JP2818815B2 - マンホールの蓋高さ調整装置 - Google Patents
マンホールの蓋高さ調整装置Info
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Description
地下構築物の蓋高さを、路面高さおよび傾斜に合わせる
調整作業を容易にするようにした蓋高さ調整装置に関す
る。
に蓋枠を介して蓋体を取付ける場合、上記蓋高さを路面
高さおよび傾斜に合わせる調整作業が必要であり、例え
ば第6図に示すように、マンホール30の上部に形成され
た作業口31の周囲に道路32を円形または角型に掘削し、
上記作業口31の蓋枠受部上端面31aに、コンクリートブ
ロックまたは鉄片等で成形された複数の高さ調整部材33
を介して蓋枠34に取付けた蓋体35の高さおよび傾斜角度
を、路面高さに一致するように調整する。そして、上記
蓋枠34を再度はずし、各高さ調整部材33の内側、外側お
よび各高さ調整部材33,33…間の全周にわたって高さ調
整部材33の高さまでセメントモルタル36を敷き詰めて、
再び蓋枠34を設置、固定し、最後に内面をコテで仕上げ
て、マンホール30の蓋高さを調整する工法が採られてい
た。
寸法の異なる数種の高さ調整部材を多数用意しなければ
ならず、現場において適正な高さ調整部材を選択して積
重ねるために、高さ調整作業に手間がかかり作業時間が
長い等の問題があった。
蓋の周囲のモルタルが破損したり、あるいはコンクリー
トブロックの代りに木片等の変形し易い部材が使用され
た場合に破損を招くことがあった。さらに、ブロック片
の周囲に充填されるモルタルの充填作業、特に蓋枠とマ
ンホール上部または築造ブロックとの間の空隙内に、外
周側に設けられる根巻ブロックと対向する内周側の処
理,仕上げに多くの時間を要している、等の問題があっ
た。
ので、蓋体と路面との高さ調整を行なう際に、多種類の
高さ調整部材を多数用意する必要がなく、蓋体を取付け
る蓋枠を円錐コイルばねを介して上下調整可能に支持
し、上記蓋枠の高さを調整した後、所定の内枠を固定し
て流動性急硬化モルタル等を充填することにより、蓋高
さの調整作業を簡略化し、短時間で施行できるようにし
たマンホールの蓋高さ調整装置を提供することを目的と
するものである。
部の作業口に形成された蓋枠受部上端面または上記蓋枠
受部上端面に適宜積重ねた築造ブロックの上端面に複数
本の植込ボルトを植設し、上記植込ボルトに円錐コイル
ばねを介して蓋体を取付けた蓋枠の基盤を上記植込ボル
トに挿通して載置し、上記蓋枠をナットにより締付ける
ことによりマンホールの蓋体を路面高さに調整するマン
ホールの蓋高さ調整装置において、上記蓋体を取付けた
蓋枠の路面高さをナットを締付けることにより調整し、
蓋枠とマンホール上部または築造ブロックとの間の空隙
内に、外周側に設けられる根巻ブロックと対向して内周
側に設置される内枠を、上記蓋枠の内周壁および築造ブ
ロックの作業口内壁に接する外径と所定の高さおよび厚
さを有する変形自在なネオプレンゴムスポンジ等の円筒
状弾性体と、上記円筒状弾性体の上端部内周側に挿着さ
れる円環状のスチールベルトと、上記スチールベルトの
内周面の複数箇所に上端部が取付けられ、下端部が張付
けバンドの下部を支持する支持部を有する張付けバンド
支持金具と、上記張付けバンド支持金具のフックに支持
され、内,外周側の重ね合わせ部端部間に設けたスプリ
ングおよびハンドルの,ハンドルを回動することにより
円筒状弾性体の下側外周部を内周面より均等に拡開する
張付けバンドと、により構成したことを特徴とするもの
である。
等に構築されているマンホールの蓋体を路面高さに調整
する場合、マンホール上部の作業口に形成された蓋枠受
部上端面に、円錐コイルばねを介して蓋体を取付けた蓋
枠を載置して、蓋体の上面を路面高さに合わせた調整が
できるようにしたので、多種類の高さ調整部材を多数用
意する必要がなく、簡単な作業により短時間で蓋高さお
よび傾斜角度を任意に調整することができる。
面と蓋枠との間に根巻ブロックと対向して所定の内枠を
簡単に取付けることによりモルタルの充填が容易であ
り、流動性急硬化モルタルまたはレジンモルタル等を使
用することによりモルタルの硬化時間を短縮して、早期
に交通を解放することができる。
説明する。
面図であり、図において、符号1は道路下等に構築され
たコンクリート製マンホール、1aはマンホール1の上部
に形成された地上への出入口となる作業口、1bは蓋枠受
部上端面である。また、2,3,4は所定の高さを有し、マ
ンホール1の作業口1aに相当する作業口2a,3a,4aを形成
した築造ブロックであり、この築造ブロック2,3,4は、
マンホール1の蓋枠受部上端面1bより路面5までの高さ
が高い場合に適宜積重ねて使用されるもので、含浸接着
