JP2816634B2 - 木の実落とし機 - Google Patents
木の実落とし機Info
- Publication number
- JP2816634B2 JP2816634B2 JP5018020A JP1802093A JP2816634B2 JP 2816634 B2 JP2816634 B2 JP 2816634B2 JP 5018020 A JP5018020 A JP 5018020A JP 1802093 A JP1802093 A JP 1802093A JP 2816634 B2 JP2816634 B2 JP 2816634B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tree
- rod
- head
- conversion mechanism
- swing
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- Expired - Lifetime
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- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹木の木枝を振動させる
ことによって、その木枝に実った果実を地面に落下させ
る木の実落とし機に関するものである。
ことによって、その木枝に実った果実を地面に落下させ
る木の実落とし機に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来から高木に実った果実を収穫するに
あたっては、木枝を振動させることによって果実を地面
に落下させるという試みがなされている。これは例えば
梅の実の収穫に多く利用されているものであって、この
種の作業を行うにあたっては図5に示すように一端に原
動機3′を設けた長尺の杆状フレーム2′の他端にフッ
ク状の係止部材を設けた梅の実落とし用の機材が使用さ
れる。
あたっては、木枝を振動させることによって果実を地面
に落下させるという試みがなされている。これは例えば
梅の実の収穫に多く利用されているものであって、この
種の作業を行うにあたっては図5に示すように一端に原
動機3′を設けた長尺の杆状フレーム2′の他端にフッ
ク状の係止部材を設けた梅の実落とし用の機材が使用さ
れる。
【0003】しかしこのような機材にあっては、係止部
材を往復動させる機構を採用しているため、木枝Wに剪
断方向の大きな力が働き、場合によっては木枝Wを折っ
てしまうことすらあった。また係止部材の形状設定にあ
たっても加振時に木枝Wから簡単に外れてしまわないよ
うにする配慮が必要であった。
材を往復動させる機構を採用しているため、木枝Wに剪
断方向の大きな力が働き、場合によっては木枝Wを折っ
てしまうことすらあった。また係止部材の形状設定にあ
たっても加振時に木枝Wから簡単に外れてしまわないよ
うにする配慮が必要であった。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、木枝に伝える振動方向を変更
することにより無理なく確実に木の実を落とすことので
きる新規な木の実落とし機の開発を試みたものである。
らなされたものであって、木枝に伝える振動方向を変更
することにより無理なく確実に木の実を落とすことので
きる新規な木の実落とし機の開発を試みたものである。
【0005】
【目的達成の手段】すなわち本出願に係る第一の発明た
る木の実落とし機は、長尺の杆状フレームに対し原動機
と揺動ヘッドとを具えて成り、前記原動機の回転運動を
往復動変換機構により往復運動に変換した後、更に揺動
変換機構により揺動運動に変換し、これを揺動ヘッドに
伝達することで木枝に振動を与える装置において、前記
原動機と往復動変換機構は、杆状フレームの一方の端部
近くに設けられ、他方、前記揺動ヘッドは杆状フレーム
の他端側に設けられ、更に往復動変換機構と揺動変換機
構とは直杆状の中継部材によって接続されており、且つ
前記揺動ヘッドは杆状フレームの伸長方向に直交する方
向に設けられる回動軸を回動中心として支持されるとと
もに、この回動中心の側方に接続された前記中継部材の
往復運動を受けて揺動運動するよう構成されていること
を特徴として成るものである。
る木の実落とし機は、長尺の杆状フレームに対し原動機
と揺動ヘッドとを具えて成り、前記原動機の回転運動を
往復動変換機構により往復運動に変換した後、更に揺動
変換機構により揺動運動に変換し、これを揺動ヘッドに
