JP2816622B2 - 銀塩拡散転写処理法 - Google Patents

銀塩拡散転写処理法

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JP2816622B2
JP2816622B2 JP4062234A JP6223492A JP2816622B2 JP 2816622 B2 JP2816622 B2 JP 2816622B2 JP 4062234 A JP4062234 A JP 4062234A JP 6223492 A JP6223492 A JP 6223492A JP 2816622 B2 JP2816622 B2 JP 2816622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銀塩拡散転写処理法に関
する。更に銀塩拡散転写法によって高いコントラストの
画像及び画像保存性のよい処理品をうるための処理組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】銀塩拡散転写法の原理は、米国特許第
2,352,014号等に記載されている。即ち、銀塩
拡散転写法においては、像に対応して露光されたハロゲ
ン化銀乳剤層は、現像主薬およびハロゲン化銀溶剤の存
在下に受像層と接触配置するか、接触するようにもたら
され、未露光ハロゲン化銀を可溶性銀錯塩に変換させ
る。ハロゲン化銀乳剤層の露光された部分に於いて、ハ
ロゲン化銀は銀に現像され、従ってそれはそれ以上溶解
できず、従って拡散できない。ハロゲン化銀乳剤層の未
露光部分に於いて、ハロゲン化銀は、可溶性銀錯塩に変
換され、それが受像層へ転写され、そこでそれらが物理
現像核の存在下に銀像を形成する。銀塩拡散転写法は書
類の再生、版下材料の作製及びインスタント写真などの
広い範囲の応用が可能である。
【0003】上記の銀塩拡散転写法(以下DTR法と略
記することがある)及びその材料については、エイ・ロ
ット( A. Rott )、イ−・ワイデ( E.Weyde )の“フォ
トグラフイックシルバー ハライド デイヒュージョン
トランスファー プロセスイズ( PHOTOGRAPHIC SILV
ER HALIDE DIFFUSION TRANSFER PROCESSES )" フォーカ
ル プレス( Focal Press, London, 1972)に記載
されている。書類の再生あるいは特に版下材料の作製の
ためのDTR法においては、受像層中で高い最高濃度、
高コントラストおよび高鮮鋭度の銀像を得ること及び画
像保存性がよいことが重要である。また、上記DTR法
に於いては、受像層中で純黒色ないし青黒色の銀像を得
ることが重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】拡散転写処理用現像液
(或いはアクチベーター)のハロゲン化銀溶剤として
は、古くからチオ硫酸塩が常用されている。他に、ポラ
ロイド社インスタント写真のポッド型処理剤用のハロゲ
ン化銀溶剤として、環状イミド化合物(例、ウラシル)
が提案されている。ハロゲン化銀溶剤として、チオ硫酸
塩はa.安価である、b.溶解性がよい、c.化合物安
全性がよい、などの利点があるが、一方転写銀画像と共
存すると硫化銀を形成し易く、画像濃度が低下したり、
白地部が黄変し易く、長期保存する場合には、拡散転写
処理剥離後水洗処理が必要となる。そのためセミドライ
処理の特長が失われる。又、チオ硫酸塩は赤褐色の画像
を作り易いため抑制力の大きい色調剤を使用する必要が
あり、転写画像濃度が低下し易い欠点があった。一方、
環状イミド化合物は、溶解度が低く、又pH13以上の高
アルカリでないと銀錯形成能がなく、ポッド型の完全密
封方式の処理剤でないと使用出来ない。本発明は上記の
問題点のないハロゲン化銀溶剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハロゲン化銀
乳剤層を有するネガ材料と受像層を有する受像材料とを
密着せしめて処理する銀塩拡散転写処理法において、下
記一般式(I)で表わされるハロゲン化銀溶剤を含有す
るアルカリ性処理液を用いることを特徴とする銀塩拡散
転写処理法。 一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】式中Zは、炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子またはセレン原子により構成される5また
は6員環を表わし、X- は−O- 、−S- または−N-
