JP2808541B2 - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の積層物 - Google Patents
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の積層物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン系樹脂の
表面にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の塗膜を
施して、酸素遮断性を高度に付与した積層物を提供す
る。
表面にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の塗膜を
施して、酸素遮断性を高度に付与した積層物を提供す
る。
【0002】
【従来の技術】エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
から得られる皮膜は透明性、酸素遮断性等にすぐれ、食
品、医療品、工業薬品等の各種包装材としてあるいはプ
ラスチックフィルム、紙、金属箔等とラミネートした複
合材料として有用である。しかして、該ケン化物の皮膜
を形成させる場合、任意の方法が実施可能であるが、比
較的膜厚の薄い皮膜が形成できる点、中空容器等の複雑
な形の基材に対しても容易に皮膜の形成ができる点、及
び比較的簡単な装置で塗工操作ができる点で該ケン化物
を溶剤に溶解した溶液を基材に塗布する溶液コーティン
グ法が注目されている。かかる方法において該ケン化物
の溶剤としてこれまでに多数のものが提案されているが
例えば、特公昭46−23911号公報や特公昭47−
48489号公報に記載される含水プロピルアルコール
や含水ブチルアルコールが透明な皮膜が得られるという
点で有望視されている。
から得られる皮膜は透明性、酸素遮断性等にすぐれ、食
品、医療品、工業薬品等の各種包装材としてあるいはプ
ラスチックフィルム、紙、金属箔等とラミネートした複
合材料として有用である。しかして、該ケン化物の皮膜
を形成させる場合、任意の方法が実施可能であるが、比
較的膜厚の薄い皮膜が形成できる点、中空容器等の複雑
な形の基材に対しても容易に皮膜の形成ができる点、及
び比較的簡単な装置で塗工操作ができる点で該ケン化物
を溶剤に溶解した溶液を基材に塗布する溶液コーティン
グ法が注目されている。かかる方法において該ケン化物
の溶剤としてこれまでに多数のものが提案されているが
例えば、特公昭46−23911号公報や特公昭47−
48489号公報に記載される含水プロピルアルコール
や含水ブチルアルコールが透明な皮膜が得られるという
点で有望視されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等が検討したところ、かかる含水アルコール系での塗
膜形成の場合、塗液を50℃という高温に保持して塗布
操作を行なわなければ透明性の良い塗膜が得られない難
点や塗液の貯蔵安定性や放置安定性が悪く、単に塗布を
行い塗膜を形成させ、これを乾燥するだけでは塗膜の透
明性やガス遮断性等の塗膜物性面においてミクロ的に均
質な塗膜を形成しがたいという理由から近時の厳しい品
質要求に必ずしも充分対処できるとは言いがたく、更に
一層塗膜物性の向上が必要とされるのである。
者等が検討したところ、かかる含水アルコール系での塗
膜形成の場合、塗液を50℃という高温に保持して塗布
操作を行なわなければ透明性の良い塗膜が得られない難
点や塗液の貯蔵安定性や放置安定性が悪く、単に塗布を
行い塗膜を形成させ、これを乾燥するだけでは塗膜の透
明性やガス遮断性等の塗膜物性面においてミクロ的に均
質な塗膜を形成しがたいという理由から近時の厳しい品
質要求に必ずしも充分対処できるとは言いがたく、更に
一層塗膜物性の向上が必要とされるのである。
【0004】かかる対策として含水アルコール系溶媒に
蟻酸等を少量添加した溶媒を用いることが提案されてい
るが、今時の技術革進はより高度な性能を要求し、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層の塗膜厚を
薄くしても酸素遮断性をそのまま保持出来る様、より一
層その塗膜の酸素遮断性の向上が要望されるところであ
り、更なる改良が望まれているのである。
蟻酸等を少量添加した溶媒を用いることが提案されてい
るが、今時の技術革進はより高度な性能を要求し、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層の塗膜厚を
薄くしても酸素遮断性をそのまま保持出来る様、より一
層その塗膜の酸素遮断性の向上が要望されるところであ
り、更なる改良が望まれているのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる問題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物の溶液をポリオレフイン系樹脂
の基材に塗布した後、60〜120℃で乾燥を行い、次
いで乾燥温度より20℃以上高くかつ140℃以下の温
度で熱処理を行うことにより、該塗膜の赤外線吸収スペ
クトルの1090cm-1に対する1140cm-1の吸光度比
が0.65〜0.90となるように塗膜を形成させた積
層物が目的を達成出来ることを見い出し本発明を完成し
た。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物の溶液をポリオレフイン系樹脂
の基材に塗布した後、60〜120℃で乾燥を行い、次
いで乾燥温度より20℃以上高くかつ140℃以下の温
度で熱処理を行うことにより、該塗膜の赤外線吸収スペ
クトルの1090cm-1に対する1140cm-1の吸光度比
が0.65〜0.90となるように塗膜を形成させた積
層物が目的を達成出来ることを見い出し本発明を完成し
