JP2809002B2 - ゴースト除去回路 - Google Patents

ゴースト除去回路

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JP2809002B2 JP4225474A JP22547492A JP2809002B2 JP 2809002 B2 JP2809002 B2 JP 2809002B2 JP 4225474 A JP4225474 A JP 4225474A JP 22547492 A JP22547492 A JP 22547492A JP 2809002 B2 JP2809002 B2 JP 2809002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴースト除去回路に関
し、特にマルチパスにより発生するテレビジョン信号の
歪であるゴーストを消去するゴースト除去回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機が受信するビデオ信
号は、送信局からアンテナへの直接波成分と、ビルディ
ング、山岳、飛行機等による反射波成分とを含む。上記
反射波成分は、上記直接波成分よりも伝搬路の距離が長
くなるので、信号レベルが低下し、遅延している。ま
た、一般に多数の反射物を含むマルチパスを経由した信
号として受信される。このため、上記ビデオ信号による
画面は、上記直接波成分による本来の画像の水平方向に
ずれた位置に薄い多重像を伴なう。この多重像をゴース
トと呼び、ゴーストによる画質劣化をゴースト障害と呼
ぶ。
【0003】従来、この種のゴーストを低減あるいは除
去するゴースト除去回路は、例えば、米国特許第4,9
53,026号明細書(文献1)に記載されているよう
に、制御可能な可変遅延回路とトランスバーサルフィル
タとから成るゴースト除去フィルタを用い、上記可変遅
延回路の遅延時間とトランスバーサルフィルタのタップ
利得とをゴーストの波形と逆特性となるように制御して
疑似ゴースト波形をつくり、この疑似ゴースト波形を入
力テレビジョン信号に加算するものである。
【0004】一方、米国特許第4,897,725号明
細書(文献2)や米国特許第4,947,252号明細
書(文献3)や特開昭62−181579号公報や19
90年・NAB・エンジニアリング・コンファレンス・
プロシーデイングス(1990 NAB Engine
ering Conference PROCEEDI
NGS)第229頁〜第238頁所載の論文「デベロー
プメント・オブ・ア・ゴースト・キャンセル・テクノロ
ジィ・フォア・TV・ブロードキャステイング」(DE
VELOPMENT OF A GHOST CANC
EL TECHNOLOGY FOR TV BROA
DCASTING)(文献4)は、受信ビデオ信号の垂
直ブランキング期間にゴースト除去基準(ghost
cancel reference;GCR)信号を挿
入したNTSC信号を対象とするゴースト除去回路を記
載している。これら従来のゴースト除去回路の代表例で
ある文献2の回路には、上記GCR信号と予め記憶して
ある上記GCR信号の基準波形との差分をフーリエ変換
し、それをさらに逆フーリエ変換することにより、上記
ゴースト除去フイルタの遅延時間およびタップ利得を設
定する。
【0005】GCR信号挿入によるゴースト除去をより
詳細に述べると、放送局は上述のとおりNTSC信号の
垂直ブランキング期間にGCR信号を挿入する。受像機
では受信信号からゴーストを含む受信GCR信号を抽出
し、その受信GCR信号の波形の乱れ方を解析して上記
ゴーストの特性を決定する。この解析は文献3,4に記
載されるとおり、受信GCR信号と予め記憶してあるG
CR信号の基準波形との差分をフーリエ変換し、そのフ
ーリエ変換出力を逆フーリエ変換することにより行なわ
れる。この逆フーリエ変換の出力でゴースト除去フィル
タの遅延量およびタップ利得を制御した状態では、この
フィルタは受信ゴーストの振幅を時間軸上で消去する通
過特性を示す。したがって、このゴースト除去フィルタ
を上記受信信号が通過することにより、受信ゴーストは
