JPH05195655A - 膜体の接続構造 - Google Patents

膜体の接続構造

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JPH05195655A
JPH05195655A JP616892A JP616892A JPH05195655A JP H05195655 A JPH05195655 A JP H05195655A JP 616892 A JP616892 A JP 616892A JP 616892 A JP616892 A JP 616892A JP H05195655 A JPH05195655 A JP H05195655A
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JP
Japan
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fixing member
membrane
fitting groove
film
connecting member
Prior art date
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Pending
Application number
JP616892A
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English (en)
Inventor
Toru Aoyanagi
徹 青柳
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜体の接続端部の全長に亘って均等な張力を
連続して作用させると共に、そのシール性を著しく向上
する。 【構成】 膜片30aの接続端部に沿って連続する繋ぎ
部材32に蟻溝状の嵌合溝34を形成する。嵌合溝34
の内側形状に沿って形成される定着部材36を設けると
共に、定着部材36を繋ぎ部材32に沿って連続して形
成する。嵌合溝34と定着部材36との間に膜片30a
の接続端部を挾み、定着部材36を嵌合溝34に嵌合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜体の接続端部の全長
に亘って略均等な張力が連続して作用するように、膜体
の接続端部同志を互いに接続するための接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ドーム等の無柱構造となった大空
間施設等の構築物の屋根を膜屋根として構築するものが
出現している。この膜体の接続構造は大空間施設を取り
囲む外壁の上端部を、防水性の可撓膜で形成された膜体
で覆うようになっている。前記膜屋根は、施設内部に空
気を注入することによりインフレート(膨脹)し、この
インフレート状態で中央部が膨出したドーム状の屋根が
構成される。また、インフレートされた前記膜屋根は、
風で大きくフラッタリングされるのを防止するために、
適宜間隔をもって張架されるケーブルに支持されるよう
になっている。
【0003】ところで、前記膜屋根は大空間施設を連続
して覆う必要があることからその面積は著しく大きくな
り、従って、この膜屋根を構成する膜体は、複数の膜片
を互いに接続してその全体が形成されるようになってい
る。このとき、前記膜片同志の接続は、例えば実公平2
−24857号公報(E04H 15/54)に開示さ
れるように接続金具を介して行われる。即ち、前記接続
金具は、膜片の接続端部間に跨がって膜体の両側に配置
される内,外側の押え金物を備え、これら両側の押え金
物を適宜間隔をもって配置されるボルト,ナットを介し
て締め付ける構成となっている。そして、膜片の接続端
部同志が前記押え金物間に挟着されることにより、膜体
に大きな張力が作用した場合にも接続部分が容易に分離
してしまうのを防止できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の膜体の接続構造にあっては、各膜片を接続するた
めの接続金具に設けられる内,外側押え金物は、ボル
ト,ナットを介して適宜間隔をもって締め付けられるよ
うになっている。従って、互いに接続される膜体間に作
用する張力は、上記ボルト,ナットの締付部分に集中し
て作用し、この張力の集中部分において膜体は破損し易
く、延いては、膜体の耐久性が著しく低下されてしま
う。
【0005】また、上記膜体の接続部分ではボルト,ナ
ットの締付部分近傍においては膜片と押え金物との間は
高い液密機能が得られるが、締付部分から離れる箇所で
は液密性が低下され、雨水などが侵入してしまう恐があ
るという各種課題があった。そこで、本発明はかかる従
来の課題に鑑みて、膜体の接続端部の全長に亘って均等
な張力を連続して作用させると共に、そのシール性を著
しく向上することができる膜体の接続構造を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、互いに接続しようとする膜体の接続端部
間に跨がって配置されると共に、この膜体の接続端部に
沿って連続して形成され、かつ、蟻溝状の嵌合溝が長さ
方向に連続して形成される繋ぎ部材と、前記嵌合溝の内
側形状に沿って形成され、この嵌合溝に嵌着されること