Rを表わす。Rはアルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基ま
たはヘテロ環基を表わすによって達成された。この中で
も下記一般式(II)で表わされる化合物が更に好まし
い。 一般式(II)
【0008】
【化3】
【0009】式中、R1 、R2 はアルキル基、シクロア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル
基、アリール基またはヘテロ環基を表わす。但しR2
水素原子であってもよい。Yは−O−、−S−、−N
(R3 )−を表わし、R3 はアルキル基、シクロアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテ
ロ環基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、ウレイド基またはスルファモイルアミノ基を表わ
す。R1 とR2 、R2 とR3 はそれぞれ互いに結合して
環を形成してもよい。
【0010】次に一般式(I)について詳細に説明す
る。Zで表わされる5員の複素環としてはイミダゾリウ
ム類、ピラゾリウム類、オキサゾリウム類、チアゾリウ
ム類、トリアゾリウム類、テトラゾリウム類、チアジア
ゾリウム類、オキサジアゾリウム類、チアトリアゾリウ
ム類、オキサトリアゾリウム類などがあげられる。Rは
置換もしくは無置換のアルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソプロピル
基、n−オクチル基、カルボキシエチル基、エトキシカ
ルボニルメチル基、ジメチルアミノエチル基、等)、置
換もしくは無置換のシクロアルキル基(例えばシクロヘ
キシル基、4−メチルシクロヘキシル基、等)、置換も
しくは無置換のアルケニル基(例えばプロペニル基、
等)、置換もしくは無置換のアルキニル基(例えばプロ
パルギル基、1−メチルプロパルギル基、等)、置換も
しくは無置換のアラルキル基(例えばベンジル基、4−
メトキシベンジル基、等)、置換もしくは無置換のアリ
ール基(例えばフェニル基、3−メトキシフェニル基、
等)、置換又は無置換のヘテロ環基(例えばピリジル
基、イミダゾリル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、
テトラゾリル基、チエニル基、等)を表わす。
【0011】また、Zで表わされる複素環はニトロ基、
ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、メルカ
プト基、シアノ基、それぞれ置換もしくは無置換のアル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、メ
トキシエチル基、メチルチオエチル基、ジメチルアミノ
エチル基、トリメチルアンモニオエチル基、カルボキシ
メチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル
基、スルホエチル基、スルホメチル基、ホスホノメチル
基、ホスホノエチル基、等)、アリール基(例えばフェ
ニル基、2−スルホフェニル基、等)、アルケニル基
(例えばアリル基、等)、シクロアルキル基(例えばシ
クロヘキシル基、等)、アルキニル基(例えばプロパル
ギル基、等)、アラルキル基(例えばベンジル基、4−
メチルベンジル基、等)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、等)、アリー
ルオキシ基(例えばフェノキシ基、等)、アルキルチオ
基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基、等)、アリー
ルチオ基(例えばフェニルチオ基、等)、スルホニル基
(例えばメタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル
基、等)、カルバモイル基(例えば無置換カルバモイル
基、メチルカルバモイル基、等)、チオカルバモイル基
(例えばジメチルチオカルバモイル基、等)、スルファ
モイル基(例えば無置換スルファモイル基、メチルスル
ファモイル基、フェニルスルファモイル基、等)、カル
ボンアミド基(例えばアセトアミド基、ベンズアミド
基、メトキシプロピオンアミド基、等)、スルホンアミ
ド基(例えばメタンスルホンアミド基、ベンゼンスルホ
ンアミド基、等)、アシルオキシ基(例えばアセチルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、等)、スルホニルオキシ
基(例えばメタンスルホニルオキシ基、等)、ウレイド
