JP2814617B2 - 通信制御システム - Google Patents

通信制御システム

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JP2814617B2
JP2814617B2 JP27551089A JP27551089A JP2814617B2 JP 2814617 B2 JP2814617 B2 JP 2814617B2 JP 27551089 A JP27551089 A JP 27551089A JP 27551089 A JP27551089 A JP 27551089A JP 2814617 B2 JP2814617 B2 JP 2814617B2
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公二 出町
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、マスタ局と通信媒体を介して接続される複
数のスレーブ局とからなり、放送型のビット・シリアル
通信を行う通信制御システムに関し、特に、通信効率を
上げるように改善するものである。
<従来の技術> マスタ局と複数個のスレーブ局とが通信媒体を介して
接続される放送型の通信制御システムとして、通信方式
としてポーリング・セレクティング方式が採用されるこ
とがある。
このポーリング・セレクティング方式は、マスタ局か
ら通信媒体にセレクティング・フレームを送出し、通信
すべき相手局となる一つのスレーブ局を指定し、指定さ
れたスレーブ局はレスポンス・フレームを返信すること
により、データ転送等の通信動作を実行する方式であ
る。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、ポーリング・セレクティング方式は、
1回の通信動作にあっては1個のスレーブ局しか選択す
ることができず、通信要求が増大するとセレクティング
・フレームの送出回数が多くなり、単位時間当たりに転
送できるデータの情報量がきわめて少なく効率が悪かっ
た。
また、各スレーブ局は、各局からの最新データを常に
内部に保持しなければならないため、システムに設置で
きる最大局数で均等に分割した一定容量の通信バッファ
を所有しなければならなかった。従って、設置されるス
レーブ局が多ければ各局における通信バッファは容量不
足となり、逆に設置されるスレーブ局が少なければ各局
における通信バッファの容量が大きくなり過ぎて通信バ
ッファ空間を有効に活用することができない、という問
題があった。
更に、セレクティング・フレーム内の対応するアドレ
ス毎に異なった容量の通信バッファをスレーブ局に割り
付ける方式もあるが、このような方式では各アドレス毎
の割り付け情報を全通信局に設定しなければならないと
いう問題があった。
本発明は、単位時間当たりに転送できるデータの情報
量を多くするとともに通信バッファ空間を有効に使用で
きるようにすることを課題とし、ポーリング・セレクテ
ィング方式の通信制御システムにあって、データ転送の
効率を向上させることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 以上の課題を解決した本発明は、通信媒体を介して接
続することができる最大スレーブ局数と同じビット数を
有しその各ビットが前記スレーブ局の各々に対応してス
レポンス・フレーム送出を許可するか否かを表わすセレ
クティング・ビット・マップを含むセレクティング・フ
レームを送出するセレクティング・フレーム送出手段を
有するマスタ局と、前記セレクティング・ビット・マッ
プに従ってレスポンス・フレームを送出するレスポンス
・フレーム送出手段を有する少なくとも1個以上のスレ
ーブ局とからなる通信制御システムである。
また、前記スレーブ局は、応答すべき複数のアドレス
の内最小の値を設定する先頭アドレス設定手段と、この
先頭アドレスから予め定めたアドレス範囲を設定する割
当アドレス数設定手段と、前記セレクティング・ビット
・マップが表わすアドレスが前記先頭アドレス設定手段
と前記割当アドレス数設定手段が示すアドレス範囲内に
ある場合にレスポンス・フレームを送出するレスポンス
・フレーム送出手段とを有するようにしてもよい。
<作用> 本発明の通信制御システムにおいて、マスタ局は最大
スレーブ局数と同じビット数のセレクティング・ビット
・マップを含むセレクティング・フレームを送出し、こ
のセレクティング・ビット・マップが表わすアドレスに
対応するスレーブ局がレスポンス・フレームを送出す
