JP2737530B2 - ドーム構造 - Google Patents

ドーム構造

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JP2737530B2
JP2737530B2 JP11004092A JP11004092A JP2737530B2 JP 2737530 B2 JP2737530 B2 JP 2737530B2 JP 11004092 A JP11004092 A JP 11004092A JP 11004092 A JP11004092 A JP 11004092A JP 2737530 B2 JP2737530 B2 JP 2737530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根膜を用いて構築さ
れるドーム構造に関し、とりわけ、屋根膜がケーブルに
支持されるようになったドーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ドーム等の無柱構造となった大空
間施設の屋根を膜屋根として構築するものが多く出現し
ている。この膜屋根構造は大空間施設を取り囲む外壁の
上端部を、防水性の可撓膜で形成された屋根膜で覆うよ
うになっている。また、前記屋根膜は風等の影響でフラ
ッタリングされるのを防止するために、通常、対向する
外壁間に架設されたケーブルに支持されるようになって
おり、例えば、ケーブルを膜屋根に取り付ける構造は、
実公平2−24857号公報(E04H 15/54)
に開示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のドーム構造にあっては、ケーブルの緊張状態で屋
根膜が支持されるが、このケーブルを当初緊張状態に保
持した場合にも、経時的にケーブルが伸長して屋根膜が
垂れ下がってしまう。このため、前記ケーブルは伸長分
を取り除くために再度緊張させる必要があり、この緊張
作業が著しく困難になってしまう。
【0004】また、前記ケーブルは大面積の前記屋根膜
を支持するため、大きな緊張力を作用させる必要がある
が、このケーブルは対向される外壁間に支持されるた
め、外壁の剛性を著しく増大してケーブルの緊張力に十
分に耐える構造にする必要がある。このため、前記外壁
の肉厚が過剰に厚くなったり、また、外壁に余分な補強
部材を組み込む必要があるという各種課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、伸長されたケーブルの増締めを簡単に行うことがで
きると共に、ケーブルの緊張力を支持するための構造を
簡単化できるドーム構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、屋根の外周を囲繞する環状梁を備え、こ
の環状梁から屋根頂部に向かって延び、立面視でアーチ
状かつ平面視で放物線又は双曲線状となるアーチ梁を、
屋根外周を囲むように3本設けると共に、これらアーチ
梁を屋根頂部から所定距離の位置で互いに結合し、か
つ、これらアーチ梁と前記環状梁との間およびアーチ梁
の対向部間に屋根膜を支持するケーブルを張架し、この
ケーブルをアーチ梁および環状梁にそれぞれ増締機構を
介して取り付ける構成とする。
【0007】また、前記構成において3本のアーチ梁が
結合される屋根頂部からの距離を、この屋根頂部から環
状梁外周に至る距離の略1/3に設定することが望まし
い。更に、前記各構成においてアーチ梁を前記環状梁か
ら下方に連続して延設し、この延設部分下端を地中に埋
設した地中梁に結合することが望ましい。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明のドーム構造にあって
は、屋根の外周を囲繞する環状梁と、この環状梁から屋
根頂部に向かって設けられる3本のアーチ梁とによって
ケーブルを支持するための骨組みが構成され、これら環
状梁およびアーチ梁にケーブルが支持されることによ
り、側壁自体にケーブルの緊張力が作用するのを防止す
ることができる。ところで、前記それぞれのアーチ梁
は、立面視でアーチ状かつ平面視で放物線又は双曲線状
に形成されると共に、3本のアーチ梁を屋根頂部から所
定距離の位置で互いに結合するようにしたので、前記ケ
ーブルの緊張力に対する各アーチ梁の支持剛性を著しく
増大することができる。
【0009】一方、前記ケーブルは、アーチ梁と前記環
状梁との間およびアーチ梁の対向部間に張架される際
に、ケーブルは増締機構を介してアーチ梁および環状梁
に取り付けられるようになっているので、この増締機構
を動作することにより、伸長されたケーブルの増締めを
簡単に行うことができる。
【0010】また、前記構成において3本のアーチ梁が
結合される屋根頂部からの距離を、この屋根頂部から環
状梁外周に至る距離の略1/3に設定することにより、
それぞれのアーチ梁の構造上の剛性を著しく増大するこ
とができる。
【0011】更に、前記各構成においてアーチ梁を前記
環状梁から下方に連続して延設し、この延設部分下端を
地中に埋設した地中梁に結合することにより、アーチ梁
の支持剛性を増大し、延いては、前記環状梁を含めてド
