JP2815892B2 - 紙塗工用エマルジョン組成物 - Google Patents

紙塗工用エマルジョン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紙塗工剤として好適な紙塗工用エマルジョ
ン組成物に関するものである。さらに詳しくいえば、本
発明は、特定の有機ケイ素化合物を配合することによ
り、本来の好ましい物性を損なうことなく、接着強度を
大幅に向上させた紙塗工用エマルジョン組成物に関する
ものである。
(従来の技術) 顔料を塗布して紙の表面物性を改善するための紙塗工
液(カラー)が、紙塗工の分野で広く用いられている。
このような紙塗工液には、通常、顔料同士または顔料と
被塗工物とを接着させるために、結合剤が含まれてお
り、その使用目的に応じ多種多様の結合剤が提案されて
いるが、その中でも代表的なものは、高分子エマルジョ
ン、水性バインダーなどである。この高分子エマルジョ
ンとしては、主としてスチレン−ブタジエン系の高分子
エマルジョンが用いられ、また、水性バインダーとして
はスターチ、カゼインなどが用いられている。
高分子エマルジョンは、その接着強度を向上させるた
めに、これまで、スチレン−ブタジエンの使用量を調整
したり、第三のモノマーを加えたり粒径を選択すること
が行われているが、接着強度を向上させることにより他
の物性例えば耐ブリスター性や剛性、網点再現性などの
低下を伴うことが多く、全ての要求物性がバランスのと
れた高分子エマルジョンを得ることは困難であった。
他方、カルボキシル化ゴムラテックスにある種の有機
けい素化合物を添加して、金属と木材の接着強度を改良
することが提案されているが(特開昭53−102342号公
報)、この有機ケイ素化合物の添加はラテックスのゲル
化を招来するために、使用直前に添加しなければならな
いという欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、前記したような従来の紙塗工用高分子エマ
ルジョンの欠点を克服し、良好な耐ブリスター性や剛
性、網点再現性を有し、しかも接着強度が著しく向上し
た塗膜を与える紙塗工用エマルジョン組成物を提供する
ことを目的としたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、紙塗工分野で使用するのに好適な紙塗
工用エマルジョン組成物について鋭意研究を重ねた結
果、高分子エマルジョンに対し、特定の化学構造の有機
ケイ素化合物を特定の割合で配合することにより、耐ブ
リスター性、剛性、網点再現性の良好で、かつ接着強度
の高い塗膜を形成しうる紙塗工用エマルジョン組成物が
得られ、しかも、その紙塗工用エマルジョン組成物のpH
を3〜6.5に調整することにより、その性能を長期にわ
たって保持できることを見いだし、この知見に基づいて
本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、高分子エマルジョンに対し、式 (式中のR,R′は水素原子、炭素数1〜7のアルキル基
またはアルコキシアルキル基である。) で示される基を持つ有機ケイ素化合物0.01〜20重量%
(固形分換算)を、該高分子エマルジョンの重合後に添
加し、かつpHが3〜6.5であることを特徴とする紙塗工
用エマルジョン組成物を提供するものである。
本発明において用いられる高分子エマルジョンは、水
を分散媒とするエマルジョンである。その製造法に特に
制限はなく、乳化重合、分散重合、けん濁重合のほか従
来公知の方法を使用することができ、スチレン−ブタジ
エン系、スチレン−アクリル系、アクリル系、エチレン
−酢酸ビニル系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビニル
系、塩化ビニリデン系、天然ゴム系ラテックスなどが挙
げられる。これらの高分子エマルジョンはカルボキシル
基、水酸基、N−メチロール基、アミド基、グリシジル
基またはスルホン酸基などの官能基を含んでいてもよ
い。
このようなラテックスの製造には、重合性を有する単
量体がもちいられ、その例を挙げるならば、スチレン、
α−メチルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレ
ン、ジビニルベンゼンのごとき芳香族(ジ)ビニル化合
物、(ここに、( )内の文字は、読んでも読まなくて
もよいものとする。以下、同じとする。)メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレートさらには、グリシジル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレートのごとき(メタ)アクリル酸エステル類、
アクリロニトリル、メタクリロニトリルのようなニトリ
ル系モノマー類、酢酸ビニルのごときビニルエステル
