JP2809716B2 - 発泡断熱材 - Google Patents

発泡断熱材

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫,冷凍庫等に用いる発泡断熱材に関
するものである。
従来の技術 近年、省エネルギーの観点より発泡断熱材の熱伝導率
を低減し、断熱性を向上させるというニーズがあると同
時に、発泡材であるフロンの使用量を削減し、フロンの
影響によるオゾン破壊及び地球の温暖化等の環境問題の
改善に寄与していくことが極めて重要なテーマである。
このため、代表的な発泡断熱材である硬質ウレタンフ
ォームの製造にあたっては、主原料として用いるポリオ
ールや有機ポリイソシアネート,助剤原料である整泡
剤,触媒,発泡剤に対し、種々の改善取組みがなされて
いる。基本的に、硬質ウレタンフォームの熱伝導率を低
減するには、気泡中のガス成分の気体熱伝導率を改善す
ることが重要であり、特に発泡剤としてトリクロロフル
オロメタン(以下CFC−11と称する)を用い、CFC−11ガ
スでフォーム気泡中を満たすことが効果的手段とされて
きた。しかしながら一方においてはフロン公害問題等の
見地よりフロン使用量を減らすためには、有機ポリイソ
シネートと水の反応によって得られる炭酸ガスを発泡剤
の一部として用いることも可能である。しかし、このよ
うな構成においては、炭酸ガスが発泡断熱材の気泡内に
残存するため発泡断熱材の断熱性能は低いものとなる。
このような課題解決のアプローチとして例えば、特開
昭57−49628号公報で示されるように吸着剤で不純ガス
を除く方法が提案されている。すなわち、ゼオライト等
からなる吸着剤を原料中にあらかじめ混合し、発泡時に
発生した炭酸ガスを吸着剤にて吸着除去し、結果的にフ
ロンガスで気泡内を満たすことにより断熱性能を向上さ
せることが特徴となっている。
発明が解決しようとする課題 上記特開昭57−49628号公報において気泡内ガスのフ
ロンガス純化のメカニズムを考察するならば、まず、ゼ
オライト等からなる炭酸ガス吸着剤は、炭酸ガスを吸着
する以上に水分を選択優先的に吸着するため、主たる炭
酸ガス発生因子である水分とイソシアネートとの反応に
おいては、原料混合時に即座に水分が吸着剤に吸着され
てしまい、炭酸ガスの発生そのものを起こさない。すな
わち、あらかじめゼオライトを添加した有機ポリイソシ
アネートと、水添加したポリオール成分を瞬時に混合し
て発泡に供しても、発泡開始の時点では、既に水分はゼ
オライトに吸着脱水され、フロン単独発泡と同じ形態で
発泡が行なわれる。さらには、泡化時の重合過程でカル
ボジイミド反応が微量の炭酸ガスを発生させるが、この
ようなガスは容易に吸着される結果、気泡内ガスの純化
が行なわれ、優れた断熱性能が得られる。
よって、特開昭57−49628号公報は脱水により主たるC
O2発生の原因を取り除き、かつ、カルボジイミド反応に
よって微量に発生するCO2を除く点で気泡内ガスをフロ
ンガスに純化でき、断熱性能向上が図れるものである。
しかしながら炭酸ガスを発生ガスとして利用する点にお
いては、炭酸ガスの発生量がカルボジイミド反応におけ
る微量なものに限定されるため、結果的にフロン使用量
の低減が困難となる問題点があった。故に発泡ガスとし
ての炭酸ガス利用を図る点と、気泡内ガスのフロン純化
という課題、すなわち、フロン問題解決のためのフロン
量削減と、高断熱化の両立に関しては、特開昭57−4962
8号公報では実現困難であり、この技術確立が大きな課
題である。
課題を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決するために、シリコーンに
より表面処理した金属水酸化物からなる炭酸ガス吸着
剤,ポリエーテル,整泡剤,触媒,水,フロン発泡剤を
混合したプレミックス成分とイソシアネート成分とを混
合し、発泡断熱材を得るものである。
作用 上記構成によって、シリコーンにより表面処理した金
属水酸化物は、基本的にウレタン重合反応において触媒
作用がなく助剤として問題なく使用でき、そして、脱水
吸着反応をおこさないため、水と有機ポリイソシアネー
トとの反応を阻害することはない。この結果、発泡時に
おいては、有機ポリイソシアネートと水の反応によって
得られる炭酸ガスを利用することができフロン発泡剤の
使用量は削減可能である。そして、泡化後、シリコーン
により表面処理した金属水酸化物は、炭酸ガスを反応吸
着除去し、気泡内のガスのフロンガスへの純化が行なわ
れる。このような作用により、フロン使用量の削減と熱
伝導率改善の両立が達成され、環境問題と省エネルギー