基(例えば無置換のウレイド基、メチルウレイド基、エ
チルウレイド基、メトキシエチルウレイド基、等)、チ
オウレイド基(例えば無置換のチオウレイド基、メチル
チオウレイド基、メトキシエチルチオウレイド基、
等)、スルファモイルアミノ基(例えば無置換スルファ
モイルアミノ基、ジメチルスルファモイルアミノ基、
等)、アシル基(例えばアセチル基、4−メトキシベン
ゾイル基、等)、チオアシル基(例えばチオアセチル
基、等)、ヘテロ環基(例えば1−モルホリノ基、1−
ピペリジノ基、2−ピリジル基、4−ピリジル基、2−
チエニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、
2−テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、
等)、オキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル
基、フェノキシカルボニル基、メトキシエトキシカルボ
ニル基、等)、オキシカルボニルアミノ基(例えばメト
キシカルボニルアミノ基、等)、アミノ基(例えば無置
換アミノ基、ジメチルアミノ基、等)、カルボン酸また
はその塩、スルホン酸またはその塩、ヒドロキシル基な
どで置換されていてもよい。
【0012】さらに一般式(I)で表わされる化合物
は、塩(例えば酢酸塩、硝酸塩、サリチル酸塩、塩酸
塩、ヨウ素酸塩、臭素酸塩等)を形成してもよい。一般
式(I)中好ましくはX- は−S- を表わす。
【0013】上記一般式(II)で示される化合物につい
て詳細に説明する。式中、R1 、R2 は置換もしくは無
置換のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、t−ブチル基、メトキシエチル基、メチルチ
オエチル基、ジメチルアミノエチル基、モルホリノエチ
ル基、ジメチルアミノエチルチオエチル基、ジエチルア
ミノエチル基、アミノエチル基、メチルチオメチル基、
トリメチルアンモニオエチル基、カルボキシメチル基、
カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエ
チル基、スルホメチル基、ホスホノメチル基、ホスホノ
エチル基、等)、置換もしくは無置換のシクロアルキル
基(例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2
−メチルシクロヘキシル基、等)、置換もしくは無置換
のアルケニル基(例えばアリル基、2−メチルアリル
基、等)置換もしくは無置換のアルキニル基(例えばプ
ロパルギル基、等)置換もしくは無置換のアラルキル基
(例えば、ベンジル基、フェネチル基、4−メトキシベ
ンジル基、等)、アリール基(例えばフェニル基、ナフ
チル基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル
基、4−カルボキシフェニル基、4−スルホフェニル
基、等)または置換もしくは無置換のヘテロ環基(例え
ば、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル
基、2−チエニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾ
リル基、2−テトラヒドロフリル基、等)を表わす。た
だし、R2 は水素原子であってもよい。
【0014】R3 は置換もしくは無置換のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、t−ブ
チル基、メトキシエチル基、メチルチオエチル基、ジメ
チルアミノエチル基、モルホリノエチル基、ジメチルア
ミノエチルチオエチル基、ジエチルアミノエチル基、ア
ミノエチル基、メチルチオメチル基、トリメチルアンモ
ニオエチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル
基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホメ
チル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基、等)、
置換もしくは無置換のシクロアルキル基(例えば、シク
ロヘキシル基、シクロペンチル基、2−メチルシクロヘ
キシル基、等)、置換もしくは無置換のアルケニル基
(例えばアリル基、2−メチルアリル基、等)置換もし
くは無置換のアルキニル基(例えばプロパルギル基、
等)置換もしくは無置換のアラルキル基(例えば、ベン
ジル基、フエネチル基、4−メトキシベンジル基、
等)、アリール基(例えばフェニル基、ナフチル基、4