類、塩化ビニル、塩化ビニリデンのごときハロゲン化ビ
ニル類、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミドのようなエチレン性アミドモノマ
ー、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエ
ン系モノマー、アミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレートなどのエチレン性アミ
ンモノマー、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、(メ
タ)アクリル酸などのエチレン性不飽和カルボン酸、な
どを例示することができる。この中でも特に、カルボキ
シル基で変性された高分子エマルジョンが好ましい。本
発明における高分子エマルジョンは、一種の重合体に限
らず二種以上の混合物であってもよい。また、アルカリ
増粘性を有するものであってもよい。
高分子エマルジョンの具体的な製法を乳化重合の例で
述べるならば、乳化剤、重合開始剤、必要により、分子
量調整剤、キレート化剤、pH調製剤等の存在下に、先に
掲げた単量体を、適当な温度、重合時間を設定して乳化
重合すればよい。このようにして作製される高分子エマ
ルジョンの粒径は、通常、0.05〜1μm、固形分は40〜
65%である。
本発明において配合される有機ケイ素化合物として
は、1個のケイ素原子に2個以上の水酸基又はアルコキ
シ基を結合した基、すなわち一般式、 (式中R、R′は水素原子、炭素数1〜7のアルキル基
またはアルコキシアルキル基である。) で示される基を有するものである。
このような有機ケイ素化合物の中で特に好適なのは、
一般式 (式中のR1は炭素数1〜7のアルキル基またはアルコキ
シ基またはアルコキシアルキル基、R2およびR3は炭素数
1〜7のアルコキシ基またはアルコキシアルキル基、
(但し、R1〜R3のうち少なくとも2個以上はアルコキシ
基である。)nは0又は1〜10の整数、Xは水素原子、
グリシジル基、(メタ)アクリロキシ基、ビニル基、ハ
ロゲン原子、水酸基、チオール基、アミノ基、フェニル
アミノ基、エポキシシクロヘキシル基、またはアミノア
ルキルアミノ基である。)で示される化合物である。
このような有機ケイ素化合物の例としては、γ−
((メタ)アクリロキシプロピル)トリメトキシシラ
ン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
γ−((メタ)アクリロキシプロピル)ジメトキシエト
キシシラン、γ−((メタ)アクリロキシプロピル)ジ
エトキシメトキシシラン、γ−((メタ)アクリロキシ
プロピル)トリエトキシシラン、γ−((メタ)アクリ
ロキシエチル)トリメトキシシラン、γ−((メタ)ア
クリロキシエチル)ジメトキシエトキシシラン、γ−
((メタ)アクリロキシエチル)ジエトキシメトキシシ
ラン、γ−((メタ)アクリロキシエチル)トリエトキ
シシラン、γ−((メタ)アクリロキシメチル)トリメ
トキシシラン、γ−((メタ)アクリロキシメチル)ジ
メトキシエトキシシラン、γ−((メタ)アクリロキシ
メチル)ジエトキシメトキシシラン、γ−((メタ)ア
クリロキシメチル)トリエトキシシラン、β−(3、4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、n−プロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン、ヒドロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−ジブチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、n−デシルトリメトキ
シシラン、イソブチルトリメトキシシランなどを挙げる
ことができる。
本発明における紙塗工用エマルジョン組成物は、高分
子エマルジョンと、この有機ケイ素化合物を含んでなる
水分散エマルジョンである。有機ケイ素化合物は、高分
子エマルジョンに対し、固形分換算で0.01〜20重量%、
好ましくは0.1〜10重量%の割合で配合することが必要
である。0.01重量%未満では、接着強度の向上が十分に
行われないし、また、20重量%よりも多く配合しても接
着強度は増大しないばかりか、むしろ、紙塗工用エマル
ジョン組成物の流動性などの他の物性が劣化する傾向が
ある。
本発明における紙塗工用エマルジョン組成物において
は、必要に応じて、慣用されている各種添加剤、例え
ば、分散剤、潤滑剤、消泡剤、防腐剤、耐水化剤、老化
防止剤などを含有させることができる。また、紙塗工用
エマルジョン組成物の固形分は、通常、40〜65重量%、
好ましくは45〜55重量%である。
本発明の紙塗工用エマルジョン組成物のpHは、3〜6.
