JP2806540B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2806540B2
JP2806540B2 JP1823089A JP1823089A JP2806540B2 JP 2806540 B2 JP2806540 B2 JP 2806540B2 JP 1823089 A JP1823089 A JP 1823089A JP 1823089 A JP1823089 A JP 1823089A JP 2806540 B2 JP2806540 B2 JP 2806540B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクジェット記録装置に関し、詳しくは副
走査方向に複数の吐出口を配設する記録ヘッドを具えた
インクジェット記録装置に関する。
[従来の技術] いわゆるマルチノズルヘッドと称されるこの種の記録
ヘッドは、一般に装置全体としての記録速度を高めるた
めに用いられるものである。
一方、カラー画像における色再現や画像の階調を表現
しようとする場合、重複記録を行なう。すなわち、複数
色のインクを重ねて別の色を再現する場合や、濃度を増
すために画素当りのインク量を増す場合には、1画素に
複数のインク液滴を打ち込む。この複数のインク液滴の
打ち込みは、通常、記録ヘッドの複数回の走査によって
行なわれる。
また、主に上記重複記録によって派生する問題点を解
消するために分割記録なる構成をとる。この分割記録
は、走査方向に配設された複数の記録ヘッドにより、紙
送り停止のまま、記録ヘッドの数に応じた回数の走査を
行ない、各走査毎に記録を行なう記録ヘッドを異なるも
のである。
すなわち、この分割記録によって、複数インク液滴の
打ち込み間隔を長くし、重複記録によって生じる吸収不
能なインクによる画素間のにじみを防止したり、あるい
はインク吸収性の劣る被記録材にも対処可能とするもの
である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、これら重複記録およびこれによって派生す
る分割記録では、前述のマルチノズルヘッドを用いるこ
とによってより顕著になる問題がある。
すなわち、重複記録において走査ラインの境界部分で
インク吸収能力に大きな差が生じ、インクの吸収の不均
一による濃度むらが発生しやすい。また、同一の吐出口
により同一画素に複数回記録するので、吐出口間の濃度
・着弾精度のむらが強調されて画素低下になる場合があ
る。
さらには、吐出口の幅(走査領域)全域に亙って同時
にインク密度が変化するので、インク吸収に伴なう被記
録材の伸縮が広い範囲で同時に生じ、その変化量が大き
くなってしまう。
また、分割記録は、吸収特性の劣る被記録材に対して
用いる方式であり、最後のヘッド走査(インク打ち込
み)の後も所定の時間経たなけれは記録面に触れること
ができない。そのために、排出ローラや押えローラ等の
部材は、定着時間を設けるため少なくともヘッド幅以上
記録領域から離す必要があり、装置の大型化や、紙送り
精度の低下を招く。
さらに上記被記録材の伸縮の問題は分割記録において
も生じる。
本発明は上述した従来の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは吐出口を複数配列した
記録ヘッド(いわゆるマルチノズルヘッド)を用いた場
合に生じる重複記録および分割記録の問題点を解消する
ことが可能なインクジェット記録装置を提供することに
ある。
本発明の他の目的は記録媒体への記録に用いられるイ
ンクの色数が単色の場合とそうでない場合とで記録の最
適化を図ることが可能なインクジェット記録装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、インクを吐出する複数の吐出
口が配列され、互いに異なる色のインクを吐出する複数
の記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査する走査
手段と、前記記録媒体を前記複数の記録ヘッドに対して
相対的に搬送する搬送手段と、前記複数の記録ヘッド、
