像素子10上に光
学像を結像させる。この撮像光学系1は、例えば光学レ
ンズ、絞り、オプティカルローパスフィルタ、マイクロ
レンズ、色フィルタ等を含んで構成される。なお、図中
の矢印Lは光束を示す。
【0036】固体撮像素子10は、撮像光学系1が結像
した光学像を電気信号に変換する。この固体撮像素子1
0は、例えば、光電変換素子、読み出しゲート、垂直電
荷転送路、出力転送路、出力部等を含んで構成される。
【0037】駆動回路50は、固体撮像素子10の撮像
動作に必要な駆動信号を固体撮像素子10に供給する。
この駆動回路50は、例えばリセットドライバ、垂直ド
ライバ、水平ドライバ、DC電源等を含んで構成され
る。
【0038】映像信号処理回路60は、固体撮像素子1
0から出力された電気信号を受け取り、これに種々の処
理を施して画像データを生成する。この映像信号処理回
路60は、例えばアナログ/デジタル変換器、CDS回
路(相関二重サンプリング回路)、色分離回路、ディレ
ーライン等を含んで構成される。
【0039】画像データ出力部70は、映像信号処理回
路60から出力された画像データを受け取り、これをフ
レームメモリ等の記録媒体に記憶する。画像データ出力
部70に記憶された画像データは、その後、CRTディ
スプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置や、メモリカ
ード等の記憶媒体に出力される。
【0040】制御部80は、映像信号処理回路60や出
力部70の動作を制御する。この制御部80は、例えば
中央演算処理装置(CPU)によって構成される。
【0041】パルス信号発生部90は、装置内の動作の
統一をとるためのパルス信号を生成し、駆動回路50、
映像信号処理回路60および制御部80に供給する。こ
のパルス信号発生部90は、例えば、一定の周期でパル
スを発生する原発振、タイミングジェネレータ等を含ん
で構成される。
【0042】図2は、固体撮像素子10の一例を概略的
に示す平面図である。同図に示したように、固体撮像素
子10は、半導体基板11と、半導体基板11の一表面
側に複数行、複数列に亘って正方行列状に配設された多
数個の光電変換素子15と、光電変換素子列の1列毎に
この光電変換素子列に近接して形成された垂直電荷転送
路20とを有する。
【0043】垂直電荷転送路20の各々は、上流側から
数えて奇数番目に当たる行(以下、単に「奇数行」とい
う。)の光電変換素子の各々に対して2個の電荷転送段
20a、20bを有し、上流側から数えて偶数番目に当
たる行(以下、単に「偶数行」という。)の光電変換素
子の各々に対して2個の電荷転送段20c、20dを有
する。
【0044】光電変換素子15の各々と、これに対応す
る垂直電荷転送路20(電荷転送段20aまたは20
c)との間に、読み出しゲート30が配設されている。
【0045】各垂直電荷転送路20の一端は、出力転送
路40に達する。出力転送路40は、例えば2相駆動型
または4相駆動型のCCDによって構成される。この出
力転送路40は、垂直電荷転送路20の各々から信号電
荷を受け取り、この信号電荷を出力部45に転送する。
【0046】出力部45は、出力転送路40の一端に接
続されている。この出力部45は、出力転送路40から
送られてきた信号電荷をフローティング容量(図示せ
ず。)によって信号電圧に変換し、この信号電圧をソー
スホロワ回路(図示せず。)等を利用して増幅する。検
出(変換)された後のフローティング容量の電荷は、図
示を省略したリセットトランジスタを介して電源(図示
せず。)に吸収される。
【0047】図3は、固体撮像素子10における光電変
換素子15、垂直電荷転送路20および読み出しゲート
30の概略を示す平面図である。
【0048】同図に示したように、垂直電荷転送路20
の各々は、半導体基板11に形成された電荷転送チャネ
ル21と、電荷転送チャネル21と平面視上交差しなが
ら光電変換素子行に沿って延在する複数本の第1および
第2転送電極22、23とを含んで構成される。
【0049】電荷転送チャネル21の各々は、対応する
光電変化素子列に沿って、その右側に帯状に延在する。
【0050】第1転送電極22および第2転送電極23
の各々は、導電層と、その表面に形成された電気絶縁性
被膜とによって構成される。第1転送電極22と第2転
送電極23とは、電気的に絶縁されている。
【0051】第1転送電極22の各々は、光電変換素子
行の1行に1本ずつ、その上流側に延在する。個々の第
1転送電極22は、電荷転送チャネル21の所定領域を
平面視上覆う矩形状の電荷転送段形成部22Eと、光電
変換素子行方向に沿って隣り合う電荷転送段形成部22
E同士を繋ぐ水平部22Hとを有する。電荷転送段形成
部22Eそれぞれの下流側端部は、水平部22Hそれぞ
れの下流側端部より更に下流側に突出する。
【0052】第2転送電極23の各々は、光電変換素子
行の1行に1本ずつ、その下流側に延在する。個々の第
2転送電極23は、電荷転送チャネル21の所定領域を
平面視上覆う矩形状の電荷転送段形成部23Eと、光電
変換素子行方向に沿って隣り合う電荷転送段形成部23
E同士を繋ぐ水平部23Hとを有する。電荷転送段形成
部23Eそれぞれの上流側端部は、水平部23Hそれぞ
れの上流側端部より更に上流側に突出する。
【0053】第2転送電極23における電荷転送段形成
部23Eそれぞれの上流側の縁部は、その上流側の第1
転送電極22における電荷転送段形成部22Eの下流側
の縁部に重なっている。第2転送電極23における線幅
方向の下流側の縁部は、その下流側の第1転送電極22
における線幅方向の上流側の縁部に重なっている。
【0054】このため、1本の第1転送電極22とその
下流側の1本の第2転送電極23とは、光電変換素子行
方向に沿って並ぶ多数の開口部を画定する。1行の光電
変換素子行を構成する光電変換素子15それぞれの表面
は、平面視上、これらの開口部から露出する。ただし、
図2で最も左側の光電変換素子列を構成する光電変換素
子15それぞれの上方においては、図3に示すように前
記の開口部の左側が開放されている。
【0055】第1転送電極22における電荷転送段形成
部22Eの各々は、その下の電荷転送チャネル21とと
もに1つの電荷転送段を構成する。
【0056】第2転送電極23における電荷転送段形成
部23Eの各々は、その下の電荷転送チャネル21とと
もに1つの電荷転送段を構成する。
【0057】垂直電荷転送路20の各々は、1本の電荷
転送チャネル21を含んで構成される多数個の電荷転送
段、すなわち、電荷転送段形成部22Eまたは23Eを
含んで構成される多数個の電荷転送段が電荷転送チャネ
ル21の延在方向に連なって形成されている。
【0058】奇数行の光電変換素子15に対応する2個
の電荷転送段20a、20b(図2参照)のうち、電荷
転送段20aは奇数番目の第1転送電極22の電荷転送
段形成部22Eを含んで構成され、電荷転送段20bは
奇数番目の第2転送電極23の電荷転送段形成部23E
を含んで構成される。
【0059】偶数行の光電変換素子15に対応する2個
の電荷転送段20c、20d(図2参照)のうち、電荷
転送段20cは偶数番目の第1転送電極22の電荷転送
段形成部22Eを含んで構成され、電荷転送段20dは
偶数番目の第2転送電極23の電荷転送段形成部23E
を含んで構成される。
【0060】読み出しゲート30の各々は、光電変換素
子15の右縁部に沿って形成された読み出しゲート用チ
ャネル領域を含んで構成される。これらのチャネル領域
の各々は、各電荷転送段形成部22Eの左側縁部によっ
て平面視上覆われる。各電荷転送段形成部22Eにおい
て読み出しゲート用チャネル領域を平面視上覆っている
領域は、読み出しゲート30のゲート電極として機能す
る。
【0061】読み出しゲート30用のチャネル領域が形
成されている箇所を除き、図示を省略したチャネルスト
