JP2819986B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2819986B2
JP2819986B2 JP11474193A JP11474193A JP2819986B2 JP 2819986 B2 JP2819986 B2 JP 2819986B2 JP 11474193 A JP11474193 A JP 11474193A JP 11474193 A JP11474193 A JP 11474193A JP 2819986 B2 JP2819986 B2 JP 2819986B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルが巻回されるコ
アとスライダとを備える磁気ヘッドが用いられる磁気デ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置で使用される磁
気ヘッドにはコアとスライダとを備えたものがある。コ
アには磁気ギャップが形成されると共に、コイルが巻回
される。例えば、可撓性の磁気ディスクを記録再生する
磁気ディスク装置においては、この磁気ヘッドがキャリ
ッジの上側ヘッドアーム及び下側ヘッドアームのジンバ
ルプレート上に取り付けられている。この場合、磁気ヘ
ッドは、スライダに溝を有するもの、溝を有しないも
の、及びコアの側面にもスライダチップが位置されてい
るもの等がある。
【0003】ここで、図7に従来の磁気ディスク装置に
おける磁気ヘッドの使用状態の説明図を示す。
【0004】図7(A)は、スライダに溝を有する磁気
ヘッド11を示したもので、スライダ11aにコイル
(図8において説明する)が巻回されたコア組立体11
bが取り付けられると共に、溝11cが形成されたもの
である。この磁気ヘッド11がジンバルプレート12
a,12bにそれぞれ取り付けられ、磁気ディスク13
の両側(S1,S0)から接触される。この場合、互い
のスライダ11aとコア組立体11bとが対向するよう
に接触するもので、磁気ディスク13には両方の磁気ヘ
ッド11から圧力Pが加わる。
【0005】また、図7(B)は、磁気ディスク13の
サイドS1に溝11cが形成された磁気ヘッド11が位
置され、サイドS0に溝を有しない磁気ヘッド11が位
置された場合を示している。さらに、図7(C)は、図
7(A)に示すコア組立体11bの外側にスライダチッ
プ11aを設けた磁気ヘッド11を、磁気ディスク13
の両側から接触させた場合を示したものである。
【0006】ここで、図8に、図7(A)に示す従来の
磁気ヘッドの説明図を示す。図8(A),(B)に示す
ように、磁気ヘッド11は、セラミックよりなるスライ
ダ11aと、フェライト等の磁性材により形成されたコ
ア組立体11bと、磁気ギャップ11b1 を有するコア
組立体11bに組付けられたコイル11b2 とよりな
る。
【0007】スライダ11aにはコア組立体11bの下
端側面に接着されたバックコア11eが予め一体的に固
着されている。又、スライダ11aはディスク摺接面1
1a 1 にヘッド面と平行な溝11cが設けられ、コア組
立体11bの側面に対向する溝11a2 が設けられる。
【0008】スライダ11aの製造工程は、まずセラ
ミック素材より平板状のセラミック板を切り出し、セ
ラミック板の上面にバックコア用の溝加工を行い、バ
ックコア用のフェライトバーコードをフェライト素材か
ら切り出す。そして、フェライトバーをで加工され
た溝に接着した後、コア組立体11bに接着されるセ
ラミック板の上面を鏡面加工する。続いて、セラミッ
ク板の上面に上記溝11cの溝加工を行い、セラミッ
ク板をこの溝11cに沿って棒状に切断し、さらに切
断されたセラミック棒のヘッド面側に上記溝11cの溝
加工を行う。次に、バックコア11e及び溝11c,1
1a2 を有するセラミック溝を長手方向と直交する方向
に切断して図8(A)に示すスライダ11aが得られ
る。そして、このスライダ11aは図8(B)に示すよ
うにコア組立体11bに接着される。
【0009】また、図9に、図8の組立後の加工の説明
図を示す。図9(A)において、一般に磁気ヘッドの電
磁変換特性はC点のエイペックス(APEX)と呼ばれ
る点から接触面までの距離ギャップデプスGdによって
決定される。この場合、A点を基準にするとA−C間が
Gd精度となり、B点を基準にするとB−C間がGd精
度となる。
【0010】そこで、図8(B)のように組み立てられ