除去される。上記ゴースト除去フィルタは、文献3に記
載されるとおり、近接ゴースト対応の非巡回型フィルタ
(nonrecursive filter)から成る
近接ゴースト除去部と、近接ゴースト以外のゴーストを
除去する巡回型フィルタ(recursivefilt
er)から成る通常ゴースト除去部とから構成される。
周知のとおり、これらフィルタは、加算器と係数乗算器
と単位遅延素子より成るディジタルフィルタであり、ま
た、非巡回型フィルタはトランスバーサルフイルタ(t
ransversal filter)とも呼ばれる。
【0006】これら従来技術によるゴースト除去回路
は、上記GCR信号の挿入の有無に拘りなくNTSC方
式および同等規格のテレビジョン信号(以下、標準信
号)を対象とする。すなわち、これらゴースト除去回路
がゴースト除去処理できるテレビジョン信号は、サブキ
ャリア信号(NTSC方式の場合は、周波数fSC=35
79545±10Hz)とそれぞれ位相同期した水平同
期信号(NTSC方式の場合は、周波数fH =2×fSC
/455=15.734KHz)および、垂直同期信号
(NTSC方式の場合は、周波数fV =2fH /525
=59.94Hz)を含むNTSC方式または同等の規
格のテレビジョン信号である。
【0007】一般的なゴースト除去回路をブロックで示
す図4を参照すると、このゴースト除去回路は、入力端
子TSからのゴーストを含むビデオ信号Sをディジタル
化ビデオ信号DSに変換するA/D変換器11と、ビデ
オ信号DSに含まれるゴースト成分を除去した出力ビデ
オ信号DEを生ずるゴースト除去フィルタ12と、信号
SおよびDSの供給を受けてゴースト除去フィルタ12
への後述の制御信号D,Fを発生するフィルタ制御回路
15とを備える。
【0008】ゴースト除去フィルタ12およびフィルタ
制御回路15の構成をさらに詳細にそれぞれ示す図5お
よび図6を併せて参照すると、このフィルタ制御回路1
5は、ディジタル化ビデオ信号DSからGCR信号成分
DGを抽出するGCR信号検出部151と、同成分DG
をフーリエ変換しゴースト状態信号GSを生ずるGCR
信号解析部152と、ゴースト除去フィルタ12に遅延
量Dを与える遅延量制御部153と、ゴースト状態信号
GSに応答してゴースト除去フィルタ12のディジタル
フィルタ122にタップ利得Fを与えるタップ利得生成
部154と、入力アナログビデオ信号Sから垂直同期信
号Vと水平同期信号Hとサブキャリア信号SCとを抽出
する同期信号分離回路155と、この回路155からの
これら信号V,Hに同期してサブキャリア信号SCの4
倍の周波数を持ちカラーバースト信号に位相ロックした
クロックCKとGCR信号検出部151、GCR信号解
析部152、遅延量制御部153、およびタップ利得生
成部154へのクロック信号T1〜T4を発生するクロ
ック発生回路156とを備える。
【0009】図5をさらに参照すると、ゴースト除去フ
ィルタ12は、ディジタル化ビデオ信号DEに遅延を与
える可変遅延回路121と、タップ利得Fで制御される
トランスバーサルフィルタから成るディジタルフィルタ
122と、ディジタル化ビデオ信号DSとディジタルフ
ィルタ122の出力とを加算しゴースト除去ビデオ信号
DEを生ずる加算器123とを備えて構成される。
【0010】上述の回路12および15の構成は、文献
1のFIG.5のゴースト除去フィルタと、文献2のF
IG.1のタップ利得制御回路との組合せに相当し、こ
れら構成部分の詳細はこれら上記文献1,2に記載され
ているのでここでは詳述しない。
【0011】上述のゴースト除去回路において、入力端
子TSからのアナログビデオ信号SはA/D変換器11
およびフィルタ制御回路15に入力され、同期分離回路
155により、垂直同期信号Vおよび水平同期信号Hと
が分離され、クロック発生回路156のタイムベースと
なる。クロック発生回路156は、これら信号Vおよび
Hに同期したクロック信号T1〜T4を発生する。GC
R信号検出部151は、ディジタル化ビデオ信号DSか
らディジタル化GCR信号DGを生じGCR信号解析部
152に入力する。基準のGCR信号波形と実際に受信
されたGCR信号の波形との差がゴースト成分を表すか