ップ領域が各光電変換素子15の周囲を取り囲んでい
る。チャネルストップ領域は、光電変換素子15同士、
および、光電変換素子15とこれに対応しない電荷転送
チャネル21とを電気的に分離する。
【0062】なお、実際の固体撮素子においては、光電
変換素子(フォトダイオード)以外の領域において無用
の光電変換が行われないように、光遮蔽膜が形成され
る。光遮蔽膜は、光電変換素子それぞれの上に開口部を
有する。1個の光電変換素子に対して1個の開口部が形
成される。
【0063】図4(A)および図4(B)は、図2〜図
3に示した固体撮像素子10に更に光遮蔽膜を設けるこ
とによって得られる固体撮像素子10aを概略的に示す
部分断面図である。
【0064】図4(A)は、図3に示したA−A線に沿
った断面を概略的に示す。図4(B)は、図3に示した
B−B線に沿った断面を概略的に示す。
【0065】図4(A)および図4(B)に示すよう
に、固体撮像素子10aを構成する半導体基板11は、
n型半導体基板11aと、この上に形成されたp- 型不
純物層(第1のp型ウェル)11bと、この上に形成さ
れたp型不純物層(第2のp型ウェル)11cとを有す
る。
【0066】個々の光電変換素子15は、例えば、p型
不純物層11cの所定箇所にn型不純物領域15aを設
け、その上にp++型不純物層15bを設けることによっ
て形成された埋め込み型のフォトダイオードである。n
型不純物領域15aの各々は、信号電荷蓄積領域として
機能する。これらのn型不純物領域15aは、平面視
上、矩形を呈する。
【0067】個々の電荷転送チャネル21は、例えば、
p型不純物層11cの所定箇所にn型不純物領域を設け
ることによって形成される。
【0068】個々の光電変換素子15における右側(図
3中での右)縁部に沿って、p型不純物層11cが露出
している。p型不純物層11cにおけるこの領域が、読
み出しゲートのチャネル領域30aに相当する。個々の
チャネル領域30aは、対応する光電変換素子15の右
側縁部での上流端から当該右側縁部のほぼ中央にかけて
延在する。電荷転送チャネル21とこれに対応する光電
変換素子15とは、チャネル領域30aを介して隣接す
る。
【0069】チャネル領域30aが形成されている箇所
を除き、チャネルストップ領域25が各光電変換素子1
5の周囲を取り囲んでいる。このチャネルストップ領域
25は、例えば、p型不純物層11cの所定箇所にp+
型不純物領域を設けることによって形成される。チャネ
ルストップ領域25は、光電変換素子15同士、およ
び、光電変換素子15とこれに対応しない電荷転送チャ
ネル21とを電気的に分離する。
【0070】なお、各不純物領域ないし各不純物層は、
例えばイオン注入とその後のアニールとによって形成す
ることができる。半導体基板11を構成するp- 型不純
物層(第1のp型ウェル)11bおよびp型不純物層
(第1のp型ウェル)11cは、例えばエピタキシャル
成長法によって形成することもできる。
【0071】p++型不純物層における不純物濃度はp+
型不純物領域における不純物濃度より高く、p+ 型不純
物領域における不純物濃度はp型不純物層における不純
物濃度より高い。p- 型不純物層における不純物濃度
は、p型不純物層における不純物濃度より低い。
【0072】電気絶縁層12が、半導体基板11におけ
る一表面上、すなわち、上述した各種の不純物領域が形
成されている側の表面(各種の不純物領域の露出面を含
む。)上に形成されている。
【0073】電気絶縁層12は、例えば、酸化ケイ素等
の電気絶縁性酸化物や、窒化ケイ素等の電気絶縁性窒化
物を用いて形成される。この電気絶縁層12は、例え
ば、1つの電気絶縁性酸化物層からなる単層構造、電気
絶縁性酸化物層とその上に形成された電気絶縁性窒化物
層との2層構造、または、電気絶縁性酸化物層とその上
に形成された電気絶縁性窒化物層とその上に形成された
電気絶縁性酸化物層との3層構造によって構成される。
【0074】第1転送電極22および第2転送電極23
が、それぞれ電気絶縁層12上に形成される。先ず第1
転送電極22が形成され、その後に第2転送電極23が
形成される。
【0075】第1転送電極22は、例えばドナーまたは
アクセプタを添加したポリシリコンからなる導電層22
aと、その表面に形成された熱酸化膜(酸化ケイ素膜)
22bとからなる。第2転送電極23についても同様で
ある。
【0076】金属からなる導電層と、その表面に形成さ
れた電気絶縁性被膜とによって転送電極を構成すること
も可能である。
【0077】第1転送電極22における電荷転送段形成
部22E(図3参照)はチャネル領域30aを平面視上
覆って、このチャネル領域30aとともに読み出しゲー
ト30を構成する。第1転送電極22においてチャネル
領域30aを平面視上覆っている領域が、ゲート電極と
して機能する。ゲート電極下に位置する電気絶縁層12
の一領域が、ゲート絶縁膜として機能する。
【0078】第1転送電極22(ゲート電極)に読み出
しパルスを印加すると、ゲート電極下に位置するチャネ
ル領域30aにチャネルが誘起され、光電変換素子15
とこれに対応する電荷転送チャネル21とが導通する。
【0079】光遮蔽膜35が、電荷転送チャネル21、
チャネルストップ領域25、第1転送電極22、第2転
送電極23および出力転送路40(図2参照)を覆って
いる。この光遮蔽膜35は、光電変換素子15それぞれ
の上に1個ずつ、所定形状の開口部35aを有する。各
開口部35aは、平面視上、光電変換素子15における
n型不純物領域15aの縁より内側において開口してい
る。
【0080】光遮蔽膜35は、例えばアルミニウム、ク
ロム、タングステン、チタン、モリブデン等の金属から
なる薄膜や、これらの金属の2種以上からなる合金薄
膜、あるいは、前記の金属同士または前記の金属と前記
の合金とを含む群から選択された2種以上を組み合わせ
た多層金属薄膜等によって形成される。
【0081】図2および図3に示した固体撮像素子10
または図4(A)および図4(B)に示した固体撮像素
子10aにおいて光電変換素子15の各々に蓄積された
信号電荷は、対応する読み出しゲート30を介して垂直
電荷転送路20に読み出される。その後、垂直電荷転送
路20内を出力転送路40へ向けて転送され、出力転送
路40へ受け渡される。出力転送路40は、垂直電荷転
送路20から受け取った信号電荷を出力部50へ向けて
転送する。
【0082】図3に、各第1転送電極22および各第2
転送電極23に対する駆動回路50(図1参照)からの
駆動配線の接続を併記する。駆動回路50として4相駆
動回路を用いる場合を示す。
【0083】各第1転送電極22および各第2転送電極
23は、それぞれ、奇数行の光電変換素子行に対応する
転送電極と、偶数行の光電変換素子行に対応する転送電
極とにグループ分けされる。計4つのグループに分かれ
る。
【0084】奇数行の光電変換素子行に対応する第1転
送電極22の各々は、第1相駆動信号源に接続され、こ
こから第1相駆動信号φV1の供給を受ける。奇数行の
光電変換素子行に対応する第2転送電極23の各々は第
2相駆動信号源に接続され、ここから第2相駆動信号φ
V2の供給を受ける。
【0085】同様に、偶数行の光電変換素子行に対応す
る第1転送電極22の各々は第3相駆動信号源に接続さ
れて第3相駆動信号φV3の供給を受け、偶数行の光電
変換素子行に対応する第2転送電極23の各々は第4相
駆動信号源に接続されて第4相駆動信号φV4の供給を
受ける。
【0086】図5は、垂直電荷転送路20の各々を4相
の駆動信号を用いて駆動させる際に各駆動信号が供給さ
れる時期を概略的に示すタイミングチャートである。
【0087】図5に示したように、垂直電荷転送路20
の駆動時には、電荷読み出し期間と垂直電荷転送期間と
が交互に設定される。光電変換素子15に蓄積された信
号電荷は、電荷読み出し期間に垂直電荷転送路20に読