た磁気ヘッド11は、図9(B)に示すように、B点を
基準に接触面をA点(B−A間のH)まで研磨により加
工を施すものである。
【0011】また、図8(A)に戻り、図9(B)のよ
うに加工された磁気ヘッド11は、磁気ディスク13と
のタッチ(ヘッドタッチ)を良好とするために、また磁
気ディスク13へのダメージを防ぐために、外周部をな
だらかにする面取加工が施されるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ように、2つの磁気ヘッド11を磁気ディスク13に対
して互いにスライダ11aとコア組立体11bとを対向
させると、磁気ディスク13のサイドS0とサイドS1
とでは、サイドS1でコア組立体11bがサイドS0よ
りも8トラック分内周のトラックに位置され、サイドS
1の方で記録密度が高くなる。
【0013】例えば300rpmで回転される2M(メ
ガ)モードの3.5インチ磁気ディスク上における各磁
気ヘッド11の磁気ギャップ11b1 のトラック位置
は、サイドS0の磁気ギャップのトラック位置をr0
し、サイドS1の磁気ギャップのトラック位置をr1
すると、r0 −r1 =1.5mmの位置差で8トラック
(一面79トラック)分だけ離れて位置されることにな
る。
【0014】従って、サイドS1における線速度V
1 は、V1 =(300/60)×2πr 1 =728.4
6mm/secとなり、サイドS0における線速度V0
は、V0=(300/60)×2πr0 =775.58
mm/secとなる。一般に両サイドの各トラックシリ
ングの記録密度(記録波長)λはλ=V(速度)/f
(周波数で2Mモードでは2F=250KHz)で表わ
される。これにより、サイドS0の記録波長λ0 は、λ
0 =V0 /f≒3.10μm、サイドS1の記録波長λ
1 はλ1 =V/f≒2.91μmとなる。この場合の理
論再生ギャップロスは1.7%程度で、サイドS1の出
力の方が1.7%低いものと見積られる。
【0015】しかし、実際にデータ分を行うと、サイド
S0の平均出力が134.5mV、サイドS1の平均出
力が117.8mVであり、論理ギャップロスよりサイ
ドS1の出力は12.4%低くなる。この値はロードフ
ォースを上げていっても余り変化しない。従って、この
差(12.4−1.7=10.7%,0.983dB)
が、いわゆるスペースロス(媒体面と磁気ギャップ間の
距離dによる損失)と見積もることができる。
【0016】スペースロス(dB)の式は、54.6d
/λで与えられており、スペースロス0.983dB、
記録波長λ=2.91μmとすると、そのスペースdは
0.0523μmとなる。この値は、記録密度が高くな
り、記録波長が短かくなるほど無視できなくなる。
【0017】すなわち、上述の磁気ヘッド11では、磁
気ギャップ11b1 近傍及びスライダ11aの表面積が
広く、磁気ディスク13に対して単位面積当りの加圧力
(接触圧)の低下を招くことになり、上述のように実効
的なスペースが生じていると予想される。また、スライ
ダ11aの表面積が広いことは、高い平面度を得ること
ができず、またコア組立体11bとスライダ接合部分の
段差によるスペースロスという問題が生じ、強い加圧力
(ヘッドロードフォース)を加えてもとヘッドタッチが
得られないという問題がある。
【0018】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、スペースロスに対するマージン向上を図り、良
好なヘッドタッチが得られる磁気ヘッドを備える磁気デ
ィスク装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数のコア
でギャップを形成させたコア組立体にコイルを巻回さ
せ、これを接続部で接合してスライダの枠体に内包さ
せ、該枠体より延出される延出部の端面が該ギャップを
有する端面と略同一高さで形成される磁気ヘッドを、デ
ィスクの両面で互いに該延出部の端面と該ギャップを有
する端面とを対向させてそれぞれ配置させる磁気ディス
ク装置において、前記それぞれの磁気ヘッドにおける前
記延出部の端面と前記ギャップを有する端面とを前記デ
ィスクの回転方向で長さを異ならせて形成させると共
に、該ディスクの一方面に配置される該磁気ヘッドの、
該ディスクの中心側に位置される該ギャップを有する端
面の面積を、該ディスクの他方面に配置される他の該磁