により、この嵌合溝の幅方向内側との間に互いに接続し
ようとする前記膜体の接続端部を挟着すると共に、前記
繋ぎ部材の延設方向に沿って連続する定着部材と、を備
えることにより構成する。
【0007】
【作用】以上の構成により本発明の膜体の接続構造にあ
っては、繋ぎ部材の嵌合溝の幅方向内側に、互いに接続
しようとする膜体の接続端部を配置し、この状態で嵌合
溝に定着部材を嵌合する。すると、前記嵌合溝は蟻溝状
に形成され、かつ、前記定着部材はこの嵌合溝の内側形
状に沿って形成されているため、この嵌合溝に定着部材
を嵌合することにより、嵌合溝内に定着部材が掴持され
ると共に、これら嵌合溝と定着部材との間に膜体の接続
端部がそれぞれ挟着され、膜体同志の接続を行うことが
できる。このとき、前記繋ぎ部材および前記定着部材は
連続して形成されていることにより、膜体の接続端部は
その全長に亘って略均等に結合され、延いては、この接
続端部に連続して均等な張力を作用させることができ
る。従って、前記膜体の接続部分には部分的に引張応力
が集中するのを防止できると共に、膜体の全長に亘って
むら無くシールすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1から図4は本発明にかかる膜体の接続構
造の一実施例を示し、図1は本発明が適用される屋根膜
を用いた大空間施設の断面を示す概略構成図、図2は図
1中A−A線に対応した膜体の接続部分の拡大断面図、
図3は図2中B−B線からの要部断面図、図4は本実施
例に用いられる定着部材の接合端部を示す解斜視図であ
る。
【0009】即ち、図1に示した大空間施設は屋内人工
スキー場10として用いたもので、両側に図中紙面直角
方向に連続する外壁12,12が構築され、これら外壁
12,12の上端部間に膜屋根14が張架される。そし
て、前記外壁12,12および膜屋根14で構成される
大空間部16の床面18は、これら外壁12,12の延
設方向に連続して傾斜され、この傾斜された床面18に
人工雪を積もらせてゲレンデを構成し、その積雪上を滑
走できるようになっている。
【0010】前記膜屋根14は、図1中実線状態では大
空間部16の内部に空気が注入されてインフレート(膨
脹)された状態を示し、また、2点鎖線状態では内部の
空気圧が排除されてデフレート(収縮)された状態を示
す。前記膜屋根14は外壁12,12の上端部間に架設
される図外のケーブルによって支持される。また、前記
外壁12,12の外側には機械室24およびリフト室2
6が設けられ、機械室24には空調機,人工造雪機およ
びスノーガン等が設置される。
【0011】前記膜屋根14を構成する膜体30は、図
2に示したように複数の膜片30aを互いに接続するこ
とによりその全体が構成される。これら膜片30a同志
の接続は、それぞれの膜片30aの接続端部間に跨がっ
て配置される繋ぎ部材32を介して行われる。
【0012】前記繋ぎ部材32は、人工ゴムまたは塩化
ビニル等の可撓性強化プラスチックで形成され、この繋
ぎ部材32の図中上側にはこの繋ぎ部材32の長さ方向
に連続して嵌合溝34が形成される。前記嵌合溝34は
両側34aの上端部が中央方向に傾斜されて蟻溝状とし
て形成されている。また、前記繋ぎ部材32は所定長さ
をもった長尺体として形成され、この長尺体の繋ぎ部材
32を長さ方向に複数連結することにより、これら繋ぎ
部材32は前記膜片30aの接続端部に沿って連続して
配置される。
【0013】前記嵌合溝34には定着部材36が嵌合さ
れるようになっており、これら嵌合溝34と定着部材3
6との両側間に前記膜片30aの接続端部が挟着され
る。前記定着部材36は、蟻溝状に形成された前記嵌合
溝34の内側形状に沿って形成されると共に、繋ぎ部材
32の長さ方向に沿って連続して形成される。また、前
記定着部材36は前記繋ぎ部材32と同様に、人工ゴム
とか塩化ビニル等の可撓性強化プラスチックで長尺体と
して形成され、現場で互いに継ぎ合わせることにより連
続される。即ち、前記定着部材36の端部は、図3,図
4に示したように一方に縮径した凸部36aが形成され
ると共に、他方にこの凸部36aを嵌合する凹部36b
が形成されている。そして、図3に示したように前記凸
部36aと前記凹部36bをネオプレーンゴム38を挟
み込んで互いに嵌合することにより、液密機能をもって
接合されるようになっている。
【0014】ところで、前記定着部材36の図中下側中
央部には切欠溝40が連続して形成されると共に、前記
嵌合溝34の底面中央部にはこの切欠溝40の幅より若
干幅広となる定着凸部42が形成される。そして、定着
部材36を嵌合溝34に嵌合した際に、切欠溝40が定
着凸部42に嵌合されて定着部材36の両側を押し開く
ようになっている。
【0015】また、前記定着部材36の切欠溝40の先
端部両側と前記嵌合溝34との間にファスナー44が設
けられ、このファスナー44を介して定着部材36と繋
ぎ部材32とが結合されるようになっている。
【0016】更に、本実施例では前記膜片30aの接続
端部は、紐状の芯材54を巻回して折り返され、この折
り返し部分が融着される。そして、当該接続端部は前記
嵌合溝34の底面両側と前記定着部材36との間に形成
された溝部46に嵌合されるようになっている。尚、前
