JP2812106B2 - プレキャスト壁端部溝の形成方法 - Google Patents

プレキャスト壁端部溝の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,プレキャスト壁等の
コンクリート部材端部に溝を形成する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】プレキャスト壁同士を接合し一体化する
場合にはプレキャスト壁の接合端部に溝を設けて、この
溝を突合わせて後打ちコンクリートを打設するための空
隙部を形成し内部に補強筋を配筋しコンクリートを後打
ちして接合する。また、プレキャスト壁と先打ちコンク
リートとを一体化する場合においても、先打ちコンクリ
ートより突出した鉄筋をかかる溝に挿入し若しくは先打
ちコンクリートの接合面に形成されたコッター等に溝を
突合わせコンクリートを後打ちして接合する方法があ
る。
【0003】従来、この様なコンクリート部材の接合に
用いられる溝等を形成する方法としては、コンクリート
打設前に溝型枠として発泡材や仕切り板等を用いて溝を
型取り、コンクリートの硬化後これらの溝型枠を除去す
る方法がある。しかし、これらの方法は、発泡材の場合
には硬化したコンクリート表面に発泡材が付着したりそ
の除去に手間がかかり、仕切り板の場合には脱型時にコ
ンクリートに破損が生じたりと、コンクリート硬化後の
撤去作業が煩雑であった。
【0004】この様な問題を解決する方法として、前記
の発泡材や仕切板の代わりに空気を封入した風船を用い
て、コンクリート硬化後、風船の空気を抜くことにより
溝型枠の撤去を容易にした方法(特開昭55−7348
号参照)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前述の
手段のように発泡材や仕切り板若しくは空気を圧入した
風船等いずれも通気性に乏しい素材であるため型枠への
コンクリート打設の際に隅角部に空気が残留してしまい
充填性が低下する惧れがあった。
【0006】また、上記の溝型枠のいずれも表面に凹凸
がないため、出来上がった溝表面には凹凸が形成され
ず、接合の際、溝表面と後打ちコンクリートとの付着強
度が低く接合部での強度の向上が困難であるといった問
題が生じた。
【0007】そこで、本発明は上記問題点を解消すべく
成されたもので、プレキャスト鉄筋コンクリートの端部
に溝を形成する方法であって、従来より問題とされてい
るコンクリート硬化後の溝型枠の撤去作業の容易さを維
持しつつ、コンクリート打設の際に、型枠の隅角部に空
気が残留するのを防げコンクリートの充填性を高めるこ
とができ、さらには接合部での後打ちコンクリートとの
付着強度を増大させ接合部での強度の向上を図りプレキ
ャスト壁同士の一体化を容易にすることを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的に鑑
み、プレキャスト鉄筋壁を形成するための型枠内に、該
コンクリート壁の壁厚方向に間隔を隔てて一対の格子状
鉄筋を配設するとともに、該コンクリート壁の壁端部位
置で、これら一対の鉄筋相互の間隙に該コンクリート壁
の高さ方向に沿って開放端部を該壁端部に臨ませてU字
形の網目状封止材を配設し、次いで、該封止材内部の開
放端部及びその反対側端部それぞれに、該封止材に密接
すべく膨縮可能な一対の弾性チューブ体を配設し、次い
で、前記型枠内にコンクリートを打設して硬化させた
後、前記弾性チューブ体を前記封止体から除去すること
を特徴としたプレキャスト壁端部溝の形成方法である。
また、この方法において、前記U字形の網目状封止材の
開放端部及びその反対側端部それぞれに、該封止材に密
接すべく前記弾性チューブ体を配設してなる溝型枠を予
め形成し、この溝型枠を前記コンクリート壁の壁端部位
置で前記格子状鉄筋の間隙に配設するものである。
【0009】
【作用】コンクリート型枠内部に間隔を隔てて一対の格
子状鉄筋を配設するとともに、プレキャスト壁の壁端部
位置で、これらの鉄筋の間にプレキャスト壁の高さ方向
に沿ってU字形の網目状封止材を、その開放端部を壁端
部すなわちコンクリート型枠側壁に臨ませて配設し、次
いで、膨縮可能な弾性チューブ体を封止材に密着すべく
空気を封入して膨脹させ、封止材内部の開放端部及びそ
の反対側端部それぞれに配設する。または、U字形の網
