JP2810926B2 - 建物のエキスパンション部の施工法 - Google Patents

建物のエキスパンション部の施工法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、第1のコンクリート構造物に隣接する位置
にエキスパンションジョイント部を形成して、第2のコ
ンクリート構造物を施工する建物のエキスパンション部
の施工法に関するものである。
[従来の技術] 従来より、構造物の接続法の一つとして、第1の構造
物に隣接する位置にエキスパンション部を形成し、この
エキスパンション部を介して第2の構造物を施工すると
いう方法が知られている。この施工法は、構造物が相互
に力学上有害な影響を及ぼし合わないように、各構造物
を物理的に分離しておくという考えに基づくものであ
る。そして、前記エキスパンション部は、温度変化によ
る前記構造体の膨張、収縮などを吸収して、構造物のひ
び割れ等を防止したり、あるいは振動周期の異なる構造
物を接続する場合に、地震等による振動を吸収して、構
造物に生じる応力や変形性状を制御したりするべく作用
するものである。
従来、このようなエキスパンション部を形成するに際
しては、予め打設により形成された第1のコンクリート
構造物の接合端面に臨む位置に、発泡スチロール製セパ
レーターを介在させ、該発泡スチロール製セパレーター
を挾み込むようにして、前記第1のコンクリート構造物
と反対側に型枠を配し、該型枠内にコンクリートを打設
して第2のコンクリート構造物を形成するという方法が
採用されている。
そして、第2のコンクリート構造物を養生、硬化した
後、前記型枠を解体し、発泡スチロール製セパレーター
を取り除いて、目的のエキスパンション部を備えた構造
物を得る。
[発明が解決しようとする課題] ところが、このようなエキスパンション部の施工法で
は、第2のコンクリート構造物を形成した後の、型枠を
解体する作業と、発泡スチロール製セパレーターを取り
除く作業が、非常に困難で、多くの人手と手間を要し、
工期を不要に延ばしてしまうといった欠点がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、
従来のような発泡スチロール製セパレーターを不要とし
て、作業の省力化を図った建物のエキスパンション部の
施工法を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、第1のコンクリート構造物に隣接する位置
にエキスパンションジョイント部を形成して、第2のコ
ンクリート構造物を施工する方法であって、 第1のコンクリート構造物の接合端面に臨む位置に、
配筋を組み立てた後、この接合端面に臨む面を除いた第
2のコンクリート構造物の型枠を、その内側空間に前記
配筋を納めるるようにして配設し、次いで、配筋と第1
のコンクリート構造物の接合端面との間に、型枠の内側
空間を仕切る仕切板を差し込み、該仕切板と前記接合端
面とにより形成された型枠内の一方の空間内に砂を詰め
込んだ後、型枠内の他方の空間にコンクリートを打設す
ることを解決手段とした。
[作用] 本発明の建物のエキスパンション部の施工法によれ
ば、エキスパンション部となる位置に、セパレーターを
用いず、仕切板を差し込み、該仕切板と前記接合端面と
の間の空間に砂を詰め込むようにするので、その施工法
が非常に簡単であるとともに、この砂を取り除く作業が
非常に容易であって、少ない人手で短時間にエキスパン
ション部の施工を行うことができる。
[実施例] 以下、本発明の建物のエキスパンション部の施工法の
一実施例を示し、図面を用いて、工程順にしたがって説
明する。
第1図ないし第4図は、ビル等の建物のコンクリート
梁のエキスパンション部の施工例を説明するもので、予
め設けられた梁およびスラブ(第1のコンクリート構造
物)の隣接する位置に、エキスパンション部を介して梁
(第2のコンクリート構造物)を施工する方法について
説明するものである。
<工程1> 予め設けられた梁およびスラブ(第1のコンクリート
構造物)1の接合端面1aに臨む位置に、該接合端面1aと
所定の間隔を隔てて、梁等の配筋2を組み立てる。
梁の組み立てに際しては、スターラップ筋3と梁主筋
4とを用いて、精度良く仕上げる。
具体的には、この例では、まず、H型鋼(はり鉄骨)
5の上端面に梁筋を支持するための棒状のスペーサー部
材6を設け、該スペーサー部材6の両端部付近に、該ス
ペーサー部材6を上下より挾み込むようにして、梁主筋
4(上主筋4a、2段筋4b)を配設する。また、H型鋼
