JP2816986B2 - カム軸のスラスト受構造 - Google Patents
カム軸のスラスト受構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はカム軸のスラスト受構造に係り、特に車両
用内燃機関のカム軸のオイルシール部材の小型化を図る
とともに耐久性を向上し得るカム軸のスラスト受構造に
関する。
用内燃機関のカム軸のオイルシール部材の小型化を図る
とともに耐久性を向上し得るカム軸のスラスト受構造に
関する。
第5図に示す如く、車両用の内燃機関102は、シリン
ダブロック(図示せず)にシリンダヘッド104を載置し
て固定し、また、このシリンダヘッド104上部にシリン
ダヘッドカバー106を固定してカム軸108等からなる動弁
機構110を配置するカム室112を形成して構成されてい
る。カム軸108の一端側には、図示しないがクランク軸
に固定したクランクプーリに連絡するベルトを巻掛ける
カムプーリ114を固定している。
ダブロック(図示せず)にシリンダヘッド104を載置し
て固定し、また、このシリンダヘッド104上部にシリン
ダヘッドカバー106を固定してカム軸108等からなる動弁
機構110を配置するカム室112を形成して構成されてい
る。カム軸108の一端側には、図示しないがクランク軸
に固定したクランクプーリに連絡するベルトを巻掛ける
カムプーリ114を固定している。
前記カム軸108は、第6図に示す如く、ジャーナル部1
16がシリンダヘッド104の軸受部118とカム軸ハウジング
120の軸保持部122とによって回転可能に支持されてい
る。また、カム軸108には、該カム軸108の軸方向、つま
り内燃機関の長手方向Xへの移動を規制すべく、第1ス
ラスト受部124と第2スラスト受部126とが設けられてい
る。
16がシリンダヘッド104の軸受部118とカム軸ハウジング
120の軸保持部122とによって回転可能に支持されてい
る。また、カム軸108には、該カム軸108の軸方向、つま
り内燃機関の長手方向Xへの移動を規制すべく、第1ス
ラスト受部124と第2スラスト受部126とが設けられてい
る。
第1スラスト受部124は、カム室112側に位置し、軸受
部118にジャーナル部116の半径よりも大きく形成された
半径を有する第1ヘッド側凹部128と軸保持部122にジャ
ーナル部116の半径よりも大きく形成された半径を有す
る第1ハウジング側凹部130内において側端がカム室122
内に突出しないように収容されている。
部118にジャーナル部116の半径よりも大きく形成された
半径を有する第1ヘッド側凹部128と軸保持部122にジャ
ーナル部116の半径よりも大きく形成された半径を有す
る第1ハウジング側凹部130内において側端がカム室122
内に突出しないように収容されている。
また、第2スラスト受部126は、カム室112から離間し
た位置、つまりカム軸108の端部側に位置し、軸受部118
にジャーナル部116の半径よりも大きく形成された半径
を有する第2ヘッド側凹部132と軸保持部122にジャーナ
ル部116の半径よりも形成された半径を有する第2ハウ
ジング側凹部134とに配設されている。
た位置、つまりカム軸108の端部側に位置し、軸受部118
にジャーナル部116の半径よりも大きく形成された半径
を有する第2ヘッド側凹部132と軸保持部122にジャーナ
ル部116の半径よりも形成された半径を有する第2ハウ
ジング側凹部134とに配設されている。
この第2ヘッド側凹部132と第2ハウジング側凹部134
との夫々半径は、第2スラスト受部126の外周面126a上
にオイルシール部材136を設けるために、第1ヘッド側
凹部128と第1ハウジング側凹部130の夫々半径よりも大
きく形成されている。このオイルシール部材136は、潤
滑油が外部に流出するのを阻止するものである。
との夫々半径は、第2スラスト受部126の外周面126a上
にオイルシール部材136を設けるために、第1ヘッド側
凹部128と第1ハウジング側凹部130の夫々半径よりも大
きく形成されている。このオイルシール部材136は、潤
滑油が外部に流出するのを阻止するものである。
カム軸のスラスト受構造としては、例えば実開昭57−
20504号公報に開示されている。この公報に記載のもの
は、タップ孔に螺合するボルトによってスラスト受円板
をカム軸に取付けた構成を有している。
20504号公報に開示されている。この公報に記載のもの
は、タップ孔に螺合するボルトによってスラスト受円板
をカム軸に取付けた構成を有している。
ところが、従来のカム軸のスラスト受構造において
は、第6、7図に示す如く、オイルシール部材138を第
2スラスト受部126の外周面126a上に設けているので、