み出され、垂直電荷転送路20中の所定の電荷転送段に
分布する。これらの信号電荷は、垂直電荷転送期間に、
出力転送路40へ向けて転送される。
【0088】電荷読み出し期間の開始時点および終了時
点それぞれにおいて、第1相駆動信号φV1および第2
相駆動信号φV2はローレベルLの電位、例えば−8V
にあり、第3相駆動信号φV3および第4相駆動信号φ
V4はハイレベルHの電位、例えば接地電位にある。
【0089】電荷読み出し期間中の所定の時期に、第1
相駆動信号φV1および第3相駆動信号φV3に読み出
しレベルRの信号がそれぞれ重畳される。以下、第1相
駆動信号φV1に重畳される読み出しレベルRの信号を
「読み出しパルスR1」といい、第3相駆動信号φV3
に重畳される読み出しレベルRの信号を「読み出しパル
スR2」という。読み出しパルスR1、R2の電位は、
いずれも、例えば+15Vである。
【0090】読み出しパルスR1が奇数行の光電変換素
子行に対応する各第1転送電極22に印加されることに
より、奇数行の光電変換素子15の各々に蓄積されてい
た信号電荷が、読み出しゲート30を介して、対応する
垂直電荷転送路20へ一斉に読み出される。
【0091】読み出しパルスR2が偶数行の光電変換素
子行に対応する各第1転送電極22に印加されることに
より、偶数行の光電変換素子15の各々に蓄積されてい
た信号電荷が、読み出しゲート30を介して、対応する
垂直電荷転送路20へ一斉に読み出される。
【0092】或る1つの奇数行の光電変換素子15から
読み出された信号電荷と、その直ぐ上流の偶数行の光電
変換素子15から読み出された信号電荷とは、後述する
ように、電荷読み出し期間中に混合される。
【0093】ある電荷読み出し期間で最初の読み出しパ
ルスR1が印加されてから次の電荷読み出し期間で最初
の読み出しパルスR1が印加されるまでの間が、1フレ
ーム期間に相当する。
【0094】図6は、図5に示した電荷読み出し期間に
おける各駆動信号の波形を示すタイミングチャートであ
る。
【0095】図7は、図6に示した時刻t1からt8ま
での間での信号電荷の移動の様子を時刻t1、t3、t
5、t7について示す模式図である。
【0096】図8は、図6に示した時刻t8から電荷読
み出し期間終了までの間での信号電荷の移動の様子を時
刻t9、t11、t13について示す模式図である。
【0097】図7および図8には、1列の光電変換素子
列を構成する光電変換素子のうちの4個と、それらに対
応する読み出しゲート30および垂直電荷転送路20が
模式的に示されている。各光電変換素子15に蓄積され
た信号電荷は記号q1、q2、q3、q4で示されてい
る。さらに、信号電荷q1を蓄積する光電変換素子15
の上流側の光電変換素子(図示せず。)に蓄積されてい
た信号電荷が、記号q0で示されている。
【0098】なお、図7または図8においては、垂直電
荷転送路20を構成する電荷転送段の各々を矩形で表し
ている。電荷転送段中の記号Hは、この電荷転送段を構
成する転送電極にハイレベルHの駆動信号が供給されて
いることを示す。同様に、記号LはローレベルLの駆動
信号が供給されていることを示し、記号R1は読み出し
パルスR1が供給されていることを示し、記号R2は読
み出しパルスR2が供給されていることを示す。
【0099】図6に示したように、電荷読み出し期間の
開始時刻t0において、第1、2相の各駆動信号φV
1、φV2はローレベルLにあり、第3、4相の各駆動
信号φV3、φV4はハイレベルHにある。
【0100】第1相駆動信号φV1は、その後ハイレベ
ルHに移行し、時刻t2からt4まで読み出しパルスR
1が重畳される。時刻t4でハイレベルHに戻り、時刻
t6でローレベルLに移行して、このローレベルLを電
荷読み出し期間が終了するまで維持する。
【0101】第2相駆動信号φV2は、第1相駆動信号
φV1がローレベルLからハイレベルHに移行するのに
やや遅れてローレベルLからハイレベルHに移行する。
時刻t10でハイレベルHからローレベルLに戻って、
このローレベルLを電荷読み出し期間が終了するまで維
持する。
【0102】第3相駆動信号φV3は、第1相駆動信号
φV1がローレベルLからハイレベルHに移行するのに
やや遅れてハイレベルHからローレベルLに移行し、時
刻t4でローレベルLからハイレベルHに戻る。時刻t
10からt12まで読み出しパルスR2が重畳された
後、時刻t12で再びハイレベルHに戻り、このハイレ
ベルHを電荷読み出し期間が終了するまで維持する。
【0103】第4相駆動信号φV4は、時刻t2でハイ
レベルHからローレベルLに移行し、時刻t8で再びハ
イレベルHに戻って、このハイレベルHを電荷読み出し
期間が終了するまで維持する。
【0104】転送電極にハイレベルの駆動信号が供給さ
れると、この転送電極を含んで構成される電荷転送段に
ポテンシャル・ウェル領域が形成される。転送電極に読
み出しパルスが供給されると、この転送電極を含んで構
成される電荷転送段に更に深いポテンシャル・ウェル領
域が形成される。転送電極にローレベルの駆動信号が供
給されると、この転送電極を含んで構成される電荷転送
段にポテンシャル・バリア領域が形成される。
【0105】図7に示した時刻t1におけるように、第
1相駆動信号φV1に読み出しパルスR1が重畳される
までの間は、各光電変換素子15に蓄積された信号電荷
はそのまま光電変換素子15に分布する。
【0106】第1相駆動信号φV1に読み出しパルスR
1が重畳されると、対応する読み出しゲート30にチャ
ネルが誘起されるとともに、これらの読み出しゲート3
0に対応する電荷転送段に深いポテンシャル・ウェル領
域が形成される。
【0107】その結果として、奇数行の光電変換素子1
5の各々に蓄積されていた信号電荷、例えば図7におけ
る信号電荷q3、q5が、対応する垂直電荷転送路20
に読み出される。
【0108】図7に示した時刻t3におけるように、第
1相駆動信号φV1に読み出しパルスR1が重畳されて
いる期間中、信号電荷は、奇数行の読み出しゲート30
の各々に対応する電荷転送段に分布する。
【0109】その後、第1〜第4相の各駆動信号φV
1、φV2、φV3、φV4が図6に示したように変化
するのに伴って、垂直電荷転送路20内の信号電荷は、
時刻t4からt10の間に下記(1) 〜(3) のように下流
側に移動する。 (1) 図7に示した時刻t5におけるように、時刻t4か
らt6までの間は、奇数行の読み出しゲート30に対応
する電荷転送段とその下流側の2個の電荷転送段とから
なる3連の電荷転送段に分布する。3連の電荷転送段を
構成する最も下流の電荷転送段は、偶数行の読み出しゲ
ート30に対応する。 (2) 図7に示した時刻t7におけるように、時刻t6か
らt8までの間は、奇数行の読み出しゲート30に対応
する電荷転送段の下流側に形成された2連の電荷転送段
に分布する。2連の電荷転送段を構成する下流側の電荷
転送段は、偶数行の読み出しゲート30に対応する。 (3) 図8に示した時刻t9におけるように、時刻t8か
らt10までの間は、奇数行の読み出しゲート30に対
応する電荷転送段の下流側に形成された3連の電荷転送
段に分布する。3連の電荷転送段を構成する下流側の2
個の電荷転送段は、偶数行の光電変換素子15に対応す
る。
【0110】時刻t10からt12まで第3相駆動信号
φV3に読み出しパルスR2が重畳されるのに伴って、
偶数行の光電変換素子15の各々に蓄積されていた信号
電荷、例えば図7および図8における信号電荷q2、q
4が、対応する垂直電荷転送路20に読み出される。
【0111】図8に示した時刻t11におけるように、
これらの信号電荷は、第3相駆動信号φV3に読み出し
パルスR2が重畳されている期間中、偶数行の読み出し
ゲート30の各々に対応する電荷転送段に分布する。
【0112】このとき、先に垂直電荷転送路20に読み
