JP2812855B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニキビ等に対する薬理
作用に優れた洗浄剤組成物の改良組成に関する。
【0002】
【従来の技術】イオウがニキビ、水虫等に対し優れた薬
理作用を発揮することは既に知られ、このことから、イ
オウ粉末若しくは各種の硫化物を配合した石ケン類も従
来存在する。この硫化物を配合した石ケンについては、
特開昭59−6300号公報に開示されている。
【0003】これに開示された発明は、イオウ分を硫化
ナトリウムとして配合することによって、粉末イオウを
直接配合した場合の石ケン使用時における異物感の発生
を解消し、さらには薬理効果の向上等を図ったものであ
る。
【0004】また、特に、多硫化物が殺菌、殺虫作用に
よりニキビ、脂漏、慢性湿疹などによる皮膚病の治療作
用、角質溶解作用を有することも知られている(特開昭
62−114916号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多硫化物を含
む硫化物は、空気中で容易に酸化されてしまう性質があ
る。またこの場合、経時的に、硫化水素が発生する。ま
た特に、液体の場合、硫化物の結晶が折出することもあ
る。このような場合、薬理効果が減少乃至は全く発揮さ
れなくなるし、また、生じた結晶のため使用時に異物感
を生じたりする。
【0006】そこで、本発明は、洗浄剤としての性能を
損うことなく、配合した多硫化物を製造の際及び経時的
にも安定化させ、その薬理効果を長期間に亘って保持さ
せ得る洗浄剤組成物を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、洗浄剤組成物につき、次のような組成
とした。即ち、多硫化物M(Mは、アルカリ金
属、アンモニア又はアアルカリ2〜6の整数)と0.3
重量%以上10重量%以下の配合量のアミンオキシドと
を含有してなることを特徴とする。
【0008】上記した本発明の洗浄剤組成物の組成にお
いて、多硫化物としては、二硫化ナトリウム、三硫化ナ
トリウム、四硫化ナトリウム、五硫化ナトリウム、二硫
化カリウム、三硫化カリウム、四硫化カリウム、五硫化
カリウム、二硫化セシウム、三硫化セシウム、四硫化セ
シウム、五硫化セシウム、六硫化セシウムなどを一種又
は二種以上を選択して適用することができる。
【0009】また、本発明に用いる多硫化物は、イオウ
粉末をアルカリ水溶液中に添加して反応させる方法、ま
たその単離したものを配合することによってもよい。ま
た前者の場合、イオウ粉末とアルカリ水溶液との混合モ
ル比によって二硫化物から五硫化物あるいは六硫化物ま
で得ることができる。
【0010】また、この多硫化物の配合量は、当該洗浄
剤組成物について、0.05〜1.0重量%(以下、単に
「%」という。)の範囲の量であることが好ましい。0.
05%以下となると治療効果が不十分となり、また1.0%
以上となるとイオウ臭が生じることがあるからである。
【0011】また、本発明において用いることができる
アミンオキシドとしては、次の化学式で表わしたものを
挙げることができる。
【化1】 これには、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、
ステアリルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルア
ミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシドなどを
挙げることができる。
【0012】このアミンオキシドの配合量は、多硫化物
の量に応じて、当該洗浄剤組成物について、0.3〜10%
の範囲の量とすることが好ましい。0.3%以下の場合、
多硫化物に対する安定化作用が不十分となり、また10%
以上となると30℃以上の高温状態での保存時にアミン臭
が生じることがあるからである。
【0013】また、本発明に係る組成は、不透明なまた
は半透明乃至は透明な性状の一般的な組成からなる洗浄
剤基材について採用することができる。また、この洗浄
