JP2808377B2 - ガソリン組成物 - Google Patents
ガソリン組成物Info
- Publication number
- JP2808377B2 JP2808377B2 JP28650191A JP28650191A JP2808377B2 JP 2808377 B2 JP2808377 B2 JP 2808377B2 JP 28650191 A JP28650191 A JP 28650191A JP 28650191 A JP28650191 A JP 28650191A JP 2808377 B2 JP2808377 B2 JP 2808377B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasoline
- octane number
- gasoline composition
- tetrahydroindene
- vinylcyclohexene
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- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリン組成物に関
し、更に詳細には、自動車用、その他の内燃機関用燃料
として特に有用であり、高いオクタン価及び発熱量等を
有するガソリン組成物に関する。
し、更に詳細には、自動車用、その他の内燃機関用燃料
として特に有用であり、高いオクタン価及び発熱量等を
有するガソリン組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関用、特に自動車用燃料としての
ガソリンには、高いオクタン価、高い発熱量が望まれて
いる。従来、四エチル鉛を配合することによりオクタン
価の高いガソリンが製造されていたが、現在では鉛によ
る公害問題のためにその配合は禁止されている。
ガソリンには、高いオクタン価、高い発熱量が望まれて
いる。従来、四エチル鉛を配合することによりオクタン
価の高いガソリンが製造されていたが、現在では鉛によ
る公害問題のためにその配合は禁止されている。
【０００３】一般的に石油精製工程上の調整によって、
かなり高いオクタン価ガソリンが得られることが知られ
ており、種々提案がなされているが、このような調整に
は限界があり、更には、該調整の基本原理が、主として
芳香族成分を増加させるものであるため、前記鉛による
公害問題と同様に、芳香族化合物の大気中放出による公
害が生じるという欠点がある。更に近年、排ガス公害の
軽減に有効とされるメタノール、メチルターシャリーブ
チルエーテル等のガソリンへの配合が提案されている。
該提案は、ガソリンのオクタン価向上に有効であるが、
ガソリンの発熱量が低下するという欠点がある。
かなり高いオクタン価ガソリンが得られることが知られ
ており、種々提案がなされているが、このような調整に
は限界があり、更には、該調整の基本原理が、主として
芳香族成分を増加させるものであるため、前記鉛による
公害問題と同様に、芳香族化合物の大気中放出による公
害が生じるという欠点がある。更に近年、排ガス公害の
軽減に有効とされるメタノール、メチルターシャリーブ
チルエーテル等のガソリンへの配合が提案されている。
該提案は、ガソリンのオクタン価向上に有効であるが、
ガソリンの発熱量が低下するという欠点がある。
【０００４】また種々のガソリン素材のオクタン価につ
いては、１９５０年代に米国ＡＳＴＭから報告(API Res
earch Project 45)が出されているにすぎない。該ＡＳ
ＴＭの報告は、極めて広汎、正確で、価値の高いもので
あるが、各化合物に関して1配合条件での測定値報告の
みであるので、配合によるオクタン価挙動の変化を知る
ことはできないのが実状である。
いては、１９５０年代に米国ＡＳＴＭから報告(API Res
earch Project 45)が出されているにすぎない。該ＡＳ
ＴＭの報告は、極めて広汎、正確で、価値の高いもので
あるが、各化合物に関して1配合条件での測定値報告の
みであるので、配合によるオクタン価挙動の変化を知る
ことはできないのが実状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オク
タン価が高く、且つ発熱量が高いガソリン組成物を提供
することにある。
タン価が高く、且つ発熱量が高いガソリン組成物を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ビニル
シクロヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンを含有
することを特徴とするガソリン組成物が提供される。
シクロヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンを含有
することを特徴とするガソリン組成物が提供される。
【０００７】以下本発明を更に詳細に説明する。
【０００８】本発明のガソリン組成物は、ビニルシクロ
ヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンを必須成分と
して含有する。
ヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンを必須成分と
して含有する。
【０００９】前記ビニルシクロヘキセンにおいて、ビニ
ル基の結合位置は、ビニルシクロヘキセン環上の任意の
位置で良いが、好ましくは４−ビニル−１−シクロヘキ
セン等を用いることができる。
ル基の結合位置は、ビニルシクロヘキセン環上の任意の
位置で良いが、好ましくは４−ビニル−１−シクロヘキ
セン等を用いることができる。
【００１０】前記テトラヒドロインデンにおいて、二重
結合の位置は任意であるが、好ましくは、下記構造式化
１で表わされる３ａ，４，７，７ａ−テトラヒドロイン
デン等を最も好ましく挙げることができる。