−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−カ
ルボキシフェニル基、4−スルホフェニル基、等)また
は置換もしくは無置換のヘテロ環基(例えば、2−ピリ
ジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−チエニ
ル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、2−テ
トラヒドロフリル基、等)、置換もしくは無置換のアミ
ノ基(例えば無置換アミノ基、ジメチルアミノ基、メチ
ルアミノ基、等)、アシルアミノ基(例えばアセチルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ基、メトキシプロピオニルア
ミノ基、等)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホ
ンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基、4−トルエン
スルホンアミド基、等)、ウレイド基(例えば、無置換
ウレイド基、3−メチルウレイド基、等)、スルファモ
イルアミノ基(例えば無置換スルファモイルアミノ基、
3−メチルスルファモイルアミノ基、等)であってもよ
い。
【0015】一般式(II)中、好ましくはYは−N(R
3 )−を表わし、R1 、R3 は置換もしくは無置換のア
ルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換も
しくは無置換のアルキニル基または置換もしくは無置換
のヘテロ環基を表わす。R2は水素原子、置換もしくは
無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル
基、置換もしくは無置換のアルキニル基または置換もし
くは無置換のヘテロ環基が好ましい。以下に本発明の化
合物の具体例を示すが本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】銀塩拡散転写法はハロゲン化銀乳剤層を含
む感光材料と物理現像核含有の受像層を含む受像材料を
現像主薬及びハロゲン化銀溶剤を含む処理液で処理する
方法が一般的に用いられている。現像主薬を含む感光材
料と物理現像核を含む受像材料を実質的に現像主薬を含
まない、ハロゲン化銀溶剤含有処理液(アクチベータ
ー)で処理する方法にも本発明は有効である。
【0019】一般式(I)で表わされる化合物の使用量
は処理液1リットル当り約0.01〜約1.0モルが好
ましく、0.05〜0.2モルが特に好ましい。本発明
では一般式(I)で表わされる化合物を2種以上併用す
ることができるし、他の公知のハロゲン化銀溶剤と併用
することもできる。処理組成物は迅速な現像を行なうた
めにpHが約10〜14という高アルカリに設定されるの
が通常である。そのためのアルカリ物質としてアルカリ
性物質例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、リン
酸塩(リン酸ミナトリウムなど)などが用いられる。
【0020】色調剤として、たとえばイミダゾリジン−
2−チオン、パーヒドロジアジン−2−チオン、メルカ
プトベンツイミダゾール類(たとえば2−メルカプトベ
ンツイミダゾール、2−メルカプト−5−メチルベンツ
イミダゾール、2−メルカプト−5−クロルベンツイミ
ダゾールなど)、メルカプトイミダゾール類(たとえば
2−メルカプトイミダゾール、2−メルカプト−4−フ
ェニルイミダゾール、1−メチル−2−メルカプト−5
−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−メルカプ
トイミダゾール、2−メルカプト−1−フェニルイミダ
ゾールなど)、メルカプトトリアゾール類(たとえば、
3−メルカプト−4,5−ジメチルトリアゾール、4−
p−トルイル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−
チオールなど)、メルカプトベンゾトリアゾール類(た
とえば、ベンゾトリアゾール−2−チオールなど)、テ
トラゾール−5−チオール類(たとえば1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール、1−エチル−5−メルカ
プト−1H−テトラゾールなど)、メルカプトピリミジ
ン類(たとえば、2−メルカプトピリミジン、2,4−
ジメルカプトピリミジン、4−ヒドロキシ−2,6−ジ