伝達することで木枝に振動を与える装置において、前記
原動機と往復動変換機構は、杆状フレームの一方の端部
近くに設けられ、他方、前記揺動ヘッドは杆状フレーム
の他端側に設けられ、更に往復動変換機構と揺動変換機
構とは直杆状の中継部材によって接続されており、且つ
前記揺動ヘッドは杆状フレームの伸長方向に直交する方
向に設けられる回動軸を回動中心として支持されるとと
もに、この回動中心の側方に接続された前記中継部材の
往復運動を受けて揺動運動するよう構成されていること
を特徴として成るものである。
【0006】また本出願に係る第二の発明たる木の実落
とし機は、前記要件に加え、前記揺動ヘッドはあらかじ
め一定角度に拡開して設けられる挟持片を具えて成るこ
とを特徴として成るものである。これら発明により前記
目的を達成しようとするものである。
とし機は、前記要件に加え、前記揺動ヘッドはあらかじ
め一定角度に拡開して設けられる挟持片を具えて成るこ
とを特徴として成るものである。これら発明により前記
目的を達成しようとするものである。
【0007】
【発明の作用】まず本出願に係る第一の発明では、木枝
に直接作用し、木枝を振動させる部材として揺動ヘッド
を用いるとともに、この揺動ヘッドの回動軸を杆状フレ
ームの伸長方向と直交する方向に設けている。従ってこ
の揺動ヘッドの作用を受ける木枝は揺動ヘッドによる円
弧状回動軌跡面上を移動するが、実質的に揺動ヘッドの
揺動に伴い、主に上下方向に振動する。
に直接作用し、木枝を振動させる部材として揺動ヘッド
を用いるとともに、この揺動ヘッドの回動軸を杆状フレ
ームの伸長方向と直交する方向に設けている。従ってこ
の揺動ヘッドの作用を受ける木枝は揺動ヘッドによる円
弧状回動軌跡面上を移動するが、実質的に揺動ヘッドの
揺動に伴い、主に上下方向に振動する。
【0008】更に本出願に係る第二の発明では、揺動ヘ
ッドにあらかじめ一定角度に拡開して成る挟持片を設け
ている。従って挟持する木枝の径の大小によることなく
使用でき、また木枝の振幅も一様となる。
ッドにあらかじめ一定角度に拡開して成る挟持片を設け
ている。従って挟持する木枝の径の大小によることなく
使用でき、また木枝の振幅も一様となる。
【0009】
【実施例】以下本発明の木の実落とし機について図面に
基づいて具体的に説明する。本発明の木の実落とし機は
図中符号1に示すものであって、梅、栗、コーヒー豆
等、比較的果肉の堅い果実の収穫に用いられる。なお以
下の説明では収穫する果実として梅の実Aを例にとり、
本発明の木の実落とし機1の構造、そしてその作動状態
の順で説明する。
基づいて具体的に説明する。本発明の木の実落とし機は
図中符号1に示すものであって、梅、栗、コーヒー豆
等、比較的果肉の堅い果実の収穫に用いられる。なお以
下の説明では収穫する果実として梅の実Aを例にとり、
本発明の木の実落とし機1の構造、そしてその作動状態
の順で説明する。
【0010】本発明の木の実落とし機1は、長尺の杆状
フレーム2に対してその一方の端部近くに原動機3を設
け、他方の端部に揺動ヘッド4を設けて成る。このうち
杆状フレーム2は一例としてアルミニウム製の角パイプ
を用い、これをすべての木枝Wに行き届くような長さに
切断して成るものである。またこのような杆状フレーム
2における一方の端部近くに設けられる原動機3の下部
にはクラッチボックス5と駆動ケーシング6とを設け
る。クラッチボックス5には、遠心クラッチ9を設ける
ものであって、このものは図4に示すように原動機3の
出力軸8に設けたシュー10と、このシュー10を囲む
ようにして設けられ、クラッチボックス5に回転自在に
支承される従動部材であるクラッチドラム11とを有す
る。
フレーム2に対してその一方の端部近くに原動機3を設
け、他方の端部に揺動ヘッド4を設けて成る。このうち
杆状フレーム2は一例としてアルミニウム製の角パイプ
を用い、これをすべての木枝Wに行き届くような長さに
切断して成るものである。またこのような杆状フレーム
2における一方の端部近くに設けられる原動機3の下部
にはクラッチボックス5と駆動ケーシング6とを設け
る。クラッチボックス5には、遠心クラッチ9を設ける
ものであって、このものは図4に示すように原動機3の
出力軸8に設けたシュー10と、このシュー10を囲む
ようにして設けられ、クラッチボックス5に回転自在に
支承される従動部材であるクラッチドラム11とを有す
る。
【0011】また駆動ケーシング6には、往復動変換機
構12を有する。すなわちクラッチドラム11に設けた
