JP2816025B2 - 磁気ロック - Google Patents

磁気ロック

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JP2816025B2
JP2816025B2 JP6502122A JP50212294A JP2816025B2 JP 2816025 B2 JP2816025 B2 JP 2816025B2 JP 6502122 A JP6502122 A JP 6502122A JP 50212294 A JP50212294 A JP 50212294A JP 2816025 B2 JP2816025 B2 JP 2816025B2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気ロックに関する。
さらに、本発明は、いわゆる「ラッピング」と称され
る強い衝撃によって解錠されることが阻止されるような
手段が設けられた磁気カードによって操作される磁気ロ
ックに関する。
初期の頃のカード操作によるロックは壁又はドアの内
部に組み込まれるように設計されていて、キーは同一面
に形成された前面プレートのスロットに挿入されるよう
になっているものである。スロットあるいはドア又は壁
の表面に衝撃を加えても、ピンはカードスロットの面に
対して直交する方向に動くため、めったに解除されるこ
とはなかったが、同じ錠が箱に収められて壁の表面に取
り付けられる場合や、駐車場に入る車の運転手が接近で
きる位置にあるポストに取り付けられている場合には、
錠の頂部表面に衝撃を加えることが可能となり、強い打
撃を加えることによりピンを上下に揺らすことができ
る。もし、磁気を帯びないカードの形状をした物を“ラ
ッピング”している間に挿入すると、錠は時には解除さ
れる。
この種のいじくりまわしに敏感なカード操作による磁
石ピン錠については、例えば、米国特許第2,566,017
号、第2,648,729号、第2,732,703号、第2,769,873号、
第2,931,953号、第3,271,983号、RE27,753号、3,595,04
2号、第3,581,103号、第3,995,154号に開示されてい
る。米国特許第3,705,277号には、打撃を加えたことに
より動かされたとき、タンブラーピンを収容するスライ
ダーの動きを止めるとこにより錠を施錠状態のままに維
持するようにした耐衝撃性を有する非磁石ピンを利用し
た解決手段について開示されている。
上記錠のほとんど全てのものは、ピンは主として重力
によって保持されるので、水平に(床に対して平行に)
取り付けられることを必要としている。しかしながら、
米国特許第3,834,197号に開示されているように、全て
の磁石ピンをスロットの方へ引きつけるために鉄製のシ
ールド板の使用している場合には、錠を垂直に取り付け
ることもできる。米国特許第3,995,460号は、錠がその
前面をロックピンにまっすぐな方向に打撃を加えられた
場合、スライダーの動きを止めるための磁石ピンの使用
方法について開示している。この“耐ラップ”ピンは以
下の米国特許第4,133,194号、第4,676,083号、第4,312,
198号、第4,032,228号に示されている。
米国特許第3,834,197号に記載されているような磁気
カードで操作される南京錠の技術について、既に知られ
ているが、この種の錠は、空白のカードをスロットに挿
入して絶えず或いは断続的に押しつけながら、錠本体を
たたくことにより、正しいカードを利用することなく解
錠される可能性があるという理由で、生産するまでには
成功しなかった。
本発明によれば、錠の内部に挿入され、符号化された
磁気コードを持つキーを使用して施錠位置から解錠位置
に動かされることのできるスライド部材と、スライド部
材を横切って前記施錠位置のスライド部材のロックする
第1の位置から前記スライド部材を解錠する第2の位置
に前記キーを使用することにより動かすことのできる複
数の磁石ピンと、スライド部材が施錠位置にあるとき、