気ヘッドの、該ディスクの周側に位置される該ギャップ
を有する端面の面積より小に形成することにより解決さ
れる。
【0020】
【作用】上述のように、複数のコアでギャップを形成さ
せたコア組立体にコイルが巻回され、これを接続部で接
合してスライダの枠体に内包させる。このとき、コア組
立体のギャップを有する端面と、ディスクの回転方向で
長さの異なる該スライダより延出する延出部の端面が略
同一高さとなる。
【0021】そして、ディスクに対して両面で互いに延
出部の端面とギャップを有する端面とを対向させそれぞ
れの磁気ヘッドを配置させたときに、ディスクの中心側
に位置されるギャップを有する端面の面積が、ディスク
の周側に位置されるギャップを有する端面の面積より小
となる。
【0022】これにより、ディスクの中心側(内側)に
おける記録密度の高い方で、周側(外側)より接触面積
が縮小されて単位面積当りの加圧力が増大する。すなわ
ち、ディスクの当該面でのスペースロスの低減が図られ
ると共に、ヘッドタッチの向上を図ることが可能とな
る。
【0023】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の構成図を示す。
図1は、磁気ディスク装置における磁気ディスクに対す
る2つの磁気ヘッドの配置を示したものである。
【0024】図1において、磁気ディスク55のサイド
S0面に第1の磁気ヘッド21Aが配置され、サイドS
1面に第2の磁気ヘッド21Bが配置される。このと
き、各構成は後述するが、第1の磁気ヘッド21Aのコ
ア組立体22Aのギャップ34を有する端面であるヘッ
ド面33と、第2の磁気ヘッド21Bの延出部25の端
面であるスライダ面42aとが対向し、また、第1の磁
気ヘッド21Aの延出部25の端面であるスライダ42
aと、第2の磁気ヘッド21Bのコア組立体22Bのギ
ャップ34を有する端面であるヘッド面33aとが対向
する。
【0025】そして、第2の磁気ヘッド21Bのヘッド
面33aが磁気ディスク55の中心側(内側)に位置さ
れ、第1の磁気ヘッド21Aのヘッド面33が磁気ディ
スク55の周側(外側)に位置される。
【0026】なお、図1では第1及び第2の磁気ヘッド
21A,21Bのコア組立体22A,22Bに巻回され
るコイルは省略してある(後述する)。
【0027】そこで、図2に、図1の第1磁気ヘッドの
構成図を示す。図2(A)は斜視図、図2(B)は断面
図を示したものである。図2(A),(B)において、
第1の磁気ヘッド21Aは、コア組立体22A、コイル
23a,23b、接続部としてバックコアの役割をなす
バックバー24、及びスライダ25により構成される。
【0028】コア組立体22Aはバルクタイプのヘッド
で、フェライト等の磁性材よりなるコア31a,31b
が夫々ガラス材等の絶縁材32を介在させて融着されて
いる。端面であるヘッド面33にはリード,ライト,イ
レーズ用のギャップ34が設けられ、コア31a,31
bの下方に延在する延在部31a1 ,31b1 にはコイ
ル23a,23bが夫々巻装される。そして、磁性材よ
りなるバックバー24が延在部31a1 ,31b1 に接
合されて架設される。
【0029】スライダ25は、枠体41と該枠体41よ
り延出する延出部42とが一体的に形成されたもので、
その材質は磁性材、非磁性材を問わず、フェライト、金
属、プラスチック、セラミックス等が使用される。この
場合、低コスト化の観点からはプラスチックが望まし
い。
【0030】このスライダ25は、枠体41にコア組立
体22Aの延在部31a1 ,31b 1 、及びバックバー
24を内包するもので、これらを押圧するパッド43が
該枠体41に一体に形成される。また、スライダ25の
延出部42の端面(スライダ面という)42aは、コア
組立体22Aが取り付けられたときに、該コア組立体2
2Aのヘッド面33と略同一高さであり、かつ延在部4
2の長手方向の長さがヘッド面33の長さより短かく
(同一長さでもよい)形成される。
【0031】そして、コア組立体22Aのヘッド面33
と、スライダ25のスライダ端面42aとの縁部(主に
角部)に、記録媒体としての磁気ディスク55へのヘッ
ドタッチを良好とし、ダメージを与えるのを防止するた
めに、面取りが施される。
【0032】ここで、図3に、図2のコア組立体の製造
説明図を示す。図3において、まず、前工程において、
端面がコアの形状に形成された2つのコアブロック51
a,51bをギャップ34となる絶縁材であるガラスカ