オイルシール部材136を大なる径によって形成する必要
があり、オイルシール部材136が大型化になるという不
都合があった。
は、第6、7図に示す如く、オイルシール部材138を第
2スラスト受部126の外周面126a上に設けているので、
オイルシール部材136を大なる径によって形成する必要
があり、オイルシール部材136が大型化になるという不
都合があった。
また、オイルシール部材136が大型になると、ジャー
ナル部116に供給される潤滑油が接触するオイルシール
部材136の側面の面積が大となり、このため、オイルシ
ール部材136が潤滑油によって機能劣化し、オイルシー
ル部材136の使用寿命が短くなるという不都合を招い
た。
ナル部116に供給される潤滑油が接触するオイルシール
部材136の側面の面積が大となり、このため、オイルシ
ール部材136が潤滑油によって機能劣化し、オイルシー
ル部材136の使用寿命が短くなるという不都合を招い
た。
そこでこの発明の目的は、上述の不都合を除去すべ
く、オイルシール部材をスラスト受部外周面上に配置す
るのを回避させてオイルシール部材の小型化を図るとと
もに、オイルシール部材の潤滑油接触面積を小としてオ
イルシール部材の機能劣化を阻止し、オイルシール部材
の耐久性を向上させ、しかもカム軸のジャーナル部の強
度を向上させてジャーナル部の小型化を図り得るカム軸
のスラスト受構造を実現するにある。
く、オイルシール部材をスラスト受部外周面上に配置す
るのを回避させてオイルシール部材の小型化を図るとと
もに、オイルシール部材の潤滑油接触面積を小としてオ
イルシール部材の機能劣化を阻止し、オイルシール部材
の耐久性を向上させ、しかもカム軸のジャーナル部の強
度を向上させてジャーナル部の小型化を図り得るカム軸
のスラスト受構造を実現するにある。
この目的を達成するためにこの発明は、シリンダヘッ
ドとカム軸ハウジングとによって回転可能に支持される
カム軸のジャーナル部一側端上に潤滑油の外部への流出
を阻止するオイルシール部材を設けるとともに前記ジャ
ーナル部他側端には第1スラスト受部を設け、前記オイ
ルシール部材と前記第1スラスト受部間の前記ジャーナ
ル部には前記オイルシール部材に隣接させて前記カム軸
の軸方向への移動を規制する第2スラスト受部を設け、
前記オイルシール部材の内径を前記第2スラスト受部の
外径よりも小さく形成し、前記シリンダヘッド及び前記
カム軸ハウジングには、前記オイルシール部材が前記シ
リンダヘッドのヘッド側外端面から突出しないように前
記オイルシール部材を収容するシール用凹部を形成する
とともに、このシール用凹部に連設し且つ該シール用凹
部の内径よりも小さな内径で前記第2スラスト受部を収
容する凹部を形成し、この凹部に連設し且つ該凹部の内
径よりも小さな内径で前記ジャーナル部を回転可能に支
持するジャーナル溝を形成したことを特徴とする。
ドとカム軸ハウジングとによって回転可能に支持される
カム軸のジャーナル部一側端上に潤滑油の外部への流出
を阻止するオイルシール部材を設けるとともに前記ジャ
ーナル部他側端には第1スラスト受部を設け、前記オイ
ルシール部材と前記第1スラスト受部間の前記ジャーナ
ル部には前記オイルシール部材に隣接させて前記カム軸
の軸方向への移動を規制する第2スラスト受部を設け、
前記オイルシール部材の内径を前記第2スラスト受部の
外径よりも小さく形成し、前記シリンダヘッド及び前記
カム軸ハウジングには、前記オイルシール部材が前記シ
リンダヘッドのヘッド側外端面から突出しないように前
記オイルシール部材を収容するシール用凹部を形成する
とともに、このシール用凹部に連設し且つ該シール用凹
部の内径よりも小さな内径で前記第2スラスト受部を収
容する凹部を形成し、この凹部に連設し且つ該凹部の内
径よりも小さな内径で前記ジャーナル部を回転可能に支
持するジャーナル溝を形成したことを特徴とする。
この発明の構成によれば、オイルシール部材が第2ス
ラスト受部外周面上に配設されることがないので、オイ
ルシール部材の小型化を図ることができる。このように
オイルシール部材を小型にすることにより、カム軸のジ
ャーナル部において潤滑油がオイルシール部材側に流動
するが、オイルシール部材の潤滑油接触面積が小さくな
り、オイルシール部材の機能劣化を阻止してオイルシー
ル部材の耐久性を向上させることができる。
ラスト受部外周面上に配設されることがないので、オイ
ルシール部材の小型化を図ることができる。このように
オイルシール部材を小型にすることにより、カム軸のジ
ャーナル部において潤滑油がオイルシール部材側に流動
するが、オイルシール部材の潤滑油接触面積が小さくな
り、オイルシール部材の機能劣化を阻止してオイルシー
ル部材の耐久性を向上させることができる。