磁石ピンの先端部を受け入れる複数の穴を有するスライ
ド部材に沿って設けられるロッキングプレートとから成
り、全てあるいは一部のピンの位置及び極性は当該錠の
コードを形成し、たとえ錠がたたかれても最初に前記先
端部をロッキングプレートから外れる位置に移動させる
符号化されたキーが錠に挿入されない限り、スライド部
材が施錠位置から解錠位置に向けて付勢される時、常に
先端部が使用中の施錠位置から横方向に移動することが
阻止されるように磁石ピンの少くとも1つが支持される
磁気キーにより操作される錠が提供される。
磁石ピンの少くとも一つは、先端部が、錠に挿入され
た正しいキーの運動方向に回動することによりロッキン
グプレートからはずれることができるように、他の磁石
ピンの移動可能な軸に対して横方向の軸を中心に回動可
能にスライド部材に取り付けられる。
少なくとも1つの磁石ピンは回動中心を越えて伸長す
るか、回動中心を越えて伸長するハウジングを有するこ
とができ、錠は、スライド部材か解錠位置に移動するに
従って磁石ピンをさらに同一方向に回動させてスライド
部材と整列するように前記伸長部分或いはハウジングに
対して位置を保つ肩部材を含んでいる。
静止しているフィンガーは、スライド部材が解錠位置
から施錠位置に向けて移動して磁石ピンを反対方向に回
動させその先端部をロッキグプレートの対応する穴の中
に移動させたとき、伸長部又はハウジングに係合するス
ライド部材の一方の端部に隣接して設けられる必要があ
る。
本発明の一実施例においては、少くとも1つの磁石ピ
ンは、定まった軸に沿ってのみスライド部材中を移動で
きるように、スライド部材中にぴったりとはまるように
形成することができ、その磁石ピンは、スライド部材の
表面の切欠部で表面と同じ高さに合った端部に横方向の
突起が形成され、ロックプレートは、横方向の突起が通
り、磁石ピンの中心軸が段付き穴の中心軸と整列しない
限り、磁石ピンの先端部がロッキングプレートから離れ
るのを阻止するように段部に対して入り込む段付き穴を
持つことができる。
横方向の突起は、前記先端部の外周に形成されたリム
により構成することができる。
磁石ピンはその全長に亘って均一な断面を有し、スラ
イド部材にぴったりと合う分離したさやに覆われて保持
され、そのさやは前記横方向突起と共に一体に形成する
ことができる。
さやは金属又は合成樹脂により形成することができ
る。
本発明の一実施例は、複数の磁石ピンとさらに二つの
磁石ピンを含むことができ、第1のピンは、その第1の
磁石ピンの先端部が、錠の挿入された適合するコードを
有するキーの運動に回動させることにより、ロッキング
プレートから出ることが可能なように、スライド部材に
他の磁石ピンの摺動可能な軸に対して横方向の軸を中心
に回動可能に設けられ、第2の磁気ピンは、スライド部
材内を定まった軸に沿ってのみ移動可能になるように、
スライド部材に整合するように形成され、かつ、スライ
ド部材の表面の切欠部において、スライド部材の表面と
同一面に一致する端部に形成された横方向の突起が設け
られ、ロックプレートは、横方向突起が通り、第2の磁
石ピンの端部が、第2の磁石ピンの中心軸と段付き穴の
中心軸とが一致しない限り、ロックプレートから離れる
ことを阻止するように、段部に対して侵入することが可
能な段付き穴を有することができる。
本発明の一実施例は、正しいコードを有するカードが
モジュール内に挿入されたとき移動できるように解除さ
れるスライド部材を有する耐衝撃モジュールの形態で錠
が設けられる磁気キーにより操作される錠を有する南京
錠で構成することができ、該南京錠は、スライド部材が
南京錠を解錠することを許すように移動したときスライ
ド部材と機械的に協同するリリースアームを含み、前記
モジュールは南京錠に取りはずし可能に取り付けられ
る。
モジュールは、掛り金の端部が除去されたとき、掛け
金穴を通して接近し得る錠の内部の固定手段を除去する
ことにより解放することができる。
モジュールは、1又は複数の磁石ピンの用の回動可能
な保持体を含むロックコード変更機構を組み込むことが