エキセントリックシャフト13に対し、二枚の円形の偏
心板14を互いに180゜の位相差を生じるように偏心
させて設け、この偏心板14にはそれぞれリング状の応
動部15を形成するコネクティングプレート16を設け
る。このコネクティングプレート16には、それぞれ中
継部材たる往復摺動板17が回動自在に接続する。この
往復摺動板17は繰り返しの曲げ運動に対する耐久性を
有する材料から成る例えば帯状の鋼板であって、このも
のは杆状フレーム2内を通って後述する揺動変換機構2
0に接続されている。
構12を有する。すなわちクラッチドラム11に設けた
エキセントリックシャフト13に対し、二枚の円形の偏
心板14を互いに180゜の位相差を生じるように偏心
させて設け、この偏心板14にはそれぞれリング状の応
動部15を形成するコネクティングプレート16を設け
る。このコネクティングプレート16には、それぞれ中
継部材たる往復摺動板17が回動自在に接続する。この
往復摺動板17は繰り返しの曲げ運動に対する耐久性を
有する材料から成る例えば帯状の鋼板であって、このも
のは杆状フレーム2内を通って後述する揺動変換機構2
0に接続されている。
【0012】次に杆状フレーム2の他方の端部(なお以
下原動機3が設けられる側を基端側、揺動ヘッド4が設
けられる側を作用端側として説明する)に設けられる揺
動ヘッド4及びこの揺動ヘッド4の駆動伝達機構である
揺動変換機構20について説明する。揺動変換機構20
は前記往復動変換機構12により原動機3による回転運
動を往復運動に変換したものを更に揺動運動に変換し、
これを揺動ヘッド4に伝える役割をするものである。
下原動機3が設けられる側を基端側、揺動ヘッド4が設
けられる側を作用端側として説明する)に設けられる揺
動ヘッド4及びこの揺動ヘッド4の駆動伝達機構である
揺動変換機構20について説明する。揺動変換機構20
は前記往復動変換機構12により原動機3による回転運
動を往復運動に変換したものを更に揺動運動に変換し、
これを揺動ヘッド4に伝える役割をするものである。
【0013】そしてその構成としては杆状フレーム2の
先端より延びる支持アーム21と、前記往復摺動板17
の先端に接続され、前記支持アーム21を挟んで互いに
逆側に張り出すように形成される接合用張出部22と、
この接合用張出部22の端部側に一端を回動自在に軸支
される作用アーム23とを具えて成る。またこのような
揺動変換機構20に対しては直接木枝Wに作用し、木枝
Wを振動させる揺動ヘッド4が接続される。
先端より延びる支持アーム21と、前記往復摺動板17
の先端に接続され、前記支持アーム21を挟んで互いに
逆側に張り出すように形成される接合用張出部22と、
この接合用張出部22の端部側に一端を回動自在に軸支
される作用アーム23とを具えて成る。またこのような
揺動変換機構20に対しては直接木枝Wに作用し、木枝
Wを振動させる揺動ヘッド4が接続される。
【0014】揺動ヘッド4は揺動板25と挟持片26と
を具えて成っており、このうち揺動板25は前記支持ア
ーム21に対して回動軸27により回動自在に支持され
るものであって、更に回動軸27を挟んでその左右に
は、前記作用アーム23の他端が回動自在に軸支されて
成る。またこのような揺動板25の左右いずれか一方の
端部には挟持片26が揺動板25と一体に形成されるも
のであって、図2に示す本実施例では、揺動板25を構
成する平板状部材を側方に延長形成する形で挟持片26
を設けている。
を具えて成っており、このうち揺動板25は前記支持ア
ーム21に対して回動軸27により回動自在に支持され
るものであって、更に回動軸27を挟んでその左右に
は、前記作用アーム23の他端が回動自在に軸支されて
成る。またこのような揺動板25の左右いずれか一方の
端部には挟持片26が揺動板25と一体に形成されるも
のであって、図2に示す本実施例では、揺動板25を構
成する平板状部材を側方に延長形成する形で挟持片26
を設けている。
【0015】挟持片26は木枝Wの太さの違いによるこ
となく、常に一定の係合状態を確保すべくV字状に側方
に拡開するような形状としている。なおこの場合の拡開
角度は、作業時において挟持片26が容易に木枝Wから
外れてしまわないように設定するものであって、更に適
用する樹木のすべての木枝Wに係合できるように設定す
る。またこのような挟持片26に対しては、例えばゴム
製の保護キャップ28が被せられる。因みにこの保護キ
ャップ28は木枝Wに挟持片26を係合させた状態にお
いて木枝Wを傷つけないようにするものである。
