JP2808182B2 - 人工島における溝壁崩落防止方法 - Google Patents
人工島における溝壁崩落防止方法Info
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- JP2808182B2 JP2808182B2 JP28830490A JP28830490A JP2808182B2 JP 2808182 B2 JP2808182 B2 JP 2808182B2 JP 28830490 A JP28830490 A JP 28830490A JP 28830490 A JP28830490 A JP 28830490A JP 2808182 B2 JP2808182 B2 JP 2808182B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は人工島に地中壁を構築する技術に関し、詳細
には溝壁の崩落を防止する方法に関する。
には溝壁の崩落を防止する方法に関する。
<従来の技術> 埋め立てして構築した人工島に地中壁を構築する場
合、人工島の地盤が不安定なために溝壁の崩落(土塊状
崩壊、肌落ち)が問題となる。
合、人工島の地盤が不安定なために溝壁の崩落(土塊状
崩壊、肌落ち)が問題となる。
そこで、人工島に地中壁を構築する場合は、溝内に高
比重の安定液を満たすことで溝壁の安定を図っている。
比重の安定液を満たすことで溝壁の安定を図っている。
さらに掘削地盤が軟弱であったり、近接構造物への影
響が予想される場合には、地中壁の構築予定地盤の周辺
を地盤改良して強化したり、開削予定の溝壁の背面側に
固化壁や中列壁を構築する補助工法を採用している。
響が予想される場合には、地中壁の構築予定地盤の周辺
を地盤改良して強化したり、開削予定の溝壁の背面側に
固化壁や中列壁を構築する補助工法を採用している。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の溝壁の崩落防止技術にはつぎのような
問題点がある。
問題点がある。
<イ> 安定液で溝壁の安定を図る方法にあっては、掘
削地盤や水質に応じた安定液の配合管理や安定液の液位
管理が難しい。
削地盤や水質に応じた安定液の配合管理や安定液の液位
管理が難しい。
<ロ> 補助工法を用いる方法にあっては、工期が長期
化すると共に施工費が増大する問題がある。
化すると共に施工費が増大する問題がある。
<ハ> 溝壁の崩落を防止する方法として、人工島をプ
レミックスなどの硬化材で中詰めして構築しておく方法
が考えられる。
レミックスなどの硬化材で中詰めして構築しておく方法
が考えられる。
しかし、掘削時における安定液の比重変化や液圧変化
が複合的に生じて、硬化材にクラックを発生し易い。
が複合的に生じて、硬化材にクラックを発生し易い。
このクラックが進行すると、土塊滑りなどにより溝壁
が崩壊する危険がある。
が崩壊する危険がある。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、その目的とするところは簡易な方法で以て溝壁の崩
壊を防止できる、人工島における溝壁崩落防止方法を提
供することにある。
で、その目的とするところは簡易な方法で以て溝壁の崩
壊を防止できる、人工島における溝壁崩落防止方法を提
供することにある。
<問題点を解決するための手段> すなわち本発明は護岸の内側に中詰めして構築する人
工島において、中詰めに先行して開削予定の溝壁の背面
側に簾状の土留パネルを設置し、土留パネルを埋設して
人工島を構築し、その後、土留パネルで溝壁背面の土圧
を支持しながら土留パネルに接近して溝を掘削すること
を特徴とする、人工島における溝壁崩落防止方法であ
る。
工島において、中詰めに先行して開削予定の溝壁の背面
側に簾状の土留パネルを設置し、土留パネルを埋設して
人工島を構築し、その後、土留パネルで溝壁背面の土圧
を支持しながら土留パネルに接近して溝を掘削すること
を特徴とする、人工島における溝壁崩落防止方法であ
る。
<本発明の説明> 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
<イ>護岸工事(第1図) 構築予定の人工島の周縁に下部を水底1に根入れし、
上部が水上から突出した護岸2を構築する。
上部が水上から突出した護岸2を構築する。
護岸2は鋼製、コンクリート製の何れでもよく、また
その施行法は公知の工法による。
その施行法は公知の工法による。
<ロ>ガイド杭の打設(第1図) 仮締切した護岸2の内側で、構築予定の地中壁の両側
または片側に所定の間隔でガイド杭3を打設する。
または片側に所定の間隔でガイド杭3を打設する。
<ハ>土留パネルの設置(第1〜3図) つぎに隣り合うガイド杭3、3間に土留パネル5を設
置する。
置する。
第2図に土留パネル5の一例を示す。
土留パネル5は平行に配置した横筋51間に、可撓性を
有するタイロープなどの複数の縦ロープ52を交差させて
格子状に形成した部材で、各縦ロープ52の上下端がH鋼
などの水平梁53、54に接続している。
有するタイロープなどの複数の縦ロープ52を交差させて
格子状に形成した部材で、各縦ロープ52の上下端がH鋼
などの水平梁53、54に接続している。
土留パネル5をガイド杭3に設置するには、上位の水
平梁53をガイド杭3の上部突起に係止して吊り下げ、各
水平梁53、54をはじめ横筋51をガイド杭3に固定する。
平梁53をガイド杭3の上部突起に係止して吊り下げ、各