でき、前記保持体は、錠が操作されるとき、コードを変
更するためのモジュール内に挿入されるキーによってお
よび/又はモジュール内に挿入されコード変更磁気カー
ドによって回動することができる。
本発明による磁気キーにより操作される錠は、以下の
図面を参照にして例示として説明される。
図1は錠の分解組み立て斜視図である。
図2a〜2eは錠の部分連続側面図を示す。
図3A〜3D及び図4は錠の部分概略側面図を示す。
図5〜図7は他の錠の部分斜視図を示す。
図8は他の錠の部分正面図を示す。
図9は図8の断面図を示す。
図10は図8とは相対的に異なる方向により見た他の錠
の部分正面図を示す。
図11は図10の断面図を示す。
図12は閉じた状態の南京錠機構の正面図を示す。
図13は開いた状態の南京錠機構の正面図を示す。
図14は南京錠機構と共に使用する磁気コードモジュー
ルの背面図を示す。
図15は図14の側面図を示す。
磁気コードがどのように準備され、また、キー又はカ
ードがどのようにコードが付与されるかに関連する錠の
操作については、例えば、米国特許第4,312,198号にも
示されるようにいくつかの先行の特許に開示されてい
る。錠の磁気コード方式には直接には本発明を構成する
ものでなく、本明細書には詳細に説明していない。
図面を参照すると、図1において、非磁気スライド部
材1は、部材1に整合し横方向に移動し得る多数の磁石
ピン2を保持している。固定されるロッキングプレート
3は、磁気シールドプレート5により非磁気カバープレ
ート4の方向にピン2が磁気的に内部に偏椅される多数
の対応した穴を有している。カバー及びシールドプレー
トは、既知の方法での磁気的にコード化されたキー(図
示せず)が挿入されるためのスロットの側板を形成して
いる。シールドプレート5はスロットル内にキーが存在
しないときはカバープレート4に対して板バネ6により
押し付けられている。
非磁気ハウジング7は、上述の各構成要素を収容する
ために備えられており、部材1はスプリング8により上
方向に付勢されている。スプリング8及び中央ピンガイ
ド9は部分的にスライド部材1の底部の穴(図示せず)
に入り込んでいる。後部ハウジング10はスライド部材1
の一方の側を支持し、複数のねじ10A(一つのねじのみ
図示されている)によりハウジング7に固定されてい
る。スロット中にキーが存在しない場合に、プレート5
により引きつけられており、ロックプレート3の対応す
る穴と整列している磁石ピン2は、ハウジング7及び10
内において、スライド部材1が下方に移動するのを妨げ
るために部分的に穴の中に入り込んでいる。
正しいコードのキーがプレート4と5の間のスロット
内に挿入され、スライド部材1の底部を越えて伸長する
底部舌片11に接触すると、全てのピンはキーの磁気コー
ドによりはじかれる。従って、磁石ピンはスライド部材
1内に移動してロッキングプレート3からはずれ、キー
がさらにスロット内に押し込まれるにしたがってスライ
ド部材が下方に移動可能とする。このようにして、スラ
イド部材は施錠位置から解錠位置へ移動することができ
る。スライド部材1の後部の突起がラッチ機構又はボル
ト機構(図示せず)に係合して移動させ錠の解錠操作を
可能とさせる。
これまでに説明した装置において、強い衝撃いわゆる
「ラッピング」をハウジング9の外側表面に加えること
により、磁石ピン2がスライド部材1内に移動し、ロッ
キングプレート3から外れるようになり可能性がある。
もし、空白のカードあるいは正しくないコードのキーが
同時にスロット内にリップ11に対して挿入され、連続的
あるいは断続的なカード又はキーを使用してスライド部
材1に対して加えることにより、スライド部材1は、全
ての磁石ピン2が単に偶然に強い衝撃によってロッキン
グプレートから外れて移動するような状態においては、
スライド部材1はカードによって動かされることもあり
得る。
ラッピングが成功するのを阻止するため、上述の錠に
は、ピボットピン14上に、スライド部材1の通常の移動
方向に対して横方向の軸を中心に回動し得るように“耐