前記走査手段および前記搬送手段を制御する制御手段を
具備するインクジェット記録装置において、前記制御手
段は、前記複数の記録ヘッドの各々の複数の吐出口の全
てを用いて前記走査手段による1回の走査で形成可能な
記録領域内を、前記走査手段による1回の走査で記録す
る第1記録モードと、前記記録領域内を前記搬送手段に
よる少なくとも1回の搬送を介在する前記複数回の走査
で記録する第2記録モードとを実行可能で、前記記録媒
体への記録に用いられるインクの色数が単色の場合は前
記第1記録モードを選択し、そうでない場合は前記第2
記録モードを選択することを特徴とする。
[作 用] 以上の構成によれば、インク打ち込み密度の低い単色
のインクを用いて画像を記録する場合には記録領域を1
回の走査によって記録するので、記録速度を大きくする
ことができ、インクの打ち込み密度の高い複数色のイン
クを用いてカラーの画像を記録する場合には記録領域を
複数回の走査によって記録するので、にじみの少ない高
画質の画像を得ることが可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例にかかるインクジェット記
録装置の主要部を示す側断面図である。図において、1
〜4はそれぞれ64個のインク吐出口を有した記録ヘッド
であり、これら吐出口に連通するインク液路にはインク
を吐出するためのエネルギーを発生する電気熱変換体が
配設される。また、記録ヘッド1,2,3および4はそれぞ
れ赤(R),緑(G),青(B)および黒(K)のイン
クを吐出する記録ヘッドであり、それぞれは、キャリッ
ジ5に保持される。これにより、第3図(A)に関して
後述されるように各記録ヘッドにおける吐出口配列の方
向は副走査方向をなし、走査による記録領域が同一とな
るよう配置される。
キャリッジ5は一対のガイドシャフト50と摺動可能に
係合し、後述のキャリッジモータによって走査方向(図
と垂直な方向)の移動も可能である。
記録ヘッド1〜4は、キャリッジ5を介して電気的に
第2図にて後述される本体制御部と接続されているほ
か、キャリッジ5の移動に対して柔軟に対応するインク
チューブ束6によってインクタンク部7のそれぞれの色
のインクタンクに接続されてインク供給がなされるよう
に構成されている。一方、被記録材8は、給紙ガイド10
を介して搬送ローラ対9によって所定のタイミングで、
順次図中矢印方向に記録部まで搬送される。記録部では
吸着搬送ベルト11の静電吸引力で被記録材8を吸着し、
ベルト11の移動に伴って反動ローラ対9と同期しつつ吸
着支持搬送され、所定の位置に順次停止して記録が行わ
れる。
第2図は、第1図に示したインクジェット記録装置に
おける記録制御の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、5Aは、ベルト,プーリ等のキャリッジ駆動機構
を介し、キャリッジ5を駆動するキャリッジモータ、20
は制御部から供給される記録データに基き各吐出口の吐
出信号を発生するヘッドドライバである。30は、搬送ロ
ーラ9や吸着搬送ベルト11を駆動するための紙送り駆動
部であり、主にモータ等によって構成される。
図中に示される制御部は、ホスト装置や記録装置各部
とデータの授受を行いながら装置の制御にかかる処理を
実行するCPU100,CPU100の処理におけるワークエリアと
なるRAM100A,および第3図(A)および(B)に示され
るような記録動作等の処理手順を記憶するROM100Bを構
成要素とする。
第3図(A)および(B)は、第1図に示した実施例
における記録方法を説明する図である。第3図(A)
で、R,G,B,K各色のインクをそれぞれ吐出する記録ヘッ
ド1〜4は、キャリッジ5の走査によるそれぞれの記録
領域が同一になるようにキャリッジ5に固定支持されて
いる。同図において、本来吐出口列12〜15は見ることは
できないが、説明の便宜上、上方から透視して示してい
る。
記録ヘッド1〜4は、キャリッジ5の動きに同期して
入力される記録信号に応じて、吐出口12〜15からインク
を吐出して被記録材上に記録を行う。
本実施例では、吐出口列12〜15をそれぞれ4つの記録
領域に分割して印字する。4つの記録領域(1)〜