た。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の積層物について具
体的に説明する。本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物は、エチレン含量25〜55モル%、
好ましくは28〜48モル%、酢酸ビニル成分のケン化
度が90モル%以上、好ましくは95モル%以上でなけ
ればならない。エチレン含量が25モル%以下では高湿
時のガス遮断性が低下し、一方55モル%以上では充分
なガス遮断性や印刷適性等の塗膜物性等が劣化する。
又、ケン化度が90モル%以下ではガス遮断性や耐湿性
が低下する。又該共重合体ケン化物は更に少量のプロピ
レン、イソブテン、α−オクテン、α−ドデセン、α−
オクタデセン等のα−オレフィン、不飽和カルボン酸又
はその塩・部分アルキルエステル・完全アルキルエステ
ル・ニトリル・アミド・無水物、不飽和スルホン酸又は
その塩等のコモノマーを含んでいても差支えない。
体的に説明する。本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物は、エチレン含量25〜55モル%、
好ましくは28〜48モル%、酢酸ビニル成分のケン化
度が90モル%以上、好ましくは95モル%以上でなけ
ればならない。エチレン含量が25モル%以下では高湿
時のガス遮断性が低下し、一方55モル%以上では充分
なガス遮断性や印刷適性等の塗膜物性等が劣化する。
又、ケン化度が90モル%以下ではガス遮断性や耐湿性
が低下する。又該共重合体ケン化物は更に少量のプロピ
レン、イソブテン、α−オクテン、α−ドデセン、α−
オクタデセン等のα−オレフィン、不飽和カルボン酸又
はその塩・部分アルキルエステル・完全アルキルエステ
ル・ニトリル・アミド・無水物、不飽和スルホン酸又は
その塩等のコモノマーを含んでいても差支えない。
【0007】本発明において、上記ケン化物の溶媒とし
ては(A)水30〜70重量%、(B)アルコール特にプロ
ピルアルコール又はブチルアルコール、メチルアルコー
ル、エチルアルコールの少なくとも1種 70〜30重
量%の混合物を使用する。(A)成分の水の量は30〜7
0重量%、好ましくは40〜60重量%であり、30重
量%以下又は70重量%以上では均一な溶液が得難く塗
膜が不透明となるという問題点が生じる。(B)成分のプ
ロピルアルコールとしては n−プロピルアルコール、 i
so−プロピルアルコールが、又ブチルアルコールとして
は n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等が挙げ
られる。エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液の
濃度は特に制限はなく任意の範囲で塗工可能であるが、
通常は0.5〜25重量%程度が好ましい。
ては(A)水30〜70重量%、(B)アルコール特にプロ
ピルアルコール又はブチルアルコール、メチルアルコー
ル、エチルアルコールの少なくとも1種 70〜30重
量%の混合物を使用する。(A)成分の水の量は30〜7
0重量%、好ましくは40〜60重量%であり、30重
量%以下又は70重量%以上では均一な溶液が得難く塗
膜が不透明となるという問題点が生じる。(B)成分のプ
ロピルアルコールとしては n−プロピルアルコール、 i
so−プロピルアルコールが、又ブチルアルコールとして
は n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等が挙げ
られる。エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液の
濃度は特に制限はなく任意の範囲で塗工可能であるが、
通常は0.5〜25重量%程度が好ましい。
【0008】本発明においてエチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物が塗布(積層)される基材はポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂で、かか
る基材の膜厚は10〜1000μ程度が適当である。本
発明ではかかる基材にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物を塗布して得られる積層物の形状でそのまま包装
材料として実用化される。塗布の方法としてはローラー
コーティング法、スプレーコーティング法、ディップコ
ーティング法その他任意の公知方法が適用できる。
合体ケン化物が塗布(積層)される基材はポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂で、かか
る基材の膜厚は10〜1000μ程度が適当である。本
発明ではかかる基材にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物を塗布して得られる積層物の形状でそのまま包装
材料として実用化される。塗布の方法としてはローラー
コーティング法、スプレーコーティング法、ディップコ
ーティング法その他任意の公知方法が適用できる。
【0009】又、基材の種類によってはエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物層との接着力を向上させるた
め、表面酸化処理、火炎処理、アンカーコート処理、プ
ライマー処理等が適宜実施可能である。アンカー処理剤
としてはポリウレタン系化合物やポリエステル・イソシ
アネート系化合物が好適に利用され得る。アンカーコー
ト層の膜厚は0.05〜3μ程度が実用的である。エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の溶液を基材に塗布
した後、乾燥が行なわれる。乾燥温度は60〜120
℃、好ましくは80〜100℃程度の温度で3秒〜5分