剤基材については、固形状のみならず、液状、ゼリ−
状、クリ−ム状のものであってもよい。
【0014】
【作用】本発明においては次のような作用が生じる。洗
浄剤組成物において、含有される多硫化物は、アミンオ
キシドの存在下に、製造時乃至は30℃以上の高温状態で
の長期間に亘る保存時にあってもその安定状態が維持さ
れる。
【0015】この多硫化物の安定維持状態において、ニ
キビに対する治療作用、角質溶解作用等の薬理作用が有
効に生じる。
【0016】
【実施例】
(実施例1〜3)配合重量部比がラウリン酸5部、ミリ
スチン酸10部、ステアリン酸5部及び47%水酸化カリウ
ム10.4部の各成分からなるものを脂肪酸カリウム石ケン
の組成原料とした。この脂肪酸カリウム石ケン原料と次
表1に示す他の成分とから洗浄剤を得た。
【表1】
【0017】即ち、上記した脂肪酸カリウム石ケン原料
にグリセリン、エデト酸二ナトリウム、二硫化カリウ
ム、ラウリルジメチルアミンオキシド及び精製水を表1
に示した量で混合し、これを70℃の温度下に加熱溶解し
た。次いで、これに香料を混入した後熱交換器を用いて
30℃に冷却し、透明ゼリ−状の洗浄剤を得た。
【0018】なお、この場合、ラウリルジメチルアミン
オキシドの配合量が0.3%のものを実施例1、また5.0%
のものを実施例2、また10%のものを実施例3としそれ
ぞれ試料とした。またこのラウリルジメチルアミンオキ
シドを全く含まないものを比較例1、また12%配合した
ものを比較例2とした。
【0019】これらの実施例1〜3と、比較例1及び2
の試料についてそれぞれ多硫化物の安定性、ニキビ治療
作用、角質溶解作用についての効果、並びに製品洗浄剤
自体についての安定性に関し、次表2に示した。
【表2】
【0020】なお、多硫化物の安定性は、肉眼によって
その安定性を確認する方法によった。具体的には、試料
が液状、若しくはゼリ−状乃至はクリ−ム状のペ−スト
状である場合にはその試料をガラス瓶内に入れ、また試
料が固型の場合にはシャ−レに載せた状態で、これを30
℃の恒温条件下に一ヶ月間放置した後、その外観の変化
を確認した。このとき、外観が当初の黄褐色を維持して
いるときは安定状態にあり、○の記号で、また無色に変
化したときは不安定状態にあり、×の記号で示した。
【0021】また、ニキビ治療の効果は、製造後1ケ月
間に亘って30℃の恒温条件下に保存した後のものを試料
とし、この試料を3週間に亘って朝晩、各一回洗顔する
ことによった。なお、18〜22才までの女性10名をパネラ
−として、顔面のニキビの改善度につき、効果ありのと
きは、○の記号で、また効果がほとんど認められないか
若しくは全く認められないときには、×の記号で示し
た。
【0022】また、角質溶解効果については、角質剥離
テストによった。即ち、角質に特異的に結合するダンシ
ルクロライドをマ−カ−として、これにより角質層を染
色した。次いで、製造後1ケ月間に亘って30℃の恒温条
件下に保存後のものを試料とし、この試料を用いて朝、
晩一回、上記した染色面を洗浄し、角質層の螢光が10日
以内に消失したときには効果ありとして、○の記号で、
また10日以上を要したときには効果不十分として、×の
記号で示した。
【0023】また、製品の安定性については、製造後1
ケ月間に亘って30℃の恒温条件下に保存したときに、製
品ついて色焼等の色調の変化、結晶の発生、匂いの発生
等のいずれかの変化があったときには不安定として、×
の記号で、また何らの変化も生じなかったときには安定
であるとして、○の記号で示した。
【0024】表2に示した結果から、実施例1〜3と比
較例1及び2との対比から、比較例1では、多硫化物の
安定性、ニキビ治療及び角質溶解の効果について欠き、
また比較例2では、アミン臭の発生により製品の安定性
につき問題があるのに対し、実施例1〜3については、
このような欠点は全く生じることなく、多硫化物は安定
的に保持され、その薬理作用も有効で、製品として長期
間の保存に際しても支障はないことを確認することがで
きる。
【0025】また、実施例1〜3の試料について、その
洗浄性能は、多硫化物及びアミンオキシドを全く含まな