また、カム軸のジャーナル部に第2スラスト受部を設
けたので、ジャーナル部の強度が向上してジャーナル部
の小型化を図ることができる。
けたので、ジャーナル部の強度が向上してジャーナル部
の小型化を図ることができる。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体
的に説明する。
的に説明する。
第1〜3図は、この発明の第1実施例を示すものであ
る。図において、2はシリンダヘッド4とシリンダブロ
ック(図示せず)とにより構成される車両の内燃機関で
ある。前記シリンダヘッド4上面には、カム室6を形成
すべくシリンダヘッドカバー8が固設されている。
る。図において、2はシリンダヘッド4とシリンダブロ
ック(図示せず)とにより構成される車両の内燃機関で
ある。前記シリンダヘッド4上面には、カム室6を形成
すべくシリンダヘッドカバー8が固設されている。
前記カム室6内には、内燃機関2の長手方向Xに指向
して動弁機構10のカム軸12が配設されている。このカム
軸12の端部14には、カムプーリ16がボルト18によって固
設されている。
して動弁機構10のカム軸12が配設されている。このカム
軸12の端部14には、カムプーリ16がボルト18によって固
設されている。
また、シリンダヘッド4には、燃焼室20が形成されて
いるとともに、この燃焼室20に臨んで点火栓22が設けら
れている。
いるとともに、この燃焼室20に臨んで点火栓22が設けら
れている。
前記カム軸12のカムプーリ16を取付ける端部14側にお
いて、第2図に示す如く、カム軸12のジャーナル部24の
一側端上に潤滑油が外部に流出するのを阻止するオイル
シール部材26を設けるとともにジャーナル部24の他側端
には第1スラスト受部28を設け、オイルシール部材24と
第1スラスト受部28間のジャーナル部24にはカム軸12の
軸方向、つまり内燃機関2の長手方向Xへの移動を規制
する第2スラスト受部30を設ける。
いて、第2図に示す如く、カム軸12のジャーナル部24の
一側端上に潤滑油が外部に流出するのを阻止するオイル
シール部材26を設けるとともにジャーナル部24の他側端
には第1スラスト受部28を設け、オイルシール部材24と
第1スラスト受部28間のジャーナル部24にはカム軸12の
軸方向、つまり内燃機関2の長手方向Xへの移動を規制
する第2スラスト受部30を設ける。
即ち、図3図に示す如く、カム軸12のジャーナル部24
は、所定の直径D1に形成されている。また、オイルシー
ル部材26は、内径D2がジャーナル部24の直径D1と略同一
又は少し大きく且つ第2スラスト受部30の外径D3よりも
小さく形成されている。そして、シリンダヘッド4の軸
受部32には、オイルシール部材26がヘッド側外端面34か
ら突出しないようにオイルシール部材26を収容するヘッ
ド側シール用凹部36を所定の半径で形成するとともに、
このヘッド側シール用凹部36に連設し且つ軸受部32の中
央部位側に第2スラスト受部30の下半分を収容する第2
ヘッド側凹部38をヘッド側シール用凹部36の半径よりも
少許小なる半径で形成し、第2ヘッド側凹部38に連設し
てジャーナル部24の下半分を回転可能に支持するヘッド
側ジャーナル溝40を第2ヘッド側凹部38の半径よりも小
さな半径で形成する。
は、所定の直径D1に形成されている。また、オイルシー
ル部材26は、内径D2がジャーナル部24の直径D1と略同一
又は少し大きく且つ第2スラスト受部30の外径D3よりも
小さく形成されている。そして、シリンダヘッド4の軸
受部32には、オイルシール部材26がヘッド側外端面34か
ら突出しないようにオイルシール部材26を収容するヘッ
ド側シール用凹部36を所定の半径で形成するとともに、
このヘッド側シール用凹部36に連設し且つ軸受部32の中
央部位側に第2スラスト受部30の下半分を収容する第2
ヘッド側凹部38をヘッド側シール用凹部36の半径よりも
少許小なる半径で形成し、第2ヘッド側凹部38に連設し
てジャーナル部24の下半分を回転可能に支持するヘッド
側ジャーナル溝40を第2ヘッド側凹部38の半径よりも小
さな半径で形成する。
また、カム軸12の上方に位置するカム軸ハウジング42
の軸保持部44には、オイルシール部材26がハウジング側
外端面46から突出しないようにオイルシール部材26を収
容するハウジング側シール用凹部48を所定の半径で形成
するとともに、このハウジング側シール用凹部48に連設
し且つカム軸ハウジング42の中央部位側に第2スラスト
受部30の上半分を収容する第2ハウジング側凹部50をハ
ウジング側シール用凹部48の半径よりも少許小なる半径
で形成し、この第2ハウジング側凹部50に連設してジャ
ーナル部24の上半分を支持するハウジング側ジャーナル