ら、GCR信号解析部152は、信号DGと予め記憶し
てある基準波形との差分を検出し、この差分をフーリエ
変換し、さらに文献2に記載されているようにビート障
害を防止するための高域補正等の処理を行ない逆フーリ
エ変換してゴースト状態信号GSとしてタップ利得生成
部154に出力する。同時に、GCR信号解析部152
はGCR信号の遅延量を表すディジタル信号DTを遅延
量制御部153に出力する。遅延量制御部153は信号
DTから遅延回路121に与えるべき遅延量制御信号D
を生成する。タップ利得生成部154は、ゴースト状態
信号GSからディジタルフィルタ122へのタップ利得
制御信号Fを生成する。
【0012】ゴースト除去フィルタ12では、ディジタ
ル化ビデオ信号DEが遅延回路121から与えられた遅
延量Dを受けディジタルフィルタ122に入力される。
ディジタルフィルタ122は、タップ利得Fによりタッ
プ利得が制御されフィルタ出力CFを生ずる。このフィ
ルタ出力CFは、ディジタル化ビデオ信号DSのゴース
トの影響による歪波形成分と同一の振幅かつ逆極性の波
形を有するので加算器123で信号DSと加算すること
により、上記歪波形成分が消去され、ゴースト除去され
たディジタル化ビデオ信号DEが得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のゴース
ト除去回路は、入力信号が上記標準信号以外の非標準信
号である場合は、上記波形解析のタイムベースが異なる
ので、ゴースト除去動作をテレビジョン信号と同期を確
立した状態で行なうことはできない。一方、テレビジョ
ン受像機には、実際には、ビデオカセセットレコーダ
(VCR)や、レーザディスク(LD)プレーヤや、テ
レビゲーム等標準信号以外の非標準信号を表示させる場
合が少くないので、上述の従来のゴースト除去回路を備
えている受像機はこれら非標準信号の入力を受けた場合
には、正常なテレビジョン画面を再生できないという欠
点があった。
【0014】本発明の目的は、標準テレビジョン信号の
供給があったときはその信号のゴースト成分を除去でき
るとともに、VCR等からの非標準テレビジョンビデオ
信号の供給があったときはゴースト除去動作を停止して
入力信号をそのまま出力できるゴースト除去回路を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のゴースト除去回
路は、テレビジョンビデオ信号の供給を受けこのビデオ
信号をディジタル化ビデオ信号に変換するA/D変換器
と、タップ利得制御信号の設定するタップ利得を持つト
ランスバーサルフィルタと遅延量制御信号の設定する遅
延量を持つ可変遅延回路と前記ディジタル化ビデオ信号
に前記トランスバーサルフィルタの出力を加算する加算
回路とを備えるゴースト除去フィルタと、前記ビデオ信
号の水平・垂直同期信号およびカラーサブキャリアに応
答して一群のタイミング信号を発生するタイミング信号
源とこれらタイミング信号に応答して前記ディジタル化
ビデオ信号からその信号に含まれるゴースト成分を代表
するゴースト成分信号を抽出する手段とこのゴースト成
分信号に応答して前記タップ利得制御信号および遅延量
制御信号を生ずる手段とを備えるフィルタ制御手段とを
含むゴースト除去回路において、前記ビデオ信号がNT
SCなど標準放送方式規格を充足するか否かを前記水平
・垂直同期信号および前記カラーサブキャリアに応答し
て識別する規格充足識別手段と、この識別手段の出力が
前記規格の充足がないことを示すときは前記タップ利得
制御信号をタップ利得零対応の値に設定する設定手段と
を前記フィルタ制御手段がさらに備えることを特徴とす
るを備えて構成されている。
【0016】また、第2の発明のゴースト除去回路は、
ことにより構成されている。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】この発明を特徴ずけるフィルタ制御回路1
5Aの構成をブロックで示す図1を参照すると、このフ
ィルタ制御回路15Aは上述のフィルタ制御回路15の
GCR信号検出部151と、GCR信号解析部152
と、遅延量制御部153と、タップ利得生成部154