いものに比しても変わりがなかった。
【0026】(実施例4)牛脂18.8%、ヤシ油9.4%、
ヒマシ油1.9%、ラウリン酸1.1%、ミリスチン酸2.3
%、パルミチン酸2.0%、エタノ−ル18.0%、48%水酸
化ナトリウム水溶液11.9%、エデト酸二ナトリウム0.1
%、砂糖11.5%、ソルビット液3.0%、五硫化ナトリウ
ム0.1%、ステアリルジメチルアミンオキサイド0.3%、
香料0.1%及び精製水残余の混合物について、約70℃の
石ケン膠とした。この石ケン膠を枠内に流し込んで、水
冷固化させ、切断、乾燥、型打ちを経て固型洗浄剤を得
た。
【0027】この固型洗浄剤について、前記同様の試験
を行った結果、多硫化物の安定性、ニキビ治療作用、角
質溶解作用及び製品の安定性のいずれについても、良好
であった。また洗浄性能についても変わりがなかった。
【0028】(実施例5)牛脂7.0%、ヤシ油5.0%、ミ
リスチン酸5.0%、プロピレングリコ−ル10.0%、47%
水酸化カリウム水溶液10.0%、エデト酸二ナトリウム0.
1%、ヤシ油ジエタノ−ルアミド3.0%、ジステアリン酸
エチレングリコ−ル3.0%、ソルビット液2.0%、メチル
セルロ−ス(4000 c.s.)0.6%、二硫化カリウム1.0
%、セチルジメチルアミンオキシド10.0%、香料0.5%
及び精製水残余の混合物について、約70℃の石ケン膠と
した。この石ケン膠を熱交換器を用いて30℃に冷却し、
液体洗浄剤(3000 cps)を得た。
【0029】この液体洗浄剤について、前記同様の試験
を行った結果、多硫化物の安定性、ニキビ治療作用、角
質溶解作用及び製品の安定性のいずれについても良好で
あった。また洗浄性能についても変わりがなかった。
【0030】(実施例6)ラウリン酸5.0%、ミリスチ
ン酸10.0%、ステアリン酸14.0%、サラシミツロウ1.0
%、47%水酸化カリウム水溶液12.1%、プロピレングリ
コ−ル10.0%ポリエチレングリコ−ル(400)15.0%、
グリセリン5.0%、エデト酸二ナトリウム0.1%、五硫化
カリウム0.05%、オレイルジメチルアミンオキシド0.3
%、香料0.1%及び精製水残余の混合物について、約70
℃の石ケン膠とした。この石ケン膠を熱交換器を用いて
30℃に冷却し、クリ−ム状洗浄剤(硬度20)を得た。
【0031】このクリ−ム状洗浄剤について、前記同様
の試験を行った結果、多硫化物の安定性、ニキビ治療作
用、角質溶解作用及び製品の安定性のいずれについても
良好であった。また洗浄性能についても変化はなかっ
た。
【0032】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。本発明によれば、配
合した多硫化物を30℃以上の苛酷な温度条件下にあって
も長期間に亘り安定化させることができ、しかも洗浄剤
としての性能もそのまま維持し得ることから、多硫化物
に基づく薬理作用を実際の使用において有効に発揮させ
ることができる。従って、実用品としての価値を高める
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 17/08 C11D 17/08 (72)発明者 新谷誠之 大阪府茨木市三島丘1丁目5番13号資生 堂ホネケ−キ工業株式会社内 (72)発明者 仁科哲夫 大阪府茨木市三島丘1丁目5番13号資生 堂ホネケ−キ工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 9/10 A61K 7/00 A61K 7/50 A61K 33/04 C11D 9/30 C11D 17/08 C11D 7/32 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多硫化物M(Mは、アルカリ金属、
    アンモニア又はアルカリ土金属、xは、2〜6の整数)
    0.3重量%以上10重量%以下の配合量のアミンオ
    キシドとを含有してなることを特徴とする洗浄剤組成
    物。
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