ラップ”磁石ピン13が設けられる。ピン14はスライド部
材1の穴に嵌入される。耐ラップピン13はスライド部材
1に形成された切り込みノッチに取り付けられている。
図2Aにおいて、非磁気バー16内に収容される磁石ピン
13が、その端部がロッキングプレート3の穴17に入り込
んでいる第1の位置にある状態で示されている。バー16
は、ピン14を越えて、即ち、磁石ピン13の回転軸を越え
て伸長しており、バー16の延長部分18はハウジング10の
切り込み部19内に入り込んでいる。通常の使用状態にお
いては、内部に挿入されたピン13を有するバー16は回転
軸を中心に水平に保たれるように取り付けられる。バー
16は通常は磁気シールドプレート5の磁力による吸引に
より図2Aに示す位置に保たれる。スライド部材1の通常
の動きに対する磁石ピン13の横方向の動きは、上述の特
別の強い衝撃によって引き起こされるあらゆる動きに対
して横方向の軸を中心に回動することにより阻止される
ため、上述のラッピングは磁石ピン13を動かすことがで
きない。さらに、ロッキングプレート3内の他の全ての
磁石ピンがラッピングにより同時に乱されてもバー16の
延長部18がスライド部材1の端部を保持し、ロッキング
プレート3内のピン13が施錠位置にあるスライド部材1
の他の側を保持するため、スライド部材1は下方に動く
ことができない。
何らかの磁気を帯びた材料がスロット内に入れられて
も、吸引スポットを持つコード化されたキーが吸引する
ように、磁石ピン13を吸引するため、磁石ピン13は穴17
から外れることはない。磁石ピン13を外すためには、図
2Bに示されるように、穴17を通過させられる反発磁石に
よって磁石ピン13の先端部を下方に動かすようにしてバ
ー16を回動させるようにピンは作動されなければならな
い。このように、キーが舌片11を押す前にスロット内に
導入されたときピン13を穴17の外へ回動させるように、
正しくコード化されたキーは反対の極性の磁石又は反発
スポットを備えなければならない。この動作は図2Bに示
されている。
正しいコードのキーがリップ11(図1)に対して押し
つけられたとき、磁石ピン13の先端部は既に穴17よりは
ずれて、スライド部材1は下方に動ける状態となる。バ
ーの延長部18は切欠部19の底部において肩部20と係合
し、バー16はさらに図2Cに示す位置まで回動される。
キーが除去されると、スライド部材1は施錠位置まで
上昇し、延長部18はロッキングプレート3に形成された
突起の円形の端部21に係合する。端部21はバー16を以前
とは反対の方向に回動させ、それにより延長部18は切欠
部19内に入り込み、磁石ピン13の先端部は(図2Eに示さ
れるように)穴17に再び入り込む。このようにして、ス
ライド部材1は図2Aに示される完全に施錠される位置に
戻る。
図3A〜図3D及び図4に、簡略化した図面により一連の
操作が示されている。
図3Aにおいて、バー16の磁石ピン13は、スロットにカ
ードが挿入されていない状態で鉄製シールドプレート
(図示せず)に引き寄せられている。図3Bは正しいコー
ドのカードが挿入され、カードの磁気スポットが磁石ピ
ン13の先端部を下方に反発させる。図3Cにおいてバー16
は限界まで移動しており、図3Dにおいては、バー16はス
ライド部材1がカードによって下方に押される位置にあ
る状態が示されている。図4は正しくないキーが挿入さ
れ、ラッピングが行われた場合を示し、磁石ピン13の線
上に直接衝撃が加わったき、バー16は元の位置からずれ
ることはない。したがって、ピン13の先端部は穴17内に
留まり、延長部18は肩部20に当接してスライド部材1が
施錠位置から動くことを妨げる。
上述の耐ラップ装置は、錠の頂部、底部あるいは両側
部の全ての位置スロットに対して有効でバー16は平衡が
保たれる。単一のバー16が示されているが、複数のバー
と磁石ピンを単一のスライド部材の異なる位置に収容す
ることもできる。
磁石ピン2のような通常のスライド磁石ピンに加えて
又はそれに代えて種々の極性を持った磁石ピンを含む複
数の揺動バーを使用することにより完全なロック機構と