出されていた奇数行の光電変換素子15からの信号電
荷、例えば図7および図8における信号電荷q1、q3
も、偶数行の読み出しゲート30の各々に対応する電荷
転送段に移動する。
【0113】このため、奇数行の光電変換素子15から
読み出された信号電荷、例えば図8に示したq3と、そ
の下流の偶数行の光電変換素子15から読み出された信
号電荷、例えば図8に示したq4とが、偶数行の読み出
しゲート30に対応する電荷転送段において混合され
る。
【0114】図8に示した時刻t13におけるように、
例えば信号電荷はこの後、偶数行の読み出しゲート30
に対応する電荷転送段とその下流側の電荷転送段とから
なる2連の電荷転送段に移動する。この状態が所定の時
間維持された後、垂直電荷転送期間(図5参照)に入
る。
【0115】図9は、垂直電荷転送期間内における各駆
動信号の信号波形を示すタイミングチャートである。
【0116】同図に示すように、垂直電荷転送期間に入
ると第1〜第4相の各駆動信号φV1、φV2、φV
3、φV4がそれぞれローレベルLとハイレベルHとの
間で変化し、4相駆動信号が発生する。各駆動信号φV
1、φV2、φV3、φV4の波形はほぼ同じである
が、互いの位相は異なる。
【0117】垂直電荷転送路20に読み出され、混合さ
れていた信号電荷の各々が、混合された状態のまま出力
転送路40(図2参照)へ向けて転送される。
【0118】また、垂直電荷転送期間内に、出力転送路
40を駆動させるための駆動信号が駆動回路50(図1
参照)から出力転送路40に供給される。
【0119】出力転送路40が2相駆動型CCDによっ
て構成されている場合、第1相駆動信号φH1および第
2相駆動信号φH2が駆動回路50から供給される。第
1相駆動信号φH1および第2相駆動信号φH2は、そ
れぞれローレベルとハイレベルとの間で変化し、2相駆
動信号を発生させる。
【0120】出力転送路40が4相駆動型CCDによっ
て構成されている場合、第1相駆動信号φH1、第2相
駆動信号φH2、第3相駆動信号φH3および第4相駆
動信号φH4が駆動回路50から供給される。これらの
駆動信号φH1〜φH4の各々は、それぞれローレベル
とハイレベルとの間で変化し、4相駆動信号を発生す
る。
【0121】出力転送路40は、垂直電荷転送路20の
各々から混合された状態の信号電荷を受け取り、これら
の信号電荷を出力部45(図2参照)へ向けて転送す
る。
【0122】出力転送路40から信号電荷を受け取った
出力部45は、受け取った信号電荷量に応じた出力(信
号電圧)を順次発生する。
【0123】映像信号処理回路60(図1参照)は、出
力部45が発生した出力(信号電圧)を受け取り、この
信号にサンプルホールド、クランプ、増幅、リセットノ
イズ除去、ガンマ補正、色分離等の処理を行う。
【0124】これにより、個々の光電変換素子15に蓄
積された信号電荷量が算出ないし検出され、これに基づ
いた画像データが生成される。生成された画像データ
は、画像データ出力部70(図1参照)を経て表示装
置、記録媒体等に送られる。
【0125】図6に示したように、実施例の固体撮像装
置100においては、読み出しパルスR1の立ち上がり
時に第4相駆動信号φV4が立ち下がる。また、読み出
しパルスR2の立ち上がり時に第2相駆動信号φV2が
立ち下がる。
【0126】このため、読み出しパルスR1、R2の立
ち上がり時に惹起される誘導雑音を相殺することが可能
になる。
【0127】読み出しパルスR1の立ち上がり時におい
ては、第1相駆動信号φV1以外の任意の駆動信号を立
ち下げることができる。同様に、読み出しパルスR2の
立ち上がり時においては、第3相駆動信号φV3以外の
任意の駆動信号を立ち下げることができる。
【0128】読み出しパルスの立ち上がりによって惹起
される誘導雑音を相殺するうえからは、読み出しパルス
が供給される転送電極と同様の形状および構造を有する
転送電極に供給される駆動信号を、読み出しパルスの立
ち上がりに同期させて立ち下げることが好ましい。
【0129】したがって、読み出しパルスR1の立ち上
がり時においては第4相駆動信号φV4を立ち下げ、読
み出しパルスR2の立ち上がり時においては第2相駆動
信号φV2を立ち下げることが好ましい。
【0130】また、第3相駆動信号φV3が、読み出し
パルスR1の立ち下がり時に立ち上がる。
【0131】このため、読み出しパルスR1の立ち下が
りに伴って各光電変換素子の飽和時信号電荷が低下する
ことが抑制される。読み出しパルスR1の立ち下がり時
においては、偶数行の光電変換素子は未だ信号電荷を蓄
積している。もし飽和時信号電荷が低下すると、蓄積し
ていた信号電荷をリークさせてしまう可能性がある。以
下、その理由を説明する。
【0132】図10(A)は、図4(A)および図4
(B)に示した固体撮像素子10aにおける1個の光電
変換素子15とその周辺に分布する静電容量成分とを示
す等価回路図である。
【0133】図10(B)は、光電変換素子15周辺の
静電容量成分の構成図である。
【0134】図10(A)または図10(B)に示した
構成要素のうちで図4(A)または図4(B)に示した
構成要素と共通するものについては、図4(A)または
図4(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付して、
その説明を省略する。
【0135】図10(A)および図10(B)に示した
ように、光電変換素子15の各々には、光遮蔽膜35と
第1転送電極22との静電容量C1 、光遮蔽膜35とp
++型不純物層15bとの静電容量C2 、第1転送電極2
2とチャネルストップ領域25との静電容量C3 、p++
型不純物層15bとn型不純物領域15aとの静電容量
4 、n型不純物領域15aとp- 型不純物層(第1の
p型ウェル)11bとの静電容量C5 が附随する。
【0136】さらに、図10(A)および図10(B)
においては図示を省略しているが、光遮蔽膜35と第2
転送電極23(図4(B)参照)との静電容量および第
2転送電極23とチャネルストップ領域25との静電容
量も附随する。
【0137】チャネルストップ領域25の全体は図示の
抵抗R1 に相当し、光遮蔽膜35の全体は図示の抵抗R
2 に相当する。光電変換素子15は図示の抵抗R3 を有
する。固体撮像素子10aがオーバーフロードレインを
有す場合には、オーバーフロードレイン用の電源VOFD
がさらに附随する。
【0138】図6に示した第1相駆動信号φV1におい
て時刻t4で読み出しパルスR1が立ち下がると、図1
0(A)および図10(B)に示した静電容量C1 、C
2 、C3 等に比例する電圧変化ΔVが発生する。
【0139】読み出しパルスR1の立ち下がり時に他の
駆動信号の一つを立ち上げないと、この電圧ΔVが、チ
ャネルストップ領域25を介して各光電変換素子15に
おけるp++型不純物層15bに影響を及ぼす。
【0140】図11に示すように、電圧変化ΔVの影響
によってp++型不純物層15bの電位が低下する。図中
の実線がp++型不純物層15bの電位の経時変化を示し
ている。
【0141】図12に示すように、読み出しパルスR1
が立ち下がる前、例えば時刻t2におけるよりも、各光
電変換素子15のポテンシャルが浅くなる。各光電変換
素子15の飽和時信号電荷が減少し、ダイナミックレン
ジが低下する。
【0142】図6に示した2度目の読み出しパルス、す
なわち、第3相駆動信号φV3に重畳された読み出しパ
ルスR2によって、飽和時信号電荷が減少した状態にあ
る偶数行の光電変換素子15から信号電荷が読み出され
る。
【0143】飽和時信号電荷が異なる2種類の光電変換
素子15から読み出された信号電荷に基づいた画像デー
タが、映像信号処理回路60(図1参照)で生成される
結果となる。再生される画像の画質が低下する。
【0144】しかしながら、固体撮像装置100におい