る。また、スレーブ局に内部に先頭アドレスと割当アド
レスとを予め設定しておき、このスレーブ局はセレクテ
ィング・ビット・マップが表わすアドレスがこの先頭ア
ドレスと割当アドレス数が指定する値の範囲内にある場
合にレスポンス・フレームを送出する。
<実施例> 以下、本発明にかかる通信制御システムの実施例を図
面を用いて説明する。
第1図は、本発明の通信制御システムを表わす構成ブ
ロック図であり、マスタ局1と、通信媒体2を介して第
1のスレーブ局31、第2のスレーブ局32、第3のスレー
ブ局33が接続されてシステムを構成する例である。
ここで、システムの都合により、第1のスレーブ局31
の機器アドレスを“1"、第2のスレーブ局32の機器アド
レスを“2"、第3のスレーブ局33の機器アドレスを“6"
と予め設定しておく。
このようなシステムにおいて、マスタ局1は通信媒体
2にセレクティング・フレームを送出し、このセレクテ
ィング・フレームの内容に応じて、指定されたスレーブ
局がレスポンス・フレームを返信する。
第2図は、セレクティング・フレームとレスポンス・
フレームの送受信の関係を表わす図であり、この図によ
り第1図のシステム動作例を説明する。
マスタ局1は、通信要求を発生すると、セレクティン
グ・フレームS1を通信媒体2に送出する。
この例のシステムで接続できるスレーブ局は8個と
し、これに対応してマスタ局1から送出するセレクティ
ング・フレームに応じるセレクティング・ビット・マッ
プは8ビット構成とする。
即ち、最下位ビットb0は機器アドレス“0"のスレーブ
局に対応し、ビットb1は機器はアドレス“1"のスレーブ
局に対応し、ビットb2は機器アドレス“2"のスレーブ局
に対応し、以下同様にして、ビットb7は機器アドレス
“7"のスレーブ局に対応する。
さて、セレクティング・フレームS1のビットb1及びビ
ットb2に“1"が設定されており、これに応じて、まず、
ビットb1に対応する機器アドレス“1"の第1のスレーブ
局31が通信媒体2にレスポンス・フレームR1を送出し、
その後、ビットb2に対応する機器アドレス“2"の第2の
スレーブ局31が通信媒体2にレスポンス・フレームR2を
送出する。これでセレクティング・フレームS1に対応す
る通信動作が完了する。
そして、次に、マスタ局1からセレクティング・フレ
ームS2が送出されたとする。このセレクティング・フレ
ームS2のビットb6に“1"が設定されているため、これに
対応して機器アドレス“6"の第3のスレーブ局33がレス
ポンス・フレームR3を送出する。
このように、マスタ局1から通信媒体2に送出される
1個のセレクティング・ビット・マップに対応して、少
なくとも1個以上のスレーブ局がシリアルにレスポンス
・フレームを送出する。
更に、各スレーブ局31,32,33について、第3図のよう
に構成する。
即ち、スレーブ局30に、先頭アドレス設定手段301
と、割当アドレス数設定手段302と、レスポンス送出手
段303とを設け、このレスポンス送出手段303内にはアド
レス参照部304を設ける。
先頭アドレス設定手段301、割当アドレス設定手段302
には、第1図のシステム例に対しては第4図の表のよう
な値を設定する。
第1のスレーブ局31には先頭アドレス“1"及び割当ア
ドレス数“1"、第2のスレーブ局32には先頭アドレス
“2"及び割当アドレス数“4"、第3のスレーブ局33には
先頭アドレス“6"及び割当アドレス数“2"を設定する。
尚、アドレス参照部304は通信媒体2上に送出される
セレクティング・ビット・マップを監視し、レスポンス
送出手段303はアドレス参照部304の参照結果に従ってレ
スポンス・フレームを通信媒体2上に送出する。
第5図は、上記のように各アドレス値を設定したシス
テムにおける、セレクティン・フレームとレスポンス・
フレームの送受信関係を表わす図である。
マスタ局1からのセレクティング・ビット・マップ
“1"を表わす場合は、各スレーブ局31,32,33は内部のア
ドレス参照部304でこれを認識し、対応する第1のスレ
ーブ局31がレンポンス・フレームR1を返信する。
次に、マスタ局1からのセレクティング・ビット・マ
ップが“2"を表わす場合、対応する第2のスレーブ局32
がレスポンス・フレームR2を返信する。
続いて、マスタ局1からのセレクティング・ビット・
マップが“3"を表わす場合、割合アドレス数が“4"であ
る第2のスレーブ局32がこれに応じ、レスポンス・フレ
ームR3を返信する。そして、マスタ局1からのセレクテ
ィング・ビット・マップが“4"を表わす場合も同様に、
割当アドレス数“4"である第2のスレーブ局32がレスポ