溝52を第2ハウジング側凹部50の半径よりも小さな半径
で形成する。これにより、ヘッド側シール用凹部36とハ
ウジング側シール用凹部48とによって所定の半径D4のシ
ール用凹部が形成されるとともに、第2ヘッド側凹部38
と第2ハウジング側凹部50とによって上述のシール用凹
部の内径D4よりも小さな内径D5の第2スラスト受部30を
収容する凹部が形成され、また、ヘッド側ジャーナル溝
40とハウジング側ジャーナル溝52とによって上述の凹部
の内径D5よりも小さな内径D6のジャーナル溝が形成され
る。
の軸保持部44には、オイルシール部材26がハウジング側
外端面46から突出しないようにオイルシール部材26を収
容するハウジング側シール用凹部48を所定の半径で形成
するとともに、このハウジング側シール用凹部48に連設
し且つカム軸ハウジング42の中央部位側に第2スラスト
受部30の上半分を収容する第2ハウジング側凹部50をハ
ウジング側シール用凹部48の半径よりも少許小なる半径
で形成し、この第2ハウジング側凹部50に連設してジャ
ーナル部24の上半分を支持するハウジング側ジャーナル
溝52を第2ハウジング側凹部50の半径よりも小さな半径
で形成する。これにより、ヘッド側シール用凹部36とハ
ウジング側シール用凹部48とによって所定の半径D4のシ
ール用凹部が形成されるとともに、第2ヘッド側凹部38
と第2ハウジング側凹部50とによって上述のシール用凹
部の内径D4よりも小さな内径D5の第2スラスト受部30を
収容する凹部が形成され、また、ヘッド側ジャーナル溝
40とハウジング側ジャーナル溝52とによって上述の凹部
の内径D5よりも小さな内径D6のジャーナル溝が形成され
る。
従って、オイルシール部材26は、第2スラスト受部30
よりもカム軸12の端部14側で第2スラスト受部30に隣接
して配設され、且つ端部14上に直接取付けられる。
よりもカム軸12の端部14側で第2スラスト受部30に隣接
して配設され、且つ端部14上に直接取付けられる。
また、軸ハウジング42は、シリンダヘッド4の上部に
固定用ボルト54によって固定されるものである。
固定用ボルト54によって固定されるものである。
前記カム軸12には、複数のカム56が所定に配設されて
いる。
いる。
次に、この第1実施例の作用を説明する。
内燃機関2の稼動によりカム軸12が回転すると、図示
しない潤滑油供給手段によって潤滑油がジャーナル部24
に供給される。この潤滑油は、例えばジャーナル部24の
略中央部位に供給され、ジャーナル部24の外周面と軸受
部32の内周面・軸保持部44の内周面との間を経て、つま
りヘッド側ジャーナル溝40及びハウジング側ジャーナル
溝52を経て、第1スラスト受部28側及び第2スラスト受
部30側に供給される(第3図の矢印で示す)。
しない潤滑油供給手段によって潤滑油がジャーナル部24
に供給される。この潤滑油は、例えばジャーナル部24の
略中央部位に供給され、ジャーナル部24の外周面と軸受
部32の内周面・軸保持部44の内周面との間を経て、つま
りヘッド側ジャーナル溝40及びハウジング側ジャーナル
溝52を経て、第1スラスト受部28側及び第2スラスト受
部30側に供給される(第3図の矢印で示す)。
また、カム軸12の軸方向、つまり内燃機関2の長手方
向Xに作用する外力であるスラストは、この第1、第2
スラスト受部28、30によって受けられる。
向Xに作用する外力であるスラストは、この第1、第2
スラスト受部28、30によって受けられる。
ところで、この第1実施例によれば、オイルシール部
材26をカム軸12の端部14に直接取付けて第2スラスト受
部30上に設けることがないので、オイルシール部材26の
径を小とすることができ、これにより、オイルシール部
材26の小型化を図ることができる。
材26をカム軸12の端部14に直接取付けて第2スラスト受
部30上に設けることがないので、オイルシール部材26の
径を小とすることができ、これにより、オイルシール部
材26の小型化を図ることができる。
また、このようにオイルシール部材26を小型化するこ
とにより、ジャーナル部24に供給される潤滑油の接触す
るオイルシール部材26の内側面26aの面積を小さくする
ことができ、これにより、オイルシール部材26が潤滑油
の温度や潤滑油に含有する不純物等によって機能劣化を
生ずるのを極力阻止させ、耐久性を向上させることがで
きる。
とにより、ジャーナル部24に供給される潤滑油の接触す
るオイルシール部材26の内側面26aの面積を小さくする
ことができ、これにより、オイルシール部材26が潤滑油
の温度や潤滑油に含有する不純物等によって機能劣化を
生ずるのを極力阻止させ、耐久性を向上させることがで
きる。
更に、第2スラスト受部30がジャーナル部24に設けら