と、同期信号分離回路155とに加えて、クロック発生
回路156の代りに上述のクロックT1〜T4だけでな
くクロックCK(サブキャリア信号SCの4倍の周波数
を持ちカラーバースト信号に位相ロックしている)も発
生するクロック発生回路156Aと、同期分離回路15
5からの上記信号V,Hおよび信号SCに応答して入力
ビデオ信号Sが上記標準信号であるときは識別出力CC
を生ずる標準信号識別回路157と、ゴースト除去フィ
ルタ12のタップ利得を0対応のFZを発生する零利得
信号発生部159と、上記識別出力CCによりタップ利
得生成部154からのタップ利得制御信号Fと零利得信
号発生部159からの零利得信号FZとのいずれかを選
択出力する選択回路158とを備える。零利得信号発生
部159は、タップ利得制御信号Fのビット数と同じ段
数のレジスタにより構成される。
【0019】図2を参照すると、標準信号識別回路15
7は、同期分離回路155からのサブキャリア信号SC
とクロック発生回路156AからのクロックCKの供給
を受け、入力信号SCのクロックCKの4倍の周期と等
しい周期毎のレべルが一定であることに応答してサブキ
ャリア識別出力PSCを生ずるサブキャリア識別回路1
81と、水平同期信号Hの供給を受けこの信号Hの周波
数fH とサブキャリア信号SCの周波数fSCとがfH
2×fSC/455の関係にあることに応答して水平同期
識別出力PHを生ずる水平同期信号識別回路182と、
垂直同期信号Vの供給を受けこの信号Vの周波数fV
1/2である垂直同期周波数fF と水平同期周波数fH
とサブキャリア周波数fSCとがfF =fH /525=2
×fSC/23887の関係にあることに応答して垂直同
期信号識別出力PFを生ずる垂直同期信号識別回路18
3と、これら識別出力PSC,PH,およびPFの論理
積を上記識別出力CCとして生ずるAND回路184と
を備える。
【0020】サブキャリア識別回路181は信号SCを
信号SSCに波形整形する波形整形回路811と、クロ
ックCKの4カウント分の遅延を信号SSCに与えゲー
トパルスGSCを生ずるカウンタ812と、信号SSC
とゲートパルスGSCとに応答して識別出力PSCを生
ずるゲート回路813とを備える。
【0021】水平同期信号識別回路182は信号Hを信
号SHに波形整形する波形整形回路821と、上記ゲー
トパルスGSCの455カウント分の遅延を信号SHに
与えゲートパルスGHを生ずるカウンタ822と、信号
SHとゲートパルスGHとに応答して識別出力PHを出
力するゲート回路823とを備える。
【0022】垂直同期信号識別回路183は信号Vを信
号SVに波形整形する波形整形回路831と、上記ゲー
トパルスGHの525カウント分の遅延を信号SVに与
えゲートパルスGFを生ずるカウンタ832と、信号S
VとゲートパルスGFとに応答して識別出力PFを出力
するゲート回路833とを備える。
【0023】上述の信号/パルスのタイミング関係を示
す図3A,6B,6C,および6Dを併せ参照すると、
NTSC方式においては水平同期信号Hのバックポーチ
にサブキャリア信号SCの8〜12サイクルから成るカ
ラーバースト信号が重畳されている。クロックCK(1
パルスのみ図示)はこのカラーバースト信号の前縁すな
わち1番目の信号SCに位相ロックされる。カウンタ8
12への信号SSCの最初のパルスSSCaはクロック
CK4カウント分の遅延を受けてゲートパルスGSCの
最初のゲートパルスGSCaとなる。ゲート回路813
においてこのパルスGSCaがゲート回路813の入力
に加わった時点で信号SSCの2番目のパルスSSCb
が入力されれば識別出力パルスPSCaを生じる。しか
し、信号SSCのn番目のパルスSSCnがその前のパ
ルスSSCn−1のクロックCK4カウント分の遅延出
力とずれてゲート回路813に入力した場合、ゲートパ
ルスGSCn−1によるゲート動作は識別出力パルスP
SCnを生じない。 同様に、水平同期信号識別回路1
82のカウンタ822への信号SHの最初のパルスSH
aはゲートパルスGSCの455カウント分の遅延を受
けてゲート回路823へのゲートパルスGHの最初のパ