することができる。このような形態は、南京錠や、キャ
ビネット、貯蔵箱、金庫、小さい形態用品、器具類、コ
ンピュータ等の移動可能な装置に取りはずし可能にある
いは固定して取りつける他の錠に対して特に有効であ
る。このような錠において磁石ピンの位置を決めるにあ
ったては、揺動バー内の磁石ピンの先端部が隣接する磁
石ピンによってロッキングプレートの穴から出されるな
いように注意することが必要である。もし、隣接するピ
ンが揺動バーをスライダーの摺動面に対して直交して水
平常体に保持するような場合には、錠の符号付けに対し
てより安全管理が必要である。磁石ピン2のような固定
位置の磁石ピンは、それらのロッキング機能に加えてこ
の目的のために使用するいことができる。
他の耐ラッピング装置が図5〜図10を参照して説明さ
れる。
図5において、全長に亘って同一の断面を有する“標
準”磁石ピン31が磁化又は非磁化の合成樹脂製のスリー
ブ又は穴32に嵌入される。スリーブはその端部の周囲に
フラジ32Aを有している。ピン31とスリーブ32は磁石組
立体33を構成する。
図6において、スライド部材1(図1の)の一部が組
立体33を受け入れる穴36と共に示されている。組立体33
は対応する穴に整合し、部分35に関する固定軸に沿って
摺動するように規制されている。穴36の前端部は、組立
体33の外周フランジ32Aを受け入れるように拡大径部40
が形成され、それにより組立体が対応する穴36に完全に
収まったとき、組立体の前端部が部分35の表面と高さが
一致するようになる。フランジ32Aは、部分35を完全に
貫通している穴を通り抜けることを阻止している。
図7において、(図1の)ロックプレート3の部分34
が通常位置にある状態で、理解し易くするためスライド
部材の部分35に対して分離した形態で示されている。段
付き穴37,38,39がロックプレートに設けられ、穴39の小
径部38はフランジ32Aの径より僅かに大きくされてい
る。各穴39の段部はフランジ32Aの縁と略等しい幅を有
している。カバープレート4(図1)の部分41もまた示
されている。
図8に、図7の構成が、部材41を除いた状態で夫々の
段付き穴39の中心軸と同心的に配置される組立体33と共
に示されている。図9は部分41がある状態で図8の側面
図を示している。通常は、正しく符号化されたキーが錠
のスロットに挿入されてなく、スライド部材が完全に施
錠位置にあれば、ピン組立体33は図示のようにその先端
がプレート41に当接した状態のままにある。もし、スロ
ットに正しいキーが、図1で示されたように挿入されれ
ば、ピン組立体33はボディ35内に移動させられ、その先
端部はロッキングプレート34から外れ、スライド部材
が、ロッキングプレート34に対して相対的に下方の目的
の解錠位置に移動するのを許容するようになる。
図10及び図11にいおいて、穴36内に残存しており、穴
36内の固定軸に沿ってのみ移動できるように規制されて
いる組立体33は、もはや対応する穴39の中心軸に整列し
た状態ではなくなっている。プランジ32は段部の側壁に
押しつけられて組立体33の先端部はロッキングプレート
34から外部に移動することができない。図10及び図11に
示される通常の通常の使用で起こり得るラッピングや他
の好ましくない操作によってスライド部材35が完全な施
錠位置からある程度移動した状態では、錠は操作されな
い。換言すれは、もしスライド部材35がロッキングプレ
ート34と正確に整列した状態になければ、スライド部材
をロンキングプレートに対して相対的に移動することを
許容するために要求されるピン組立体33が横方向に移動
することが機械的に妨げられる。もし、スライド部材が
ロッキングプレートに対し相対的に移動する前に組立体
33をスライド部材35の中に押し込むことを行う適正なコ
ードのキーが挿入されると、スライド部材35は要求され
るように施錠位置から解錠位置へ動くことができる。
図5から図11に示された耐ラップ装置は通常は一つの
錠に対し一つの磁石組立体33が使用されていることが理