メルカプトピリミジン、など)、テトラザペンタレン類
(たとえば、1,4−ジメルカプト−3H,6H−2,
3a,5,6a−テトラザペンタレン、3,6−ジフェ
ニル−1,4−ジメルカプト−3H,6H−2,3a,
5,6a−テトラザペンタレンなど)を併用することが
できる。本発明に用いられる現像主薬はハイドロキノン
類例えばハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、
メチルヒドロキノンなど、3−ピラゾリジノン類例えば
1−フェニル−3−ピラゾリジノン、4,4−ジメチル
−1−フェニル−3−ピラゾリジノン、4−ヒドロキシ
メチル−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノ
ン、4,4−ジメチル−1−p−トリル−3−ピラゾリ
ジノン、4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−p−
トリル−3−ピラゾリジノン、1−p−ヒドロキシエチ
ルフェニル−3−ピラゾリドン、1,4−ジメチル−3
−ピラゾリドンなどが用いられる。
【0021】アクチベーターで処理する現像主薬を含有
する感光材料の場合には前記現像主薬はハロゲン化銀乳
剤層及び/又はその隣接層に添加することが好ましいが
受像層及び/又はその隣接層に添加してもよい。
【0022】本発明に用いられる処理組成物には、前述
した組成物以外に保恒剤、例えば亜硫酸カリウム、亜硫
酸ナトリウム;カブリ防止剤例えば臭化カリウム、臭化
ナトリウム、粘調剤、例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース;界面活性剤例えばポ
リオキシアルキレン化合物、オニウム化合物;硬水軟化
剤例えばEDTAのNa塩などが含有される。又処理組
成物のpHは現像活性を維持するに要するpHは10〜14
であり10.5〜12.8が好ましい。本発明の化合物
に併用されるハロゲン化銀溶剤としては、公知のハロゲ
ン化銀溶剤、例えば、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、有
機チオエーテル化合物、環状イミド化合物、アルカノー
ルアミン化合物などがある。特にメチルアミノエタノー
ル、2−(2−アミノエチルアミノ)−エタノール、ジ
エタノールアミンなどの炭素数3以下のアルカノールア
ミンの併用が有用である。
【0023】本発明に用いる受像層には物理現像核を必
らず含むが、通常それ以外に親水性コロイド物質、色調
剤を含み、さらに蛍光増白剤のような増白剤、硼酸のよ
うなステイン防止剤、塗布用界面活性剤、硬膜剤等を含
有しうる。物理現像核としては、亜鉛、水銀、鉛、カド
ミウム、鉄、クロム、ニッケル、錫、コバルト、銅など
の重金属、パラジウム、白金、銀、金などの貴金属、あ
るいはこれらの諸金属の硫化物、セレン化物、テルル化
物など、従来、物理現像核として公知のものをすべて使
用することができる。これらの物理現像核物質は、対応
する金属イオンを還元して、金属コロイド分散物をつく
るか、あるいは、金属イオン溶液と、可溶性硫化物、セ
レン化物またはテルル化物溶液を混合して、水不溶性金
属硫化物、金属セレン化物または金属テルル化物のコロ
イド分散物をつくることによってえられる。
【0024】銀塩拡散転写法において物理現像核物質の
働きについては、たとえば米国特許2,774,667
号に記載されている。高いコントラストの画像を与える
受像要素をうるには、これらの物理現像核は、受像層上
に、通常、10-10 〜10-5g/cm2 、好ましくは10
-8〜10-6g/cm2 含ませる。本発明に用いる受像材料
において、物理現像核を含む受像層には必要に応じて色
調剤を含有させる事が好ましい。本発明の受像材料はま
たチオ硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウムの如きハロゲ
ン化銀溶剤も含有しうる。
【0025】銀塩拡散転写法感光材料は、支持体上に設
けられた少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層から構成
され、一般に硝酸銀に換算したハロゲン化銀は0.5g
〜3.5g/m2の範囲で塗布される。このハロゲン化銀
乳剤層以外に必要により下塗層、中間層、保護層、剥離
層などの補助層が設けられる。例えば、本発明に使用さ
れる感光材料は、特公昭38−18134、同昭38−
18135等に記載のような水透過性結合剤、例えばメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリ
ウム塩、アルギン酸ナトリウム等をハロゲン化銀乳剤層
の被覆層とし、転写の均一化を計ることができ、この層
は拡散を実質的に阻止または抑制しないように薄層とす
る。感光材料におけるハロゲン化銀乳剤層、及び受像材
料の受像層などには、いずれも親水性コロイド物質、例
えばゼラチン、フタル化ゼラチンの如きゼラチン誘導
体、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシメチルセ
ルローズの如きセルローズ誘導体、デキストリン、可溶
性澱粉、ポリビニルアルコール、ポリスチレンスルホン
酸等の親水性高分子コロイド物質を一種以上含んでい
る。ハロゲン化銀乳剤は、上記の親水性コロイド中に分
散されたハロゲン化酸、例えば塩化銀、臭化銀、塩臭化
銀及びこれらに沃化物を含んだものからなる。ハロゲン
化銀乳剤は、よく知られている化学増感法で増感するこ
とができ、青、緑、赤のスペクトル増感することが出来
る。本発明では、一般のネガ型ハロゲン化銀写真乳剤も
用いられるが、直接ポジ型ハロゲン化銀写真乳剤にも利
用出来る。直接ポジ型のもののうち、電子受容体又はハ
ロゲン受容体を含むものが特に好ましい。
【0026】直接ポジ型ハロゲン化銀乳剤は、化学カブ
リ剤等でかぶらせることができる。例えば米国特許3,
501,307に記載の如き還元剤と銀より貴電位の金
属化合物の併用により、又は銀より貴電位の金属化合物
単独で、さらに別に、前記の方法と含硫黄化合物(例え
ばチオ硫酸ナトリウム、アリールチオ尿素等)又はチオ
シアン酸化合物と組合せて、かぶらせることができる。
電子受容体としては、ベルギー特許660253号に記
載のイミダゾ〔4,5−6〕キノキサリン・シアニン色
素、米国特許3,314,796、同3,505,07
0等に記載のインドール・シアニン色素、米国特許3,
501,310、同4,097,285、同4,25
9,439等に記載の電子受容体が好ましく用いられ
る。電子受容体に加えて、公知の増感色素を併用するこ
ともできる。
【0027】ハロゲン受容体としては、米国特許3,5
31,290に記載されているような0.85未満のポ
ーラログラフ陽極電位と−1.0より負なるポーラログ
ラフ陰極電位を有するものである。電子受容体もしくは
ハロゲン受容体は、ハロゲン化銀1モル当り0.2〜
2.0g好ましくは0.3〜1.5g、特に好ましくは
0.4〜1.0gの範囲の濃度で用いられる。所望によ
り電子受容体とハロゲン受容体を組合わせて用いること
もできる。本発明において用いられるハロゲン化銀乳剤
は、酸性法、中性法、アンモニア法等、いづれの方法に
よって調製されてもよい。
【0028】特に、米国特許3,531,290号明細
書に記載された如き、塩化物が50モル%以上のカブら
されたハロゲン化銀乳剤に、電子受容体もしくはハロゲ
ン受容体と、感度増大に必要な量の水溶性臭化物もしく
は臭化物と沃化物を添加した高感光度の直接ポジ用ハロ
ゲン化銀乳剤が好ましい。ハロゲン化銀乳剤層および/
または受像層などには銀錯塩拡散転写法を実施するため
に通常使用されている任意の化合物を含有しうる。これ
ら化合物には例えばテトラザインデンやメルカプトテト
ラゾール類などのカブリ抑制剤、サポニンやポリアルキ
レンオキサイド類などの塗布助剤、ホルマリンやクロム
明ばんなどの硬膜剤、可塑剤などを含むことができる。
感光材料あるいは受像材料に使用する支持体は通常使用
される任意の支持体である。それには紙、ガラス、フィ
ルム例えばセルロースアセテートフィルム、ポリビニル
アセタールフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム等、紙で両側を被覆した金
属支持体、片側または両側をα−オレフィン重合体例え
ばポリエチレン被覆した紙支持体も使用できる。本発明
においては支持体上にカーボンブラック分散物及び/又
は染料からなるアンチハレーション層を設け、その上に
ハロゲン化銀乳剤層を塗布することが好ましい。とく
に、アンチハレーション層の塗布組成物中に現像主薬を
添加することが好ましい。
【0029】
【実施例】以下に本発明に用いられる好ましい態様につ
いて詳しく説明する。 実施例1 ポリエチレンで両側を被覆した110g/m2の紙支持体
及び100μ厚のPETフィルムの片側に金属パラジウ
ム核を含むゼラチンとカルボキシメチルセルロース
(4:1)からなる受像層を親水性コロイドが乾燥重量
3g/m2になるように設けて受像材料(ペーパー及びフ
ィルム)を作製した。
【0030】一方、受像材料と同じ紙支持体上に、ハレ
ーション防止用として0.25g/m2のカーボンブラッ
ク及び0.8g/m2のハイドロキノンと0.2g/m2