結合の位置は任意であるが、好ましくは、下記構造式化
１で表わされる３ａ，４，７，７ａ−テトラヒドロイン
デン等を最も好ましく挙げることができる。
【００１１】
【化１】
【００１２】本発明のガソリン組成物において、前記ビ
ニルシクロヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンの
含有量は任意であり、その用途に応じて適宜選択するこ
とができる。例えば自動車レース用ガソリンとする場合
には、ガソリン組成物全量を基準として、２〜１００容
量％であるのが好ましい。実用的には、ガソリン組成物
全量を基準として、５０容量％以下、特に２〜３０容量
％、更には５〜２０容量％であるのが好ましい。尚、通
常ガソリン基材として用いる炭化水素留分には、ビニル
シクロヘキセン又はテトラヒドロインデンは、実質的に
含有されていない。
ニルシクロヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンの
含有量は任意であり、その用途に応じて適宜選択するこ
とができる。例えば自動車レース用ガソリンとする場合
には、ガソリン組成物全量を基準として、２〜１００容
量％であるのが好ましい。実用的には、ガソリン組成物
全量を基準として、５０容量％以下、特に２〜３０容量
％、更には５〜２０容量％であるのが好ましい。尚、通
常ガソリン基材として用いる炭化水素留分には、ビニル
シクロヘキセン又はテトラヒドロインデンは、実質的に
含有されていない。
【００１３】本発明のガソリン組成物は、ビニルシクロ
ヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンを１００％使
用する場合を除き、通常のガソリンに用いられる調合材
を、適宜調合することができる。該調合材としては、例
えばナフサ留分、接触分解法・水素化分解法等で得られ
る分解ガソリン、接触改質法等で得られる改質ガソリ
ン、オレフィンの重合により得られる重合ガソリン、イ
ソブタン等の炭化水素に低級オレフィンを付加（アルキ
ル化）することにより得られるアルキレート、アイソメ
レート、脱ｎ−パラフィン油又はこれらの特定範囲の留
分或いは芳香族炭化水素等を挙げることができる。この
際得られるガソリン組成物は、JIS K 2202の自動車ガソ
リン規格を満足することが好ましい。
ヘキセン及び／又はテトラヒドロインデンを１００％使
用する場合を除き、通常のガソリンに用いられる調合材
を、適宜調合することができる。該調合材としては、例
えばナフサ留分、接触分解法・水素化分解法等で得られ
る分解ガソリン、接触改質法等で得られる改質ガソリ
ン、オレフィンの重合により得られる重合ガソリン、イ
ソブタン等の炭化水素に低級オレフィンを付加（アルキ
ル化）することにより得られるアルキレート、アイソメ
レート、脱ｎ−パラフィン油又はこれらの特定範囲の留
分或いは芳香族炭化水素等を挙げることができる。この
際得られるガソリン組成物は、JIS K 2202の自動車ガソ
リン規格を満足することが好ましい。
【００１４】本発明のガソリン組成物は、前記必須成分
を含有しておれば良く、そのオクタン価は任意である
が、好ましくはリサーチ法オクタン価が９０以上、特に
好ましくは９５以上である。該リサーチ法オクタン価と
は、JIS K 2280のオクタン価及びセタン価試験方法によ
り測定されるオクタン価を意味する。
を含有しておれば良く、そのオクタン価は任意である
が、好ましくはリサーチ法オクタン価が９０以上、特に
好ましくは９５以上である。該リサーチ法オクタン価と
は、JIS K 2280のオクタン価及びセタン価試験方法によ
り測定されるオクタン価を意味する。
【００１５】本発明のガソリン組成物には、必要に応じ
て例えば、フェノール系、アミン系等の酸化防止剤；シ
ッフ型化合物、チオアミド型化合物等の金属不活性化
剤；有機リン系化合物等の表面着火防止剤；コハク酸イ
ミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミン等の清
浄分散剤；多価アルコール及びそのエーテル等の氷結防
止剤；有機酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、高
級アルコールの硫酸エステル等の助燃剤；アニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等の
帯電防止剤；アゾ染料等の着色剤等の公知の燃料油添加
剤を添加することができ、使用に際しては単独若しくは
混合物として用いることができる。該燃料油添加剤の添
加量は任意であるが、その合計量が、ガソリン組成物全
量に対して０．１重量％以下とするのが好ましい。また
更に、必要に応じて例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ｔ−ブタノール、メチル−ｔ−ブチ
ルエーテル、エチル−ｔ−ブチルエーテル、メチル−ｔ
−アミルエーテル、エチル−ｔ−アミルエーテル等のオ
クタン価向上剤を添加することもできる。該オクタン価
向上剤の添加量は任意であるが、好ましくはガソリン組
成物全量に対して２０容量％以下であるのが好ましい。
て例えば、フェノール系、アミン系等の酸化防止剤；シ
ッフ型化合物、チオアミド型化合物等の金属不活性化
剤；有機リン系化合物等の表面着火防止剤；コハク酸イ
ミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミン等の清
浄分散剤；多価アルコール及びそのエーテル等の氷結防
止剤；有機酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、高
級アルコールの硫酸エステル等の助燃剤；アニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等の
帯電防止剤；アゾ染料等の着色剤等の公知の燃料油添加