ては、図6に示した第3相駆動信号φV3が、読み出し
パルスR1の立ち下がり時に立ち上がる。
【0145】第1転送電極22の各々は、各行において
ほぼ同一の形状および構造を有し、光遮蔽膜35やチャ
ネルストップ領域25ともほぼ同一の接合容量を形成し
ている。したがって、第1相駆動信号φV1と第3相駆
動信号φV3とが逆極性の電圧変化をすると、それらの
影響は効率的に相殺される。
【0146】このため、上記の電圧変化ΔVの影響によ
ってp++型不純物層15bの電位が低下するということ
が抑制される。
【0147】最初に信号電荷が読み出される奇数行の光
電変換素子15それぞれの飽和時信号電荷と、次に信号
電荷が読み出される偶数行の光電変換素子15それぞれ
の飽和時信号電荷とが同等となる。すなわち、ダイナミ
ックレンジの低下が抑制される。
【0148】なお、第2転送電極23の附随容量も、わ
ずかの差はあるが、第1転送電極22の附随容量に近
い。読み出しパルスR1の立ち下がり時に立ち上がる駆
動信号は、第2〜第4相の各駆動信号φV2〜φV4の
中から任意に選ぶことも可能である。
【0149】ただし、駆動信号を立ち上げることに伴っ
て、この駆動信号が供給された転送電極を含んで構成さ
れる電荷転送段にポテンシャル・ウェル領域が形成され
る。
【0150】このポテンシャル・ウェル領域が、例えば
図2に示した電荷転送段20dに形成されると、同図に
示した電荷転送段20aに読み出されていた信号電荷が
上流側に逆流する。信号電荷の転送効率が低下する。
【0151】したがって、固体撮像素子10aと駆動回
路50(図1参照)とを図3に示した方法で接続する場
合は、読み出しパルスR1の立ち下がり時に第2相駆動
信号φV2または第3相駆動信号φV3を立ち上げるこ
とが好ましい。
【0152】このように、読み出しパルスR1が重畳さ
れる駆動信号以外の駆動信号を読み出しパルスR1の立
ち上がり時に立ち下げ、更に他の駆動信号を読み出しパ
ルスR1の立ち下がり時に立ち上げることにより、S/
N比、ダイナミックレンジ、垂直電荷転送路での信号電
荷の転送効率等が低下するのを容易に抑制することがで
きる。
【0153】図13は、他の実施例による固体撮像装置
200における固体撮像素子110の一部を概略的に示
す平面図である。
【0154】本実施例の固体撮像装置200は、図1に
示した固体撮像装置100と同様に構成されるが、図3
と図13との比較から明らかなように、固体撮像素子の
構造が異なる。これに伴って、駆動回路、映像信号処理
回路、制御部およびパルス信号発生回路が、後述するよ
うに、図1に示した駆動回路50、映像信号処理回路6
0、制御部80およびパルス信号発生回路90と異なる
動作を行う。
【0155】なお、図13に示した構成要素のうちで図
3、図4(A)または図4(B)に示した構成要素と機
能的に共通するものについては、図3、図4(A)また
は図4(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付し
て、その具体的な説明を省略する。
【0156】図13に示した固体撮像素子110は、半
導体基板11の一表面側に多数個の光電変換素子15が
画素ずらし配置されている点で、図3に示した固体撮像
素子10ならびに図4(A)および図4(B)に示した
固体撮像素子10aと大きく異なる。
【0157】ここで、本明細書でいう「画素ずらし配
置」とは、奇数番目に当たる光電変換素子列を構成する
各光電変換素子15に対し、偶数番目に当たる光電変換
素子列を構成する光電変換素子15の各々が、光電変換
素子列内での光電変換素子15同士のピッチの約1/
2、列方向にずれ、奇数番目に当たる光電変換素子行を
構成する各光電変換素子15に対し、偶数番目に当たる
光電変換素子行を構成する光電変換素子15の各々が、
光電変換素子行内での各光電変換素子15同士のピッチ
の約1/2、行方向にずれ、光電変換素子列の各々が奇
数行または偶数行の光電変換素子15のみを含むよう
な、多数個の光電変換素子の配置を意味する。
【0158】「光電変換素子列内での光電変換素子同士
のピッチの約1/2」とは、1/2を含む他に、製造誤
差、設計上もしくはマスク製作上起こる画素位置の丸め
誤差等の要因によって1/2からはずれてはいるもの
の、得られる固体撮像装置の性能およびその画像の画質
からみて実質的に1/2と同等とみなすことができる値
をも含むものとする。本明細書でいう「光電変換素子行
内での光電変換素子同士のピッチの約1/2」について
も同様である。
【0159】多数個の光電変換素子15が画素ずらし配
置されていることから、第1転送電極22における電荷
転送段形成部22Eの各々は、2本の電荷転送チャネル
を平面視上横切り、各電荷転送チャネルとの平面視上の
交差部において電荷転送段を1つずつ構成する。第2転
送電極23における電荷転送段形成部23Eの各々につ
いても同様である。1個の光電変換素子15に対して4
個の電荷転送段が形成される。
【0160】固体撮像素子110を構成する半導体基板
11、光電変換素子15、垂直電荷転送路20、電荷転
送チャネル21、第1転送電極22、第2転送電極23
および読み出しゲート30の構造は、それぞれ、図3、
図4(A)または図4(B)に示した構造と同様であ
る。
【0161】図13においては図示を省略したが、図4
(A)および図4(B)に示した固体撮像素子10aに
形成されているチャネルストップ領域25と同様のチャ
ネルストップ領域が形成されている。また、図4(A)
および図4(B)に示した光遮蔽膜35と同様の光遮蔽
膜が形成されている。
【0162】図13に示した各垂直電荷転送路20(各
電荷転送チャネル21)の下流端に出力転送路が形成さ
れ、この出力転送路の一端に出力部が接続されている。
出力転送路および出力部は、図2に示した出力転送路4
0または出力部45と同様に構成される。
【0163】図13に、各第1転送電極22および各第
2転送電極23に対する駆動回路50(図1参照)から
の駆動配線の接続を併記する。駆動回路50として8相
駆動回路を用いる場合を示す。各第1転送電極22およ
び各第2転送電極23は、計8つのグループに分かれ
る。
【0164】奇数行の光電変換素子行に対応する第1転
送電極22の各々は、上流側から交互に第1相駆動信号
源または第5相駆動信号源に接続され、ここから第1相
駆動信号φV1または第5相駆動信号φV5の供給を受
ける。
【0165】奇数行の光電変換素子行に対応する第2転
送電極23の各々は、上流側から交互に第2相駆動信号
源または第6相駆動信号源に接続され、ここから第2相
駆動信号φV2または第6相駆動信号φV6の供給を受
ける。
【0166】同様に、偶数行の光電変換素子行に対応す
る第1転送電極22の各々は第3相駆動信号源または第
7相駆動信号源に接続されて第3相駆動信号φV3また
は第7相駆動信号φV7の供給を受け、偶数行の光電変
換素子行に対応する第2転送電極23の各々は第4相駆
動信号源または第8相駆動信号源に接続されて第4相駆
動信号φV4または第8相駆動信号φV8の供給を受け
る。
【0167】図14は、図13に示した垂直電荷転送路
20の各々を8相の駆動信号を用いて駆動させる際に各
駆動信号が供給される時期を概略的に示すタイミングチ
ャートである。
【0168】図3に示した垂直電荷転送路20の各々を
4相の駆動信号を用いて駆動させる場合と同様に、電荷
読み出し期間と垂直電荷転送期間とが交互に設定され
る。
【0169】電荷読み出し期間の開始時点および終了時
点それぞれにおいて、第1相駆動信号φV1、第2相駆
動信号φV2、第5相駆動信号φV5および第6相駆動
信号φV6は、ローレベルLの電位、例えば−8Vにあ
る。第3相駆動信号φV3、第4相駆動信号φV4、第
3相駆動信号φV7および第8相駆動信号φV8は、ハ
イレベルHの電位、例えば接地電位にある。