(4)は、吐出口列の幅Lの4等分の幅を有しており、
それぞれの記録領域では1つのヘッドでのみ記録を行う
ように構成されている。記録領域(1)はKインクのヘ
ッド4の給紙側のL/4幅を、記録領域(2)はBインク
のヘッド3、記録領域(3)はGインクのヘッド2、記
録領域(4)はRインクのヘッド1の排紙側のL/4幅を
それぞれ用いて記録する。被記録材8は、搬送ローラ対
9および吸着搬送ベルト11とによって各等分された記録
領域と同じ幅でキャリッジ5の走査ごとに搬送されつ
つ、K,B,G,Rの順に記録されていく。第3図(B)に
は、前述の記録領域に対応した部分の記録信号のみが示
される。また、それぞれのヘッドの記録領域に対応しな
い部分には、非記録信号として0が入力される。
上記構成に基き、第1走査では、記録領域(1)のK
インクのヘッド4で記録信号K1(L/4幅に相当する信
号)に対応した記録がなされる。その後、L/4幅の紙送
りがなされ、第1走査において信号K1の記録が行われた
部分は、記録領域(2)に進みBインクのヘッド3で、
記録信号B1(K1と同じラインのB成分)により重ねて記
録される。同時に、記録領域(1)のヘッドによって記
録信号K2(K1に続くラインのK成分)の記録が行われ
る。第2走査の後、被記録材は、L/4幅の紙送りがなさ
れた後、第3走査に移る。第3走査では、同様にしてそ
れぞれの記録領域においてK3,B2,G1の記録が行われる。
さらに、第4走査ではK4,B3,G2,R2の記録が行われて、
被記録材の初めのラインには、K1,B1,G1,R1の記録信号
によるカラー画像が形成される。このようにしてキャリ
ッジ走査(記録信号に応じたカラー記録)およびL/4幅
の紙送りによって、順次、カラー画像が形成されてゆ
く。
本実施例では、記録領域を4分割しているので、従来
に比較して3回分の走査が余分に必要となるのである。
すべての走査が終了した後、被記録材8は排紙ローラ対
16によって機外に排出される。なお、排紙ローラ対16の
機能は、記録部の被記録材の安定化(吸着搬送ベルトの
補助・機外から加えられる不要な力からの保護)と終端
部の排出である。
ところで、第4図は、被記録材のインク吸収特性を示
したものであり、横軸に吸収時間の平方根 縦軸にインク(水系)の吸収量(nl/mm2)を示した。表
層にインク受容層を設けた塗工紙では、短時間に多量の
インクを吸収することができるのに対して、本実施例で
用いられる比塗工紙は、初期吸収が低く、インクの吸収
に長い時間を要することが分かる。
また、第5図はほぼ同時に2色のインクを被記録材に
打ち込んだ場合の画像のにじみ度合い(2色のインクの
境界部の鮮明さ)を調べた結果を表にしたものである。
この表で、○印は実用に耐えると判断したもの、△印は
やや画質の劣るもの、×印は全く実用に耐えないもので
ある。
この実験から、短時間のうちに記録できるインク量
は、非塗工紙では20nl/mm2以下、塗工紙では25nl/mm2
下であることが分かる。この現象は、第6図に示すメカ
ニズムによって生じていると推察できる。
すなわち、インクの紙への吸収は、第6図(A)に示
すように、接触,衝突,ドット形成,浸透,乾燥の順で
行われると考えられる。第4図に示したように、非塗工
紙の場合、 以下の時間では、11〜12nl/mm2以上のインクを吸収する
ことはできないので、ほぼ同時にそれ以上のインクが打
ち込まれるとインクが溢れ、第6図(B)に示すよう
に、この溢れたインクが先に紙の上に到達した隣接する
インクに引き寄せられて、その境界部ににじみを生じる
ことになると考えられる。
これに対して、本実施例では、1回の走査において記
録ヘッドごとの記録領域を分けて順次ヘッド走査を行っ
ているので、第7図に示すように境界部でのにじみが少
なくなる。
本実施例の効果を検証するために、下記の記録条件で
記録テストを行ったところ、境界部でのにじみの少ない
良好な記録画像が得られた。これに対して、ヘッドの配
列を従来のインクジェット記録装置のように各ヘッド記
録領域が重なるように構成して同時に記録したところ全
く実用に耐えない画像が得られた。
すなわち、本例はR,G,B,K4色のインクを用い7色の記