れているので、ジャーナル部24の強度が向上し、これに
より、ジャーナル部24の小型化を図ることができる。
れているので、ジャーナル部24の強度が向上し、これに
より、ジャーナル部24の小型化を図ることができる。
第4図は、この発明の第2実施例を示すものである。
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能
を果す箇所には同一符号を付して説明する。
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能
を果す箇所には同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にあ
る。即ち、オイルシール部材26の内側面26aに第2スラ
スト受部30の外側面30aを当接させて第2スラスト受部3
0を配設した。また、第1スラスト受部28は、軸受部32
にジャーナル部24の半径D7よりも大きく形成された半径
D8を有する第1ヘッド側凹部62と軸保持部44にジャーナ
ル部24の半径D7よりも大きく形成された半径D8を有する
第1ハウジング側凹部64内においてカム室6内に突出し
ないように配設されている。
る。即ち、オイルシール部材26の内側面26aに第2スラ
スト受部30の外側面30aを当接させて第2スラスト受部3
0を配設した。また、第1スラスト受部28は、軸受部32
にジャーナル部24の半径D7よりも大きく形成された半径
D8を有する第1ヘッド側凹部62と軸保持部44にジャーナ
ル部24の半径D7よりも大きく形成された半径D8を有する
第1ハウジング側凹部64内においてカム室6内に突出し
ないように配設されている。
この第2実施例の構成によれば、オイルシール部材26
の内側面26aが第2スラスト受部30の外側面30aに当接し
ているので、オイルシール部材26の潤滑油接触面積をさ
らに小とすることができる。これにより、オイルシール
部材26の機能劣化を、より効果的に果すことができる。
の内側面26aが第2スラスト受部30の外側面30aに当接し
ているので、オイルシール部材26の潤滑油接触面積をさ
らに小とすることができる。これにより、オイルシール
部材26の機能劣化を、より効果的に果すことができる。
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれ
ば、カム軸のジャーナル部一側端上のオイルシール部材
とジャーナル部他側端の第1スラスト受部間のジャーナ
ル部にはオイルシール部材に隣接させてカム軸の軸方向
への移動を規制する第2スラスト受部を設け、オイルシ
ール部材の内径を第2スラスト受部の外径よりも小さく
形成し、シリンダヘッド及びカム軸ハウジングには、オ
イルシール部材がヘッド側外端面から突出しないように
オイルシール部材を収容するシール用凹部を形成すると
ともに、このシール用凹部に連設し且つ該シール用凹部
の内径よりも小さな内径で第2スラスト受部を収容する
凹部を形成し、この凹部に連設し且つ該凹部の内径より
も小さな内径でジャーナル部を回転可能に支持するジャ
ーナル溝を形成したことにより、オイルシール部材をス
ラスト受部外周面上に配置するのを回避させてオイルシ
ール部材の小型化を図り、これにより、オイルシール部
材の潤滑油接触面積を小としてオイルシール部材の機能
劣化を阻止してオイルシール部材の耐久性を向上させ、
しかもカム軸のジャーナル部の強度を向上させてジャー
ナル部の小型化を図り得る。
ば、カム軸のジャーナル部一側端上のオイルシール部材
とジャーナル部他側端の第1スラスト受部間のジャーナ
ル部にはオイルシール部材に隣接させてカム軸の軸方向
への移動を規制する第2スラスト受部を設け、オイルシ
ール部材の内径を第2スラスト受部の外径よりも小さく
形成し、シリンダヘッド及びカム軸ハウジングには、オ
イルシール部材がヘッド側外端面から突出しないように
オイルシール部材を収容するシール用凹部を形成すると
ともに、このシール用凹部に連設し且つ該シール用凹部
の内径よりも小さな内径で第2スラスト受部を収容する
凹部を形成し、この凹部に連設し且つ該凹部の内径より
も小さな内径でジャーナル部を回転可能に支持するジャ
ーナル溝を形成したことにより、オイルシール部材をス
ラスト受部外周面上に配置するのを回避させてオイルシ
ール部材の小型化を図り、これにより、オイルシール部
材の潤滑油接触面積を小としてオイルシール部材の機能
劣化を阻止してオイルシール部材の耐久性を向上させ、
しかもカム軸のジャーナル部の強度を向上させてジャー
ナル部の小型化を図り得る。
第1〜3図はこの発明の第1実施例を示し、第1図はカ
ム軸を備えた内燃機関の側面による概略図、第2図はカ
ム軸のスラスト受構造の概略断面図、第3図は第2図の