の従来相反していた技術課題に対して解決できるもので
ある。
実 施 例 以下、実施例を挙げて本発明の発泡断熱材を説明す
る。
表1に一実施例の原料処方を示した。
ポリエーテルAは、芳香族アミン系ポリエーテルで水
酸基化460mgKOH/g、製泡剤Aは信越化学(株)製F−33
5、触媒Aは花王(株)製カオライザ−No.1、発泡剤は
純水とフロンCFC−11であり、シリコーンにより表面処
理した金属水酸化物として、あらかじめ水酸化カルシウ
ム粉末100重量部に信越化学(株)製シリコーンKF−99
を3重量部を加え、100℃で加熱しながら撹拌混合し、
上記水酸化カルシウム表面にシリコーン皮膜を形成した
試製品を用いた。各原料は所定の配合部数で混合し、プ
レミックス成分として構成する。
一方、イソシアネート成分は、アミン当量135のクル
ードMDIからなる有機ポリイソシアネートAである。
このようにして調合したプレミックス成分とイソシア
ネート成分を所定の配合部数で混合し、発泡断熱材を得
た。このときの反応性及び密度,熱伝導率及びガス組成
を表1に示した。
なお、同時に比較例としてシリコーンにより表面処理
した水酸化カルシウムを添加しない場合、及び水酸化カ
ルシウムをシリコーンにより表面処理せずに添加した場
合についても同様に表1に示した(比較例A,B)。
このように本発明の発泡断熱材は、気泡中の炭酸ガス
はほとんどなくフロンガスで満たされ優れた断熱性能を
示すとともに、フロン使用量を削減できることが判っ
た。これは、シリコーンにより表面処理した水酸化カル
シウムが水との吸着反応をおこさないため有機ポリイソ
シアネートと水との反応を阻害させることがなく、発生
した炭酸ガスを発泡ガスとして利用した後、気泡内に含
まれる炭酸ガスを反応吸着したことを示している。ま
た、シリコーン樹脂の皮膜が水酸化カルシウム粉末表面
に形成されることで、ウレタン反応に対する触媒作用が
なくなり少なくとも水とイソシアネートが反応し、発泡
する過程(約10秒)においては、炭酸ガスとの反応はお
きず、フォーム形成後に、炭酸ガスと徐々に反応吸着す
る。
その吸着速度は遅いものの実用上問題のない特性を有
するものである。
この結果、水とイソシアネートの反応により発生した
炭酸ガスが発泡ガスとして有効利用でき、フロン使用量
が少なくとも所定密度まで低減可能であり、かつ、経時
的に気泡中の炭酸ガスを水酸化カルシウムが吸着除去す
るため最終的には、炭酸ガスは除かれ、フロンガスに純
化される結果、気体熱伝導率が改善され、発泡断熱材の
熱伝導率も優れたものとなるのである。
このように本発明の発泡断熱材は、オゾン層破壊の環
境問題の主原因とされているCFC−11の使用量削減が可
能で、かつ、優れた断熱性能により省エネルギーに寄与
することが両立して実現でき、提供できるものである。
なお、比較例において、シリコーンにより表面処理し
た水酸化カルシウムを添加しない場合、気泡内ガスとし
て炭酸ガスが多量に存在するため熱伝導率は悪く、ま
た、シリコーンにより処理されていない水酸化カルシウ
ムにおいては、ウレタン反応に対して触媒効果があり反
応性が極めて早くなる欠点を有しており、セル荒れ等の
問題から実用化は困難である。
発明の効果 以上のように本発明は、ポリエーテル,整泡剤,触
媒,水,フロン発泡剤,シリコーンにより表面処理した
金属水酸化物からなるプレミックス成分と、有機ポリイ
ソシアネートから成るイソシアネート成分とを混合撹拌
し、発泡断熱材として生成しているため、水と有機ポリ
イソシアネートとの反応によって発生する炭酸ガスを発
泡ガスとして有効利用してフロン発泡剤の使用量削減を
行なうとともに、シリコーンにより表面処理した金属水
酸化物により気泡内に発生残留した炭酸ガスを経時的に
反応吸着除去が可能である。この結果、気泡中の気体熱
伝導率が低減し、発泡断熱材の熱伝導率が低減され、優
れた断熱性能を有する発泡断熱材が提供できる。すなわ
ち、フロン公害問題の解決に寄与できるとともに省エネ
ルギーに寄与することができるのである。
なお、シリコーンにより表面処理した金属水酸化物
は、ウレタン重合反応において触媒作用がなく、助剤と
して問題なく使用できるものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエーテル,整泡剤,触媒,水,フロン
    発泡剤,シリコーンにより表面処理した金属水酸化物と
    からなるプレミックス成分と、有機ポリイソシアネート
    からなるイソシアネート成分とを混合撹拌し、発泡生成
    した発泡断熱材。
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