解できる。しかしながら、一つの錠の2またはそれ以上
あるいは全ての磁石ピンに対して組立体33を使用するこ
とは可能である。この観点から、図示される本体35の穴
36は、他の標準、即ち穴36に適合する外径を有する均一
な断面のピンと同様に組立体33に対して使用されうる。
組立体33は二つの別部材としてではなく磁石材料と一体
に形成することも理解できるであろう。
ロッキングプレート34は図示のものよりより大きな径
の段付き穴39を設けて形成することができる。外径に関
し、通常要求され全てのことは、スライド部材1が部材
35に対して移動したとき少なくともフランジ32Aの縁全
体を受け入れるだけの大きさがあればよいということで
ある。この観点から、プレート34は一方の板に38で示さ
れる径の穴を有し、他方の板は少なくとも37で示される
大きさの穴を有する二枚の分離した板でサンドイッチ錠
に形成することができる。しかしながら、他方の板は、
開口を有するメッシュ構造あるいは格子状のものとする
ことができるが、組立体33の長手方向に軸に対して平行
な方向に縁32Aのための間隙を置くための十分な厚さを
有する必要がある。
二つの耐ラッピング装置、即ち、一つは図2乃至図4
を参照して説明された装置、他の一つは図5乃至図11を
参照にして説明された装置が一つの錠に対して共に使用
することができる。このような錠は、これらの二つの耐
ラッピング装置のうちの一つのみを有するいかなる錠よ
りもラッピングによる影響を低減する。
ラッピングに対して特別に配慮をした特別の応用例と
して、外部よりあらゆる方向から強い衝撃が加えられ易
い錠である南京錠がある。南京錠は、また、しばしば外
部で離れた位置や、ラッピングを行っても他人に注意を
惹くことなく、あるいは疑惑を引き起こすことなく、あ
るいは他人を混乱させることがないような私的な場所に
持ち運べる物品にしばしば使用されるものである。
図2乃至図4及び図5乃至図11の両方の装置を組み込
んだ南京錠について図12乃至図17を参照にして以下に説
明される。両方を使用することは南京錠に対して加えら
れるいかなる方向からの衝撃に対しても強い抵抗を有す
る。
南京錠は、本体50、掛け金51、掛け金ラッチ52、ラッ
チ押圧スプリング53、回動リリースアーム54、掛け金保
持ピン55、スライド部材上に設けられるアクチュエータ
57を備える磁気キー操作型耐ラッピングモジュール56か
ら構成される。
モジュール56は、図示されてないが上述の両方の耐ラ
ッピング装置が組み込まれている。モジュール56は、本
体に入り込んだ窪みの50Aにおける緑の背後に伸びるサ
イドタブ58によって本体50の側部に支持され、そしてモ
ジュール56はグラブねじ59によって保持されている。グ
ラブねじ50はポスト60の内部の孔を通り溝61を通って掛
け金孔62に至るようになっている。
南京錠の通常の操作においては、正しいコードのカー
ドか、掛け金51と反対側の南京錠の底部からモジュール
56のスロット63に挿入される。カードは、例えば図1を
参照して説明したように、スライド部材1を、アクチュ
エータ57がリリーストリガアーム54上に乗り、その肘部
54Aを通過するように上方に移動させるように解放す
る。アーム54の頂端部はこのようにして(図12におい
て)右方向に動いて掛け金ラッチ52を後退させる。圧縮
スプリング62は掛け金51を持ち上げ、要求されるように
本体50を解放する。
記録、保守あるいは他の目的のため耐ラッピングモジ
ュール56を除去するため、本体50からモジュール56を取
り除くとを可能にするように掛け金の一端がはずされた
とき、掛け金穴62を通してグラブねじをアレンレンチを
使用してはずす。ポスト60が本体50より除去されるよう
にモジュールはタブ58を中心に回動され、次にモジュー
ルを横方向に摺動して本体を窪み50Aからタブ58が自由
の状態となる。モジュールを取り付ける時は手順を逆に
して、本体50の一方の側に対して保持するようにグラブ
ねじをポスト60の内部に入れる。
耐ラッピングモジュールは磁気コード変更装置と、又
