JP2806115B2 - 膜屋根のケーブル支持構造 - Google Patents

膜屋根のケーブル支持構造

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JP2806115B2
JP2806115B2 JP3353974A JP35397491A JP2806115B2 JP 2806115 B2 JP2806115 B2 JP 2806115B2 JP 3353974 A JP3353974 A JP 3353974A JP 35397491 A JP35397491 A JP 35397491A JP 2806115 B2 JP2806115 B2 JP 2806115B2
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membrane
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宣夫 川崎
寛 鍛冶沢
保雄 田中
徹 青柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の膜片を互いに接
続することにより構成される膜体と、この膜体を支持す
るケーブルとを備えた膜屋根のケーブル支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ドーム等の無柱構造となった大空
間施設等の構築物の屋根を膜屋根として構築するものが
出現している。この膜屋根は、大空間施設を取り囲む外
壁の上端部を、防水性の可撓膜で形成された膜体で覆う
ようになっており、施設内部に空気を注入することによ
りインフレート(膨脹)し、このインフレート状態で中
央部が膨出したドーム状の屋根が構成される。また、前
記膜体は、適宜間隔をもって張架されるケーブルに支持
され、この膜体が風でフラッタリングされるのを防止す
るようになっている。
【0003】ところで、前記膜屋根は大空間施設を連続
して覆う必要があることからその面積は著しく大きくな
り、従って、この膜屋根を構成する膜体は、複数の膜片
を互いに接続してその全体が形成されるようになってい
る。このとき、前記膜片同志の接続は接続部材を介して
互いに接続されるが、この接続部材に前記ケーブルが取
り付けられるようになっている。
【0004】例えば、図3は従来のケーブル支持構造の
一例を示し、1はケーブル,2は膜体,3は接続部材
で、膜体2は外膜2aと内膜2bとにより二重膜構造と
して構成される。前記接続部材3は、外膜2aおよび内
膜2bを構成する膜片4,5の接続端部間に跨がって配
置される連結板6を備え、この連結板6の両端部に前記
膜片4,5の接続端部が取付ボルト7およびナット7a
を介して締付固定されるようになっている。
【0005】また、前記ケーブル1は前記膜体2の外側
に配置され、このケーブル1の外側を囲繞するU字状の
押え部材8が、ボルト9,ナット9aを介して前記連結
板6に取り付けられることにより、ケーブル1の支持が
行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の膜屋根のケーブル支持構造にあっては、接続部材
3にケーブル1を支持する際、連結板6と膜片4,5と
を固定する取付ボルト7,ナット7aとは別に設けたボ
ルト9,ナット9aを介して、取付ボルト7の配置間に
ケーブル1が支持されるようになっている。
【0007】このように従来では、連結板6に対して膜
片4,5の固定位置(取付ボルト7の配置位置)と、前
記ケーブル1の押え部材8の固定位置(ボルト9の配置
位置)とが異なっているため、それぞれの取付スペース
を確保するために必然的に連結板6が長大化されてしま
う。このため、接続部材3自体の重量が増大し、延いて
は膜屋根が重くなって、この膜屋根をインフレートさせ
るための空気圧を高く設定する必要があり、送風機の大
型化が余儀無くされてしまう。
【0008】また、前記接続部材3には膜片4,5の取
付ボルト7,ナット7a以外に、前記押え部材8のボル
ト9,ナット9aを設ける必要があり、部品点数の増加
を余儀無くされて、組付け作業性の複雑化およびコスト
アップが来されてしまうという各種課題があった。
【0009】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、ケーブルを支持する膜片の接続部材の軽量化および
構成の簡単化を達成することができる膜屋根のケーブル
支持構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、複数の膜片を互いに接続することにより
構成される膜体と、この膜体を適宜間隔をもって支持す
るケーブルとを備えたエアドーム式の膜屋根において、