5であることが必要である。紙塗工用エマルジョン組成
物のpHが、7.5より大きな場合は、有機ケイ素化合物の
種類によっては、それ自体の貯蔵安定性等に問題を生じ
る恐れがある。
本発明の紙塗工用エマルジョン組成物の製造方法は、
有機ケイ素化合物の安定性の見地から、有機ケイ素化合
物を重合終了後の高分子エマルジョンに添加する方法が
採用される。具体的には、例えば、重合終了後、ストリ
ッピングを実施した高分子エマルジョンを十分かくはん
しながら、有機ケイ素化合物を少しづつ添加すればよ
い。また。有機ケイ素化合物によっては、高分子エマル
ジョンに添加する以前にあらかじめ水に溶解させ、その
後添加することの好ましい場合もある。
いずれの場合においても、製造される紙塗工用エマル
ジョン組成物は、pHが3〜6.5となるように調製する必
要がある。pH調製剤としては、通常、苛性カリ、苛性ソ
ーダ、アンモニアなどが用いられる。
本発明の紙塗工用エマルジョン組成物は、通常、紙塗
工液として調製され、板紙、一般上質紙、中質紙、グラ
ビア用紙等の塗工に用いられる。
紙塗工液の調製は、クレー、炭酸カルシウムなどの顔
料、分散剤、本発明の紙塗工用エマルジョン組成物、そ
の他の結着剤これに必要に応じて加えられるその他の添
加剤を、適宜混合することによって行われる。紙塗工用
エマルジョン組成物は、顔料100重量部に対して、通常
は、5〜30重量部使用される。紙塗工液の分散媒には、
通常、水が使用され、全体の固形分濃度は30〜75重量
%、さらに好ましくは40〜75重量%である。
かかる紙塗工液を前記の紙に塗工するにあたっては、
サイズプレスコーター、ロールコーター、エアナイフコ
ーター、ブレードコーター等公知の任意の方法が採用さ
れる。塗工量は目的により広範囲となり特に制限はない
が、固形分が0.1〜30g/m2程度が通常実施される。
(発明の効果) 本発明による紙塗工用エマルジョン組成物は、接着強
度や湿潤強度がきわめて高く、また、接着強度と耐ブリ
スター性のバランス、接着強度と網点再現性のバランス
が良好なため、紙塗工用として用いた場合に、印刷適性
などの物性のきわめて良い塗工紙を与える。しかも、こ
ういった性能を長期にわたって保持することが可能であ
る。従って、従来の紙塗工用エマルジョン組成物に比
べ、はるかに改善された性質を有するので、紙塗工用塗
工液組成物として好適である。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、塗工紙製造における各物性およびその他の物性
は次の方法に従って求めた。
(1)カラー粘度 Brookfield型(B型)粘度計により、60rpmにて測定
した。ハーキュレス型粘度計により、4400rpmにて測定
した。
(2)白紙グロス グロスメーターにより、75゜−75゜で測定した。
(3)インキグロス 塗工紙サンプルに、0.3mlのインク〔東洋インキ
(株)製、ニューブライトG藍〕を使用し、印刷試験機
により印刷したのち、一昼夜調湿してグロスメーターに
より60゜−60゜で測定した。
(4)印刷適性 印刷試験機により、適切なタックを有するインキを用
いてドライ強度、ウェット強度、着肉性、吸水性および
インクセットを測定し、次の4段階で評価した。
◎:非常に良好 ○:良好 △:やや劣る ×:非常に劣る (5)耐ブリスター性 両面塗工し、かつカレンダー仕上げした塗工紙を明製
作所(株)RI印刷機を使用し、黄インキ(0.3cc)で両
面ベタ刷りし試料とする。この試料を加熱したオイルバ
スに浸せきし、ブリスターの発生した温度を読み取り以
下のとおり評価した。
◎:ブリスターが全く発生しない ○:ブリスターがわずかに発生 △:ブリスターがかなり発生 ×:ブリスターが全面に発生した。
(6)網点再現性 大蔵省式グラビア印刷機を用い欠落した網点の個数%
で表した。
(7)高分子エマルジョン粒子径(μm) 高分子エマルジョンをオスミウム酸で処理し、これを
走査型電子顕微鏡で3万倍に拡大し、得られた顕微鏡写
真における粒子500個の径を測定して、その数平均で求
めた。
(8)ゲル含有量(重量%) 高分子エマルジョンを温度23℃、湿度65%の雰囲気下
でガラス板上に薄く流して24時間乾燥させ、フィルム状
とし、その約0.2gを50mlのガラス製スクリュウー管に採
取し、これにトルエン30mlを加え、振りまぜ機で3時間
処理した後、325#ステンレス鋼製金網(大きさ:5×5
×5cm)上にスクリュー管のものを移し、5mlのトルエン
で洗浄後、130℃の乾燥機内で1時間乾燥したトルエン
不溶分を測定し、試料に対する重量%で示した。
実施例1 本発明の紙塗工用エマルジョン組成物の作製滴下装置
およびかき混ぜ機付きオートクレーブに水120重量部、
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2重量部、フ
マル酸2重量部およびスチレン−アクリル酸変形シード
ラテックス(数平均粒子径0.03μm)1.2重量部を仕込
む。次に、スチレン60重量部、ブタジエン28重量部、メ