はそれ以上のコードを形成する磁石ピンを保持するため
の回動可能な保持体を含むコード変更器を組み込むこと
ができる。磁気コード変更装置は、PCT出願PCT/GB90/00
246(公報番号、WO90/09503)に、錠の中でのコード変
更カードの使用又は錠の外部からキーを挿入する例につ
いて記載されている。二つの錠の変更の形態が共にある
いは別々に使用される。それらは前記PCT出願の図15に
結合して示されている。両方の場合において、コードは
ロックモジュールの1又はそれ以上の磁石ピンを相対的
に回動することによりコードが変更される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−70797(JP,A) 実開 平1−92476(JP,U) 実開 昭57−44871(JP,U) 米国特許3967479(US,A) 国際公開90/9503(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 47/00 E05B 67/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠の内部に挿入され、符号化された磁気コ
    ードを持つキーを使用して施錠位置から解錠位置に動か
    されることのできるスライド部材と、 前記スライド部材の移動方向に対して直交する方向に、
    先端がスライド部材を越えて位置するスライド部材をロ
    ックする第1の位置から、キー操作により、スライド部
    材のローック状態を解除する第2の位置に動くことので
    きる複数の磁石ピンと、 スライド部材に沿って設けられ、スライド部材が施錠位
    置にあるとき、位置と極性が施錠のためのコードを形成
    する磁石ピンの先端部を受け入れる複数の穴を有するロ
    ッキングプレートと、 錠がたたかれたとき、少なくとも1つの磁石ピンの先端
    がロッキングプレートの対応する穴から抜け出ることを
    機械的に阻止するように少なくとも1つの磁石ピンを支
    持する支持手段と、からなり、 前記磁石ピンの少なくとも一つは、先端部が、錠に挿入
    された正しいキーの運動方向に回動することによりロッ
    キングプレートの穴からはずれることができるように、
    他の磁石ピンの移動可能な方向に対して直交する軸を中
    心に回動可能にスライド部材に取り付けられている磁気
    キーより操作される錠。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの磁石ピンは他の磁石ピン
    の移動可能な方向に対して直交する軸を越えて伸長する
    延長部を有し、スライド部材が解錠位置に移動するに従
    って前記少なくとも1つの磁石ピンをさらに同一方向に
    回動させてスライド部材と整列するように前記延長部を
    押しつける肩部を有する請求項1記載の錠。
  3. 【請求項3】スライド部材の一方の端部に隣接して設け
    られ、スライド部材が解錠位置から施錠位置に向けて移
    動して前記少なくとも1つの磁石ピンを反対方向に回動
    させてその先端部をロッキングプレートの対応する穴の
    中に移動させる突起を含む請求項2記載の錠。
  4. 【請求項4】錠の内部に挿入され、符号化された磁気コ
    ードを持つキーを使用して施錠位置から解錠位置に動か
    されることのできるスライド部材と、 前記スライド部材の移動方向に対して直交する方向に、
    先端がスライド部材を越えて位置するスライド部材をロ
    ックする第1の位置から、キー操作により、スライド部
    材のロック状態を解除する第2の位置に動くことのでき
    る複数の磁石ピンと、 スライド部材に沿って設けられ、スライド部材が施錠位
    置にあるとき、位置と極性が施錠のためのコードを形成
    する磁石ピンの先端部を受け入れる複数の穴を有するロ
    ッキングプレートと、 錠がたたかれたとき、少なくとも1つの磁石ピンの先端