ンス・フレームR4を返信する。同様にして、セレクティ
ング・ビット・マップ“5"の場合(S5)も第2のスレー
ブ局32がレスポンス・フレームR5を返信する。
即ち、第2のスレーブ局32は、先頭アドレス“2"で割
当アドレス“4"のため、マスタ局1からのセレクティン
グ・ビット・マップが“2",“3",“4",“5"の4つの場
合にレスポンス・フレームR2,R3,R4,R5を返信する。
また、第3のスレーブ局33は、先頭アドレス“6"で割
当アドレス“2"のため、セレクティング・ビット・マッ
プが“6",“7"の2つの場合にレスポンス・フレームR6,
R7を返信する。
尚、セレクティング・ビット・マップが同時に複数の
スレーブ局を指定するような場合も同様である。
このようにして、各スレーブ局は、先頭アドレスと割
当アドレス数とを予め設定し、マスタ局からのセレクテ
ィング・ビット・マップが先頭アドレスから割当アドレ
ス値の範囲内にあれば、レスポンス・フレームを返信す
る。
従って、アドレス1個当たりの通信バッファの容量を
固定にした場合においても、システムに設置されるスレ
ーブ局の数の大小にかかわらず、各スレーブ局が取り扱
うデータ・フレーム数に応じて通信バッファのメモリ空
間を分割することができ、通信バッファ空間を有効に使
用することができる。
<発明の効果> 以上述べたように、本発明の通信制御システムによれ
ば、1個のセレクティング・フレームにより、同時に複
数のスレーブ局を選択することができ、通信局数が増大
してもセレクティング・フレームの送出回数は増加しな
いので単位時間当たりのデータ転送量は増大し、比較的
少量のデータを多数の通信局間で交換するようなシステ
ムにきわめて有効である。また、各スレーブ局毎に先頭
アドレス、割当アドレスを設定し、各スレーブ局で異な
る通信バッファの容量をフレーム単位に設定するので、
メモリ空間を有効に活用でき、しかもマスタ局側でスレ
ーブ局側のメモリ構成を知らなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した通信制御システムを表わす構
成ブロック図、第2図は第1図に示した本発明にかかる
システムのセレクティング・フレームとレスポンス・フ
レームの送受信の関係を表わす図、第3図は本発明にか
かるシステムにおけるスレーブ局の内部構成を表わす一
例、第4図は第3図に示したスレーブ局に設定する先頭
アドレスと割当アドレスを表わす表、第5図は第4図の
ように設定したスレーブ局を有するシステムの動作を表
わす図である。 1……マスタ局、 2……通信媒体、 30,31,32,33……スレーブ局、 301……先頭アドレス設定手段、 302……割当アドレス設定手段、 303……レスポンス送出手段、 304……アドレス参照部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信媒体を介して接続することができる最
    大スレーブ局数と同じビット数を有しその各ビットが前
    記スレーブ局の各々に対応してレスポンス・フレーム送
    出を許可するか否かを表わすセレクティング・ビット・
    マップを含むセレクティング・フレームを送出するセレ
    クティング・フレーム送出手段を有するマスタ局と、前
    記セレクティング・ビット・マップに従ってレスポンス
    ・フレームを送出するレスポンス・フレーム送出手段を
    有する少なくとも1個以上のスレーブ局とからなる通信
    制御システム。
  2. 【請求項2】前記スレーブ局は、応答すべき複数のアド
    レスの内最小の値を設定する先頭アドレス設定手段と、
    この先頭アドレスから予め定めたアドレス範囲を設定す
    る割当アドレス数設定手段と、前記セレクティング・ビ
    ット・マップが表わすアドレスが前記先頭アドレス設定
    手段と前記割当アドレス数設定手段が示すアドレス範囲
    内にある場合にレポンス・フレームを送出するレスポン
    ス・フレーム送出手段とを有する請求項(1)記載の通
    信制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4929749B2 (ja) * 2006-02-15 2012-05-09 富士電機株式会社 通信システム
JP4764895B2 (ja) * 2008-04-01 2011-09-07 ホリアキ株式会社 紙箱

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