【0170】電荷読み出し期間中の所定の時期に、第1
相駆動信号φV1、第3相駆動信号φV3、第5相駆動
信号φV5および第7相駆動信号φV7に読み出しレベ
ルRの信号がそれぞれ重畳される。以下、第1相駆動信
号φV1および第5相駆動信号φV5に重畳される読み
出しレベルRの信号を「読み出しパルスR1」といい、
第3相駆動信号φV3および第7相駆動信号φV7に重
畳される読み出しレベルRの信号を「読み出しパルスR
2」という。読み出しパルスR1、R2の電位は、いず
れも、例えば+15Vである。
【0171】読み出しパルスR1が奇数行の光電変換素
子行に対応する各第1転送電極22に印加されることに
より、奇数行の光電変換素子15の各々に蓄積されてい
た信号電荷が、読み出しゲート30を介して、対応する
垂直電荷転送路20へ一斉に読み出される。
【0172】読み出しパルスR2が偶数行の光電変換素
子行に対応する各第2転送電極23に印加されることに
より、偶数行の光電変換素子15の各々に蓄積されてい
た信号電荷が、読み出しゲート30を介して、対応する
垂直電荷転送路20へ一斉に読み出される。
【0173】本実施例においては、1光電変換素子15
当たり4段の電荷転送段が存在する。したがって、全て
の光電変換素子15から信号電荷を一度に読み出して
も、これらの信号電荷を混合することなく転送すること
が可能である。
【0174】或る1つの奇数行の光電変換素子15から
垂直電荷転送路20へ読み出された信号電荷と、その直
ぐ下流の偶数行の光電変換素子15から垂直電荷転送路
20へ読み出された信号電荷とは、電荷読み出し期間の
終了時点において、行方向に沿って一列に並ぶ。
【0175】垂直電荷転送路20に読み出された各信号
電荷は、位相を合わせた状態で、すなわち、行方向に沿
って一列に並んだ状態で、電荷読み出し期間の終了後に
設定される垂直電荷転送期間内に出力転送路40へ向け
て順次転送される。
【0176】ある電荷読み出し期間で最初の読み出しパ
ルスR1が印加されてから次の電荷読み出し期間で最初
の読み出しパルスR1が印加されるまでの間が、1フレ
ーム期間に相当する。
【0177】図15は、図14に示した電荷読み出し期
間における各駆動信号の信号波形を示すタイミングチャ
ートである。
【0178】図16は、図15に示した時刻t1からt
6までの間での信号電荷の移動の様子を時刻t1、t
3、t5について示す模式図である。
【0179】図17は、図15に示した時刻t6からt
10までの間での信号電荷の移動の様子を時刻t7、t
9について示す模式図である。
【0180】図18は、図15に示した時刻t10から
電荷読み出し期間終了までの間での信号電荷の移動の様
子を時刻t11、t13について示す模式図である。
【0181】図16〜図18には、奇数列の光電変換素
子列を構成する光電変換素子のうちの4個と、それらに
対応する読み出しゲート30および垂直電荷転送路2
0、ならびに、その右隣(図13での右隣)の偶数列の
光電変換素子列を構成する光電変換素子のうちの4個
と、それらに対応する読み出しゲート30および垂直電
荷転送路20が模式的に示されている。
【0182】各光電変換素子15に蓄積された信号電荷
は上流側から順番に記号q1、q2、q3、q4、q
5、q6、q7、q8で示されている。
【0183】なお、図16〜図18においては、垂直電
荷転送路20を構成する電荷転送段の各々を矩形で表し
ている。電荷転送段中の記号Hは、この電荷転送段を構
成する転送電極にハイレベルHの駆動信号が供給されて
いることを示す。同様に、記号LはローレベルLの駆動
信号が供給されていることを示し、記号R1は読み出し
パルスR1が供給されていることを示し、記号R2は読
み出しパルスR2が供給されていることを示す。
【0184】図15と図6との対比から明らかなよう
に、図15に示した第1〜第4相の駆動信号φV1〜φ
V4の各々は、図6に示した第1〜第4相の駆動信号φ
V1〜φV4の各々と同様の波形を有する。同様に、図
15に示した第5〜第8相の駆動信号φV5〜φV8の
各々は、図6に示した第1〜第4相の駆動信号φV1〜
φV4の各々と同様の波形を有する。
【0185】このため、図15に示した時刻t0からt
10までの間、奇数列の光電変換素子15の各々に蓄積
されていた信号電荷q1、q3、q5、q7は、図7〜
図8に示した信号電荷q1、q2、q3、q4と同様の
挙動を示す。この間、偶数列の光電変換素子15の各々
に蓄積されていた信号電荷q2、q4、q6、q8は、
光電変換素子15内にそのままとどまる。
【0186】図16〜図17は、時刻t0からt10ま
での間での信号電荷の移動の様子を時刻t1、t3、t
5、t7、t9について示す。
【0187】時刻t10からt12まで第3相駆動信号
φV3および第7相駆動信号φV7に読み出しパルスR
2が重畳されるのに伴って、偶数列の光電変換素子15
の各々に蓄積されていた信号電荷、例えば図16〜図1
8における信号電荷q2、q4、q6、q8が、対応す
る垂直電荷転送路20に読み出される。
【0188】図18に示した時刻t11におけるよう
に、これらの信号電荷q2、q4、q6、q8は、第3
相駆動信号φV3および第7相駆動信号φV7に読み出
しパルスR2が重畳されている期間中、偶数行の読み出
しゲート30の各々に対応する電荷転送段に分布する。
【0189】このとき、先に垂直電荷転送路20に読み
出されていた奇数列の光電変換素子15からの信号電
荷、例えば図16〜図18における信号電荷q1、q
3、q5、q7は、個々の光電変換素子15に対応する
4個の電荷転送段のうちで読み出しパルスR2が印加さ
れている電荷転送段に分布する。
【0190】図18に示した時刻t13におけるよう
に、この後、奇数列の光電変換素子15からの信号電
荷、例えば図16〜図18における信号電荷q1、q
3、q5、q7は、個々の光電変換素子15に対応する
4個の電荷転送段のうちの下流側の2個の電荷転送段に
移動する。偶数列の光電変換素子15からの信号電荷、
例えば図16〜図18における信号電荷q2、q4、q
6、q8は、個々の光電変換素子15に対応する4個の
電荷転送段のうちの上流側の2個の電荷転送段に移動す
る。この状態が所定の時間維持された後、垂直電荷転送
期間(図5参照)に入る。
【0191】したがって、電荷読み出し期間の終了時点
においては、或る1つの奇数行の光電変換素子15から
読み出された信号電荷と、その直ぐ下流の偶数行の光電
変換素子15から読み出された信号電荷とが、行方向に
沿って一列に並ぶ。
【0192】図19は、垂直電荷転送期間内における各
駆動信号の信号波形を示すタイミングチャートである。
【0193】同図に示すように、垂直電荷転送期間に入
ると第1〜第8相の各駆動信号φV1、φV2、φV
3、φV4、φV5、φV6、φV7、φV8がそれぞ
れローレベルLとハイレベルHとの間で変化し、8相駆
動信号が発生する。各駆動信号φV1〜φV8の波形は
ほぼ同じであるが、互いの位相は異なる。
【0194】垂直電荷転送路20に読み出され、行方向
に沿って並んでいた信号電荷の各々が、並んだままの状
態のまま出力転送路40(図2参照)へ向けて転送され
る。
【0195】垂直電荷転送路20に読み出された信号電
荷の各々が、他の信号電荷と混合されることなく、出力
転送路40(図2参照)へ向けて転送される。
【0196】また、出力転送路40を駆動させるための
駆動信号が、垂直電荷転送期間内に駆動回路50(図1
参照)から出力転送路40に供給される。
【0197】先に説明した固体撮像装置100と同様に
して、出力転送路40から出力部45(図2参照)への
信号電荷の転送、出力部45での出力(信号電圧)の発
生、および、映像信号処理回路60(図1参照)での画
像データの生成が行われる。
【0198】ただし、信号電荷の混合が行われていない
ので、映像処理回路60において色分離処理は行われな