目状封止材の開放端部及びその反対側端部それぞれに、
封止材に密接すべく弾性チューブ体を配設してなる溝型
枠を予め形成し、この溝型枠を前記コンクリート壁の壁
端部位置で格子状鉄筋の間隙に配設する。その後、コン
クリート型枠内にコンクリートを打設して硬化させ、弾
性チューブ体を内部の空気を抜いて封止体から除去す
る。
【0010】
【実施例】以下この発明に係るプレキャスト壁端部溝の
形成方法の好適な一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0011】図1はこの発明の実施例に係るプレキャス
ト壁端部溝の形成方法により製作されるプレキャスト壁
1の斜視図であり、図2はその壁端部に形成された溝の
水平断面図である。
【0012】プレキャスト壁1は、一対の格子状鉄筋
2、2が内部に壁面と平行となるように壁厚方向に間隔
を隔てて配筋されたプレキャスト鉄筋コンクリート壁で
あり、その両側端部には高さ方向に沿って水平断面U字
形の端部溝3が設けられており、この端部溝3の表面に
はラスメタルやアラミド長繊維等の高強度新素材により
形成された網目状のメッシュ4が被覆されている。プレ
キャスト壁同士の接合の際には、この端部溝3を突合わ
せて空隙部を形成し、この空隙部に鉄筋等を配筋した後
に後打ちコンクリートを打設して一体化を図る。また柱
や梁等の先打ちコンクリートと接合する場合には、先打
ちコンクリート接合部より突出した鉄筋を端部溝3に挿
入するか、若しくは先打ちコンクリート接合部表面にコ
ッター等の凹凸を形成しこれに端部溝3を突合わせて、
後打ちコンクリートを打設し一体化を図る。
【0013】図3はこの発明の実施例に係るプレキャス
ト壁端部溝の形成方法に用いられる型枠10の垂直断面
図であり、この型枠10により壁面を底面とした横倒し
の状態で形成されるプレキャスト壁1の水平断面図に相
当する。すなわち、図3において、型枠10の垂直方向
はプレキャスト壁1の壁厚方向に相当し、型枠10の水
平方向はプレキャスト壁1の幅方向に相当し、紙面奥行
き方向はプレキャスト壁1の高さ方向に相当する。
【0014】型枠10は、プレキャスト壁1の壁面部分
を形成する底型枠11を底面とし、プレキャスト壁1の
上下端面及び両側端面を形成する側部型枠12によって
四方を取囲むことにより構成される。
【0015】この型枠10内底部にスペーサ13を所定
間隔をおいて複数個配置するとともに、この上方に格子
状鉄筋2aを配筋する。このスペーサ13は、格子状鉄
筋2を配筋する際、かぶりを形成させることを目的とす
るとともに、端部溝3の形成位置を決定するものであ
り、このスペーサ13の高さがコンクリートのかぶり厚
となり、スペーサ13の高さと格子状鉄筋2の径とを加
えたものが図2における端部溝周辺のコンクリート厚a
に相当する。
【0016】次いで、格子状鉄筋2aの上方の両端部位
置において端部溝3を型取るため、ラスメタルやアラミ
ド長繊維等の高強度新素材で形成された網目状のシート
を中間部で緩やかに折り返してU字形を成したメッシュ
4をプレキャスト壁1の高さ方向に沿ってその開放端部
を壁端部に臨ませて配設する。そして、一対の膨縮可能
な弾性チューブ体14、15をメッシュ4に密着すべく
空気等の気体を封入して膨脹させメッシュ4の開放端部
及びその反対側端部それぞれに係止する。その後、格子
状鉄筋2bを弾性チューブ体14、15を上方より挟み
込んで、これら弾性チューブ体14、15に間隔を保持
させて配筋するとともに、間詰め材16により開放端部
側の弾性チューブ体15と側部型枠12との隙間を適宜
埋める。
【0017】このとき、予め前記U字形の網目状のメッ
シュ4に気体を封入した弾性チューブ体14、15を配
設して溝型枠20を形成し、弾性チューブ体15の側部
型枠12と接する部分に間詰め材16を適宜取付け、型
枠10内部に格子状鉄筋2a、2bを配筋する際に溝型
枠20を格子状鉄筋2a、2b間に挟み込んで配設して
もよい。
【0018】メッシュ4はコンクリートを仕切るために
生コンクリートが通過しない程度の細孔が多数開口され
た封止材であり通気性を有する。この通気性を持たせた
ことにより型枠10内へのコンクリート打設時に隅角部
に空気が残留するのが防げ充填性を向上させることがで
きる。また、弾性チューブ体14、15はその直径を端
部溝3の幅bに等しく若しくは若干大きめに形成され、