水平梁53、54をはじめ横筋51をガイド杭3に固定する。
また第3図に示すように各土留パネル5をガイド杭
3、3間に設置する際、水平方向にのびる各横筋51の端
部をラップさせておくとよい。
3、3間に設置する際、水平方向にのびる各横筋51の端
部をラップさせておくとよい。
<ニ>中詰(第4図) 開削予定の溝壁の背面側に土留パネル5を配置した
ら、護岸2の内側に中詰して人工島Aを構築する。
ら、護岸2の内側に中詰して人工島Aを構築する。
これによりガイド杭3および土留パネル5は埋設され
る。
る。
中詰材としては例えばプレミックスなどの硬化材4を
用い、土留パネル5の上部に一般土砂41を用いる。
用い、土留パネル5の上部に一般土砂41を用いる。
また、一般土砂のみで人工島を中詰めする場合もあ
る。
る。
尚、図中6は土留パネル5の上部に連続して構築した
ガイド壁である。
ガイド壁である。
<ホ>地中壁用溝の掘削(第5図) 人工島Aが完成したら、ガイド壁6に沿って地中壁用
の溝7を掘削する。
の溝7を掘削する。
この際、安定液8を満たしながら所定の深度の溝7を
掘削する。
掘削する。
安定液8が溝壁に加圧して溝壁の崩壊を抑制する。
これと同時に、土留パネル5が背面の硬化材4または
一般土砂の土圧を支持して溝壁の崩壊を効果的に抑止す
る。
一般土砂の土圧を支持して溝壁の崩壊を効果的に抑止す
る。
このように簾状の土留パネル5と安定液8とにより、
土塊滑りによる溝7の崩壊を効果的に防止できる。
土塊滑りによる溝7の崩壊を効果的に防止できる。
<ヘ>地中壁の構築(第6図) 溝7の掘削を完了したら、溝7内に鉄筋籠を建て込
み、コンクリートを打設して地中壁Bを構築する。
み、コンクリートを打設して地中壁Bを構築する。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
れる。
<イ> 溝の掘削に先行して溝壁の背面側に設置した簾
状の土留パネルにより、溝壁の崩壊を効果的に抑止でき
る。
状の土留パネルにより、溝壁の崩壊を効果的に抑止でき
る。
そのため、安定液の配合や液位を厳しく管理しないで
済む。
済む。
<ロ> 従来のような周辺地盤を補助工法により地盤改
良することが不要となり、工費の低減が図れる。
良することが不要となり、工費の低減が図れる。
<ハ> 土留パネルが簾状であるため、設置時の取り扱
いが容易である。
いが容易である。
<ニ> 土留パネルの上下の水平梁が鉛直方向の引張抵
抗材として機能するため、大きな土圧の抑止効果を期待
できる。
抗材として機能するため、大きな土圧の抑止効果を期待
できる。
<ホ> 横筋をラップさせることで、土留パネルに水平
方向の連続性を付与できる。
方向の連続性を付与できる。
<ヘ> 近接構造物が存在する場合や、軟弱地盤であっ
ても施工することができる。
ても施工することができる。
第1図:土留パネルを設置するまでの施工法の説明図 第2図:土留パネルの斜視図 第3図:第1図のIII−IIIの断面図 第4図:人工島の中詰時の説明図 第5図:溝掘削時の説明図 第6図:地中壁完成時の説明図
Claims (1)
- 【請求項1】護岸の内側に中詰めして構築する人工島に
おいて、 中詰めに先行して開削予定の溝壁の背面側に土留パネル
を設置し、 土留パネルを埋設して人工島を構築し、 その後、土留パネルで溝壁背面の土圧を支持しながら土
留パネルに接近して溝を掘削することを特徴とする、 人工島における溝壁崩落防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28830490A JP2808182B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 人工島における溝壁崩落防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28830490A JP2808182B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 人工島における溝壁崩落防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04166509A JPH04166509A (ja) | 1992-06-12 |
JP2808182B2 true JP2808182B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17728439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28830490A Expired - Lifetime JP2808182B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 人工島における溝壁崩落防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808182B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-29 JP JP28830490A patent/JP2808182B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04166509A (ja) | 1992-06-12 |
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