要部拡大断面図である。 第4図はこの発明の第2実施例を示し、カム軸のスラス
ト受構造の概略断面図である。 第5〜7図は従来のカム軸のスラスト受構造を示し、第
5図はカム軸を備えた内燃機関の側面による一部断面
図、第6図はカム軸のスラスト受構造の概略断面図、第
7図は第6図の要部拡大断面図である。 図において、2は内燃機関、4はシリンダヘッド、6は
カム室、8はシリンダヘッドカバー、12はカム軸、14は
カム軸12の端部、24はジャーナル部、28は第1スラスト
受部、30は第2スラスト受部、そして42はカム軸ハウジ
ングである。
ム軸を備えた内燃機関の側面による概略図、第2図はカ
ム軸のスラスト受構造の概略断面図、第3図は第2図の
要部拡大断面図である。 第4図はこの発明の第2実施例を示し、カム軸のスラス
ト受構造の概略断面図である。 第5〜7図は従来のカム軸のスラスト受構造を示し、第
5図はカム軸を備えた内燃機関の側面による一部断面
図、第6図はカム軸のスラスト受構造の概略断面図、第
7図は第6図の要部拡大断面図である。 図において、2は内燃機関、4はシリンダヘッド、6は
カム室、8はシリンダヘッドカバー、12はカム軸、14は
カム軸12の端部、24はジャーナル部、28は第1スラスト
受部、30は第2スラスト受部、そして42はカム軸ハウジ
ングである。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダヘッドとカム軸ハウジングとによ
って回転可能に支持されるカム軸のジャーナル部一側端
上に潤滑油の外部への流出を阻止するオイルシール部材
を設けるとともに前記ジャーナル部他側端には第1スラ
スト受部を設け、前記オイルシール部材と前記第1スラ
スト受部間の前記ジャーナル部には前記オイルシール部
材に隣接させて前記カム軸の軸方向への移動を規制する
第2スラスト受部を設け、前記オイルシール部材の内径
を前記第2スラスト受部の外径よりも小さく形成し、前
記シリンダヘッド及び前記カム軸ハウジングには、前記
オイルシール部材が前記シリンダヘッドのヘッド側外端
面から突出しないように前記オイルシール部材を収容す
るシール用凹部を形成するとともに、このシール用凹部
に連設し且つ該シール用凹部の内径よりも小さな内径で
前記第2スラスト受部を収容する凹部を形成し、この凹
部に連設し且つ該凹部の内径よりも小さな内径で前記ジ
ャーナル部を回転可能に支持するジャーナル溝を形成し
たことを特徴とするカム軸のスラスト受構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11071989A JP2816986B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | カム軸のスラスト受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11071989A JP2816986B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | カム軸のスラスト受構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02291407A JPH02291407A (ja) | 1990-12-03 |
JP2816986B2 true JP2816986B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14542751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11071989A Expired - Lifetime JP2816986B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | カム軸のスラスト受構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816986B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7225836B2 (ja) * | 2019-01-24 | 2023-02-21 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP11071989A patent/JP2816986B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02291407A (ja) | 1990-12-03 |
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