端部溝3を形成するための型枠たるメッシュ4の形状を
維持する。
【0019】ここで、メッシュ4の格子状鉄筋2a、2
bへの配設は、前述のようにメッシュ4の外側に鉄筋が
くるように係止してもよいし、格子状鉄筋2a、2bが
メッシュ4の内側へくるように緊結してもよい。また、
弾性チューブ体14、15の配設についてもメッシュ4
内に挿入し係止してから膨脹させてもよい。
【0020】そして、型枠10内にコンクリート17を
打設する。このコンクリート17の深さがプレキャスト
壁1の壁厚となる。
【0021】コンクリート17硬化後、型枠10を脱型
し弾性チューブ体14、15から空気を抜いて端部溝3
内から撤去する。この弾性チューブ14、15の撤去は
脱型前に行ってもよい。このときメッシュ4は端部溝3
表面に補助鉄筋として残し弾性チューブ14、15のみ
撤去すればよいため撤去作業が容易である。
【0022】このように端部溝3表面にメッシュ4が被
覆されているため破損しやすい溝部の強度を増大させる
ことができるとともに、端部溝3表面に凹凸を形成させ
ることができるためプレキャスト壁1を接合する際、端
部溝3へ打設される後打ちコンクリートとの付着強度を
増大させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば,通気性のある封止材で
コンクリートを仕切るので、型枠内部の隅角部等に空気
が残留せずコンクリートの充填性を向上させることがで
きる。
【0024】封止材は溝の表面に補助鉄筋として残し、
弾性チューブは空気を抜くことにより容易に撤去するこ
とができるので従来必要であった溝型枠を撤去した後コ
ンクリート表面に付着した発泡材の除去が省略でき、ま
た仕切り板撤去時のコンクリートの破損等がなくコンク
リート硬化後の撤去作業簡略化を図ることができる。
【0025】さらには、端部溝の表面を封止材によって
被覆しているとともに、端部溝の表面に凹凸を形成する
ことができるためコンクリートを後打ちして他のプレキ
ャスト壁を接合する際、接合部での後打ちコンクリート
との付着強度を増大させることによりプレキャスト壁の
接合部での強度を向上を図り、プレキャスト壁の一体化
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るプレキャスト壁端部溝
の形成方法により製作されるプレキャスト壁の斜視図で
ある。
【図2】この発明の実施例に係るプレキャスト壁端部溝
の形成方法により製作されるプレキャスト壁端部に形成
された端部溝の水平断面図である。
【図3】この発明の実施例に係るプレキャスト壁端部溝
の形成方法に用いられる型枠10の垂直断面図である。
【図4】この発明の実施例に係るプレキャスト壁端部溝
の形成方法に用いられる溝型枠20の斜視図である。
【符号の説明】
1 プレキャスト壁 2 格子状鉄筋 3 端部溝 4 メッシュ 10 型枠 14、15 弾性チューブ体 20 溝型枠

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャスト鉄筋コンクリート壁を形成
    するための型枠内に、該コンクリート壁の壁厚方向に間
    隔を隔てて一対の格子状鉄筋を配設するとともに、該コ
    ンクリート壁の壁端部位置で、これら一対の鉄筋相互の
    間隙に該コンクリート壁の高さ方向に沿って開放端部を
    該壁端部に臨ませてU字形の網目状封止材を配設し、次
    いで、該封止材内部の開放端部及びその反対側端部それ
    ぞれに、該封止材に密接すべく膨縮可能な一対の弾性チ
    ューブ体を配設し、次いで、前記型枠内にコンクリート
    を打設して硬化させた後、前記弾性チューブ体を前記封
    止体から除去することを特徴とするプレキャスト壁端部
    溝の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記U字形の網目状封止材の開放端部及
    びその反対側端部それぞれに、該封止材に密接すべく前
    記弾性チューブ体を配設してなる溝型枠を予め形成し、
    この溝型枠を前記コンクリート壁の壁端部位置で前記格
    子状鉄筋の間隙に配設することを特徴とする請求項1に
    記載のプレキャスト壁端部溝の形成方法。
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