となく、常に一定の係合状態を確保すべくV字状に側方
に拡開するような形状としている。なおこの場合の拡開
角度は、作業時において挟持片26が容易に木枝Wから
外れてしまわないように設定するものであって、更に適
用する樹木のすべての木枝Wに係合できるように設定す
る。またこのような挟持片26に対しては、例えばゴム
製の保護キャップ28が被せられる。因みにこの保護キ
ャップ28は木枝Wに挟持片26を係合させた状態にお
いて木枝Wを傷つけないようにするものである。
【0016】以上が本発明の木の実落とし機1の基本的
構成であるが、本発明の木の実落とし機1には、更に次
のような部材が設けられる。すなわち原動機3の下部に
設けられる駆動ケーシング6には、ハンドル30が設け
られるものであって、このハンドル30に対しては更に
操作レバー31が設けられる。このほか図示は省略する
が、作業者の負担を軽減する目的で肩掛ベルトを設け、
前記ハンドル30及び杆状フレーム2と、この肩掛ベル
トの三点で木の実落とし機1を支持する構成とすること
もできる。また本実施例ではハンドル30は駆動ケーシ
ング6に対し固定状態に設けたが、別途セレーション等
を設け、ハンドル30の取付角度を変更できる構成とす
ることもできる。
構成であるが、本発明の木の実落とし機1には、更に次
のような部材が設けられる。すなわち原動機3の下部に
設けられる駆動ケーシング6には、ハンドル30が設け
られるものであって、このハンドル30に対しては更に
操作レバー31が設けられる。このほか図示は省略する
が、作業者の負担を軽減する目的で肩掛ベルトを設け、
前記ハンドル30及び杆状フレーム2と、この肩掛ベル
トの三点で木の実落とし機1を支持する構成とすること
もできる。また本実施例ではハンドル30は駆動ケーシ
ング6に対し固定状態に設けたが、別途セレーション等
を設け、ハンドル30の取付角度を変更できる構成とす
ることもできる。
【0017】次にこのような本発明の木の実落とし機1
を用いての梅の実Aの収穫の様子について、本発明の木
の実落とし機1の作動状態と併せて説明する。作業者は
まず原動機3を起動し、ハンドル30及び杆状フレーム
2の基部側を手で持って作業姿勢をとる。そして杆状フ
レーム2の先端側に位置する挟持片26を木枝Wに係合
させて操作レバー31を操作し、原動機3の回転を後段
の諸部材に伝達するようにする。
を用いての梅の実Aの収穫の様子について、本発明の木
の実落とし機1の作動状態と併せて説明する。作業者は
まず原動機3を起動し、ハンドル30及び杆状フレーム
2の基部側を手で持って作業姿勢をとる。そして杆状フ
レーム2の先端側に位置する挟持片26を木枝Wに係合
させて操作レバー31を操作し、原動機3の回転を後段
の諸部材に伝達するようにする。
【0018】すなわち適宜のスロットルコントロールに
よって原動機3の回転数を一定以上に上げ、シュー10
が遠心力により外側に広がってクラッチドラム11に圧
接し、駆動がエキセントリックシャフト13に伝わるよ
うにする。これにより二枚の偏心板14が180゜の位
相差でそれぞれ偏心的に回転するとともに、その駆動が
コネクティングプレート16に伝達されて各往復摺動板
17が互いにすれ違うように往復運動をする。
よって原動機3の回転数を一定以上に上げ、シュー10
が遠心力により外側に広がってクラッチドラム11に圧
接し、駆動がエキセントリックシャフト13に伝わるよ
うにする。これにより二枚の偏心板14が180゜の位
相差でそれぞれ偏心的に回転するとともに、その駆動が
コネクティングプレート16に伝達されて各往復摺動板
17が互いにすれ違うように往復運動をする。
【0019】そしてそれぞれの往復摺動板17に接続す
る接合用張出部22が往復摺動板17と共に互いにすれ
違うように往復運動するようになり、更にこの接合用張
出部22に接続する作用アーム23を接合用張出部22
の摺動方向に互い違いに押し込み、または引き込むよう
に作動する。そして揺動ヘッド4における揺動板25
は、この作用アーム23の作動を受けて回動軸27を回
動中心として、一定角度の範囲で揺動するようになり、
これにより挟持片26によって挟持されている木枝Wを
振動させる。
る接合用張出部22が往復摺動板17と共に互いにすれ
違うように往復運動するようになり、更にこの接合用張
出部22に接続する作用アーム23を接合用張出部22
の摺動方向に互い違いに押し込み、または引き込むよう
に作動する。そして揺動ヘッド4における揺動板25
は、この作用アーム23の作動を受けて回動軸27を回
