JP2806314B2 - 管楽器用スワブ - Google Patents

管楽器用スワブ

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JP2806314B2 JP7204322A JP20432295A JP2806314B2 JP 2806314 B2 JP2806314 B2 JP 2806314B2 JP 7204322 A JP7204322 A JP 7204322A JP 20432295 A JP20432295 A JP 20432295A JP 2806314 B2 JP2806314 B2 JP 2806314B2
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    • G10D9/00Details of, or accessories for, wind musical instruments
    • GPHYSICS
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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファゴット、オー
ボエなどの楽器本体やマウスピース内に付着している水
分を拭き取るために用いられる管楽器用スワブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】管楽器、たとえばファゴットのマウスピ
ースは、図4(a)に示すように細い曲管を形成してい
るので、演奏後マウスピースの内面に付着した水分等を
除去する際には、通常スワブと呼んでいる水分除去具を
用いて行なっている。このスワブ1は、一重の布等によ
って形成されたスワブ本体2に紐状のスワブガイド3の
一端側を縫着し、他端側に重り4を取り付けたものであ
る。使用時には、重り4をマウスピース5の大径側開口
部から挿入して小径側開口部より抜き出し、スワブガイ
ド2を引っ張ってスワブ本体2をマウスピース5に通す
ことにより、内部の水分等をスワブ本体2によって拭き
取る。スワブ本体2としては、正方形のものや、(b)
に示すように三角形のものが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の管楽器用スワブ1においては、スワブガイド2
の一端側をスワブ本体2に縫着けているので、スラブ本
体2がよじれてマウスピース内で詰まったり、マウスピ
ース内に突起部があると、この突起部に引っ掛かり易い
という問題があった。また、スワブガイド3として人
絹、綿等の繊維糸を用いているので、管体内面の水分を
吸うと、管体内面に密着してしまい、スワブガイド3を
管体内を貫通させるのに時間がかかる。特に、細い管や
曲がった管の場合、時間がかかる。そのため、重り4を
重くする必要があるが、重くすると、重りが大きくな
り、細い管の場合は適用不能になる。さらに、スワブ本
体2が正方形のものは、幅と長さが同じであるため、管
体内に丸まって詰まった場合、入口側から引っ張って取
り出すことが難しいという問題があった。
【0004】したがって、本発明は上記した従来の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、重りを必要とせず、細い管や曲管であってもス
ワブ本体を確実に通すことができ、またスワブ本体が管
体内で詰まるのを未然に防止することができるようにし
た管楽器用スワブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、楽器構成部材の内面に付着している水分
を拭き取る管楽器用スワブにおいて、スワブ本体を吸水
性を有する材料によって袋状に形成し、このスワブ本体
内に可撓性と非吸水性を有する材料によって形成した線
状のスワブガイドの接続端部を差し込み固着したことを
特徴とする。また、本発明は、スワブ本体を底辺と高さ
の比が5:1〜30:1の三角形状とし、その底辺側の
一端部にスワブガイドの一端を固着したことを特徴とす
る。
【0006】スワブ本体は、ナイロン、またはナイロン
とポリエステル混紡の超極細繊維、綿布、絹、不織布、
紙、麻布、人絹、ポリエステル繊維等の吸水性を有する
材料によって袋状に形成されているので、よじれが少な
い。また、よじれが少なければ、管体内での詰まりが発
生しない。また、スワブ本体は底辺と高さの比が5:1
〜30:1の細長い三角形状に形成されているので、管
体に対する通過性がよく、詰まりを一層少なくする。特
に、細長いと詰まった場合でも挿入側とは反対側端部が
入口側近くに残っているため、入口側から引き出すこと
が可能である。スワブガイドは、ナイロン、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、塩化ビニール、ビニール被覆の金
属線材等のある程度の剛性と可撓性および非吸水性を有
する材料からなる。したがって、水分を吸収せず、管体
内面に吸い着きにくい。また、人絹、綿等のスワブガイ
ドに比べて可撓性とある程度の硬さがあるため、重りが
なくても細い管や曲管であっても容易に通すことができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明に係る管楽器用スワブの正
面図、図2はスワブ本体とスワブガイドとの接続部を示
す図である。これらの図において、管楽器用スワブ10
は、袋状に形成されたスワブ本体11と、スワブ本体1
1の長手方向の一端部に差し込み固着されたスワブガイ