(はり鉄骨)5の下端面の両端部付近にも、梁主筋4を
設けるとともに、これらの梁主筋4,4…を4つの入隅に
巻き込むようにして、スターラップ筋3を略矩形枠状に
組んで配設する。このようにして、該スターラップ筋3,
3…を前記H型鋼(はり鉄骨)5の長手方向に所定間隔
毎に複数本配設することにより、梁主筋4,4…とスター
ラップ筋3,3…は、精度良く、互いに支持、固定し合
う。
<工程2> 次に、前記梁筋の配筋2の変形を防止し、該配筋2の
配設精度を維持するための変形防止金物7を、前記スタ
ーラップ筋3とH型鋼5との間に取り付け、溶接により
固定する。
<工程3> また、配筋2の前記第1のコンクリート構造物1の接
合端面1aに臨む外面には、バー型スペーサー8を取り付
け、溶接等により固定する。本実施例では、このバー型
スペーサー8は、概略、前記スターラップ筋3の外面か
ら外方へ向けて側断面が略山型になるように突起するべ
く曲げ成形された5本の突起部材8a,8a…と、該突起部
材8a,8a…の前記スターラップ筋3の外面に接する両基
端部に、これら5本の突起部材8a,8a…を連結するよう
にして設けられた2本の連結棒8b,8bと、これら5本の
突起部材8a,8a…の突端部を連結するようにして設けら
れた1本の連結棒8cより構成されたもので、前記基端部
側に設けられた2本の連結棒8b,8bを前記スターラップ
筋3,3…の外面に溶接等を施すことによって、固定する
ようにする。そして、このバー型スペーサー8,8…を、
スターラップ筋3,3…の外面に対して、横方向(スター
ラップ筋3,3…に対して直交方向)に、それぞれ所定の
間隔毎に、複数個を取り付け、固定する。これらのバー
型スペーサー8は、前記スターラップ筋3の外面より所
定の高さに突出して、後述の仕切板の変形を防止すると
ともに、コンクリート打設時のかぶり厚をある一定の値
に保持するべく作用するものである。
<工程4> 次に、以上のようにして配筋2を組み立てた位置に、
第2のコンクリート構造物の型枠9を、その内側空間に
前記配筋2を納めるようにして配設する。
型枠9の配設に際しては、まず、該型枠9の配設箇所
の下部に、該型枠9を支持するための支持部材10を設け
る。該支持部材10は、型枠9を支持するための大引部材
10aと該大引部材10aを支持するための支柱10b,10bとか
らなるものである。
また、この型枠9は、前記第1のコンクリート構造物
1の接合端面1aに臨む面と上面を除いた略箱型のもの
で、概略、底面部9aと側面部9bと左右両方の側面部とか
らなっている。底面部9aの下面には、円管状の鋼管(根
太材)11,11…が、複数本設けられており、側面部9bの
外面には、該型枠9を外側から支持して該型枠9の側圧
力に対応する強耐力を確保するためのセパレーター12,1
2…が設けられている。本実施例では、このセパレータ
ー12は、概略、前記型枠9の側面部9bを支持するべく配
置された2本の円管状の鋼管12a,12aと、該鋼管12a,12a
を連結、支持する山型の連結部材12bと、該連結部材12b
から該鋼管12a,12aの間を通って型枠9の内側空間に挿
通されるストロングセパレーター12cとを有して構成さ
れたものである。そして、このストロングセパレーター
12cの両端部あるいは片端部は、雄螺子部12dとされてお
り、該雄螺子部12dを型枠9の外側へ出して、前記連結
部材12bの外側の面においてナット12eで締めることによ
って、該型枠9を支持することができるようになってい
る。第1図ないし第3図では、型枠9の下端部付近で
は、両端部に雄螺子部12d,12dを有するストロングセパ
レーター12cを持つセパレーター12を用いて、該型枠9
を、前記第1のコンクリート構造物1の接合端面1aに臨
む面とその側面部9bの両方から支持するようにし、また
型枠9の上端部付近では、片端部に雄螺子部12cを有す
るストロングセパレーター12cを持つセパレーター12を
用い、雄螺子の切られていない側の端部を、型枠9内部
において前記H型鋼5の側面に当てた状態で、該型枠9
をその側面部9b側から支持、固定するようにしている。
<工程5> また、前記型枠9の側面部9bの上端部には、フラット
デッキ(Fデッキ)13を配設する。第1図ないし第3図
では、鋼板13aの片面に撓み防止のためのリブ13b,13b…
を複数本突設してなるFデッキを用い、該リブ13b,13b
…の設けられた面を下側に向けて配設する。
<工程6> 次に、第1図に示すように、前記型枠9の内部でかつ
前記第1のコンクリート構造物1の接合端面1aと前記配
筋2との間に、仕切板14を差し込む。仕切板14には合板