剤6により接着固定される。さらに、7はマンホール1
の蓋体、8は蓋体7が取付けられる蓋枠である。
的であり、上記蓋体7を取付けた蓋枠8の基盤8aを、円
錐コイルばね9を介して最上段の築造ブロック4の上面
またはマンホール1の蓋枠受部上端面1bに直接載置し、
その周囲を流動性急硬化モルタル10等により固定するよ
うになっている。
ール1の蓋枠受部上端面1bには、予め円周上の少なくと
も3〜4箇所以上に植込ボルト11が埋設されており、上
記植込ボルト11には、上方に行くに従ってコイル径が小
径となり、撓み量が十分得られる円錐コイルばね9が挿
着されている。また、蓋枠8の基盤8aには、植込ボルト
11が挿通されるボルト穴が穿設されており、この基盤8a
より上面に突出した植込ボルト11には、ナット12が螺着
されている。そして、上記ナット12を締付けることによ
り、蓋枠8に取付けた蓋体7の路面高さおよび傾斜角度
を任意に適正に調整することができるようになってい
る。
調整した後は、最上段の築造ブロック4またはマンホー
ル1の蓋枠受部上端面1bと蓋枠8の基盤8aとの間の空隙
に内枠13が取付けられると共に、築造ブロック2,3,4の
外周に設置されて外枠となる根巻ブロック14との間に流
動性急硬化モルタル10等が充填されるようになってい
る。
内周壁および築造ブロック4の作業口4aに接する外径
と、所定の高さおよび厚さを有する変形自在なネオプレ
ンゴムスポンジ等の円筒状弾性体15と、上記円筒状弾性
体15の上端部内周側に挿着される円環状のスチールベル
ト16と、上記スチールベルト16の内周面3箇所に上端部
が固着され、下端部が円筒状弾性体15の底面位置で内側
に折曲げられたフック支持部17aを有する張付けバンド
支持金具17と、上記張付けバンド支持金具17のフック17
aに支持され、上記円筒状弾性体15の下側外周部を内周
面より均等に拡開して築造ブロック4の作業口4aまたは
マンホール1の作業内1aの内周面に圧着させる張付けバ
ンド18とにより構成されている。また、上記張付けバン
ド支持金具17には係止ピン17bが固着されており、内枠1
3を蓋枠8に吊下げるコイルばね付きの吊りフック24が
係止されるようになっている。
合わせ部18a,18bが設けられており、第4図および第5
図に示すように、締付け金具19のハンドル20を操作する
ことにより、スプリング21により重ね合わせ部18a,18b
が減少して外周部が拡開するようになっている。
側の重ね合わせ部18aに固着されたフック22と、内周側
の重ね合わせ部18bに固着されたピン23に回転自在に枢
支されたハンドル20との間にスプリング21が張設されて
おり、上記ハンドル20を回動操作することによって円筒
状弾性体15の下側の外周部が拡開して、築造ブロック4
の作業口4aまたはマンホール1の作業口1aの内周面に圧
着させるようになっている。
部上端面1bに蓋枠8を介して蓋体7を取付ける場合は、
予め周囲の道路を円形または角型に掘削した掘削孔5aが
形成されており、マンホール1の蓋体7を路面5の高さ
に合わせて調整し、蓋枠8を流動性急硬化モルタル10に
よって固定した後に、舗装等により補修される。
さ調整工法による蓋体7の嵩上げ作業について説明す
る。
を円形または角型に掘削し、マンホール1の蓋枠受部上
端面1bを露出させる。ここで、マンホール1の蓋枠受部
上端面1bより路面5までの高さが高い場合は、上記蓋枠
受部上端面1bに築造ブロック2,3,4を適宜積重ねて含浸
接着剤6により接着固定する。そして、最上段の築造ブ
ロック4の上面に植設された植込ボルト11に円錐コイル
ばね9を挿着し、その上部より蓋枠8の基盤8aを取付け
ると共に、植込ボルト11の上部よりナット12を螺着す
る。
5の高さおよび傾斜面に一致するようにナット12を締付
け円錐コイルばね9を圧縮しながら任意に調整する。
蓋枠8の基盤8aとの間の空隙に内枠13を取付けると共
に、外側に外枠となる根巻ブロック14を設置し、上記内
枠13と根巻ブロック14との空隙内に流動性急硬化モルタ
ル10を充填して固定する。
ンホール1の周囲に掘削された掘削孔5aの舗装等を補修
して工事が完了する。なお、内枠13を構成する円筒状弾
性体15、スチールベルト16、張付けバンド支持金具17、
張付けバンド18、吊りフック24等は何度も繰返し使用で
きるものである。
の高さに調整した後、蓋枠8の基盤8aより下方に残る空
隙をモルタルにより充填する場合、内枠13の上部が吊り
フック24を介して蓋枠8の内周面に簡単に吊下げられて
密着すると共に、下部が締付け金具19により築造ブロッ
ク4の作業口4aまたはマンホール1の作業口1aの内周面
に密着して、固定することができる。
10は、急硬化型モルタルまたはレジンモルタル等を使用
することにより、圧縮強度,曲げ強度が大きいだけでな
く、強度発現が早く、施工後に早期交通解放が可能とな