動中心として、一定角度の範囲で揺動するようになり、
これにより挟持片26によって挟持されている木枝Wを
振動させる。
【0020】そして木枝Wに付いている梅の実Aは木枝
Wの振動に伴い地上に落下する。このようにしてすべて
の木枝W、更にはすべての梅の木について、上記操作手
順を繰り返せば梅の実Aの収穫が完了する。そして作業
者は操作レバー31を操作し、揺動ヘッド4の揺動運動
を停止させ、更には原動機3の駆動を停止させることで
一連の作業が終了する。
Wの振動に伴い地上に落下する。このようにしてすべて
の木枝W、更にはすべての梅の木について、上記操作手
順を繰り返せば梅の実Aの収穫が完了する。そして作業
者は操作レバー31を操作し、揺動ヘッド4の揺動運動
を停止させ、更には原動機3の駆動を停止させることで
一連の作業が終了する。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の木の実落とし機1
は構成されるものであって、このような構成を有するこ
とによって以下のような効果を発揮する。すなわち本発
明では、杆状フレーム2の作用端に揺動ヘッド4を設
け、これにより木枝Wを振動させる構成をとっている。
したがって木枝Wは回動軸27を回動中心とする一定半
径の円弧状回動軌跡面上を振動する。これにより木枝W
は挟持片26により挟持されている部分を基点として振
動するようになり、木枝Wの付け根部分には殆ど負荷は
かからない。また揺動ヘッド4は回動軸27を回動中心
として揺動運動する構成となっているから、前記基点は
殆ど移動することはない。従って図5に示すような従来
の木の実落とし機の場合に生ずる剪断力も全く生じな
い。
は構成されるものであって、このような構成を有するこ
とによって以下のような効果を発揮する。すなわち本発
明では、杆状フレーム2の作用端に揺動ヘッド4を設
け、これにより木枝Wを振動させる構成をとっている。
したがって木枝Wは回動軸27を回動中心とする一定半
径の円弧状回動軌跡面上を振動する。これにより木枝W
は挟持片26により挟持されている部分を基点として振
動するようになり、木枝Wの付け根部分には殆ど負荷は
かからない。また揺動ヘッド4は回動軸27を回動中心
として揺動運動する構成となっているから、前記基点は
殆ど移動することはない。従って図5に示すような従来
の木の実落とし機の場合に生ずる剪断力も全く生じな
い。
【0022】また揺動ヘッド4の回動軸27を杆状フレ
ーム2の伸長方向と直交する方向に設ければ、側方に述
びる木枝Wに対しても容易に挟持片26を係合させるこ
とができるし、更に挟持片26の形状を図2に示すよう
に側方にV字状に拡開した形状とした場合には木枝Wへ
の脱着が容易となり、また太さの違う木枝Wに対しても
常に適用できる。
ーム2の伸長方向と直交する方向に設ければ、側方に述
びる木枝Wに対しても容易に挟持片26を係合させるこ
とができるし、更に挟持片26の形状を図2に示すよう
に側方にV字状に拡開した形状とした場合には木枝Wへ
の脱着が容易となり、また太さの違う木枝Wに対しても
常に適用できる。
【図1】本発明の木の実落とし機の使用状態を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の木の実落とし機の基端部並びに作用端
側をそれぞれ拡大して示す斜視図である。
側をそれぞれ拡大して示す斜視図である。
【図3】揺動変換機構の作動状態を示す側面図である。
【図4】クラッチボックス並びに駆動ケーシングの内部
機構を示す縦断側面図である。
機構を示す縦断側面図である。
【図5】従来の木の実落とし機を示す斜視図である。
1 木の実落とし機 2 杆状フレーム 3 原動機 4 揺動ヘッド 5 クラッチボックス 6 駆動ケーシング 8 出力軸 9 遠心クラッチ 10 シュー 11 クラッチドラム 12 往復動変換機構 13 エキセントリックシャフト 14 偏心板 15 応動部 16 コネクティングプレート 17 往復摺動板 20 揺動変換機構 21 支持アーム 22 接合用張出部 23 作用アーム 25 揺動板 26 挟持片 27 回動軸 28 保護キャップ 30 ハンドル 31 操作レバー A 梅の実 W 木枝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 46/26 A01G 3/08 502
Claims (2)
- 【請求項1】 長尺の杆状フレームに対し原動機と揺動
ヘッドとを具えて成り、前記原動機の回転運動を往復動