ルスGHaとなる。この時点で信号SHの3番目のパル
スSHbがゲート回路823に入力されれば識別出力P
Hが生ずる。両者のタイミングが一致しなければ識別出
力PHを生じないのは図3Aの場合と同じである。
【0024】同様に、垂直同期信号識別回路183のカ
ウンタ832への信号SVの最初のパルスSVaはゲー
トパルスGHの525カウント分の遅延を受けたゲート
回路833へのゲートパルスGFのの最初のパルスGF
aとなる。この時点でゲート回路833に信号SVの3
番目のパルスSVbが入力されれば識別出力PFが生ず
る。上述の識別出力パルスPSC,PH,およびPFが
同期的に生ずればAND回路184には標準信号識別出
力CCを生ずる。
【0025】上述のフィルタ制御回路15A(図1)お
よび標準信号識別回路157(図2)の構成において、
上記標準信号識別出力CCがHレべル(論理1)である
ときはフィルタ制御選択部158はタップ利得制御信号
Fを選択し、Lレべル(論理0)の場合は、零利得信号
FZを選択してディジタルフィルタ122(図5)に出
力する。後者の場合はディジタルフィルタ122のタッ
プ利得が0となるので、加算器123に入力されたディ
ジタル化ビデオ信号DSはゴースト除去処理を受けるこ
となくそのまま出力DEとなる。したがって、非標準の
テレビジョン信号はそのままテレビジョン画面に表示さ
れ画面の乱れは発生しない。
【0026】上述の実施例において、GCR信号検出部
151は垂直同期信号Vをタイムベースとして抽出して
いるので、GCR信号を含まないテレビジョン信号の受
信時にはGCR信号成分DGの代りに信号Vと同期した
水平同期検出パルスを発生することができる。その場合
は、識別回路157においては上記識別パルスPSC,
PH,およびPFの時間軸上のずれの許容幅を狭めて標
準信号識別基準を高めるようにGCR信号検出部151
の発生するGCR信号検出パルスに応答して上記ゲート
回路813,823,および833のゲート動作の許容
時間幅をクロックパルスCKの周期2個分から1個分程
度に狭めることが望ましい。そのための回路手段は当業
者には自明であるので詳述しない。
【0027】以上、本発明の実施例をNTSC方式のテ
レビジョン信号を例に説明したが、PAL方式やSEC
AM方式においても本発明の主旨を逸脱しない限り適用
できることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴースト
除去回路は、フィルタ制御回路が入力ビデオ信号のサブ
キャリア信号と垂直同期信号および水平同期信号とそれ
らの信号間の時間軸上の関係がテレビジョン標準信号の
規格を充足するか否かを識別する規格充足識別回路と、
上記規格の充足がないときは上記ゴースト除去フィルタ
のタップ利得制御信号をタップ利得零対応の値に設定す
る零利得信号発生回路を備えることにより、上記規格の
充足がない非標準テレビジョン信号の供給があったとき
は、上記トランスバーサルフィルタのタップ利得が零と
なり入力信号はそのままゴースト除去フィルタを通過し
て出力されるので、画面の乱れを発生するような誤動作
を防止し正常な画面を得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるフィルタ制御回路を
示すブロック図である。
【図2】図1の制御回路の一部を構成する標準信号識別
回路のブロック図である。
【図3】図2の標準信号識別回路の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図4】一般的なゴースト除去装置のブロック図であ
る。
【図5】図4のゴースト除去装置に含まれるゴースト除
去フィルタのブロック図である。
【図6】図4のゴースト除去装置に含まれる従来のフィ
ルタ制御回路の構成のブロック図である。
【符号の説明】