等を用い、その片面を前記配筋2のスターラップ筋3,3
…の外面に固定されたバー型スペーサー8の連結棒8cに
押し当てるようにしながら、鉛直方向に精度良く差し込
む。
<工程7> 次いで、このようにして差し込まれた仕切板14と前記
第1のコンクリート構造物1の接合端面1aとの間に形成
された空間に、第2図および第3図に示すようにして、
上方より砂15を流し入れ、該空間内に詰め込む。
<工程8> このようにして砂15を詰め込んだ後、前記型枠9内の
他方の空間と、前記Fデッキ13の鋼板13aの上部に、コ
ンクリートを、前記第1のコンクリート構造物(梁およ
びスラブ)1のスラブ天端に揃えるようにして打設し、
養生硬化させて、第2のコンクリート構造物16を形成す
る。これによって、第3図および第4図に示したよう
に、この第2のコンクリート構造物16の内部には、前記
梁主筋4、スターラップ筋3等の配筋2が埋設されるこ
ととなる。
<工程9> 第2のコンクリート構造物16が十分に硬化した後、前
記型枠9を解体するとともに、前記仕切板14を取り外
し、また砂15を除去する。
これによって、砂15の詰め込まれていた空間に、エキ
スパンション部17が形成されることとなり、第1のコン
クリート構造物1と第2のコンクリート構造物16とが、
両者の間に該エキスパンション部17を介して、互いに接
合された構成の梁およびスラブが得られる。
このようなエキスパンション部17の存在によって、こ
の梁およびスラブは、温度変化による該床の膨張、収縮
などを吸収して、梁および床のひび割れ等を防止した
り、あるいは地震等による振動を吸収して、梁および床
に生じる応力や変形性状を制御したりすることができる
ようになる。
また、前記のような施工法によれば、従来のような発
泡スチロール製セパレーターを用いずに、仕切板14と砂
15を利用する方法であるので、第2のコンクリート構造
物16形成後には、砂15を取り去る作業、型枠9の解体作
業および仕切板14を取り外す作業を、非常に簡単に、し
かも短時間で行うことができる。したがって、作業の簡
略化、省力化を図り、これに伴う工期の短縮化、費用の
削減などを可能とする。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、各部材の形状や寸法、並びに型枠の組み立て順序等
の具体的構成は、適宜変更可能とされるものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の建物のエキスパンショ
ン部の施工法によれば、従来のような発泡スチロール製
セパレーターを用いずに、仕切板と砂を利用する方法で
あるので、第2のコンクリート構造物形成後には、砂を
取り去る作業、型枠の解体作業および仕切板を取り外す
作業を、非常に簡単に、しかも短時間で行うことができ
る。したがって、作業の簡略化、省力化を図り、これに
伴う工期の短縮化、費用の削減などの種々の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明の建物のエキスパンショ
ン部の施工法を工程順に説明するもので、第1図ないし
第3図はそれぞれ側断面図、第4図は平面図である。 1……第1のコンクリート構造物(梁およびスラブ)、 1a……接合端面、2……配筋、 9……型枠、14……仕切板、15……砂、 16……第2のコンクリート構造物(梁)、 17……エキスパンション部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/62 E04G 15/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のコンクリート構造物に隣接する位置
    にエキスパンションジョイント部を形成して、第2のコ
    ンクリート構造物を施工する方法であって、 第1のコンクリート構造物の接合端面に臨む位置に、配
    筋を組み立てた後、この接合端面に臨む面を除いた第2
    のコンクリート構造物の型枠を、その内側空間に前記鉄
    筋を納めるようにして配設し、次いで、配筋と第1のコ
    ンクリート構造物の接合端面との間に、型枠の内側空間
    を仕切る仕切板を差し込み、該仕切板と前記接合端面と
    により形成された型枠内の一方の空間内に砂を詰め込ん
    だ後、型枠内の他方の空間にコンクリートを打設するこ
    とを特徴とする建物のエキスパンション部の施工法。
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