い。
【0199】先に説明した固体撮像装置100における
理由と同様の理由から、読み出しパルスR1、R2の立
ち上がりに伴って誘導雑音が惹起されるのを抑制するこ
とができる。また、読み出しパルスR1の立ち下がり時
に各光電変換素子の飽和時信号電荷が低下することも抑
制される。S/N比やダイナミックレンジの低下が抑制
される。
【0200】読み出しパルスR1の立ち上がり時に立ち
下げる駆動信号は、第1相駆動信号φV1および第5相
駆動信号φV5のそれぞれを除いた他の駆動信号の中か
ら任意に選択することができる。同様に、読み出しパル
スR2の立ち上がり時に立ち下げる駆動信号は、第3相
駆動信号φV3および第7相駆動信号φV7のそれぞれ
を除いた他の駆動信号の中から任意に選択することがで
きる。
【0201】固体撮像装置100における理由と同様の
理由から、読み出しパルスR1の立ち上がり時に第4相
駆動信号φV4および第8相駆動信号φV8を立ち下
げ、読み出しパルスR2の立ち上がり時に第2相駆動信
号φV2および第6相駆動信号φV6を立ち下げること
が好ましい。
【0202】また、読み出しパルスR1の立ち下がり時
に立ち上げる駆動信号は、第2〜第4相の各駆動信号φ
V2〜φV4の中からと、第6〜第8相の各駆動信号φ
V6〜φV8の中から、それぞれ任意に1つずつ選択す
ることができる。
【0203】先に説明した固体撮像装置100における
理由と同様の理由から、第2相駆動信号φV2または第
3相駆動信号φV3のいずれか一方と、第6相駆動信号
φV2または第7相駆動信号φV7のいずれか一方と
を、読み出しパルスR1の立ち下がり時に立ち上げるこ
とが好ましい。特に、第3相駆動信号φV3と第7相駆
動信号φV7とを立ち上げることが好ましい。
【0204】以上、実施例による固体撮像装置について
説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではない。種々の変更、改良、組み合わせ等が可能であ
る。
【0205】例えば、光電変換素子等が形成される半導
体基板は、n型半導体基板の一表面側にp型ウェルを形
成したもの、n型半導体基板の一表面上にp- 型半導体
のエピタキシャル成長層を形成したもの等であってもよ
い。さらには、電気絶縁性基板の表面に所望の導電型の
半導体層を形成し、この半導体層に所望の導電型の不純
物領域を形成するか、この半導体層上に所望の導電型の
半導体からなるエピタキシャル成長層を形成したもの等
であってもよい。全ての導電型を反転させてもよい。
【0206】本明細書においては、半導体以外の材料か
らなる基板の一面に光電変換素子(フォトダイオー
ド)、電荷転送チャネル等を形成するための半導体層を
設けたものも、「半導体基板」に含まれるものとする。
【0207】光電変換素子は、埋め込み型のフォトダイ
オードであることが好ましいが、埋め込み型ではないフ
ォトダイオードであってもよい。
【0208】光電変換素子の平面視上の形状は、矩形
(菱形を含む。)、全ての内角が鈍角となっている五角
形以上の多角形、内角に鋭角と鈍角とが含まれる五角形
以上の多角形、これらの角部に丸みを付けた形状等、適
宜選択可能であろう。
【0209】光電変換素子は画素ずらし配置されていて
もよいし、画素ずらし配置されていなくてもよい。
【0210】電荷転送チャネルの平面視上の形状は、光
電変換素子がどのように配置されているかに応じて、直
線状、蛇行形状等、適宜選択可能である。
【0211】さらには、各転送電極の平面視上の形状
も、直線状、蛇行形状等、適宜選択可能である。
【0212】光電変換素子1個当たりの電荷転送段の数
は、2個または4個に限定されるものではない。光電変
換素子の配置仕様や垂直電荷転送路の駆動方法等に応じ
て、2個以上の所望数に適宜変更可能である。これに伴
って、光電変換素子行当たりの第1転送電極および第2
転送電極の本数も、適宜変更可能である。
【0213】同様に、垂直電荷転送路の駆動も、4相駆
動および8相駆動の他、3相駆動、6相駆動等、3相以
上の所望数の駆動信号を用いた駆動に適宜変更可能であ
る。
【0214】固体撮像素子の走査方法も、NTSC方
式、インターレース走査、ノンインターレース走査等、
適宜選択可能である。
【0215】必要に応じて、光電変換素子での光電変換
効率を高めるためのマイクロレンズアレイやインナーレ
ンズ、あるいは、カラー撮像用の色フィルタアレイが半
導体基板上に配設される。
【0216】図20は、前述した固体撮像素子10aに
更に色フィルタアレイおよびマイクロレンズアレイを設
けることによって作製したカラー撮像用の固体撮像素子
10bを概略的に示す部分断面図である。
【0217】同図における光遮蔽膜35から半導体基板
11側の領域は、図4(A)に示した領域に対応してい
る。図20に示した構成部材のうちで図4(A)に示し
た構成部材に対応するものには図4(A)で用いた符号
と同じ符号を付して、その具体的な説明を省略する。
【0218】図20に示すように、第1の平坦化膜36
が、光遮蔽膜35上および開口部35aから露出してい
る電気絶縁層12上に形成される。第1の平坦化膜36
はマイクロレンズ用の焦点調節層としても利用される。
必要に応じて、第1の平坦化膜36中にインナーレンズ
が形成される。
【0219】第1の平坦化膜36は、例えばフォトレジ
スト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望
の厚さに塗布することによって形成される。
【0220】色フィルタアレイ37は、第1の平坦化膜
36上に形成される。この色フィルタアレイ37は、カ
ラー撮像を可能にする複数種の色フィルタを所定のパタ
ーンで形成したものである。色フィルタアレイとして
は、3原色(赤、緑、青)系の色フィルタアレイ、およ
び、いわゆる補色タイプの色フィルタアレイがある。
【0221】3原色系の色フィルタアレイおよび補色タ
イプの色フィルタアレイのいずれにおいても、個々の光
電変換素子15の上方に色フィルタが1個ずつ配設され
る。図20においては3個の色フィルタ37a、37
b、37cが示されている。
【0222】色フィルタアレイ37は、例えば、所望色
の顔料もしくは染料を含有させた樹脂(カラーレジン)
の層を、フォトリソグラフィ法等の方法によって所定箇
所に形成することによって作製することができる。
【0223】第2の平坦化膜38が、色フィルタアレイ
37上に形成される。第2の平坦化膜38は、例えばフ
ォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によ
って所望の厚さに塗布することによって形成される。
【0224】マイクロレンズアレイ39は、第2の平坦
化膜38上に形成される。このマイクロレンズアレイ3
9は、個々の光電変換素子15の上方に1個ずつ配設さ
れたマイクロレンズ39aによって構成される。
【0225】これらのマイクロレンズ39aは、例え
ば、屈折率が概ね1.3〜2.0の透明樹脂(フォトレ
ジストを含む。)からなる層をフォトリソグラフィ法等
によって所定形状に区画した後、熱処理によって各区画
の透明樹脂層を溶融させ、表面張力によって角部を丸め
込ませた後に冷却すること等によって得られる。
【0226】その他、種々の変更、改良、組み合わせ等
が可能である。
【0227】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体撮像装置のダイナミックレンジや垂直電荷転送路で
の信号電荷の転送効率が低下するのを抑制することがで
きる。画質の高い画像データを生成する固体撮像装置を
提供することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による固体撮像装置の概略を示すブロッ
ク図である。
【図2】固体撮像素子の一例を概略的に示す平面図であ