録が可能であり、記録密度360DPI,駆動周波数5.4kHz
で、A4サイズの被記録材に記録を行った。この被記録材
は打ち込まれたインク液滴の直径が2倍に広がる2倍紙
を用いた。
この場合、記録密度が360DPIであることより画素サイ
ズは70.56μm角となり、この画素全体を埋めるドット
径は100μmとなる。従って、2倍紙に打ち込まれるド
ロップレット径は50μm、すなわちその体積は65.5plと
なる。
このような条件で記録を行った場合、単色インク(1
回吐出)の面密度は13.2nl/mm2、2色インク(2回吐
出)の面密度は26.3nl/mm2となり、第5図に示したよう
に非塗工紙に2色インクを重複または隣接した場合画像
が不良となる。
また、第8図(A)および(B)に示す従来構成のよ
うに、記録領域を分割せず4回のキャリッジ走査ごとに
紙送りを行うようにして記録すると、4色目のインク打
込の後すぐに排紙ローラ対16に被記録材8が接触するた
めに、排紙ローラへの接触により画像乱れが生じる。こ
のため、第1図破線で示すように、記録部から吐出口列
の幅L以上排紙ローラ対を離して構成することが必要と
なり、装置が大型化するとともに、搬送ベルト11に対す
る補助効果(被記録材の安定化)が低下して、ヘッドと
被記録材との対向間隔を広げる必要も生じ、インクの着
弾精度の劣化が生ずる結果となる。
これに対して、本例では、被記録材の最初の部分の全
記録が終了してから3回走査を行った後に排紙ローラ対
に達する構成なので、この間に既に画像定着が安定し画
素の乱れは生じない。
また、例えばKインクのみのような単色の記録の場合
は、ヘッド全領域で記録を行ない、L巾で紙送りするよ
うにしてもよく、そうすれば単色記録の場合には記録速
度を大きくできる。
なお、被記録材がPETあるいはPETに吸水性の部材をコ
ーティングして形成される透明フィルムの場合にも本例
は有効である。
又、本実施例は塗工紙のようにインク吸収性の優れた
記録材の場合でも、より高画質の記録を得るのに有効で
ある。
さらに、ひとつのマルチノズルヘッドによって単色記
録を行なう場合でも本実施例と同様に、高画質化に効果
がある。すなわち、予め、2つのインク滴によって同一
の画素が形成されるように、吐出量を小さく設定したヘ
ッドを用いて、ノズルを分割して同一の色のインクを記
録するようにすることにより、ノズル列方向でのインク
のつながりによる画像劣化を低減できる。すなわち、本
実施例と同様な条件においてドロップレット体積を約半
分にして、6.6nl/mm2ずつに分けて同色のインクを打ち
込むことにより、さらに高画質化達成できる。また、本
実施例と同じ吐出量にしておいて、倍の量の同色インク
をにじみなく打ち込むことによって、高濃度の記録が可
能となる。
第9図は本発明の第2の実施例を示す記録ヘッドの斜
視図であり、本例の記録ヘッドはフルカラーの記録に対
応した構成を有する。すなわち、イエロー(Y),マゼ
ンタ(M),ブラック(K)およびシアン(C)の各色
インクに対応した記録ヘッド1A,2A,3Aおよび4Aを具え
る。
これら記録ヘッドの各々は128個の吐出口を副走査方
向に配列する。また、各色のインクタンクを一体に構成
するカートリッジタイプの記録ヘッドであり、従って、
インクが無くなると記録ヘッドごと他のカートリッジと
交換される。
本例のように高解像度記録を行なう場合には、ヘッド
間の位置精度が高く必要となるが、本例の如く、ヘッド
を4色1体として交換することにより、出荷時に厳密な
位置合わせを行なうことが可能となり、ヘッド交換式の
装置にあっても、ヘッドの性能を十分に引きだした高画
質記録が可能となる。
第10図(A)および(B)は、第9図に示した記録ヘ
ッドによる記録方法を示す概念図であり、それぞれ第3
図(A)および(B)と同様な図である。
本例は、記録密度600DPIの記録を2倍紙に行う構成を
示す。すなわち、記録密度600DPIであることから、画素
サイズ42.33μm角が定まり、前述と同様にしてドロッ
プレット直径30μm、その体積14.2plとなる。
この結果、単色,2色,3色および4色のインクを重複ま
たは隣接させて打ち込んだときの面密度は、それぞれ7.