剤を添加することができ、使用に際しては単独若しくは
混合物として用いることができる。該燃料油添加剤の添
加量は任意であるが、その合計量が、ガソリン組成物全
量に対して０．１重量％以下とするのが好ましい。また
更に、必要に応じて例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ｔ−ブタノール、メチル−ｔ−ブチ
ルエーテル、エチル−ｔ−ブチルエーテル、メチル−ｔ
−アミルエーテル、エチル−ｔ−アミルエーテル等のオ
クタン価向上剤を添加することもできる。該オクタン価
向上剤の添加量は任意であるが、好ましくはガソリン組
成物全量に対して２０容量％以下であるのが好ましい。
【００１６】
【発明の効果】本発明のガソリン組成物は、芳香族成分
を増加させることなく、ビニルシクロヘキセン及び／又
はテトラヒドロインデンを含有するので、ガソリンのオ
クタン価及び発熱量を高くすることができる。
を増加させることなく、ビニルシクロヘキセン及び／又
はテトラヒドロインデンを含有するので、ガソリンのオ
クタン価及び発熱量を高くすることができる。
【００１７】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【００１８】
【比較例１〜３】イソオクタンとノルマルヘプタンとを
混合し、オクタン価６０（比較例１）、オクタン価８０
（比較例２）及びオクタン価９０（比較例３）の標準基
材を製造した。得られたそれぞれの基材のリサーチ法オ
クタン価、オクタン価計算値(BLENDING OCTANE NUMBE
R：API Research Project p45参照、オクタン価と配合
比率から計算した配合剤のオクタン価計算値）、１５℃
における密度（ｋｇ／Ｌ）及び眞発熱量(Kcal/L)(JIS K
2203による)を測定した。結果を表１に示す。
混合し、オクタン価６０（比較例１）、オクタン価８０
（比較例２）及びオクタン価９０（比較例３）の標準基
材を製造した。得られたそれぞれの基材のリサーチ法オ
クタン価、オクタン価計算値(BLENDING OCTANE NUMBE
R：API Research Project p45参照、オクタン価と配合
比率から計算した配合剤のオクタン価計算値）、１５℃
における密度（ｋｇ／Ｌ）及び眞発熱量(Kcal/L)(JIS K
2203による)を測定した。結果を表１に示す。
【００１９】
【実施例１−１及び２−３】比較例１〜３で調製した各
基材に、表１に示す配合剤を、表１に示す配合割合で混
合し、比較例１〜３と同様に各測定を行なった。結果を
表１に示す。
基材に、表１に示す配合剤を、表１に示す配合割合で混
合し、比較例１〜３と同様に各測定を行なった。結果を
表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】表１の結果より、ガソリン基材のオクタン
価及び発熱量は、ビニルシクロヘキセン及び／又はテト
ラヒドロインデンの配合によって、著しく向上すること
が判る。
価及び発熱量は、ビニルシクロヘキセン及び／又はテト
ラヒドロインデンの配合によって、著しく向上すること
が判る。
Claims (1)
- 【請求項１】 ビニルシクロヘキセン及び／又はテトラ
ヒドロインデンを含有することを特徴とするガソリン組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28650191A JP2808377B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | ガソリン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28650191A JP2808377B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | ガソリン組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05125370A JPH05125370A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2808377B2 true JP2808377B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17705224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28650191A Expired - Lifetime JP2808377B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | ガソリン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2808377B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017197640A1 (zh) * | 2016-05-20 | 2017-11-23 | 深圳市广昌达石油添加剂有限公司 | 燃料抗爆剂及其制造方法和燃料组合物 |
| CN112414815A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-02-26 | 青岛赛时检验有限公司 | 一种汽油诱导期的能力验证样品及制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP28650191A patent/JP2808377B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05125370A (ja) | 1993-05-21 |
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