バー52を介在させてガラスボンドされ、ガラスボンド
バー(GBB)53が用意される(図2(A))。この
GBB53は、端面において、コア組立体となるときの
ギャップデプス(Gd)が最終完成寸法(例えば30μ
m±5μm)で形成され、通常のGBB加工工程で容易
に形成される。
【0033】続いて、図3(B)に示すように、所定の
厚さをコア組立体22Aとしてスライス加工される。そ
して、コア組立体22Aの延在部31a1 ,31b1
バックバー24が接合させる部分を研磨等により鏡面加
工する。
【0034】そして、図3(C)に示すように、治具5
4に固定して、ヘッド面33の角部分を、面取り加工を
行うことにより、図3(D)に示すコア組立体20が形
成される。
【0035】このように、コア組立体22Aが形成され
た時点で、既に、最終的なGd精度が得られると共に、
バックバー24の接合部分の鏡面加工が施され、さらに
は面取りを施すことができるものである。
【0036】一方スライダ25は、特に図示しないが、
例えば材料にプラスチックを使用する場合、射出成形に
より、枠体41、延出部42及びパッド43が形成され
ると共に、スライダ面42aの面取りが施される。この
場合、枠体41の底面から延出部42のスライダ面42
aまでの所望の高さが精度よく形成される。
【0037】そこで、図4に、図2の第1の磁気ヘッド
の製造説明図を示す。図4において、上述のように形成
されたコア組立体22の延在部31a1 ,31b1 に、
鏡面加工された先端部分を表出させてコイル23a,2
3bがそれぞれ巻回される。なお、この延出部31
1 ,31b1 を、コイル23a,23bを巻回したボ
ビンに貫通させて取り付けてもよい。そして、スライダ
25の枠体41内にコイル組立体22Aと、延在部31
1 ,31b1 に接合させたバックバー24を配置させ
ることにより、図2(A)に示す第1の磁気ヘッド21
Aが組立てられる。このとき、コア組立体22Aのヘッ
ド面33と延在部42のスライダ面42a高さを同一に
するところで、パッド43によりバックバー24を押圧
して固定されるものである。
【0038】すなわち、組立以前に既に面取り加工が施
され、Gd等の寸法精度が得られており、組立後にこれ
らの加工を行わずに済み、高いGd精度を確保すること
ができる。また、コア組立体22Aがバックバー24の
みで組立接合されることから、接着等による特性劣化を
防止することができる。さらに、上述のように組立てが
行われることから、スライダ25は、プラスチック、金
属、セラミック等を問わずに使用することができ、低コ
スト化を図ることができるものである。
【0039】なお、このような第1の磁気ヘッド21A
は、特に図示しないが、フレクシャージンバルの先端に
取り付けられると共に、シールドリングによりシールド
される。フレクシャージンバルの後端はプリント基板
(例えばフレキシブルプリント配線板)に接続されるも
のである。
【0040】次に、図5に、図1の第2の磁気ヘッドの
構成図を示す。図5に示す第2の磁気ヘッド21Bは、
図2に示すコア組立体22Aのヘッド面33aの長さ
を、スライダ25における延出部42のスライダ面42
aの長さより短かく形成した場合を示したもので、他の
構成、作用効果は同様である。
【0041】このような第1及び第2の磁気ヘッド21
A,21Bが、図1に示すように、磁気ディスク55に
対して配置される。
【0042】次に、図6に、本発明の使用状態の説明図
を示す。図6(A)〜(C)に示すように、上述の第1
及び第2の磁気ヘッド21A,21Bは、記録媒体であ
る磁気ディスク55の両面から、互いにコア組立体22
A,22Bのヘッド面33,33aとスライダ25のス
ライダ面42aを対向させて接触され、該磁気ディスク
55を加圧する。
【0043】この場合、コア組立体22A,22Bのヘ
ッド面33,33a(ギャップ34)とスライダ25の
スライダ面42aとは、磁気ディスクに対して各独立し
た状態であることから、コア組立体22A,22Bがス
ライダ等の異種材料と共に接着接合や面加工が行なわれ
ず、組立後の環境変化等による歪や段差を生じない。従
って、これらの平面度の精度、及び組立て時の段差精度
を緩和することができることを意味し、例えば段差が1
0μm〜20μm有していても、良好なヘッドタッチが
得られ、スペースロスによる出力低下を防止することが
できるものである。
【0044】また、第1の磁気ヘッド21Aでは、スラ