変換機構により往復運動に変換した後、更に揺動変換機
構により揺動運動に変換し、これを揺動ヘッドに伝達す
ることで木枝に振動を与える装置において、前記原動機
と往復動変換機構は、杆状フレームの一方の端部近くに
設けられ、他方、前記揺動ヘッドは杆状フレームの他端
側に設けられ、更に往復動変換機構と揺動変換機構とは
直杆状の中継部材によって接続されており、且つ前記揺
動ヘッドは杆状フレームの伸長方向に直交する方向に設
けられる回動軸を回動中心として支持されるとともに、
この回動中心の側方に接続された前記中継部材の往復運
動を受けて揺動運動するよう構成されていることを特徴
とする木の実落とし機。 - 【請求項2】 前記揺動ヘッドはあらかじめ一定角度に
拡開して設けられる挟持片を具えて成ることを特徴とす
る請求項1または2記載の木の実落とし機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018020A JP2816634B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 木の実落とし機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018020A JP2816634B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 木の実落とし機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06205608A JPH06205608A (ja) | 1994-07-26 |
JP2816634B2 true JP2816634B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=11959990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018020A Expired - Lifetime JP2816634B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 木の実落とし機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816634B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101284112B1 (ko) | 2013-03-18 | 2013-07-10 | 태조건설 주식회사 | 비닐하우스용 이동식 제설 장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5218983B2 (ja) * | 2009-03-12 | 2013-06-26 | 義孝 大熊 | 高所タラの芽採り器 |
AT16762U1 (de) * | 2018-04-03 | 2020-07-15 | Ing Dr Gerald Kribitz Dipl | Vorrichtung zum Halten, Schütteln und Bewegen von Gegenständen, besonders von stabförmigen Gegenständen, insbesondere von Ästen |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4733636U (ja) * | 1971-02-09 | 1972-12-15 | ||
JPH05292825A (ja) * | 1992-04-17 | 1993-11-09 | Komatsu Zenoah Co | 果実落し機 |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP5018020A patent/JP2816634B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101284112B1 (ko) | 2013-03-18 | 2013-07-10 | 태조건설 주식회사 | 비닐하우스용 이동식 제설 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06205608A (ja) | 1994-07-26 |
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