ームの支持を確実に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図5は本発明にかかるドーム
構造の一実施例を示し、図1はドームを正面方向から見
た斜視図、図2はドームの平面図、図3はドームの骨組
を示す側面図、図4はケーブルと環状梁との取付部分を
示す要部拡大図、図5はケーブルとアーチ梁との取付部
分を示す要部拡大図、図6は屋根膜とケーブルとの関係
を示す要部拡大図である。
【0013】即ち、本実施例の大空間施設としてのドー
ム10は、多数の支柱12によって地上から所定高さh
に支持される環状梁14が設けられ、この環状梁14か
らは屋根16の頂部16aに向かって延びる3本のアー
チ梁18が設けられる。これら3本のアーチ梁18は、
それぞれ図1および図3に示したように立面視でアーチ
状に形成され、かつ、図2に示したように平面視で放物
線(又は双曲線)状に形成され、これら3本のアーチ梁
18は屋根16の外周を囲むように配置される。
【0014】前記3本のアーチ梁18は、平面視におい
て屋根頂部16aから環状梁14の外周に至る距離Rに
対して、L=1/3Rだけ頂部16aから環状梁14方
向に移動した点Pでそれぞれが接しており、これら点P
で各アーチ梁18は結合される。
【0015】前記環状梁14の下側には、図4に示した
ように環状梁14と一体に外周梁20が廻らされると共
に、支柱12の内側には外壁22が取り付けられる。
【0016】そして、図1に示したように前記アーチ梁
18と前記環状梁14との間、および湾曲されたアーチ
梁18の対向部間に、屋根膜24を支持するケーブル2
6がネット状に張架される。即ち、アーチ梁18と環状
梁14との間に張架されるケーブル26aは、各アーチ
梁18の頂点を通るドーム10の半径に平行に配索され
ると共に、アーチ梁18の対向部間に張架されるケーブ
ル26bは、前記アーチ梁18の頂点を通るドーム10
の半径に対して直角方向に配索される。尚、本実施例で
は前記半径方向に配索されるケーブル26aは内方に配
置されると共に、前記半径直角方向に配索されるケーブ
ル26bは外方に配置される。
【0017】また、前記それぞれのアーチ梁18の間に
設けられるスペース部分にも、ケーブル26がネット状
に取り付けられる。
【0018】そして、前記屋根膜24は図6に示したよ
うに半径方向に配索されるケーブル26aと、半径直角
方向に配索されるケーブル26bとの間に挟み込まれた
状態で取り付けられる。前記屋根膜24はドーム10の
屋根16の全面を覆って配置されるようになっており、
この屋根膜24の外周端部は図4に示したように、取付
具28を介して環状梁14の外周に固定される。
【0019】また、本実施例では前記ケーブル26aが
環状梁14に支持される際、図4に示したようにケーブ
ル26aに張力を与える増締機構30を介して取り付け
られるようになっている。また、前記ケーブル26bが
アーチ梁18に支持される際、図5に示したようにケー
ブル26bはアーチ梁18を挿通して、増締機構として
のターンバックル32を介してそれぞれ連結される。
【0020】ところで、前記3本のアーチ梁18は、前
記環状梁14から下方に連続して延設される一方、図3
に示したようにドーム10が構築された地中にはドーム
10の外周形状に沿った地中梁34が埋設されており、
前記アーチ梁18の延設部分18aの下端が地中梁34
に結合されるようになっている。
【0021】以上の構成により本実施例の屋根構造が適
用されたドーム10にあっては、屋根膜24を取り付け
た状態でケーブル26a,26bをある程度緊張してア
ーチ梁18および環状梁14に支持させる。そして、増
締機構30およびターンバックル32を介してケーブル
26a,26bに張力を与えることにより、ケーブル2
6a,26bを確実に緊張させて屋根膜24を張り詰め
た状態にすることができる。
【0022】そして、前記ケーブル26a,26bが経
時的に伸長された場合にあっても、前記増締機構30お
よび前記ターンバックル32を作動してケーブル26
a,26bに張力を与えることにより、ケーブル26の
緊張状態を容易に保持することができ、屋根膜24の垂
れ下がりを簡単に修正することができる。
【0023】ところで、本実施例のドーム10は環状梁
14と、この環状梁14から屋根16の頂部16aに向
かって延びる3本のアーチ梁18とによって構成される
骨組にケーブル26が支持されるため、側壁22自体に
ケーブル26の緊張力が作用するのを防止することがで
きる。従って、前記側壁22にケーブル26の緊張力が
影響されないことから側壁22を薄肉化することがで
き、ドーム10自体の構造を簡単にすることができる。
【0024】また、前記それぞれのアーチ梁18は、立
面視でアーチ状かつ平面視で放物線または双曲線状に形
成されると共に、3本のアーチ梁18を屋根頂部16a
から1/3Rの位置で互いに結合するようにしたので、
各アーチ梁18の剛性を最も大きくする構造とすること
ができ、前記ケーブル26の緊張力に対する各アーチ梁
18の支持剛性を著しく増大することができる。
【0025】更に、前記各アーチ梁18の延設部分18
a下端が地中に埋設した地中梁34に結合されたので、