    がロッキングプレートの対応する穴から抜け出ることを
    機械的に阻止するように少なくとも1つの磁石ピンを支
    持する支持手段と、からなり、 前記少くとも1つの磁石ピンは、定まった軸に沿っての
    みスライド部材中を移動できるように、スライド部材中
    にぴったりとはまるように形成され、その磁石ピンは、
    スライド部材の表面の切欠部で表面と同じ高さに合った
    端部に横方向の突起が形成され、ロッキングプレート
    は、横方向の突起が通り、磁石ピンの中心軸が段付き穴
    の中心軸として整列しない限り、磁石ピンの先端部がロ
    ッキグプレートから離れるのを阻止するように段部に対
    して入り込む段付き穴を持つ磁気キーにより操作される
    錠。
  5. 【請求項5】横方向の突起は、前記先端部の外周に形成
    されたリムにより構成される請求項4記載の錠。
  6. 【請求項6】磁石ピンはその全長に亘って均一な断面を
    有し、スライド部材にぴったりと合う分離したさやに覆
    われて保持され、そのさやは前記横方向突起と共に一体
    に形成される請求項4記載の錠。
  7. 【請求項7】さやは合成樹脂により形成される請求項6
    記載の錠。
  8. 【請求項8】第1のピンは、その第1の磁石ピンの先端
    部が、錠の挿入された適合するコードを有するキーの運
    動の方向に回動させることにより、ロッキングプレート
    から出ることが可能なように、スライド部材に他の磁石
    ピンの移動可能な軸に対して直交する軸を中心に回動可
    能に設けられ、第2の磁石ピンは、スライド部材内に定
    まった軸に沿ってのみ移動可能になるように、スライド
    部材に整合するように形成され、かつ、スライド部材の
    表面の切欠部の中で、スライド部材の表面と同一面に一
    致する端部に形成された横方向の突起が設けられ、ロッ
    キングプレートは、第2の磁石ピンの横方向突起が通
    り、第2の磁石ピンの中心軸と段付き穴の中心軸とが一
    致しない限り、端部がロッキングプレートから離れるこ
    とを阻止するように、段部に対して侵入することが可能
    な段付き穴を有する請求項1記載の錠。
  9. 【請求項9】正しいコードを有するカードがモジュール
    内に挿入されたとき移動できるように解除されるスライ
    ド部材を有する請求項1又は請求項4記載の錠を備える
    磁気キーによって操作される南京錠であって、スライド
    部材が南京錠を解除することを許すように移動したとき
    スライド部材と機械的に協同するリリースアームを備
    え、前記錠は南京錠に取りはずし可能に取り付けられた
    南京錠。
  10. 【請求項10】前記錠は、南京錠の一方の端部に取付け
    られた請求項9に記載の南京錠。
  11. 【請求項11】前記錠は、南京錠の掛け金と反対の底部
    に位置する磁気カードを受け入れるためのスロットを備
    えて構成された請求項9に記載の南京錠。
  12. 【請求項12】前記錠は、掛け金の端部が除去されたと
    き、掛け金穴を通して接近し得る錠の内部の固定手段の
    除去することにより解放することができる請求項9に記
    載の南京錠。
  13. 【請求項13】前記錠は、少なくとも1つの磁石ピン用
    の回転可能な保持体を含むロックコード変更機構を有
    し、前記保持体は、コードを変更するための前記錠の内
    部に挿入されるキーによって回動することができる請求
    項9項記載の南京錠。
  14. 【請求項14】前記錠は、前記錠の内部に挿入すること
    のできるコード変更磁気カードにより変更することので
    きる錠のコードを形成する移動可能な磁石ピンをもつコ
    ート変更機構を有する請求項9に記載の南京錠。
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