程度加熱すれば良い。かかる乾燥において塗膜中の揮発
分、即ち水、アルコールが除去されるのであるが、揮発
分が2重量%以下となるまで行なわれる。
ビニル共重合体ケン化物層との接着力を向上させるた
め、表面酸化処理、火炎処理、アンカーコート処理、プ
ライマー処理等が適宜実施可能である。アンカー処理剤
としてはポリウレタン系化合物やポリエステル・イソシ
アネート系化合物が好適に利用され得る。アンカーコー
ト層の膜厚は0.05〜3μ程度が実用的である。エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の溶液を基材に塗布
した後、乾燥が行なわれる。乾燥温度は60〜120
℃、好ましくは80〜100℃程度の温度で3秒〜5分
程度加熱すれば良い。かかる乾燥において塗膜中の揮発
分、即ち水、アルコールが除去されるのであるが、揮発
分が2重量%以下となるまで行なわれる。
【0010】続いて本発明では乾燥を実施した温度より
20℃以上高くかつ140℃以下の温度、通常は100
〜130℃程度の温度で熱処理を施す。かかる処理によ
って、目的とする積層物が形成出来るのである。熱処理
時間は通常1〜60秒程度である。該エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物塗膜は赤外線吸収スペクトルにお
ける1090cm-1に対する1140cm-1の吸光度比が
0.65〜0.90となるようにコントロールされる。
1140cm-1にはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物フイルムの結晶性バンドが現れる点であり、一方10
90cm-1はC−Oの伸縮運動に基づく吸収が現れる点で
ある。本発明では吸光度比を上記の如く特定する、換言
すれば本発明では結晶性が向上した塗膜を得ようとする
ものであり、かかる塗膜は酸素遮断性が著しく向上する
のである。
20℃以上高くかつ140℃以下の温度、通常は100
〜130℃程度の温度で熱処理を施す。かかる処理によ
って、目的とする積層物が形成出来るのである。熱処理
時間は通常1〜60秒程度である。該エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物塗膜は赤外線吸収スペクトルにお
ける1090cm-1に対する1140cm-1の吸光度比が
0.65〜0.90となるようにコントロールされる。
1140cm-1にはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物フイルムの結晶性バンドが現れる点であり、一方10
90cm-1はC−Oの伸縮運動に基づく吸収が現れる点で
ある。本発明では吸光度比を上記の如く特定する、換言
すれば本発明では結晶性が向上した塗膜を得ようとする
ものであり、かかる塗膜は酸素遮断性が著しく向上する
のである。
【0011】かくしてエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物の透明な塗膜が形成されるわけであるが、その膜
厚は0.5 〜15μ程度が実用的である。0.5以下で
は充分なガス遮断性が発揮し難く、一方15μ以上の膜
厚ではそのコントロールに困難を生じる。又必要に応じ
て該塗膜上に更に塩化ビニリデン樹脂コート、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体コート等によって防湿層を形成
させることも勿論可能である。得られる積層物は食品、
飲料、薬品、医薬等の包装材料あるいは容器として有用
である。その形状はフィルム状、シート状、中空ビン、
チューブ等任意のものであって良い。
ン化物の透明な塗膜が形成されるわけであるが、その膜
厚は0.5 〜15μ程度が実用的である。0.5以下で
は充分なガス遮断性が発揮し難く、一方15μ以上の膜
厚ではそのコントロールに困難を生じる。又必要に応じ
て該塗膜上に更に塩化ビニリデン樹脂コート、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体コート等によって防湿層を形成
させることも勿論可能である。得られる積層物は食品、
飲料、薬品、医薬等の包装材料あるいは容器として有用
である。その形状はフィルム状、シート状、中空ビン、
チューブ等任意のものであって良い。
【0012】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の方法を更に詳
しく説明する。「%」、「部」とあるのは特にことわり
のない限り、いずれも重量基準である。 実施例1 水45%、n−プロピルアルコール55%を含む混合溶
媒88部とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エ
チレン含量37モル%、ケン化度99.5モル%)12
部を加え60〜70℃にて約2時間撹拌し透明な溶液を
調製した。一方膜厚30μのポリプロピレンフィルム
(OPP)にポリウレタン系接着剤主剤100部、硬化
剤6.5部、酢酸エチル900部からなるポリウレタン
系化合物溶液を用いて膜厚2μのアンカーコート処理を
施した。
しく説明する。「%」、「部」とあるのは特にことわり
のない限り、いずれも重量基準である。 実施例1 水45%、n−プロピルアルコール55%を含む混合溶
媒88部とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エ
チレン含量37モル%、ケン化度99.5モル%)12
部を加え60〜70℃にて約2時間撹拌し透明な溶液を
調製した。一方膜厚30μのポリプロピレンフィルム
(OPP)にポリウレタン系接着剤主剤100部、硬化
剤6.5部、酢酸エチル900部からなるポリウレタン
系化合物溶液を用いて膜厚2μのアンカーコート処理を
施した。
【0013】この様に処理したフィルムを液温20℃の