チルメタクリレート10重量部、および四塩化炭素5重量
部の混合物と水30重量部、過硫酸カリウム1.2重量部、
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1重量部およ
び苛性カリ0.3重量部を別々に作製し、80℃の重合温度
でそれぞれを別個に6時間追添した。その後2時間その
ままに保った。こうして作製した高分子エマルジョン
(A)の重合率は99%、数平均粒子径は0.18μm、ゲル
含有量は、45%であった。直ちにストリッピングを行
い、この高分子エマルジョン(A)のpHを苛性ソーダを
添加することによって5.5に調製したものに対して、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを固形分換
算で2重量%加え、十分に分散させ、紙塗工用エマルジ
ョン組成物を得た。
紙塗工用組成物の作製 上記で作製した紙塗工用エマルジョン組成物を用い、
第1表に示すカラー配合の組成物(固形分61重量%)を
調製した後、これをアンモニア水溶液でpH9に調節する
ことにより塗工用組成物を得た。
この塗工用組成物の粘度を測定し、次に、市販の上質
紙にブレード式の連続巻とり塗工機により14g/m2(片
面)となるように両面に塗工した。さらにスーパーカレ
ンダー装置を用い50℃、150kg/cmの条件で片面あたり2
回づつ通した。このようにして作製された塗工紙の印刷
物性を評価しその結果を第3表に示した。
比較例1 実施例1の高分子エマルジョン(A)に、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシランを配合しない他は実
施例1と同様の方法にて塗工紙を作製した。この塗工紙
を実施例1と比較した評価結果を第3表に示す。
実施例2 実施例1と単量体の代わりに、スチレン50重量部、ブ
タジエン38重量部、エチルアクリレート5重量部、アク
リロニトリル5重量部、イタコン酸2重量部をもちいた
他は、実施例1の高分子エマルジョン(A)と同様にし
て高分子エマルジョン(B)を作製した。こうして作製
した高分子エマルジョン(B)の重合率は99%、数平均
粒子径は0.15μm、ゲル含有量は85%であった。この高
分子エマルジョン(B)を(A)の代わりに使用し、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの代わりに
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを固形
分換算で2重量%使用した他は実施例1と同様の手法に
より塗工紙を作製した。評価結果を第3表に示す。
比較例2 実施例2の高分子エマルジョン(B)に、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシランを配合しない他は
実施例2と同様の方法にて塗工紙を作製した。この塗工
紙を実施例2と比較した評価結果を第3表に示す。
実施例3 アルカリ増粘型ラテックス(旭化成工業(株)製ラテ
ックスL−1295、pH5.7)に、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリエトキシシランを固形分換算で1重量%添加
し、第2表に示す配合を使用した他は実施例1と同様の
手法により塗工紙を作製した。評価結果を第3表に示
す。
比較例3 実施例3のL−1295に、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランを配合しない他は実施例3と同様の
方法にて塗工紙を作製した。この塗工紙を実施例3と比
較した評価結果を第3表に示す。
実施例4 実施例1で作製した紙塗工用エマルジョン組成物を20
℃にて30日経過させた以外は実施例1と同様の手法によ
り塗工紙を作製した。評価結果を第3表に示す。
比較例4 実施例1と紙塗工用エマルジョン組成物のpHを8と
し、20℃にて30日経過させた以外は実施例1と同様の方
法にて塗工紙を作製した。この塗工紙を実施例4と比較
した評価結果を第3表に示す。
比較例5 実施例1のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ランの配合量を固形分換算で25重量%とした他は実施例
1と同様の方法にて塗工紙を作製した。評価結果を第3
表に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子エマルジョンに対し、式 (式中のR,R′は水素原子、炭素数1〜7のアルキル基
    またはアルコキシアルキル基である。) で示される基を持つ有機ケイ素化合物0.01〜20重量%
    (固形分換算)を、該高分子エマルジョンの重合後に添
    加し、かつpHが3〜6.5であることを特徴とする紙塗工
    用エマルジョン組成物。
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