ド12とで構成されている。13はスワブ本体11の縫
目である。
【0008】スワブ本体11は、ある程度の剛性と可撓
性および吸水性を有する材料によって底辺の長さLと、
高さHの比が5:1〜30:1程度の二等辺三角形から
なる袋状に形成されており、底辺側の両端部の幅Wが5
mm〜10mm程度で、その一端側に前記スワブガイド
12の一端部が取付けられている。スワブ本体11の大
きさは、スワブ本体11が挿通される楽器本体やマウス
ピースなどの楽器構成部材の管体長さ、内径等により異
なる。スワブ本体11の材質としては、吸水性を有する
材料であれば糸状、帯状、紐状など何でもよく、ナイロ
ン、またはナイロンとポリエステル混紡の超極細繊維、
綿布、絹、不織布、紙、麻布、人絹、ポリエステル繊維
等が用いられる。
【0009】スワブガイド12としては、直径が1〜2
φmm程度の可撓性と非吸水性を有する細い線が用いら
れる。スワブガイド12の一端部は、セルチップ加工に
よってスワブ本体11の一端部内に差し込まれ、かつ合
成樹脂等からなるパイプ15がかしめられることにより
スワブ本体11からの抜けを防止されている。スワブガ
イド12の長さは、スワブ本体11と同様に、楽器構成
部材の管体長さ、内径等により異なる。スワブガイド1
2の材質としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、塩化ビニール、ビニール被覆の金属線材等が用
いられる。特に、ナイロン糸は広く市販されており、安
価に入手することができる。
【0010】図3(a)〜(c)は、上記した管楽器用
スワブ10をファゴットのマウスピースに適用した場合
の使用状態を示す図である。使用に際しては、スワブガ
イド12をマウスピース5の大径側開口部より内部に挿
入し、その先端部を小径側開口部より引き出して引っ張
ると、スワブ本体11がマウスピース5内に導かれ、管
体内面に付着している水分等を拭き取る。そして、スワ
ブ本体11を小径側開口部より抜き出す。
【0011】このような構造からなる管楽器用スワブ1
0においては、スワブ本体11を細長い三角形の袋状に
形成し、その底辺側の一端部にスワブガイド12の一端
部を差し込み固着しているので、スワブ本体11がよじ
れて管体内で詰まったり、管体内部の突起に引っ掛かっ
て詰まることが少なく、確実に抜き出すことができる。
また、スワブ本体11の底辺の長さと高さの比を5:1
〜30:1とし、底辺の両端部の幅を5〜10mm程度
にしているので、マウスピースに対する通過性がよく、
従来のスワブ本体に比べて管体内で詰まることがなく、
また万一詰まった場合でもスワブガイド12側とは反対
側端部が入口側に残っているので、入口側から引き出す
ことができる。
【0012】また、合成樹脂製のスワブガイド12は、
人絹、綿等の紐に比べて可撓性とある程度の硬さ(腰の
強さ)を有しているので、入口側から差し込めば、その
まま出口側に向かって進んでいく。そのため、重りを必
要とせず、細い管や曲がった管であっても確実に貫通さ
せることができる。また、スワブガイド12は、非吸水
性の材料によって形成されているので、水分を吸って管
体内面に吸い着くことがなく、確実に貫通させることが
できる。さらに、スワブガイド12にナイロン糸を用い
ると、安価に入手することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る管楽器
用スワブは、スワブ本体を吸水性の材材料によって袋状
に形成し、スワブガイドを可撓性を有する非吸水性の材
料で形成し、その一端部をスワブ本体の一端部内に差し
込み固着したので、スワブ本体がよじれて詰まったり、
スワブガイドが水分を吸って管体内面に吸いついたりす
ることがなく、スワブ本体を確実に管体内を通過させる
ことができる。また、スワブガイドをナイロン樹脂など
の合成樹脂製の細い線で形成しているので、絹糸などの
普通の繊維からなる糸に比べてある程度の剛性と可撓性
を有し、重りを用いることなく管体に容易に貫通させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る管楽器用スワブの実施の形態を
示す正面図である。
【図2】 袋本体とスワブガイドの接続部を示す拡大図
である。
【図3】 (a)〜(c)はスワブの使用状態を示す図
である。
【図4】 (a),(b)は従来の管楽器用スワブを示
す図およびスワブ本体の他の形状を示す図である。
【符号の説明】
1…管楽器用スワブ、2…スワブ本体、3…スワブガイ
ド、4…重り、5…マウスピース、10…管楽器用スワ
ブ、11…スワブ本体、12…スワブガイド、15…パ
イプ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器構成部材の内面に付着している水分
    を拭き取る管楽器用スワブにおいて、スワブ本体を吸水
    性を有する材料によって袋状に形成し、このスワブ本体
    内に可撓性と非吸水性を有する材料によって形成した線
    状のスワブガイドの接続端部を差し込み固着したことを
    特徴とする管楽器用スワブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管楽器用スワブにおい
    て、スワブ本体を底辺と高さの比が5:1〜30:1の
    三角形状とし、その底辺側の一端部がスワブガイドの接
    続部を形成することを特徴とする管楽器用スワブ。
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