互いに接続しようとする前記膜片の接続端部間に跨がっ
て配置される連結板と、この連結板を各膜片に固定する
取付ボルトとを備えて膜片の接続部材を構成すると共
に、前記ケーブルを前記膜体の上面に配設し、前記ケー
ブルの外側を囲繞する押え部材を設け、この押え部材を
前記取付ボルトに固定することにより構成する。
【0011】
【作用】以上の構成により本発明の膜屋根のケーブル支
持構造にあっては、接続部材の連結板に各膜片を固定す
る取付ボルトを介して、ケーブルの押え部材を取り付け
たので、連結板には押え部材を取り付けるためのスペー
スを余分に設ける必要が無くなる。このため、前記連結
板をその幅方向に短縮化して、この連結板の小型化を達
成し、接続部材の軽量化、延いては屋根膜の軽量化を達
成することができる。
【0012】また、従来独立して用いられていた膜片の
取付ボルトと押え部材のボルトとを共用化することがで
き、部品点数の大幅な削減を達成することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1,図2は本発明にかかる膜屋根のケーブ
ル支持構造の一実施例を示し、図1は本発明が適用され
る屋根膜を用いた大空間施設の断面を示す概略構成図、
図2は図1中A−A線に対応した拡大断面図である。
【0014】即ち、図1に示した大空間施設は人工スキ
ー場10として用いたもので、両側に図中紙面直角方向
に連続する外壁12,12が構築され、これら外壁1
2,12の上端部間に膜屋根14が張架される。そし
て、前記外壁12,12および膜屋根14で構成される
大空間部16の床面18は、これら外壁12,12の延
設方向に連続して傾斜され、この傾斜された床面18に
人工雪を積もらせてゲレンデを構成し、その積雪上を滑
走できるようになっている。
【0015】前記膜屋根14は、図1中実線状態では大
空間部16の内部に空気が注入されてインフレートされ
た状態を示し、また、2点鎖線状態では内部の空気圧が
排除されてデフレートされた状態を示す。前記膜屋根1
4は外壁12,12の上端部間に適宜間隔をもって架設
される複数のケーブル20(図2参照)で支持される。
また、前記外壁12,12の外側には機械室24および
リフト室26が設けられ、機械室24には空調機,人工
造雪機およびスノーガン等が設置される。
【0016】前記膜屋根14を構成する膜体30は、図
2に示したように外膜32と内膜34とによって二重膜
構造として構成され、これら外膜32と内膜34との間
には断熱材36が充填される。また、前記外膜32およ
び内膜34はそれぞれ複数の膜片32a,34aを互い
に接続することによりその全体が構成される。これら膜
片32a,34aの接続は、それぞれの接続端部同志を
接続部材36を介して互いに接続するようになってい
る。
【0017】前記接続部材36は、互いに接続しようと
する膜片32a,34aの接続端部間に跨がって配置さ
れる連結板38を備え、この連結板38と、これの両端
部の外側(図中上方)に配置される押え板40との間
に、前記膜片32a,34aの接続端部を挾み込んで取
付ボルト42,ナット44を介して締付固定するように
なっている。
【0018】前記連結板38は、ネオプレーンゴム38
aを挟着した2枚のアルミニウムプレート38aで二重
に構成されると共に、前記押え板40はアルミニウムプ
レートの単板で形成される。また、前記連結板38と前
記押え板40との間に挟着される前記膜片32a,34
aの接続端部は、それぞれネオプレーンゴム46a,4
6b,46cに挟まれて固定されると共に、各接続端部
の先端には芯材となるロープ48を巻回して折り返さ
れ、この巻回部分が係止部となって膜片32a,34a
の抜け止めが確実に行われる。
【0019】前記接続部材36の外側(図中上方)の略
中央部に前記ケーブル20が配置され、このケーブル2
0は適宜間隔をもって配置される押え部材50を介して
この接続部材36に支持される。前記押え部材50はケ
ーブル20の外側を囲繞する逆U字状に形成され、その
両端部には外方に折曲されるフランジ部50aが形成さ
れる。そして、前記ケーブル20の固定時には、前記押
え部材50をケーブル20に跨がらせて、そのフランジ
部50aを前記押え板40の外側(図中上側)に載置
し、前記取付ボルト42,ナット44に共締めするよう
になっている。尚、前記押え板50を介してケーブル2
0を締付固定する際、このケーブル20と前記連結板3
8との間にアルミニウムで形成されたスペーサー52が
介在されるようになっている。
【0020】尚、前記接続部材36の外側は、外膜32
から分岐して延設された継手膜54で覆い、この継手膜
54で覆った内方に断熱材56が充填されるようになっ
ている。
【0021】以上の構成により本実施例の膜屋根のケー