る。
さ調整装置は、調整ナットを締付けるだけで簡単に任意
の高さおよび傾斜面に調整することができるので、多数
の高さ調整部材を用意する必要がなく、簡単な作業によ
り短時間で調整することができる。
モルタルを充填する際の内枠の取付け,取外しが容易で
あり、かつ迅速に着脱でき、しかも内枠は何回も使用で
きて経済的である。
図、第2図は本発明による内枠の構造を示す斜視図、第
3図は同断面図、第4図および第5図は締付け金具の作
動説明図、第6図は従来例によるマンホールの上部構造
を示す断面図である。 1……マンホール、1a……作業口、1b……蓋枠受部上端
面、2,3,4……築造ブロック、2a,3a,4a……作業口、5
……路面、7……蓋体、8……蓋枠、8a……基盤、9…
…円錐コイルばね、10……流動性急硬化モルタル、11…
…植込ボルト、12……ナット、13……内枠、14……根巻
ブロック、15……円筒状弾性体、16……スチールベル
ト、17……締付けバンド支持金具、18……締付けバン
ド、19……締付け金具、20……ハンドル、21……スプリ
ング、22……フック、23……ピン、24……吊りフック。
Claims (1)
- 【請求項1】マンホール上部の作業口に形成された蓋枠
受部上端面または上記蓋枠受部上端面に適宜積重ねた築
造ブロックの上端面に複数本の植込ボルトを植設し、上
記植込ボルトに円錐コイルばねを介して蓋体を取付けた
蓋枠の基盤を上記植込ボルトに挿通して載置し、上記蓋
枠をナットにより締付けることによりマンホールの蓋体
を路面高さに調整するマンホールの蓋高さ調整装置にお
いて、 上記蓋体を取付けた蓋枠の路面高さをナットを締付ける
ことにより調整し、蓋枠とマンホール上部または築造ブ
ロックとの間の空隙内に、外周側に設けられる根巻ブロ
ックと対向して内周側に設置される内枠を、上記蓋枠の
内周壁および築造ブロックの作業口内壁に接する外径と
所定の高さおよび厚さを有する変形自在なネオプレンゴ
ムスポンジ等の円筒状弾性体と、上記円筒状弾性体の上
端部内周側に挿着される円環状のスチールベルトと、上
記スチールベルトの内周面の複数箇所に上端部が取付け
られ、下端部が張付けバンドの下部を支持する支持部を
有する張付けバンド支持金具と、上記張付けバンド支持
金具のフックに支持され、内,外周側の重ね合わせ部端
部間に設けたスプリングおよびハンドルの,ハンドルを
回動することにより円筒状弾性体の下側外周部を内周面
より均等に拡開する張付けバンドと、により構成したこ
とを特徴とするマンホールの蓋高さ調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024169A JP2818815B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | マンホールの蓋高さ調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024169A JP2818815B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | マンホールの蓋高さ調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03228925A JPH03228925A (ja) | 1991-10-09 |
JP2818815B2 true JP2818815B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=12130846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024169A Expired - Lifetime JP2818815B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | マンホールの蓋高さ調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818815B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015071939A (ja) * | 2014-12-09 | 2015-04-16 | 株式会社ニチコン | 円筒形型枠およびマンホール内壁面の更生方法 |
-
1990
- 1990-02-02 JP JP2024169A patent/JP2818815B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03228925A (ja) | 1991-10-09 |
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