イダ25のスライダ面42aの長手方向の長さがヘッド
33より短いことから、良好なヘッドタッチを得ること
ができると共に、接触する単位面積当りの加圧力が高く
なりヘッドロードフォースを低減させることができる。
このことは、磁気ディスク55への密着性が良好になる
と共に、第2の磁気ヘッド21Bのスライダ25のスラ
イダ面42aに対するコア組立体22Aのヘッド面33
の影響が小さく段差で生じるスペースロスによる出力低
下を防止することができる。
【0045】さらに、第2の磁気ヘッド21Bでは、磁
気ディスク55の中心側(内側)に位置するヘッド面3
3aの面積が、外側に位置する第1の磁気ヘッド21A
のヘッド面33より小であることから、単位面積当りの
加圧力がさらに増大することとなり、スペースロスに対
するマージンが得られ、出力低下を防止することができ
る。
【0046】このことは、サイドS0面の第1の磁気ヘ
ッド21Aと、サイドS1面の第2の磁気ヘッド21B
との特性差(出力、分解能等のレベル差)が減少され
る。すなわち、サイドS1面(本実施例ではサイドS1
面)の平均実力を改善することができるものである。
【0047】なお、延出部42(ヘッド面42a)の長
さは、コア組立体22A,22Bのヘッド面33,33
aの長さ以下から上述の効果を有するものであるが、余
りに短かくしすぎると、磁気ディスク55の回転方向に
対するコア組立体22A,22Bが振れ等により不安定
となることから、適宜設定されるべきものである。例え
ば、ヘッド面42aの長さを、第1の磁気ヘッド21A
を基準にヘッド面33の長さの2/3程度とすることが
望ましいものであるが、振れによる特性悪化の許す範囲
で長さが設定される。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
に対して両面で互いに延出部の端面とキャップを有する
端面とを対向させてそれぞれの磁気ヘッドを配置させた
ときに、ディスクの中心側に位置されるギャップを有す
る端面の面積を、ディスクの周側に位置されるギャップ
を有する端面の面積より小とすることにより、面積の小
なギャップを有する端面が位置されるディスク面でのス
ペースロスに対するマージンの向上が図れてディスク両
面の特性差を減少させることができると共に、良好なヘ
ッドタッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1の第1の磁気ヘッドの構成図である。
【図3】図2のコア組立体の製造工程図である。
【図4】図2の第1の磁気ヘッドの製造説明図である。
【図5】図1の第2の磁気ヘッドの構成図である。
【図6】本発明の使用状態の説明図である。
【図7】従来の磁気ディスク装置における磁気ヘッドの
使用状態の説明図である。
【図8】図7(A)に示す従来の磁気ヘッドの説明図で
ある。
【図9】図8の組立後の加工の説明図である。
【符号の説明】
21A 第1の磁気ヘッド 21B 第2の磁気ヘッド 22A,22B コア組立体 23a,23b コイル 24 バックバー 25 スライダ 31a,31b コア 32 絶縁材 33,33a ヘッド面 34 ギャップ 41 枠体 42 延出部 42a スライダ面 43 パッド 55 磁気ディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコアでギャップを形成させたコア
    組立体にコイルを巻回させ、これを接続部で接合してス
    ライダの枠体に内包させ、該枠体より延出される延出部
    の端面が該ギャップを有する端面と略同一高さで形成さ
    れる磁気ヘッドを、ディスクの両面で互いに該延出部の
    端面と該ギャップを有する端面とを対向させてそれぞれ
    配置させる磁気ディスク装置において、 前記それぞれの磁気ヘッドにおける前記延出部の端面と
    前記ギャップを有する端面とを前記ディスクの回転方向
    で長さを異ならせて形成させると共に、 該ディスクの一方面に配置される該磁気ヘッドの、該デ
    ィスクの中心側に位置される該ギャップを有する端面の
    面積を、該ディスクの他方面に配置される他の該磁気ヘ
    ッドの、該ディスクの周側に位置される該ギャップを有
    する端面の面積より小に形成することを特徴とする磁気
    ディスク装置。
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