アーチ梁18の支持剛性を増大することができる。この
とき、前記延設部分18aは隣接されるアーチ梁18の
片側同志が1組となって、ドーム10を3点支持するこ
とができるため、ドーム10全体を支持する際の安定性
を著しく増大することができる。
【0026】尚、前記実施例では屋根膜24が半径方向
に配索されるケーブル26aと、半径直角方向に配索さ
れるケーブル26bとの間に挟み込まれた場合を開示し
たが、これに限ることなく図7に示したように前記ケー
ブル26aおよび26bの外側に屋根膜24を配置して
もよく、また、図8に示したように前記両ケーブル26
a,26bの内側に配置することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示すドーム構造にあっては、屋根の外周を囲繞する環状
梁と、この環状梁から屋根頂部に向かって設けられる3
本のアーチ梁とによって骨組みが構成され、この骨組み
に屋根膜を支持するためのケーブルが支持されるように
なっているため、側壁自体にケーブルの緊張力が作用す
るのを防止して、側壁の薄肉化を可能とする。
【0028】また、前記それぞれのアーチ梁は、立面視
でアーチ状かつ平面視で放物線又は双曲線状に形成され
ると共に、3本のアーチ梁を屋根頂部から所定距離の位
置で互いに結合するようにしたので、アーチ梁の構造上
の剛性を著しく大きくし、延いては、前記ケーブルの支
持剛性を著しく増大できることにより、アーチ梁自体の
断面積を小さくし、材料の節減を図ることができる。
【0029】更に、前記ケーブルは、アーチ梁と前記環
状梁との間およびアーチ梁の対向部間に張架される際
に、ケーブルは増締機構を介してアーチ梁および環状梁
に取り付けられるようになっているので、この増締機構
を動作することにより、経時的に伸長されたケーブルの
増締めを簡単に行うことができる。
【0030】また、本発明の請求項2にあっては、3本
のアーチ梁が結合される屋根頂部からの距離が、この屋
根頂部から環状梁外周に至る距離の略1/3に設定され
たので、それぞれのアーチ梁の構造上の剛性を著しく増
大することができ、延いては、ケーブルの支持剛性の更
なる増大を図ることができる。
【0031】更に、本発明の請求項3にあっては、アー
チ梁が前記環状梁から下方に連続して延設され、この延
設部分下端が地中に埋設した地中梁に結合されたので、
アーチ梁の支持剛性を増大し、延いては、前記延設部分
によりドームを3点支持することができるため、このド
ームの安定性を著しく増大することができるという各種
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すドームを正面方向から
見た斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示すドームの平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示すドームの骨組の側面図
である。
【図4】本発明の一実施例を示すケーブルと環状梁との
取付部分の要部拡大図である。
【図5】本発明の一実施例を示すケーブルとアーチ梁と
の取付部分の要部拡大図である。
【図6】本発明の一実施例を示す屋根膜とケーブルとの
関係の要部拡大図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す屋根膜とケーブルと
の関係の要部拡大図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す屋根膜とケーブルと
の関係の要部拡大図である。
【符号の説明】
10 ドーム 14 環状梁 16 屋根 18 アーチ梁 18a 延設部分 22 外壁 24 屋根膜 26 ケーブル 30 増締機構 32 ターンバッ
クル(増締機構) 34 地中梁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の外周を囲繞する環状梁を備え、こ
    の環状梁から屋根頂部に向かって延び、立面視でアーチ
    状かつ平面視で放物線又は双曲線状となるアーチ梁を、
    屋根外周を囲むように3本設けると共に、これらアーチ
    梁を屋根頂部から所定距離の位置で互いに結合し、か
    つ、これらアーチ梁と前記環状梁との間およびアーチ梁
    の対向部間に屋根膜を支持するケーブルを張架し、この
    ケーブルをアーチ梁および環状梁にそれぞれ増締機構を
    介して取り付けたことを特徴とするドーム構造。
  2. 【請求項2】 前記3本のアーチ梁が結合される屋根頂
    部からの距離は、この屋根頂部から環状梁外周に至る距
    離の略1/3に設定したことを特徴とする請求項1に記
    載のドーム構造。
  3. 【請求項3】 前記アーチ梁を前記環状梁から下方に連
    続して延設し、この延設部分下端を地中に埋設した地中
    梁に結合したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ドーム構造。
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