前記塗液に浸漬し、直ちに95℃で0.5分間乾燥後、
120℃で13秒熱処理を行ない、3μの厚みのエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物塗膜を得た。得られた
塗膜の物性値として、赤外線吸収スペクトルの吸光度比
(D1140/D1090と略記)をJISK−0117に基づ
いて測定した。又、該積層物の透明性をASTM D1
003−52に従い、ヘイズ値を求めた。更に酸素遮断
性をASTM D1434−58に従って測定した。こ
れらの結果を表1に示す。
前記塗液に浸漬し、直ちに95℃で0.5分間乾燥後、
120℃で13秒熱処理を行ない、3μの厚みのエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物塗膜を得た。得られた
塗膜の物性値として、赤外線吸収スペクトルの吸光度比
(D1140/D1090と略記)をJISK−0117に基づ
いて測定した。又、該積層物の透明性をASTM D1
003−52に従い、ヘイズ値を求めた。更に酸素遮断
性をASTM D1434−58に従って測定した。こ
れらの結果を表1に示す。
【0014】実施例2〜3、対照例1〜2 表1に示す如き条件下で塗膜を形成した。これらの結果
を表1に示す。尚、各基材の酸素遮断性〔cc(NTP)/m2・
24hr・atm〕は次の通りである。 OPP(二軸延伸ポリプロピレン)フイルム (60
μ) ;800 PP(ポリプロピレン)ビン (500μ) ;205
を表1に示す。尚、各基材の酸素遮断性〔cc(NTP)/m2・
24hr・atm〕は次の通りである。 OPP(二軸延伸ポリプロピレン)フイルム (60
μ) ;800 PP(ポリプロピレン)ビン (500μ) ;205
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明においてはエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物の塗膜を基材上に形成するに当たり、
該ケン化物の溶液を基材に塗布、乾燥後、熱処理を行う
ことによって、酸素遮断性のすぐれた積層物が得られ
る。
共重合体ケン化物の塗膜を基材上に形成するに当たり、
該ケン化物の溶液を基材に塗布、乾燥後、熱処理を行う
ことによって、酸素遮断性のすぐれた積層物が得られ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
の溶液をポリオレフイン系樹脂の基材に塗布した後、6
0〜120℃で乾燥を行い、次いで乾燥温度より20℃
以上高くかつ140℃以下の温度で熱処理を行うことに
より、該塗膜の赤外線吸収スペクトルの1090cm-1に
対する1140cm-1の吸光度比が0.65〜0.90と
なるように塗膜を形成させたことを特徴とするエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物の積層物。 - 【請求項2】 溶媒としてプロピルアルコール/水溶媒
を用いることを特徴とする請求項1記載のエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物の積層物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7286755A JP2808541B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の積層物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7286755A JP2808541B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の積層物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1048059A Division JPH0677717B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | エチレン―酢酸ビニル共重合体ケン化物の塗膜形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207215A JPH08207215A (ja) | 1996-08-13 |
JP2808541B2 true JP2808541B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17708630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7286755A Expired - Fee Related JP2808541B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の積層物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808541B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60262869A (ja) * | 1984-06-08 | 1985-12-26 | Kuraray Co Ltd | コ−テイング材料 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP7286755A patent/JP2808541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08207215A (ja) | 1996-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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