4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3
−ピラゾリジノンを含むゼラチン層(ゼラチン2g/
m2)を設け、その上に0.3μの平均粒径の塩臭化銀
(臭化銀2モル%)を硝酸銀に換算して2.0g/m2
含むオルソ増感されたゼラチン塩臭化銀乳剤層を設けて
感光材料を作製した。
【0031】この感光材料の乳剤面と受像材料の受像面
を接触させ、表1のような処理組成物を有する通常の現
像機を通し、絞りローラーを出て、20秒後に両材料を
引き剥がした。処理温度は25℃である。画像保存性
は、処理後のポジ材料を、剥離後水洗処理せずに50℃
80%RH条件下に10日間放置した後の画像濃度、白
地部の変色で評価した。色調は青濃度(DB )と赤濃度
(DR )の比(DB /DR )で示した。DB /DR =1
が黒色で、1より大となると赤味となる。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果より本発明の化合物を用いるこ
とにより、現像抑制性のある色調剤を少量用いても良好
な青黒調の色調が得られ、さらに高温高湿条件下放置で
の濃度低下、変色が少なく、従来必要であった水洗処理
がなくても、良好な画像保存性が得られることが分か
る。すなわちセミドライ処理が可能である。
【0034】実施例2 ダブルジエット法により、立方体で平均粒径が0.3ミ
クロンの塩臭化銀(塩化銀95モル%)ゼラチン乳剤を
調製し、凝固沈澱した後、水洗した。この乳剤を再溶解
してゼラチンを加えた後に、銀1モル当り0.2mgの二
酸化チオ尿素を加えてpH7.0、60℃で60分間熟成
し。次いで銀1モル当り4mgの塩化金酸カリウムを加
え、さらに60分間熟成する。温度を約40℃に下げ、
pAg 7.8に調整しpHを5.0に下げた上記乳剤に銀1
モル当り、ピナクリプトール・イエロー400mgおよび
下記の色素300mg
【0035】
【化6】
【0036】を加えた。
【0037】次いでナトリウムヘプチル−α−スルホラ
ウレートを加え、硬膜剤を添加して仕上り乳剤とし、コ
ロナ放電処理したポリエチレン被覆紙支持体上に銀1.
5g/m2となるように保護層用塗布液(ゼラチン1.0
g/m2)と共に塗布し乾燥した。一方、PET支持体の
片側に硫化ニッケル核を含むゼラチンとエチレン無水マ
レイン酸共重合物−ポリビニルアルコール加工物(重量
比1:1)からなる受像層を親水性コロイドの乾燥重量
3g/m2になるように設けて受像フィルムを作製した。
上記感光材料にセンシトメトリー露光を与えた後、受像
シートと重ね合わせ、下記の拡散転写現像液を含む通常
のプロセッサーを通し、スキージ・ローラーを出て60
秒後に両シートを剥離した。処理液温度は25℃であ
る。 <拡散転写現像液> 水 700ml 亜硫酸ナトリウム(無水) 50g 水酸化ナトリウム 12g ハイドロキノン 11g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1g 化合物 xg 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 30mg 臭化カリウム 1g N−メチル−アミノエタノール 10ml 水で1リットルとする 各々の受像層に得られた最高濃度(感光材料の最大露光
部分)及び色調の結果を第2表に示した。
【0038】
【表2】
【0039】表2の結果より、反転乳剤感材にも、本発
明の化合物が利用出来ることが分かる。
【0040】
【発明の効果】本発明により、画像保存性及び色調の良
好なコピーが簡便に得られることが分った。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀乳剤層を有するネガ材料と
    受像層を有する受像材料とを密着せしめて処理する銀塩
    拡散転写処理法において、下記一般式(I)で表わされ
    るハロゲン化銀溶剤を含有するアルカリ性処理液を用い
    ることを特徴とする銀塩拡散転写処理法。 一般式(I) 【化1】 式中Zは、炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子ま
    たはセレン原子により構成される5または6員環を表わ
    し、X−は−O、−Sまたは−NRを表わす。R
    はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロ環基
    を表わす。
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