ブル支持構造にあっては、接続部材36の外側に配置さ
れたケーブル20を押え部材50を介してこの接続部材
36に固定する際、接続部材36の連結板38と押え板
40とを締付固定する取付ボルト42,ナット44に前
記押え部材50のフランジ部50aを締め付けるように
なっている。従って、前記押え部材50は、前記取付ボ
ルト42,ナット44を共用して連結板38および押え
板40に共締めされるため、この押え部材50を連結部
材36に取り付けるためのスペースを余分に設ける必要
が無いため、連結板38の幅方向(図2中左右方向)寸
法を短縮化することができる。このため、前記連結板3
8の小型化を図って、接続部材36自体の軽量化を可能
とし、延いては、膜屋根14自体の軽量化を達成するこ
とができる。このように、膜屋根14が軽量化される
と、この膜屋根14をインフレートさせる際の空気圧を
低く設定することができ、延いては、この空気圧を発生
させるための送風機の小型化を達成することができる。
【0022】また、本実施例では上述したように取付ボ
ルト42,ナット44を共用化して、前記押え部材50
を接続部材36に取り付けたので、部品点数の大幅な削
減を達成して安価な製品を提供することができる。
【0023】尚、本実施例では膜屋根14に本発明を適
用した場合を開示したが、これに限ることなく一般の膜
体の接続に本発明を適用できることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の膜屋根のケ
ーブル支持構造にあっては、接続部材を介して互いに接
続される複数の膜片により膜体を構成する一方、この接
続部材の連結板を膜片に固定する取付ボルトを設け、こ
の取付ボルトを介してケーブルの押え部材をこの接続部
材に固定したので、連結板には押え部材を取り付けるた
めのスペースを余分に設ける必要が無くなる。従って、
前記連結板をその幅方向に短縮化して小型化し、接続部
材の軽量化、延いては屋根膜の軽量化を達成することが
できる。また、膜屋根はエアドーム式とし、ケーブルを
エアドーム式膜屋根の上面に配設するようにしたことに
より、膜体とケーブルとの間には離間方向への大きな力
がかからず、従って、押え部材をアルミニウムプレート
のような軽微な部材にすることができるので、屋根の軽
量化を促進することができる。
【0025】また、従来独立して用いられていた膜片の
取付ボルトと押え部材のボルトとを共用化することがで
きるため、部品点数の大幅な削減を達成し、延いては、
安価な製品を提供することができるという各種優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される屋根膜を用いた大空間施設
の断面を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図1中A−A線に対応
する拡大断面図である。
【図3】従来の膜屋根のケーブル支持構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 人工スキー場(大空間施設) 12 外壁 14 膜屋根 20 ケーブル 30 膜体 32 外膜 34 内膜 32a,34a
膜片 36 接続部材 38 連結板 40 押え板 42 取付ボルト 44 ナット 50 押え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 徹 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭59−61639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 15/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の膜片を互いに接続することにより
    構成される膜体と、この膜体を適宜間隔をもって支持す
    るケーブルとを備えたエアドーム式の膜屋根において、
    互いに接続しようとする前記膜片の接続端部間に跨がっ
    て配置される連結板と、この連結板を各膜片に固定する
    取付ボルトとを備えて膜片の接続部材を構成すると共
    に、前記ケーブルを前記膜体の上面に配設し、前記ケー
    ブルの外側を囲繞する押え部材を設け、この押え部材を
    前記取付ボルトに固定したことを特徴とする膜屋根のケ
    ーブル支持構造。
JP3353974A 1991-12-19 1991-12-19 膜屋根のケーブル支持構造 Expired - Lifetime JP2806115B2 (ja)

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