11 A/D変換器 12 ゴースト除去フィルタ 15,15A フィルタ制御回路 121 遅延回路 122 ディジタルフィルタ 123 加算器 151 GCR信号検出部 152 GCR信号解析部 153 遅延量制御部 154 タップ利得生成部 155 同期信号分離回路 156,156A クロック発生回路 157 標準信号識別回路 158 フィルタ制御選択部 159 零利得信号発生部 181 サブキャリア識別回路 182 水平同期信号識別回路 183 垂直同期信号識別回路 184 AND回路 811,821,831 整形回路 812,822,832 カウンタ 813,823,833 ゲート回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョンビデオ信号の供給を受けこ
    のビデオ信号をディジタル化ビデオ信号に変換するA/
    D変換器と、 タップ利得制御信号の設定するタップ利得を持つトラン
    スバーサルフィルタと遅延量制御信号の設定する遅延量
    を持つ可変遅延回路と前記ディジタル化ビデオ信号に前
    記トランスバーサルフィルタの出力を加算する加算回路
    とを備えるゴースト除去フィルタと、 前記ビデオ信号の水平・垂直同期信号およびカラーサブ
    キャリアに応答して一群のタイミング信号を発生するタ
    イミング信号源とこれらタイミング信号に応答して前記
    ディジタル化ビデオ信号からその信号に含まれるゴース
    ト成分を代表するゴースト成分信号を抽出する手段とこ
    のゴースト成分信号に応答して前記タップ利得制御信号
    および遅延量制御信号を生ずる手段とを備えるフィルタ
    制御手段とを含むゴースト除去回路において、 前記ビデオ信号がNTSCなど標準放送方式規格を充足
    するか否かを前記水平・垂直同期信号および前記カラー
    サブキャリアに応答して識別する規格充足識別手段と、
    この識別手段の出力が前記規格の充足がないことを示す
    ときは前記タップ利得制御信号をタップ利得零対応の値
    に設定する設定手段とを前記フィルタ制御手段がさらに
    備えることを特徴とするゴースト除去回路。
  2. 【請求項2】 前記ビデオ信号に前記垂直同期信号と所
    定の位相関係にあるゴースト除去リファレンス(GC
    R)信号が含まれており、前記ゴースト成分信号抽出手
    段がそのGCR信号を検出する請求項1記載のゴースト
    除去回路。
  3. 【請求項3】 前記ゴースト成分信号抽出手段が前記ビ
    デオ信号の垂直同期信号と所定の位相関係にあるパルス
    信号を発生する請求項1記載のゴースト除去回路。
  4. 【請求項4】 前記タイミング信号源が前記サブキャリ
    アの4倍の繰返し周波数をもちこのサブキャリアに位相
    同期したクロックパルスを発生することと、このクロッ
    クパルスを基準として前記ビデオ信号の前記水平・垂直
    同期信号および前記カラーサブキャリアの時間軸上の位
    置を検出する手段を前記規格充足識別手段が備える請求
    項1記載のゴースト除去回路。
  5. 【請求項5】 前記規格充足識別手段が、 前記サブキャリアに前記クロックパルスの繰返し周期の
    4倍の遅延を与えて遅延サブキャリアを生ずる手段と前
    記遅延サブキャリアに同期した前記サブキャリアに応答
    してサブキャリア識別出力パルスを生ずる第1のゲート
    回路とを有するサブキャリア識別手段と、 前記水平同期信号に前記遅延サブキャリアの繰返し周期
    の455倍と等しい遅延を与えて遅延水平同期信号を生
    ずる手段と前記遅延水平同期信号に同期した前記水平同
    期信号に応答して水平同期識別出力パルスを生ずる第2
    のゲート回路とを有する水平同期識別手段と、 前記垂直同期信号に前記遅延水平同期信号の繰返し周期
    の525倍と等しい遅延を与えて遅延垂直同期信号を生
    ずる手段と前記遅延垂直同期信号に同期した前記垂直同
    期信号に応答して垂直同期識別出力パルスを生ずる第3
    のゲート回路とを有する垂直同期識別手段と、 前記サブキャリア識別出力パルス、水平同期識別出力パ
    ルス、および垂直同期識別出力パルスの論理積をとるア
    ンド回路とを備える請求項4記載のゴースト除去回路。
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