9nl/mm2,15.8nl/mm2,23.7nl/mm2および31.6nl/mm2とな
る。再び第5図から明らかなように、本例の場合インク
にじみを生じない許容範囲は2色インクまでとなる。
従って、第10図(A)に示すように、2つのインク色
に対応した記録ヘッドが記録領域を同一にすることが可
能となる。すなわち、MインクおよびCインクの記録ヘ
ッド2Aおよび4Aと、YインクおよびKインクの記録ヘッ
ド1Aおよび3Aとがそれぞれ記録領域を同一とし、同図
(B)に示すようなデータ形態で153回の走査を行いA3
サイズの記録をする。
第11図は、第9図および第10図に示した記録ヘッドを
搭載可能なインクジェット記録装置の斜視図であり、キ
ャリッジ5は一対のガイドシャフト50と摺動可能に係合
し、キャリッジモータ5Aの駆動によって、記録ヘッド1
A,2A,3A,4Aによる記録領域の走査を可能とする。
このように、分割される記録領域の数は任意に設定で
きるものであり、この設定は第2図に示した制御構成に
おいて、紙送り量および記録ヘッドに供給する記録信号
を変化させることによって行う。これにより、インク吸
収特性の劣る、例えば普通紙やOHP用透明フィルムにも
対応可能となり、被記録材を多様化できる。
なお、普通紙は、インクの発色性が悪いものもあるの
で、特に単色のインクで記録する場合、濃度アップが必
要なことがある。この場合、例えば、Kインクの記録ヘ
ッドの吐出口を2分割し、第10図(A)に示した構成と
同様の記録を行う。このときの記録信号を以下に示す。
本例によれば、記録モードの多様化による被記録材の
多様化が可能となる。また、吐出口間に存在する着弾精
度・吐出量等の差による画像劣化は同一の吐出口による
重複記録によって強調されてしまうが、吐出口分割使用
による重複記録では強調されず、軽減される場合が多
い。
第12図は本発明の第3の実施例にかかる記録方法の概
念図である。
本例は低い記録密度の場合にとられる構成であり、こ
の場合、単色のインク密度が高くなるので、走査ライン
間のにじみを生じる可能性が高くなる。
本例に用いられる被記録材は透過型OHP用のフィルム
であり、この場合、投影光が透明フィルムを一度しか透
過しないので、色素による吸収が小さくなり、投影像の
コントラストが得られにくい。このためPET等のフィル
ム上に厚めのインク受容層(不透明)を設けており、こ
れによりインク吸収性が向上するので記録領域を4分割
して記録すれば、高濃度でにじみの無い記録が可能とな
る。
本例の記録は、RおよびKの2色のインクを用い、50
個の吐出口を有する2つのヘッドを走査方向に配列し
た。記録密度は300DPIで、駆動周波数4kHzでA4サイズの
記録を行った。
この結果、画素サイズ84.67um角、画素ドット径120n
m,ドロップレット径60nm,ドロップレット体積113pl,単
色インク面密度15.8nl/mm2,2色インク面密度31.6nl/mm2
となった。
第12図に示す記録方法における記録信号を以下の表に
示す。
前述したように、複数の色のインクで、重複記録を行
うとインクの打込み量は非常に高密度となるので、従来
のように複数回の走査が終るごとに紙送りして次のライ
ンを記録し始める方式では、ライン間でのインク受容量
の差が大きくなる。この結果、走査ラインの境界部で次
のラインのインクの吸収現象の変化に起因すると考えら
れるつなぎめの画像劣化(濃度不均一)が発生し易くな
り、前のラインの紙送り方向へのにじみだしが大きい。
それに対して、上述した第3の実施例では、インク受
容量がラインごとに徐々に変化するので、そういった弊
害は少なくなる。
また、インク量の増大による問題として、紙のインク
受容による膨潤・伸縮が生じ紙が波打つ現象が起きる場
合があるが、本実施例では、同一の時間に最大インク密
度となっている領域が上記の従来例に比べて小さくなっ
ているので、波打ちが押さえられる効果もある。そのた
め、ヘッドと被記録材の間隔を殊更広くする必要が無
く、従来例よりも着弾精度が優れて画質が向上する。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、インク打ち込み密度
の低い単色のインクを用いて画像を記録する場合には記
録領域を1回の走査によって記録するので、記録速度を
大きくすることができ、インクの打ち込み密度の高い複
数のインクを用いてカラーの画像を記録する場合には記
録領域を複数回の走査によって記録するので、にじみの
少ない高画質の画像を得ることが可能となる。
さらに加えて、使用者に所望の多様な記録モードを提
供でき、これにより多様な被記録材に良好な記録を行う
ことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例にかかるインクジェット
記録装置の側断面図、 第2図は第1図に示した装置の記録にかかる制御構成を
示すブロック図、 第3図(A)および(B)は第1の実施例における記録
方法の概念図、 第4図は被記録材のインク吸収特性を示す線図、 第5図は被記録材のインク密度に応じた画像評価を示す
説明図、 第6図(A)および(B)は、画像にじみの説明図、 第7図は本発明の実施例おけるインクの重ね方の説明
図、 第8図(A)および(B)は従来の記録方法を示す概念
図、 第9図は第2の実施例における4ヘッド一体インクジェ
ットカートリッジを示す斜視図、 第10図(A)および(B)は第2の実施例における記録
方法概念図、 第11図は本発明の第2の実施例にかかるインクジェット
記録装置の斜視図、 第12図は本発明の第3の実施例における記録方法の概念
図である。 1,2,3,4,1A,2A,3A,4A……記録ヘッド、 5……キャリッジ、 5A……キャリジモータ、 8……被記録材、 9……搬送ローラ、 11……吸着搬送ベルト、 20……ヘッドドライバ、 30……紙送り駆動部、 50……ガイドシャフト、 100……CPU、 100A……RAM、 100B……ROM。
フロントページの続き (72)発明者 小板橋 規文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−179655(JP,A) 特開 平2−204053(JP,A) 特開 昭64−67348(JP,A) 特表 平2−504374(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/21

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する複数の吐出口が配列さ
    れ、互いに異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッ
    ドを記録媒体に対して相対的に走査する走査手段と、 前記記録媒体を前記複数の記録ヘッドに対して相対的に
    搬送する搬送手段と、 前記複数の記録ヘッド、前記走査手段および前記搬送手
    段を制御する制御手段を具備するインクジェット記録装
    置において、 前記制御手段は、前記複数の記録ヘッドの各々の複数の
    吐出口の全てを用いて前記走査手段による1回の走査で
    形成可能な記録領域内を、前記走査手段による1回の走
    査で記録する第1記録モードと、前記記録領域内を前記
    搬送手段による少なくとも1回の搬送を介在する前記複
    数回の走査で記録する第2記録モードとを実行可能で、 前記記録媒体への記録に用いられるインクの色数が単色
    の場合は前記第1記録モードを選択し、そうでない場合
    は前記第2記録モードを選択することを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記記録媒体に記録され
    る画像が黒インクによる単色のとき、前記第1記録モー
    ドを選択することを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記記録媒体に記録され
    る画像が複数色インクによるカラーのとき、前記第2記
    録モードを選択することを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記第2記録モードにお
    いて前記記録領域の2/1の領域を前記走査手段の1回の
    走査によって記録することを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記第2記録モードにお
    いて前記記録領域の4/1の領域を前記走査手段の1回の
    走査によって記録することを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記第2記録モードにお
    いて記録される領域を前記吐出口の数によって規定する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】前記複数の吐出口は、熱エネルギーによっ
    てインクを吐出することを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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