る。
【図3】図2に示した固体撮像素子における光電変換素
子、垂直電荷転送路および読み出しゲートの概略を示す
平面図である。
【図4】図4は、図2に示した固体撮像素子に更に光遮
蔽膜を設けた固体撮像素子を概略的に示す断面図であ
り、図4(A)は、図3に示したA−A線に沿った断面
に相当する断面の概略図、図4(B)は、図3に示した
B−B線に沿った断面に相当する断面の概略図である。
【図5】図2に示した固体撮像素子の垂直電荷転送路の
各々を4相の駆動信号を用いて駆動させる際に各駆動信
号が供給される時期を概略的に示すタイミングチャート
である。
【図6】図5に示した電荷読み出し期間における各駆動
信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図7】図6に示した時刻t1からt8までの間での信
号電荷の移動の様子を時刻t1、t3、t5、t7につ
いて示す模式図である。
【図8】図6に示した時刻t8から電荷読み出し期間終
了までの間での信号電荷の移動の様子を時刻t9、t1
1、t13について示す模式図である。
【図9】図5に示した垂直電荷転送期間内における各駆
動信号の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図10】図10(A)は、図4(A)および図4
(B)に示した固体撮像素子における1個の光電変換素
子とその周辺に分布する静電容量成分とを示す等価回路
図である。
【図11】読み出しパルスの立ち下がり時に他の駆動信
号を立ち上げなかった場合に、埋め込み型の光電変換素
子を構成するp++型不純物層の電位が低下する様子を示
すグラフである。
【図12】埋め込み型の光電変換素子を構成するp++
不純物層の電位が低下した場合と低下しない場合とでの
飽和時信号電荷の違いを示すグラフである。
【図13】他の実施例による固体撮像装置における固体
撮像素子の一部を概略的に示す平面図である。
【図14】図13に示した垂直電荷転送路の各々を8相
の駆動信号を用いて駆動させる際に各駆動信号が供給さ
れる時期を概略的に示すタイミングチャートである。
【図15】図14に示した電荷読み出し期間における各
駆動信号の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図16】図15に示した時刻t1からt6までの間で
の信号電荷の移動の様子を時刻t1、t3、t5につい
て示す模式図である。
【図17】図15に示した時刻t6からt10までの間
での信号電荷の移動の様子を時刻t7、t9について示
す模式図である。
【図18】図15に示した時刻t10から電荷読み出し
期間終了までの間での信号電荷の移動の様子を時刻t1
1、t13について示す模式図である。
【図19】図14に示した垂直電荷転送期間内における
各駆動信号の信号波形を示すタイミングチャートであ
る。
【図20】色フィルタアレイおよびマイクロレンズアレ
イを設けた固体撮像素子の一例を概略的に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…撮像光学系、 10、10a、10b110…固体
撮像素子、 11…半導体基板、 20…垂直電荷転送
路、 21…電荷転送チャネル、 22…第1転送電
極、 23…第2転送電極、 25…チャネルストップ
領域、 30…読み出しゲート、 35…光遮蔽膜、
37…色フィルタアレイ、 39…マイクロレンズアレ
イ、 40…出力転送路、 45…出力部、 50…駆
動回路、60…映像信号処理回路、 70…画像データ
出力部、 80…制御部、 90…パルス信号発生回
路、 100、200…固体撮像装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 勝己 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA02 AA03 AB01 BA10 CA04 CB14 DA03 DA28 DB05 DB06 DB07 DB08 DB09 DB11 FA02 FA06 FA13 FA26 FA35 FA50 GB08 GB11 5C024 CX06 CX43 CX53 DX01 EX43 EX52 GX03 GY01 GY15 GZ38 GZ39 GZ44 JX25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の一表面側に複数行、複数列に亘る行列
    状に形成された多数個の光電変換素子と、 光電変換素子列の1列毎に該光電変換素子列に近接して
    前記半導体基板に形成された電荷転送チャネルと、 前記半導体基板に形成され、前記光電変換素子の各々と
    該光電変換素子に対応する電荷転送チャネルとの間に1
    つずつ介在する多数の読み出しゲート用チャネル領域
    と、 前記半導体基板上に電気的絶縁層を介して形成された複
    数本の第1転送電極であって、各々が、光電変換素子列
    方向に互いに間隔をあけながら光電変換素子行に沿って
    延在し、前記電荷転送チャネルの各々と平面視上交差し
    て該平面視上の交差部それぞれにおいて電荷転送段を構
    成するとともに、対応する光電変換素子行を構成する光
    電変換素子の各々に隣接する前記読み出しゲート用チャ
    ネル領域を平面視上覆う複数本の第1転送電極と、 前記電気的絶縁層上に配設された複数本の第2転送電極
    であって、前記光電変換素子列方向に沿って相隣る2本
    の第1転送電極の間に少なくとも1本ずつ形成され、各
    々が、光電変換素子行方向に延在するとともに、前記電
    荷転送チャネルの各々と平面視上交差して該平面視上の
    交差部それぞれにおいて電荷転送段を構成する複数本の
    第2転送電極と、 前記第1および第2転送電極の各々を介して前記電荷転
    送段の各々に全体として少なくとも3相の駆動信号を供
    給することができる駆動回路であって、1つの電荷読み
    出し期間内に互いに異なる時期に読み出しパルスを供給
    する2相の駆動信号と、前記電荷読み出し期間内で最初
    に供給される読み出しパルスの立ち上がり時に立ち下が
    る波形を有する駆動信号と、前記最初に供給される読み
    出しパルスの立ち上がり時に立ち下がることなく、該最
    初に供給される読み出しパルスの立ち下がり時に立ち上
    がる波形を有する駆動信号とを供給することができる駆
    動回路とを備えた固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記電荷転送段の各々が、1個の光電変
    換素子当たり2個ずつ形成されている請求項1に記載の
    固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷転送段の各々が、1個の光電変
    換素子当たり4個ずつ形成されている請求項1に記載の
    固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路が、前記電荷転送段の各々
    に全体として4相の駆動信号を供給する請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動回路が、前記電荷転送段の各々
    に全体として8相の駆動信号を供給する請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記多数個の光電変換素子が画素ずらし
    配置されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    固体撮像装置。
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