記定着部材40の両端部と前記膜片30aとの間にはネ
オプレーンゴム48を介在させ、雨水の侵入を防止でき
るようになっている。更にまた、前記繋ぎ部材32の中
央部には、この繋ぎ部材32の長さ方向に適宜間隔をも
って吊下げボルト50が固定され、この吊下げボルト5
0が繋ぎ部材32の下端から突出される部分に、図外の
膜体支持ケーブルが取り付けられるようになっている。
【0017】以上の構成により本実施例の膜体の取付構
造にあっては、膜片30a同志を接続する際、繋ぎ部材
32の嵌合溝32の幅方向内側に、互いに接続しようと
する膜片30aの接続端部を配置し、この状態でこの嵌
合溝32に定着部材36を嵌合する。すると、前記嵌合
溝32は蟻溝状に形成され、かつ、前記定着部材36は
この嵌合溝32の内側形状に沿って形成されているた
め、この嵌合溝32に定着部材を嵌合した場合に、嵌合
溝32内に定着部材36が引っ張り込まれるようにして
掴持される。従って、前記嵌合溝34と定着部材36と
の間に膜片30aの接続端部がそれぞれ挟着され、膜片
30a同志の接続を行うことができる。
【0018】ところで、このように膜片30a同志を接
続した際に、前記繋ぎ部材32および前記定着部材36
は膜片30aの接続端部にそって連続して形成されてい
ることにより、これら膜片30aの接続端部はその全長
に亘って略均等に結合される。従って、前記接続端部に
連続して均等な張力を作用させることができるため、前
記膜片30aに部分的な引張応力が集中するのを防止し
て、膜体30の耐久性を大幅に向上することができると
共に、膜片30aの全長に亘ってむら無くシールするこ
とができるため、接続部分のシール性を著しく向上する
ことができる。
【0019】また、本実施例にあっては定着部材36を
嵌合溝34に嵌合した際に、切欠溝40が定着凸部42
に嵌合されて定着部材36の両側を押し開くようになっ
ているため、膜片30aの接続端部の挟着力をより増大
することができる。
【0020】更に、前記定着部材36と前記繋ぎ部材3
2との間に、この繋ぎ部材32の延設方向に連続するフ
ァスナー44を設け、このファスナー44を介してこれ
ら定着部材36と繋ぎ部材32との間が補助的に結合さ
れるようになっているため、定着部材36を繋ぎ部材3
2に対してその全長に亘って略均等に結合することがで
きる。従って、定着部材40の全体に膜片30aの締付
力を略均等に作用させることができるため、膜片30a
の接続端部の締付力を増大すると共に、この締付力をよ
り均等化させ、シール性の更なる向上を図ることができ
る。
【0021】尚、本実施例では膜屋根14の膜体30に
本発明を適用した場合を開示したが、これに限ることな
く一般の膜体の接続に本発明を適用できることはいうま
でもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の膜体の接続
構造にあっては、繋ぎ部材の嵌合溝の幅方向内側に、互
いに接続しようとする膜体の接続端部を配置し、この状
態で嵌合溝に定着部材を嵌合することにより膜体の接続
を行うことができ、かつ、その接続を簡単に行うことが
できる。また、前記繋ぎ部材および前記定着部材は連続
して形成されていることにより、膜体の接続端部をその
全長に亘って略均等に結合することができ、延いては、
膜体の接続部分に引張応力の集中を防止して、膜体の耐
久性を大幅に向上することができると共に、膜体の全長
に亘ってむら無くシールすることができ、前記接続部分
のシール性を大幅に向上することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される屋根膜を用いた大空間施設
の断面を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図1中A−A線に対応
する部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図2中B−B線からの
要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例に用いられる定着部材の接合
端部を示す解斜視図である。
【符号の説明】
10 人工スキー場(大空間施設) 12 外壁 14 膜屋根 30 膜体 30a 膜片 32 繋ぎ部材 34 嵌合溝 36 定着部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接続しようとする膜体の接続端部
    間に跨がって配置されると共に、この膜体の接続端部に
    沿って連続して形成され、かつ、蟻溝状の嵌合溝が長さ
    方向に連続して形成される繋ぎ部材と、 前記嵌合溝の内側形状に沿って形成され、この嵌合溝に
    嵌着されることにより、この嵌合溝の幅方向内側との間
    に互いに接続しようとする前記膜体の接続端部を挟着す
    ると共に、前記繋ぎ部材の延設方向に沿って連続する定
    着部材と、を備えたことを特徴とする膜体の接続構造。
JP616892A 1992-01-17 1992-01-17 膜体の接続構造 Pending JPH05195655A (ja)

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